イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

窓もどき!天下の悪法、窓税が作り出したへんてこりんな建物の数々  バース  10

2017年07月30日 09時00分00秒 | ロンドンとイングランド南部
バース Bath に限らず、イギリスの古い町に行かれたことのある方は、お気づきかもしれません。

古い建築物の「ふさがれた」窓が実に多いのです。


イギリスでは昔、窓の数に応じて税金を毎年徴収されたらしいのです。
天下の悪法「窓税 Window Tax」です。
たくさんのイギリス人が知っている事実です。

帰宅してから、調べました。

1696年、国王ウィリアム三世の時代の議会で制定されたこの法律で、1851年に廃止されるまで155年間も施行され続けたそうです。
.....あれ、私が何人かのイギリス人に聞いた話と違う!

たいていの物知りのイギリス人は「ナポレオン戦争(あるいはクリミア戦争)の戦費ねん出のために窓に課税されることになったため、多くの窓がふさがれた」と思っているらしいのですが、どうやらかんちがいしているみたいですよ。

だって、多くのイギリスの古い町に残っている、「窓がふさがれたあと」のある古い建築物は 窓税が制定された1696年より後に建てられていますから。

バースでたくさん見かけた、この現象はどう説明する?


極端な例。


うちの夫は、「これらは窓税とは関係なさそうだぞ」と決めつけました。

そばによって、いくつかよく見てみましたが夫の言う通り、税金逃れのために後からふさがれたわけではなく、最初からわざわざ開いてない窓を外壁につけて、建てたみたいなのです。

たしかにプライバシーとか、壁際に家具を配置するうえで厄介だとかいろいろと大きな窓がいっぱいあったら困ることがありそうです。

でも、のっぺらぼうの外壁は見栄えがわるい(?)ので、美観を考慮してわざわざ開いてない窓「窓もどき」を配置したのだろう、ということに(勝手に)結論付けました。

でもやっぱり、ヘン....ほんとうにそうでしょうか?納得いきません。

調べて納得!

バースの「謎の窓もどき症候群」は、やっぱり その時代の「窓税逃れの好例」だそうです!
ただし、ふさいだのではなく最初から、窓の少ない建物をわざわざたてたみたいですよ。(みみっちい)



窓もどきを探せ!


もちろん、後からふさがれた窓もあるかもしれません。

( 奥に見えているのは、ホーバーン・ミュージアム The Holburn Museum )


ホーバーン・ミュージアムについて書いた記事のリンクを貼りました。↓最初に投稿した時と写真が少し変わっています。
いっぺん読んで下さった方も、ぜひ見てくださいな。

ルネッサンス風の橋のこちらとあちら側、無料で入れる美術館2軒  バース3





BTPの看板がでているこの角ビルは、紅茶の美味しかったカフェ、ボストン・ティー・パーティBoston Tea Party です。


記事のリンクを貼りました。↓
バースで朝食、紅茶がおいしい環境にやさしいカフェ・レストラン・・・バース 6 番外編


課税の対象だったのは、窓が一戸当たり10個以上ある家だけだったそうです。
窓の数が増えるたびに窓1個当たりの税率が上がっていきます。

だから本来は裕福な人々から徴税し、小さな家に住む貧しい人々には課税されない民主的な課税法...のはずだったのです。

しかし実際は、窓税のせいで都市の貧民街などの通気が悪く採光が全くない窓無しの小さな居住スペースに押し込められたたくさんの貧民が健康を害して、長いこと社会問題になっていたそうです。

多くのごうつくばり大家が窓税を払いたくないばかりに、もとからあった窓までふさいじゃったから、らしいのです。

1851年に窓税が廃止された後、窓のあるべき位置(窓もどき)の壁を抜いて後から窓を穿つのはそれほど難しそうにも思えないのですが、あまり実行されていないようですね。

これは、後からふさいだように見えます。


たしかにこのたてものは古そうでした!バースでいちばん古い家 The Oldest House in Bath のすぐそばです。

窓税制定前に建てられたのかもしれません。

バースでいちばん古い家に関しては、前回の記事を読んで下さい。リンクを下に貼りました。↓

興味深い建物が多い、やっぱりバースは古い町!  バース  9

バースの代表的ジョージアン建築、サーカス The Circus の「窓もどき」も見てください。写真を増やしました。
記事のリンクを貼りました↓

250年以上前の都市計画!第一級保存指定建築に今も普通に人が住む、世界遺産都市バース・・・その7



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興味深い建物が多い、やっぱりバースは古い町!  バース  9

2017年07月28日 09時00分00秒 | ロンドンとイングランド南部

いい加減、飽きてきた読者の方もいるかもしれません。今日で9日目、バース Bath
私が、あくまで個人的に 面白いと思った建物の紹介です。

建物は別に面白くないかもしれませんが・・・Royal Mineral Water Hospital for Rheumatic Diseases (王立鉱水リューマチ病院?)。


タウンセンターにある、病院です。



驚いたことに、今でもNHS(国家保健省)が所有する、リューマチ治療の病院として機能しているんです。

16世紀ごろからバースの鉱水は、リューマチに効くと信じられていたそうです。
1597年から、リューマチ患者は鉱水を無料で飲めるようになったので、全国からリューマチ患者が続々とやってきて、バースはイギリスのリューマチ治療の本拠地になったということです。

1739年、リュ―マチ医療の最先端技術を誇る病院としてオープンしました。

バース・アビィ Bath Abbey、ローマン・バス The Roman Bathes のそばにある、バースでいちばん古い家 The Oldest House in Bath


サリー・ラン・イーティング・ハウス Sally Lunn Eating House という名物レストランになっています。

「サリー・ラン・バン Sally Lunn bun 」という、フランスのブリオッシュに似た、バース名物の丸いパンを考案した、サリー・ランという少女が住んでいた家だそうです。(そんな人、知らない・・・1680年にフランスから亡命してきたユグノー教徒だそうです)



バース・アビィのそばにある、古い店舗ビル。


うちの夫がすごく気に入ったというので写真を撮ったのですが、どうってこと、ないですね。
ただ、スカラップ(貝殻)のカナペィ(ひさし)がぜんぜんイギリス風じゃないんです。
フランスのロココ風、でしょうか、それにしてもこのひさし、取ってつけたような感じですね。

写真を引き伸ばしてみて気が付きました。雨どいに1705と刻印してあります。310年以上もたっている建物です。


上の写真の建物の、反対側です。


私は面白いと思ったのですがどうでしょうか。夫は「なんでそんなものの写真を撮る?」と不思議がっていました。

プルトニ―橋のある景色のいい側から見たら立派な角ビル、横に回ったら、簡素なしょぼいつくり、しかも高さまで端折ってあります。

横も観光客の行き来が多い、ショッピング街なんですけどね。

町はずれの教会。


外に、クレーレーストーリー(大聖堂内部の中二階みたいな細い通路)のようなものが飾りにつけてあります。




夫が意外に素直に収まって写真に写ってくれた、謎のアーチ。


もと、塀にあいた出入り口だったのかと思ったのですが、アーチの内側も、外壁と同じ石が積んであって、ふさがれたようには見えません。
この塀の内側に何があるのかも、分かりません。



イギリスらしくない、北欧風の家。(家かな?)




途中でちょん切れたらしい、ジョージアン様式のタウンハウスの切り口。


窓の開けられ方がみょうに不規則です。

下にあるのは、街並みと調和のとれたバース・ストーン色の公衆便所(古そうな建物です)。

タウンハウスの裏側がややこしくて興味深いです。


タウンハウスの裏庭の塀と思しき石垣塀のドアに郵便受けがあります。


塀の内側に家があって、人がすんでいる????




2日目、夕ご飯を食べたパブ、サラセンズ・ヘッド Sarasen's Head 。


創業が1713年、バースで現存するいちばん古いパブだそうです。戸口にそう書いてあります。


このたてものの完成も同じ年です。建物前面に刻印がありました。



天井の低い内側。


漆喰の模様が興味深い。




不思議なつくりのパブです!
内部で、建物の外壁らしきものがくりぬいてあって、後ろのもう少し新しそうな建物とつないでありました。


反対側にぬけたところ。


隣の、「Yの字道(二叉路)」の分岐点にある教会は、St. Michael's Without Church という、へんてこりんな名前です。

St. Michael's Without の背後で二叉路をつなぐように伸びるこのパブ、同じ名前のパブがあっちの道とこっちの道に二軒あるように見えます。


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   雑多な街並み・・・それでも魅力的な古い街、世界遺産バース 8

2017年07月27日 09時00分00秒 | ロンドンとイングランド南部
バース Barth の連載、8回目。

世界遺産のバースの街並み、18世紀、ジョージアン建築について書いた昨日の記事を読み返して下さいな。リンクを下に貼りました。↓
250年以上前の都市計画!第一級保存指定建築に今も普通に人が住む、世界遺産都市バース・・・その7


今日は気楽に、インフォーマルな、統一感のない雑多な建物がならぶ街並みの写真を並べてみます。

バース・ストーンでできた黄色っぽい連続店舗。


建物の統一性はけっこう保たれていますね。同じ石材が使ってあるからかもしれません。
段々になっているのは坂の途中だから・・・。

バースは坂の町です。



バースはショッピング天国です。
駅の向かいのショッピングモール、ローマン・バス全やバース・アビィのある、観光の中心地にかけて、全国展開のチェーン店がほとんど揃っています。

ショッピング・モールを出ると、店の建物のバラエティにちょっとびっくりです。

中流階級の人たちが住んだジョージアン様式のタウンハウスは、均整の取れた統一感を今でも見事に保っていますが、なぜか、お店の作りは雑多です。

建築年代も様式も高さも建材もまちまち。

250年まえから、20世紀初めごろまでの150年間ぐらいのあいだに取り壊されたり、建て直されたり、増改築されたり無秩序なんですが、素敵です。

古いから、絵になるんですよね。











イギリス中、戦災で、古い建物が破壊されたあと、機能的でモダンなスタイルで再建されるのは時代の流れ、致し方ないことです。
でも1960年代、70年代に「機能的でない、維持費がかかる」という理由で、傷んですらいない古い建物が次々と取り壊され再建されたのは、ほんとに意味のない惜しいことだったと多くの人の意見が一致しています。
私の住むストックポートは、古い街ですが、数多くの中途半端なモダン建築が現在、薄汚く残っていて、町の美観を著しく損ねています。

18世紀の都市計画と保養地としての名声を誇るバースや、例えば中世の大聖堂が残るような他の観光地では、町全体で残す努力をしてきたところが観光資源としての街並み保存の成功のカギだったんですね。

バースが世界遺産に指定されたのは1987年。
それ以来、建築に関する規制がもうけられ、建築物の外観を変えることが基本的にできなくなっているはずです。

20世紀初頭ごろ?まで150年間の魅力的な無秩序がそのまま保存されているなんて、いいですね。





ローマン・バスのそば、商店街の裏どおりにひっそりと建つ、映画館。




「プルトニー・ブリッジ Pulteney Bridge 」の橋の上の写真が、実は、ありました!
遠くから撮ったのを拡大したものですが・・・


「青マルに斜め矢印」がさし示しているショーウィンドゥに注目。

 *「青マルに斜め矢印」は、交通標識で、右折する際とるべきルートを示しています。

坂の上のホテルへの行き返りに3日間毎日見た謎のショーウィンドゥ。


「営業中」は犬が寝ています。

「閉店後」はシャッターが下りて、犬の寝床を含むショーウィンドゥの陳列品が残されます。


この店の業種は、何?



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250年以上前の都市計画!第一級保存指定建築に今も普通に人が住む、世界遺産都市バース・・・その7

2017年07月26日 09時00分00秒 | ロンドンとイングランド南部
バース Bath、今日で7回目です。

バースといえば、古い町並み。

18世紀に、鉱泉の湧くイギリス有数の保養地として栄えました。
今も残る整然とした都市計画は、その当時整ったものです。

18世紀イギリス建築様式を代表する、ジョージアン様式の、連続住宅がとてもたくさん残っています。
その代表は、ロイヤル・クレセント Royal Crescent

ロイヤル・クレセントについて書いた7月22日の記事のリンクを貼りました。 ↓
知られざる、三日月の裏側写真!ジョージア様式の住宅の最高傑作、ロイヤル・クレセント  バース  5


バースの観光名物、熱気球から撮ったらしい、空撮写真、観光ウェッブサイトから勝手に借りました。


上の方に見える、ロイヤル・クレセントに続く、円形をかたちづくる建築物群は、ザ・サーカス The Circus

こんな建物が、三つ等間隔で並んで、正円をかたちづくっています。


バウムクーヘンを3等分に切って、切り口からさらに薄く削いで取り除いた状態にたとえていいのでは?

第一級保存指定建築、1768年完成です。

バースのジョージアン様式の都市計画の起点となったプロジェクトだそうです。
設計者のジョン・ウッド〈父〉John Wood the Elder は、ストーンヘンジをイメージして!設計したそうです。直径が同じ!

どの道からはいっても、目の前に反対側の建物のちょうど真ん中が来るように円を3分割した均整な設計なんですが、まんなかの丸い庭園のポプラの木3本がじゃまですね。

まんなかには、もともと湧水が溜まる給水設備があったそうですが、1800年に取り壊され、ポプラが植樹されました。
元気に立派に育っています。

いろいろな、古代ギリシャ様式と、当時流行のパラディアン様式が、イギリス人が「すごい、リッパ!」と思うような絶妙なバランスでまぜこんである建物正面。


よく見たら、なんだかゴテゴテしていますね。


ドングリのフィニアル(突起飾り)がかわいい。

フリーズには525もの、産業や学問、芸術を表す寓意がずらああっと彫り付けてあります。


お金を数えるサル?


もしかしたら、お金を捨てるサルかもしれません。

バームクーヘンの、切り口部分。


窓がふさがれている…というより、どうやら もともと窓を作るつもりもないのに「窓枠まがい」を設置したみたいです。
「窓枠まがい」の中の石材は主要な建材と同じ!
ふさがれたわけではないようです。この件に関しては、日を追ってまたいずれ・・・


ジョン・ウッド〈父〉が建築開始直後に亡くなったあとはジョン・ウッド〈息子〉 John Wood the Younger が父の設計を引き継いで、サーカスを完成させました。
サーカスから延びる道のひとつの先にある、ロイヤル・クレセントの設計を手掛けたのも〈息子〉です。

サーカスを出たところ。


ロイヤル・クレセントの下の公園脇に、町の中心に通じる、細い砂利道があります。
一部、サーカスの裏庭の外側に沿っていました。


目立たずひっそり一般公開している、ジョージアン様式の庭園 the Georgian Garden がありました。


入場無料、管理する人もいない戸が開きっぱなしの公開庭園。

静かな裏道ですが、ロイヤル・クレセントに向かう観光客がけっこう通ります。
だれも小規模な公開庭園の入り口に気が付きません。

19世紀の初めに芝刈り機が発明されるまで、中流家庭の庭はみんな、砂利を敷き詰め、刈り込んだボクサス・ツリーをちょんちょん、と配置したセミフォーマルな無機質なデザインだったようです。




右側の、このピンクの花は雑草だと思います!


当時の庭を再現するために、ハニーサックルや、ジェラニウム、バラ各種もすべて、当時栽培されていた品種が注意深く選んである、ということです。

色とりどりのイギリス固有の花が雑然と咲き乱れる コテージ・ガーデン cottage garden(日本ではイングリッシュガーデンといいますね)の魅力が都市の住人に紹介されるのは、まだまだ先、19世紀の終わりごろです。


バースは坂の町。
坂の途中に並ぶ、ジョージアン様式の連続住宅の段違いの処理も興味深いです。










すべて、一般の人が住む住宅です。
多くは、多数のフラットに分割されて、多世帯住宅に改装されているようです。

サーカスやロイヤル・クレセント、サーカスに通じる通りに残る、ウッド父子の傑作住宅群と違って、必ずしも整然と統一感をもって建てられた、あるいは保存されたというものばかりではないようです。

建ってから長年のうちに少しずつ、住みやすいように住人が手を加えていったところもあるはずです。
それもまた、人が住む建物を見る味わいのひとつですよね。

世界遺産に指定後は、建物の外観を変えることは基本的に許されていないようです。

坂のてっぺん近くの絶景タウンハウス。


ジョージアン様式のタウンハウスには、湾曲している「クレセント」型が多い。


ホーバーン・ミュージアムから、プルトニー橋の方角を見たところ



ジョージアン様式の連続住宅の特徴の一つ「半地下」




半地下といっても、完全に地下ですよね。道路からぐっと下がった掘り抜きの地下です。

特にこの写真を撮った、ホーバーン・ミュージアム前の通りの高級そうな通りの建物の地下は、一階とは別の世帯になっていて、下に降りる階段(古い)と玄関が取り付けられている物件が多かったです。

様式ごちゃごちゃの味のある街並みの写真も撮りました。
次回にお見せします。


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バースで朝食、紅茶がおいしい環境にやさしいカフェ・レストラン・・・バース 6 番外編

2017年07月24日 09時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物
前回の、ロイヤル・クレセント Royal Crescent についての記事はちょっと長かったですね。
バース Barth、まだ続きます。

今日は番外編、イギリスの料理、食べ物カテゴリー です。

2日目の朝、ロイヤル・クレセントとザ・サーカス The Circus (ロイヤル/・クレセントと好ペアの建築の至宝、それほど長くない特集を予定しています)のそばにある、ボストン・ティー・パーティー Boston Tea Party (BTP) というカフェ・レストランで朝食を食べました。





私が食べたのは、スモークト・サーモン&クリーム・チーズ、ベーグル smoked salmon & cream cheese bagle 。


アメリカ風です。ベーグルがイギリスで一般的になったのは、ここほんの10年ぐらい、日本のほうが普及が早かったですね。

ヴェジタリアンの夫が食べたのは、ポートベロ・マッシュルームがのった、サワードゥ・トースト mashroom & sourdough toast。


ポートべロ・マッシュルーム portbello mashroom は、茶色い傘が開いたコーヒー茶碗のソーサーぐらいの大きさの、香りの高いキノコです。

サワードゥ・ブレッドは、日本ではあまり なじみがないかもしれません。
イーストをつかわず、乳酸菌と酵母で発酵させた、古いタイプの、しっとり、どっしり詰まった口当たりの、素朴なパンです。
ちょっと、酸っぱく、くせのある香りがします。

イギリスでは、手作りパンを売るクラフト・ベーカリーや食材にこだわるレストランなどに置いてあります。

  
この、BTPはイギリス南西部を中心に小規模に展開している、チェーン店のようです。
バースにもう一店、タウンセンターにもありました。

地元で栽培された、オーガニックの材料、放し飼い(free- range)の鶏卵、牛乳を使っていると、店内に明示されていました。

もちろん、コーヒー、紅茶は、発展途上国の生産者を支援する、フェア・トレード製品のみを使用しているとのこと。

お値段が高めなのにも納得です。

実は、紅茶がおいしかったんです。

紅茶にうるさい うちの夫の度肝をぬくほど秀逸でした!

私は、夫が、ティー・ポットで茶葉(リーフ・ティー)から入れてくれる紅茶が好きですが、自分一人で飲むときは、ほとんどのイギリス人がするようにティー・バッグで入れます。

おいしい紅茶と、おいしくない紅茶の違いはわかるつもりですが、そんなには、こだわりません。
めんどくさいから!

質のいいリーフ・ティーをちゃんと淹れた方がおいしいのはわかっていますが、毎回時間と手間をかけるだけの価値がみいだせなかったのです。

ところが、このカフェの紅茶を飲んで、びっくり、香りが高く、苦くないのに濃くておいしかったので。
小さい青い陶器のティー・ポットの中の網の筒に、紅茶の葉がたっぷり入っていました。
葉の切れが、ウーロン茶の茶葉のように大きく、筒の中で絡まりながらゆっくりユラユラまわっていました。

運ばれてきてから、3分か4分、待つように言われました。

ティー・コーズィー(ティ―ポットの保温カバー)はついてきませんでしたが、紅茶は長いこと熱さを保っていました。

イギリスでも、たいていのティー・ルームやレストランでは、ティー・ポットの中にティー・バックを入れて出すのが普通です。

今時、リーフ・ティーで淹れた紅茶が自宅以外の場所で飲めるとは!

スーパーで売られている市販のリーフ・ティーは、砂のようにじゃりじゃりした小粒が普通で、熱湯につけてもこんなに広がりません。

こんなにおいしい紅茶が飲めるのなら、もうちょっと手をかけてみてもいいかもしれません。

茶葉の質が違う?

BTP店内で、茶紙の袋に入ったリーフ・ティーが売られていました。
買って帰ろうか、と一瞬迷いましたが、やめました。高そうです。

旅先での特別な経験として記憶に残すことにしました。

翌日、帰宅する日も、ホテルをチェックアウトした後、紅茶目当てに、戻りました!

私が食べたのは、エッグス・ベネディクト eggs Benedict。


ニューヨーク発祥のアメリカの朝食メニューだそうです。日本でもよく知られていいるはずです。
イングリッシュ・マフィン(丸い、上下が平らな白いパン)が使われるのが普通だそうですが、ここでは サワードゥ・ブレッドが使われていました。

のっているのは 定石どおり、ハムとポーチド・エッグとホーランダイズ・ソース Hollandaise source。クレソンとラディッシュが散らしてあるので色合いがとてもきれいです。

ホーランダイズ・ソースは日本ではフランス風に「オランディスソース」と呼ぶそうですね。日本にいたときは食べたことがなかったので、知りませんでした。

夫が食べたのは、ヴェジィ・ブレックファースト veggie breakfast。


フル・イングリッシュ・ブレックファースト full English breakfast から、ベーコンとソーセージを除いてかわりに、いためたポートベロ・マッシュルームのスライスが添えられています。

BTPでは、フル・イングリッシュ・ブレックファースト(ベーコン、ソーセージ、卵、ハッシュ・ブラウン、いためたトマト、ベークト・ビーンズ)のことをウェスト・カントリー・ブレックファースト West country breakfast と呼んでいました。

後で調べてわかったのですが、どうやら、バースのあるウェスト・カントリー(イギリス南西部)は質の高い食材を生産する地域として知られているんだそうです。

地元の農製品を使ったメニューに、「ウェスト・カントリー・・・」と名付けるカフェやレストランは多いようです。
フル・イングリッシュ・ブレックファースト というと脂っぽくて健康に悪そうなイメージが少しありますが、ウェスト・カントリーブレックファーストというと、食材にこだわったグルメっぽく響きます。

カウンター内の品書き板の・・・


C、.、 8、 0、I、直線…などの文字パーツを使ったウシの絵・・・気に入ったので、写真を拡大してみました。




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知られざる、三日月の裏側写真!ジョージア様式の住宅の最高傑作、ロイヤル・クレセント  バース  5

2017年07月22日 09時00分00秒 | ロンドンとイングランド南部
今日で5回目、バース Bath の話題、

バースといえば、18世紀、ジョージアン様式の連続住宅がならぶ整然とした都市計画。

都市計画の最初に着手された建築プロジェクトが、ロイヤル・クレセント  The Royal Crescent。観光名所です。


ジョージア様式の住宅の最高傑作、第一級保存指定住宅。
イギリスのみならず、ヨーロッパの建築史上もたいへん貴重な歴史的建造物です。




1774年に完成してから、外観はほとんど変わっていないというから、驚きです。

クレセント(三日月、半円)型に優雅に湾曲して伸びる、約150メートルの連続住宅。
地上4階 + 半地下の5階だて住宅が、No2 から No29 までの28軒、左右対称の、両端 No1 と No30は、うしろに張り出した増築部分付きの、豪華版。










イオニア式の柱をちょうどまんなか、No16だけ、2本セットでファサードに立てて、偉そうです。


ポイントになる大きな窓もありますね。


No1は、復元家具や小物をいれ一般公開している、18世紀の生活史博物館、No 1 Royal Crescent


10分おきぐらいにやってきて、大きな樫の木の下あたりに止まる、乗り降り自由の 赤い観覧バス からたくさんの観光客がドカッと降りて、写真を撮って見物して回ります。


博物館はすごく混んでいて、入場料も高く、入りませんでした。

それにしても、この保存指定建築、現在も人が住んでいる 一般住宅でもあるんです。

自分のうちが観光名所!どんな気分なんだろう?


クレセント前の公園は、熱気球の祭典、バース・バルーン・フェスティバルなるイベントが開催される名所だそうです。

観光シーズン中は、毎朝、毎夕 観光客を載せた気球が上がっています。


ウェッブサイトで調べてみました。
バルーン・フライトの料金は、一人 99ポンドから270ポンドまで。
270ポンド(3万9千円)払えば貸し切りで、時間内で好きなところに飛ばしてもらえるそうです。

ロイヤル・クレセントの住人のプライバシーはどうなってるんだ。

こんな景色が見下ろせます。


99ポンド払って気球に乗って撮ったのかって?
まさか!上の写真は、例によって観光ウェッブサイトから断りも入れずに勝手に借りました。
絵葉書にもなっているよく知られたイメージです。

表側が、統一感と均整のあるすっきりした外観なのに、プライベートな裏側が いやにごちゃごちゃ個性を発揮していませんか。


一休みに腰を下ろしたヴィクトリア・パーク Victoria Park の芝生の上で、夫が昼寝中に、私は一人でNo1 ロイヤル・クレセントから 後ろをぐるうっと 歩いて回ってみることにしました。

No1 ロイヤル・クレセント。





裏に回ります。


No2、3、4… と反対側の端、No30に向かって歩きます。

ロイヤル・クレセント各戸の裏庭の終わりに、住人が好き勝手な車庫か何かを増築しているようです。
ロイヤル・クレセントの建物が見えません。

あ、見えた。




最後は、No30 ロイヤル・クレセント。




右側に、反対側の端、No1 ロイヤル・クレセントが見えています。↑



玄関脇に、ドアベルが3つ縦に並んでいるのが見えるでしょう?


どうやらこの一戸は、3軒のフラットに分割されて複数世帯が居住しているようですよ。

No30 正面に回ります。









まんなか、No 16 は、高級ホテルになっていました。
ドアマンが正面に立ち、泊り客が次々と出たり入ったりするので 写真は撮りませんでした。

泊り客はすべて中国人でした。

改装中の一軒、空き家のようです。写真を撮りました。


この 個人所有の年代物住宅専門の 補修改築請負業者、バース市内で手広くやっているようです。
空飛ぶブタが車体にプリントされたバンがたくさん 私たちが滞在したホテルのそばにもずっと停まっていました。
ちょっと宣伝。

同時にいくつもの物件を請け負っているようです。

何故、トレードマークが、空飛ぶブタ?

街の建築物の ほとんどすべてが 年代物 のバースでは 需要の絶えない産業だと思います。

それにしても・・・建築史上の貴重な資料であり、観光資源でも あるロイヤル・クレセント。
管理、維持が本当に大変そう!もちろん自治体とかの援助も期待できそうですが、所有者はよっぽどのお金持ち・・・!?

実は、ほとんどの家は、バースの多くの他のタウン・ハウス(4階建て、半地下つきのジョージア様式の棟割り連続住宅)と同様に、いくつものフラットに分割されて賃貸、あるいは買い上げされているようです。
玄関わきのドア・ベルの数で判別できます。

ウェッブサイトで調べました!!

一例;いちばん上の階(召使の住んだ屋根裏階、天井が低く傾斜しているはずです)の3寝室フラットのお家賃が月額1650ポンド(24万3千100円)。

賃貸ビジネスでもしないと、維持していけないのかもしれません。
外観の維持に関しては厳しい規制がありますが、内部の改装は比較的自由みたいです。


ついでです。イギリス建築 トリヴィア。

上の、気球が上がっている写真、そのほか、ロイヤル・クレセントの遠景写真を スクロールして見てくださいな。

芝生の広場に 段差があるのが、分かりますか。

上の部分が、一般の人が立ち入り禁止の、ロイヤル・クレセント地所の半円の芝生。

人が座り込んでいる 下の部分が市の公園、ヴィクトリア・パークの一部。

この、土地を分割する段差式の壁のことを ハーハ・ウォール ha-ha wall といいます。どこが、笑うほどおかしいのかって?
ハーハ―というのは 笑い声ではなく、何か発見した時に いたずらっぽく言う英語の感嘆詞、「ハ、ハ~?(語尾上げ)」からきているそうです。

19世紀の初めに芝刈り機が発明されるまで、草の丈を短く保つのに放牧していた ヤギやヒツジが 屋敷の敷地内に入ってこないように設けた、柵の代わりです。
柵と違って、見えませんし、見下ろせば、広大な緑の田園風景が、自分の家の庭とつながっているように見えるという仕掛け。

田園風景の中を歩いていたら、足元に段差発見、「ハ、ハ~?」とびっくり。(危ないですね)

ここのは、あがろうと思ったらよじ登れる高さですが、壁の下になだらかに落ち込む溝がほってあって、落差が大きいのが よくあるタイプの ハーハ・ウォールだそうです。
ヒツジも牧童も上がれません。


18世紀の、都市に住む中産階級以上のヨーロッパ人は 田園生活に熱狂的にあこがれていたんだそうです。

坂の途中にあって、広大な芝生の原っぱが見下ろせるこのロイヤル・クレセントは、あこがれの「都会で田舎生活 The country in the city 」を体現した、「先駆け的建築プロジェクト」だったのだそうです。

ハーハ・ウォールはこのころ、たくさんのお屋敷の庭園に設けられていたそうですが、現存するものはあまりありません。


私たちがバースに到着した日は、しとしと、雨降りでした。
それでも、いっぱい、観光客!




傘をさしているのは、ほぼ全員が中国人です。

今、イギリス中の観光地のどこに行っても必ず見かける中国人観光客・・・もちろんバースにも とてもたくさんいました。

それでも、私たちが通りかかった連日、ロイヤルクレセントでの中国人観光客の密度は特筆ものでした。
ロイヤル・クレセントは、世界中に名高い観光名所ですが、特に中国人にとって、絶対見逃せない、観光スポットなのでしょうか。



急な坂を上がったところにあるホテルに2泊した私たちは、実に何度もロイヤル・クレセントを通って町の中心にいき帰りしました。

天気に恵まれた滞在2日目、無料美術館のはしごをして、ホテルに帰る途中で立ち寄ったヴィクトリア・パークで、一休み。

中国人カップル3組に 携帯電話で写真を撮ってと頼まれました。

みな、礼儀正しい 感じのいい人達でしたよ。

いったんホテルに戻って、シャワーを浴びて 一休みした後、夕食のために、また街に戻りました。


ロイヤル・クレセントの横を通るのが お決まりのコース。



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観光都市、バースのカモメはグルメ! バースその4

2017年07月20日 09時00分00秒 | ロンドンとイングランド南部

イギリス南西部の観光地、世界遺産、バース Bath、 昨日の続きです。

バースの町中、カモメがいっぱいです!


ブリストルの港から内陸に約18キロ。海岸からはちょっとはなれていますね。

かつては海辺の風物詩として親しまれる存在だったカモメですが、近頃は数が増え、やりたい放題。多くの海辺の観光地ではカモメの害の対策に手を焼いているようです。

観光客の手からアイスクリームや袋ごとポテトチップをかすめ取ったり、海辺の町にはつきものの、海を見ながら食事ができる、レストランの屋外テーブルで食事中の客の皿から食べ物を強奪したり・・・

「カモメに上から襲われたら、目をまもれ!」という自己防衛法もきいたことがあります。怖い!!
置き引きどころか追いはぎ、暴行。悪行の限りを尽くすイギリスのカモメ。

バースのような、町中が景観保存地域の世界遺産指定都市では「フン害」も深刻な問題でしょう。

バースで見かけた、すべてのゴミ箱に、「カモメにエサをやらないでください」という懇願メッセージがありました。


↑おっと、エイヴォン川沿いのこれは少数派のフランス語版です。

日本語版は見かけませんでした。探せばあったかもしれません。
圧倒的に多いのは、もちろん英語と、なぜか中国語!
・・・「なぜか」というのもわざとらしいですね。ものすごい数の中国人観光客が町中にあふれかえっていたのですから。
数比例、あるいは中国人に特にカモメにエサをやりたがる傾向がある・・・とか?

夫のビール補給に立ち寄ったパブ、ギャリックス・ヘッド Garric's Head の屋外席です。


外に並んだテーブルで私はコーラ、夫は地元のエールを飲みました。

ちなみに、デイヴィッド・ギャリックは、18世紀のロンドンで活躍した伝説的な名俳優、舞台演出家です。
ストックポートにも、彼の名を冠した評判の高い小劇場があります。ストックポートも、バースもたぶんギャリックと直接の関連はないでしょう。

パブの建物に、ギャリックの胸像 (head) があるのは、たぶん隣が由緒のありそうな劇場だからでしょう。

ギャリックの胸像の上で、ハイエナのようににらみを利かせる不敵なカモメ。




私たちの隣のテーブルの昼食の進み具合に目を配っている模様です。

客が立ち去ったあと、待ってました!とばかりに降りてきて・・・



残り物をガツガツ。


観光客が大喜び!


自転車が停めてある場所の右側には、歩道にたくさんのテーブルを並べるイタリアン・レストランがあります。カモメはそちらにも目を配っています。


向かいの軒にも、もう一羽。自分の番を辛抱強く待っています。


最初のカモメが飛び去った後に下りてきて、ウェイターが一度に運びきれなかった残飯をガツガツ。






カメラを持って追いかけたら、パンの大きなかけらをくわえ、隣の劇場角まで運んで一休み。


演目のポスターがチェーホフの「かもめ」だったりしたら絵になるんですけどね。


間抜けな顔が憎めません。

冬に、ひと気のない海辺の大行楽地、ブラックプールに行った時、荒々しい真冬の海の上を翼を広げて飛び回るカモメを力強く、美しいと思いました。

その後すぐ、裏通りでゲロをつつくカモメのあさましい姿に幻滅しました。



カモメが海辺を離れて観光地に定住するきっかけは、たぶん観光客が食べ物をやりつづけたことだと思われます。
今回、バースで、カモメにエサをやる不心得者は見かけませんでした。

屋内禁煙法の徹底の影響もあって、どこの観光地にも外にテーブルを並べた飲食店がいっぱい!

エサやり禁止令が徹底した後も、もらわなくても、ねだらなくても残飯は取り放題!

バースのカモメはグルメです。






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ルネッサンス風の橋のこちらとあちら側、無料で入れる美術館2軒  バース3

2017年07月19日 09時00分00秒 | ロンドンとイングランド南部
 イギリス南西部、サマーセットの美しい観光地、バース Barth。続きです。

翌日、2日目は晴れ。

エイヴォン川にかかる観光名所、プルトニー橋 Pulteney Bridge を越えて少し歩いたところにある、ホルバーン・ミュージアムに行ってみました。

プルトニー橋。



近くから。


建造は1774年。
当時流行の、パラディアン様式。ルネッサンス後期、ヴェニスの建築家、パラーディオのスタイルのマネです。

なんとなく、水の町、ベニスのような風格ですね。
そういえば、橋の上の天井の低い店舗のひとつにヴェネティアン・グラスの専門店がありました。

世界中で、たった4つしかない、「両側に端から端まで店舗が造り付けてある橋」のひとつだそうです。


上の写真の、小さなドームのある建物が 最初の店舗。
(橋に見えませんね・・・エイヴォン川は石造りの手すりに沿って、写真の左から右へ流れています)


実は、橋の上の写真を撮るのを忘れたんです!!
観光ウェッブサイトから勝手に借りて転載します。↓



ただの短い商店街の通りにしか見えませんね。
表示があるように、タクシーとバス以外の車両は通行禁止。

距離感があいまいな不思議な写真です。橋の部分は、高い建物の手前まで。


ところで、橋の反対側はどうなってるんだろう・・・と、思ってたんですが なぜか見に行くのを忘れました!

家に帰ってから、ウェッブサイトで写真を探して・・・勝手に転載します。


しょぼい・・・!
反対側は、写真写りのいいパラディアン様式なのに、観光客の通らないこっち側は手抜き!


右側の、橋の終わりに隣接したたてものに、川岸と 橋げたのそばににテーブルを広げるカフェに降りる石段がありました。

石段をおりて、写真を撮りました。

(橋を渡る前の)向こう岸です。


道路の下の立派なコロネード!この石段を下りなければ気が付かない知られざる景観!
橋を渡り切ったあとも、建物が切れ目なくつづくので、川向うを振り返る隙間はないんです。

あ、途中右手に 建物が途切れてラグビー場に入る通りがありました。
川沿いのラグビー場に入ったら、向こう岸の景観が壮大に眺められたでしょう。でも、ラグビー場なんて用がなければ入りませんよね。


橋をわたったら、小さい噴水のある広場のある住宅街がありました。通り抜けるとすぐ・・・


・・・ジョージアン様式のタウンハウスが両側に整然と並ぶ、高級住宅街の中に入りました。


高級そうです。
お金持ちがいっぱい住んでいそうです。
でもよく見たら、玄関わきにドア・ベルがいくつもある家が多いんです。

棟割りの四階建て+地下一階のもとの広大な一軒を 6軒から12軒の「フラット」に分割して、単身、あるいはカップル所帯が複合で住んでいるみたいでした。
この件は、バース連載の話題の一つとして、また改めて少し書くつもりです。

奥に見えているのが、目的地、ホーバーン・ミュージアム。

連続住宅の切れ目にあった薬局。


王室御用達の紋章がものものしい。

横の飾り窓がレトロでかわいい。


はい、これが、ホーバーン・ミュージアム  The Holburne Museum 。


「橋の上の写真」の一番奥にも、写っています。
橋を渡ってから、10分は歩いたはずなんだけど「橋の上の写真」だと ずいぶん近くに見えますね。「距離感があいまいな不思議な写真」といった理由がわかってもらえたでしょうか。

地元の資産家、ホーバーン氏の個人蔵のコレクションがもとになったミュージアム(博物館)・・・というより、アート・ギャラリー(美術館)ですね。絵画 彫刻とともに、工芸品や 古いがらくたなんかも収蔵しているので、「ミュージアム」という名前になったのかもしれません。

橋を渡って散歩するのに最適の目的地として選んだ、入場無料の18世紀のホテルを改装したミュージアム。

あんまり期待してなかったんです。
観光地図で見つけて、下調べもせずに入ったら・・・・びっくり! なかなか見ごたえがありました。

ゲインズボローやラムジィなど、イギリス古典派の大作や・・・

ブリューゲルまでありました!!


有名な、「鳥の巣泥棒」・・・夫が気に入ったというので写真を撮りました。

あ、これはペーター・ブリューゲル〈息子〉の作品でした。お父さんほど有名ではありません。
フランダース地方のことわざを描いたこの絵は当時から大人気で、ブリューゲル〈父〉の工房で模写された たくさんのバージョンがのこっているそうな。
これは息子による模写。それでも価値大です。

ほかに、やはりブリュ―ゲル〈父〉作の 〈息子〉による模写、「結婚式のダンス」もありました。

吹き抜けに下がる古陶の風変わりなディスプレイ。


見にくい!
展示というより、室内装飾のつもりかもしれません。

総面ガラス張りのモダンな増築部分にあるカフェでお茶を飲みました。


レモン・ドリズル・ケーキのアレンジ、オレンジ・ドリズル・ケーキ。



今度うちで作ってみようと思います。

入場無料、おすすめです。
じっくり見て、お茶も飲んで、2時間は いました。

人でいっぱいの、橋の向こう側、町の真ん中からは想像できないほど、静かでした。
町中にたくさんいた、中国人観光客がここには 一人もいませんでした。



橋を渡って町なかに戻り、もう一軒、入場無料の美術館に入りました。
ヴィクトリア・アート・ギャラリー The Victoria Art Gallery  。



 
ここも、ちいさいながら、なかなかあなどれません。



向こう岸の、ドームのある角の建物が ヴィクトリア・アート・ギャラリーです。

二階の展示室の外のドームの内側の十二宮の装飾が絢爛です。


下は、セルフサービスの喫茶スペースになっています。

通路の両側のガラスケースにぎっしり詰まった17世紀からヴィクトリア時代ごろまでの 玉石混交 といった感じの陶器コレクション、小さめの展示室にも ぎっしり詰まった装飾品など、あまり力を入れているわけではなさそうな、工芸品にも目が奪われます。

だけど、見どころは、カラフルな この一室。


唯一の所蔵アートの展示室。

ゲ―ンズボローも、シッカ―トも、ウィリアム・スコットも、名前を聞いたこともない現代作家も同じ展示室にバランスよくかかっています。

私たちは、ガラス瓶、ガラス酒杯のコレクションにも夢中になりました。




地元の生産品であるガラス器を絵画、彫刻の展示室に飾る意図は、装飾が目的でしょうか。
色ガラスが、まわりの豊かな色彩に映えて、きれいでした。

一階の現代アーティストのテーマ展は、入場料を徴収していたので、見ずに出ました。(ケチ)

昨日の話題、ローマン・バスと、パンプ・ルームのある広場の、バース・アビィ Bath Abby は、見なかったのかって?

実は、見ました。前日雨降りの日に、昼食を食べて、ローマン・バスに入場する前に。

雨宿りと、ローマン・バスの混雑が収まるまでの時間つぶしにうってつけでした。

少し撮った写真は、また、明日 か、そのうち。




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バースといえばお風呂(バス)!古代ローマ帝国の属州だった頃、イギリス人も楽しんだ、ローマのお風呂、今も湧く天然の温泉…バース 2

2017年07月18日 09時00分00秒 | ロンドンとイングランド南部
先週行ったイギリス南西部の美しい街、バース Bath、続きです。

私がバースで見たかったもの二つ・・・18世紀の都市計画と街並みと、古代ローマ時代の浴場跡、ローマン・バス The Roman Baths

今日はローマン・バス、ローマのお風呂について書きます。

バースに電車で到着した昼過ぎには 雨がしとしと 降っていて、街歩きは断念。
昼食を食べたあと、念願のローマの浴場史跡博物館、ローマン・バス見学を決行しました。

悪天候でも差しさわりなしの屋内がメインの観光名所です。

ローマン・バスは、大通りに面した、ローマ風破風(はふ)のあるアーケードをくぐったところの広場の中に入口があります。 




最初通りかかった時は雨天にもかかわらず、ものすごい数の観光客が入り口前に列を作っていましたが、4時近くなると、ガラガラでした。
夜の9時まであいているとのこと、高い入場料を払って入館しました。



大人17ポンド(5時以降は15ポンド50ペンス)の価値は十分ありでした!

入口ホールの、ドームに圧倒されます。
この建物は、19世紀末に建てられた、古代ローマ風の模倣です。


日本語を含む9か国語の録音ガイドを要所要所で聞きながら見て回ります。

2時間を要する、ということですが、私たちは3時間半以上過ごしました!


古代ローマ時代は、女神ミネルヴァを祀る神殿に、一般人が入浴を楽しめる大公衆浴場がくっついた施設だったらしいです。
熱い浴槽、ぬるい浴槽、水風呂、サウナ、マッサージ室など、現代の日本の健康ランドのように盛りだくさん。

ローマ帝国の属州だったイギリスにも、本国ローマのお風呂好きの習慣が浸透していたようです。

407年にローマ帝国がイギリスから撤退したあと、破壊されたそうです。
神殿と浴場跡が発見発掘されたのは19世紀になってからです。

現在も湧き出す鉱泉が溜まる大浴槽 The Great Bath は地下2階レベルにあります。

地上一階の窓から見下ろした大浴槽。




地上階の「バルコニー」には出られませんでした。
バルコニーに出た観光客が観光写真にはうつっているし、バルコニーから撮った大浴槽の写真もよく見るのですが、なぜこの日は出られなかったのかは不明です。

雨で床が湿って危なかったから?かもしれません

19世紀に、周りが古代ローマ風の建物で囲われました。
そのほかの浴場施設や神殿の遺跡は建物内部に保存、一般公開されています。

地上階と地下1階で古代ローマ一般の習慣や、当時のバースの生活、建築土木技術などについてのわかりやすい展示と出土品を順路通りにじっくり見てから、地下2階の神殿、中庭、浴場施設各種のかなり保存のよい遺跡を見て回ります。

オーディオ・ヴィジュアル技能を駆使した見せ方の工夫がスゴいです。

入館者がいる位置が2世紀当時、どのように見えたか示す映像や・・・
  神殿の入り口がある中庭

  床暖房式の部屋

浴槽わきで、奴隷にマッサージさせてゆったりくつろぐ古代ローマ時代の女性のイメージ(動画!)がオーバーラップしたり・・・


映像の助けを借りて、想像力を掻き立てられます!

遺跡が、四角く囲むまんなか、外へ出ると、大浴槽。









このバスクリンをいれたような神秘的なエメラルドグリーンは、露天なので青藻が発生したためだそうです。
古代ローマ時代にはドーム型の屋根に覆われた屋内浴槽だったので、お湯は透明に澄み切っていたそうです。



手でさわるといい気持ちのぬるま湯温度。


足を浸してみたいところですが、足をつけた人物シルエットに斜線を引いた、「足湯」禁止立札がちゃんとありました。
やろうとした人がいたんでしょうか。日本人でしょうね、それとも中国人?

今も45℃以上の、温泉が大量に湧き出しています。
この小さなため水が45℃の源泉で、古代ローマ時代は「聖なる水」と呼ばれていたそうです。




ホカホカと湯気が立って、まわりの空気も暖かかったです。

「聖なる水」のため池を眺め下す一段高くなった場所。


聖なる水(日本語でお湯、それも熱い!)見学者のための階段の下をとおって・・・


足元の溝を伝って、大きな浴槽に流れ込みます。


古代ローマとおなじ方式。

溝に流れるお湯に「触るな!」という立て札がありました。
聖なる水に触るのが罰当たりだからではなく、熱くて危ないからです。

むき出しなのが日本では考えられませんね。

女性用トイレの窓は、「聖なる水」のため池に面していました。



はい、この博物館の展示内容は、一冊の本になって紹介されているほど内容が充実しているので、とてもこの欄で紹介しきれません。

イギリスのように(現在)活火山のない地域の温泉の熱源は、地殻の深い深い場所にあるマグマ岩だそうです。
マグマ岩に触れて沸騰した地下水が、だいたい45℃ぐらいにさめて地表に現れるようです。

この鉱泉の水質は飲料にも摘しているとのこと。
普段は飲ませてくれる博物館内の設備が、この時は何かの都合で使用不可でした。残念。

18世紀には、ヨーロッパ中で鉱泉を飲む健康法が大流行したそうです。
バースでももちろん 汲みたてを飲ませる設備を売り物にした、隣接のパンプ・ルーム Pump Room が上流社会の社交の場として大いににぎわったそうです。

パンプ・ルームは、現在レストランです。

見学の最後に、中を横切って外に出ました。


私たちが通った時は夕方でよく空いていました。
上の写真は、観光写真ライブラリーから勝手に借りちゃいました。

お茶を飲んでいる人たちを、通りがかりの見学者が写真を撮るのはさすがにためらわれ、遠慮しました。
「拝観コース」で、見学者が見物しながら通り過ぎる中、お金を出してお茶を飲むのはちょっと気が引けます・・・

メニューはなかなか本格的です。18世紀の雰囲気で本格的なアフタヌーン・ティーなど日本からいらした方なら、試す価値ありかもしれません。


飲用の鉱泉が湧き出るファウンテン。


縄フェンスで囲って水に触れないようになっていました!
パンプ・ルームで飲むのにお金をとるようです。

ドーム天井のある窓のすぐ下は、「聖なる水」のため水です。

ローマン・バス入口と、隣接するパンプ・ルームの写真を外から撮るのを忘れました。
借り写真です。↓



右が、ローマン・バス、左がパンプ・ルーム。

パンプ・ルームは、広場の外、通りからも入れます。
 (借りもの写真・・・)




現在、ローマン・バスは、博物館施設なので、入浴はできませんが(残念!)バースの温泉を利用した、テルマエ・バース・スパー Thermae Bath Spa という、おしゃれな温泉浴場施設が、すぐそばに最近オープンしたそうです。
マッサージやジャグ―ジーなどが楽しめるそうです。

入浴はもちろん、水着着用!

バース、明日に続きます。


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家賃が高くて求人難、カモメと観光客でいっぱい、それでも美しい世界遺産、建築好きの夢の町、バース 1

2017年07月16日 09時00分00秒 | ロンドンとイングランド南部
突然思い立って!火曜日から木曜日にかけての2泊3日、サマーセット Somerset のバース Bath に行ってきました。



ストックポート日報 には「突然思い立って」という書き出しが実に多いですね。衝動的に行動を起こすことが多いこの頃です。

ずっと行きたかったのです。



息子が、学校行事でスイスに行っている間に夫と二人、大人の旅行をするチャンスでした。

バース・スパー駅 Bath Spa Station


町の中の多くの建物と同様、地元産の建築材、バース・ストーンが使われています。


ついた日は、一日中ぼそぼそと雨が降っていました。暗くて、写真が映えないのが残念です。

駅から一直線に伸びる、ショッピングセンターの通路に上がる、傘の装飾…この日の天気にぴったり。


ちなみに、ショッピングセンターは、バース・ストーン調のベージュの石で作られた新築、古い古い町並みと見事に調和していました。


バース、主に18世紀の、古い美しい街並みが見事に凝縮して残る町・・・ユネスコ指定の世界遺産都市です!
日本人にも大人気の国際観光地。

素晴らしかったです。

「日本人にも大人気の国際観光地」というフレーズに どうしてもひるんでしまう、イギリスに住んで26年の私が 心の底から滞在を楽しんだ、稀有な有名観光地。

イギリスが古代ローマの支配下にあった1世紀ごろから、バースは鉱泉の湧く町として有名です。
お風呂好き文化で知られる古代ローマ帝国が撤退した後も、町の一部の人々や、国王によって温泉は利用され続けたそうです。

18世紀に、鉱泉を飲む健康法が流行りだしてから、上流階級の人たちが長期滞在して社交を楽しむ、イギリス有数のおしゃれな保養地になりました。

古代ローマの浴場施設の史跡後に隣接する、保養所施設(今はレストラン)、パンプ・ルーム The Pump Room にある、鉱泉が無尽蔵に湧き出す古代ギリシャ風の壺。




今も残る、素晴らしい都市計画はこのころに完成しました。

観光スポットとして有名な、ロイヤル・クレセント Royal Crescent


4階建てのタウン・ハウスが30軒連なる、優雅な、ジョージアン様式の連続住宅の最高傑作。

ほかにも町中、第一級保存指定建築が目白押し!

ここにもそこにも・・・第一級じゃなくても、ユネスコ世界遺産都市です。
町中すべて、保存指定の建築好きの夢の町!!

ジョージアン様式の連続住宅、ほんの数例。





同じスタイルの連続住宅の繰り返しの美しさの他にも、連続性のない、雑多な種類の、年代の違う古い建物がつづく不調和も見どころです。


ギリシャ、ローマふうのコロネード、建物の間の細い小道を入ると小さな古いスクエア(広場)に出たり、ロの字型の建物に囲まれたコートヤード(中庭)もたくさん。古い町並みはどこを歩いても驚きに満ちています。



ほかにも、バースで気が付いたことをいくつか・・・

意外なことに、日本人観光客は ほとんど見ませんでしたが、ものすごい数の中国人がいました。
イギリス中どこの観光地にもたくさんいる中国人ですが、バースは特別でした。その次に多いアメリカ人と、ヨーロッパからの語学研修旅行のティ―ンエイジャー、イギリス国内からの観光客すべてを合わせた数より多かったです。

ローマン・バス(古代ローマの浴場史跡 建物は19世紀のもの)で。


ぐうぜん私の写真に入っちゃった中国人カメラマニアの妻子。
レンズ交換式のプロ仕様のカメラと携帯電話を交互に使って美人の妻と娘の写真をひっきりなしに撮り続ける夫の、3人家族の中国人とほぼ同ペースで回りました。

ブリストルの港からは18キロほどの距離のバースのカモメの数もすごかったです。


教会が、異常としか思えないぐらい多いのです。


バースの町なかには、きっちり並んだ連続住宅にぴったり挟まれるように位置する小さな教会が多いですね。

特に信心深い人が多いというわけではなく、イギリスのほかの大都市同様、一教区当たりの信者の数は大したことがないのかもしれません。
でも 古い町並みが売りものの大観光地なので 行政からの建築物の修復補助などが手厚いのかもしれません。

大学が2校、会社や銀行、病院、学校スーパーなどもある、ごくごく普通の産業も機能している中規模の都市です。
小売店、飲食店を含む、観光産業に従事する人たちも大勢住んでいるはずです。

だけど、やっぱり美しい観光地・・・不動産や家賃がべらぼうに高いのです。
(不動産屋を見かけるたびに夫は家の値段や家賃を念入りにチェックしていました!バースに移住するつもりも、不動産を購入するつもりもないんですけどね)

非常に多くのレストランやパブで「スタッフ募集」の張り紙を出していました。
ものすごい求人難なのもうなずけます。
飲食で働くの若者の最低賃金では家賃がとても払えませんから。

コッツウォルズには日本人観光客が大挙押し寄せ、観光地化と不動産の値段の高騰が急激に進み、地域コミュニティーが崩壊した小さな田舎町もあるそうです。

その点、バースはまだじゅうぶん都市として機能しています。
たくさんの人が住む「生きた町」ですからそんなことにはもちろんならないでしょう。

レストランやホテルの従業員のほとんどが白人なのが、意外でした。
ロンドンやマンチェスターでは考えられません。

それにしてもタイ料理屋がものすごく多いのはなぜだろう?

以上の話題は、明日から数日を割いて、詳しく書くつもりです。

写真が重複しないよう気を付けます!

日付が跳ばないよう、くれぐれも心します!




二日目は見事晴れて、青空に映える、ショッピングセンターの雨傘ディスプレイ。




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イギリスではめったに見ないトンボが我が家で危機に直面、恩を売るめったにないチャンス!?

2017年07月10日 09時00分00秒 | 英国の動物

私が子供の頃、日本でトンボをよく見かけました。今でもいますか?

先週の水曜日、午後いっぱい、庭に続く台所のドアを開けっぱなしにしていました。
まだ明るい夕方、ふと気が付くと、庭側の窓際でざざざざざという小さなエンジン音がしています。

大きなトンボでした。


私と同時に気が付いたらしい、ネコのホレイシオが興奮して捕まえようとします。

まずホレイシオを、台所から出して・・・写真に撮った後、救出作戦開始です。


25年以上住んでいるイギリスで、トンボを、この目で見たのはこれで、3回目です!
(あ、「オタマジャクシの育つ池」で、交尾をしている無数の爪楊枝のように細く繊細なエレクトリックブルーのナントカヤンマは別です)

その三回目が、我が家で!

しかもこんなに巨大なの!頭の先から尻尾まで、10センチ足らず。

だいぶ前から、窓の外に出ようと必死で、ガラスに頭を打ち付けてエンジン音を発し続けていたためか、疲れ気味。
ひっくり返って、脚をばたばたしています。


死んだマネ?

ちょっと指で触ると、起き上がってまた低く飛び回ります。
青い瓶の後ろにある窓を開けて外に誘導を試みるのですが、興奮しきって、あいた窓に気が付かない!

刺激するのを中止して、窓をあけたまま、私が台所を出ました。
台所のドアはもちろん締め切って、ネコが入るのも防ぎました。

しばらくして戻ってきたら、静かになっていました。
ああ、よかった、外に出たのね。と思ったら…・

忘れたころの翌日、夕食の時間に、台所を横切った反対側、表玄関側の窓でざざざざざという音がします。

外に出てなかった。
紗のカーテンの向こう側で必死のエンジン音を出して飛んだり落ちたりしています。


今回は、夫がカーテンで追い込んで、開いた窓まで強制的に誘導しました。

窓際で記念撮影。


一瞬ポーズをとってくれたあと、元気いっぱい、高く飛んでいきました。

トンボにとっての24時間はおそらく人生の半分以上に当たるのじゃないでしょうか。
ストレスとともに大変な時間の損失が気の毒でなりませんが、なんとか持ち直して、短い一生を終える前に子孫を残す算段をしてほしいものです。

それと、「トンボの恩返し」。期待しています。

親を助けたお礼にトンボ眼鏡をかけた青年(子孫)がある日 突然 玄関先に現れる・・・などという発想はイギリス人には全くありません。
助けた動物に恩返しをされる物語なんて、そういえばイギリスにはなさそうです。
夫も息子も、「何を言ってるんだ?意味ない」とバカにします。

この善行がお釈迦様の目にとまっって・・・なんて発想ももちろんナンセンス極まりないそうです。



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££££££££ 百万長者が食べるお菓子?!ミリオネラー・ショートブレッド、甘くてくどい、でもおいしい・・・塩入りもあり ££££££££

2017年07月08日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
キャラメル・ショートブレッド caramel short bread

ただでさえ甘い、こってりバター風味のきいたショートブレッドに、分厚いキャラメルと、ミルク・チョコレートがのったビスケット。

この写真は、スーパーのモリソンズ Morrison's で売られているパック入り。


どの大手スーパーでも、町のベーカリーでも手に入ります。

上の写真のモリソンズのものは長辺が8センチぐらいの長方形、5切れ入りで通常、1ポンド50ペンスです。

オフィス街にあるモリソンズ直営のコンビニで、夜、閉店前に買ったので、1ポンドに値引きされていました。

食べやすい、一口大のサイコロ型(立方体)がたくさん入ったパックも 大手スーパーで買えますよ。
私がいつも行く、セインズベリーでは22個いりが、1ポンド60ペンス。

たくさんの人に少しずつお配りする、職場やご近所、お教室などへのお土産に好都合だと思います。


大人が賞味期限内に一人で食べきるのはちょっとむずかしいかも・・・。こってり濃厚、一度食べたら、しばらくはもういい、といった甘さですから。(冷蔵すると風味がなくなります)

室温で3~4日はもつはずです。





このキャラメル・ショートブレッドには「ミリオネラーズ・ショートブレッド millionairer's short bread」 というよく知られた別名があります。

百万長者のショートブレッド!
カフェや、ティールームではこの名前で出されていることが多いかもしれません。

名前の由来は? もちろん調べました。

いくつかのウェッブサイトに、「たくさんの人が好き勝手な説を述べるため、真相がわからない」と書かれています。

豪奢なイメージをめざして、とかチョコレートとキャラメルは昔は金持ちしか口にできなかったから・・・とか、どの好き勝手説も説得力があります。

「味が濃い」という意味もある、rich (お金持ち)という英語の形容詞と「百万長者」にかけたシャレなんじゃないか・・・という説も一般に広まっているようです。
私もそうじゃないかと、思っていました。

いずれにしても、「ミリオネラーズ」は、1980年代以降に使われだして、あっという間に広がった 新しい名前だということです。

「スコットランドでキャラメルとチョコレートがけのショートブレッドが作られている」という記録がすでに19世紀末のオーストラリアにあるそうです。
それ以前の確かな歴史は不明。

ついでですが、前から気になっていたことを、調べてみました。
トフィ―と、キャラメルと、バタースコッチの違い。

トフィ―は、茶色い砂糖とバターを高温で調理したもの。硬い。
キャラメルは、白砂糖とミルクかクリーム、あるいはコンデンスト・ミルク(全部使う場合もあり)を混ぜて、トフィ―や、バタースコッチより低温で調理し たもの。やわらかい。
バタースコッチは茶色い砂糖とバターをトフィ―より低い温度で調理したもの。硬い。

・・・だそうです。

お土産にお配りする前に自分で食べてみたほうがいいかもしれません。
日本人には好悪の分かれる強烈な甘さです。

スーパーでも町のベーカリーでも、一きれずつは売られていないようです。


イギリスでミリオネラーズ・ショートブレッドを手軽に一きれ試してみるには、(かなり割高ですが)カフェで注文、がおすすめです。

どこの町にもたいてい一軒はある、チェーン展開の Costa Cofee にいつもあります。


2週間前、ハリファックス Halifax に行った時に、入ってみたおしゃれな建物のガラガラに空いたカフェで食べてみた、ミリオネラーズ・ショートブレッド。


高かったです。ひときれ 2ポンド80ペンス(413円)だったかな?
よその土地へ来た高揚感から、観光客気分で食べてみました!
ごらんのように、かなりの量です。

びっくりするほどおいしくて、舌先に意識を集中して味わってみると、キャラメルにお塩が入っていることがわかりました。
アメリカからはいってきたという、「ソルテッド・キャラメル」が使われているんですね。

イギリス人は 数年前まで「え、キャラメルにお塩?」とまゆをしかめたそうですが、今ではストックポートでさえも夏季限定で手作りアイスクリームの「ソルテッド・キャラメル・メルト」味が食べられます。

私はスイカに塩をかけて食べるのですが、イギリス人は気持ち悪がります。
スイカの甘さがきわだっておいしいのに!

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まったくどうでもいいことですが・・・「百万長者」は戦前の文学のにおいがする言葉ですね。百万円がどえらい金額だった頃の。

100万ポンドは、現在、1億5千万円足らず。イギリスでは 今でもじゅうぶん どえらい金額です。
昔からミリオネラーは「とんでもないお金持ち」を表現する慣用語だったみたいですが、今では 実際に100万ポンド以上の資産がある人や、ロンドンで不動産売買などして100万ポンド単位のお金を儲けている人たち、宝くじが当たった人たちなどのことをそう呼んでいます。


たっぷりのバターで小麦粉とこれまた大量の砂糖を練って焼いた、しっとり重いビスケット、ショートブレッドは、スコットランド原産。日本でも知られていますよね。

以前もストックポート日報に少し書いたこともあるのですが、プレインなショートブレッドに関してはまた改めて書きます。
久しぶりに手作りしてみるつもりです。



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なぜまた!? 先週に引き続き、また見かけた!中国原産暑苦しい抱き犬、シーズー、別のストックポートの床屋で!

2017年07月06日 09時00分00秒 | 英国のイヌ
道路の向こう側の小さな床屋の入り口に座る招き犬・・・みえますか?


ストックポートのタウンセンターのちょっとはずれ、国道A6をわきに入ったところです。

そばによって、写真を撮る。


歩道に出てきちゃいました。

中にも椅子はあるのですが、お客さんは外で待つのを好むみたいです。


イギリスでは2007年から、一般住宅以外の屋内での喫煙を一切禁止しているので、歩道に椅子をならべて待合スペースにしている理容室、美容室が多いです。
お客のいないときには従業員が外でたばこを吸っています。

先週のストックポート日報に載せた、近所の床屋の人気者の招き犬もシーズーでした。
ここにも!

この床屋も女性の理容師さんがひとりで切り回していました。
自宅で一匹、留守番させておくにしのびず、職場に連れてきた模様です。

(Chris Kingという屋号です。店主はクリスという男性のようです。夫婦か?)

イギリスでは「シーツ―」(ツにアクセント)と、まったく違う発音で呼ばれているシーズー。
以前の記事のリンクを貼りました。↓

暑苦しい!シーツー、飼い主のプロの理容師も手が出せない特殊技術のいるカット。中国の抱き犬、日本ではシーズー


そうそう、私が日本にいたとき、見たことがたびたびあった、「シーズー犬」といえば、すべてこのスタイルでしたよ!


イギリスで「シーツー」と呼ばれている、刈り上げ犬が上の写真のサラサラ長髪のシーズーと同じ種類、と気が付くまで時間がかかった理由がお分かりいただけたでしょうか?

名前を聞いたけど、忘れました。スク―ビーだったかも。


まだいる。

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ほのぼのとした味、バノフィー・パイ、意外と新しいイギリスのお菓子トフィ―とバナナの結合味!

2017年07月04日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
大手スーパー、セインズベリーでセールだったので、買いました。バノフィー・パイ banofee pie  。


470グラム(4人前)で£ 3-50が、£2-00 にまで下がっていました。お買い得です。その日のうちに食べたほうがいいでしょう。(賞味期限は、7月2日。まだ一切れ残っていますが)
新しいものなら冷蔵庫で3日ぐらい保ちます。

私はイギリスに来るまで、聞いたこともなかったのですが、びっくり!日本でも「イギリスのケーキ」として人気だそうですね!

日本語レシピもいっぱいウェッブサイトで見つかりました。
さすがにインターネット時代、世界は狭くなったものです!

英語では、ノを高く発音します。「バフィ、パーイ」。
日本語風の発音(聞いたことはありませんが、予想できます)では通じにくいかもしれません。



これほど起源のはっきりしている、人気ケーキも珍しいでしょう。

1971年、イギリスのイースト・サセックスのジェヴィントン Jevingtonという町にある、ハングリー・モンク Hungry Monk というレストランの二人のシェフが発明したんだそうです。

バナナとトフィ―が使われているので、バノフィー・パイと分かりやすく命名されました。

焼かない、冷蔵庫で冷やして固めるパイ。製法はチーズケーキと似ています。

細かく砕いたダイジェスティブ・ビスケットをバターで練って固めた土台に、細かく切り刻んだバナナと、トフィ―を一緒に煮込んだネトネトのペーストがのっています。

その上にかたく泡立てた「ダブル・クリーム」(あわだてたものはウィップト・クリームと言います。日本では生クリームといっていますね)をのせて、チョコレートのカンナクズを散らすのが一般的。


さて、このスーパーの出来合いのも、私が何回かパブのデザートで食べたものも、また、高齢者施設で働いていた時に食堂で食べたものも、中味はこのバナナがトフィーとミックスされたねっとりあまいペースト(バナナ風味のトフィ―)。



また、イギリス料理のお料理ウェッブサイトでいちばん権威がある、と私が勝手に信じている「 BBC Food 」のレシピのバノフィーもこのタイプ。
バノフィ―とは、そういうものだ、と思っていました。

ところが、参考に見てみた、たくさんの日本語のお料理レシピのウェッブサイトでは、どれもバナナの輪切りを敷き詰めた上にトフィ―を厚くのせた、層になったバノフィーを紹介しています。

素材の味をしっかり味わう、日本好みの1バージョンでしょうか?

英語のレシピもいろいろ見てみました。

アメリカのエヴァポレーテッド・ミルク(無糖練乳)のトップメーカー、カーネーションが発表しているレシピでは、輪切りのバナナを敷き詰めて、自社製のエヴァポレート・ミルクを使って作ったトフィ―を上に塗るよう、日本で知られたレシピと同様なことが書かれています。

他にも輪切りバナナを敷き詰める、あるいは上に散らす日本で知られている、「バナナとトフィ―が別々バージョン」を紹介するイギリス版レシピがいくつか見つかりました。

結論:どっちが正統、ということはないようです!要するにバナナとトフィ―がどっちも入っていたらバノフィー・パイと言ってよし!



べたべたトフィーの作り方です。めんどくさそうです。
バターで炒めた大量の砂糖を、水分を蒸発させてとろとろになったコンデンスト・ミルクを少しずつ注いでとろ火でかき混ぜながら長時間煮る。キャラメルのような甘い香りがただよい始めたら、出来上がり。

(エヴァポレーテッドは砂糖なし。コンデンストは、砂糖入り、どっちも水分を蒸発させて作った、とろみのあるミルクです。イギリスのレシピではコンデンストをつかうのが一般的なようです)

強烈に甘いです。
おいしいです。

私は日本のケーキには欠かせない泡立てたクリーム(生クリーム)はあまり好きではないのですが、バノフィー・パイの、バナナ風味のトフィーの強烈な甘さを調和する役割が確かにあることを認めないわけにはいきません。





「イギリスらしい」お菓子です!
日本でも作って食べている人は多いようですが、イギリスに来られる機会があれば、本場のものをおためしください。
観光地などのティールームで出しているところは多いはずですよ。



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また戻った!今度はいよいよカエルとの対面か、オタマジャクシの育つ池、見えるのはガマ(植物)ばかり

2017年07月03日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
赤ちゃんカエルを求めて、戻ってきました、うちの近所の川沿いの散歩道、ハッピー・ヴァリー Happy Valley の自然観測池。


前2回の記事です。↓

住宅街の真ん中の林の中の遊歩道のオタマジャクシの育つ池、にょろにょろ

再訪!住宅街の真ん中の林の中の遊歩道のオタマジャクシの育つ池 (脚)

前回よりはカエルに近づいたオタマジャクシ、しっぽもとれたほぼカエル…が見られるのを期待していったのですが、きらきら光る水面に浮かぶのはミズスマシや、アメンボのような昆虫ばっかり!ゲンゴロウを小さくしたような虫もいました。

天気が良くて、気持ちのいい午後でした。





カエルも脚の生えたオタマジャクシも、いない!
あ、まだ脚のない 遅れて孵化したらしい、新米オタマジャクシは何匹か見ました。

仲間と群れる前回と違い、どれも一匹行動です。

仲間はどうしたんでしょう?

前回見かけた、後ろ脚の生えたたくさんのオタマジャクシは!?

観測デッキにある木彫りの案内板によれば、brown trout (日本語で茶マス、というそうです)という淡水魚が生息しているそうです(ほんとかなぁ~、見たことは一度もありません)。食べられちゃったかな。サギの他にも野鳥もいっぱいやって来ます。

同じ「湿原」にある、もう一つか二つある、他の池にも行ってみることにします。

実はこの場所は、かなり大きな沼地なのです。
観測デッキのある自然観測池(一番上の写真)は、常に水の溜まっている、比較的深い池ですが、この草が生えている空き地全体が、いくつか池の出来損ないのような水たまりのある「沼沢地」なんです。

遠くから見たところ。


手前、右側の大木が影を落としている茂みは、花の終わった黄色い菖蒲で、根本がじっとり水につかっています。

晴天続きで比較的地面が乾いたこの日は「湿原」と呼ばれる状態でした。



沼や池など水辺に生える、ガマが草地に高く茂っています。

ガマの穂


つぼみ


茎をもってそっとゆすると、タルカムパウダーのような煙のような細かい種が飛び散ります。

この辺りは水に浸っています。


あぶなくないかって?
実は、危ないです!

足元によっぽど気を付けないと、泥沼にずぶずぶ…ということになりかねません。
上の観測池は、柵こそありませんが、池の端が比較的しっかりしていますが、そのほかの湿原に点在する小さい池は天候や地面の乾き具合によって、深さはもちろん、池の大きさや形も変化しています。




おやおや、びっくり!


危険を冒して(とまで言うと大げさですが)たどり着いた、隣の池には立派な白い睡蓮が花盛り!!

観測池には小さい黄色い水連がすこし咲いているだけでした。それはそれで可憐ですが、こっちの立派さにはかないません。
この白い立派な睡蓮は、草に隠れて遊歩道からは見えません。



ガマがジャマで写真を撮るのは難しかったんです。
ピントが、ガマに合っちゃいます。

で、カエルはいたのかって?

いました!たったの一匹!
少し水のたまった、池のふちの泥に生えた草が静かに動くので辛抱強く見ていたら、何かがぴょんと飛んで視界から消えました。
そおおおっと飛んだ方向の草をかきわけると、小指の爪ぐらいの小さな小さな黒っぽいカエルの赤ちゃんが泥の上をひとはねして、とぽんと池に飛び込みました。

水の中ばかり熱心に探していた私たちですが、しっぽが取れたら、もうカエル。水中にいなくてもいいんですね。

それにしても、あんなにいたオタマジャクシたち!
何千もあったかもしれない卵、私が見ただけでも数十匹は確実にいたオタマジャクシ・・・

目撃したカエルは、たったの一匹。

長生きしてほしい!!


写真はもちろん撮れませんでした。

カワズ飛び込む水の音は聞こえませんでした。







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