イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ロックダウン下の誕生祝い、デリバリーの民族料理第三段、イギリス人の好みに合ったおなじみのギリシャ料理

2020年06月29日 08時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物
私の誕生日にはギリシャ料理のデリバリーをたのみました。


家族の誕生日には外食するのが私のうちの恒例なのですが、はい、コロナウィルス感染拡大防止のためのロックダウンでまだすべての飲食店が営業停止なのです。

先週の夫の誕生日には中華料理、先月の下の息子の誕生日にはインド料理をそれぞれデリバリーしてもらいました。

今回は、ギリシャ料理。

ギリシャ料理は、中華、インド料理ほどではありませんがイギリスではけっこう一般的なのです。
イギリスの都市部にとてもたくさん住んでいるキプロス人の移民が経営しているギリシャ料理のレストランやテイカウェイ・ショップ(持ち帰り専門)がけっこうあるようです。

キプロスは20世紀の初めごろから短期間イギリスの統治下におかれ、今は独立の共和国ですがイギリス連邦の加盟国です。

ギリシャ料理とキプロス料理とトルコ料理それに中近東、中央アジアの料理ってなんだかよく似ているようです。
....もちろんそれぞれ豊かなバラエティがあって、「ぜんぜん、違う!」という抗議の声が上がりそうですが、日本人の私にはもちろん、たいていのイギリスに住むイギリス人にも区別がつかないはずなのでは。


ピタ pita (平べったいパン)と、フェタ feta (ボロボロした食感の白い臭いのきついヤギ乳のチーズ)がまぶされたチップス(ポテトフライ)。


左からドルマ dolma(ブドウの葉で包んだ蒸したライス)、 名前は忘れましたが、骨付きのスパイスの効いたヒツジの肉、チキン、ギリシャの辛いソーセージ、グリーク・サラダ (トマトとオリーブとフェタの入ったサラダ)。


肉を食べる私と息子は2~3人用のセットコースをたのみました。

ベジタリアンの夫は、ハルーミ haloumi (カマボコのような食感のヒツジの乳のチーズ)のステーキ、オニオンリング、フモス hummus(ヒヨコマメのペースト)を単品でたのみ、私たちの肉コースに含まれているチップス、ピタ、ドルマ、サラダをシェアしました。

肉類の濃いスパイシーな味付けを中和するための3種類のすっぱいヨーグルト・ベースのディップがついてきました。

フェタは、スーパーマーケットはもちろん、コンビニでも扱っているイギリスではとても人気のある健康食チーズなのです。
サラダやサンドイッチに使われます。

.....すべて、イギリスで非常によく知られた、というかイギリスでよく知らない人が「ギリシャ料理」あるいはトルコ、キプロス料理と言えば思い浮かべる類の料理ばかりです!

地中海料理特有のイカやタコは扱っていないようでした。残念!
「タコを食べるなんてぞーっとする」というイギリス人がとても多いのです。

夫に言わせれば、フェタをまぶしたチップスは、イギリス人観光客が多いギリシャの通俗な観光地で、イギリス人向けに出している定番料理なのだそうです。

とにかく、「イギリス人の好みに迎合したギリシャ料理」といった品ぞろえだったのです。

いえ、自分では作れない、めったに食べられないものを堪能しました。文句があるわけではありません。
特にこってりした肉類の味付けが中近東風(?)の異国情緒たっぷりで病みつきになりそうでした。



ドルマは、キプロス・レストランでもターキッシュ(トルコ)・レストランでも食べたことがあります。
すっぱくてやわらかいブドウの葉は桜餅を包む桜の葉のようです。

オーダーした時のメニューによれば、この店のドルマは「ベジタリアン対応」のはずなのですが、中に酢漬けにしたニシンのような魚が入っていました。
うちの夫はベジタリアンと言っても魚は食べるベジタリアン亜種の「ペスカトリアン」なので問題はなかったのですが、真正ベジタリアンが知らずに口にしていたらえらいことになったはずです。

とは言え、脂っぽい魚がきらいな夫と息子は食べませんでした。

日本人の私の口にはとてもよく合います。
笹で包んだサバ寿司のようでした。
笹と違ってブドウの葉は食べられます。

配達までしてくれて、お値段は3人前が驚きの30ポンド少々というお安さ。
食べきれずに余った分は冷蔵庫に保管しました。


次回はウケが悪かったフェタまぶしのチップスがたくさんついてくる「お徳用コース」は避けて、単品をいろいろたのんでみてもいいな、と思いました。
ドルマも私ひとりだけで食べる2個あれば充分。

ロックダウン下の誕生日祝いのデリバリーフードについての記事2本のリンクです☟

中国人が調理した、イギリス人向きにアレンジされたイギリスで食べる中華料理に、イギリス人の食事習慣を見る

デリバリーフードと、バーチャルパーティで祝うロックダウン下の誕生日、配達にも新ルール



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なぜかオシャレに映るらしい、日本語表記と東京がらみの店頭コピー...商品コンセプトと関係なさそう

2020年06月28日 06時34分35秒 | シブい!日本語表記、日本関係なら何でもクール!
なぜか出すのを忘れていた、3月5日(!)に撮った写真です。


ストックポートのタウンセンター、ショッピングエリアの「目立つ」場所にロックダウンの3週間ほど前にオープンしたファッション衣料店。

目立つって.....


STAND OUT というコンセプトをまずひねりだし、「カッコイイ日本語をディスプレイに使って若者たちのおしゃれ心をくすぐろうぜ!」という二流コンセプトがおそらくたった一人のワンマンな企画担当者の頭に浮かんだのでしょう。
私の全く勝手な想像ですが。

で、グーグル翻訳したら出てきた「目立つ」という字をそのまま、日本語を全く知らないデザイナーがレタリングに起こしたらこういう文字になった、という経緯はほぼ間違いないでしょう。

グーグル翻訳でstand out の日本語訳を調べたら本当に「目立つ」と一言出てきました。
間違ってはいませんが stand out をここで「目立つ」と訳すのはどうでしょうか。

「目立つ」ってなんだかあまり好ましくないというか必ずしもいい意味では使われませんよね。
少なくともファッションのコンセプトとしてはふさわしくないような....

stand out は、抜きんでている、頭角を現す、抜群というような100%いい意味で採用された言葉だと思います

これがいわゆる、lost in translation (外国語の意味がちゃんと伝わらない) って現象ですね。

「目立つ」といっしょにLOST IN TOKYO 東京に心を奪われると大書されています。

東京ってそんなにおしゃれなイメージかなぁと...
今まで、ストックポート日報のこのカテゴリー記事をよんでくださった方は不思議に思うかもしれません。

東京のファッションやライフスタイルがおしゃれだとか、お手本だとかいうわけでは決してないのです。

イギリス人のある種の人々にとって「東京」というイメージは日本語表記と同様、今っぽさの体現、身に着けることによっておしゃれのライセンスを修得するような感覚なのじゃないかと思うのですが.....


この店は日本のブランドを扱っているわけではないし、紹介しているのも奇抜だとか個性的だとか、決して目立つファッションではありません。

どちらかと言うと、スカした労働者階級の若い男女が好みそうなテーストです。(すっごーい偏見ですね)
ブランドロゴが目立つところに配置されたスポーツ衣料が中心のコーディネイトを紹介しています。

西洋人がイメージするいかにもな東洋人顔の、しかも日本ではファッションモデルとしては通用しないような短躯なモデルのイメージ写真が効果的に使われています。


オープンしてすぐにロックダウン開始、気の毒です。
先週、3カ月ぶりにロックダウン緩和で再オープンしたこの店を通りかかりましたが、あまり人は入っていませんでした。
久しぶりに店が開いた、と言うだけの理由で浮かれ出てきた人がふらっと入って衝動買いするにはお値段がちょっと高めです。

ディスプレイはこの写真を撮った3月初めと同じでした。

ショッピングセンターそのものは、けっこうな人出でにぎわっていたのですが。
その時の街の様子を書いた記事のリンクです☟

ロックダウン緩和の第二段階開始の月曜日、家にこもりきりのビクビク息子を引き連れて、タウンセンターで久々のショッピング体験



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イギリスのソーセージ、ぶにゅぶにゅピンクで長く長くつながっている!

2020年06月27日 09時00分01秒 | 英国の食べ物、飲み物
たぶん、日本ではあまり見る機会がないと思います....イギリスのソーセージ




特製オニオン・グレイビーの作り方を下の息子に伝授していたところです。
写真を撮るため、嫌がる息子に長くつながったソーセージ12本を持たせました。

ぶにゅぶにゅねっちょりした生のブタのひき肉とハーブ、スパイス、パン粉などがうすーい皮に入ったやわらかいソーセージです。
レシピによっては下ろしたリンゴや玉ねぎが入っています。
各地に伝わる伝統レシピの種類には限りがありません。

かなり多くのバラエティがスーパーで手に入ります。

皮は長い長い、一本の筒なのです。
ソーセージとソーセージの間はねじってあるだけなので、手で絞るとなかみが筒の中を行き来します。

圧縮されて積み木のような直方体の形でパッケージから出てきます。
切り離してまな板の上でゴロゴロ転がして棒状にしてからフライパンで炒めます。

カクカクしたままでは転がりませんから。

炒める前に必ず皮にフォークでプスプス穴をあけます。
忘れると皮が破裂してなかみが飛び散る大惨事に。
小さな穴から熱い脂がじわじわと溶け出して皮がこんがりサックリ焼きあがります。

焼きあがったなかみにはジュクジュクした食感が残ります。

(これは別の日にスーパーで買ったアイルランドのレシピのソーセージです)



生タイプのソーセージそのものも日本ではなじみがないのでは?
つながって売られているのも日本で見たことがないように思います。

イギリスで売られている、生タイプのソーセージはほとんどすべてつながったままで売られています。

以前住んでいた家の近くの肉屋では手作りのソーセージを売っていました。
ショーウインドウの上のフックいくつかに渡して長く下げてディスプレイしてありました。

機械を使ってソーセージのなかみを長い皮に詰める、ワクワクする作業も小さかった上の息子と見物したことがあります。
20年以上前です。

今住んでいるところから車で20分ぐらいの場所にあるその店は十数年前に通りかかったら廃業していました。

今はイギリス中、肉屋そのものが少なくなっています。
まだ手作りソーセージをあつかっている肉屋でも衛生上の配慮から小さくまとめてディスプレイ用の冷蔵ケースに入れておくのが一般的だと思います。









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暑苦しい!どこに着ていく?おしゃれなのか?(たぶんそう)日本情緒を強調しないジャパニズムグラフィック!

2020年06月25日 09時00分00秒 | シブい!日本語表記、日本関係なら何でもクール!
息子がオンラインショッピングサイトでぎょっとするようなグラフィックなフディーズ(フード付きトレイナー)を買いました。



ラーメン、ヌードルスープ、チキン!!



ツルツルしたポリエステルのものすごく着心地が悪そうな布でできています。
ラーメン ramen と言えば現在,カツゥ/ カトゥkatu と並ぶ、日本料理の代表格です。
イギリスで、食べたことがある、知っている日本料理といえば、ラーメンかカツゥが筆頭、次席に上がるであろう、ということです。

10~15年前までは確かスーシー、スキヤーキ、テッパンヤーキー、テンプーラのみが知られていたものでしたが。
それでも、スーシー(寿司)はともかく上記の高級日本料理を実際口にしたことのあるイギリス人はごく少数だったのでは?


カツゥというのは日本風のとろみのついたカレーソースのことです。
イギリスでは日本風のカレーはほぼ100%チキンカツとともに供される「カツカレー」であるところから定着した名前だと思われます。

さて、息子の暑苦しいフディーです。

下の部分の写真プリントは繰り返しパターンです。(前面のカンガルーポケットの部分にちゃんと柄合わせがされているのには感心しました)
肝心のラーメンの「麺」が写っている部分がほとんど使われていません。
裾にちょっぴりピンボケ気味に見えています。

見頃で目立つのは半熟卵。
ほかにネギ、白ゴマがいっぱい散っています。そして白っぽくて脂身ばかりのように見えるチャーシュー、というよりロースト・ポーク。
袖いっぱいにわかめと色が悪いトウモロコシ。



もやし、きくらげ、ナルト、メンマといった日本風のトッピングが全く写っていないのが惜しい!
どれもイギリスでは手に入りにくい具材です。

色合いも柄も、着心地も暑苦しい。

日本風グラフィックのカジュアルウェアはイギリスで大人気です。

よかったらこのカテゴリーの他の記事も拾って読んでみてくださいな。

どうでもいいことですが、息子がはいているショーツ(半ズボン)は水着です。
フディの下に着ているのはTOKYO 2020 と書かれた「東京オリンピック公認マーチャンダイズ」ティーシャツです。


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家にこもるかわり映えしない日常を華やかに彩るネコのピンクの舌!

2020年06月24日 09時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
あいかわらず、ほとんどの時間、家にいます。



予定通り、7月4日からロックダウンの規制緩和の第3段階の決行が発表されました。



大ニュースなのですが......日常は特に変わり映えしません。
それでもストックポート日報をそうそう休刊しておくわけにもいかないので、ネコの舌だし写真でお茶を濁すことにします。



3枚も見たくないって?
ごもっともです。

最後に一枚、せめて構図を変えて。


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大好きな脂っぽい魚、日本にはないらしいスプラット、家じゅうの顰蹙を買いネコと仲良く分け合って食べる

2020年06月22日 09時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物
めったに行かないモリソンズ Morison's という大型スーパーマーケットで見かけたスプラット sprat 。


半キロ近くで1ポンド79ペンス(235円)は安いです。

モリソンズは以前は魚介類の売り場スペースに、イギリスのスーパーにしては異例ともいえる大きなスペースを割いていたのです。
いつの間にか、スペースは縮小していましたが、種類の多さはまだ群を抜いています。

ぺっちゃんこの真空パックでにおいが全くしません。


魚には目のないうちの老ネコホレイシオの目の前でヒラヒラかざして見せましたが全く興味を示しません。

夫も息子も、さすがに親子です、二人そろって脂っぽい魚が大っ嫌い。
フィッシュ&チップスのフィッシュ・フライでおなじみの白身の魚と、例外として鮭以外、一切口にしませんし、調理した後の台所にも4時間は足を踏み入れません。

私は大好きです。
外に通じる窓とドアを開け切って、玄関ホールに向かったドアは締め切ってこっそり調理して、一人で寂しく食べることにしています。
違いがわかるネコ、ホレイシオにもちょっと分け与えることにしています。

さて、スプラット。


イギリスでは昔から海岸地方で食べられている庶民的な小魚だそうなのですが、いつでもどこのスーパーでも売られているというわけではありません。

私が食べたのはこれで3回目です。

日本で見たおぼえがありません。
そういえば、日本語でなんというのか知りませんでした。

ウィッキピーデアで検索してみたら、日本語で「ヨーロピアン・スプラット」だそうです。
和名がない、日本では捕獲されない、食べられていないという事実が判明。

イワシ sardine より丸みのある形。


かわいい、美しい!

アンチョビー anchovy とスプラットとイワシは、ニシン herring 目に分類される、と書いてあります。
.ニシンは「目」を形成していますが、それ自体個別の「種」のようです...ややこしい。
眼がぱっちり、切れ込みの入った尾、ほっそり流線形...と、すべて形態が似ています。

アンチョビーの塩漬けとサーディーンのオイル漬け、トマト・ソース漬けは私がイギリスにきてから味をしめた大好物の缶詰、びんづめの保存食品です。

(夫と息子は缶詰をあけただけで部屋から駆け足で逃げ出します)


ウィッキピーデアのスプラット項の日本語版にこんな記述が.....

主としてラトビアから輸入される燻製油漬けは「スモークオイルサーディン」と称して販売されている。


えええぇ!
インチキではありませんか!

スプラットの水けをちょっとふき取って、コーンスターチ corn starch を軽くまぶし、フライパンに浅く植物油をはって高温でパチパチ揚げました。


魚を調理するにおいは強烈です。
うちの台所には換気扇がありません。

(台所に換気扇がない家はイギリスではめずらしくありません)
しめ切っていてもやっぱりにおいは家中に漏れていたので、夫がひどく不機嫌になりました。

台所の外に締め出され、魚を調理していることをにおいで察したホレイシオが中に入れろと激しく要求して閉まったドアに頭突きを繰り返しました。

前日の残りのご飯があったのでお醤油とお酢をちょっと垂らしておひるに1人で食べました。


他のおかずは一切なしのコッテリ脂三昧。
(この写真に撮ったよりももっともっとたくさんの量を少しずつ揚げながら食べました)


ものすごく美味しかったです。

夫と息子が「まさか半キロを一人で食べたんじゃないだろうな」と驚愕したのですが、実は....ほとんど1人で、ほとんど1回で食べきりました。

食後唇がぬらぬらと脂でてかって、熱に浮かされたようになりましたが、食べ飽きるということは全くありません。
夜、「次の朝もまた食べよう!」と楽しみにして眠りにつきました。

ちゃんと翌日の朝食用に残しておいた8尾はフライパンでこんがり焼いて塩をかけてトーストと食べました。
ホレイシオには2尾やりました。

夫が起きだす何時間も前に早起きして朝食を食べ、換気も終えました。

大満足です。
次回はご飯と食べる時に天ぷらのおつゆを試してみてもいいな、と思いました。
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偶然見かけたスキップの、めったに見られない撤去作業

2020年06月20日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
日本ではあまりなじみがないらしい、スキップ skip(巨大なゴミ箱) 。


となりの家が3週間以上ハイヤーしていた かわいいピンクのスキップの撤去作業を偶然目撃しました。
いつ撤去するのか全く知りませんでした。

一番上の写真を撮った2週間ほど前よりもっと中身が増えていました。

安全のためネットをかぶせて、ものすごい音をさせて2アームのクレーンでトラックの荷台に積み込む経過を順を追って撮りました。
1分もかからない早業でした。

(外に出た時は、スキップはもうすでに宙に吊り上げられていました)









昨日の午後、窓から外を見ていた夫が、「スキップが持っていかれる!ホレイシオはどこだ!?」と叫びました。

偶然手にもって見ていたスマートフォンを持ったまま、私も外に出ました。


......そういうわけで、ついでにめったに見る機会のないスキップの撤去作業の写真が撮れたのです。

このところ17歳の老ネコ、ホレイシオは天気のいい午後など、このスキップの中の積み上げられた粗大ゴミの上でのんびり昼寝を決め込むことが多かったのです。

寝心地がいいとはとても思えないのですが、高いところにいれば外でも安心できるのでしょうか。
家の中で昼寝した方がよっぽど安全なのですが。

見かけたら、下りるように促していました。
そのままスキップといっしょにゴミ捨て場まで持っていかれちゃったら困りますから。

年を取ってからあまり外出しなくなり、家のソファーでふかぶかと眠ることが多くなったホレイシオ、しばらく姿が見えないと心配になります。

この日もそういえば午前中から見かけなかったような気がして、夫はスキップが撤去されつつあるのを見るなり心配で外にかけだしたわけなのです。
私は心配しませんでした。
ホレイシオはいくら年取ったネコだとは言え、スキップが動けばさすがに飛び降りて逃げるでしょうし、雨が降ったりやんだりのじっとりした天候の屋外でわざわざ巻いた絨毯の上で寝たがるほど育ちが悪くないはずなのです。

それでも一応、夫と二人でスキップに向かって「ホレイシオ、ホレイシオ」と声をかけました(マヌケな光景だったはずです)
作業員は親切な人で、トラックに積み終えた後、スキップにかぶせたネットをめくって、ネコがいないことを確認してくれました。

(この時ホレイシオはリビングルームのソファーでゆったりと寝ていました)



スキップハイヤーのビジネスが、このところ大盛況のようです。少なくともうちの周りでは、とてもたくさん見かけます。
家庭やオフィスや工事現場などで出た大量の不用品や廃棄物をスキップ業者から借り切ったスキップに一定期間内に詰め込んでおけば、持って行ってもらえます。

5月の13日にロックダウン緩和第一段階が始まって以来、建築現場や、家庭内に業者が入って内装、改築修理といった工事ビジネスが一斉に解禁、産業規模のゴミも大量に出ているはずです。
外出禁止だった期間に家で暇を持て余し不用品の整理、いわゆる「断捨離」活動に励んだ人も多かったようです。

それまで閉鎖されていた市のゴミ捨て場「リサイクル・センター」が再開、それまでため込んだ不用品やゴミを一気に撤去したい顧客の要望に応えてスキップ・ビジネスは大盛況らしいのです。

スキップ・ハイヤーは日本でも需要があるのでは?
ゴミ屋敷のおかたずけや引っ越しで出た不用品の処分にとっても便利です。

でも考えてみたら、日本には「ドライブ」のある家があまりありません。
家の前にスキップを置いて、その後トラックを縦に並べて止められるスペースも道路幅が狭い日本の住宅地では確保しにくいかもしれませんね。











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中国人が調理した、イギリス人向きにアレンジされたイギリスで食べる中華料理に、イギリス人の食事習慣を見る

2020年06月19日 09時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物
私のうちでは家族の誕生日に必ず外食することになっています。

.....と言ってもあいかわらずのロックダウン、レストランもパブも営業停止、外食は無理なので先日の夫の誕生日には、中華料理をデリバリーしてもらいました。



先月の息子の誕生日はインド料理、今度は中華をウェッブサイトで注文しました。
やはりカードでオンライン決済、現金のやり取りは一切なしです。
配達員はドア・ベルをならし、ビニール袋に入った注文品を玄関ポーチの上において道路にとめた自分の車まで戻ります。

配達先の家の人が袋を手に取るのを見届けてから立ち去る、ロックダウン中の配達儀式がまた厳粛にとりおこなわれました。


さて、イギリスで中華料理を食べる時、私が必ず注文するもの、それはクリスピー・チャウメイン chrispy chow mein

(下の写真の右側です)


イギリスに住む、香港から移民した中国人にはおなじみらしい、硬いパリパリした焼きそば(=チャウメイン 炒麵)です。


イギリスに住む中国人移民のほとんどは香港から来た広東系の人たちです。
だから、イギリスで人気の、中国人が経営するチャイニーズ・レストランやチャイニーズ・テイカウェイ(持ち帰り専門店)で料理されるのはほとんどが「広東料理」なはずなのですが....

イギリスでも、中国人が移民した多くの国と同様、中国系移民が現地人向けに考案した「ご当地風広東料理」が人気です。
多くのイギリス人には不評らしい(中国人がそう言っています)香港式の「硬い焼きそば」は、メニューに載ってないことが多いようです。

イギリス人はとにかくべちょべちょねちょねちょした食感を好む人が多いらしく、「チャウメイン (炒麵)」といえば、蒸した中華そばにとろみをつけた甘辛いソースがすでに絡めてある状態で出てきた料理のことをさします。

それでも、クリスピーをたのめばたいてい特別に出してくれます。
店の経営者や従業員、母国の味を楽しみたい香港系中国人の客向けに用意してあるのでしょうか。

今回たのんだこの店では、サイド・ディッシュとして、「クリスピー・チャウメイン」が単品で販売されていました!



やった、念願の硬い焼きそばに好みのソース(あん)をかけて食べられる!
.....というわけで、八宝菜のように炒めた具材をとろみのついたあんかけソースでまとめたチャプ・スイ chop suey (雜碎) を単品でたのみました。
(下の写真の右側です)

息子は、チャーシュー・チャウメイン char siu chow mein(叉燒炒麵)を注文しました。
(下の写真の左側、赤っぽい色のソースです)



チャウメインを注文すると、蒸した麺がソースと混ぜてあるのが普通なのですが、今回はチャーシュー・チャウメイン も麺とソースが別々の容器に入って届けられました。
クリスピー・チャウメインを単品で注文したために、2種類のソースを2人で分け合って食べるつもりだと思われて気を利かせてくれたようです。

テイカウェイやデリバリーで注文したクリスピー・チャウメインが ソースといっしょの容器に入ってくることはまずありません。
べちょべちょになってしまい、せっかくのパリパリ麺を注文した意味がなくなってしまいますから。



クリスピー・チャウメインにスペシャル・チャプスイをかけて、日本人好みの「かた焼きそば」の出来上がり。


おいしかったです。

ちなみに、チャプスイというのは、アメリカ合衆国でアメリカ人向けに作られ始めた「アメリカ式中華料理」だそうです。
イギリスだけではなく、カナダ、オーストラリアなど中国人移民が定住している他の英語圏の国々にも広まって人気です。


息子のチャーシュー・チャウメイン。



ところで、話は少し変わります。
私が麺にかけて食べたチャプスイやほかの料理(ゆるめのソース風が人気です)はご飯といっしょに食べられるのが普通です。

そして、イギリス人はご飯類をゆるい料理なしには絶対に口にしないということをご存知でしょうか。
日本人のようにご飯とおかずになる料理を箸で少しずつ口に運びながらいっしょに食べる、ということも絶対にできません。

以下、イギリス人の食事習慣はあくまで一般論です。

中華料理屋でごはん茶碗に盛られて出されたご飯は必ずゆるい料理の入った大皿にポイ、とあけられビチョビチョに浸されて食べられます。

その逆に、茶碗のままのご飯にゆるい料理をかけて食べることは絶対にありません。
日本料理でも同様、煮魚やお酢のものの小皿や小鉢にポイ、とご飯をあけて、お米の一粒一粒がしっとりとした汁で潤うまでしっかりと攪拌してから食べます。

日本人にはとても見苦しい光景です。

ごはん茶碗はとりわける(等分な量を計って食卓に供する)ためだけに使われるものと思われているようです。
食器を手に持って食べる習慣が全くないのですから。

もちろん「中国人や日本人はそういうことはしません」と説明されたら、客として呼ばれた人はたいていやめますが、じゃあどうやったら味のないご飯を食べられるのか説明しても「口の中で混ぜる」のが実行できない人が多いのです。

客として呼ばれた人は呼ばれた家のマナーに反することはしないようにする心遣いがあるのですが、例えばうちの夫など、自宅で私が作った日本料理を食べる時、最初の間しばらくはご飯を浸して食べるための汁気のあるおかずを必ず要求しました。

焼き魚などを出すと まず魚だけを食べきったあと、ごはんにはたっぷりのおしょうゆをかけて、あるいはみそ汁にご飯を入れて食べる習慣をやめませんでした。
子供たちが同じことをやろうとするのを私がやめさせようと躍起になり始めるまでは....
「自分のうちでは食事ぐらい好きなように楽しませてほしい」と強く要求していた夫には日本の食事マナーを押し付けるのはあきらめていたのです。
が、さすがの夫も「子供が日本人の母親がこだわる日本式テーブルマナーを無視するのを許してはいけない」と思い始めてくれたようです。

今では鮭の塩焼きと白いご飯を汁に浸さないでもそのままおいしそうに食べてくれるようになりました。
いまだに口の中で混ぜる食べ方は苦手なようで、ほぐした身をご飯にまぶして食べていますが。

まあ、今でも中華料理を食べる時は「ご飯のべちょべちょ食べ」を容認しています。
夫も子供たちも汁に入れたほうがご飯はおいしいと思っているらしいので。
中国人もやらないそうです。(留学中に知り合った台湾人の学生も「気持ち悪い」と言っていました)

この日は、エッグ・フーヨン egg foo young (芙蓉蛋=かに玉)と、イギリス式チップス Chips (=ポテトフライ)に.....


中国式の甘ーいカレーソースをたっぷりかけてぐちゃぐちゃ崩して食べる、テイカウェイ/デリバリーならではのイギリス式中華料理を夫は思いっきり楽しみました。

(日本人の私はやりません、できません。中国人もやりませんよね?)













チャウメイン chow mein (炒麵)
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ロックダウン緩和の第二段階開始の月曜日、家にこもりきりのビクビク息子を引き連れて、タウンセンターで久々のショッピング体験

2020年06月16日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日、下の息子とストックポートタウンセンターにあるスーパーマーケット、アスダ Asda に買い物に行きました。

買い物が終わった後 アスダに車をとめて、2人で再オープンしたストックポートのショッピングエリアに足を踏み入れてみました。


その日、3月23日のロックダウン開始以来初めて食料品や医薬品など生活必需品以外のものを売る「一般の店」が営業を再開し始めたのです。
ロックダウン緩和の第二段階の開始です。

ちなみに息子はロックダウンがはじまる2週間も前にシックスフォームカレッジの登校をやめています。
担当の先生が奥さんの健康上の理由から自主隔離に入り、学課がすべてオンライン授業に切り替わったためです。

そして、息子にとって昨日は実に15週間ぶりの外出でした!

ストックポートのタウンセンターは、極端に限られた範囲に限って外出はしていた私にとっても13週間ぶりです。


アスダの向かいのライバルスーパーマーケット、セインズベリー Sainsbury の道路沿いの入り口のシャッターが下りています。


思いっきり景気が悪い閉店状態みたいに見えますが、ちゃんと営業しています。
裏側の駐車場に面した入り口だけをあけて、入ってくる客の数を制限しているようです。
(アスダも同様です)

この日から再オープンしたショッピングエリアから流れてくる徒歩の客の入り具合を見て、道路側の入り口を開放する日も近いのではないでしょうか。

スポーツメーカーのトレイナース(=スニーカー)を低価格で売っている安売りスポーツ店の外に長蛇の列が!


客筋は....うーん、スポーツをするようなタイプの、素行のよさそうな人はあまり入りたがらない店....なのです(偏見)
入場制限があるための列ですが、待つ人たちの前後の間隔が狭すぎます!

この日からイングランド全土の「一般の店」が営業を許可されたわけなのですが、自主的に閉店を続ける店が実は過半数を超えているということです。



ボディ・ショップも両隣の旅行代理店も携帯電話屋も3軒続いて閉店中です。

地域にもよりますね。
ストックポートのタウンセンターの昨日私たちが見てまわったエリアは大手系列店が多いせいか開いている率が比較的高かったのではないでしょうか。
それも、安売り量販店が特ににぎわっているようでした。

自宅を出る前に見たニュースによると、政府が要求する安全基準を満たすことができないと判断した、特に個人営業の店の多くは開店を見合わせているらしいのです。

観光地など、めあての観光客が来ることが現在 全く見込めない地域では、安全基準を満たす配置換えや衛生備品を取り揃えるなどの手間や費用に見合う収益が期待できず、、この日の開店をあきらめている事業主も多いそうです。

以前 ストックポート日報 でも取り上げた安売り衣料品店、プライマーク Primark に入るための行列もびっくりするほど長かったのですが...


係の人の指示に従って、前後の人のあいだにきちんと2m以上の間隔がとられていました。

ニュースで取り上げられた大型チェーンの衣料店では、品物を手に取るたびにサニタイザーでの手の消毒を要求され、試着もできないそうです。
書店では、手に取ってみたけど買うのを見合わせた本は棚に戻さずに「隔離箱」に入れるように言われるそうです。2日置いてからスタッフによって棚に戻されます。

ニュースキャスターも言っていたように、3カ月ものロックダウンのあいだ、インターネットアクセスのある人のほとんどは欲しい物があればオンラインショップで買い物をしていたはずです。
オンラインで充分必要なものが手に入るのに危険な思いをしてまで、しかも商品を手に取って見るというオンラインでは味わえない店でのショッピングの楽しみまで制限されてわざわざ買い物に来る人がいるのでしょうか....

はい、けっこういました。
店で買い物したかった人のほかに、家にいるのが飽きちゃった人も刺激を求めて出てきたのかもしれません。
べつにそれほど欲しくもない安いティーシャツなんか買って、日常が戻ってきたことに満足したかったとか...

危険を感じるほどでは決してなく、十分な幅をとってすれ違えるほどの密度の人込みでした。
それでも久しぶりに外出した息子は向こうから人がやってくると身をすくませて立ち止まってしまっていました。

感染をおそれて家にいたのです。

ちょっと慣れてきたところで、比較的高級目の品ぞろえの、有名スポーツメーカーのトレイナースを売っている靴店まで足をのばすことにしました。

もちろん、店の外から安全を確認してから入りました。

上記の格安スポーツ用品店と違って 誰も並んでいる人はいません。

「当店は最大限に安全面に配慮しております」とのアッピール満点効果の溶接工のようなプラスチックの顔面バイザーを装着した店員!


顔面バイザー装着店員と向き合って話すのは不安がありません。
でもくしゃみをしたら飛沫が左右上下、それと後ろにわずかだけど散る、というデータがあります。



1区画に同時に2人以上立ち入り禁止!!
しかも博物館のように商品を見る「見学ルート」が矢印で示されています。



(私と息子はいっしょに住んでいるので2人で一組です)

実は、息子が通学用に愛用していたアディダスのトレイナースが小さくなってきたので、オンラインショップで見つけて買うつもりのコンバースのハイカットブーツのサイズとはき心地を確認に来たのです。

.....かなり厚かましいですよね。
もともとこの店で買う気はなく、目当てのブーツはコンバースを比較的安く売っているオンラインのショッピングサイトで買うつもりなのですから。

(もちろん、混んでいたり、外で待っている人がいたら遠慮するつもりでした)

バイザー装着の店員が対応してくれたこと以外、通常と変わらない靴ショッピングでした(買わなかったけど)
靴店では日ごろから並んだ商品にベタベタさわる人はあまりいません。気に行った品があれば店員にサイズを言って出してきてもらうのですから。
ためし履きも意外と気楽にさせてもらえました。

セール対象品の棚に気に入った品を見つけ、私のサイズがあるか聞いてみたところ、店頭に出ているセール品はすべて見本のみだということでした。
「お買い上げになりたければ、当社のウェッブサイトをご利用ください」と言われました。

店で販売していない商品にスペースを割いて店に来た客にウェッブサイトのプロモーションをする....!
.....うーん、オンラインでビジネスが成り立つのなら特にこの時期、家賃や人件費まで払って店を構える意義があるのか??ってやっぱり思っちゃいました。


イギリス各地で人種差別に対する抗議集会が開かれています。
その人たちを威嚇する目的の白人至上主義者の集まりも各地で確認されています。
それを取り締まる警官隊がドカドカと出動....

感染拡大防止のためのソーシャル・ディスタンシングは本当にどうなってしまったのか。
抗議集会以来、本当にどうでもよくなっているみたいなのです。

感染爆発第二波が怖い!!

それでも開いていた店のこの緊張感と言ったら....!


学校は開いてはいるものの、登校する学年は限られています。

この日、月曜日から、中学校、高等学校にあたるセカンドリー・スクールの2学年のみの登校が始まりました。

政府は何とかして今週から全学年の児童、生徒の登校にこぎつけたかったようですが、教師の組合と多くの父兄が反対しているらしく、実現がかないませんでした。

「子供たちの教育を受ける権利が奪われている」という立派な理由はうわべだけ、実際は、ロックダウン緩和の最終段階(映画館などの屋内文化施設、飲食店の再開)の目標日、7月4日までに学校が全開になっていないと政府にとって都合が悪いのです。

「まだ児童生徒が登校させられないほど危険なのに経済活動を優先するため、商業施設や飲食店を無理やり再開させ、国民の安全をあとまわしにする保守党政府!!」と言われるのを絶対に避けたいみたいです。



イギリス各地で予定されていたゲイや、性的少数者の多様性を祝うお祭り「プライド Pride」イベントはコロナ騒ぎで軒並み中止です。


おそらく、この日のショッピングセンターの再開を見越して飾り付けたと思われる、レインボー色がイベントの精神の高揚を元気にうたっていました。





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自家製ワイン、その後、ほっておくといつまでもポコポコ...切りのいいところで終了とした最初の6本

2020年06月15日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
ワイン醸造、続報です。


夫が突然思い立ってはじめたワインづくりについて書いた以前の記事です☟

夫の自家製ワイン第2弾、家庭でできるコポコポ醸造、勝手に発酵し続けて2週間で無税のワインに!

肌寒い日が続いた一週間ほど前、コポコポ...がとまったため 弱い陽が当たる窓際へ移動しました。
直射日光にさらすのはよくないはずなのですが、暖かいほうがイーストがよく作用して発酵が進むそうです。

また静かに泡立ち始めました。
アルコールの強さがまだ足りなかったらしく、なかなか終了のタイミングがつかめないようです。
3日後、試飲した夫が好みのアルコール度になったことを確認しました。


醸造用のボトル(デミジョン)4本のうちの2本のなかみの完成ワインを大きなプラスチックの容器にうつして発酵をとめる粉薬を入れて落ち着くのを待ちました。
イーストを殺す薬だそうです。(怖い)
ワインが食べつくしてしまったはずのイーストがわずかでも残っていると発酵(=醸造)が続くそうです。
栓をした後で発酵がおこると発生した炭酸でビンが破裂します。(怖いっ!)

「添加物なしの自家製ワイン!」のはずなのになんだか得体のしれない化学物質をくわえていますね...
それに一週間で完成するキットを買ってきたはずなのに3週間かかりました。


残りの2本は、もう一週間おいて様子を見ることに。


もうほとんど発酵は止まっているはずなのですが時々、思い出したようにプクン...プ....と泡がたって「もっと強くなってやる」と自己主張しています。

発酵がいつまで続くか実験です。
それと1週間 ボトルづめをずらすことによる味の違いを比べてみたいそうです。

テーブルの上に置いた大きなプラスチックの容器から床に並べたワインボトルに、ビニールの管をとおしてワインを移す手伝いをしました。



例によって「サイフォンの原理」を利用して。

専門の道具を使ってコルクの栓を押し込んだあと、鉄の鍋でガンガンたたくあまり洗練されていない工程でワインづくり作業は終了です。




玄関ホールの階段の下がワインセラーにされてしまいました。


ワインが詰まったボトルが12本。
残りの12本はまだ窓際でのろのろと発酵を続ける2本のデミジョンの中のワインのためにとってあります。

(赤ワインはほんとうなら緑のボトルに詰めるべきなのですが、ウィルコ Wilko には白ワイン用の白い無色の透明ボトルしかなかったのです)

それにしても赤いプラスチックのワインラックは安っぽく見えますね。

それと、最後の仕上げ(オプション)です。



私がデザインしたワインラベルのアートワークをスキャンして家のプリンターで印刷しました。
ハサミで切って、水のりでボトルに貼り付けました。



「MMXX (2020年)」とゴム印を押しました。
ローマ数字です。
大きさの合うアルファベットのゴム印のセットには数字がなかったのです。

毎年出荷しているみたいでかっこいいでしょう?

嫌がる夫を説得して もっと嫌がる老ネコ、ホレイシオに英国王室の紋章、ランパント・ライオン Rampant Lion のポーズをつけてもらいました。


じっとしていてくれるわけもなく、不成功。

今週半ば、夫の誕生日に一本あけるそうです。



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日常生活が戻りつつあるイギリス、工事ラッシュで人種差別許すまじ!抗議集会も大盛況、でもまだ学校は半開状態...

2020年06月10日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
ロックダウンの緩和が進んでいます。

お隣の家が「スキップ skip」をハイヤーしました。


業者の名前がピンク・スキップス PINK SKIPS、かわいい!

向かいの家もかなり大型のスキップを利用中です。


日本ではスキップやスキップを貸し出すビジネスはなじみがないのでは?
内装工事や家庭やオフィスで出た大量の不用品をガンガンぶち込む廃品処理箱をスキップといいます。

注文するともってきてくれて、詰め放題。
ぎっしり詰まったら不用品ごと回収してくれるビジネスです。

ロックダウンで市のリサイクル・センター(大規模なゴミ捨て場、以前に特集した記事のリンクです。☟)が1か月以上も閉鎖されていた間、家にこもっていたとてもたくさんの人たちが内装がえや、ズバリ、「断捨離」行為に励んだあげくでた大量のゴミや不良品を家庭にため込んでいたらしいのです。

住宅街の中のゴミ捨て場、リサイクル・センターでゴミ処理!大量消費・大量投棄時代の救世主的存在、これでいいのか、ごみ問題


農地や道路沿いに不法投棄する不心得者が後を絶たず、ちょっとした社会問題になっていました。

力を合わせて危機に立ち向かうイギリス人の果敢さをたたえあったこの時期、品性の卑しさを見せつけるような行為も確実にあったのです。

ロックダウン緩和で、全国のリサイクル・センターがいっせいオープン、以来スキップの需要が最高潮に達したようです。

MOT(車検)を終えた車を修理工場まで取りにいくため歩いた15分ほどの間に、住宅の前においてあるスキップを(うちの通りの2軒をのぞいて)5台も見かけました。

スキップだけではありません。
修理工事をしている家も8軒!




道路工事やビルなどの建築工事も確実に増えています!
リサイクルセンターの再開とともに、家庭用工事請負業も再開、どこも注文殺到だそうです。

例の水が流れないわが家のトイレの修理をたのもうと連絡した水道屋さんは来年の2月まで予約いっぱいで、事業再開を許されて以来、ロックダウンで休業中のダメージを取り返すべくフル稼働で奮闘しているようです。

さがせばたぶん8月、9月に来てくれる業者もいそうです....が、みすぼらしいバスルーム一式、買い替えて内装をし直さないと家を売りにくくなるのは必至なので、このさい奮発してバスルーム一式(工事込み、それほど待たないはずです)も考慮に入れています。

うちのトイレ故障事情を書いた以前の記事のリンクです☟

ロックダウンの最中に壊れたトイレとロックダウン終了への大混乱の第一歩.....

ロックダウン緩和の最終段階、美容院の再開が予定通り7月中旬に決行されるという前提で....ニュースでインタビューされていた美容院の経営者は「3カ月先まで予約がいっぱい」と言っていました。

スキップをレンタルしているとなりの家はドライブの敷石工事に取り掛かりました。
毎日午前中、若い業者の人たちがにぎやかに作業をしています。
見張っているわけではないのですが、ソーシャルディスタンシングを実行しているようには思えません。

そう、自動車修理工場も営業開始です。


半戸下ろした状態ですが....(もちろん完全予約制です)


車検、間に合いました!

スーパー、セインズベリーの外で営業している、合い鍵 / 靴直し屋もオープンしていました。


プラスチックのネームプレートや金属板などの印字も請け負っています。

先日ノミトリ首輪ごと外で落としてなくした、うちの老ネコホレイシオの迷子札を作ってもらいました。
スーパーで買い物をしている間に注文通り仕上げてくれます。

キラキラ、立派でしょう?


裏側には夫のスマートフォンの番号が彫りつけてあります。
17年前作って、なくすまでホレイシオが肌身離さずつけていた以前の迷子札には固定電話の番号が彫り付けてありました。
固定電話はずいぶん前に解約したので作り直すよい機会でした。

10ポンド(1380円)!は高いです!

高価な迷子札は完成しましたが、セインズベリーではネコのノミトリ首輪が品切れでした。

そういうわけで、まだ首輪なし。


首輪なしのホレイシオも野性的でいいでしょう?

スキップをハイヤーして大掛かりな内装工事をしている向かいの家の女の子3人は全員、登校できる学年をはずれたみたいですね。


今のところ、再開した小学校に登校しているのはレセプション(4歳~5歳)、イヤー1(5~6歳)、イヤー6(10歳~11歳)の3学年だけです。(地域にもよるようです。まだあいていない学校もあるらしいのです)


この通りは子供が多く、行き止まりをいいことに毎日子供が外で遊んでいます。
ソーシャル・ディスタンシングをきっちり守る子供なんていませんよね、お母さんどうしもかなり近くで立ち話をしています。



アメリカ合衆国での警官による黒人男性の暴行殺害事件に端を発した Black Lives Matter 運動がイギリスにも波及して、各地で大規模な抗議集会が開かれています。
社会不正に抗議する人たちの行動は称えられるべきなのですが.....
ソーシャル・ディスタンシングはどうしちゃったのか??

マンチェスターのピカディリー・ガーデンズに5千人!

感染防止なんてかなり どうでもよくなっちゃっている印象です。
7月に本当に美容院や映画館が開くのでしょうか。

イギリスの都市部では約1、000人に1人がコロナウィルスに感染したことを知らずに(無症状、無自覚で)地域にとどまっている(入院や自主隔離をせず、仕事に行ったり抗議集会に参加したり!している)そうなのです。
そのほかに感染、保菌している多くの人たちが発症する前に気がつかずに接触した人たちにウィルスを伝播しているのです。

コロナ感染の危険なんてなかったかのようにふるまうのはまだ早い、早すぎると思うのですが!





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住宅街のドライブで車に踏まれつつけなげに花開く、故郷を知らないイギリスの野の花たち

2020年06月08日 09時00分00秒 | 英国の木々と草花
雨つづきで肌寒かった週末の晴れ間に撮った写真です。


近所の家のドライブ(家の前の車をとめるスペース)の敷石のすき間に勝手に生えているらしいイギリスの夏の野の花、ポピーが花を咲かせていました。

イギリスではフランダース・ポピー Flanders poppy とか単にレッド・ポピーと呼ばれているこのタイプの野生のポピーは第一次世界大戦の激戦地でイギリス兵の多くが戦死した、広大なフランダースの野原を戦後 覆いつくすように咲いていたことからイギリスでは戦没者を悼む花としてとても親しまれているのです。
庭で栽培している人もけっこういて、よく見かけます。
タネをとばして自生するのでほっておくと庭の花壇がフランダースの野原のようになってしまうそうです。

これは同じ日に撮った私のうちのデイジー


出し入れする時、車が一瞬うえを通るのですが、だいじょうぶ、けっこうしなやかです。折れたりしません。

これは18年以上前に、スェーデンを旅行した時に持ち帰ったタネを植えて育てた数株の子孫です。

以前住んでいた家から、鉢植えにして持ってきました。
英語でScandinavian daisy と書かれていたのですが、正式名はわかりません。

外来種だろうと思われる繁殖力がやたらに強いよその国からのお土産草花をイギリスの住宅の庭にはびこらせてもよかったのか今もって、不明です。
株分けしてあげた人には喜ばれているし、前の家の庭に勝手に生えていたイギリス固有の oxeye daisy と共生しているようなので、問題ないと思うのですが。



ポピー、デイジーがそろったら、もう一種、コーンフラワー cornflower があれば、わざとらしいほど牧歌的なイギリスの夏の野原のコンビが完成です!
コーンフラワーは、私の家の庭でも何回かタネを買ってきて植えたことのある、鮮やかな青の一年草です。

残念、今年はうちの庭にもよその庭にも見つかりません。

上記の組み合わせと....


.....黄色いバターカップ buttercup とパセリのような白い花のカウズパースリィcow's parsley まで加わった最強コンビがわざとらしいほど咲きそろった典型的なイギリスの田園風景の写真をよそのウエッブサイトから借りてきました。☝

住宅街のドライブの敷石のすき間で咲き誇る、野の花、けなげで美しいです。

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我が家にもついに来た!感染拡大予防のフェイスマスク!!!マスクをした人々がイギリスの町にあふれる日は近いのか?!

2020年06月07日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
金曜日に夫が近所の薬局でマスクを3枚買ってきました。



一家3人、1人に1枚ずつ。
不織布製、使い捨て、99ペンス(130円)。

個別に密封ではなく、一枚ずつ電力会社の広告が印刷された紙袋に入ったものをカウンターで渡されたそうです。



顔の小さい人ならあごの下から目の上まで覆う大きさです。


ロックダウンの緩和がすすみ以前より多くの人が頻繁に外出し始めた今、マスクの着用が求められる機会が増える可能性を考えて、マスクの購入を思い立ったのが2週間前。

薬局に足を運ぶこと2回、いずれも売り切れでした。
そのわりにはしている人を見かけなかったのですが「あれば買ってみてもいいね」という軽い気持ちでよってみました。

そして金曜日の政府の公式発表...

6月15日から電車など公共交通機関を利用する際、「顔を覆う face covering 」ことが義務づけられます。
罰則を伴う「規則」が適用されることになるのです。

必ずしも「マスク face mask 」を着用しなくてもかまいません。
スカーフでもバンダナでもトックリセーターのロールネックを鼻の上まで伸ばしてもプラスチックのバイザー着用でもとにかく口と鼻を覆えばいいようです。



ニュースキャスターが専門家に、「私たちイギリス人は絶対に mask people ではありませんよね」と言っていたのが興味深かったです。
専門家も賛成していました。
「イギリス人はマスクをしない」ということです。

キャスターは、その日、ロックダウン緩和以後人が多少増えてきたロンドンの町でマスクをしている人がまだ本当に少ないことを実感した、と言っていました。

以前にも書きましたが、私の周りでもマスクをしている人をほとんど見かけません。
ロックダウン後、車で行くスーパー、近所のコンビニや公園、お決まりの遊歩道ぐらいしか出歩いていない私の行動範囲はとても限定されているのですが。

コロナウィルス関係のニュースでは閑散とした街をマスクをした人が時々通る映像がよく流れます。
それを見て、ロンドンなど大都会や他の地域ではマスクの習慣が根付いているのかもしれないな、と思っていたのですがやはり!私の周りだけではないようです。
ニュースのマスク映像はニュース性をねらった「やらせ」とまではいかなくともカメラマンが撮りたいものを探して撮った成果なのかもしれません。

どうやらイギリスには国全体でも(ヨーロッパの他の国と比べて)マスクをする人は今のところ圧倒的に少ないようです。

それより、人とは2mの距離をとるソーシャルディスタンシングの実行のほうがよほど感染予防に効果があると信じられています。

通勤電車やバスの中ではソーシャルディスタンシングの徹底はかなり難しそうです。
マスクはあくまで妥協案なのです。

イギリスをはじめ、ヨーロッパ諸国の指導者やWHOまで、たしかに「一般人にマスクは不要」と言い続けてきましたよね??
いつの間にか風向きが変わってきています。

それでも、イギリスの専門家は「ソーシャルディスタンシングが実行できればやっぱりマスクは不要」と今でも繰り返しています。

いっぽう、他のヨーロッパの大都市からの映像レポートにはかなりたくさんのマスクをした人たちが写っています。

1日1回の運動のための外出を許可したイギリスより厳しい外出規制強いたイタリア、スペインなどでは、本当に必要に迫られて外出をしていたごく少数の人たちのほとんどがこのプリーツいり使い捨てタイプのマスクをしていました。

現在、厳しいロックダウン政策の効果が表れ始め、飲食店のテラス席営業、生活必需品以外の商品を売る店がオープンし始め日常が少しずつ戻ってきた他のヨーロッパの国々でのマスク着用率はかなり高いようです。
ロックダウン中に外に出る機会が極端に少なかったそれらの国では、イギリスのようにソーシャルディスタンシングを実行する機会がもしかして少なかったのでは?
イギリスと違って慣れていない、ということも考えられます。

ましてやテラス席限定、入場制限あり、とはいえ、飲食店やショッピングセンターが営業を始めたそれらの国では現在ソーシャルディスタンシングの習慣の徹底はやはり難しそうに思えます。

やはりマスク着用は妥協策?
ソーシャルディスタンシングの徹底をあきらめている?

ブリュッセルのEU総会でも(コロナ騒動ですっかり忘れられていたブレクシットに関して討議されていました)出席者のほとんどがマスクをしていたのですが、発言する時は必ずマスクを外していたのです。
日本では国会の答弁でもマスクをしたままですよね。話す時にこそマスク着用の効果が発揮されるものなのですし。

ヨーロッパでは表情を隠して人前で話すのは文化的に受け入れられていないからだと思います。
表情もトークの一部、自己表現手段だと思われているからでしょう。

夫がマスクを手にしたのは生まれて初めて、息子は外に出るつもりがないから要らない、と言っています。
私も日本の小学校の給食当番で布マスクをした時以来だと思います。


鼻からあごまで覆う人相を完全に隠してくれる犯罪者マスク!

ええっと....
日本ではマスク不足が社会問題になっていましたよね。
高額転売、手に入れるために早朝から並ぶ、客同士の奪い合い、前代未聞の首相による国民への配布政策などなど、「ど、どれだけマスクを必要としていたのだ!?」と欧米では考えられないようなマスクに対する飽くなき執念....

.....とごく最近まで思っていたのですが、ソーシャルディスタンシングが徹底されていたとも到底思えない日本のコロナウィルスの死者数の考えられないような低さは、もしかしてマスク着用に徹底的にこだわり続けた結果だったりして....?
世界が学ぶべきことがあるかもしれない?
土曜日朝までの感染者の死亡累計はたったの907人。

イギリスは4万465人です。






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暑かった先週の初夏の太陽を照り返す堂々たる双頭のハゲ、イギリスのかっこいいハゲ考

2020年06月05日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
絶好の晴天が続いた先週の写真です。


昨日、一昨日と肌寒い小雨の曇り日が戻ってきました。
イギリスの天気は本当に気まぐれです。

コンビニの入場制限はあいかわらず厳密に実行されています。





初夏の太陽を反射してギラギラまぶしいハゲ頭。

ここイギリスでは、ハゲている人のほとんどは残った毛髪もそり落とし「スキンヘッド」にしています。
20年ほど前まではスキンヘッドはドラッグ取り引き、ラップミュージック、タトゥといったどちらかと言うと「堅気でない」エリアの人たちと結びついた偏見がありました。
今はもう、職業、階級を問わずかっこいいハゲと言えばスキンヘッド、のような気がします。
教師、警察官、銀行員のスキンヘッド(ハゲている人に限る)も珍しくありません。

若ハゲも珍しくないイギリスですが、みな堂々として精悍なイメージを演出しているので少しも寂し気ではありません。

.....あ、白人と黒人の60代ぐらいまでの人に限るかもしれません。

そういえばイギリスのアジア人(インド、パキスタン系の人)、東洋人でスキンヘッドの人を見たおぼえがありません。
昔日本でよくみかけた「バーコードハゲ隠し」をイギリスでしているのはアジア人、東洋人だけのような気がします。
人種というよりコミュニティーによる独自の価値観、美意識を固持している人たちですね。

もしかしたらコミュニティーェ全体でのスキンヘッドに対する拒否感でもあるのかもしれません。
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久々の曇り日、人の少ないブラモル・パークでカモのヒナの無事の成長を祈る

2020年06月04日 09時00分00秒 | 英国の動物
昨日は久しぶりの曇り日でした。


午前中は降ったりやんだり。
牛乳を買いにいつもより少し遠いコンビニに出かけました。

天気が悪いので、それほど人がいないだろうことを期待して、帰りはブラモル・パークを通りました。

野生のアイリスが咲き始めていました。


やっぱりぜんぜん人がいないわけではありません。


ロックダウンの緩和が進んでいます。
それでも一昨日から昨日にかけての新感染者数は1871人、やっぱり危険なのですが、連日の晴天で人々の気は緩みっぱなし。

感染ピークの頃より、実を言うと私と夫は緊張しています。
外出禁止令が撤廃された今、晴天であれば近所の名勝、ブラモル・パークはソーシャルディスタンシングを実行するのが難しいほどの人出だったはずです。

それはさておき.....



カモの家族です。
上の写真の子ガモ4羽(写っているのは3羽だけですが)はもうかなり大きくなっちゃっています。
ティーンエイジャーのお嬢さんたち、と言ったところでしょうか。

お母さんの周りで首を水の中に突っ込む女の子たちのおしりの写真を撮っていたら....


お父さんが「うちの娘たちに何の用だ」と怖い顔をしてやってきました。


4羽がここまで育ったのは上出来ではないでしょうか。
以前ストックポート日報で取り上げたカモ食いカメ(長いこと見ていません)、キツネ、アナグマ、カラス、猛禽類など天敵がいっぱい。
普通、カモは卵を10個ぐらい産むらしいのですが、孵化する前に食べられてしまうものも多いはずです。

やっぱり、カモのヒナのかわいい盛りはプリン配色の....




フワフワもこもこ期に限ります。


数週間遅れで孵化したらしい七つ子のいる別の一家を見かけました。

もう一つの池のアイリスの根元に住んでいるようです。



親たちはクワクワとカモ特有の愛嬌のある鳴き声ですが、子ガモの鳴き声はどの鳥のヒナにも共通のヒヨヒヨ....です。

あああ、かわいい。



たしかに羽毛はまだフワフワですが、体形がもこもこの本当に小さいヒナの時期は過ぎてしまったようです。

シルエットはもう立派な「カモ形」です。



ちょこちょこ動くカモのヒナの写真をシャッター速度が変えられるわけではないスマートフォンのカメラでとらえるのは難しいですね。

7羽、何とか無事に育ってほしい。




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