イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

やっぱり載せるバルセロナの観光写真、涼しすぎる英国の夏に風邪をひいて家にこもり思い出すスペインの暑さ

2022年07月31日 08時00分00秒 | ヨーロッパ

風邪をひいています。一家全員、家にこもっています。

コービッド Covid 19 (コロナウィルスによる感染症)に感染してちょっと辛い症状が出ていた夫はその後のホームテストの結果陰性です!あいかわらず軽い風邪の症状と倦怠感があります。

夫の陽性結果が出て以来3回検査した私と2回検査した娘はいつも陰性...もう外に出てもいいはずなのですが、私の「風邪の」症状はけっこうしつこいのです。

熱が出ましたし、ひき始めからずっとのどが痛くて...「本当にこれ、風邪か?(コーヴィッドではあるまいか)」と不安になることしきりなのですが。症状がその時は出ていなかった娘に近所の薬局に現在有料の(1セット £3-99 もします)テストキットを買いにやらせ、検査をした結果です。

そうそう、今日の話題は、スペインの、というよりカタルーニャの首都、バルセロナです。

英国に帰国して一週間以上もたつ今バルセロナの話はやめるつもりでした。ちょっと見てもらいたい写真は後で書くネタが枯れた時にでもボツボツ出そうかな、と思っていたのですが、コービッド患者と同居、そして風邪のため家にこもり切りで何も話題がありません。

...というわけで、バルセロナの観光名所です!

一番最初の写真は、サンタ・マリア・ダル・マル教会 Basilica de Santa Maria der Mar の屋上部分からの眺めです。

屋上というか、屋根のふち伝いの建築当時からあった、ぐるっと歩けるようになっている(メインテナンスや換気のための)スペースを整備して観光客用に開放した場所みたいです。

海や山が望める遠くの絶景も素晴らしかったのですが、すぐ周りの古い建物の屋上の、テーブルやハンモック、大きな植木鉢に広い日よけ布..など屋上庭園を眺めおろすのが楽しかったです。

50年以上かかって教会の建築が完成したのは1383年。その後、数百年ジワジワとアメーバが増殖するように教会の周りに発展した中世の町です。狭苦しいごちゃごちゃたて込んだスペースで優雅にアウトドアライフを楽しむ工夫が素晴らしい!

屋上より低い、クレーレーストーリーという中二階(と言っても高いけど)のような高さのテラスです。

由緒のある教会のすぐ目の前にある(上の写真参照)この平べったい建物は罰当たりなことにセックスショップです!

内部の拝観と屋上に上がるセットの入場券に10ユーロ(1362円)払いました。

正面の左右両側にそびえるこの塔の内側が屋上に上がる細い筒状の螺旋階段なのですが、教会内の階段入り口は係の人に聞かないとどこにあるかわからないぐらい目立ちません。何も表示がないし!!一本がのぼり専用もう一方が下り専用でした。

教会とセックスショップ(とカフェ)にはさまれた教会前広場はとても狭いので普通のカメラレンズやスマートフォンのカメラでは教会の全容を写真にとるのは難しいようです。

観光写真やガイドブックの写真は魚眼レンズか何かを使って撮っているのではないでしょうか。

教会の中も外も、ものすごく暑かったです!

物凄く暑い体験をもうひとつ...いえ、旅行中どこに行っても暑かったのですが、この日の日中気温は34℃でした。

息子の住む通りからゴットゴットと斜めに上がるケーブルカー Funicular de Montjic が出ています。それに乗って山の中腹まで行ってサボテン園を見て行こうかということになったのですが、結局もっと上まで行ってみたくてロープウェイにまで乗っちゃいました。

サボテンの好きな私のために計画してくれたようなのですが、サボテン園まではかなりの距離を歩いておりて、結局町まで1時間の歩きになるそうなのです(暑い日に絶対無理です)

ロープウェイからの眺めはおっかなくもありましたが最高でした。

いちばん暑い時刻に頂上に到着したようです。

公共交通機関が好きなだけ利用できるパスを持っている息子はケーブルカーもよく利用しています。別料金がかかるロープウェイは今回私たちに付き合って初めて乗ったそうです。

スケートボードのコミュニティ仲間はケーブルカーで中腹まで行ってその後頂上まで歩き、そしてスケートボードでなだらかなぐるぐる迂回道をゆっくり滑り降りてふもとの町まで帰り着くそうなのです。

いいなぁ。私もスケートボードがやりたくなりました。30年若くてバルセロナに住んでいたらきっと始めていたでしょう。

山(というほど高くはない、実際は丘ですね)とふもとを結ぶなだらかでゆるい坂道を飛び越えるように長い滑り台がいくつも設置されているそうです。そのうちのひとつを試してみたかったのですが、お好み焼きの鉄板のように熱くなっていました!いえ、そんなに下まで降りてしまったら暑いダラダラ坂を登って戻るのが一大事なはずです。スケーターたちは滑り台をスケートボードで滑り降りるそうです。(いいなぁ)

頂上の見晴らしは思ったほどよくなかったですね、木がびっしり生えていて見通しが今ひとつ...

頂上までロープウェイで上がる人の目的(のひとつは)モンチュィック城 Castell de Montjuic です。入場料が1人9ユーロかかるのでちょっと躊躇していましたが、トイレに入りたくなったので入場しました。

ちょっと下りたところに屋外カフェとトイレがあると息子が教えてくれたものですから行ってみたら閉まっていました!入場料を徴収する史跡アトラクションにしかトイレがないって最低の観光地です!ブツブツ言ったものの...

でも、まあ...入場料を払う価値はありました。ダメもとで年金受給者証明書を提示した夫と、27歳以下だったかな、年齢割引きのある息子は3ユーロ値引き料金を払いました。中途半端に若すぎてかつ年を取りすぎた私だけ一般料金を払いました。

 

城といっても中世の古城ではなく軍事上の要塞ですね、18世紀の建築だそうです。

暑い暑いこの回廊に囲まれた階上の中庭に出るまでどこも冷房完備、トイレも清潔でした。

兵舎だったらしいこのアーチの内側の回廊の小部屋は軍事資料やバルセロナの歴史の展示室やカフェやトイレや物置やらに使われていました。いずれも冷房完備!(物置は入ってみなかったので知りませんが)

 

そしてここでも(!)回廊の上の広大な屋上から絶景が楽しめました。港が近くて驚きました。

やっぱり暑かった(!)ので四隅のチェスの駒(キャッスル)のような見張り塔からわずかに伸びた陰に人が集まって休憩しちゃっていました。

バルセロナの話はもうやめるつもりだった...なんて言っておいてけっこう話すことがあるものです。

なぜか絶景を楽しむことになってしまった、バルセロナの観光名所、この他にもまだあったのでした。以下次号。

夫のコービットは知りませんが、私のこのしつこい風邪は、気温が30℃を超える酷暑のバルセロナから毎日気温が16℃前後の肌寒い英国にいきなりかえって来たことと関係あるのかもしれません。

私は寒い方が暑いよりずっと我慢できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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日本語グラフィック番外編;スペインでもオシャレでクールらしい!読めない意味の分からない外国語表記のカッコよさは万国共通!?

2022年07月28日 08時00分00秒 | シブい!日本語表記、日本関係なら何でもクール!

スペインのバルセロナに滞在中、日帰りで出かけた中世の城壁に囲まれた小さな町,ジローナ Girona

のバーで見かけた傑作ティーシャツです。

遠くから望遠で撮った画質の悪い写真です。

「取り除く」とは何か!?ズバリ、下に Take Away と書かれていますね。イギリス英語で「持ち帰り」という意味です。日本ではアメリカ英語の Take out のほうが一般的なのではないでしょうか。

take away をグーグル翻訳にでもかけたら出てきちゃったんですね。ためししてみたら本当に「取り除く」が出てきました。

バルセロナでは本当にたくさんの日本語グラフィックのティーシャツ、トートバッグ等を見かけました。写真にぜんぜん取れなかったのが残念です。まったく関係のない絵柄に「東京」、「名古屋」、「夕張」、「料理は根性」、「ヤクルト」ポケモンの名前のカタカナがき...

ラーメン・レストランも多数、ラーメンがとにかく人気らしいのです。

ホテルがある通りの、C&H という世界展開の安価な衣料品店で見かけた日本語グラフィックのティーシャツです。(C&H 、英国からはずいぶん前に撤退しています。なつかしくて入ってみて夫の無地のティーシャツを買いました)

 

白抜きの字が読みにくいですね「若者で失われた/迷走在青春中」と書かれています。

最後の日に、日本料理が食べたいという息子のためにホテルのすぐそばの比較的高級目の日本料理店に入りました。屋号は Kasa Japo カサ・ハポ。

「カサ」というのはスペイン語の Casa (家)の掛け言葉になっているんですね、なかなか気が利いています。意味は「笠」だということが店内ののぼり(?)で簡潔に説明されていました。

托鉢笠、菅笠、陣笠の違いがシルエットであらわされているし。

コンセプトはよし、として...

入ってすぐの壁に大書された能筆とは言えないお習字のスローガン...

...など装飾には疑問がいっぱい。

水が流れる吹き抜け壁に真夏のモミジ。天井からは藤の花が...

 

飾り棚には達筆で「わさび」と書かれた業務用のプラスチックの大袋に入った粉ワサビがドーンと置かれていました。高級っぽい日本料理屋がインスタントのわさびを使っているって大宣伝するのはマズくないでしょうか。席に着いた時から嫌な予感のするレストランでした。

それはともかく、お腹が空いていなかった私が単品で注文したアナゴのお寿司がおいしかったのは別として...とにかく料理を作ってテーブルに運ぶ段取りが物凄く悪く、天ぷらがご飯より10分も早く別々に来る、夫の野菜天ぷらが息子がチキン天ぷらを食べ終わった後に来る、注文した料理がよそのテーブルに運ばれて拒絶され、いったん厨房に戻って、冷めたためもう一度作り直し(おそらくは電子レンジで温めなおし)、ご飯が山型の型で抜かれてお茶碗に盛られて出てきた.....など。

極めつけは天ぷらのおつゆはシャブシャブのタレのようなこってり甘辛い肉ダレ味だったこと...

海外での日本料理体験、話のネタにぜひ!おススメ...しません。

ただ、バルセロナには日本人が経営する、お丼物やラーメンのお店がかなりたくさんあるようです。

息子も日本人男性の経営する日本食の定食とラーメンを出すお店の厨房でしばらく働いて、私より日本料理がじょうずになったはずです。(そのお店に行ってみる機会はありませんでした)

別の日の昼に夫と二人でフラッとはいってみたエヘンプレEixanple 地区の YoiYoi Gion という、日本人のご夫婦が経営するお店のカツ丼はとてもおいしかったですよ。

日本から遠征試合に来たらしい少年サッカーチームが会食中でした。

 

ジローナの高架下は数キロにわたるミューラル(壁画)アーティストたちの作品発表の場になっていました。技術的に素人っぽいほほ笑ましいものもありましたが破壊的なラクガキ表現と違って見ごたえがありました。

「パンダの自由」って?

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ついに感染、バルセロナ土産のコロナウィルス!バルセロナの光景いろいろ写真多数

2022年07月27日 08時00分00秒 | ヨーロッパ

先週5日間滞在したスペインのバルセロナ Barcelona の街並みその他の雑多な写真を並べてみました。

1;

 

おもな話題は夫のコービッド感染とヨーロッパの感染拡大防止対策です。

最後に、のせた写真の簡単な説明文をまとめました。

2;

 

帰国したその翌日(土曜日)、夫に風邪の症状と倦怠感がでました。

一昨日(月曜日)、念のためにパンデミックの終わりごろ無料で配布しまくっていたコービッド Covid19 (コロナウィルスによる感染症)の検査キットの残りで検査しました。

陽性でした!

私は陰性でした。ワクチン接種が完了している人が感染する割合は30%前後だそうです。

3;

検査キットが無料で手に入らなくなった今、症状が治まれば陰性になるのを確認せずに外出、出勤する人も多そうです。

検査キットが無料で大量に配布されていた頃は自宅でのこまめな検査が必須でした。それでも後のほうになれば家族や同僚などに感染者が出ても本人が陰性でありさえすれば、自主隔離する義務はなくなっていました。大勢の国民が一家そろって自宅にこもれば社会の動きがとまっちゃっていますものね。

4;

 

コービッド、ありがたくないバルセロナ土産です。

夫は帰国前日に「喉が痛い」と言いました。冷房をつけっぱなしで寝たせいだと思っていたのですが、コービッドにすでにかかっていたのでしょう。

5;

 

バルセロナは世界中からの観光客でほんとうにいーっぱいでした。

スペインも多くの欧米諸国と同様、入国の際に自国の国民保健機関が発行した「ワクチン接種証明書」の提示を求めています。

私たちもスマートフォンに入れて持参したのですが、空港で誰にも見せろと言われませんでした!!

英国に帰国時にも審査なし!

 

6;

 

7;

.

ミクロン株は変異を続けて感染力を増しているらしいのですが、危機感はあまりありません。

ワクチン接種がいきわたった今、感染が拡大しても重症化したり死亡したりする人はとても少ないので、「パンデミック」は終わったことになっているのですから。(感染拡大はとまっていないのにもかかわらず)

 

8;

 

現在は空前のホリデー(旅行)・ブームです!

2年間の自粛の反動でパンデミック前より国内外を旅行する人の数が増えています。人の移動をとめる動きはなさそうです...まあ、気にしなくていいんでしょう。どうせ国内で一定数の人が新変異株に感染しちゃえば、人の移動をとめても感染拡大はとまらないでしょうから。

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10;

観光地(例;バルセロナ、英国内でも同じでしょうね)のようすがパンデミック前とは激変していることに気が付きました。

どこの観光地にもものすごくたくさんいた中国人観光客が皆無でした!

もちろん、日本人もいません!私のように欧州在住の中国人、日本人もいたのかもしれませんが、見かけませんでした。なぜか若い韓国人は数か所で見かけましたが。英語が堪能だったので英国か欧州のどこかの国の留学生かもしれません。

韓国人の男女カップルは日よけに折り畳みの雨傘をさして歩いていました。わざわざ暑い南欧に来て日傘をさして歩いているのはひどく往生際が悪く感じました。

 

11;

 

私が英国に来た30年前は、東洋人観光客のほぼ全員が日本人だったのですが、ここ10年ほどの間に人数では完全に中国人に負けています!

日本人観光客は同じ小さなお土産を大量に買って、しかもひとつひとつ小袋に入れてもらうのが特徴でした。観光地で何度も見かけています。そんなことをする他国の観光客は皆無です。

 

12;

 

日本は今、コロナウィルスの持ち込み阻止のための入国制限が物凄く厳しいらしいですね。

出国前72時間以内のPCR検査で陰性判定がでないと出国がかなわないとか...?意味がなく、旅行者の行動を無駄に制限するだけの決まりに思えるのですがっ!!

いくら出国直前に陰性確認されても航空機の中で感染しちゃう可能性は大きいですよね?乗り継ぎがあれば(例えばマンチェスター出国だと日本行きにヨーロッパでの乗り継ぎは必須)よその国の空港で世界各国の乗り継ぎ旅客と長い時間接点を持つことになるのですが!

「水際対策」って...もうどうせ国内で感染はじゅうぶん広まっている今、必要ないはずです。(しかもワクチン接種がすすむ前にオリンピックやったくせに!?!)

 

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14;

 

夫は一昨日(月曜日)、熱がでたことと持病への影響の心配があるため、国家保健省の運営する相談センターに電話をかけ、地域のGP(何でも診てくれる総合登録医師)と連携してサポートしてもらう体系を用意してもらいました...何かあった時のために。

夜に腹痛も始まったので心配で ストックポート日報 の更新がかないませんでした。(言い訳)

 

15;

一晩明けた昨日(火曜日)はかなり復調して、起きて朝食を食べました。その後ベッドで一日過ごし夜にはまた起きてテレビで女子サッカーのヨーロッパ杯を観戦しました。

微熱と咳がまだあります。夫が「もう手に入らない検査キットを症状もないのに使うのはもったいない」というので一度しか検査をしていませんが、私も娘も症状がありません。

ワクチン接種の効果は絶大です!

誰もコービッドにかかったことがない私たち一家は周りではなかなか稀有な存在でしたが、夫がついに感染体験を果たしました!

 

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バルセロナでは地元住人のほとんどが地下鉄でマスクをしていました。

英国の私の周り(マンチェスター近辺)ではバスや電車に乗る時にマスクをする人はもうほとんどいません。

写真について

1;バルセロナで一番古い教会、カタロニア・ゴシック様式の美しい教会、サンタ・マリア・ダル・マル  Basilica de Santa Maria del Mar の正面両脇にそびえる鐘楼2本のうちの1本が狭い通りの向こうに見えています。

3;ガイドブックで見つけた、アール・ヌーボー様式の建築物がまとまって残る通称「黄金地区 Quadrat D'Or」めぐりの途中でみかけた建物の上の金属の雲、だそうです。19世紀の建築物と現代アートのコラボレーションのうちのひとつです。

4;バルセロナではスケートボードが移動の手段として人気です。国際的なスケーターのコミュニティがあることも子供の頃からの熟練スケーターの私の息子がバルセロナに移住するのを決めた理由の一つです。最近は免許も登録も不要なため英国でも安全性が問題視されている電動のスクーターも増えています。バルセロナでも事故のトラブルが絶えないそうです。息子たちスケーターから「怠け者め」と軽い顰蹙を買っています。

5;きまった場所に乗り捨て自由の、公営の貸し出し自転車が人気です。息子もたったの30ユーロ!!で年契約しています。観光客向けの賃貸自転車もありました。目的地まで狭い道を素早く行ける自転車が観光向きかは疑問です。私はキョロキョロ周りを見てまわりたいものですから。英国では現首相ボリス・不誠実・ジョンソンがロンドン知事時代に普及させた、市内乗り降り自由の環境にやさしい自転車貸出し制度が全国に広まりました。「ボリスのバイク Boris's bike」として、無能首相の知事時代のお手柄を記憶する愛称で親しまれています。バルセロナでなんと呼ばれているのかは知りません。

6;Passig de Gracia という、パリのシャンゼリーゼのようなデザイナー・ブティークがならぶ大通りで、歩道にニセ・グッチ、エルメス、ベルサーチ等のバッグを堂々とならべるバッタ屋です。香水博物館 Museu del Perfum (有名なガウディ建築、Casa Batlloと隣接)の外。3年前に来た時はバッタもの露天商が海岸通りに数百軒ズラーッと並んでいましたが、警察の取り締まりが強化されたとかで、現在海岸からは姿を消しました。...この場所でやる方がよっぽどいい度胸です。

7;中世風(19世紀末の建築)の細部が美しい香水博物館の入り口パティオです。(入場はしませんでした)

8;9;考える牡牛像と、太ったネコ像。たくさんあった彫像の中で特に気に入った2点です。ネコの立派なタマタマをまんなかに息子とセルフィーを撮りました。

10;住人のほとんどが賃貸アパートメント住まいのバルセロナでイヌを飼っている人がとても多いのが驚きです。息子も保護センターから引き取るつもりでさがしています。仕事の間、お友達とシェアしている狭いアパートメントに残していくのはかわいそうではないか、と聞いたら職場と自宅の行き来は頻繁にできるのでしょっちゅう連れ出せるし、遊びにも連れていくのでだいじょうぶ、ということでした。たくさんの地元住人が平日の昼間にイヌを連れて歩いているのを見かけました。なるほど、長い休み時間に自宅に帰ってイヌを連れ出していたみたいです。

11;12;観光地の表通りに洗濯物...英国では考えられない光景です。この通りすべてがこんな感じでした。

13;中近東からの移民が多いエリアの八百屋さんの店先です。食料品を扱う個人商店は移民家族の経営が多いみたいですね。選択物干し通りも中近東、南アジア系の移民が住んでいるエリアでした。

14;サンタ・マリア・ダル・マルの展示エリアにあった、中世の薫り高い美しい聖母子像ですが由来がどこにも書かれていません。勝手にさわってもいい場所にありましたし。なんだろう?「ご本尊」らしい聖母子像はちゃんと祭壇に奉られていました。

15;サンタ・マリア・ダル・マルの床石にたくさん刻み付けられていたマンガのような、子供のラクガキのようなどくろマークのひとつです。床下には教会寄進者の遺体が埋葬されています!踏んで通るとバチが当たるような気がします。どくろマークは「死を忘れるな」を意味するマジメなシンボルなのですが、場違いにフマジメに見えます。

2;16;17;同じアーティスト(tiny)による、たぶん依頼があって制作されたわけではない、素人のタッギング (自分の名前を残していくラクガキ行為)ですよね。かわいいので見かけるたびに写真を撮りました。

18;19;もうバルセロナ中、ラクガキでいっぱい!タギングと言われる殴り書きの多くは見苦しいモノばかり。立体的などくろはけっこう工夫があるなと思って写真を撮りました。ずっと同じところにとまっているわけではない電車の車体のラクガキはちょっとすごいです。息子が、1人1色(ペイントスプレー1本)担当の「人海戦術」で停車時間の5分以内に描き終わる一部始終を目撃したことがあるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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先週の欧州の熱波、英国の記録破りの高温、その時私は暑いのが普通のスペインにいた

2022年07月24日 04時16分03秒 | ヨーロッパ

夫と二人で先週17日(日曜日)から5日間、現地に根を下ろして仕事をしている息子がいるスペインのバルセロナに滞在しました。

写真は時系列に関係なく、バルセロナ風景を散りばめてみました。今回は珍しくあまり写真を撮りませんでした。

 

その間に更新された ストックポート日報 の記事4本は、出国前に予約投稿しておいたものです。

そういうわけで、世界的ニュースにもなったらしい英国の、記録に残る灼熱の3日間(17日、18日、19日)は国外にいました。

ストックポート日報に暑さに関する記述がないな」と思われた方もいるでしょう。

 

暑くなることは承知で、ネコといっしょに留守番の娘に観葉植物とトマトの鉢の水やりをしっかり頼んで出かけました。

南欧スペインでは、30℃超えの真夏日はごく普通です。暑さは覚悟の旅行です。

実は例によって、大多数の英国人と同様「暑い時にはできるだけ暑い場所に行きたい」と熱望する夫の希望でほとんど嫌々...スペイン南岸都市によりにもよって真夏に旅行する羽目になったのです。

バルセロナに到着した昼過ぎには英国の中南部では気温40℃の、国家始まって以来の(!)記録破りの暑さになりました!ここ北西部でも34℃を超えたようです。

30℃でニュースになる、夏が涼しい英国では冷房設備を備えた家庭はほぼ皆無です。

真夏の4~5日間を中心に「エアコン稼働中」が売り物のスーパーマーケットやレストランもあるにはあるのですが、数が限られています。「夏は暑くて当たり前」で、店や職場、公共交通機関や多くの家庭も冷房完備の南欧や日本と違って英国では逃げ場がありません。

冷房の効いたホテルの部屋で、英国のヒートウェーブ(熱波)に関するスペイン語のニュース番組を連日目にしました。スペイン本国はじめヨーロッパ各国の大規模な自然火災も大ニュースでした。

涼しい午前中の英国からひどい暑さのバルセロナに到着した日の午後、私は町を少し歩いて軽い熱中症になりました。

日本に20代半ばまで住んでいた私は夏の暑さには慣れているはずなのに、なぜか異常に暑がりなのです。

古い建築物が建ち並ぶ、バルセロナ名物の幅の狭い日かげの多い通りを選んで歩いたにもかかわらず、暑さがこたえカフェで座ることにしたのですが、冷房の効いた屋内の席が良いと主張する私とパラソルや木の下なら外でもいいだろうという、夫と意見が対立しました。

 

 

最初と2回目は私の主張をとおして冷房の効いた屋内に、たった1時間の間の3度目(視界の開けたヨットの停泊場まで出たら日光を遮るものはありません)にはパラソルの下の屋外に座ることを承知しました。夫が「外、外」と主張するからです。

 

そこで意識がもうろうとして、安くはないミネラル・ウォーターを2本飲み干しました。日かげのテーブルで少し休んで、ホテルまでまた日かげの道を通って帰り着き、途中で買った2リットルの水を飲み干し、水風呂に入って一休みして...何とか回復しました。

私が暑がりなのは知っていた夫ですが、いつもは頑健な私の健康に暑さが本当に影響を及ぼすことをぼんやり理解したようでした。

「イングランドは今、もっと暑いんだぞ」とも言われましたが、「イングランドにいたら出歩かないで家にいる!」と言い返しました。

持病があって近ごろ活動的ではなく、生まれも育ちもイングランドで肌の色の薄いうちの夫が、暑いと異常なほどテンションが上がって張り切るのが何年たっても何とも理解できません。

暑いのが...本当に嬉しいらしいのです。暑さを本気で感じたいらしいのです。

まあ、典型的な英国人の行動/心理なのですが...今年の熱波の3日間、国内で844人が暑さによる症状で亡くなったことを帰国後に知りました。(暑さで貯水池に飛び込んでおぼれ死んだ少年などは数に含まれていません)

今年の夏に、「テンションが上がって張り切るのは実は危険だ」と学んだ英国人も多くいたことでしょう。

政府は「不要不急の外出を避けて家にいるように」と勧告していたらしいのですが。まるでパンデミックの再来です。

私は、2日以降は暑いのには閉口しましたが体調を崩すこともなく、こまめな水分補給と休憩を心がけて旅行を楽しみました。

スペインでは、暑い午後の3~4時間は休憩(シエスタ)、夜は8時、9時近くまで仕事をする習慣が長く続いたそうです。

冷房が普及した現在、さすがに日中の休憩の習慣はだいぶ廃れたと聞きますがそれでも、いまだに夏の夕食は午後9時、10時が普通です。

到着日は仕事を終えた息子が(夫と、午後休んで回復した私と)合流して手近な観光客目当てのこぎれいなレストランで食事をしました。カタロニア名物のタラと、スペインで調理師をしている息子はなぜか、観光客向けの定番、パエリャ...

以下、写真は本文と呼応します!

 

2日目の夕食は、息子の案内で格安のアフリカのカレーです。

日本でも暑い夏にカレー、はおなじみですよね。

カレーなどの香辛料のきいた料理ははインド、アフリカ、西インド諸島、タイなど暑い国で発展しています。英国はそれらの多くの国の宗主国だったのに、なぜか暑い時に辛いモノをたべて汗をかいてすっきりしよう!という発想も今ひとつ理解できないようなのです。

スペインでは、夏にカレーは大人気だそうです!(話がワカる!)

ベジタリアンの夫はトマトベースの赤いカレー、私と息子はホウレンソウと牛肉の黒っぽいカレーを食べました。

牛肉のカレーはコーンビーフの風味がかすかにしました。小さい骨がついた上等でない部分の肉を非常に長い時間をかけてトロトロになるまで煮込んだ自分では絶対に作れない料理です!

私が飲んだのは、なつかしいショウガ味の「冷やし飴」をもうちょっと苦くしたようなジンジャー・ジュースです。

英国では牛肉を使ったカレーは食べられないものですから、ちょっと変わった味覚体験でした。

インド、パキスタン系の移民が経営している英国のカレーレストランでは宗教上のタブーのため豚肉、牛肉を使った料理が出てくることはありません。

日がかげり(まだ十分明るいのですが)、日中の厳しい暑さが和らいだ夜の10時近くに、地元の人たちが辛いカレーとビール目当てにゾクゾクと集まって来て、広場にテーブルとイスを集めたアフリカ料理レストランは大盛況でした。

イヌ連れもいっぱい。

特筆すべきはこの広場奥の...

児童公園に家族連れ(場所柄か、アラブ、アフリカ系の家族が多かったような)もゾクゾク集まって来て、ビールとカレーで歓談する大人たちの声に混ざって楽しそうな子供たちの歓声も聞こえてきました。

10歳以下の子供は7時か8時に寝るのが当たり前、夜の9時過ぎに子供を外に連れ出すなんて「虐待」扱いされかねない英国では考えられないシーンです。

スペインでは暑い真昼に小さな子供を外の公園で遊ばせるのがそもそも「虐待」扱いされかねないそうです。

バルセロナの住人はみんな町の中の小さめのフラット(アパートメント)に住んでいるものですから一日一回元気いっぱい外で遊ぶ機会は子供たちにとって貴重なはずです。

4日目、夫がホテルそばのバーで女子サッカー選手権ヨーロッパ杯、イングランドvsスペインの試合を見ているあいだ、サッカーに興味のない私と息子は、息子の英国人のお友達と行き当たりばったりで「地元の若者行きつけ」らしいバーに入って話をしました。

 

2人のお友達はいずれも息子がスペインに移住した直後、ブレクシット完了直前にすべり込みセーフで仕事を見つけて永住権を得ています。

憧れの暑い国で仕事をしてなおかつケアフリーなアウトドアライフを満喫するという夢をかなえた若者たちです。

2人とも毎日毎日暑いのに、暑いのがありがたくて暑い時には外に出て暑さを楽しまなくてはもったいないと無理をした経験があるそうです。しばらくたってふと、「そうだ、自分は暑い国にもう住んでいるんだ、暑さはいつでも楽しめるんだ」ということに気が付いて暑い時に外に出なければもったいない、という考え〔北西ヨーロッパ人特有の強迫観念〕を切り捨てることができた...と言っていました。

暑いのが苦痛で暑いと不機嫌になる私にそんなことを言ったことがない息子も、実は同じような考えだったようです。

暑い日と涼しい日、雨ふりで肌寒い日が交互に来る英国と違って服装に悩まなくてよい...などバルセロナの酷暑礼賛を楽しく納得して聞きました。

私は夏が毎日暑いのはそれでもイヤです。ゴキブリもよく出るそうですし。

海辺のそばの冷たい蒸気の煙が出る発煙筒です☟。素晴らしい工夫です!これ、日本にありますか。

 

ちょっと歩いてみた砂浜の海岸の暑いこと暑いこと!

海水に足を浸して500mほど歩きました。

トップレスで背中を上に向けている女性が多数いました!汗と日焼け促進剤の甘い香りでむせ返るような臭いのスペインの砂浜です。

マンチェスターに帰った金曜日は雨降りで気温が17℃前後でした。本当にほっとしました。

バルセロナの写真がもう少しあります。以下次号。

 

 

 

 

 

 

 

 

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日本ではおなじみの懐かしい靴のブランドのマスコット犬、刑事コロンボも飼っている!

2022年07月21日 07時00分00秒 | 英国のイヌ

長いイヌ!

背は低くても、なかなかのボリュームです。

フランス原産のバセット・ハウンドを2匹も連れている男性を見かけました。

「バセット・ハウンドでしょう?」と声をかけたら、「そう、ハッシュ・パピー」という返事が返ってきました。

そうそう、アメリカのカジュアルシューズブランドの有名なマスコットだったのでした。

ハッシュパピーのスエードのモカシンは私が日本にいた頃、ファッショナブルでした。日本のデパートにはハッシュパピーの靴売り場がたいていあったと思います。

そういえば英国ではあまり名前をきかないような...?

検索してみたら、英国マーケットの大きなオンライン・ショッピングサイトにヒットしました。

かつての憧れのアメリカンカジュアルとはちょっと趣がちがった、今では年配の人向きの上品なカジュアルブランドとして知られているみたいでした。

「アメリカ合衆国ではバセット・ハウンドのことをハッシュ・パピー・ドッグとよぶこともある」と書かれているのも見つけました。

ハッシュ・パピー、若い人は知らないのかもしれません。私と同年配の、しかもバセット・ハウンドを飼っているこの男性は知っていました!

 

そして、かなりマニア向きのトピック、「刑事コロンボも飼っているのよね」にも「そうそう!」と反応してくれました。さすがに飼い主です。

毎週日曜日に、ここ10年もの間ずっとアメリカのテレビ番組が無料で見られるチャンネルで「刑事コロンボ Colombo」を早朝から深夜までダラダラ放送し続けています。各エピソードの放送順は完全にめっちゃくちゃ、しかも同じエピソードを何度も何度も放送します...ヒマだと座ってボーっと見てしまう私です。

コロンボの飼っているバセット・ハウンドはダレイヌです。名前がなく、「ドッグ」とよばれています。

 

ハッテイ、生後11カ月。

 

ヘイドン、これは驚きの高齢の12歳だそうです。

恋人同士でも兄妹でもなく、仲の良い同居人どうしだそうですが、大きくて手のかかりそうなイヌ2匹をいちどに飼っている理由が、2匹の年齢を聞いて何となくわかりました。

そう遠くない先に、ヘイドンがいなくなっちゃった後に、まだかわいい盛りのハッティーがいる...

転ばぬ先のアトガマの犬...としてハッティを最近むかえたみたいですね。

 

目のふちが結膜炎のように赤いのはこの犬種の特徴だそうです。

ヨボヨボした歩き方にダブダブの皮膚...パグやブルドッグのように、人間が品種改良によって作り上げた不自然な体つきのために健康が犠牲になっている可能性もじゅうぶんあります。

それでもヘイドンはじゅうぶん長生きして、楽しい生活を送っているようではありませんか。

 

上から見ると胴体がナメクジのように、しなやかにヌルヌル、グネグネ動きます。

 

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体に悪そう、それでもたまには食べたくなる、英国製のカップヌードルの愉快なグラフィック

2022年07月19日 08時00分00秒 | 気になる製品、気になるデザイン

昨日に引き続き、スーパーマーケットで(買わずに)写真を撮った、「気になるラベル」のデザインです。

ポット・ヌードル pot noodle

私が英国に来たばかりの1990年ごろ、はじめて見て「カップヌードルがイギリスにもあるんだ!」とびっくりしました。

カップ(お茶椀)ではなく、ポット(お鍋)なところが、カップヌードルよりも本格的に調理している雰囲気を醸しだしています。あ、全然醸しだしていませんね。思い付きを言ってみました。

当時は東洋風/中華風を意識したロゴや色合いだった記憶があります。「ヌードル」だからでしょうね。

こんなにポップで楽し気ではなく、何だかエセ東洋風というか、怪しげなグラフィックでした。もしかして「日清のカップヌードルのパクリなのではないか」と疑ったこともありました。

何回かデザインの意匠替えをしています。

あまり身体によくなさそうだし腹持ちもよくなくて味もくどいし、いいことなしのインスタントフードの決定版、それでも時々、一家で食べています。

最近、またデザイン一新したようです。

怪しげなアジア風を払しょくして、英国デザインらしいポップなセンスの良さが光ります。

たとえ、もともとがカップヌードルのパクリであったとしても...もはや独自の境地です。

強烈なグラフィックだけではなく、日清のカップヌードルや日本で売られている日本各地のご当地ラーメン風味を再現したインスタントラーメンとも全く違った濃く、くどい風味も完全にオリジナルです。

 

ロゴの「O」(ポットヌードルの容器の形です!!)の上に、それぞれの味を表現するマスコットのシルエットが描かれています。

いちばん上の写真は、クラシックな中華風スープを思わせるチキン&マッシュルーム Chiken & mushroom 風味。

昔から存在する、「ポットヌードルと言えば...!」の、定番の味付けです。

ニワトリにまたがった中世の騎士が(!)槍の代りにフォークを持っている!盾の家紋はキノコ!(東洋風にシイタケ?)

 

2番目は ドナー・ケバブ doner kebab 風味!

トルコやキプロスからの移民が多い英国ではケバブ kebab は人気のあるストリート・フードです。

ヒツジの肉を鉄の棒に垂直にさしてスパイスを利かせてゆっくり焙った中近東料理です。

この、ドナー・ケバブ風味のポット・ヌードルはコッテリした味付けがびっくりするほどおいしいのです。

 

頭にトウガラシをかぶったニワトリが走り抜けるピリピリ・チキン piri-piri chiken 風味、新製品のようです。

アフリカ渡来のポルトガル風のピリピリ(アフリカの言葉だそうです!)辛いタレにつけたチキンです。

ピリピリ風味は大好きです、試さなきゃ!

 

国籍不明の味付けの、牛肉とトマト beef & tomato 風味。

絵柄の雰囲気から、スペイン風の味付け(のつもり)かもしれませんね。

トマト・スープの味がします。

 

カレー original curry ( 文字通りのカレー味!)。

スパイスの鉢を背負ったゾウ、インド情緒たっぷりです。肉のエキスが使われていないのでベジタリアンの夫も賞味できます。買う時はくどい肉っぽい風味のいくつかに必ずこれをくわえます。

あれ、そういえばわが家のもう一つの定番、ボンベイ・バッド・ボーイ Bombey Bad Boy (激辛カレー風味)がみあたりませんでした。

それともうひとつ、コッテリもったりで男性好みのスティッキー・リブ Sticky Rib (甘辛いタレにからめて焙った中華風ブタのあばら)風味も見当たりませんでした。

もう販売されてないのかな、と気になってグーグルしてみました。

どちらも健在でした!

長いこと食べていなかったので忘れていた Chinese chowmein (とろみの付いたソースにからめた中華風の炒めソバ)風味や、見たことがない sweet & sour (同じく中華の酢豚)風味、あまり食べてみたいとは思えない Thai green curry (タイのフルーティな甘いカレー)風味のラインアップまで見つけました。

全ての風味がすべてのスーパーマーケットに卸されているわけではなさそうです。

今回写真にとれなかったものを見つけたら今度は絶対買ってきて、お湯をかけて3分...食べられる状態の写真をお目にかけます!

 

 

 

 

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引力の法則、地球の裏側でひっくり返ってぶら下がるニュージーランドのワインのヒツジ

2022年07月18日 08時00分00秒 | 気になる製品、気になるデザイン

庶民派スーパーマーケット、アスダで見つけたワインのラベルです。

地球の反対側、ニュージーランドで作られたソービニョン・ブラン。

北半球の国々に輸出するためのワインですよね、ヒツジがひっくり返っていますから、

ESTATE の A の字もひっくり返って下のヒツジを指さしていることが写真を見て気が付きました。

昔、たぶんオーストラリアとニュージーランドが英国の植民地だった頃、あるいは独立してまだあまりたっていなかった頃じゃないでしょうか、英国では「ニュージーランドやオーストラリアには人間はいない、ヒツジばかりだ」とかの国々の文化程度をさげすむ言い方があったようです。

ニュージーランドの人たちが自虐的にデザインしたこのラベルで、英国市場でのウケを狙っているとしたら、ちょっとセンスがいいと思いませんか。

 

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段差のある建物と産業革命時代の遺物が残る観光にあまり力は入れていないらしい坂の町

2022年07月17日 08時00分00秒 | ピーク・ディストリクト

ピーク・ディストリクトの小さな町、ウェイリーブリッジ Whaley Bridge、続きです。

駐車場と改装中の駅正面パブ、左奥に古いレンガの駅舎がある、ステーション・ヒル station hill の入り口に、英国の原風景的な赤い電話ボックスが設置されていました。

その中には...

ウクライナ支援のアートらしい、ウクライナ国旗を頭にいただくフクロウが鎮座していました。

なぜフクロウ?...ナゾです。説明があったかもしれませんが、暑いので立ち止まってじっくり読む気になりませんでした。

 

短い大通りの真ん中あたりの町役場 Town Hall の...

 

正面角に、「図書館と地域の情報センター」という看板と「わきへまわれ」という大きなやじるし表示がありました。

えっ、このとなりの建物との間の細道が??そういえば鉄の門までついてるし...と中に入ってみました。案内所がほんとうにあれば無料の観光地図でももらえるかもしれないと期待して。

道路から数段おりて壁伝いに細道をたどると、お勝手口のような小さな扉がありました。

閉まっていました。

横の窓の内側に貼ってあった開館時間表によると、この日、水曜日はたいていの公共施設と同様、終日閉館です。

本当に公共の市民図書館の入り口がゴミを出すためのようなわき道の奥のドアでした!

町役場そのものの正面扉は開いていたので、段々を今度は上がって入ってみると、締め切ったったオフィスのドアがいくつかありました。廊下を数歩奥に進むと、すぐ階段に突き当り中一階、中二階の部屋があります。ピーク・ディストリクトらしい坂の町の「内部が段々」の興味深い建物でした。

あ、なるほど。

歩道から、明り取りの窓のある半地階にある図書館が見下ろせるようになっていました。

図書館(というより図書室)はこの日休館でしたが灯りがついていました。

横にまわれば地上階、正面から見ると地階、の高さ感覚が不思議な建物です。

名勝らしい丘の上のガッカリ貯水池を見てきたあと(昨日の ストックポート日報 参照)、町の中をちょっぴり見物しました。

大通りを横切っているあまり見栄えがしない濁ったチョロチョロ川に...

産業革命時代の名残のような、古いトロッコ用の線路が残る由緒ありそうな橋がかかっていました。

大通り沿いに並ぶ店やパブの後ろ側にまわった目立たない住宅地で偶然見つけました。

そのままちょっと行くと、basin (ベイスン)という、小舟のたまり場でもある運河の終点地がありました。

中は、焼き物の窯のある市民のアートセンター(?)のような地元の公共施設とし使われていました。あまり観光促進目的の使われ方ではありません。

この建物の後ろから、今でもかなりの部分が産業革命時代のまま残る産業運河が遠くマンチェスターまで続いています。

もちろん運河での産業輸送は19世紀の終わりごろにはとっくに廃れてしまっています。

それでもバージという、観光、レジャー用の昔ながらの輸送用の小舟が今でも頻繁に行き来しています。

また来る機会があれば、運河沿いに一駅分ゆっくり歩いてみるつもりです。

 

帰りの電車の時間までパブに入って一休みしました。

同じ川にかかった大通りの橋です。

暑い場所をさんざん歩いたにもかかわらず、灼熱の太陽依存症の夫はやはり日が照る場所でビールを飲みたがり(!上の写真の)外に張り出したバルコニーのテーブルを選びました。ぞっとするほど暑かったです。

屋内はまるで冷房が効いてるように涼しいのですが、暑い日には外で飲むと言ってどうしても聞かないので私の頭上にはパラソルを広げてくれてなんとか2人が折り合いをつけました。

日かげに入れば、風はなくともすばらしい清涼感が得られるのが英国の、空気の乾いた真夏日の不思議なところです。

バルコニーは、京都鴨川の納涼床のように川に張り出しているわけではないんですよね、残念です。川沿いのパブ駐車場にかぶさるように張り出していました。

大通りから入ると一階、裏の駐車場にまわるとなんとこのバルコニーのある階は3階ということになっていました。

坂だらけの町の神秘です。

建て増しを続けた古い建物のようです。

入口付近は1754年に建設されたことを示す、壁のプラークの部分を改装の際、塗り残して見せびらかしていました。

私のペプシ・コーラは炭酸がすっかり抜けていました!!

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暑い中を歩いて上がったダムのある丘の上、行ってみたら工事中のガッカリ景観水位も下がった胃袋貯水池

2022年07月16日 05時55分43秒 | ピーク・ディストリクト

ピーク・ディストリクトの小さな町、ウェイリー・ブリッジ Waley Bridge に来てみました。昨日の続きです。

長い運河の終着点がある町なのですが、別に産業が昔発展していた...というような名残りも見えないさびれてはいませんがあまり見るところもなさそうな控えめな規模の町と見受けました。

町の案内地図でみつけた、丘の上の大きな貯水池、トッドブルック・レザボア Toddbrook Reservor (レザボアは日本語でダムといいますね)に行ってみることにしました。

私たちは水のある風景が大好きなものですから。

(英語でダム dam と言えば、貯水池の水をせき止める巨大な堤防堰のことです)

丘を登る坂道を上がる途中で入り口を見つけた、広いメモリアル・パーク Memorial Park によって、大通りのコンビニエンスストアで買ったサンドウィッチを食べました。(その公園を通っても貯水池の予定していた側とは反対側に出られるということを、ちゃんと案内図で確認してから入りました)

気温が30℃前後まで上がった真夏日でした。

と言っても、蒸し暑くはなく汗が出るほどではありません。空気が乾いて日差しがジリジリと肌に痛い晴天の午後でした。

サンドウィッチのお弁当は夫婦わかれて食べました!

日が照っている時はどんなことがあっても直射日光に当たり、紫外線を肌で吸収せずにはおられない悲しいサガの英国人の夫は日向のベンチで、私は乾いた草の上に腰を下ろして気持ちの良い木陰でそれぞれお昼を食べました。

遠くに見えているこれが戦没者慰霊塔 War Memorial です。

戦死した地元の兵士の霊を祀る十字架のあるこの小高い丘のまわりに、市民の憩いの広大なメモリアル・パーク(慰霊公園)を作ったみたいですね。

遠回りをしましたが、貯水池を再びめざして、慰霊塔の前の坂道を林道に向かって少し歩きました。

急な上り坂でしたが木が茂る日かげの道はらくちんでした。右手に貯水池の高いダム dam =「堰」が木の間隠れに見えてきたのですが...

ガーン...

ダムのてっぺんについたら、工事中でした!

見渡す限りさきまで、みっともない仮囲いがめぐらされ、水面を見ることができません。

上の写真の左側がダムのてっぺん、砂色の小道が、慰霊塔のある広場に降りる急な坂の林道です。

ふだんはダムの上は遊歩道になっていてこっちからあっちへ水面を見下ろしながら行き来できるはずになっているらしいのですが、話が違います!

あっちにまわれば水面が見えるかもしれないと、期待をかけてまた、林道を下りて慰霊塔とお弁当を食べた草地を横切って、グネグネと草地や林道をめぐる小道をたどって...

パッと視界が開けた、メモリアル・パークの入り口あたりにある、ダムの外側に出ました。

本来は児童遊園エリアらしく、バラバラになった遊具が工事の資材なんかといっしょに放置されていて、寂莫感ひとしお。

ここも金網で囲われていました。(金網のすき間越しに撮りました)

メモリアル・パークをでて、貯水池に続く住宅街の中を抜ける坂道を少し上がると、丘のてっぺんに出ました。道路の脇に、貯水池とは(たぶん)何も関係もない、木々に囲まれた静かな池がありました。

ベンチに座ってお弁当のあまりの(サンドウィッチとデザートと飲み物のセット販売でした)フルーツサラダを食べながら池をながめました。

案内看板によるとガマの生息地だとかで、興奮しましたが残念、待っていてもガマは現れませんでした。

池の端はもうダムのすぐ前なのですが、てっぺんが道路と同じ高さらしいダムは工事の板囲いで覆われていて、全然見えません!

ちょっと歩くと、やっとダムと水面が見えました。

カンカン照りで水位が下がっていて見栄えの悪いことこの上なし。

 

まあ、決壊しかかったダムの大修理をするのには都合がいいのかもしれません。そういえば、ボロボロの古いダムが話題になったニュースを去年あたり見たおぼえがあります。

ピーク・ディストリクトあたりには貯水池やら水力発電所やらがけっこうたくさんあるものですからここのこととは思わなかったんだと思います...忘れていました。

ふだんは水べりのすぐそばをぐる~っと歩ける遊歩道が巡らせてあるようです。

でも今回は、一般に開放されていて道から下りられるのはこの工事スポットから、別の工事スポットまでの200メートルぐらいの短い距離だけ。

ダムのついでに、護岸工事でもやっているのかもしれません。

胃袋のような先細りのこの貯水池は、ずいぶん先で河(食道の部分)と合流しています。

一番水位が高く広く水が張っているのがここら辺かな?木々の切れ間に上の道路から写真を撮りました。

がっかり~なカラカラ貯水池、水面が見えたのはほんのちょっとでした。

どっちにしてもぐるっと一周するには遠すぎますし、(貯水池のおしまいの河に都合よく橋が架かっているかもわかりません)一周しても例のメモリアル・パークの上の部分にたどり着くまでかなり長いことみっともない金属製の仮囲い沿いに歩かなくてはならないみたいでしたし...

もと来た道を引き返しました。町の大通りに出て、街をほんの少し見物しました。

写真がもう少しあるので、ウェイリー・ブリッジ、明日に続きます。

(昨日も載せた写真です☟)

帰りの電車を待つプラットフォームにかかっていた美しい金属製の景勝イラスト看板の貯水池。

 

 

 

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ひさしぶりのピークディストリクト、電車に乗るのが目的でたずねた小さな町、ウェイリーブリッジ

2022年07月15日 06時25分42秒 | ピーク・ディストリクト

ピーク・ディストリクトのウェイリーブリッジ Whaley Bridge という小さな町に行ってみました。

夫が念願の、グレーター・マンチェスター内に限ってバス電車に乗り放題(無料)の年金受給者パスを受け取ったので、パンデミック以来(マンチェスターや、お葬式に出席したケントは除くと)初めて2人そろっての遠出をしてみました。

遠出と言っても最寄駅から20分ぐらいですが。

夫が無料で電車に乗ってみたかったためです。

ストックポート日報ではすっかりおなじみの鉱泉の湧く町、バクストン Buxton が終点のこの路線は、ランカシャー Lancashireグレーター・マンチェスター Greater Manchester 、ダービシャー Derbyshire の三つの州を通過しています。ややこしいことにグレーター・マンチェスターを出た時点で、無料乗車の権利が無効になるのです。

最寄り駅(無人駅)の自動切符売り場は故障していないのにいつも使用不可能(説明は長くなるから省きます!)なので、車内を巡回する車掌さんから切符を買いました。

年金受給者パスの他、いくつもの割引制度がありますし、乗り降りする時間帯や、片道/往復(乗り降りする時刻も絡みます)にもよって運賃が複雑に違うのです!車掌さんが首から下げているコンピューター仕様の券売機で正確に料金を換算して切符を売ってもらいました。乗車駅も降車駅も無改札なので不正をしようと思ったら簡単にできるのですが、できるとなると絶対にやりたくないものなのです。

ストックポートはすぐ、ピークディストリクトのあるダービシャーに接しているので、夫が無料乗車できたのはたったの2駅。たったの1ポンド80ペンスちょっとの節約でしたが、夫は大満足でした。

お相伴の私はまだその年齢に達していないので全額払いました。

ウェイリー・ブリッジは、運河沿いの散歩道が知る人ぞ知る...という程度に有名だそうです。

プラットフォームを下りたところの眺めです。

近頃改札をもうける町の中の利用客の多い駅が増えてきていますが、田舎ではあいかわらず無改札の、駅舎すらなくプラットフォームを下りたらすぐ道になっている駅が多いですね。

「無人改札」ですらありません。

 

プラットフォームをまたぐフットブリッジ foot bridge からの眺めがなかなかけっこうでした。

駅前の、宿を兼ねた古いパブは大改装工事中でした。

 

フットブリッジのまんなかあたりから、バクストンに向かう方角を撮った写真です。

 

こちらは、ストックポート、マンチェスター、ブラックプール Blackpool (ランカシャーの海岸地)方面行きの方角です(うっ、あまり変わり映えがしませんね)

 

2本のプラットフォームどちらにも、英国の田舎らしいセレクションの花がみごとな、よく手入れされている花壇がありました。

花壇は全て枕木の廃材でできています。

帰りの電車に乗るためにフットブリッジを渡ってたどり着いた、マンチェスター、ストックポート行きのプラットフォームの、地元の名勝看板の...

トッドブルック・レザボア (貯水池)Toddbrook Reservor の美しいイラストを見た私たちは、「これはサギだ~」と叫びました。

この場所に行ってきたところだったのです。

老朽化したダム dam (堤防堰)が決壊寸前で大工事中でした。

この話の続きは次回に。

 

駅の丘を下りたところです。

 

駅前に広がるあまり長くもない町の中心地です。

この道路のこのあたりの部分はけっこう無理やり平らにしているようなのですが、道路に面した建物の裏はどちらの側もすごい坂...ピークディストリクトならではのこっち側から見たら一階だけど裏にまわれば2階、3階...だという驚きの構造の興味深い建物がいっぱいです。

ギラギラと太陽が照りつける気温が30℃近い真夏日でした。

 

駅前をトラクターが通る町。

 

 

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近所の木彫りのフクロウ5兄弟がストックポートで祝うパリ祭、ヴィーヴァ・ラ・フランス!

2022年07月14日 07時18分39秒 | 英国の、生活のひとコマ

私の家から歩いて20分以上かかるかな、それでも「最寄り駅」の、Woodsmoor 駅の入り口が行き止まりにある住宅街の小道にある、木彫りのフクロウ5兄弟です。

 

以前にも記事にしましたっけ、パンデミックさなかの去年でした。リンクを貼りました☟

駅へと急ぐ人々を見下ろすフクロウに学ぶ人生訓!この頃やたらに見かける切った木の木彫り動物、フクロウは一番人気

 

意味深い人生訓が学べる!フクロウのポエムの解説付きです。ぜひ開けて読んでみてください。

駅を利用するために通りかかった昨日、なぜか末っ子以外のフクロウ兄弟が頭に黒い丸い布をのせていました。

赤、白、青のバンティング(三角の旗飾り)を巡らせていまだに先月のプラチナム・ジュビリーの余韻を引きずっているのかと思ったのですが、それでも両端の幹のてっぺんにフランス国旗がたててあるのに気が付きました。

やっと、今日7月14日の「パリ祭(フランス革命記念日 Bastille Day )のお祝い飾りだということが分りました。

それにしてもなぜ英国の、しかもここストックポートでパリ祭を祝う??この地域と何かかかわりがあるのか、この通りにフランス人一家でも住んでいるのか、隣国への敬意か、あるいはただのにぎやかしか?

黒い丸い布はベレー帽だったんですね。

左端のフクロウは首に、つないだニンニクまで下げている!

ニンニクのはずなのですが、タマネギに見えますね。

英国人にとっての典型的なフランス人のステレオタイプは、「クルンと巻き上がった口ひげ、黒いベレーに黒白シマシマのシャツ、首から数珠つなぎのニンニクを下げ、荷台にバゲット(フランスパン)を括り付けた自転車にのっているひょろっとした男性」なのです!

「オー・ラ・ラ~」とか「トレ・ビア~ン」とか言っていることが多いです。

このイメージはたぶん日本では定着していないような?

好奇心に駆られて調べてみました。由来が気になる英国人が多数いたようです、一般の人から寄せられた疑問にこれまたたくさんの一般の人が答えを書き込む「掲示板」のようなサイトに行きつきました。

1920年代に英国でブレトン人が自転車に乗って名産のタマネギを売りまわり始めたそうです。その習慣は70年代まで続きました。それまでにブレトン地方特有のシマシャツとベレー帽、自転車がタマネギ売りのトレードマークとして、そしてその姿はフランス人一般のイメージとしても定着したらしいです。

ニンニクではなくてタマネギが正しかったんですね。

当時、英国でなじみのないタマネギはフランス、イタリアなどの大陸料理と結びつけてイメージされたらしく、いつの間にかタマネギがニンニクにすりかわってフランス人を表す典型的な小道具として定着したのでは...という意見が出ていました。

もしかしたらフランス人はちょっとイヤかもしれませんね。

誰かが長いハシゴに上ってまで飾りつけをしたようですね、ごくろうさまです。

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あやふやな日本語の宝庫!kawaii コンセプトの憧れの日本のグラフィックを真似してみた雑貨、

2022年07月13日 06時37分52秒 | シブい!日本語表記、日本関係なら何でもクール!

あいかわらず、日中気温が30℃を超える暑い日が続いています。

(異例です。連続真夏日の記録更新中です)

今日の話題は、日本っぽい kawaii テイストのゲーム、キャット‐アストロフ cat-astrorph 。

 箱には「Stacking Cats Game (積みネコゲーム)」という英語での説明とはべつにわざわざ読める人がいるとは期待せずに「スタッキング猫」と不安定な日本語キャッチまで書かれています。

私が現在、週に二回ボランティアでお手伝いしているチャリティ・ショップ、オックスファム Oxfam の棚にかなり長いことおいてあります。

一般の人に寄付された不用品です。

3月頃から売れずにずっと置いてあるので、時々ヒマな時にネコ積みにチャレンジしています。

高く積めば積むほどよし崩したら負け、という単純なゲームです。

これがなかなか難しくて、4匹積めるようになるまで修練を積みました。

最高記録は7匹!証拠写真を撮りました(☝)。

ネコそれぞれの顔の写真を撮るのを忘れましたが...

こんな、いかにも日本のグラフィックの趣の kawaii 顔が1匹1匹に描かれています。

上の写真のイラストの一部として見え隠れする、キャット‐アストロフの日本語訳ということになっている「猫のアストロフィ」の文字...意味不明です!

ハイフン(‐)なしの 英単語、catastroph は「大惨事、破局」というような意味です。

cat という言葉が入っているからとは言え 、kawaii ゲームの命名にこんな禍々しい単語をつかわなくても...まあ、逆説的に愉快でお茶目な命名なのは何となくわかりますが。

せっかく息を詰めて積み続けたネコがガラガラと音をたてて崩れ落ちる大惨事を何度も目のあたりにすることになるストレスフルなゲームです!

Gift Republic という国籍不明の会社の製品です。日本の会社では絶対にないでしょう。

新品だと8~9ポンドで買えるようです。

 

次期首相の選考がすすんでいます。昨日のストックポート日報で、有望だとお伝えしたサジド・ジャビド Sajid Javid 、早くも脱落です。

候補者が8人に絞られました。

ジャビドの相棒、スナクがダントツ先頭を走っています。

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元首相が暗殺された国外ニュースどころではない次期首相の選出開始の英国の暑い、暑いここ数日

2022年07月11日 07時41分13秒 | 英国の、生活のひとコマ

暑い日が続きます。

週末の2日間とも気持ちの良い晴天でした。日曜日と月曜日は気温が30℃越えの真夏日でした。

写真は前回に引き続き、ネコの極楽(うちの庭)と、近所の商店街、Bramhall Village の夏祭りです。

ボリス・嘘つき・不誠実・ジョンソン首相の辞任表明、日本でも関心が高かったはずですが、翌日の安倍元首相の暗殺事件ですっかり飛んでしまいましたね。

その日は1日中「ボリスの後任は誰だ」予測で、他国の元総理狙撃事件どころではありませんでした。

早朝から亡くなるまで2回だけ、安倍元首相狙撃事件のニュースを目にしました。

なぜか安倍の現役時代の活躍シーンとして「天皇陛下バンザーイ」シーンと狙撃直前直後の映像を編集した、同じニュースリールでした。

亡くなってからは亡くなることを予測して用意していたらしいちょっと長めの、きっちりと編集されたミスター・アベの功績ビデオが午後いっぱい、繰り返し「ボリスの後任は誰だ」報道その他の間に1時間に1回ぐらい放送されていました。

昨日は、さすがの私もニュースに飽きたので朝、夕方、深夜しかテレビをつけませんでしたがアベのニュースを全く聞きませんでした。

さて、現在の国花を挙げた関心事、次の首相選出について、です。

保守党内のいずれも内閣の要職経験者の12人が立候補しています。全員40、50代で、若いですね。

女性が5人、非白人が7人、女性の非白人が3人。

元労働党員で現在も熱烈な労働党支持者のうちの夫は「(保守党なんて)全員イヤだ、もう誰でもいい。解散して総選挙が一番いい」と言っているのですが、ミーハーな私は「誰か1人をどーうしても選ばなければいけないのなら...」と真剣に考えています。

私もどうせ大っ嫌いな保守党内の内輪の後任決定です。政見や経歴などはもうどうでもよく、思いっきりミーハーに、「できれば白人男性ではない方がいい」と思っています。根拠は...ありません。

あえて言えば、すべての人にチャンスが与えられているはずの英国で長年の白人男性優位の伝統を振り切って世界にお手本を示してほしい、とでもいうところでしょうか。

「ボリスの内閣で働くのはイヤだ」と辞表をたたきつけてボリス辞任表明のきっかけを作った大臣2人も有力候補です。

グレーター・マンチェスター内、ロッチデール区選出の元保健大臣、サジド・ジャビド Sajid Javid(ハゲ)と、弱冠41歳の元大蔵大臣、リシ・スナク Rishi Sunak 。

スター・ウォーズ大ファンでしられるこの仲良しコンビが首相選出レースの先頭を切っていると思われます。

どちらも、出身階層は違いますが「アジア(インド・パキスタン・バングラデッシュ)系」で、白人でないのに注目です。

内閣のトップ職である大蔵大臣と、パンデミック下の保健大臣(前任者の不祥事でバトンタッチしたため着任はけっこう後ですが)の2人は、国民への認知度と頑張りぶりのご披露度で群を抜いています。

何回かの党内投票で一定の票数を獲得できなかった候補者を切り捨てていき、来週末までには2人に絞られ、多数決で決まるはずだそうです。

個人的にはスナクに興味津々です。

長身の二枚目で、超エリート・パブリック・スクールのウィンチェスター・カレッジからオックスフォード大学に進んだ教育エリートです。

ここ最近は、英国の銀行口座に莫大な資産があるにもかかわらず、英国に住んでいないことになっていたので税金を払っていなかったインドの大富豪の娘を妻に持ち、「労働者階級に友達がいない」とインタビューで答えた13年前のビデオが発掘され、ロンドン内に複数の不動産とジャグアを含め高級車を4台所有、等々のお金持ちぶり、特権階級ぶりが次々と明かされてきました。

いずれも国民の経済的窮状を理解できる国家財政を担う政治家にとって冷や汗ものの「マイナス」エピソードです。

夫はスナクが嫌いです。物腰はさわやかですが労働党支持者に嫌われる要素たっぷりのスナク、応援したくなります。

本当はやっぱり総選挙で政権交代してくれたら一番いいのですが。保守党の中から1人って言われると面白半分にスナク...ってところでしょうか?

ところで、ボリスはバッキンガムシャーにある首相の公別邸、「チェッカーズ」で今月末、大規模で豪華な結婚披露宴を開く予定だったそうなのです。

辞任表明後、タブロイド紙にすっぱ抜かれました。

パンデミックが一時的に緩和された2021年に教会で地味な挙式を挙げて官邸で身内だけのパーティをしたジョンソン夫妻です。金遣いが荒いと言われている若い妻がそれで満足できるとはあまり思えなかったので... 納得です。

花嫁のヒッピー風のウェディング・ドレスと、花嫁の花冠の花を一輪ボタン穴にさしたボリスの普通のスーツ姿、官邸庭での記念写真は質素で好感が持てたものなのですが、それで終わりではなかったのでした!

国賓の接待にもつかわれる17世紀の大邸宅、チェッカーズでの首相と家族の滞在やパーティの費用(おもに人件費)は全て国家予算=税金で賄われます。パーティのケータリングや楽団とか(?)のエンターテイメントは首相もちだそうですが...

1年も前から計画していたそうで、首相の座に執着した理由の一つはこれか?!と思わせられるみっともないエピソードでした。泣く泣くキャンセルしたようです。

...暑いです。

暑いからこそ肌をさらしてわざわざ日向をほっつき歩く英国人には毎年呆れて言葉もありません。

ニュースではキャスターが「熱波をお楽しみでしょうか」とあいさつをします。灼熱の海辺の海岸を取材する記者に「1分だけでも変わってもらいたいものです」なんて言います。

コンビニエンスストアに牛乳を買いに行ったら、クルマをとめて日光を浴びるために外に出てきたタクシーの運転手に「この暑さをせいぜい今のうちに楽しもうぜ」と声をかけられました。私は「暑いからさっさと家に帰るね」とシラケた返事をしました。

30℃をちょっと超えたぐらいで弱音を吐いては、外出先でもマスクを外さない酷暑の、しかも蒸し暑い日本の皆様に顔向けができませんが、暑くてぐったりです。そして例の、日に当たると肌に現れる赤いブツブツが出てきてしまいました。

なぜか空気が乾燥している真夏の英国にいる時にだけ現れる謎の症状です。

蒸し暑くて日かげに入っても汗のひかない日本にいる時は、これにかからないのはどういうわけでしょうか。

 

 

 

 

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ボリスがやめることにした!喜びにわくのはわが家だけではない政治の場でも正義が勝つ!

2022年07月07日 08時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ

昨日、ボリス・嘘つき・恥さらし・ジョンソン(以下、ボリス)がついに首相辞任を表明しました。

写真は全く関係がない「ネコの極楽」.... 気温が25度前後の爽快な午後、庭で仲良く日光浴を楽しむ母子ネコ2匹です。

日本でも大きく報道されているはずです。

辞任を要求する圧力が、厳しい行動規制が敷かれたロックダウンさなかの数々のパーティがらみの不祥事(違法行為です!)が明るみになった年末あたりからどんどん強まってきているのもご存知でしょう。

このストックポート日報でもことあるごとに「ボリスこき下ろし」記事をのせてきました。

普通の神経なら(恥を知る人なら)、5月に夫婦そろって罰金刑をくらった時に辞任していたはずです。

議会制が始まって以来800年間、刑事罰を受けるはじめての在職中の首相 / 元首!

パーティ不祥事(パーティ・ゲイト)に関して国会で追及されて、平然と大ウソをついたり(否認)、バレたら言い訳(責任転嫁)みっともない議会制民主主義の面汚し行為をこれでもか!というほど繰り返してきました。

ボリス率いる保守党内でも呆れられ、離反され、6 月には不信任投票 Votes (Motion) of No Confidence まで持ち込まれたのに生き残っちゃってます。不信任票が過半数に達しなかったんですね。

今回は、6日、ほぼ同時に内閣の重職、財務大臣のリシ・スナクと 保険大臣のサジド・ジャビドの2人のスターウォーズファンの仲良しコンビに辞任され、絶体絶命。

ここまでは日本で詳しく報道されているのを確認しましたが、スナクとジャビドが、リーダーシップ皆無の能無し首相の内閣で働くのはもうたくさん、と辞表を提出するに至った直接のきっかけについての詳しい報道が足りないような気がします。

院内副幹事長(という和訳をBBCニュースでやっと見つけました!Deputy Cheaf Whip )のクリス・ピンチャーが、保守党の会員制クラブで泥酔、2人の若い男性保守党員に痴漢行為をしたのが関係機関に報告され、ピンチャーを重職に任命したボリスの責任が取りざたされることになりました。

ピンチャーの男性にたいするセクシャル・ハラスメントは党内で以前にも報告されていたらしく、党首であるボリスも当然知っていたはずです。

痴漢事件が発覚したあと、最初は「知らなかった、報告はなかった」と主張していたのですが、報告があった記録が見つかると「忘れていた」と意見をかえました。

それどころか、ピンチャーの任命に際してふさわしくないという意見が首相に直接あったとも言われています。

党内の規律違反者に懲罰をくだすのも院内副幹事長(whip は鞭という意味です)の職務の一部です。

それでも任命した、「お友達人事」だったんですね。

上記2閣僚の辞任が発表された6日、野党労働党の党首、サー・キア・スターマーが議会で驚きの「痴漢事件詳細」を読み上げて大ピンチのボリスを追求しました。

私見ですが、もしかしたら男性が被害者の「セクハラ」事件って重大視されないということはあるかもしれません。

満員電車の中の痴漢行為とは違い、会員制クラブの他にも人がいる小部屋で被害者の一人は、お尻を後ろからつかまれ、その手がゆっくり股間に移動して...ギョッとするような内容の証言をしています。加害者が偉い立場の人だったので抵抗できなかったというのが重要です。

ただのセクハラだけではなくパワハラですよね?弱い立場にある男女どちらも被害者になる可能性が十分あります。最低です。

ピンチャーは「お酒を飲みすぎて」「私は医療の助けが必要」と言い訳をしつつも容疑を認め、副幹事長職を辞任しました。その後報告された余罪はすべて否認しています。

「ピンチャーの件では間違っていた、でも辞めない、自分にはするべき仕事がいっぱいあるから辞めない!」とその答弁で言い続けたボリスです。

権力にしがみつく執念に政治的に近しい立場の人もついに呆れて見放しました。

その日の午後、「やめた方がいい」と勧告した地方自治大臣 のマイケル・ゴーブをクビにして(逆切れ)50人近くの保守党閣僚、議員、関係者の抗議の辞職を招きました。

「ボリスヤメロ」要求が国民の70%に達しました。

翌日辞職表明。

日本の方は、どうも...よくわかっていないことが多いのではないでしょうか。

ボリスがいい人だと思っていませんか。親しみの持てる政治家のお手本みたいだと思っていませんか。

本人は朴訥な人柄や、憎めないヤツの自己演出が得意です。

10年前にロンドン知事としてロンドン・オリンピックを黒字収益で成功させ、世論をブレクシット(EU離脱)支持にもっていくなどの実績と、大衆に迎合する魅力(ポピュリズム)もある、政治家としての才能も(少しは)あるのでしょう。

実際は、自己演出でつくりだした好印象とは裏腹に人柄が悪く、人徳が低く、品性が卑しく極端に権力欲が強い人なのです。特権階級特有の傲慢な言動を隠さなかったという、イートン校、オックスフォード大学時代の同窓生たちの証言が多くあります。

政治家を志してからはうまく立ち回って特権意識や差別意識を表に出さないように自制してきたようです。

それでも本性はにじみ出ています。文筆家でもある元ジャーナリストのボリスが「歯に衣を着せぬ」スタンスで書き散らした過去の差別偏見表現がいくつも残っています。

気楽に出まかせでウソをついてバレバレ(でっち上げ記事でジャーナリストの職を失っています)なだけではありません。

まったくもって先進国の首相が務まる器ではありませんっ!

多くの人がそれに気付くまで長い時間が必要でしたが、それだけ人の心をとらえる才能はあったのでしょう。

労働党が強い地盤のマンチェスターではボリス辞任決定で祝杯を挙げに行く人がパブに大勢集まったそうですし、facebook にはボリス辞任祝いにビールの値段を50%引きにしたパブがあるというニュースが投稿されました。

夫が、ボリス辞任のニュースに、まるでサッカーの国際試合を見るようにテレビの前にかじりついて大興奮したわが家だけではありません。

ボリスに関してまだ言いたいことはあるのですが(!!!)

 

最後に...個人的な知り合いに「母ネコリヴィーの脚が短いという証拠写真を見せてほしい」と言われたので紙上公開です。

ね、納得でしょう?

 

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古くて立派な空き家に残る怖い顔をした謎のトリとバッタの紋章の謎に迫る

2022年07月07日 08時00分00秒 | 古い建物に棲む動物をさがす

本当に久しぶりに、古い建物に棲む動物モチーフの話題です。

と言っても、これは建築物の飾りの動物モチーフではなく、紋章 coat of arms の図案です。

ヨーロッパの紋章はデザインが多彩でとても興味深いです。いろいろな動物が使われていて、見ていて飽きません。

日曜日に行った、ヒートン・ムーア Heaton Moor の通りの古い建物の大通りに面した側面の真ん中に取り付けられていました。

2本の道が交差する、角にある立派な建物です。両方の道に面した角の入り口扉のうえには the Cheshire Wedding House とかかれていました。自宅に帰って検索してみたら、数年前に倒産した結婚式場貸し出しビジネスのようでした。

気になるのはもちろんバッタとトリの興味深いデザインの紋章です!

これも、grasshopper (バッタ)と heraldry (紋章学)で検索したらけっこう簡単に見つかりました。

1969年にバークレイ銀行に買収されて消滅した古い銀行、マーティンズ・バンク Martins Bank の紋章というか、社章でした。

なるほど、銀行の建物だったんですね。バッタは1563年に銀行を創設したマーティンズ家の家紋だったそうです。

1918年にバンク・オブ・リバプール Bank of Liverpool と合併した際、リバプールの市章で、マスコットでもある(マンチェスターのハチのような存在ですね)海藻をくわえたウ cormotant の紋章とドッキングしたそうです。

古そうなこの建物は1918年以降の建造ですね。

両側の麦束 wheatsheaf (紋章学では garb というそうです)はチェシャ―の州章です。

ストックポートは1970年代に、シティ・オブ・マンチェスター City of Manchester を中心にグレーター・マンチェスター Greater Manchester という州を結成した際に取り込まれた、ぐるっとまわりの郡(?)Metropolitan borough のひとつなのですが、もともとは大部分がチェシャーの一部だったのです。

話題と関係ないけど、友人が店を出していたプロの工芸フェアの写真を数枚...

内部が十字型のかわった形の教会ホールでした。

入口を見ただけではわかりませんが。

....話もどって、バッタとウの紋章は各地に残る旧マーテインズ・バンクの建物に数々残っているそうです。

コメント (2)
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