イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

タットン・パークの庭園見学その2、しょぼいバラ園、大胆なデザインのトピオリ―、あやしい日本庭園、とげとげルバーブ再び

2018年07月30日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
タットン・パークの庭園めぐり、昨日の続きです。


上の写真の奥の方にちょっと写っている、菜園を囲むレンガ塀の真ん中のかわいいあずまやを抜けるとバラ園 rose garden があります。


2年前、五月の終わりに訪れた時は花が咲いていなかったバラ園、今回は念願の「花さかり」が見られました。

といっても、けっこうしょぼいですね。
満開ですが植えられている密度が低いのです。
子供の頃に行った、千葉県船橋市の谷津遊園のばら園のほうがよっぽど見栄えがしたと思います。

2年前の記事のリンクです。☟花の咲いていないバラ園の写真が載っています。
戻ってきたタットンパーク、今度は庭園


バラ園を突き抜けると(上の写真を右から左へ抜けて)その隣のタワー・ガーデンにでます。
中世風の塔がある、ロマンチックな小さな囲い庭です。

おっぱい刈り込みの下に嫌がる夫を無理やり座らせて写真を撮りました。


目の前に枝がかぶって何も見えないそうです。

タワー・ガーデン内にはこんなラブラブベンチもありました。


モコモコ刈り込みのある生垣の間を縫って、外へ出ます。
広大なオープンエリアにでてから振り返ってみた、刈り込み(トピオリ― topiory)アート。







(花壇のヘザーの盛り植え、半分枯れて褪せていました!)

何回見ても意図不明、不思議な造形です。

トピオリ―アートの神髄は左右対称、均一のとれた幾何学配列なはずなのですが、このデザインはかなり個性的で、いいかげんです。

しかも、写真ではよくわからないかもしれませんが、うぶげの生えた禿げ頭のように若枝がホワホワのびてきています。いったいどのぐらいの頻度で剪定しているのでしょうか。
たいへんな重労働と技術を要する仕事でしょう。

庭園真ん中を貫くこの広い道の行きあたりに展望ポイントのギリシャ風モニュメントが見えています。


今回はそちらにはいきませんでした。

この広々とした光景のすぐ右側、赤いTシャツを着た夫のすぐ右側にあるのが....


タットン・パークの庭園で最も人気がある、造園108周年を迎えたらしい怪しげな日本庭園Japanese Garden(の回遊池)

木と木の間に渡した綱に横水平につるした7月のこいのぼり、ヨーロッパ風の景観をぶちこわしています。



「ちゃんとやらないんならやめようよ!」と担当の人に言いたい。
何か月も取り込むのを忘れられた洗濯もののようです。

(横に並べたのは下がった状態で重ならない工夫かもしれませんが)

ねじれた鯉、めくれ上がって綱に引っかかっている鯉もいます。すべて色褪せていて、ダランと並んで下がった姿は風をはらんで空に泳ぐ勇壮な姿とは程遠いダレたディスプレイです。

日本で見慣れたものよりもずうっと小さいし。

しかも、この脱力鯉下がり、池の周りのどこにいても目に入るのです。


右手の松の木数本の間に力なくなびいている鯉数匹が小さく見えるでしょう?

シントー・シュライン shinto shrine(4面格子で入り口なしの神社のつもり)のある小島にかかるコンクリートの怪しげな「アーモンド・アイ・ブリッジ」と池面にうつったその影が東洋人の細い目の形に見えるはずなのですが、池の水にヨーロッパ各地で異常発生しているという有害な青藻(抹茶シェイクのように見えるモコモコ層)のせいで見られません。




タットンパークの名物、ヨーロッパでおそらくもっとも権威のある日本式庭園について詳しく書いた2年前の記事をぜひ読んで下さい。リンクを下に貼りました。

タットンパークのあやしい日本庭園



夫が前回とても気に入ったというジャイアント・ルバーブの群生をまた見に行きました。


前回行った、5月に比べて格段に成長しています。


2年前の、ジャイアント・ルバーブについて書いた記事のリンクです☟。
写真があります。大きさを比べてみてください。

タットン・パーク、とげとげのルバーブ、ハンカチのなる木

普通の食用ルバーブ(育ちかけですが)が菜園に植わっている様子をこの記事の一番上の写真で見てください。

身長182㎝ の夫が直立して下に立つことができる高さです。
前回は身長161㎝ の私のあごが葉の上にのるぐらいの高さでした。

二週間前までの晴天続きで水量の減っている池端に生えているのです。


葉の重なり合う下に立つとコロボックルみたいな気分になります。
(コロボックルというのはフキの葉の下に住む妖精です。ですよね?)

とげとげも鋭くなって、まがまがしさもパワーアップ。



昨日、庭園入り口の売店で買った紫のカリフラワーが菜園に栽培されているところが見られなかった、と書きました。
読者の方からのコメントを読んで、もしかしたら温室に栽培されていたのかも!と思いつきました。

菜園の温室です。


入ってみる気はとても起こらない暑苦しい真夏の灼熱地獄。

熱帯雨林ディスプレイの温室ではいろいろなところからスプリンクラーで水が吹きちらされて、天国のような爽快さでした!


他にも、いくつも温室がありました。

最悪なのは窓を閉め切った蘭の栽培室。
気温が40度近かったと思います。日本の酷暑が体験できました。



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タットン・パーク再訪、果樹園と収穫前の夏野菜

2018年07月29日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺

ナショナル・トラストが所有、管理する広大な公園、タットン・パーク Tatton Park に行きました。


学校の夏休みが始まった週の晴天のこの日、ちょっとした混雑でした。

パーク中心部分のコートヤード(レストランとして使われている元厩舎や庭園管理舎に囲まれた広い中庭)です。



レストランと、カフェ、売店数軒、トイレ、総合案内所、庭園入り口などがあります。


今まで何回も訪れている、タットン・パークですが、地所のかつての持ち主が住んでいた邸宅(mansion)、 タットン・ホール Tatton Hallに入館したことはまだありません。

なんだか華やかさに欠ける、タットン・ホールの庭園内の道に面した正面。




ホールの正面の前にはこーんなに広々とした眺めが広がっています。


ちょうど反対側、庭園に面している裏側のほうがずううっと見栄えがします!


(夫の顔が正面から写っているので小さめの写真を載せました)

イタリア式庭園と敷地内にいくつもある湖のひとつと林を見下ろす素晴らしい眺望です。


ストックポート日報を長いこと読んで下さっている読者の方は、「上の写真の場所、まえにもみたことがあるぞ!」と思われたかもしれません。

はい。以前に長々と、「タットン・パーク庭園見学特集」をやったことがあります。


前回、もう2年前ですね!タットン・パークの庭園を訪ねた時のイタリア式庭園について書いた記事のリンクです☟。
タットン・パークの庭園の華、イタリアルネッサンス式庭園

今回、最初に予定していた邸宅見学は混んでいて暑そうなのでとりやめ、庭園 Gardens 見学をすることにしました。

私たちはナショナル・トラストの年間会員なので、無料で入園できます。一般入園料は大人1人 7ポンド(1017円)。

気の向くまま広大な庭園内をうろつきまわって、暑くてイヤになったらいつでも出てくるつもりの気楽な散歩見学です。

前回の記事でおおかた見どころは
ご紹介しましたので、「前回の補足」ふうに順番は適当に思いつくまま載せてみます。

奥の建物の一本見えている木のうしろに庭園の入り口があります。


建物のむこうがわは、壁に囲まれた 菜園 walled kitchen garden です。


☝の写真は、ルバーブ畑。

前回はなぜか準備中らしく寂しかった菜園ですが、今回戻ってみたら いろいろびっしり植えられていました。

やはり2年前ですね!タットン・パークの庭園を訪ねた前回の 菜園と果樹園の記事のリンクです。☟ 比較してみてくださいな。
戻ってきたタットンパーク、今度は庭園

夏野菜がいっぱい。

アメリカ風のオレンジ色のカボチャ。


トマトの温室沿いにずらっと植えられたこれもカボチャ。


生垣の上にドカッとふんぞり返って育つ目立ちたがりの実、鳥につつかれないかと心配です。

結球しないキャベツ。


アーティチョークのつぼみが開ききってしまっています。もう食べられないみたいですが、紫の花びらがとっても華やかですね。


玉ねぎの収穫が終わったあとのネギ坊主。




前回、5月の終わりごろには実がなっていなかった果樹園のリンゴとナシの木すべてに まだ青い かたい実がブランブランなり下がっていました。


壁の内側の菜園内に果樹の列がバランスよく配置されています。

収穫がしやすいように平行に斜めにたゆまされたリンゴとナシの幹には品種名を明記した小さな札が下がっているのですが、どこからどこまでがその品種の木なのか、さっぱりわかりません。

リンゴの品種には「なんとかレッド」という名前が多かったようです。
今回、念願の実がなっているところが見られたのですが、今度は赤く色づいていなかったところが残念です!

まんなかで交差した、十の字がたのリンゴの木のトンネル。


実がすべて赤く色づいた時に下をとおってみたいです!



壁に枝を広げてハリツケにするイギリスの伝統的な果樹の栽培方法は、壁に囲まれたヴィクトリア時代の再現農園、菜園でよく見られます。


すべての葉と果樹に陽があたり、収穫も楽そうです。壁にはしごをたてかけて上からもいで行けばいいみたいです。





菜園を出た外れの場所にある、園芸スタッフの休憩所に自然にのびのびと好き勝手な方向に枝をのばすリンゴの木がありました。


この日、ロンドンは気温が記録破りの35度、夏日です。
ここ北部も30度前後ありましたが、曇り日で比較的過ごしやすかったです。
気温が高くても日本のような真夏の蒸し暑さは全くありません。

むしろ あまり暑く感じないので油断して日焼け対策をしないで外出すると皮膚の弱い私には日本にいるときより厄介なのです。
日光にあたると皮膚が乾いたヒリヒリする感じがします。
日本ではできなかった湿疹や最悪の場合小さな火ぶくれまでできます。
酷暑を逃れ、ヨーロッパで夏を過ごされる予定の方、気をつけてくださいね。


庭園の入り口付近に、内部の菜園で栽培している野菜の販売スペースがあります。


入園前に見かけたこのドラマチックな紫と山吹色のカリフラワー!


栽培されているところをぜひぜひ見てみたかったので探してみたのですが...
どこにも植えられてれていませんでした。
収穫しきった後だったのでしょう。

☝の写真2枚は庭園を出た後に撮りました。入園前にはもっとたくさん売られていました。
あっという間に売れちゃうようです。入園しない人たちも無料で入って買い物ができます。

紫のカリフラワーを買いました。
1ポンド50ペンスはべらぼうに高かったです。スーパーで同じぐらいのサイズのものが70ペンスぐらいで買えます。



明日に続く。


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イギリスの、ベーカリー(パンと焼き菓子、サンドウィッチやパイ類も売る店)のショーウィンドーに見る個性的な季節感!

2018年07月25日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
ベーカリーのチェーン店、グリーンノールス Greenhalgh's。
ストックポート・タウンセンターの商店街に二軒あります。

ショーウィンドウのディスプレイが、独自です。特にそのうちの一軒。


☝先週のディスプレイ。

さまざまな形のジンジャーブレッド(ビスケット)をカラフルなアイシング(マットな質感にかたまる白砂糖)でコーティングするのに熱心な店舗なのです。

季節感を出す工夫も好ましいです。

夏休み前は学校の年度末。

お世話になった担任の先生に差し上げる毒々しい赤いアイシングのリンゴのビスケットには「BEST TEACHER」と手描きで書いてあります。

先生への贈り物は小さな箱に入ったチョコレートが一番一般的だそうです。

うちの上の息子も小学校の担任の先生に一度だけ、やはりチョコレートをあげたことがあります。本人の希望で。
一切やらない子供もいれば、毎年の習慣にしている子供もいます。子供、というよりむしろ家庭の方針でしょうね。

聖職者の教師に金品を贈る習慣はどうかって?「金」は聞いたことがないのですが、戦前までは最後の授業の日、先生には磨いたリンゴを贈る習慣があったのだそうです。一人ひとり教室を出る時に教卓にリンゴをつみあげて行ったのだとか。

今では「BEST TEACHER」とかかれたマグカップやお花、女の先生ならバスバブルのビンなどが贈られることが多いそうです。

小学校の時の息子によると、親が持たせるのか、リンゴを贈る子供もまだいるそうです。

まんなかの、古典的なジンジャーブレッドマンの三つのボタンが(よく見えませんね)へんちくりんです。巨大な鋲のようなザラメに覆われた円錐ジェリー。


以前から通るたびに変わるディスプレイの写真を思いつくままに撮っていました。

手の込んだ、カトゥーン・キャラクター…


キャラクターの版権所有者に許可をとっていないことは絶対に確かです!

スーパー・ヒーロー(スーパーマン、スパイダーマン、バットマン、キャプテンアメリカ)のアイコンと女の子たちに人気のユニコーンのビスケットと…


性の多様化をたたえ、性的少数者の権利を支援する「ゲイプライド・フラッグ」5色の旗をかたどったどぎつい配色のケーキもあります。
ほんとに子供向け?
強烈な色を使いたかっただけでしょうか。

ビスケットのバラエティは変わり映えしませんが、上段のジャム・タートとスマイリー・フェースのショートブレッドケーキが目新しかったので写真を撮りました。


これが、古典のジンジャー・ブレッドマン。


さてクイズです。

わざと言及を避けてみたのですがどのディスプレイにも必ず登場する、この店舗自慢らしいバージョンがあります。それはなんでしょう。



スクービ・ドゥ Scoobe Doo!
今、それほど子供たちに人気があるとも思えないキャラクターなのですが。

以前にも載せたイースター版ディスプレイ。





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断髪!暑苦しかった長髪の息子が文豪になって帰宅、新学期への準備完了。

2018年07月24日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
暑苦しい長髪の下の息子、16歳。


(今回の写真はすべて、上の息子が撮りました)

9月から、「シックスフォーム・カレッジ」に行きます。ちょっと早いけど散髪。





すごいイメージチェンジです!



長髪の繊細なイメージが気に入っていたのですが、新しい環境では髪型が第一印象の大きな要素になることが否定できず散髪を決意しました。

ロック・ミュージックを演奏するとかそういうライフスタイルをアッピールするつもりなら長髪は効果的な演出になるはずですが…、彼の場合はただ単に伸びてきちゃった髪の毛に本人も周囲もなれちゃっただけ。切るのが不安になったというか、億劫になっただけなのです。

長髪はよくても、長髪の男の子に関する固定観念は出会いの場所ではマイナスになりそうです。

出来上がりは、日本で1980年代に流行った「テクノカット」風。
長めの前髪を顔斜めに散らすスタイル。

床屋に同行した兄の提案でスタイリングワックスを使い生え際を立てる感じにして帰宅しました。太宰治みたいでした。

イギリスの公立学校では服装の性差を撤廃するために女子のスカート着用を禁止すべきではないか、という議論が出ています。
それよりも男子のスカート着用を認めた方が選択の幅が広がって楽しいのではないかと思うのですが。

男子の長髪を校則で規制できないのにじゅうぶん納得です。


カットのみの散髪料金は9ポンド(1313円)なのですが、長髪から短髪への新スタイリングで16ポンド(2333円)も散髪代をとられたそうです。
次回からは9ポンドで調髪できるらしいです。

上の息子が小さいころからのおなじみの理容師さんです。



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前庭に出現、双頭の珍獣! 西洋古典園芸技法の傑作例を見る!

2018年07月22日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺

車で通りがかりに見かけた、トピオリ―・アート!


トピオリ―というのは、西洋の古典的園芸テクニックのひとつ、「フォーマル・ガーデン」には欠かせない灌木の剪定アートのことです。

規模を思いっきり卑小化した個人住宅の庭でほほえましく展開されている例が時々見られます。

わざわざ車を停めて、というか運転していたのは夫だったのでとめさせて下りて戻って写真を撮りました。

オシツオサレツ

「くだらないことで車を停めるな!」とブツブツ言っていた夫も「プッシュミープリュー」とつぶやいていました。

よく聞く表現です。当然 push me pull you とつづるのだと思っていたのですが、調べたら pushmi-pullyuでした。

ドリトル先生がアフリカから連れて帰った、前と後ろに頭が二つづつある珍獣です。

子供の時読んだ本の作者自筆の素朴なイラストには角がありました。
その後映画化された時のラマみたいな姿でイメージ定着しているようです。



ぜったい、オシツオサレツのつもりですよね?
木が2本以上(?)使われているらしく、半身枯れています。惜しい!

勝手によその家の前庭の写真を撮っておいて、逃げるように車に乗って目的地へ向かったのですが、家の人が外に居たら何のつもりか聞いてみたかったです。

オシツオサレツは私が子供の時読んだ井伏鱒二の名訳によります。
新訳が出ているようです。pushmi-pullyu の和訳が「ボクコチキミアチ」!?

著作権が切れた今、インターネットで独自の訳を発表している人たちもいるようです。

それぞれ、なんと訳しているかは知りませんが珍獣の学術名はオシツオサレツ以外考えられません!


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また出たノーム、プライドバージョン少年版登場!発見、名前あり!格調高い黄金バージョン、我が家に落ち着き家宝となるか?!

2018年07月20日 09時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!
おなじみの、スーパーマーケット、アスダ Asda のオリジナルガーデン・ノーム garden gnome の話題、再び!

先週の、窓際のディスプレイです。


発見!
今まで気を付けてみたことがなかった、値札にノームの名前がそれぞれ書いてありました。



ゲイ・プライド・フラッグ gay pride flag と呼ばれる、5色の旗を持った少女ノームは「ノーマ Gnoma」だそうです!


「プライド・ノーマ 」!

前回のノーム記事をぜひ読んで下さい。ゲイ・プライドについて書いてあります。

前回の記事のリンクです☟☟クリックして開けてみてください。
今回ばかりは意表を突く!ガーデンノームの性的少数派への連帯支援表明!あっぱれアスダ!

他のノームにも名前があることを発見しました!

男性ノームはすべてノーマン Gnoman! 花婿ノームは 「Groom Gnoman」。

一昨日に行ったら、ディスプレイに変化がありました。


もしかしてプライド・ノーマが売れた!?

ゲイ・プライド・フラッグを持った少年ノームが登場!


「プライド・ノーマン」。

性的少数者の権利をうたう「ゲイ・プライド」支持の姿勢が少年少女揃ってますます、パワーアップ!…なのでしょうか。あいかわらず意図不明。
昔から性的少数者を支援する姿勢を売って続けてきたマンチェスターの近辺では決して茶化してもいいようなテーマではないはずです。

大っぴらにではありませんが、まだまだ眉をひそめる保守的な人もいる微妙な話題…なのです。

で、あれれ、以前からあるシマシマシャツの男の子ノームの名前は「ノア Gnoah 」だそうですよ。「ノア・ノーム」と書いてあります。


男性名には2バージョンあるようですね。

ペアになっている水玉ドレスの女の子ノームは他の女子ノームと同じ、「ノーマ」です。

おなじみの 「Welcome」サインを掲げる伝統衣装の古典ノームと、サッカー選手ノーム。


古典ノームは「ノーマン・ノーム」、サッカー選手は「フットボール・ノーム」

恥ずかしいダジャレ、「Gnome Sweet Gnome (Home Sweet Home 我が家にまさるところなし のもじり)」版は消滅したようです。


そして、小型バージョンが陳列販売されていた園芸用品売り場に行ってみたら、ノームの棚がすっかり消滅していました!

家電売り場のはずれに来たら理由は明快、半額以下に投げ売りされていたのです。


先週までに6ポンド(875円)だったのに2ポンド50ペンスに値下げ、はやけ気味ではありませんか。

店員に聞いたら、ニューバージョンが入荷されるので売り切りたいとのこと。

う、売れてるんですね…

たった一体残った「ゴールデン・ノーム」2ポンド50ペンスです。買いました!


夫が気が付くのを待ってさりげなく(もないか?)紅茶キノコのビンと並べておきました。なかなか上手に気配を消しています(そうでもないか?)

翌朝気が付いた夫は激怒しました。

ガーデン・ノームのいるべき場所、庭に移しました。


不気味感たっぷり。存在感の主張の仕方が並大抵ではありません。


優勝トロフィーを手にした黄金ノーム。(正確に言うとアンティーク・ゴールド・ノームです)
目が青いところが何とも気持ち悪いですね。


もしかしたら、サッカー・ワールドカップのイングランド優勝を期待して記念に買っちゃった人がたくさんいたのではないでしょうか。
トロフィーがわりに何かの大会で優勝した人に贈呈する目的で買った人もいたかもしれません。ほとんど嫌がらせ行為ですね。

ガーデン・ノームについて書いた最初の記事のリンクを下に貼りました。☟

クリックして開けてみてください。
ガーデン・ノームによる販促・客引き、効果なし?スーパーマーケット オリジナルの薄気味悪い季節限定バージョン

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懐かしい!らしくない日本犬、スピッツ!え、本当に日本犬?そのようです。

2018年07月19日 09時00分00秒 | 英国のイヌ

ストックポートの町を歩いている時、懐かしいイヌを見かけました!


「これ、スピッツじゃないの!?」と飼い主に聞いちゃいました。

飼い主は大喜びで、「そう、ジャパニーズ・スピッツよ。そういうあなたは日本人でしょう!?」

日本人の私に呼び止められてとても嬉しそうでした。




その時まで、まったく知りませんでした。
1970年代に爆発的に流行した「スピッツ」と全く同じこの犬種は ジャパニーズ・スピッツ Jpapanese spits というそうです。

そのころ日本では単に「スピッツ」と呼んでいたはずです。
英語では必ず「ジャパニーズ」をつけて呼ぶらしいのです。日本原産の、日本犬なので!


えええーっ、スピッツって洋犬じゃなかったの!?
見た目も、犬種名もいかにも洋犬であることを物語っているじゃありませんか。

飼い主は、私が日本人なのにスピッツが日本発祥の犬種だということを知らなかったことと、日本ではすっかり廃れて私が子供の時以来まったく見る機会がなかったことにひどく驚いていました。

で、この2匹。

アイスィクル(つらら)とアレクシス。



同じブリーダーのところから来た、年の離れた兄弟だそうです。

どちらも落ち着きがなく、クルクル回って引綱を絡ませたり吠えたり、特に弟のアレクシスがひっきりなしにキャンキャン吠えて持て余すことこの上なし。



飼い主はドッグショーで見て一目ぼれ、ブリーダーを探し出して即購入したそうです。

この人の姉(か妹)も最近飼いだしたそうです。

この人の姉(か妹)のジャパニーズ・スピッツは、「日本語からとった…」何回聞いても思い当たる言葉が見つからない(したがってすぐに忘れた)ローマ字つづりにした漢語っぽい響きの日本語をイギリス人が好き勝手に発音した…軍艦のような名前でした。

大和とか武蔵みたいなのではなく、「咸臨丸」のような名前でした。
姉(か妹)も知らないらしい意味を聞かれましたが、聞いたことない言葉だし発音も悪いし「固有名詞じゃないの?私にもわからない」と素直に答えておきました。

それにしても、意味を知らない外国語の名前をよく自分のイヌにつけるものだと思いませんか。
お坊さんのような名前は落ち着きのないバカ犬にまったくふさわしくありません。(かわいかったけど!)

帰宅してさっそく調べました!

驚き!スピッツというのは耳がとんがっていて口吻が小振りに突き出した原始的なイヌの種類の総称だそうです。


日本産のすべての犬種(秋田犬、柴犬等)やハスキーなどエスキモー犬や、チャウチャウやポメラニアンも「スピッツ」に分類されるとか!
ジャーマン・スピッツ、デイ二ッシュ・スピッツなどなど、ヨーロッパ各国の名を冠した、「~スピッツ」のつく犬種名もたくさんあります。

ジャパニーズ・スピッツのことも、今では日本でも「日本スピッツ」と呼んでいるようです。

日本スピッツは1920、30年代に満州経由で渡来したヨーロッパ系の原始的な犬種を日本国内で改良して定着させたのが始まりだとか。

戦後日本で大ブーム、1970年代の二度目のブームの時に私も何匹か目にしています。
1950年代にイギリス人とスェ―デン人が自国に持ち帰り世界中に広めたのだそうです。

イギリスでも今では珍しいですよ。
この飼い主も希少価値が自慢のようですし、27年イギリスにいる私も見かけたのはおそらくこれが初めてです。

当時人気が廃れた原因のキャンキャン無駄吠えは、室内犬として十分かまってやるなど飼い方やしつけなどによって抑えられるそうです。

日本では人気が復活中だとか?
イヌはつないで外で飼うのが1950年代、60年代には常識でしたが、神経質でかまってもらいたがりのこのタイプの犬にはむかなかったようですね。


写真が撮りたいという私のために 何とかじっとしてポーズをつけようとしてくれたのですが無駄でした。
お犬様に言うことを聞いてもらうために、いつも犬用ビスケットをポリ袋に入れて持ち歩いているそうです。




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ライム・パーク、庭園巡りの最終回 技巧を凝らさない「インフォーマル・ガーデン」代表格はイングリッシュ・ガーデン

2018年07月17日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
ライムパーク Lyme Park の庭園見学、最終回です。



昨日は技巧を尽くした造園デザインが特徴の「フォーマル・ガーデン formal garden 」について書きました。

今日は、その対極に位置する「インフォーマル・ガーデン informal garden 」。
代表的なのが、日本でも近ごろ人気だという、イングリッシュ・ガーデン。イギリスでは、コテージ・ガーデン cottage garden といいます。

均整の取れたバラ園を通り過ぎたところにある、雑多な草花がごっちゃごちゃに植えこまれた花壇スペースの真ん中の小道を歩きます。



典型的なコテージ・ガーデンのデザインです!

一度植えた植物が定着すれば あとはそれほど手間がかからないのがコテージ・ガーデン。
勝手に生え続けたり枯れたりします。

さかりの過ぎた花と咲き始めの花が同居しているのも特徴です。

1870年ごろ、イギリスの知的で裕福な階級(=中流階級)の人たちの間で流行り出した園芸様式だそうです。
のどかな田園生活へのあこがれから、雑多な草花にハーブや豆類などの野菜類がごったまぜに植えられた田舎家(コテージ)の庭をイメージしたコンセプトです。



ところでここのコテージガーデンですが、イギリスではなじみのある伝統的な種類の草花があまり使われていなかったのが、「らしくない」?
ポピーや、デルフォニウム、ホーリーホック、デイジー、ピンク(ダイアンサス)やスィートウィリアムス、ナスターチウムなどといった赤、オレンジ、ピンク、紫の色鮮やかな花も見られませんでした。(ほかにもいろいろ思いつきます)

同じ色の花が多かったのもちょっぴり不満です。
コテージ・ガーデンの定石どおりに本当にほっておくと、いつの間にか同じ種類の花ばっかりが増えちゃうんですよね。



それでも両側をぎっしり高密度に植えられた花にはさまれた通路を歩くのは気持ちが高揚します。
ハチがぶんぶん忙しく飛び交っていましたし、ひかえめな花の香りも楽しめました。

行き止まりにはあずまやに見立てて剪定したボクサスの木の下のベンチがありました。


ひとやすみ用というより、たどってきた小道を振り返って、反対側から花壇を眺めてもらうという趣向のようですね。


私は絶対にこの「インフォーマル・ガーデン派」です!


昨日のストックポート日報でお見せした、中に入れてもらえないイタリア式/オランダ式(どっちでももういい)の幾何学的な「フォーマル・ガーデン」は上から全体のデザインを「拝観させていただく」感じでした。

それはそれで、見ごたえがあったのですが、赤いのと黄色いのと確か白い花もあった、というような漠然とした花のイメージしか思い出せません。
花壇なのに花を楽しんだ気が全くしません。

イタリア式/オランダ式がえらく気に入ったという夫によれば、「コテージ・ガーデン」は家でやろうと思ったらできるが、イタリア式/オランダ式庭園は家でできない、だからもっとありがたみがあるということですが…。

いえ、やろうと思ったら簡単にできるわけではありません。
うちも前庭の花壇がコテージ・ガーデンのつもりなのですが、なかなかいつも花が咲いていいる状態を保つのは難しいのです。ほっておくと同じものばかりがはびこっちゃうし。
狭くて植物の植わった密度も低いので枯れた花が目立ちます。根元から切ると今度はすき間が目立ちます!

イタリア式/オランダ式庭園の花は盛りが過ぎたら抜いてこまめに植え替えられているようです。色合いもしょっちゅう変わるようですよ。
それも私が今ひとつ好きになれない理由のひとつです。


シーンかわって…。

マツの仲間の大木がまばらに生えている、まあ、「通り道」といった静かで広大なスペースのベンチでおじさんが寝転がって本を読んでいました。


サンダルも脱ぎ捨て、自分のうちの庭でもあるかのようなリラックスぶり。
近所に住んでいる常連ヴィジターでしょうか。もちろん無料で入園できるナショナルトラストの会員でしょうね。

ライムパークの、無料で出入りできる公園部分にも もちろん景色のいいところにベンチはたくさんあります。
うちの近所にも、どこにでも自然豊かなゆったりくつろげる公園はいくらでもあるんです。
でも、無料で入れる場所ってどこも人がけっこういるんですよね。特ににぎやかな子供や犬がいっぱい。

入場が有料の庭園の、景観ポイントでも何でもない場所ならではの「俺の庭」的利用法!

うちにも小さな庭があるにもかかわらず、2回目、3回目からはやってみたい!と思いました。(もうちょっと近ければ!)

花の咲いていない時の木のぐねり方の造形が美しいシャクナゲか、サルスベリあるいはツツジの古木が続く小道を通りました。




花の時期を逃したようです。

最初はもちろん誰かが植えたのでしょうが、自然のまま、はびこり放題に枝をのばす姿はのびやかで美しいです。

小川の清流のそばには、おなじみの、勝手に生えているらしいジャイアント・ルバーブがいっぱい。


4人家族が周りを囲めるちゃぶ台サイズの巨大な葉。


花が咲いているのを見つけました。


小川沿いのゴロゴロした岩場にも自然な景観を重視した造園がなされています。
やはり、最初は誰かが手をかけたものと思われますが、百年以上もたってしまうと自然の姿を満喫できる趣向です。

ライムパーク内の有料の庭園を出たところに、自然の渓谷があり、湧水がパーク内を流れています。

湧水が小川になり、小川が注ぎ込んで、形成されたのが邸宅、ライム・ホール Lyme Hallまえの美しい池。

池が右手に見えてきた場所一帯もツツジかシャクナゲかサルスベリか、なんだかよくわかりませんが、いかにもサルがすべって落ちそうなつるつるした表面の老木がたくさん生えていました。(土壌がアルカリ性なんですね)


上の写真の木は全部根本でつながっていて、座って記念撮影に最適な姿をしていました。二か所の腰掛スポットで記念写真を撮りました。


あら、ここにもルバーブが?それほど大きくありません。


花の季節になると、池の周りはツツジかシャクナゲが満開になるようです。



池越しに邸宅を眺めて通って、イタリア式/オランダ式庭園(今度行く機会があったら、どっちなのか聞いてみます!どっちでもいいのかもしれません)に向かいました。

昨日のストックポート日報を読んで下さい。☟

ライムパークの庭園見学、技巧を凝らした庭園デザイン「フォーマル・ガーデン」



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ライムパークの庭園見学、技巧を凝らした庭園デザイン「フォーマル・ガーデン」

2018年07月16日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
ライム・パーク Lyme Park の庭園見学、昨日の続きです。


イギリスの庭園設計は、だいたい2つの大きな傾向に分かれるようです。私も詳しくはないのですが…。
ナショナルトラストなどの史跡庭園を見ると19世紀以前に造園された庭園の保存や、一からの修復再現されたものは「フォーマル・ガーデン formal garden」がほとんどです。

フォーマル・ガーデンというのは、もうひとつの傾向の「インフォーマル・ガーデン informal garden 」と対極の、技巧を極めたデザインの庭園です。

インフォーマル・ガーデンといえば日本でもおなじみのイングリッシュ・ガーデン。イギリスではコテージ・ガーデン cottage garden といいます。

幾何学模様の花壇の配置、あるいはもっとスケールを壮大に、並木や塔やあずまや、池などをバランスよく配置して整った美しい景観を演出するデザイン庭園といったらわかってもらえるでしょうか。

ボクサス・ツリーを円錐やぼんぼりのように刈り込んで左右対称に配置した「シメトリック・ガーデン」、ボクサスやコニファー(松の一種)で造成した「ガーデン・メイズ(迷路庭園)」、イギリスのエリザベス朝時代の低い灌木をくねくね縄状に見えるように刈り込んで真ん中に花木を点々と配した「ノット・ガーデン」もその仲間です。

ライムパークの、口から水を噴き上げるイルカを抱く少年の銅像のあるバラ園。


左右対称のコテコテ花壇…。


造成中…。


日本でも見られそうですね、上のようなヨーロッパ風の造園デザイン。

極め付きは、これ。


ライムパークの案内板には、「イタリア式庭園 Italian Garden」と書いてあります。

どうやら上から眺めて楽しむデザインのようです。中には はいれません。

上からの眺望スポットにあった、中ががらんどうの切り株。夫に中に入ってもらって記念写真を撮りました。


(拾ったマツボックリを手にもってにっこり笑ってもらったバカな写真もあるのです)

樹齢数百年の巨木が景観のジャマになるので切り倒されちゃったのかもしれませんね。
「切り株詰め」、子供連れや恋人同士の記念写真スポットとして受けそうです。

すぐ左下は、私たちが車を停めた大駐車場です。


ライム・パークには何回も来ていますが、今までちょっと上のこんなところにこんなにド派手なフォーマル・ガーデンがあるなんて知りませんでした。


下に下りて同じ高さで見るより、上から見た方が見栄えがします。


人の好みはそれぞれです。
うちの夫はとても気に入ったらしいのですが、ちまちましていてどうかなぁ。

花それぞれが、空間を埋める絵の具というかモザイクのピースのように使われています。
そばに行って花の美しさそのものを楽しみたい!という気分になれないところが あまり好きになれません。

なるほど、「イタリア式」ですね。ルネッサンス風。


邸宅がパラディアン様式の傑作ですから、相性ばっちり。


ところが家に帰ってウィッキピーディアのほか、観光ウェッブサイトを見てみたら、たいていどこもこの庭園は「ライム・パークの有名なオランダ式庭園 Dutch Garden」だと書いてあるのです。

ナショナルトラストとライム・パークは現在「イタリア式」と呼んでいます。

そもそも「オランダ式庭園」というのが何か知らなかったので、調べてみました。
庭園デザイン史では、深く掘り下げた場所に作った庭園のことを言うのだそうです。上から見て楽しむ、壁に囲われた庭園のことらしいです。
一般にはチューリップなどの球根花をメインに植えた花壇のこともダッチ・ガーデン(オランダ風の庭)とよぶようです。

ライムパークは、別に掘り下げて造園しなくとも、もともとピークディストリクトの高低のある場所にありますので、自然に見下ろせる位置を選んで作ったようですね。一部、背後は壁です。

たしかに、上から見て楽しむデザインですね。

もっと高めの反対側から撮った写真です。


左右、前後対称なので全く変わり映えしませんね。
最初の写真を撮った位置の巨木の切り株が見えています。

邸宅前の芝生の部分下の壁際に沿って歩けるようになっています。


等間隔で、ベンチ、ブドウの木、ベンチ…と壁沿いに配置してありました。

夏が短いイギリスでは屋外で栽培されてるのをあまり見ないブドウですが、ちゃんとかわいい実がなっていました。


イタリア式庭園を見下ろす眺望ベンチとブドウの木、イタリア気分満点の演出でしょうか。

でも「オランダ式庭園」の記述を見つけた今、混乱!

どっちなんだ!?

ところで夫は、この庭園を、邸宅の窓からみてみたい!と言い出しました。

で、コートヤード(邸宅の中庭)に戻って、入り口のナショナルトラストのスタッフにそう言いました。
残念ながら、「イタリア式庭園」を見下ろせる角付近の部屋はすべて未公開で、現在 スタッフの休憩室や事務所スペースになっているので立ち入り禁止だとのことでした。
おそらく一般公開している場所の中では一番近いと思われる「時計の広間 Clock Hall」なるところも現在、柱時計の修復中で立ち入り禁止。

それでも案内のボランティアのお年寄りが数人相談して、「現在一番イタリア式庭園の見晴らしがきく部屋」と思われる場所に案内してくれることになりました。
閉館30分前を切っているので、「順路」は完全無視で、何人かの案内ボランティアに引き継がれて(持ち場を長く離れるわけにはいかないのでしょう。ものすごい広さです)最短距離で「戦前の使用人用、洗面所」として保存してあるらしい場所に連れてきてもらいました。



なあんだぁ…がっかり。


それにしても、ナショナルトラストのスタッフの親切には感激です。
「会員証を見せて切符売り場で入場券をもらってきてから入館してください」などといわずにさっさと中に入れてくれて、閉館前の忙しい時に丁寧にめんどくさい注文にこたえてくれました。

私も夫も満足です。

私は別に邸宅の窓から「屋敷住まいの貴族になった気分で」イタリア式庭園を見てみたい、などと思わなかったのですが。外でもコテコテの造形美は堪能できましたし。

明日は、デザイン性を廃した「イングリッシュ・ガーデン」について書きます。


昨日の記事のリンクです☟。
ライム・パークの有料で公開している庭、さまざまなテーマの広い広い景観庭園、まずは序章

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ライム・パークの有料で公開している庭、さまざまなテーマの広い広い景観庭園、まずは序章

2018年07月15日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
前回はストックポートのはずれにある広大な公園、ライム・パーク Lyme Parkでピクニックをしてふてぶてしい池のカモにたかられた話でした。
ライム・パークは入場無料。地元の人々の憩いの場です。

今回は、ナショナルトラストの年間会員になった私たちが無料で入園した、庭園 Garden 見学についてです。

山あり谷あり、森林にヒツジの放牧場、野生のシカの保護区域まである広大な敷地を14世紀から所有した貴族の邸宅、ライムホール Lyme Hallとその周りのいろいろなテーマの景観庭園に入館、入園するにはかなりお金がかかります。


庭園に出るには、まずライム・ホールのコートヤード(中庭)を通らなくてはなりません。






まんなかのアーチをくぐって…


…コートヤード(中庭)に入ります。


上の写真に写っている3つのアーチの真ん中を通ると向こう側が庭園です。入園料を払って、切符を買わなければ通過できません。
右側のアーチが切符売り場の入り口です。

切符売り場。


私たちは、ナショナルトラストの会員ですから!会員証を見せて、無料で切符をもらいます。
荷札のようなタグにゴムの輪がついています。ブレスレットのように手首を通し身につけていれば、一日中出入り自由です。

ちなみに、庭園のみの入場料が8ポンド(1190円)。庭園と邸宅こみだと12ポンド15ペンス(15ペンスの半端な額は何!?)。邸宅のみだと9ポンドです。

ところで、会員証には会員の名前のみで写真はありません。年齢や性別の記載もなしで誰かに不正に貸与したり、とかできちゃうんですよ…
それに第一、私たちが入場した時はだれも切符をチェックしませんでした。

のんきだなー、ナショナルトラスト!
たぶん不正をするような人はほとんどいないんだと思います。

あああ、こんな調子ではいつまでたってもかんじんの庭園に行きつきません!


もうついでですから、コートヤードの写真をいくつかお見せします。

この写真の左側のアーチから入って、コートヤードを横切り、右側のアーチ(写っていません)を通って庭に出ます。






反対側から…


今回、入園して初めて見ました!


有名なBBC制作のテレビドラマ「自負と偏見 Pride and Prejudis」の撮影に使われ(エリザベス・ベネットが Mr.ダーシーの住むぺンブリー館を訪ねてきてあまりにも立派なので唖然とするシーン)ポスターや観光案内の写真でもよく見るライムホールの正面は、こちら側でした!

一番絵になる池越しのこの写真は、池の向こう側を通って戻ってくる、「庭園見学コース」の一番最後に撮りました。


1720年代の設計で、パラディアン様式。
当時のイギリス貴族あこがれの、イタリアのルネッサンス様式のマネです。
設計したのは、本場イタリアから招へいされた当時の売れっ子建築家、ジャコモ・レオーニ。

イギリスの16世紀の建築様式とヨーロッパのバロック様式も取り入れられているそうですが、どこがどうなんだかよくわかりません。
今回は建物の話はとりあえずおいておいて...

横をとおって見学コース開始。


すぐとなりの温室にまず入ります。




建物が素晴らしく入る時にわくわくしたのですが、今ひとつなかに栽培されている植物がパッとしません。

懐かしの「日本のシダ」がありました。そういえば日本のシダがヨーロッパのエメラルドグリーンのシダと違って深緑色だっていうことを忘れていたことに気が付きました。

この日、気温は一気に下がって23度前後、快適でしたがさすがに夏の温室は、むしむし暑い…。




イギリスの庭園の温室にはおなじみのイチヂクとバナナの木が植えられていましたが実がなっていませんでした。
色鮮やかで薫り高い南国の花も見られませんでした。

なぜか、四隅すべてにアロエ・ベラ(イシャイラズ)の鉢植えが置いてありました。




明日に続きます。様式を廃した「イングリッシュ・ガーデン」と様式美を追求したフォーマルガーデンの違いについて書きます。


今回の記事は昨日投稿予定で準備していたのですが、手違いで自動投稿になっていませんでした。

以下は、以前にライム・パークを訪れた時の記事です。リンクを貼りましたので、開けて読んでみてください。
実はもっとあるはずなのですがとりあえず最近のモノだけ。


自負と偏見、Mr.ダーシーのお屋敷(のロケ地)はストックポートにあり!ライム・パーク

1990年代イギリスのセックス・シンボル、リージェンシー時代の紳士、Mr ダーシーが泳いだ池

Mr.ダーシーの水浴びの池を見物後、ウサギ穴、犬穴のある塀を越え 谷沿いの道を歩く、ライム・パーク

ストックポートの晴れた日、ライム・パークをちょっと散歩、謎の建物、「檻」って?

ライム・パークの丘の上、なぞの一軒家とロンドン名所、ロンドン塔の暗い関連性



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ナショナルトラストの会員になってから初めての再訪!おなじみライムパークのおねだりカモ集団、実入りなしかも

2018年07月13日 00時32分18秒 | ストックポートとその周辺
先週、ナショナルトラストが所有、管理する広大な公園、ライム・パーク Lyme Park に行きました。


何回もしつこく書いているように、私たち夫婦は最近ナショナルトラストの年間会員になりました!



自宅から車で約20分のライム・パーク、それまでにも何回も訪れているのですが、今回初めて「庭園 Garden」に入場して撮ったのが上の写真です!

庭園部分は入場料を取って一般公開しています。大人の入場料は8ポンド(1180円)もします。
もちろん、ナショナルトラストの会員は無料!

広大な公園への入場はだれでも無料、地元の人たちの憩いの場になっています。
が しかし、駐車代も8ポンドもかかります。会員はそれも無料!

(徒歩や自転車で来ればお金はかかりません)

下の息子とそのガールフレンドを連れて、ピクニックに行きました。
池のそばでサンドウィッチを食べました。

離れた場所のピクニックテーブルで食事中の家族に集団で直訴するカモの一団。










池の端にあるのは現在カフェ、売店、トイレとして使われている20世紀初めに建てられた木工場、製材所の建物です。


池からぞろぞろクワ、クワ、クワと隊列を作るカモのおねだり集団。

カモたちにカモにされた家族は写真をぱしぱしとったのみで、何もやらなかったようです。

方向転換、わたしたちのほうにやって来ました。


残念でした、おやつのクリスプス(ポテトチップス)まで食べきってしまい、何もおすそ分けがありません。

リーダー格の、ただ一羽種類の違う首が長いボトルネック。


最後にふてぶてしい一瞥をくれて、仲間を促して池に帰りました。

昼食後、庭園に興味のない息子たちカップルとは別行動、私たちは無料入場の特権を享受するべく邸宅裏の庭園散策にうつりました。

今回は、「ライムパーク、予告編」でした。明日から「ライムパーク、庭園編」です。

サッカーのワールドカップにおけるイングランド敗退に関する話題はあえて避けます。
私は大騒ぎするほどの関心がないのですが....。

イングランド敗退に関する話題に興味がある方はいますか?


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成長の記録!暑さにまけず、水量の減ったカエル池で育つオタマジャクシ生存者の身体に劇的変化!

2018年07月11日 09時00分00秒 | 英国の動物
昨日は、イギリスの夏らしく久しぶりに少し涼しかったです。

今回の記事の写真は先週末に撮りました。暑い日でした。



ハッピー・ヴァレーの川沿いの遊歩道はおそらく、ストックポート日報 で最も多く取り上げられたうちの近所の景観でしょう。
ハッピー・ヴァレーの川沿いの遊歩道の始まりにある、カエル池(命名;私)

連日の晴天で、池の水位が明らかに減っています。


かろうじて深さが残っているあたりです。


この日も最高気温が30度近く、肌が陽にさらされるとひりひりしました。

泥の上に放置してあるこの丸太(もしかして電信柱かもしれません)…


…は、前回来た時は水中深く沈んでいて、たくさんのオタマジャクシがまわりを覆う緑の水藻にチュパチュパ吸いついていました。

はい、オタマジャクシです。



池の中に突き出している観測デッキの脚のあたりが一番水量が多く、オタマジャクシの集まりもよいようです。



水量だけではなく、あれだけうじゃうじゃいたオタマジャクシの数も明らかに減っています。

オタマジャクシ観察用のピクルスの空き瓶「タドポット tadpot」(命名;私)をかなり下に下がった水面にぐっと腕を下ろしてすくい上げて、やっと捕獲したサンプル・タド一匹。


見えますか?見えるでしょ?脚!脚!





今度は間違いなく脚です。

何回か別のオタマをすくって確認しました。(観察が終わったものはちゃんと池に放しています)

大きいの、小さいの、サイズは個体によってまちまちですが、おそらく同じ時期に孵化したらしい同期オタマは成長の段階も同時に進行するようです。
みな、後ろ脚があります。

ビンを軽く揺らして刺激を与えるとひらひらと弾みで体から離れる様子が観察できるのですが、泳ぎに脚は全く不要なようです!

しっぽだけをゆらゆら動かしてオタマジャクシ泳ぎをしています。

わきにぴったりとくっついていて、どんなによく見ても、浅い池の水のなかでは、脚が生えていることが全くわかりません!!!!!

はぜたガマの穂。



前回は明らかに池だった部分が完全に干上がって、やわらかめの土あるいは硬めの泥になっていました。

いつもは池と地面の境があいまいで、足をとられるとずぶずぶ底なし沼にはまりかねない怖い場所の泥の上を気を付けて歩いて、極楽の蓮の花のかなり近くまで寄れました。


元気に育ってほしい。オタマジャクシ!

オタマジャクシ成長の記録の記事のリンクを、新しい順に貼りました。☟

またまたオタマ、かわり映えしない?そんなことない!よく見ると.......♩♩

おなじみカエル池 幼少期のトラウマがカエルの生涯に与える影響の考察

カエルの卵がかえる春のおとずれ、オタマジャクシの命のはかなさ、うじゃうじゃ


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またまた登場、男女ともに大人気!!ダジャレ入りかわいいモチーフの少女趣味ソックス、息子の所有

2018年07月09日 09時00分00秒 | 気になる製品、気になるデザイン

3月に記事にしたうちの息子の靴下三足セット(女の子向き)☟記事のリンクです。
15歳の少年所有のキッチュ!かわいい!女の子向きの靴下に見るイギリスの少女のかわいい!感覚

もう16歳です。またガールフレンドにかわいい3足セットをもらいました。
大事にはいています。

ナーウェル(イッカク?)とアボカド。


なぜナーウェル?空前絶後のユーニコーン(一角獣)ブームのスピンオフでしょうか。

AVO-CUDDLE!アボ-カドル
cuddle はギューッと抱きしめることです。この手のなさけないジョークにしては秀逸。
ペアの片方のおなかに埋まったタネがもう一方のおなかにあいた丸い穴にはまるようになっているらしいのが親密さを際立てていますね。


タコス、一回すでにはいた靴下を洗って写真を撮りました。


LETS TACO'BOUT IT (Let's talk about it) じっくり話そう。
タコ(日本ではタコスって言われていますね)そのものは図柄としてはそれほどかわいくもないのですが、悲しいダジャレとコンボでほほえましいデザインになっています。

ユーニコーンのほか、サボテン、アルパカ、アボカドと南米モチーフが人気です。タコもその一つとして登場したのかもしれませんね。
他には季節を問わず熱帯イメージのフラミンゴ、スイカ、パイナップル、むいたバナナなども人気です。

細かいモチーフちらしの靴下が男女ともにはやっています。

私が追い求めているのは、ナサケナイ英語のダジャレスローガン入りかわいいの!
機会を見つけて写真を撮ります。

☟前回の靴下記事に後日譚までありました。ついでですからリンクを貼ります。よかったら見てください。

最近のストックポート日報記事の後日譚、かわいいキッチュ、ニセ札、ガーデン・ノーム

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私は実はどうでもいい!ワールドカップのクオーターファイナル進出に熱く沸く暑くてうだるイギリスの夏

2018年07月08日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
あいかわらず暑くて天気が良いイギリスです。



イングランドチームがサッカーのワールドカップ・クオーターファイナル(準々決勝)に出場する2時間ほど前に、マンチェスターのシティ・センターにつきました。



イングランドがクオーターファイナルまで行ったのは28年ぶりだとかで、ものすごい騒ぎです。

Pretty Little Thing と大書されたピンクのバンとバスの前に長蛇の列!


ピンクのバスにちりばめられたユニコーン(一角獣)のモチーフ。
ユニコーンモチーフはティ―ンエイジャーの女の子に大人気です。

Pretty Little Thing というのは、若い女の子むきファッションブランドです。



家族づれも、男の人も、イスラム教徒も並んでる。

目当ては、無料で配っているイングランド国旗がプリントされたTシャツ!その場で着替える人、多し!

Pretty Little Thing って書いてあるTシャツ!ギャルのためのファッションブランドのロゴがプリントしてあるってことを知らずに着てマッチョ系男性も多いもよう!



二人連れの中国人の少年(上の写真の右側にうつっちゃいました)もさっそくもらったばかりの愛国ティーシャツに着替えていました。

町中 Pretty Little Thing (きれいな娘さん)でいっぱい。


クオーターファイナルをパブで集まって観戦する人たちで町中大賑わい。


私が行った生地屋はガラガラ。

意外にもキックオフの3時以降もショッピングセンターで買い物したりお茶を飲んでいる人がいっぱいでした。

興味のない人はないものです。

私も興味はありません。
結果は気になりましたが。
帰宅したら夫がテレビにかじりついて非常に熱心に観戦していました。残り30分、私もなんとなく見てしまいました。

息子2人も全く興味なし。
下の息子は午後いっぱい女の子の誕生パーティに行っていたそうで、夕方、イングランドが勝ったことも知らずに帰ってきました。

そう、勝っちゃいましたね。



来週の日曜日、セミファイナル(準決勝)クロアチアとの対戦だそうです。



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日本でいえば一級河川、リバプールのすぐそばまで来て眺めた悠久の大河、マージ―河、日照りがさらすひび割れた水底

2018年07月07日 09時00分00秒 | イングランド北部
昨日までの3連記事、スピーク・ホール Speak Hall の番外編。

メイズ maze の裏手にある岸辺と海岸への遊歩道入り口をぬけ、マージー河 River Mersey に出る遊歩道を歩きました。   

しばらく歩いた林からの出口です。


(あつくるしいトレーナーを着た息子が なぜかカメラに背を向けていますが、本当は写っている狭いゲートから出たところです)

緑の柵の内側がナショナルトラスト所有地。
右の金網の柵は小型飛行機用の滑走路です。(後述)

林の上に展望台があって、川面が眺められるようになっているようです。

林を出たところにある滑走路の続きのような場所。


ただのコンクリート舗装してある空き地です。
空き地の半分は金網の柵で仕切られていて、奥の方に小型飛行機がとめてあるのが見えていました。


前回書いた「リバプール国際航空のとなり」は間違いです。メイズの中の「プラットフォーム」から小型飛行機がとめてあるのが見えていました。

この小型飛行機用の離着陸用の滑走スペースらしいのです。この
空き地は、緊急時にでもなれば金網のゲートがあいて滑走路として使われるのかもしれません。

実際、リバプール国際空港はすぐそばにあるのですが。
(飛行機の離着陸前後で低く飛ぶ飛行機が公園敷地内からみじかに見られました)

この(臨時?)滑走路を横切って、川沿いに続く林の中をまたしばらく歩きます。
岸辺を平行に歩いているはずなのですが、木の茂みが濃く川が見えません。

暑い!あるくのにも飽きてきた。と思った時...

突然、木の茂みが左手に途切れてぱあっと視界が広がりました。河口そばの川岸に出たのです。


(さすがの息子も我慢大会をやめてトレイナーを脱ぎ始めたところです)


連日 気温が高く、日照り続きで川岸の泥がバリバリに乾燥してひび割れていました。


いつもなら川の水に浸っている川底の泥だと思われます。

ひび割れた泥片はジグソーパズルのようにつまみ上げられそうですが、さわるとボロボロに崩れてしまいます。

はるか向こうの対岸に大きな町が見えていますね。


あれがリバプールかと思ったのですが、夫が逆だというので、グーグル・マップで調べてみました!

エルスミヤ・ポート Ellesmere Portという町でした。
行ったことがあります。そこの名所、運河博物館についてストックポート日報で取り上げたこともあります。

マージー河の河口はリバプールの町なかにあります。
リバプールはこの地点から5キロほど先、下の写真の左手の茂みの向こう側のようです。


マージー河はリバプール湾を経て、アイルランド海に注ぎこみます。
かすかに海の潮の香りがしていました。



ちなみに、夫の肩越しにほんの少し見えている対岸の町は バークンヘッド Birkenhead です。

このゆるやかなコンクリートのスロープは、どうやら突堤のようなのです。



明らかに水量が減っています。
水底の泥が干上がってひび割れているぐらいですから。

普段はかなり上のほうまで水に浸っているんじゃないかと思うのですがどうでしょう。

上の建物はリバプール・セイリング・クラブという、マリーナ・ハウスです。
この日は平日でしまっていましたが、敷地内にずらっとボートが並んでいました。

夫と息子の立っているコンクリートのスロープは いつもは水に浸っていて、クラブハウスのわきからセイリング・ボートを押して進水できるんでしょうね。


セイリング・クラブのたてものに川面に面したバルコニーのあるカフェがありました。
この日はしまっていましたが、週末に営業したらスピーク・ホールから散歩してくる観光客で大賑わいなんじゃないでしょうか。

素晴らしい景色です!

それにしても寂しげな風景です。
丘の上にカフェやお土産物屋を開いたら繁盛するのではないかと思うのですが。

この遊歩道はリバプールのドック・エリアとリバプール湾まで続いています。

午前中ずっとスピーク・ホールの敷地内で暑い中うろうろして疲れていなければ川沿いの散歩道、悪くなかったかもしれません。

気温が30度、歩くのはもかなりウンザリでした。
また林を通って滑走路を横切り、メイズの裏に出てスピーク・ホール公園に戻りました。


ところで、このマージー河、起点がストックポートにあるのです!

ストックポートのはずれの、テイム川 River
Tame とゴイト川 River Goyt が合流する地点が イギリス有数の大河、マージー河の始まりなのです!


ストックポートのタウン・センターを流れるマージー河。


後ろはおなじみストックポート・ヴァィアダクトStockport Viaduct(鉄道橋)。

暑さで水量が減っています。

ただでさえぱっとしないストックポートのマージー河、川底のゴミが表面に出てきて みっともないですね。

上の写真の場所からすぐ、マージー河は地下に潜ります。

1930年代に建設されたランカシャー・ブリッジの橋脚を発掘して、マージー河の川面を見せる工事が数年前に完成しました。


背後のショッピングセンターはマージーウェイ・ショッピング・センター Merseywey Shopping Centre といいます。
地面の下をマージー河が流れているのでつけられた名前です!

このしょぼいマージー河、起点からの全長は約111キロメートル、多くの町や田園地帯を横切る間にいくつかの支流をのみこんで大河となってアイルランド海にそそぎます。


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