イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ホレイシオを失った悲しみはまだ完全には癒えていない晴天の午後、新しいネコを迎える可能性を探りに田舎の道をドライブ

2020年09月29日 08時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ

17年間うちにいたネコのホレイシオを送って2週間目です。
家にネコがいない生活にも慣れてきました。



夫が、「またネコが欲しい」と言い出しました。
息子も賛成です。
「まだホレイシオの喪があけていない」という日本的な感覚にとらわれているのは私だけのようです。
....と言ってもこだわるほどのことではありません。

夫と私がいっしょに住みはじめてから20年、うちにはいつも(最後のブーツが交通事故で死んでからの4年間を除き)ホレイシオともう1匹ネコがいました。

夫が子ネコの時から飼っていてうちに連れてきた年寄りネコのジンジャーが21歳で死んで以来、3匹のネコを、キャット・アダプション・センター cat aduption centre (ネコの引き取り手を探す慈善団体)を通じて斡旋してもらったのです。

(ホレイシオはジンジャーが死ぬ前の年に子ネコとしてうちにやってきました)

残念ながら、それぞれ短い間に鮮やかな思い出を私たちに残し、その3匹のネコはすべてそれぞれ病気で、アナグマに襲われて、そして交通事故で早くに死んでしまったのです。



ネコの引き取り手募集のウェッブサイトには、 ホレイシオを見つけた国内最大のネコの保護団体、キャット・プロテクション Cat Protection 、
メスのクリオを子ネコの時に斡旋してもらった、歴史のある RSPCA (王立動物虐待防止協会)、少し成長した子ネコだったマーマデュークを斡旋してもらったブリークホルト・アニマル・サンクチュアリー Bleakholt Animal Sanctuary ....その他、たくさんの協会が現在引き取り手を探しているネコたちの情報をのせていました。

どの協会のウェッブサイトにもたくさん載っている子ネコの写真のほとんどすべてに「予約済み」(引き取り手募集締め切り)のしるしがあります。
まだ問い合わせを受け付けているネコの多くは、事情があって飼い主が手放した大人の元飼いネコです。




かわいい子ネコは引き取り手がすぐに見つかるようですね。
それなのにしばらく写真をそのまま載せておくのはかわいい~子ネコの写真がたくさん載っていればウェッブサイトが華やかに引き立つからでしょう。

私たちが希望するのは 引き取り手を探すのがかなり困難だといわれる大人のネコです。

(できれば、人に慣れている愛情深いネコがよく数年後に寿命を迎える10歳以上の高齢ネコは避けたいという身勝手な希望はあります)

6年前に、すでに3歳だったブーツを斡旋してくれたアダプションセンターにまた戻りたい、と思ってウェッブサイトをいろいろ見てみたのですが、どれがその協会だったのかか思い出せません。








他のネコたちを引き取る際の契約書類は全て保管してあるのにブーツに関しては、どこか別の場所にしまい込んだのか、見つからないのです。
場所はおぼろげながら記憶していました。

電話で場所を確認したあと夫が運転する車で、息子2人と家族連れでぞろぞろネコ物色に出かけた楽しい記憶があるのです。

天気がよかった先週の木曜日に息子と二人、おぼろげな記憶を頼りに田舎のドライブがてら行ってみることにしました。

うちからそれほど離れていない住宅街の道を脇に入ると始まる広々とした田舎道を5分ほど走ればその場所についたはずなのです。
何となく風景に見おぼえがあるという息子に、右がわに農地にはいる細いわき道と、もしかしたら立っているかもしれない看板等に注意するよう言いつけて前方に注意を集中して運転を続けました。


するとすぐ、「今、ペット・ホテルの看板があった!」というのです。
通り過ぎた後だったので、道の脇にトラクターなどで入れる放牧地への入り口を見つけ、車の向きを変えるために駐車しました。



放牧されているヒツジに声をかけました。(無視されました)






6年前はなかったはずのマンチェスター国際空港へのバイパス道路も遠くに見えています。


もと来た道を少し戻ってペット・ホテルの看板が立っているわき道に車で入り、ちょっと広くなっている放牧地の入り口で車をとめました。

一番上から5枚目までの写真は、車をとめてから両側を放牧場に挟まれた、車一台がやっと通れるその幅の細い道を歩いた時に撮りました。

晴天!
素晴らしい秋空でした。


そうそう、思い出した、この家に見おぼえがあります。


アダプション・センターはこのとなりにあったはずですがすぐには目につきません。



もともと、どのウェッブサイトにもアダプションセンターを訪れるには事前の予約が必須の旨明記されていましたので、この日は場所だけ確認して(ついでに秋の田舎道ドライブも楽しんで!)帰るつもりでした。

ネコのアダプションセンターであることを示す看板も連絡先の表示なども何も出ていません。
(6年前も看板は出ていなかったはずです)

通りがかりの人がネコ見たさにおしかけてきては困るからでしょう。
引き取り手募集のウェッブサイトには、各地のアダプション・センターの住所や連絡先はふつう 書かれていません。

本気でネコを引き取りたいと思っている人が本部に連絡するとその人の地元のセンターやウェッブサイトで見つけた目当てのネコがいるセンターに取り次いでくれるか、連絡先を教えてもらって個別に予約をしてから見せてもらえるシステムになっているのがほとんどです。

どの団体でもコロナ騒ぎ以前からの厳然とした方針のはずですが、「コロナ感染の拡大防止のため特に理解してもらいたい」とわざわざウェッブサイトに明記しています。

で、肝心の疑問です;今でもここでアダプションサービス(引き取りの仲介)をやっているのかどうか?


ファームハウスの前を通るととなりにと小さな駐車場とペットホテル kennels & cattery がありました。


ペットホテルはもう受付時間を過ぎていました。
イヌの吠える声が聞こえてきました。

ファームハウスの前まで戻ったら、息子がネコの存在に気がつきました、それも3匹!





ファームハウスの横の自宅用駐車スペースです。
そうそう、この奥の金網の向こうが広大な定住ネコの放し飼いスペースでした。
さまざまな事情で保護されてやってきたネコたちの中には飼いネコに向いていない、なつかない、引き取り先がいつまでも決まらないネコもいるそうです。
そういうネコは充分なエサを与え、暖房の効いた納屋に自由に出入りできる快適な環境の裏庭に囲い込まれて外ネコ生活をして飼われているのです。

前回行った時は30匹ぐらいいたはずです。

.......飼い主だった一人暮らしのおじいさんが認知症を悪化させ施設に収容された時に保護されたというブーツをここで見つけたのです。
とてもかわいがられていたらしく、私たちにすぐ信頼をよせる情愛深いネコでした。

上の3匹と.....




どこからともなく飛び出してきて私たちの脚に頭の後ろを激しく摺り寄せつづける異常になれなれしい太ったネコはこの家の飼い猫のようです。
ひさしぶりのネコとのスキンシップ、思わず感動で涙ぐみました!



しかもホレイシオと同じ白黒の「タキシード・キャット」!

ネコをかまっているとペットホテルのスタッフが泊り客であるイヌを2匹散歩に連れ出すところに行き会いました。
声をかけて、アダプションセンターについて聞いてみました。

アダプションセンターは、Stopford Cat Rescue という名前で今でも運営されているということを教えてもらいました。
ペットホテルとは無関係だそうですが、同じ農場の敷地内にある動物好きな施設同士、緊密な交流があるようです。

まずウェッブサイトを見つけて連絡することを勧められました。

帰りのドライブの途中、息子がスマートフォンで検索するとたしかに私が家を出る前に見てきた数々のネコの引き取り手募集ウェッブサイトの中にこのセンターもありました!

ホレイシオのことは決して忘れません。
でもネコをまた身近に見て、ネコと暮らす日がまた来る可能性を思って胸が熱くなったのは事実です。


ちなみに、私は個人の家で生まれた子ネコはできれば引き取るべきではないという考えです。
オスもメスも飼いネコは去勢して、飼えないネコが増えるのを防ぐのは人間の務めなはずですから。

アダプションセンターを介してネコをもらい受けるには引き取り希望者が審査を受けなければなりません。
その場で連れて帰ることはできません。
小さい子供やイヌのいる家には斡旋できないネコもいます。
交通量の多い道路沿いや線路沿いに住んでいる場合「家ネコ」として適しているネコしか斡旋してもらえませんし、外に出る習慣のあるネコを斡旋する家にはネコ用の出入り口を設けなくてはなりません。

過去に動物虐待や動物遺棄などの犯罪記録が残っている人も除外されます。

今のところ100%条件にかなったネコはこのステップフォード・キャット・レスキューを含めた多数のウェッブサイトに出ている引き取り手募集中のネコのリストにはいません。
いえ、100%希望にかなわなくてもかまいません。
引き取り手のいない恵まれないネコに落ち着ける家を見つけてやる意義は大きいでしょうから。


そして夫の病院通い(あいかわらずコロナ患者のための病床確保のため入院させてもらえないのです)のため、ネコ探しに多大な時間を割くことが難しくなっているので、「うちにまたネコ」の至福の時までは少し時間がかかりそうです。

創刊直後のストックポート日報 でブーツのことを紹介した記事からの転載です。


安易な名前が気に入らなかったのですが、アダプションセンターでつけられた仮の名前、Boots を下の息子が気に入ってしまいそのまま引き取り後の名前にしてしまいました。
ね、「長靴をはいたネコ」のようなカバリエー・ブーツ(銃士がはく膝丈の長靴)を履いているでしょう?








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感染者激増のイギリスの最新情報;あ~あ、ストックポートも危険地域指定です!

2020年09月27日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日1日に感染が確認されたのは連合王国全土で6042人。
感染率が国の平均を大きく上回り始めたここストックポートもコロナウィルスの感染拡大阻止のための行動規制都市に指定されてしまいました。

写真は色づき始めた木々と学校の下校時間の風景です。




イングランドの4分の1の都市や区域がこの措置に該当します。

指定された地域では、ほかの家を訪問することも他の家の人を招くこともできなくなります。
指定されていない地域では6人までの集会がゆるされていますが、指定された地域ではたとえ1人でもダメ!なのです。
庭のみならず、広場や公園で会うのもダメ!いちいち具体例は上がっていませんが歩道のベンチやバス停のベンチに座って話すのもダメ!なのでしょう....

といっても職場や学校や店、レストランやパブは開いています。
バスや電車も運行しています。
(......どうするの?)

パブやレストランで同席できるのはいっしょに住んでいる人と、のみ....



マンチェスター大学の寮生が夜間外出禁止になりました。
行動規制違反があまりにも目に余るからだそうです。

となりのマンチェスター・メトロポリタン・ユニバーシティ MMU (私の母校、旧マンチェスター・ポリテクニックです)の学生127人の感染が一度に確認され、メインキャンパスエリアにある寮2棟の学生1700人が法的措置の自主隔離(外出禁止)を強制されています。

その他イギリス各地の大都市にある大きな大学の多くは、新学年がはじまってそうそうオンライン授業に切り替えだそうです。

多くの学生が下宿や寮から出ることを許されていないらしいのです。

「オンライン授業だったら実家にいてもうけられたのに!」

「何のためにイギリス横断して大学のある都市まで来たのか?!」

感染者をほとんど出していない地域から大学に通うためにロンドン、マンチェスター、リバプールなどの危険な大都市に出てきた学生たちなど、失望感は大変なもののようです。
あこがれの大学生活を寮に監禁されてのオンライン授業でスタートすることになった不満を1日中ニュースでライブ表明していました。



......実は全員が気の毒だ、とは思えないのです。

先週の感染者数爆増に先立って、大学都市に出てきたすさまじい数の学生たちが街に繰り出し、集団でいくつもパブやクラブをハシゴして学期が始まる前のひと時、連日羽目を外して楽しむ姿がテレビのニュース映像でたびたびうつされていました。
下宿や寮のホールなどで人数規制の法律無視もいいところの盛大なパーティも開かれていたようなのです。

新入生にとっては友達を作るチャンス、上級生にとっては半年ぶりの友人との再会です、気持ちはわからなくもない....しかし!

集団感染を出したマンチェスター・メトロポリタン・ユニバーシティは前の週に寮の中庭で100人以上がすし詰め状態の「レイブ」(音楽を聴きながら陶酔状態になるパーティ)を開催したらしく地域の住民の大変な不評を買いました。

イギリスの大学の秋の新学期は毎年「フレッシャーズ・ウィーク(新入生歓迎週間)」=「ハード・パーティ・ウィーク(パーティ三昧週間)」で幕をあけます。

コロナウィルスのパンデミックのさなかにもかかわらず今年も例年の習慣を決行するなんて呆れて言葉もありません。
「若さは無敵」「自分たちの楽しむ権利はだれにも奪えない」という若者独自の行動規範や「自分たちも若い頃はハメを外したものだ」という寛容な大人たちのノスタルジーも若者たちを増長させています!

いえ、平常時ならほほえましいのですが、何もこの時期に.....!
もちろん一定数いるはずの節度ある行動をとった感心な学生たちも一緒くたに寮で禁足になっているのは何とも気の毒です!

「レイブ」やパーティに参加したあと、翌週すぐに講義があるわけではないため、週末に実家に帰った学生もいたそうなのです。



あ~あ、もう各地に感染が広まっていることでしょう。








イギリス国民は「クリスマスのロックダウンを避けるために」再度のまき直しをはかりこれから先、より一層慎重な行動をとる誓いを新たにしました。
(もう遅いって!)





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ラズベリーの収穫期、豊作すぎてもてあましぎみ、近所のブラックベリー摘みの穴場がブラックベリーの墓場と化してもったいない!

2020年09月26日 08時00分00秒 | 英国の野菜、果物
うちの庭の秋のラズベリーの収穫期が先週あたりから始まっています。





朝起きてすぐ夜露の残る庭に出てハサミでちょんちょん摘み取ります。



ヨーグルトやシリアルに混ぜて食べています。
朝食だけでは食べきれない量です。

驚くほどもちが悪いのです。
冷蔵庫に入れたらたしかに日持ちはするのですが風味がかなり損なわれます。
台所の涼しい場所にティータオルをかけておいておくと甘さがどんどん増してきます。

翌朝にはラズベリーを入れた小さなボールの底に赤い汁がたまり、昼にはジュクジュクに形を崩します。
赤い汁とジュクジュクの間の完熟の強烈な甘さが何とも言えずおいしいのです。(腐る一歩手前の危険と隣り合わせのスリルが何とも言えません)

その日のうちに食べきれない分は捨てたほうがいいようです。
だんだん飽きてきたこの頃、朝に食べきれなかった分は庭の隅のコンポスト(たい肥)ポットに捨てています。

午後遅く、庭に出てみると朝には色が薄く、固かった実が真っ赤に色づいて熟しています。
それも摘んで午後のおやつや夕食後のデザートに食べることもあります。
1日2回、半キロ近くの収穫があります。

イギリスの秋は短く、10月にはコートが欲しくなる気候になります。

この時期に集中的に実をつける「OCTOBER HERVEST」のラズベリー、霜がおりるまえに何としても実をつけきるつもりの短期決戦、頑張っているみたいです。


初夏と秋に2回収穫できるラズベリーの収穫期の調節について書いたちょっと前の記事のリンクです☟

肌寒い日が続く初秋の庭の楽しみ、リンゴの収穫とヤクザの組織のラズベリーの実りの時期はもうまぢか


さてさて、一昨日例のブラックベリーが取り放題の近所の公園に久しぶりに戻ってみたところ.....



....8月の初めに袋いっぱいとって帰ったあの茂みになったブラックベリーの実のほとんどすべてが枝についたそのまんましなびて腐っているのを見つけてしまいました。





ああ、もったいない。
まんなかに児童公園のある住宅街の中の「コモン COMMON(通り抜けのできる共有の緑地)」の塀沿いに何千というブラックベリーの死骸が茂みにずらああああああっと、残っていました。

だーれもとらないんですね。

60代の夫が子供の頃はどこの家でも原っぱや共有地の茂みから競って摘み取り、煮詰めてジャムやパイのなかみにしたそうなのですが。
今ではスーパーマーケットで、フルーツ・パイやジャムのできあいを買ってきた方が楽ちんでかえって安上がりなのですから、見向きもされないわけなのです。

あの収穫のあとも3~4週間、大きくてジューシーなブラックベリ―を毎日取りに行ってもよかったな、と後悔、あ、いえ自分の家のラズベリーもそろそろもてあましている私がその上食べきれないブラックベリーまでがめつく取りこんでどうする?と思いあたりました。

欲しくなった時に食べられる分だけ庭に出て、あるいは袋を持って10分歩いてコモンまで行ってとってくればいいわけです。
ジャムやパイは欲しくなったらスーパーマーケットに行って買ってくる!

新鮮なラズベリーはもう十分味わいました。
まだけなげにたくさんの実をつけ続けているラズベリーの茎ですが、一番大きくて甘い実を集中的につける一本を残して、10月(オクトーバー)前に地面すれすれに伐ってしまおうかと思案しています。
霜がおりる前に伐らないと茎がいたんで死んでしまうこともあるようなのです。

前回のブラックベリーを大量に積んで大得意、の記事のリンクです。☟
家の近所でブラックベリー摘み;今年も大収穫、おしっこ汚染の及ぶ高さの重大な考察
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コンカー拾いに夢中になる、美しい秋の日暮れ前(コロナウィルスのパンデミックはどうなった?!)

2020年09月25日 08時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
昨日、近所に買い物に出ました。
目的地のコンビニエンスストアの前を素通りして300メートルほどはなれた、おなじみ「コンカー・ストリート」に行ってみました。



寒くなるまでにはまだ間がある、秋の気持ちのいい午後の散歩です。
荷物が散歩のじゃまになるので買い物はあとまわしにしました。

クリによく似た平べったいコンカー conker の実をたっぷり実らせるホース・チェストナッツの大木が道の両側にずらっと並んで植えられている高級住宅街の通りです。


去年載せた、(今は完全に廃れたらしい...)昔ながらの子供の遊び、コンカー・ゲームとホースチェストナッツの木について書いた記事を読んでください。リンクを貼りました。☟

イギリス伝統の素朴な遊び、コンカー・ゲームに夫の少年時代をしのぶ...雨上がりのコンカー狩り

そうそう、去年この記事を書いた時はもう10月に入っていましたっけ。
コンカー拾いにはだいぶ出遅れたのでした。

今年は....ラッキー!大収穫期ただなかでした。


あるある!


その場にいる間もゴツンゴツンと落ちてきた丸いイガが地面にぶつかって割れ、中からコンカーの実が次々と飛び出してきます。

思わず腰を落としてコンカー拾いに夢中になりました。
買い物のために持参したリユーザブルバッグ(=エコバッグ)に形や色つやのよいものを厳選して次々と放り込んでいきます。

食べられないコンカー、コンカー・ゲームをするつもりさえないのになぜそんなに拾うのか?自分に問いかけてみました。

答;分かりません。あるいは「そこにコンカーが落ちているから」としか答えられません。

ブリブリ充実した美しいフォルム、赤茶色に艶めく秋そのものの色合い、我を忘れて拾い集めたくなる衝動に駆られるのです。

日本にいた頃は銀杏拾いが好きでした。

イギリスではこの時期キノコ狩りに熱中する人がいるところにはいるらしいのです。
食べられるキノコを求めて我を忘れて森の奥へ奥へと分け入っていく「キノコ名人」の気持ちがよくわかります。
食べたら即死したり失明したりする猛毒キノコがたくさんあると聞いているので怖くてキノコには手が出せませんが、もし私にキノコの知識があれば夢中になること請け合いです。






木にゴロンゴロンうす黄緑色のイガがなり下がっているのが見えます。




3時過ぎ、学校の下校時刻です。
「コンカーストリート」の終わりあたりに差し掛かると、向こうから一斉に下校してきたセコンドリー・スクールの生徒たちがやってきました。



学校のある丘の上に続く広いバス通りの歩道は身動きできないほど「密」な下校生徒たちの集団がゆっくりと移動していました。

(上の写真の、左に入ったところがコンカー・ストリートです、近くの小学校に通う児童を迎えに行く保護者たちの車の列ができています)

そうそう、新学期が始まってもうしばらくたっているのでした。
夏休みを挟んで、3月なかばのロックダウン開始いらい、6カ月ぶりに学校が再開になったのです。

「屋内でも、屋外でも6人以上の人が集まってはいけない」という納得しかねる新しい規制が敷かれて3週間になります。
学校が開いているのに....ですよ?

義務教育のセコンドリー・スクールに通うのはソーシャルディスタンシングを充分理解できる11歳から16歳までの生徒たちです。
と言っても、誰一人としてマスクをしていませんし、それぞれ仲良しの友達と大声でしゃべり合いじゃれ合いふざけ合いながら、小さなグループが離れたりくっついたりを繰り返しながら楽し気に下校していました。

息子たちが通った学校の生徒たちです。

子供たちがのびのびと楽しそうに過ごしているのを見るのは心が晴れますね。
......でも、コロナウィルスの感染拡大対策はどうなっているのでしょうか。


学校を再開しておいて子供たちにお友だちとの距離をとるように強要するのは「無理」というものです!!

この日の連合王国全土の新感染者数は6,178人でした。
(日本は331人だそうです)
昨日、木曜日から、パブやレストランの10時閉店とよその家庭の訪問が禁止、を含む新しい行動規制が始まりました。


帰りに寄ったコンビニエンスストアでは、すでにコンカーが詰まって充分重くなっているリユーザブルバッグに買い物の数々を入れてさらに重たい荷物にして帰りました。

食べられるギンナンやキノコ(中には非常に高価な野生の食用キノコもあるそうです)と違って持って帰ってもちっとも喜ばれないコンカー、
例年通り窓辺に並べ、しなびるまで秋の飾りとして眺めて楽しみます。







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興味深い歴史と風味を持つ怪しい響きの料理の名前、ファゴット....名前自体も複雑な意味あり

2020年09月24日 08時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物
ひさしぶりにイギリスの食べ物の話題です。

一昨日食べた、ファゴット FAGGOTS


木管楽器 のファゴット FAGOTTO ( ドイツ語です。英語でバスーン BASOON)とはつづりが違います。

イギリスならではの食べ物を好奇心からいろいろ食べ続けている私ですが、ファゴットは初めてです。
4月に初めてスーパーマーケットの冷凍食品の売り場でできあいを見つけてすぐに食べたのですが、その時は写真を撮りませんでした。

思ったよりずーっと美味しかったのです!
もう一度、今度はちゃんと写真も撮るつもりで買ってきて食べました。

レトロでインパクトの強い、箱を横にしたグラフィックが上の写真です。

箱の反対側は.....


縦づかい。
スーパーの売り場のスペースの都合で縦でも横でもおけるよう、心憎い工夫です。

人が好さそうな製品のマスコット、ミスター・ブレインはイラストによるとコックさんではなくお肉屋さんのようです。
1924年からファゴットを販売しているというMR BRAIN 社はもとは精肉会社でしょうか。

ちなみに、創業者の名前は Herbert Hill Brain というそうです。

ファゴットの名前は前から知っていました。
ペットフードに使われたり捨てたりされることの多いブタの内臓を、細かく切り刻んで粘り気が出るまでたたいて脂や小麦粉とまぜて丸めたお団子です。

イギリス中西部が発祥の古い古い起源がある料理だそうです。

食べ物を無駄にせず、肉の食べられる部位は全て使い切った、社会全般が貧しかった時代の労働者階級のごちそうだったそうなのです。
ロンドン郊外育ちの夫(ベジタリアンになったのは大人になってからです)は食べたことがないそうです。

凍ったグレイビーに沈んだファゴット。


箱の側面に書いてある指示通り低温のオーブンで1時間加熱します。

加熱後も熱いトロトロのソースにやっぱり沈んだままのファゴット。


とろみがついた甘辛くとても濃厚なグレイビーがおいしさの秘訣のようです。
箱には得意げに「 IN OUR Classic WEST COUNTRY SOUCE」と書かれています。

この、MR.BRAIN 社製のできあいにはゲテモノ風内臓(こりこりした腸や嚙み切れない胃袋など)は使われていません。
レバーと大麦が主な材料です。

私好みの昭和の「洋食屋」のハンバーグのタレのようなグレービーの濃い味がレバーの独自のくさ味をかき消しているのですが....


前回、付き合って食べてくれた息子は、今回「もういらない」ときっぱり言って拒絶しました。
くさ味は消えてもかすかに残るなんだか複雑な風味も食感も口に合わなかったようです。

しかたなく、私一人で食べました。

ベジタリアンの夫と、ファゴットを拒否した息子のために用意したできあいベジタリアン料理の、チーズとブロッコリーのエスカロープ。


(ブロッコリーをチーズでまとめてコロモをつけたベジタリアン向きのカツのようなオーブン料理です)

特にイギリス北部では人気のフィッシュ&チップスの付け合わせとしておなじみのマッシィ・ピーズ MUSHY PEAS を彩りとして添えました。


缶をひっくり返したら上の写真のようにつるんと筒状に出てきます。
崩して電子レンジで温めるだけ。

ベーキングソーダに浸してやわらかくしたマロウファット・ピーズ MARROWFAT PEAS という青豆を煮て荒くつぶしたのがマッシィ・ピーズです。


盛り付けたらグズグズにくずれてしまいました。


フォイルの容器の中ですでに形をほとんど失っています。
グーグルしたらゴロゴロお団子状のものの他にトロリとしたグレービーに沈殿した煮崩れ状態のファゴットの写真もいくつか見つけました。


さて、聞きなれないひびきのファゴット。

一般的な意味は「棒の一束」だそうです。
きいたことがないので知りませんでした。

それと現在最もよく使われている用法と言えば.....
男性の同性愛者を揶揄する意味です。
キタナイ言葉の生き字引のような上の息子がずいぶん前に意味と使い方を丁寧に教えてくれたことがあります。

近年英語圏で広がったアメリカ合衆国発祥の俗語だそうです。(調べました)
他にも同性愛者を揶揄する独自の言葉がいくつもあるイギリスでは同性愛者ではない同年代の男性に対する軽い罵り言葉として使われることも多いようです。

日本語で言えばオカX程度のそれほど侮蔑の度合いが強くない言葉だと解釈しているのですが、現在の日本ではどうなのでしょうか、イギリスではここ数年 LGBT (性的少数者)に関する表現に非常に敏感になっているので軽い意味で言ったつもりでも批判の的になりかねないので要注意かもしれません。

「ファゴット」や他の同性愛者を意味する俗語を同性愛者に面と向かって言う、なんてよっぽど相手の気分を害してケンカを売りたい時とかあるいは「ヘイト」の意味合いを込めるぐらいの場合しか考えつきません。

「棒の一束」も「同性愛者」の俗語も「ブタの内臓で作った肉団子」も関連性は全くありません。

イギリスだけでしか通用しないらしい日常よく耳にする、タバコを意味する FAG は「棒の一束」に由来しているそうですが(イメージとして納得です)。



オンラインの現代用語辞典のファゴットの項には「イングランドにはファゴットというミートボールがある」と書かれていました。

2人分と思われる量です。
翌日、残りをに電子レンジで温めて食べました。
より濃厚になったソースはトーストと食べるととてもおいしかったです。





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ミンスパイが店頭に並び始めたクリスマスにはまだまだの9月の半ば過ぎ、コロナウィルスの第2波予想

2020年09月22日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
週末、近所のコンビニエンスストアで見つけた、ミンスパイ mince pie 。


イギリスらしいクリスマスのお菓子です。


それにしてもまだ9月ですよ!

クリスマスが 例年通り迎えられるのか心配する人たちが出てきています。

今回は、イギリスの季節のお菓子ミンスパイのご紹介ではなく(ミンスパイに興味のある方はどうぞ過去の記事を読んでみてください。リンクを一番下に貼りました)
コロナウィルスの話題です。
やれやれ

昨日(月曜日)午後7時のニュースによるとそれまでの24時間内にコロナウィルスの感染が確認された人数はイギリス全土で4,368人。
一週間ごとに倍増しているそうです。

このままでいけば、10月の20日以降は1日5万人の感染者が出る予測なのだそうです。

再びの国をあげてのロックダウンが取りざたされています。

...と言っても、経済活動は一切封鎖せず、学校、大学は授業を続けることになるらしい、と昨日のニュースでは伝えていました。

パブやレストランが10時に全国一斉に閉まる。
パーティ厳禁、よその家庭の訪問禁止、仕事に行くための理由以外で子供を預けるのもダメ....外出はいいけど遠出はダメ。

罰則を厳格化しようという案も出ているそうです。

詳しいことが決まったわけでも正式の発表があったわけでもまだないのですが、とにかくややこしいことになりそうです。


ソーシャル・ディスタンシングを理解して完璧に実行できるとは思えない4歳からの児童が学校の教室に20人集まっているのです。
店や職場やレストランや通勤電車などにも、もちろん人がいっぱい。

経済活動は封鎖しないつもりなのですから。
これでほんとうに感染者数を抑え込めるのか?
それでいて「人とは会うな」と言う中途半端で矛盾したきまりをどれだけの人が納得して守るのか、ちょっと見ものです。




季節のお菓子ミンス・パイ!!カロリーなんか気にしない、食べられる時に食べる!
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かすかな希望の記憶が悲しみを新たにするホレイシオを送った日に見つけたイヌの顔

2020年09月20日 08時00分00秒 | さがせば何処にでも顔はある
うちのネコ、ホレイシオが逝ってから2日になります。

この家に越してからすぐに迎えた仔ネコだったホレイシオが今、もういないという現実を受け入れつつあるところです。



ホレイシオの診察前に入った獣医科の診療所のお手洗いで撮った写真です。

不安な時にお手洗いに行きたくなることがあります。
そこで見つけたのが上の写真の、液体せっけんのディスペンサーか何かを固定するブラケットを取り外した時に残った部品.....でしょうか?



イヌの顔に見えます!

私は思わぬところに「顔」を見つけるとうれしくてワクワクするのです。
不安な現実を一瞬忘れて写真を撮りました。

獣医さんのスタッフ用トイレの壁にイヌの顔!
便器の上の壁には、スタッフの誰かのおばあちゃんの手作りかもしれない、ジャーマン・シェパードの顔部分の写実的な刺繍の額装がかかっていました。

もしかしたら、ホレイシオはだいじょうぶかもしれない!
マヌケなイヌの顔がそう思わせてくれたのです。
いえ、むしろ無理やり、すがるようにそう念じました。

その後すぐ診察室に戻ってホレイシオの診察に立ち会った顛末は昨日のストックポート日報に書いたとおりです。
ホレイシオはちっとも大丈夫ではありませんでした。

見つけてあんなにうれしかったトイレの壁のイヌの顔....
スマートフォンのアルバムにおさまったこの写真は私を悲しくさせるばかりです。

私たちにとって重要な1日を記憶にとどめ、ホレイシオのことを懐かしく楽しく思い出せる日が早く来ることを願って さがせば何処にでも顔がある カテゴリーで公開することにします。

昨日の ストックポート日報 を読んでコメント欄で、また個人的に、あたたかい心のこもった言葉をかけてくださった方々にはここで改めてお礼を申し上げます。



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17年間私たちと過ごしたうちのネコ、ホレイシオにさようならを言った日

2020年09月19日 09時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
うちのネコ、ホレイシオが一昨日9月17日に他界しました。

以下は当日撮った写真です。



17歳、長寿です。

獣医師の処置による安楽死です。

先週の半ば頃からほとんど食べず、飲まずで衰弱がすすんでいました。

5月の半ばに、歯茎の化膿のため食べられなくなって獣医科を受診した際、第二期の腎臓疾患が見つかりました。
(その際の抗生物質投与で食べられるようになり、ネズミ捕りをするまで元気が出たのですが)

年を取ったネコに腎臓疾患はつきものです。
初期症状が出始める第二期から命とりの第四期にいたるまで数年かかることも多いそうですが、ホレイシオの場合はたったの4カ月でした。
元気だったのが突然不調になり、あっという間に衰弱しました。



症状の進行を遅らせることも可能らしい食事療法は実行しませんでした。
たんぱく質抜きの菜食中心の高価な医療用キャットフードを与えて年取ったネコの食べる楽しみを奪ってしまう気にはなれなかったのです。



苦痛はないらしいので、このまま体の機能が停止するまで世話をしてゆっくり逝かせてやろうと思っていたのですが.....。

腎臓病の悪化は間違いないのですが、食べられなくなる前からぐうぜん風邪も併発していたようなのです。軽い咳とくしゃみが続いていました。
食べられないのは風邪のせいかもしれない、抗生物質の投与で風邪がなおれば食べ始め、体力は持ち直すかもしれないと思いその朝、獣医科の診療所に連れていくことにしたのです。

腎臓病の悪化は手の施しようがなくとも食べればもうちょっと生きられるかもしれないと期待して。

その日の4時に予約が取れた時、診断結果によっては安楽死をすすめられ、おそらくホレイシオを生きたままこの家に連れ帰ることは無理だろうという覚悟がすでにありました。


それまでの4時間、夫の書斎の窓際によろよろ上がってひなたぼっこ、お気に入りのスポットの台所に置いたソファーのひじ掛けでくつろぐ様子を写真に撮りました。
天気の良い庭のパティオでおだやかな秋の日差しもあびましたし、息子(ホレイシオより一歳年上です)の膝でしばらくのどをならしてくつろぎもしました。





ロックダウン以来、獣医科の診療所内には立ち入ることができません。
外の駐車場で患者(動物)を獣医師に引き渡し、飼い主は車の中で待つことになります。
診察室での診察が終わればまた駐車場に連れてきてもらいます。
支払いもカードを機械にかざして駐車場で。

屋内に人を入れない徹底したコロナ対策です。
ただ、車の中でホレイシオを見て私たちから話を聞いた獣医師は特別に私たちがホレイシオといっしょに診察室に入ることを許してくれました


5月に計測した時から体重が半減していました。
ていねいな診察の後、治る見込みがないと判断して覚悟していた安楽死を勧められました。

私たちの入室を許してくれたのはその予想があったからでしょう。



生きているホレイシオの最後の写真です。



延命措置の簡単な説明もありましたが、入院し点滴や透析をうけさせてまで延命する意味はないと私たちは前もって判断していました。
家の中で衰弱が進むところも見るにしのびずその場での安楽死処置しか選択肢はありませんでした。

腎臓のみならず、他の臓器の機能も低下していてこの先激しい吐き気やけいれんがおこることもあるらしかったそうです。


イギリスでは飼い主が延命措置を特に希望しないかぎり、なおる見込みがない病気の動物は安楽死を勧められるのが普通です。

日本では安楽死は「選択肢のひとつ」でしかないらしいですね。
飼い主が特に安楽死を希望しないかぎりできるだけのことをしてもらう、と聞きました。
(飼い主の希望や獣医師の方針にもよるでしょう)

もちろん最後までできるだけのことをして送るというのも悔いを残さない立派な選択なはずです。

私たちのホレイシオは私たちが立ち会って病気がひどくなる前に静かに送ってやることができてよかったと思っています。


看護師と夫におさえられて注射をされる際、元気がなかったホレイシオがフーッと怒ったのでみんなちょっと微笑みました。
苦痛もなく予告通り10秒で息を引き取り診察台の上に横たわるホレイシオと夫と私だけ残して、スタッフはしばらく席を外してくれました。

火葬してもらいます。
遺灰は後日引き取って庭にまくつもりでいます。

ホレイシオは生まれたばかりの子ネコの時に段ボール箱に入れられて、高速道路の路肩に捨てられていたそうです。
通りかかった作業員に発見され、ネコの医療救護センター、ボランティアの一時預かり家庭を経てうちにやってきました。

17年、いい一生だったと思います。


その前の日にベッドに上がりこみ夫の胸の上でゴロゴロのどをならし続けたホレイシオです。


夜半、私たちが寝た後に、息子のベッドに移って最後の夜を過ごしたようです。




コロナウィルス関係のカテゴリーに分類した前回の診察の時の記事です☟

体調不良のネコに獣医の診断を受けさせてマスクの必要性も感じ始めたロックダウンの終わりに向かう晴天のイギリス
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秋の訪れ、コロナウィルスの第二波と自覚の足りない人たち、もううんざり

2020年09月14日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
きのう、近所のコンビニに行きました。


いつの間にかほんの少しですが木の葉が色づいています。



店に入る前に、ポケットからマスクを出して着用します。
後から入ってきた年配の男性は店の中に入ってから、周りを見まわしてあわてて買い物袋からマスクを引っ張り出してつけていました。

慣れていない人も見かけますが、マスクの着用はほぼ定着しています。

コロナウィルスのパンデミックに対する慣性のようなものができつつあるこの頃です。
世界中どこでも似たようなものではないでしょうか。


出勤や登校も経済活動もほぼ復旧した今、マスクをするとか30人以上集まらないなどの決まりを守りさせすればほぼ安全....なような錯覚が蔓延しているのです。

パブやバーが開いているのですから、行く人はもちろん行きます!

新学年の始まりと共に各地で大学が再開し、全国から若い人たちの長距離の移動がとても激しくなっています。

18歳から30歳までの若い人たちの間での感染が急速に倍増しています。

昨日のイギリスの新感染者数は3、300人でした。

Rレート(1人の感染者が感染させる人数)が再び2(近く)になった現在、政府が公言していたとおり、より厳しい新規制が導入されることになりました。

今日から、イングランドでは屋内屋外を問わず「一度に6人以上の集まり」は法律で禁止になります。
昨日までは「30人以上の集まり」が禁止でした。

大方の予想通りそれに先立つ金曜土曜の夜は「パーティー・ウィークエンド」になり果てました。
「最後のチャンス!」とばかり、イギリス各地で想像を絶する人数の若者が無軌道に街に繰り出しました。
大勢で集まって飲む、騒ぐ、からむ、集団を引き分けようとする警察官にキタナイ言葉を浴びせるなど自制心のかけらもない恥さらしなバカ騒ぎが土曜、日曜日の全国ニュースで何回も報道されていました。

(ハメを外した人ばかりではもちろんありません、節度を持って週末の外出を楽しんだ人もいたはずですが)

「自分は絶対に感染しない」「感染しても発症しない」「発症しても症状は軽い」と高をくくっている若い人たちの身勝手な社会的責任感の低さにあきれました。

発症すれば危険な人たちが彼らの見えないところにとてもたくさんいることが理解できないようなのです。
それに、こんなことを繰り返していればいつまでも収束しません。

コンビニエンスストアで買い物をする若い女性が向こうからやって来たらつい「あなた、まさか昨日マンチェスターあたりでパーティ・ウィークエンドなんかに行ってないでしょうね!?」と言って避けたい衝動にかられます。





.....うちの老ネコ、ホレイシオの体調が思わしくありません。



腎臓病がすすみ、身体の機能が低下しているようなのです。
獣医科の診療所に連れて行けば応急の延命措置はしてもらえるのかもしれません。
何も食べず、一日中うつらうつらしているのですが膝に乗せると必ずのどを鳴らします。
痛みはないように見えますしこのまま静かに機能停止を待つのが正しいように思います。
(長引けば気が変わるかもしれません)



.....という話をスペインのバルセロナでシェフをしている上の息子にしたらいきなり相談なしに飛行機の切符をとって来週帰ってくる、と言い出しました。

(勤め先のアイリッシュ・パブは営業しているものの観光客が来ない今、客入りが悪く、息子は休業補償をもらってブラブラ楽しそうにしています)

現在、法律でスペインからの入国者は全員2週間の隔離強要が義務付けられています。
息子はもちろんお友達やウェールズに住む父親に会いに行くこともできません!!

スペインからの入国者を自宅で隔離させればとうぜん家族も同時に法的強制隔離措置におかれます。

息子はもちろん私の夫には感染したら重症化しやすいカテゴリーの持病があって、我が家にウィルスを持ち込むわけにはいかないのは理解しています。
でもしかし!.......ことの深刻さを完全にはわかっていないようなのです。
...短くまとめれば、飛行機の切符はキャンセルできないらしいのでフライトは年末に変更してもらうことにして、イギリス帰国は思いとどまらせました...

スペインはイギリスよりずっと厳しいロックダウンを経験しているというのに、いったん解除になればなんだかコロナなんかなかったかのようにこれまた国をあげて傍若無人にふるまっている印象があります。
ニュースに映るバルセロナの映像は、日暮れ後にぎやかにレストランの歩道席で会食する地元の人たちや、明るい太陽の下 大勢でスケートボードに興ずる若者たちなど楽し気であけっぴろげな日常を伝えています。

それをイギリス人は(自分たちのことは棚に上げて)「だいじょうぶなのか、スペイン人!?」とあっけに取られて見ています。

スペインの感染状況は今また、かなりひどいことになっているらしいのですが。

息子はまわりに感染した人なんか1人もいない。と激しく主張しています。
「国外では大げさに報道して、自国の観光業を支援するために自国民がスペインに観光旅行に行くのをとめようとしている」という説もまわりに根強くあるそうなのです。

....もちろんイギリスだって、(たいていの人の)周りには感染した人なんて見当たりません。
それでも感染者数は確実に危険なレベルに増加しているのです。
見えないところで人がどんどん亡くなっています。

日本は、ヨーロッパに比べればずーっとだいじょうぶそうですね、

GO TO 政策ですか.....?


夏の名残りの花壇の草花です。








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自主隔離に飽きてきた?おばあさんたちの憩いの場、久しぶりのマーケット・ホールで電球探しはまだ続く

2020年09月12日 08時00分00秒 | ストックポートとその周辺
前回の続きです。



クリスマスライト用豆電球のスペアを個別売りしてくれそうな、「ナゾの雑貨店」に行ってみた....のが前回の記事です。
あて外れの「ナゾの雑貨店」は、ストックポートタウンセンターの景観保存地域、古い個性的な建築物が軒並み残るアンダーバンク UNDERBANK にあります。

おなじ景観保存地域内のマーケット・プレイス MARKET PLACE にある、マーケット・ホール MARKET HALL に行ってみました。



この日はマーケットのオープンデイでした。



豆電球を扱っている可能性が全くなくもないあてがあります。

これが.....


めあてのハードウェア・ショップ。


日本語では「金物屋」とでもいうのでしょうか。

ネジや釘や工具などを売る店が町から姿を消しています。
需要はほとんどが郊外にある大きな駐車場を備えたDIYショップ(日本ではホームセンターというはずです)によって満たされているはずです。

それでも各地のマーケットにはまだ、たいてい1軒は小規模なハードウェア・ショップが残っていると思います。

ネジも釘も、箱入りや袋入りでしか買えないDIYショップとは違い、1個から売ってくれるのが小さな金物屋の素晴らしいところです!
この NOOLAN TOOLS を経営している70代と見受ける元気な女性は大工仕事のみならず、水道や電気系統に関する知識も豊富で適切なアドバイスを してくれます。

....もしかしたらと期待したクリスマスライト用の豆電球は、残念!扱っていないそうです。

クリスマス前に安売り店で新品のクリスマスライトを買い 電球だけはずして使えば、という提案をしてくれました。
思案のしどころです。(そういうもったいないことには激しい抵抗感があります)

他にもマーケット・ホールならではの、古くからのなじみの店があります。

私がよく利用するハバダッシャリー(洋裁小間物店)。




屋号は B0B'S BUTTON 、ボブというおじいさんが現在ひとりでやっています(数年前まではおばあさんも一緒でした)
ボタンを1個から、リボンやテープを半ヤード、あるいは50cmから、格安で売ってくれる得難いサービスでおばあさんたちに大人気です。

洋裁、手芸は年代を問わず現在人気のあるアクティビティなのですが、材料や用具はオンラインで調達するのが普通になってきています。
洋裁小間物売り場がある街の布地屋はどんどん店じまい、全国展開のデパートですらストックポートのような中小都市からは撤退しはじめていますから。
パソコンが使えないおばあさんたちが針や糸やボタンを買える場所が限られてきています。
常連のおばあさんたちがいよいよの高齢でお裁縫ができなくなったり、マーケットに買い物に出て来られなくなったりしたらこのボブも店じまいですね。

それよりもボブに長生きしていつまでも頑張って店を開け続けてもらわなければなりません。


いかにもマーケットらしい品ぞろえといえば....

アクリルセーターの色合いが鮮やかなおばあさん向き衣料店。


おばあさん向きの下着や寝間着も売っています。


おばあさん好みのグリーティング・カード専門店。


表には古くさく、かつレトロで郷愁漂うデザインの大きなサイズの格安カードがならんでいます。
店の中にはラッピングペーパー、プレゼントを入れるバッグ、その日が誕生日の人たちがつける年齢バッジなどなどなど....イギリス独自の贈答文化を語るに欠かせないグッズが所狭しと並んでいます。

イギリスでは買ったお店ではラッピングしてもらえませんし、プレゼントを包まずに手渡すのは不調法なのでラッピングペーパー需要は日本とは比べ物にならないほど大きいのです。

カードを送りあう文化はまだまだ廃れてはいませんが、ソーシャルネットワークでメッセージを送りあうのが一般化した今、紙に印刷されたきれいなカードのやり取りに重きをおくのはやっぱりお年より世代が中心です。

八百屋、肉屋、チーズ屋、乾物屋も昔から変わらず店を出しています。

各地の商店街の食料品店はスーパーマーケットの進出に圧されて軒並み店じまいしています。
それでも昔からマーケットで買い物をする習慣のあるお年寄りが、お店の人との会話や値段の駆け引きなどを楽しみに今でも毎週やってくるためマーケットの個人商店は今でも健在です。

ひとつ屋根の下に各種必要な店がずらっと並んでいるのもお年寄りには都合がいいはずです(イギリスは雨が多いですから)。

食料品は明朗会計のスーパーマーケットで買う方がわかりやすいのですが、昔ながらの野菜のディスプレイがたまらなく魅力的です。



ここ数年、あまり魅力的ではないアート作品や趣味が高じて量産し始めたような素人くさい工芸品を売る、作家本人が展示しているスペースが数軒並んでいます。




固定客も店を出す側も高齢化が進み、歴史あるマーケットを維持するために市も生き残りをかけ、食品や日常品以外の「観光客ウケ」も狙える路線を模索しているようなのですが..... 家賃が安いのでしょうね....アート作品や手作りグッズは質がけっこうショボいのです(私見).....。

上の写真の左側にちょっとうつっているのは、時計の電池を格安で替えてくれる時計修理店です。
以前はおじいさんが店番をしていたのですが数年前から代変わりして娘らしい中年の女性が店を守っています。


ストックポートのマーケットは週に4日(火曜日、木曜日、金曜日、土曜日)開いています。


火曜日と木曜日はコロナウィルスのパンデミック以前からマーケット・ホールの外に並ぶ露店の数が少なく マーケット・ホール内もふだんから今一つ賑わいが足りなかったのですが.....

この日はオープンデイだったにもかかわらず、コロナの関係もあるのでしょう、閉まっている店が特に多くて景気が悪そうでした....。

とにかく、お年寄りたちの憩いの場なんですね。


コロナウィルスのパンデミックで、65歳以上の人たちは長いこと自主隔離が勧められたため家にこもっていたのですが、最近出歩く人たちが増えているように思います。
平日のマーケット・プレイスと、その下のアンダーバンクはメインのショッピングエリアと違って、人はまばらで「密」で危険な感じは全くなく、私たちも久しぶりにぶらぶら歩きを楽しみました。

土曜日にはマーケットの人通りはもっと多く、パブや2年前にオープンしたおしゃれなフード・コートを目当てに若い人や家族連れも大勢訪れるはずです。



☝は去年の夏に撮った、マーケットホール正面前の写真です。
パンデミック以来、週末に出歩いたことがないので、今のタウンセンターの人出の状況は不明です。


もちろん、夫の健康上の理由から外出自粛を続ける私たちが目的なくぶらついたわけではありません!!
「豆電球探し」という立派なぶらつき理由があったのでした。

スペアの豆電球が手に入ったらストックポート日報でレポートします。

マーケット・ホールの裏側です。






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古い街並みはストックポート観光地化の切り札か?得体のしれないビジネスは取り壊し予定の店舗でまだ健在

2020年09月10日 08時00分00秒 | ストックポートとその周辺
久しぶりにストックポート・タウンセンターの歴史的建造物が集中して残る景観保存エリア、アンダーバンク UNDERBANK に行きました。




「ストックポートの観光ブログ」として出発したストックポート日報の最初の記事がこのアンダーバンクの紹介でした。
それ以来何回も取り上げている、ストックポートの名所です。

.....それにしては(パンデミックとは無関係に)人通りが少ないのですが。

ロックダウン以来、ストックポートには必要に応じて行っていますが、ここ6カ月ほどアンダーバンクには特に用事もなかったのです。
時節柄、用事のない場所を歩き回るのは自粛しています。

道路の中央が工事中で、車両通行どめでした。


古風な石畳風にするつもりのようです。

用事というのは....


昔からこの場所にある...


おどろおどろしい室内装飾品、機関銃や日本刀のモデルや水キセル、砂遊びの道具やハロウィーンの飾り、造花、お線香、蛍光作業着まで売っている「ナゾの雑貨店」。



季節を問わず光るディスプレイでショーウィンドウがかざられ、点滅する色ランプなども扱っているのでためしに寄ってみたのです。

私の家の台所の壁を飾る「チリー・ライト(電飾トウガラシ)」の豆電球がいくつか切れてしばらくたちます。


アマゾンなど、オンラインでクリスマス・ライト用の先のとんがった小さい豆電球のスペアを買おうとさがしてみたのですが、見つかりません。
季節はずれのせいかもしれません。(チリー・ライトはもともと夏のパーティ用らしいのですが)

あるいは、近頃クリスマス前には安売り店などで新品のクリスマス・ライトが格安で買えるため、切れた豆電球を入れ替えるなんて面倒なことをする人があまりいないのかもしれませんね。

アンダーバンクのあの電飾のエキスパート、「ナゾの雑貨店」ならおいていそうと決めつけて、体の不調以来、初めての外出となる夫と一緒におそるおそる行ってみました。

「ナゾの雑貨店」のゴミ屋敷のような店内は壁中に張り巡らされ、また天井からも垂れ下がるクリスマス用の電飾の激しい点滅でディスコのような状態でした。
店を一歩入ったその奥は、私の肩の高さぐらいまで段ボール箱やらガラクタ(売り物?)や食卓用の椅子などがつみあげられ、コロナウィルス感染阻止のためのバリケードでしょうか、立ち入れないようにしてありました。
奥のほうで店番する店主らしい年配の男性に「クリスマスライト用の豆電球はあるか」と大声で聞いたところ「ない」との返事なので、あっさり引き上げました。

アンダーバンクのランドマークのような古いパブ、ホワイト・ライオン WHITE LION の大掛かりな改装改築工事が完成間近でした。


ストックポートは中世以来ロンドンとマンチェスターを結ぶ主要な宿場町のひとつでした。
ホワイト・ライオンはそのストックポートで最古、最大の宿だったのです。
(この建物は20世紀初頭に再建されたものですが)

20年以上前、私たちがストックポートに越してきた当初は、近在に悪評をとどろかせた「ごろつきパブ」に成り下がっていたのです。
うちの夫は「ファイティング・パブ」 と呼んでいました。
いつの間にか店じまい、10年以上荒れ放題の空き家になっていました。

上階は高級アパートメントに改装され、すでに入居予定者がきまっているそうです。
半地下と一階には高級な料理を出す「ガストロ・パブ」が店開きするということです。
この夏に開店予定だったのですがコロナウィルスのパンデミックで延期のようですね。
工事も大幅に遅れているようです。

個性的な古い建築物が多数残る古い街並みを生かした、ストックポートの観光振興の目玉としてアンダーバンクの再開発が進んでいます。
ホワイトライオンの新装プロジェクトはその象徴ともいえる重要な拠点らしいのです。


「ナゾの雑貨店」を含むこのコキタナイ3軒は取り壊し予定のようです。



他にもすでに、1960年代~70年代にたてられた中途半端にレトロモダンな建物がいくつか取り壊されて時代がかった前面処理のニセ古建築に建て替えられています。


しばらく見ないうちにおしゃれな北欧風デザイナー・ブティーク(個人経営のファッションショップ)がオープンしていました。
ロックダウン以前にはあったビンテージ・ショップ(おしゃれな古着屋)やチャリティショップ、イタリアン・カフェは姿を消していました。

「ナゾの雑貨店」の向かいにオープンしたあたらしいおしゃれなカフェが.....


工事で車が通行止めになった今、向かいの「ナゾの雑貨店」の外にまでテーブルをならべて,コロナ対策の屋外席の拡張に努めていました。。


ちょうど1年前のストックポート日報で特集した伝統的なフィッシュ&チップス店もこの通りにあります。

その記事に載せた写真の転載です。


(この日はそのフィッシュ&チップス店は臨時休業でした)

「ファイティング・パブ」が営業中で、ケンカを吹っかけたり吹っかけられたりしたいしたい人たちのたまり場になっていた15,6年ほど前まではこのエリアは軍隊の払い下げ物品店、合法ドラッグ店、鍋やバケツなどを売る荒物屋、エッチなビデオやコスチュームなどを売る大人のおもちゃ屋(数件)や東南アジア製の工芸品店などが並ぶ、雑多で個性的で猥雑で庶民的な通りだったのです。
それらの雑多な店はすでにおおかた姿を消しています。

さすがに生き残りの「ナゾの雑貨店」は当時から群を抜いて異質でしたが。

少しずつ、「おしゃれでヒップな通り」にさま変わりさせていこうという意図が見え隠れしています。


去年、1970年代の北東部の海岸保養地、スカーボロー(だったかな.......?)が舞台のテレビドラマを見ていたら、このアンダーバンクの入り口にある空き店舗がヒロインの勤め先の美容院の外観として撮影につかわれていることに気がつきました!


(タイトルも、ストーリーもすでにすっかり忘れてしまいましたが)

その時から空き家だったこの店の撮影用の飾り付けがまだすっかり残っていました!
店名も料金表や営業時間表や、ショーウィンドウの70年代風のヘアスタイル写真も当時のシャンプーのポスターもそのまま残っています。
ガラス戸からのぞき込んだら中はカラッポでした。
店内のシーンはよそで撮影されたと思われるのですが、床は1950年代風のリノリウム貼りでした。

この店の奥、遠景で画面にうつった数軒先の橋の下あたりまですべて1970年代風にアレンジされていたのですが、撮影後元に戻したようです。


ストックポートは映画やテレビのロケ撮影に実によく使われるのです。

クリスマスライトの豆電球探し、長くなるので次回に続きます。

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食べる前に目があった!ディナー皿の上でウィンクしているチーズ&オニオン・パイ

2020年09月08日 08時00分00秒 | さがせば何処にでも顔はある
冷凍のチーズ&オニオン・パイをオーブンで温めた手抜き料理です。


夕飯は夫が準備してくれました。

口のはしを二ッとあげてしかも白い歯をのぞかせたチーズ&オニオン・パイの生意気なウィンク顔。

メインコースになる暖かい、パイ、ペイストリー、プディングを昔ながらの製法で製造販売している ホランズHOLLAND’S 社のチーズ&オニオン・パイです。
ホランズ社の人気ラインアップはフィッシュ&チップス店でも食べられます。


中身はトロンと熱いチーズと跡形もなく柔らかく煮つぶされたタマネギのみ。


あまり汁気がなくちょっぴり味気ない昔ながらのベジタリアン食です。
(ベジタリアン用に開発された食品ではないところをベジタリアンの夫は気に入っています)


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肌寒い日が続く初秋の庭の楽しみ、リンゴの収穫とヤクザの組織のラズベリーの実りの時期はもうまぢか

2020年09月05日 08時00分00秒 | 英国の野菜、果物
前回の記事のつづきです。

昨日、リンゴを収穫しました。


なぜか同じ枝の先になった3個のリンゴは他よりもずいぶん小さかったので、もっと大きくなる可能性にかけて残しておきました。

大き目サイズの収穫は、市販のリンゴよりちょっと大きいぐらいです。


大きい方がうちの庭で収穫したライムライト LIME LIGHT。


小さめのリンゴはもうずいぶん前にスーパーマーケットで買ってきた、グラニ―・スミス GRANNY SMITH 、うちの息子が好きな昔からおなじみの青臭い味の青リンゴです。
調べてみたら、日本でも売られているようですね。
煮崩れないのでアップルパイのなかみにおススメという記述を見つけました。

グラニ―・スミスはイギリスではそのまま食べる、「デザート・アップル」として売られています。


イギリスでリンゴといえばたいていこのぐらいの大きさです。
ランチ・ボックス・アップルというお弁当箱に入るサイズのもうちょっと小さめのリンゴもあります。

自家栽培のライムライトはグラニー・スミスと同様、青リンゴ独自の酸味がありますが汁気が多く、今年の収穫はグラニースミスよりかすかに甘みが強く大成功でした。

やはり日照が味にも影響しているはずなのです!

楽しみなのは、勝手に生えまくって庭の侵略を企てているラズベリーの第二期の収穫です。


収穫期はもうすでに始まっていますが、赤く熟して食べられる実の数はまだ少ないです。
本格的に赤くなりはじめるのはもう2週間ほど先でしょうか。

7月はじめ、最初のひとまとまりの収穫がありました。

15年以上前に園芸店で買ってきた、夏に収穫する (SUMMER HERVEST)種類のラズベリーの根付きの茎から増えた同族の子孫なのですが、なぜか半分以上の茎は秋に実る種類( OCTOBER HERVEST)として定着してしまったようなのです。

「秋に茎を根元からバッサリ切ると翌年大きな実がなるらしい」と聞いて以来、毎年実行しています。
春の初めに、切った根元から新芽が出て、夏中日当たりの悪い庭でも元気にぐんぐん伸び続け、8月の終わりごろに花が咲き、9月の終わりごろまでゆっくりと実が膨らみ色づいてきます。
この「秋のラズベリー」のほうが確かに実が大きく、心なしか甘みも強いような気がします。

対照的に前の年に新しく芽を出した若い茎は冬中かかってゆっくりと育ち続け、春には花が咲き初夏には実が収穫できるのです。
「夏のラズベリー」の茎は切らずにおいておきます。
また翌年、同じ時期に小さめの実をたくさんつけます。
実の付きが悪くなり、熟する前に枯れて落ちることが多くなる茎は切ってしまうと春に「秋のラズベリー」として新芽が出て再生することもあります。

芝生にガンガン生えまくる新しいラズベリーの茎は柔らかいうちに芝刈りで刈り取ってしまいます。
花壇に生えてきたものは根こそぎ掘り起こして抜いて捨てています。
そうしなければ、庭中ラズベリーの密林になってしまうのです!

縄張り拡張に精を出すヤクザの組織を根絶するかのような不要なラズベリーとの抗争!



庭のこちら側(家に向かって左側)だけラズベリーの自生を許しています。


見返りは、二回のラズベリーの大収穫!
ラズベリー自治区の自生ラズベリーは芝生や花壇を荒らすヤクザと違って大歓迎。

空前絶後の繁殖力さえコントロールすれば「濡れ手に粟」のほとんど世話の要らない自生の果樹園、効率は悪くありません。
「秋のラズベリー」を切った後、今年は雑草を抜き、肥料を含んだ土をかぶせてみるつもりです。

リンゴを摘み取る前に撮った写真です。







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リンゴの木、成長以来初めて全身に浴びた短い夏の太陽、背後の大木伐採後記録破りの大収穫?(と言っても10個)

2020年09月03日 08時00分00秒 | 英国の野菜、果物
また果物の話題です。


庭の真ん中にちょろひょろと植わっている、LIME LITHGT という品種の青リンゴの木...


15年前、なくなった夫の母にもらった結婚祝いの苗木だったのですが、何とかここまで大きく育ちました。
といっても、うちの庭に植えられた時点では日照が確保できたものの、すぐ背後でぐんぐんと育つドッグ・ウィローの大木の枝の陰に入ってしまうのに何年もかかりませんでした。
甘い香りを放つ可憐な白い花が咲いて実が実るほど成長した時にはもうすっかり木陰の下!
細い枝が日光を求めて前へ前へと延びる速度も大木ドッグウィローの枝がのびて葉が濃く茂るスピードには到底追いつけませんでした。

ここ約10年ぐらいは完全な日かげで貧弱なリンゴの実を30個ぐらいは実らせてはいたものの、日当たりの悪さのせいでしょう、ローズヒップぐらいの大きさになったところでぽろぽろ下に落ちて腐るのが常でした。
多い年で、ゴルフボールより一回りぐらい大きなサイズにまで育つ実は、毎年3~4個ぐらいだったしょうか。

今年はなぜかかなりの数、30個ぐらいがピンポンボール大になるまでが残っていました。
それもほとんどがドッグウィローの木を切ってもらった時、庭を横切って運び出される大量の枝がついたままの切り落とされた幹に 叩き落とされてしまったのです。
残念!

ね、ちんちくりんにかなり高い位置で伐採された、背後のドッグウィローの木、坊主頭に毛がのびはじめるように葉が直接断裁面に生え始めているのがみえるでしょう?





それでも10個ほどしっかり枝についたリンゴがまだ残っています。
庭を覆っていた大きく広がる枝をすっかり落とされて、短い夏の日光を満喫したリンゴの実がツヤツヤプリプリかつてないほどの大きさに育っています。

もうちょっと待てばもっと大きくなるかな、いや欲張りをせずにころあいを見て収穫しなければ虫や鳥に食われたり、夜の間の雨や風にたたき落とされて残念なことになりかねません。



さて...どうしたものでしょうか。

LIME LIGHT 種のリンゴは市場にはでまわっていない園芸用の品種のようです。
しゃりっとした、甘酸っぱい味の小さいながらもおいしいリンゴが毎年楽しめます。
(昨年まではほんの2,3個だけの収穫でしたが)

日本にはそう言えば酸っぱめのリンゴはなかったような....

ドッグウィローの木を短く切った過程についての記事のリンクです☟
庭の奥に長年見慣れた柳の大木、もてあましてついに伐採、作業の過程はなかなか見もの!
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甘くて小さくて食べやすい、持ち運びにも便利なイギリスではおなじみのぺちゃんこモモとうちのネコ

2020年09月01日 08時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
ストックポート日報創刊後3年ぐらいはほぼ毎年載せていました。
ぺちゃんこモモ flat peach


ドーナツモモ doughnut peach 、 土星モモ Saturn peach とも呼ばれています。

もう旬は少し過ぎています。

イギリスのスーパーで売られているものはほとんどスペイン産です。

日本ではまだ売られていませんよね...?

調べてびっくり、中国原産だそうです。
漢字で「蟠桃(バントウ)」と書くそうです。



この小さくて甘みが強烈に強いモモ.....





丸くなって眠るうちのネコ、ホレイシオに似てるでしょう?



似ていませんね.....。
カテゴリーはうちのネコ、よそのネコにしました。

....ちなみに、皮をむかずにそのままパクっと食べます。


コメント (2)
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