イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

知らずに切符を買わずにはいった、ボートミュージアム、チェスターのすぐそば、その1

2015年07月31日 09時00分00秒 | イングランド北部


エルスミアポート Ellesmere Port、地名です。チェスター Chester のすぐそばです。
マージー河 River Mersey をはさんでリヴァプール Liverpool の対岸。

高速道路、M56でそっち方面を通るといつも見かけた「ボートミュージアム」の表示、気になってました。
思い切って高速を下り、よってみることに。
入場料が高かったらやめよう、と気楽にポートサンライト Port Sunlight の帰りに。

正式名は国立海運博物館(ナショナルウォーターウェイミュージアム) National Waterways Museum 。 

駐車場はマージー河に面しています。中州の向こう、対岸はもちろんリヴァプール。


入ったらガラス張りの大きなカフェ。運河の船着場を見ながらお茶を飲むお年寄りでいっぱい。ギフトショップもあって、ヴィジターセンターの様相。

カフェを通って運河の船着場に出たら、 広く入り組んだ運河の終点地で見るところがいっぱい。せっかくだから一回りしてみることに。


入場料、はらってません!!   
どう見ても、地域の特色をアピールする、ヴィジターセンターみたいだし。

カフェを抜ける時売店の人は、なにもいいませんでした。料金の表示もみかけなかったし。

とにかく、エルスミアポートはマンチェスターシップカナル Manchester Ship Canal をはじめいくつかの運河の集結地。

マージー河に出て、北部工業地帯で生産されるいろいろな工業製品を世界有数の国際港湾都市リヴァプールに運ぶ、産業交通史上重要な場所だったそうです。



知らなかった。

続きは明日。

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マンチェスターの失楽園、寒い!

2015年07月30日 09時00分00秒 | マンチェスター

きのうマンチェスターに行きました。

通りかかった市立美術館 Manchester City Art Gallery で、マンチェスターの失楽園 The Lost Gardens of Manchester という催しをやっていました。

自然や歴史的建造物、庭園などを保護する活動を展開している非営利団体、ナショナルトラスト National Trust とのコラボレーションです。
正面と、入り口を入った場所の広大な空間に草花、植木がディスプレイしてありました。

マンチェスターにかつて存在した、植物園、動物園、バラ園、蘭の温室をしのぶ回顧ディスプレイだそうです。  

(上の写真はうっかりレトロ効果設定で撮っちゃいました)

見事な蘭がホールの中央階段脇にに、ソテツとシダが入り口部分にあった他はイギリスのコテージ(田舎家)を彩る野の花がほとんどでした。

 



野の花は維持が簡単だし、盗まれる心配がないからかもしれませんね・・・   


デッキチェアーがならべてあって「イギリスの都市の夏を満喫してください」なんて書いてあったけど、この日の屋外は寒かったです!

前の道路は工事中でうるさいかったし、座ってる人なんていませんでした。
私はすわり心地をチェックするために座ってみました。(なかなか快適)。

写真を撮ってる人は何人かいましたが、写真を撮り終わったらみな、立ち去ります。


外で立ち止まると寒いから!

「額縁に植物を入れて見てみよう!」という子供むきのアクティビティー用の写真用額が外にいっぱいおいてありました。
使用例;斜め前の市庁舎新館(植物じゃないけど)。


雨まで降ってきました。
用事があって、よそいきの膝丈のドレスを着てきて、大後悔です。寒い。

斜め向かいの中央図書館で雨宿りと一休みすることに。ゆったり座れる場所がたくさんありますから。

美術館から見た右から市庁舎本館 Manchester Town Hall(裏側)、市庁舎新館 Manchester Town Hall Extension、その奥に少し見えてる中央図書館 Manchester Central Library 。前は市電の線路の工事中。

繰り返しますが、「寒かった」

 

 


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ストックポートの上と下、その4、中世の地下牢の前をとおってマーケットプレイスに上がる

2015年07月29日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺

またまた、ストックポートのオールド・タウン The Old Townリトル・アンダーバンク Little Underbank


ロウワー・ヒルゲート Lower Hillgate (リトル・アンダーバンクと同じ通り、名前が途中で変わっただけ)からマーケット・プレイス Market Place に上がる最も古いルート、ミールハウス・ブロウ Mealhouse Brow


ブロウというのは上の道と下の道をつなぐ坂や階段のこと。

左側の、ニュースエージェント、(新聞雑誌店)おそらくはこの地域が景観保存地域に指定される前に建てられた、と思われる、ハンパにレトロな1960年代風の、ボロッちいモダン建築。

年配のアジア系(イギリスではインド、パキスタン人を指します)の夫婦が店番してるこのお店、私もお菓子や飲み物を買ったことがたびたびありますが品数も貧弱で繁盛している、とは思えません。

彼らが数年後引退したら、建物を取壊して、景観にマッチした時代風の3階建てが建つんじゃないかと・・・・

見えてきました、おなじみマーケット・ホール Market Hall   。


角のぶぶんは、はい、これもおなじみのストックポート・ダンジョン Stockport Dungeon 。


階段に座り込むスマホ青年の横には罪人がさらし台にかかってます。


上の写真はずいぶん前に撮ったものです。

今現在、このダサいマネキン罪人はぐっと後ろに後退。中が暗くて、窓ガラスに周りの建物や青空が写りこんじゃってぜんぜん写真が撮れません。

ショーウインドウのディスプレイにはハロウィーンパーティーの飾り用のゴムのドブネズミも加わって、雑さが、もうどうしようもなくなっています。

ミールハウス・ブロウの名の由来は、18世紀に牢獄の上に建ったこのビル、穀物(ミール)の取引所だったから。

中世の地下牢、1810年ごろまで、巡回裁判(当時の制度)がマーケット広場で開かれる時に被告人を一時的に地下に留置するのにつかわれてたということです。

このショーウインドウのある店舗スペース、画廊やパーティー会場として貸し出してるみたいですよ!

興味津々!

貸出案内のポスターには明記されていませんが、もちろん地下の牢獄スペースもセットになって貸し出していると思います・・・

マーケット・ホール、セント・メアリーズ教会 St Mary's Church、ダンジョンと名所3点セット。



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新鮮な桃の季節です。また出たぺちゃんこ、他

2015年07月28日 09時00分00秒 | 英国の野菜、果物
ティールームで飲んだ冷たいフルーツティーのグラスの縁に食いついていた咬みつきイチゴ。   



うちの庭のりんごの木になったライムライト Lime light という種類の青りんご。   


ピーマン4変化。


日本では色つきピーマンのことを今パプリカと呼ぶそうですね。
以前は赤ピーマン、黄ピーマンでしたよ。
イギリスではグリーンペッパー、レッドペッパー、イエローペッパーです。
全部同じ種類だってご存知ですよね。収穫をのばしておいておくと緑から徐々に赤に変わるんです。

おなじみぺちゃんこモモ。


スペイン産のスイートキャップという種類です。

日本にはまだないですね。


おまけ



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ストックポートの名所と、「絵になる」パブ

2015年07月27日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
ストックポート・ヴァイアダクト Stockport Viaduct とその下にたつパブ、クラウン・イン Crown Inn


実はこの構図、私のオリジナルではありません。
絵葉書や観光ポスターでおなじみのイメージです。

ストックポート・ヴァイアダクトは、ストックポートの名所、世界で2番目に大きいレンガ造りの建物(公式記録)です。


ピラミッド The Pyramid とウール・パック Wool Pack


ガラス張りのピラミッド型のビルは、コオペレティヴ・バンク The Co-Opperative という銀行のオフィスビルです。

ストックポート・ヴァイアダクトとともに、高速道路でストックポートに入ると同時に目に飛び込んでくる、強烈に対照的なストックポートのランドマーク。

ピラミッドのてっぺんにガラスのエレベーターで上がってみたい・・・(関係者以外たち入れません)

ウールパックは地元サッカーチームのストックポート・カウンティ Stockport County FC のファンの集合場所パブです。

以前は隔週土曜日はうちの夫も常連ファンとして入り浸ってましたが、観戦をやめてから足が遠のいています。


ストックポート・タウンホール Stockport Town Hall と(その名も!)タウンホール・タヴァーン  Town Hall Tavern


看板・・・


ウェディングケーキと呼ばれる白亜のタウンホール、結婚登記所があります。
入り口はパブ脇の入り口の正面。

このパブは式前に花婿が一杯やるので有名なパブ。

市立美術館 Stockport Art Gallery とネルソン・タヴァーン Nelson Tavern


タウンホール・パブの国道A6をはさんで斜め向かい。


セント・メアリーズ教会 St. Mary's Church(左側の塔)とアーデン・アームス Arden Arms
    

夫のお気に入りパブ。

伝統的な内装がいまや希少価値。

マーケット・プレイスに上がるこの坂、ミルゲート Milgate に関してはそのうちまた書きます。



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ポートサンライト、リヴァプールのそばのユートピア計画実現の地、その2

2015年07月26日 09時00分00秒 | イングランド北部
ポートサンライト Port Sunlight、昨日の続きです。
車でストックポートの自宅から30分。

町の中心のレディリーヴァ美術館 Lady Lever Art Gallery


正面部分が今、改装工事中。

実は私たちのお気に入りで、5回ぐらいいっています。


今回行ったのは、夫が特別企画、ヴェニスの風景画展を見たがったから。

特別展を含めて入場無料。

10年ほど前から、車椅子用のアクセス等充実させて、近代的な市営美術館に生まれ変わりました。

25年前私が電車でひとりで行ったときはいかにも個人蔵の小ちんまりしたかわいい美術館でしたが。

ラファエロ前派やヴィクトリア時代のセンチメンタルな主題の絵画の収集で知られています。
古代ギリシャ、ローマやイギリス18世紀も充実しています。


日本でレディリーヴァ巡廻展をやる準備中でした。

美術館裏の入り口から撮った、コラムcolumn 。上に乗ってるのはレディリーヴァ像。


美術館正面の噴水池にある海馬とイルカと・・・よくわからない古代ギリシャ風アレンジ。


スタイルはアールデコ風、でしょうか?この日は水がとまってました。
いつもは海馬とイルカが口から四方に水を撒き散らしています。

噴水盤から一直線に約200メートル、戦没者慰霊廟まで遊歩道が続いています。

とちゅう、遊歩道が交差するまんなかには慰霊塔があります。

両側にはバランスよくさまざまなスタイルのかわいい連続住宅が並びます。


この両側の2連の建物左右対称で、表面の装飾が微妙に変えてあるの、わかるかな?



慰霊廟。遊歩道はおわり。


町はこの一直線の緑の遊歩道を中心に開発されています。
道に迷ってもここに戻ればどっちかのはしに美術館か慰霊廟があるのですぐわかります。


800軒ほどある、どれもこれも可愛らしいすべて外観の異なる住宅の写真を上手に撮るのは、ちょっと無理!

計画的に植えられた並木が良く茂って、後ろに退けないところが多い。


敷地内に車をとめるスペースがない(というより自分のうち専用の前庭がない!)のでたいてい路上に車がとめてあってじゃま。


小学校(右側)。




パブ。


集会所


集会所と、ボウリング場。


10本のピンをひっくり返すテンピンボウリングと違って、おじいさんが草地でやってるこれは鉄の玉を相手のにぶつけて点数をとるゲーム。

劇場と、景観に変化を持たせるためのあまり意味のない橋。


ハートがかわいいアーツ&クラフツ風

シャム双生児


丸い玄関、入ってみたい。


以上は何とか撮った数枚です・・・・

800軒、ほとんどすべて2級保存指定です。

住宅は、1980年まではユニリーヴァ Unilever の所有で、入居者は全て工場で働く従業員でしたが、その後分譲、私有化が進み、今はほとんどすべてが個人所有。

町ぐるみ景観保存地域で、庭や建物外観の維持のため厳しい規制があるようです。

テレビの地上波アンテナはあるようですがサテライトディスクは見当たりません。
「売りや」看板もでていません。
イギリス中どこの家にもある、分別用の車輪つき巨大ゴミ箱はどこ?

でも実は保存建築にはご法度の、プラスチックの窓枠、いくつか見かけました!


町の外をリヴァプール、 チェスター間バスが頻繁に走っています。
リヴァプールから地下鉄もべんりです。

美術館を含めて半日の観光がおすすめ。カフェの休憩を含めて美術館に3時間割けばすべて見られます。

レディーリーバ展が来年日本で開催された後はどおっと怒涛のように日本人観光客が訪れることが予想されます。(私の懸念)

今回、写真を撮りまくるアメリカ人の一団に遭遇しました。
チェスター、リヴァプール観光のついでに寄ったのかな?

年配のアメリカ人て、遠くから見てもすぐわかります。
近づいたらやっぱりアメリカ英語でした!


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ポートサンライト、リヴァプールのそばのユートピア計画実現の地、その1

2015年07月25日 09時00分00秒 | イングランド北部
ポートサンライト Port Sunlight


19世紀イギリス全土に広まったユートピア計画運動の成功した一例、美しいまちです。


リヴァプールのそば。

雇用者が労働者のために、快適な住宅だけじゃなく、学校、教会、図書館、運動場など文化、娯楽施設を含めた理想的な住環境を提供するこの運動、イギリスではモデルヴィレッジ model village とよばれています。


利益を労働者と分かち合うのは社会主義の理念と少しにています。
社会主義とぜんぜん違うのは、雇用者が利益を分配する代わりに自分の好きなように(労働者のために良かれと思ったことに)使うという点です。

キリスト教の慈善に近い考え方です。  

教育のない労働者にお金を渡せばお酒を飲んだりろくなことならないというのが経営者がわの一致した考え方のようだったようです。
モデルヴィレッジの建設、当時の労使の理想的な関係の体現だったみたい。

こんな理念で発足した工場の周りのモデルヴィレッジ、英連邦に30以上あります。

工場が撤退して村自体が廃村になったり、不動産が私有化されたり、周りの開発に影響されたりで、もとの姿をとどめているのはごくわずか。

ここ、ポートサンライトは開発が完成した1920年の状態をほぼ完璧にとどめています。
1978年に町ぐるみ景観保存地域に指定。

モデルヴィレッジの完全版の見本です。



他に、バーミンガム近郊のボーンヴィル Bounville、ブラッドフォード近郊の世界遺産、ソルティア Saltaire が保存状態のいいモデルヴィレッジとして有名です。

スコットランドの世界遺産、ニューラナーク New Lanark は日本人にも人気があるそうですね。


ソルティア、日帰りで行けるんですがまだ機会がありません。

さて、ポートサンライト。

石鹸洗剤製造で世界的に有名なユニリーバ Unilever の創設者、ウィリアムリーヴァ William Lever の発案で1888年に建設が始まっています。

工場は今も、町の中にあって操業を続けています。

左側の青い部分。

ヴィクトリア時代の入り口部分は車で通ったけど、残念、写真が撮れませんでした。

町の特徴は、建物がそれぞれ違うこと!

他のモデルヴィレッジはスタイルに統一性を持たせていますがここではわざといろいろな時代、様式を取り入れて見飽きないよう工夫されています。

多くの建築家に設計を依頼して競わせたのも特徴です。



他では見ない凝ったつくりの、ほとんどが連続住宅。

黒と白のチューダー様式のハーフチンバーが多いのでも有名。
意識的にハーフチンバーを残す努力を200年間続けてきたすぐそばのチェスター Chester に敬意をはらって。


ポートサンライト、今はリヴァプールと同じ、マージーサイド Merseyside(州名)に組み込まれていますが、当時はチェシャー Cheshire の一画でした。

黒白ハーフチンバーは、チェシャーの特徴的建築様式なんです。

地方色を生かした町作りにこだわったのは19世紀なかばにおこり、美術や文芸に多大な影響を与えた工芸復興運動、アーツ&クラフツムーヴメント Arts & Crafts Movement の影響です。

ヴィジターセンターがあって、開発や建築物に関する情報資料が豊富です。


これがそう。(写真がいまひとつ)

ユニリーヴァのPRもしています。
リーヴァ社製の石鹸が復刻パッケージで売られています。

続きはあした。



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リヴァプールその3、アルバートドック。撮影禁止のテートで写真を撮る

2015年07月24日 09時00分00秒 | イングランド北部

昨日の続きです。


世界遺産、リヴァプール Liverpool アルバートドック Albert Dock

今回テート Tate Liverpool に入りました。(無料)


ロンドンのテートの分館です。規模はぐっと小さい。

写真撮影、画学生の模写は大歓迎の美術館、博物館が多いイギリスでは珍しく、どっちも厳禁。

現代美術の専門館、まだ生きている作家が多いからでしょうか・・・? 


マージー河 River Mersey に面した19世紀の倉庫ビル、絵画の展示作品がかかる壁に外が見える窓が。
思わず写真撮っちゃいました。
      

展示作品じゃないから許されると思うのですが。


息子はかなり飽きちゃってます。

わけのわからないインスタレーションアートの前で失礼なことを(英語で)口走らないよう入館前にくぎをさしておきました。

私の選んだ展示作品トップ1はこれ。壁から生えてる足。(絵葉書を購入)


Robert Gober 作、無題 Untitled 。

夫と息子の一致したワースト1でもあります。

外科の看護婦だった作者のお母さんが処理した切断された手脚の想像=少年時代の悪夢、を表現、と説明がきにありました。

現代アートにしてはわかりやすい表現と、無邪気なコンセプトが良い。題は気どりすぎ。

写真撮影禁止は絵葉書の売り上げを確保するためかも。

マティスや、ルノアールのきれいな絵もありました。

入り口ホールにあるこの色の変わるシャンデリア、ただのインテリアだと思って写真を撮ったら、これもアートでした・・・・


写真撮っちゃいけないはずですが、係りの案内の人に何も言われませんでした。



カフェのお砂糖の袋は、テートのオリジナル、にじんだ文字のロゴ入り。


美術館テートブリテン Tate Britain の創設者、ヘンリー テート Sir Henry Tate はヴィクトリア時代の砂糖王です。
今でもテートは製糖のトップブランド。

このお砂糖ももちろんテート製。



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リヴァプールその2、アルバートドック、奴隷貿易、他

2015年07月23日 09時00分00秒 | イングランド北部
昨日の続きです。

リヴァプール Liverpool アルバートドック Albert Dock


1846年に完成した波止場、倉庫、商業ビル群です。

世界遺産指定物件でもあります。
博物館、美術館がいくつかあります。

ビートルズ博物館 The Beatles Story が日本人に人気のようですね。私は、はいったことがありません。

この日も、他の場所で誰一人見なかった日本人観光客をアルバートドックで3組も見かけました。(同じツアーかも)

全員ビートルズストーリーのおみやげ物袋を提げていました。

さっすが、地球の歩き方に載ってるだけある。

20年以上前行った、マージーサイド海洋博物館 Merseyside Maritime Museum

タイタニック号の展示が充実してます。

リヴァプールはタイタニック号の母港です。

リヴァプール博物館 Museim of Liverpool 、外側。

20年前行入った時はぼろかった。
アイルランド移民に関する展示がおもしろかったです。

アメリカ行きの移民船はリヴァプールに寄港したそうです。

大河、マージー川 River Mersey の向こう岸はチェシャーのバークンヘッドBirkenhead。左に行くとアイルランド海の河口にでます。




リヴァプールにはアイルランド人のイギリス最大のコミュニティーがあります。

最近できたらしい奴隷史博物館International Slavery Museum が興味深い。時間がなくていきませんでした。
リヴァプール博物館から独立して専門性の高い国際的な展示になったようです。

リヴァープルの、ひいては大英帝国の繁栄は奴隷貿易によってもたらされました。

奴隷貿易の巨万な利益は産業革命の設備投資に有効に使われました。

リヴァプールには奴隷輸送船の船主がいっぱい。アフリカで捕獲した奴隷を積み込んだ船がたくさん寄港しました。

非人道的な奴隷産業に直接手をよごさなくとも、投資でぼろもうけした銀行、資産家は多数。

イギリス近代史の汚点です!

続きは明日。

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ちょっとリヴァプールその1、古い建物、新しい建物

2015年07月22日 09時00分00秒 | イングランド北部

実は先月のことですが、用事でリヴァプール Liverpool に行ってきました。

リヴァプールは興味深い町です。

マンチェスターからは電車で1時間あまりの距離。
行く機会があまりないのですが。

1830年に、世界で始めての鉄道が開通したのはリヴァプール、マンチェスター間です。

リヴァプールライムストリート 駅 Liverpool Lime Street Station


駅のすぐ向かいの、セントジョージズホール St George's Hall


1851年に完成したギリシャ復興様式の世界的代表作のひとつです。

このセントジョージスホールのあるウィリアムブラウンストリート William Brown Street とその周辺のふるい由緒のある建物の残る地域は一部が世界遺産に認定されています。

今回は遠くからこのホールを撮っただけで、この地域に足を踏み入れませんでした。


そのかわり、街なかの写真をいくつか。




花崗岩のピラミッド風の段々。全貌写真がなくて残念。リヴァプールワン Liverpool One というショッピングセンターの一部


同じくリヴァプールワンのジグザグエスカレーター。


リヴァプールのもうひとつの世界遺産、アルバートドック Albert Dock のそばの写真を2点。
    





1930年代の建物。もと船会社でしょうか・・・?


今はデパート。


アルバートドックについてはまた明日。


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ふたつの顔をもつスイートペッパー

2015年07月21日 09時00分00秒 | さがせば何処にでも顔はある
笑顔


渋面


一本のペッパーに顔ふたつ。
下半分は、お料理に使いました。

果肉(というか、皮ですね、中はがらんどう)の薄い、あまいペッパーです。

先がとんがっています。

日本ではこれもピーマンって呼ぶのかな?

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ストックポートの上と下その3、風紀の悪さで知られた坂  ・

2015年07月20日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
ロストロン・ブロウ Rostron Brow

高いところと低いところにある道をつなぐ小さな坂道や階段をブロウ brow といいます。

ストックポートにたくさんあるブロウのひとつ、ロストロン・ブロウ。


ロウアー・ヒルゲート Lower Hilgateリトル・アンダーバンク Little Underbank の続き。名前が道の途中でかわっただけ)から、マーケットプレイス Market Place に上がる急な坂です。

右側の建物は空き家です。

数年前、イタリア移民の家族がやってたイタリアンレストランが店じまいした後、
1960年代の、中途半端にレトロでぼろっちい平屋が取壊され、景観にマッチしたこのビルが建ちました。

古い街並みにあわせた建物のデザイン、古くもないのに古く見せるインチキ、という批判もありますが、私はいいと思います。レンガを積んで、窓枠は木製と本格派。

上がる途中、右横手に出る小道がありました。

街灯に自転車のタイヤがかかってますね。

右側のレンガの壁は新築のフラット、日本でいう「マンション」ですね。

小道を抜けて正面にまわると驚くほどモダン。 

坂にもどります。

左側はヴィクトリア時代の建物です。 

私の知るかぎり10年は空き家で、崩れかかって壁の割れ目に木まで生えてます。

景観保存地域なのでうかつに取壊せないんでしょう。

上がりきったところにセント・メアリーズ教会 St. mary's Church があります。


すり減った石段が5段残っています。

ロストロン・ブロウ、上から見るとみすぼらしいです。
特に左側、レンガ色のタイルを表面に貼って中途半端に古く見せてるのが情けないですね。


ストックポートの歴史散策リーフレットによると、ここは19世紀はじめまで両側と坂下に風紀上問題のある評判の悪いエール・ハウス(パブ)がごちゃごちゃ建ちならぶ悪所だったそうです。

特に評判が悪く人気のあった一軒はダスト・ホール The Dust Hole(ゴミ棄て穴)というすごい名前で呼ばれていたそうです。

名所旧跡案内の青いブリキ札(ブルー・プラーク blue plaque )にもそう書いてあってわざわざ坂の上と下にも打ち付けてあります。

恐れ多くも教会のすぐ前!

評判の悪いエールハウスでどんなことがあったんでしょうか。

バクチ、売春、けんか、悪い言葉で騒ぐ、酔ってげろを吐く、といったところでしょうか。



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80年ぶりに姿を現した橋、ランカシャー・ブリッジ

2015年07月19日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
むかしの州境だったマージー河 River Mersey にかかるランカシャー・ブリッジ Lancashire Bridge


橋を渡った向こう岸がランカシャー Lancashire、川のこっちがわはチェシャー Cheshire だったのでこの名前があります。

(現在は行政区分が変わってストックポートをふくめたこのあたり一帯はグレーター・マンチェスター Greater Manchester に組み込まれています)

ショッピングエリアの再開発で、1937年に、川は道路で覆われてしまいました。
そのときに19世紀初頭に再建された由緒あるこの橋も姿を消しました。

以来80年、橋の存在は忘れられ、通りに名を残すのみに。

ブリッジ・ストリート Bridge Streetと、マーケット・スクエアに上がるかわいい坂道ブリッジ・ブロウ Bridge Brow について書いた昨日の本欄も、読んでください。

近年の、「古い街並みで町おこし」、の気運と史跡保存運動の働きかけでランカシャー・ブリッジを一部再興することに。


クリスマス前から大がかりな工事が始まり、3週間ほど前に完成。

橋がないのにブリッジ・ストリート・・・のなぞがこれで解けました。

川を覆う道路を一部分おにぎり形に取り除き、川面と橋の基礎のアーチを見せる斬新な意匠が人目を引いています。

片側だけ。

たくさんの人が立ち止まって水面を覗き込み、携帯電話で写真を撮っています。

橋は、ブリッジ・ストリートに続いています。




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ストックポートの上と下その2、ブリッジ・ブロウ

2015年07月18日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
ブリッジ・ブロウ Bridge Brow


ブロウ brow というのは「崖っぷち」のような意味ですが、平行に走る上の道と下の道をつなぐ、狭い急な坂道(階段のことも)の名前にも使われます。

小さなエリアに上り下りが驚くほど多いストックポートには、かわいい、楽しいブロウがたくさんあります。

おなじみ、マーケット・スクエア Market Square

マーケット・スクエアについて書いた、7月2日から8日にかけての以前の記事もよかったら読んでください。

パブ、ベーカーズ・ヴォウルツ Baker's Vaults の横の坂道が、ブリッジ・ブロウ。

マーケットの日、天気のいい土曜日。



坂の途中の青い建物は魚屋さん。マーケット開催日の火、木、金土曜日だけ開いてます。


ここの若旦那、両サイドを細くくるんとカールさせたポアロのような口ひげがあります!
坂の下からお店を撮ります。


奥でお客さんと話してるんだけど、口ひげ、ちょっと見えません。

坂を下り切ると前を横切る通りはグレートアンダーバンク Great Underbank


斜め前に、チューダー様式のアンダーバンク・ホール Underbank Hall があるのが、見えますね。

16世紀の豪商のお屋敷です。今は銀行としてつかわれています。

6月19日の本欄も、読んでください。
2015年6月19日ストックポートのオールドタウンにもどる、今度はグレートアンダーバンクブログ

手前に続く通りはブリッジ・ストリート Bridge Street


ブリッジ・ストリートに、ランカシャー・ブリッジ Lancashire Bridge という橋が先月、突然出現しました。

ブリッジ・ストリートとブリッジ・ブロウの名前はこの橋に由来します。

ええっ?橋と通り、どっちが先なのって?

この話はまた明日。


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マンチェスターのピカディリー・ガーデンズに異変(その後)

2015年07月17日 09時00分00秒 | マンチェスター

マンチェスター、シティーセンターにある都会のオアシス、ピカディリーガーデンズ Piccadilly Gardens



ここ数年、マンチェスターのランドマークとしておなじみだった大観覧車、ウィール・オブ・マンチェスター The Wheel of Manchester の 解体が終わったようです。

先週通りかかった時には更地になっていました。


地元の夕刊紙、マンチェスター・イヴニング・ニュースのバックナンバーによれば、4月から操業を停止していたとか。

そばの噴水 Water feature の水がここ2年ほどとめられていた事情もわかりました。

(写真は在りし日の観覧車と、水が止められて久しい噴水盤です)

地下の水漏れを放置した結果、ピカディリー・ガーデンズが少しずつ沼地化していたということです!配管工事がずさんだったようです。

腐った芝生やベンチは撤去され、観覧車の地盤も危険という疑いで操業停止、徹底的な安全確認調査が行われました。

安全は確認されたものの、この機会に大観覧車がこの場所に位置する是非の論争がおこりました。

観光客目当ての観覧車は、くつろげる緑のスペースの拡大を望む地元市民には受けが悪く、最終的に撤去が決まったそうです。




高さを変えて噴き出す噴水は子供たちに大人気でした。ピカディリー・ガーデンズの重要な景観の一部だったのですが、操業がとまったままです。

今年の夏は仮覆いをしてお花のディスプレイでしのぐそうですが、撤去も検討されています。
(もう夏ですがまだ、お花のディスプレイは実現してません。)

地盤から掘り起こして最建築を要する修理はおおごとのようです。

ピカディリー・ガーデンズは日本の高名な建築家、安藤忠雄の設計です。

この噴水が撤去されれば、同じくデザインの主要ポイントで評判の悪い「壁 The Wall」の存在理由もあやうくなります。(というのは私の推察ですが)


市電の駅のある側を囲っている「壁」は都会の喧騒からオアシスを遮蔽しているそうです。




この抽象的なコンセプトは気どりすぎ(実際はぜんぜん遮蔽してません)で気に入りませんが、私はどっしりした安定感が嫌いではありません。

じゃま、という批判の他に、打ちっぱなしがイギリス人には不評です。工事現場みたい、とか「ベルリンの壁」みたいとかいわれて。


検討段階から批判があったそうですが安藤氏と推進派、おしきったそうです。

写真のほとんどは去年撮ったものです。

今日も最後までお読みくださりありがとうございます。
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