「猛暑」の日本にお住まいのみなさま、お見舞い申し上げます。
ここイングランドの週末は、日中最高気温が25℃前後のすごしやすい、それでも日差しが強い晴天でした。
写真は、金曜日に用事で行ったストックポートのタウンセンターです。
夏休み中の子供たちのためのイベントが今年もショッピングセンター、マージー・ウェイMersey Way で開催されていました。毎年おなじみの夏の風物詩です。
ヘルタースケルター helter skelter(螺旋滑り台)と砂浜を再現したお砂場、そして付き添いの大人のためのデッキチェアの設備が海辺の休暇を演出しています。
今年の新企画は「ホンモノの人魚」との記念撮影!
水族館の水槽に潜るトドやアシカと記念撮影...に趣きが似ていないこともないですね。
日中最高気温が28℃前後まで上がった火曜日、私は「暑気あたり」にあいました。
気温が40℃近くの日もある日本にお住いの皆様に笑われてしまう体たらくは承知です。
以下、写真はマンチェスターのかつての倉庫街、現在はおしゃれな都会生活を楽しむ若い人たちが住むこぎれいなマンション街になっている、グレート・アンコート Great Ancort エリア です。
夕方、友人との会食の予定があり、乗り継ぎなしのマンチェスター行きのバスに乗るために25分ほど歩いたのが間違いでした。
日差しのピークは過ぎた午後、気温はせいぜい25度ぐらい、微風もふいていたので油断しました。バス停についた時には全身が熱く、息切れがしました。
しばらく日かげのバス停のベンチで休んでから乗ればよかったのに、すぐにマンチェスター行きのバスが来てしまいました。
「ラッキー」と思って乗り込んだらバスの中は灼熱のサウナ地獄でした。
冷房はありません。窓も満足にあきません。
あまりの暑さに気分が悪くなり目を開けていられなくなり、15分ほど乗ったマクドナルドそばの停留所で気力を振り絞ってバスを降りました。
外気を吸って気を取り直し、冷房で涼しいマクドナルドで息を吹き返しました!
水筒を持って出なかった私は脱水症状を引き起こしていました(それほど汗はかいていなかったのですが!)季節限定ファンタ・アップル味(無果汁)の特大サイズを一気に飲み干しました。
サウナのあとの冷水風呂の爽快感を思い出しました。
じゅうぶん体を冷やしてから、またマンチェスター行きの灼熱のサウナバスに今度は20分ぐらい乗りましたが...もう、だいじょうぶでした。
冷房のありがたさをこの時ほど感じたことはありません。
待ち合わせ時間より早めについてマンチェスターで買い物をするつもりでしたが、冷水風呂がわりのマクドナルドで30分以上じっと座っていたのであまり時間はありませんでした。
冷房がキンキンに効いたスペイン料理屋でのタパス料理と、いつまでも日がくれない英国の夏の夜の涼を満喫、主に専門職タイプのたくさんの若い人たちが外にテーブルを並べたバーやカフェで集う運河沿いの散歩を楽しみました。
翌日、水曜日は32℃...ストックポートではこの夏2度目の30℃越えの真夏日でした。
夫とクルマで出かけたストックポートで事務的な打ち合わせがあったのですが待ち合わせの人が来るまでコンビニエンスストアで涼ませてもらいました。(極楽極楽)
いったいいつから、お店や飲食店の多くが冷房を設置しだしたのでしょうか。はっきりと記憶にはないのですが、ここ7、8年ぐらいでしょう。
以下、写真は6月の終わりに撮った、ストックポートの夏の定番ファッション「お腹だし」「ショーツ(半ズボン)」です。
地球規模の温暖化が誰の目にも明らかになり始めたのは...もう10年ぐらい前でしょうか。
今の英国はちょうど私が住んでいた、40年ぐらい前の日本と状況が似ているかもしれません。
いえ、もちろん当時の日本よりも夏の気温はたしかにずっと低いですが。
いくら温暖化が進んでいると言っても冷房が必要な「猛暑」はせいぜい夏の2週間ぐらいですので、英国で冷房設備を所有している一般家庭はごく稀でしょう。
猛暑の期間が2カ月以上あったものの、40年前は日本でも扇風機と室内の換気だけで何とか過ごせた暑さでしたよね。
家に冷房がなく、デパートやレストランに涼みに行く人も多かったように記憶しています。
高校、大学の通学に急ぎでない時は、電車を1台か2台見送って「冷房車」が来るのを待った記憶もあります。
今の日本は、冷房なしの家庭のほうが少ないでしょうね。電車はすべて冷房付きのはずです。
私の知る限り、グレーター・マンチェスターで冷房設備のあるバス、電車は皆無です。
ハダカの男性もけっこう見かけます!
それほど暑くないんですけど!
短い夏を思いっきり楽しんでいるジェスチャーでしょうか。
お腹だし、どころではない「ビキニ」の女性もたま~に見かけます。
海辺のリゾート地などではない町の中や住宅街ですよ...!規律を重んじる人々が多いと言われる日本いませんよね。これは「同調圧力」というものでしょうか。
...と言っても、昔は日本にステテコ姿で出歩くおじさんがけっこういたものでした。今は冷房の効いた自宅にこもる人が多いからなのか「民度」が向上したためなのか、そんな人もういませんね。
グレート・アンコートのおしゃれなエリアでは、なぜか暑苦しい、身体にぴったりフィットした黒っぽいスポーツウェアの人がとても多かったのでした。
みんな仕事のあとにジムに行ったのかな(このエリアにはそんなにたくさんジムがあるのだろうか)...と思ったのですが、違うようです。同行の友人に聞いたところ、バーやカフェに繰り出すのに、スポーツウェアに着替えるのが都会で知的職業に就く若いおしゃれな人たちの心意気らしいです...
これは「同調圧力」だと思います。