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イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

近況報告、今回は土

2025年06月23日 18時45分42秒 | 英国の、生活のひとコマ

6月のはじめに購入、玄関前に搬送された、「トップソイル top soil」1トンの使い道です。

以前の記事のリンクです☟

ジャリや石や岩を売る、造園、舗装に欠かせない特殊な需要の建材店、雨ざらし

日本語で「表土(ひょうど)」、トップ・ソイルは地層のいちばん上にある土で、ほぼ無機質。庭土として使うにはコンポスト(堆肥)や腐葉土など植物の養分を混ぜる必要があるようです。

天気のいい数日間に夫と2人で玄関から廊下、キッチンを通ってバケツで少しずつ裏庭に運びました。

半分(500㎏)ほど残った状態です。

駐車にジャマなのでもう少し奥に移動したいのですが、私たち2人が押しても引いてもびくとも動きません。現在スペインから来て滞在している息子の力を借りるかもしれません。

庭の奥のスペースに敷き詰めました。

(上の写真中央にエラそうに生えているショボいアザミのような雑草は抜く前に2m30cmほどの高さに成長しました。私の膝丈だった時から私の身長を抜き、ついに夫の身長(190㎝弱)を超えた時には枯れるまでずっと見守ろうと決心したのですが抜くように主張する夫と論争の的になり...名残り惜しかったものの私が折れて処分しました)

 

私たちが引っ越してきた20余年前、右すみにあった大木が大きな影を落とし芝生が育たないこの場所には木の板の「デッキング」が設置されていました。

数年前に腐り始めた板を去年の夏に撤去、大木も伐採した後、日当たりが万全になったこの場所を花壇として使うことに決めたのです。

園芸店で大量に買うと高くつく庭土のかわりに、建築資材用の石ジャリ専門店、オファートン・サンド&グラベルスでこの1トンのトップソイルを購入したわけです。

そのオファートン・サンド&グラベルに再び行きました。(2週間も前です)

前回も目につけていたインディアン・サンドストーン Indian sandstone という石板を「踏み石 stepping stones 」にするために買いました。本来は敷き詰めてパティオの床材として使う目的の石板です。

自分のクルマやトラックで広大な売り場に乗りいれて、ゴロゴロ転がしたり積み上げられたりしている売り物の岩や石板を自分で勝手にトランクや荷台に載せ、例の風情のあるあばら家オフィスで「何をいくつ取ったか」を言って代金を払う仕組みです。

ほんとうにそれをそれだけ持っていくのかを見て確認するわけではなく、客の言うことを100%信用して料金を取るおどろきの信用で成り立つビジネスです!

このデッキングの板を外したー段高い庭の部分を便宜上「インドの庭 Indian garden」と名付けました。

敷石を並べ、ガーデンセンター(大規模な園芸店)で買ってきた植物をポツポツと植え始めたところです。

インドの庭園がテーマとかでは全くありません。安易に敷石の名前からとりました。けっこうひびきがロマンチックでしょう?

小ぶりなヒマワリ(手前右)、見苦しい塀を隠すため、つるがのびるハニーサックル、クレマチス、ジャスミンの苗を塀の手前に、左奥にはアリウム(紫のねぎボウズ)切り株前にはサルビアを2本植えました。夫の希望で買った場違いなヒマワリを除き、すべて景観の美しい街なかの公園の花壇などでおなじみの比較的手入れのラクな丈の高い植物...インドとの関連性など全くない花のチョイスです

メインのエリアを縦断する飛び石の踏み石と連続性を持たせたつもりです。

 

ガーデンセンターには何回か足を運びました。

丈が低く栄養分や土が少なくてもよく育つ「アルパイン・ガーデン Alpaine garden 」種の植物を前面に植えこむことにしました。

 

「アルパイン種」とはヨーロッパ・アルプスのゴツゴツした岩場や崖の割れ間に根付く素朴なイメージの花各種です。

もとは1960年頃にはやったという、岩や石を積み上げてすき間に詰めた土に花を植える「ロック・ガーデン rock garden 」用の園芸植物です。もちろん現在は普通の花壇や植木鉢に植える人のほうが多いはずです。

前回のオファートン・サンド&グラベルの記事の中で、ロックガーデンはすっごく流行おくれ、なんて書きましたが、例外もあります。

ガーデンセンターの駐車場でみかけた、アルパイン・ガーデン種のかわいらしい花を散りばめた、ロック・ガーデンのセンスの良い例です。

高齢の方が大切に手入れをしている1970年代ごろに作られた庭にも低い塀がわりの感じのいいロックガーデンを見かけることがあります。ゴツゴツと威圧的に岩を積みかんじんの草花があまり茂っていないようなのはロックガーデンの流行おくれ例ですね。

さて、うちのインディアン・ガーデンです。踏み石の脇に点々と植えたアルパイン種の花々は、年々地面を覆うように広がるでしょう。

前庭を含め...

庭の各所に勝手に増え続ける多年草も少しずつ引っこ抜いてインディアン・ガーデンに植えこみました。

写真を撮ってご披露するのはもう少し花が咲くなど見栄えがする状態になってから...と思っていましたが…

気が変わりました。成長していく庭の変化を夏のあいだ写真に撮ってレポートするつもりです。

 

植え替え時に、植物の根元にスーパーマーケットで買った格安の有機肥料をたっぷりすき込んだ以外はトップソイルのままの土なのですが、インディアン・ガーデンに敷き込んで以来、庭の両側の花壇から風にのって飛んでくるたくさんの一年草のタネが発芽し続けています。雑草も無数に生えはじめています。

思ったよりも肥沃な土らしいトップソイル...新発見です!!秋前にはコンポストを足し来年の春に咲く一年草のタネをまくつもりです。

ティブが外出できるようになってから撮った最新の写真です。

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近況報告、まずはネコ

2025年06月22日 03時32分21秒 | 英国の、生活のひとコマ

小さな傷が化膿して、発熱、倦怠感など引き起こし体調不良だったうちのネコ、ティブのその後です。

抗生物質と消炎剤を出してもらった1週間後、診療所に戻って例の若い名医に経過を診てもらいました。

脚の付け根の傷は完全にはふさがっていないものの、回復がすすみ、化膿も後遺症もないことを確認。

「外出」のお許しもでました。

ハゲに関しては...とくにうつ手はなさそうです。診断は2年前から変わらない「ストレス性の過剰毛づくろい」でしたから。また、コーンの装着や、防御服(バカみたいなセーター等)は余分なストレスを増すだけなので避けるべしとのさすが名医の名言!

帰宅後、さっそく外に出してやりました。

一週間ぶりの屋外でのひなたぼっこを楽しむ病み上がりのティブと、成人した息子にはあまり関心がなさそうな母ネコ、リヴィーです。その日(木曜日)と金、土曜日の3日はとても暑い真夏日でした。

ティブを閉じ込めておく必要がなくなり窓や扉を開けて風を入れることができ好都合でした。

土曜日はロンドンなどイングランド南部では最高気温が34℃の記録的猛暑でした。ここ北部は最高気温が30℃、日本の暑さがそれどころではないのはじゅうぶん承知です。2年前はひと夏日本ですごしましたから。

地球規模の温暖化が進むここ20年ほど、夏が涼しく快適だった英国でも毎年、最大10日ぐらい30℃を超える「熱波 heat wave 」に見舞われます。

ー般に英国人(特に白人)は暑いのがたまらなく嬉しいようです。肌を陽にさらすことへの執着(飽くなき日焼け願望)が並大抵ではありません。

カンカン照りの中、わざわざ外に出る英国人の習性は、長年英国に住んでいてもいまだに紫外線A波B波がおっかない(しかも暑がりで日光に長くあたると火ぶくれができる敏感肌の)日本人の私には全く理解できません。

通常、気温は高くても湿度が低い英国の盛夏は蒸し暑い夏に慣れた日本人には快適です。日かげや屋内に入るとスッと汗の引く爽快感が味わえます。(それでも日が照る間は外出を控える私ですが)

でもこの土曜日は、日の当たらない屋内でも蒸し暑く座っているだけで汗が噴き出してくる異例の高湿度でした。

冷房が今ほど普及していなかった(そして今ほど夏の暑さが厳しくなかった)私の子供の頃(50年以上前)の日本の夏を体感でおもいだしました...

どこに行っても冷房完備の現在の日本の夏は、暑い時間に屋外に出なければかなり快適に過ごせますよね。英国のこの土曜日の午後のわが家よりよっぽど快適なはずです。

私みたいな暑さにうんざりの外国人(非白人)にとって、スーパーマーケットなど比較的大きめの商業施設での冷房が一般的になりつつあるものの冷房設備のある個人宅はほぼ皆無な英国の酷暑の数日は、なかなか厳しいです。たったの数日ですが...

さて、ネコ。

暑い日にわざわざ屋外で寝そべりたがるネコの心理も...やはりわかりません。日焼け願望はなさそうです。

晴天の日の屋外の日かげの快適さは私もよくわかります。ネコたちは涼し気なスポットを求めて、数分ごとに寝そべる位置を移動します。

さぞ暑苦しいだろう全身を覆うネコの毛皮...ティブはまだらハゲと部分的ズル剝けハゲのおかげで皮膚に風があたりなかなか涼し気です。

 

あれほど暑かった土曜日の翌日、昨日の日曜日は最高気温が19℃に激下!

こんな気温の乱高下はぜんぜん珍しくありません。

 

昨日、ストックポートのショッピングエリアで見かけた男性の8割はショーツ(半ズボン)姿でした。曇り日で涼しく爽快だったにもかかわらず、です。

真夏日の翌日、なんとしても夏らしい週末を満喫しきってやろうという心意気でしょう。

日本ではショーツ姿の男性をめったに街で見かけなかったような...もっとずーっと暑いのに。

ショーツに真冬のキルティングジャケットの組み合わせの2人...

暑くなればいつでもジャケットを脱いで盛夏の装いになるつもりなのでしょう。

 

 

 

 

 

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ジャリや石や岩を売る、造園、舗装に欠かせない特殊な需要の建材店、雨ざらし

2025年06月02日 07時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ

オファートン・サンド&グラベル Offerton Sand & Gravel という店に行きました。

 

田舎道を20分ほどドライブした場所の、自家用車や業務用トラックが乗りまわせるだだっ広い屋外展示です。

売り場の大半が、ゴロンゴロンとパレットの上に並ぶ大きな石、岩の販売スペースに割かれていました。

大きさで値付けされています。このあたりのは、60ポンドぐらいです。

御影石や大理石のような銘石は皆無、ただの武骨な岩ばかり、何に使うのでしょうか。(そしてどこから持ってきたのでしょうか)

積み上げた岩の隙間に詰めた土に植物を植える、「ロック・ガーデン rock garden 」?すっごく流行おくれです。中央がロックガーデンになっているラウンドアバウト(町の始まりと終わりの交差点に、信号の代わりにあるロータリー)をたまにみかけます。てっぺんにススキがフサフサ生えていたりで「センスないなぁ」と思います。

白い玉砂利も買って、竜安寺みたいな「ゼン・ガーデン zen garden(石庭)」を作るのはどうでしょうか。(いや、いらない)

「私が死んだら墓石はこれでお願いね」なんて言いながら夫とブラブラみてまわりました。

実際、私たちは死んだあと、残された側に負担になるお墓は設けないことにしていますが。たとえ火葬後、共同墓地の区画を買ったとしても好みのゴロゴロ岩などを持ち込むことはできません。

 

やたらに暑い日で、小道具のゴロゴロ岩が火星の表面の上でも歩いている気分にしてくれました。

 

19世紀の田舎家イメージの花壇の縁取り用のホタテの貝殻がありました。ドラマでは見たことがあるのですが、実際にやる人がいるのでしょうか、いるんでしょうね。他にも使い道がありそうです。

このビジネスの主流商品は「ドライブ(車停め)」や歩道などに敷く敷石や、造園の土台作り用の砂、土、それに最も力を入れているらしい、敷き詰めて雑草が生えないように、また水はけをよくする狙いもある装飾性の高いグラベル(ジャリ、小石 gravels )です。

グラベルは、敷石やコンクリート舗装と違って可動性があります。どけたらすぐに土面に戻せるという利便性があります。

グラベルの見本展示が上空から見たお花畑のようでキレイでした。

 

ヨーロッパ各地から取り寄せたというグラベルそれぞれの名前が文学的でした。

月の石とか...

フラミンゴ、シマウマ、氷、黄金、穀物、消し炭、北極...色合いが想像つきますよね。他にもスペインの海岸や...

イングランドの地方の名がついた名前のグラベルもありました。☝原産地なのでしょう。

 

オフィス社屋はこの風情あるあばらやです。

オフィスの中も自然史博物館のショボい地質学展示室のようで興味深かったです。

屋外の隅にあった「古建築からのリサイクル石材」のコーナーも興味深かったです。

形のいびつな敷石はもちろん、塀石や(ニセ)ゴシック教会の一部だったと思われる壁石、屋根を支える梁を通した穴のある石など興味津々。雨ざらしでゴロゴロ転がしてありました。商品なのに蹴っても上に座ってもおとがめなし。

石材ではないものの、マンホールのふたまでありました。(庭の飾りにもう少しで買うところでした!)

3日後の早朝に届いた私たちが買った品物です。

 

トップ・ソイル top soil という、庭土1トン、消費税20%込みで 63ポンド83ペンス(12,360円)+運送料20ポンド。

クレーン付きの大型トラックで狭いドライブに乗り入れられなかったものですから、雨がかからない玄関前の奥まった部分においてもらうことはできません。クレーンが届くギリギリのできるだけ奥におろしてもらいました。

建設、造園、舗装などプロの業者には30%引きで購入できる得点があります。自家用車の車体にペンキで 「(例)Tiberius Construction タイベリウス建設」などと書いていっても対象外、ビジネス登録番号が必要なようです。(タイベリウスはうちのハゲネコの名前です)

週末、夫と私でバケツにすくった約半分(500㎏)を玄関、廊下、キッチンを通って何往復もして裏庭に運びました。用途についてはまた後日。

 

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信じる者は救われる!布教天国マンチェスター(言論の自由を謳歌する言いたい放題陰謀論)

2025年05月26日 06時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ

土曜日、マンチェスターに買い物に行きました。

人との待ち合わせもなく、のんびり1人です。

買い物客でいっぱいのメインのショッピングエリアでは、いくつかの宗教関係の団体がキャンペーン活動を繰り広げていました。

(最初の写真2枚は、メインのショッピングエリアではなく、私の買い物の主な目的地、ノーザン・クオーター Northern Quarter です)

2年前にも同じような状況に行き合わせたことがありました。ストックポート日報で取り上げたその時の記事のリンクです☟

陰謀論この世の終わり宣教人権..主張したい人全員集合、夏日が続くマンチェスターにて

道行く人々に揃ってお尻を向け、地面にひれ伏してお祈りをする、コーランや布教パンフレットの配布をしているイスラム教徒のグループ。

 

道行く人々ににこやかに声をかけつづけ、避けられがちだったキリストの福音を説く2人。

メンバーの1人がキリストのように十字架を担いで人通りの多いショッピング街を歩き始めました。

背負ったスピーカーから大音量でフォーク調の福音ソングを流し続け、注目度バツグン!...迷惑です。

ずいぶん足取りが軽いと思ったら十字架に車輪がついていました...インチキです。

 

前回、私が通りかかった時には休憩中らしくおしゃべりをしていた大道芸人の芸が今回見られました。

よくある「静止芸」ですが、下からの風にあおられた状態で固定された衣装や髪形と、もちろん静止ぶりが見事でした。

「投げ銭」したかったのですが、いかんせん、現金の持ち合わせがなく写真だけ取らせてもらいました。

 

インドのヒンズー教の女神、クリシュナを讃えるハーリー・クリシュナ。

30年以上前には東京でもマンチェスターでもたびたび見かけた街頭の布教活動を近ごろ見ることはありません。

道行く人々にふるまうビーガン食の準備中でした。太鼓のリズムにのって歌い踊る「ハーリハーリ♪」が久しぶりに見たかったのですが今回は食育活動だけだったのかもしれません。

 

前回は見かけなかった、「イスラム教徒です 何でも聞いてください」と書いた看板を掲げる若い男性グループ。

質問をしに近づいていてくる人を待つだけではなく、道行く人々に積極的に話しかけていました。

 

小さなテーブルに聖母マリア像や聖人のメダル、きれいなビーズのロサリオなどをパンフレットといっしょに並べて道行く人々と対話をはかっていた、カトリックの女性2人。

興味を示した女の子に、それぞれの意味を説明していました。

「形から入る」信仰ってところでしょうか、いいと思います。

 

厚い人垣で全く見えなかった大人気のパフォーマンスです。

歌やダンスでないのは見えなくてもわかりました。時々歓声が上がる、人垣の中で繰り広げられていたこの無言の芸は何だったのでしょうか。

曲芸か、手品?...写真を見て気がついたのですが、手を上にあげてビデオを撮っていた人たちのスマートフォンの画面をのぞき見すればよかった!その場では思いつきませんでした。

 

買い物をして帰りのバスに乗るために通りがかった公園、ピカディリー・ガーデンズから...(同じバス路線なのに到着と出発の乗り場が離れているため、来た時には通らなかったのです)

パワフルなゴスペル・シンガーの唄声で、アメージング・グレイスが聞こえてきました。

歌っているところがみたくて行ってみると歌声はスピーカーから流れる録音でした。水のとまった広い噴水版を独占するキリスト教の説教師が音楽をとめて話し始めるところでした。

私が芝生のふちの段に座って、買い物の入ったリュックサックの中をちょっと整理し始めた時に...

説教師が「カトリックやイスラムの信者は、自分の意思ではなく、親が信者だったから入信しただけ。それは本当の意味での信仰ではない!その点、我々は...」とマイクロフォンで拡大された大音量で話し始めました。

何を言っているんだこの人は...!! と次の言葉を待っていると、白人の若者が議論を吹っかけるために説教師に近づいていきました。説教師はマイクロフォンのスイッチを切って対応していましたが、遠くて会話は聞き取れません。

 

公園入口の、ヴィクトリア女王の晩年の座像の下でウガンダの政治犯を釈放するように呼び掛けるグループがキャンペーンをはっていました。

署名を集めて、政府にプレッシャーをかけてもらおうという主旨なのでしょうか。バナーには「ウガンダ政府への途上国支援はやめろ」とも書かれています。

こんなキャンペーン、当事国、ウガンダではとうぜんできるわけがないですよね。

広い世界には言論、思想、信仰の自由を制限する怖ろしい国がけっこうたくさんあることに思い当たりました。言いたい放題言っても身の危険を感じない日本や英国に住んでいれば、言論の自由のありがたみはすぐにマヒしてしまいます。

 

言いたい放題といえば...

またいた!

コロナワクチンの危険性を道行く人々に熱心にうったえつづける「ワクチン攻撃派」(陰謀論者のー派)のこの人たち、2年前にも同じ場所でキャンペーンをはっていましたっけ。

その時の記事のリンクです☟!私のワクチン危険説に対する反論が書かれています。

ムリがあるコロナワクチン危険説、それでも私たちのことを心配してくれている?

写真を撮っていたら、やはりフレンドリーなメンバー(今回は男性ばかりでした)の1人がまた、「これ読んでね~」とにこやかにカラーコピーをしたような素朴なリーフレットをくれました。

ワクチン接種後に死亡したり重篤な後遺症を発症したりした、著名人、ー般人のリストが2年前より増えていました。前回、注目のメダマだった、プリンセス・ケイト(ケイト王太子妃)の写真ポスターが消えていましたが!

そういえばあの時もらったのは、両面印刷の紙1枚でしたが、今回はホッチキスで綴じた3枚の両面印刷...!

「極悪製薬会社の片棒担ぎ」の科学者、医者、ジャーナリストなどの実名、写真、年収入りのリストまで加えられていました。

でも、今なぜ?

いつまでも「社会不正」と闘っていたい熱い血潮のたぎる人たちなのでしょう。道行く人々の心配をしてくれるのもよくわかります。

ほとんどの人がもうワクチンを打つつもりもないはずの今、いらない情報なのですが...何のための活動なのでしょうか?

言論の自由ってほんとうに素晴らしいですね!(...と、とってつけたようなセリフでまとめてみました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ストックポートで目にした奥の深い移民文化!英国で脈々と受け継がれていくナゾの異国食文化!

2025年05月24日 01時55分31秒 | 英国の、生活のひとコマ

ストックポートのタウンセンターを走る交通量の多い、国道A6。

ロンドン(の近く)と、バクストン、ストックポート、マンチェスターも通ってイングランドの北限で、スコットランドとの国境の町、カーライル(の近く)を結ぶ、長い長い、しかも古い道路です。

古代ローマ人が基礎を築いたというA6の、ストックポートのタウンセンターからロンドン方面に2㎞ほど行ったあたりは現在、かなり国際色豊かです。おなじみのインド、中華、をはじめ、トルコ、キプロス、ギリシャ、ジャマイカ、アメリカ南部、南米、そしてイタリア料理のレストランやテイカウェイ(持ち帰り)ショップが数㎞にわたり点在しています。

 

娘を歯科医の診療所に送って行った後、診察が終わるまで近隣をぶらつきました。

見つけてはいったのが比較的あたらしくオープンしたらしい、「複合食文化系」スーパーマーケット。このあたりは「景観条例無法地帯」みたいですね。

インド、イラン、アフガニスタン食料品店と書かれています。

広い!

見なれない、エキゾチックでナゾに満ちた食材がいっぱい!

件のイラン食品店にあった、イラン製のリンゴ酢やザクロのお菓子がありました。紅茶をよく飲むというイラン人向けの充実した紅茶売り場もありましたが夫が探すダージーリン茶葉はありませんでした。

彫りが深く浅黒い顔立ちのインド系らしい男性が店番をしていました。インド人経営の、やはり主にインド系住民をターゲットにした店なのでしょう。

 

日本の、「コシヒカリ」とか「ナントカホマレ」のような産地による銘柄の違いとは違い、長いの丸いの、茶色いの...と米粒の形状が違う、どうやら品種が違うらしいインドのお米...種類の多さに圧倒されました。

かわいいお米袋のデザインが気に入りました。

イラストの、はだしでお買い物する若奥様が手に持つ同じお米袋には同じお米袋を持つ同じ若奥様のイラストが、そのイラストのお米袋にも同じお米袋をもつ若奥様が描かれていて...キリがありません。

別のお米バージョン。丈夫な素材でできた、持ち手付きのこの袋、買い物袋としての再利用が可能です!

チャツネィ chutney とピックル pckle の種類の多さにも圧倒されます。

全てインドのレシピかどうかは確認していませんが、ありとあらゆる種類の果物や野菜のチャツネィや酢漬けの瓶詰め(ピックル)が売られています。

チャツネィは、植民地だったインドから取り入れた、野菜や果物をスパイスや甘味料でトロトロに煮込んだ、英国ではおなじみのソースです。

ハムやチーズに添えて、サンドイッチの具に塗って、またローストしただけの肉の付け合わせとして...単調なイギリス料理に複雑で濃厚な味わいを加える効果バツグンです。

我が家の冷蔵庫には、カラメライズド・オニオン caramerised onion (砂糖で煮詰めたタマネギ)とライム・ピックルlime pickle(細切れにしたライムをトウガラシ他のスパイスと煮込んだ酸っぱいジャム)の2種のチャツネィが常備してあります。あと、カリフラワーなどの野菜をカラシソースで和えたピカリリ picalilli などもー般的なのですが、それがすべてではなかったのがわかりました!

本家本元、インドにはこんなにたくさんの種類があったとは...

日本ではおなじみのニガウリ他、一般では流通していない見慣れぬナゾ野菜も売られていました。

チャツネィのラベルにもナゾ野菜のイラストをいくつか散見、奥が深そうです。

マサーラの種類の多さに夫が興奮していました。

マサーラというのは各種スパイスを混合したインドの粉末調味料です。マサーラと言えば「ガラム・マサーラ」しか知らない英国人一般には驚きの、食材や調理法によってどうやらぜんぜん違うマサーラを使うらしいインド料理の奥の深さに衝撃を受けました。

カレー粉と炒めたタマネギをトマトで煮込む「英国家庭料理」の定番カレーにガラム・マサーラを加えれば、あーらふしぎ!私にも作れちゃう本格インドカレー!なんていい気になっていた英国人ー般(と私)に克を入れられた気分です。

夫がイジワルにもスペリングの誤まりを見つけて、鬼の首でも取ったようにはしゃいでいました。

「このチリー(chillie )パウダー(=粉末トウガラシ)を食べると涼しく(chilly)なるらしい!」と。マサーラの箱にもこの誤まりスペリングは散見されました。

店の看板のみならず、店内に並ぶ商品ラベルの南国ムード満載な強烈な色彩も楽しく、ワクワクしました。

 

楽しげなのは色彩だけではなく...

信仰の対象の偶像のごちゃ混ぜ感覚も特筆ものです。おおらかなのかもしれません。インド人と仲が良くないパキスタン人が主に信仰するイスラム教はこんなユルいことを許容しないのではないかと思います。

インド固有の宗教、ヒンズー教の神様とキリスト像が同じ色彩センスでいっしょの棚に並ぶおおらかさ...製造元も同じかもしれませんね。

色使いがケバく、ヒンズー教の偶像と驚くほど調和したスーパーマン・カラーの聖母マリアの肖像もありました。

 

「ドラッグストア部門」も見ごたえがありました。

「全ての眼病に効く処方」と書かれた、主成分らしい緑の木の実と目のフージョンのグラフィックが怖ろし気な...

ナゾの生薬「目薬」。

下に少し見えているインド美人の厚紙パネルには「全身に塗って、お風呂で洗い流す」ナゾのボディケア生薬製品の小箱が両面テープでくっつけられて売られていました。69ペンス(133円)は安い!

ロレアル社の製品に似せて、ヨーロッパ風に洗練されたグラフィックスの「自然由来のヘア・オイル」のー群です。

ガーリック(ニンニク)オイルが主成分のヘアオイルを購入しました!!夫はやめてほしそうにしていましたが。日本で買ってきて愛用していたツバキオイル配合のヘアクリームを使い切ったばかりで、ちょうどよいタイミングでしたので。

蓋をとってニンニクの匂いがしないことを確認、人工的なナゾの甘い香りです。4ポンド(772円)は納得できる値段です。

Vatika はインドの化粧品会社のようです。ラベルにはEU市場むき製品のように、ヨーロッパ主要8か国語の説明が印刷されています。

パサついた毛先にちょんちょんとつけてのばすとべたつかず、いいかんじです。使用説明によれば、地肌から毛先までじゅうぶんに潤う量をたっぷりつけて、一晩、あるいは数時間おいてから洗い流すようにとのこと。少量をヘアクリームの代用に髪にのばして1日過ごしてもよさそうです。そのうち説明書き通りの使用法も試します。

ラベルには正しい英語で英国の商業規格に適応した表示と説明、それに問い合わせ先の英国の代理店のウエッブアドレスがプリントされていました。

 

アルミフォイルの容器に入った、きいたことのない(インド料理屋では提供されていない)ナゾのカレーの冷凍食品も買いました。帰宅後、夫がオーブンで温めてくれたのを日本のあまりご飯といっしょに昼食に食べましたが、思ったよりもコクがなく、ものたりませんでした。

あんがい、インド本国や移民社会ではこんなあっさりしたものを食べているのかも...と納得しました。

英国人は、「われわれは、植民地支配した国々の移民や彼らが持ち込んだ文化を受け入れて自分たちの文化をより豊かにしてきた」なんてことを得意そうに言っていますが、実は融合しているはずの移民たちは英国人ー般の知らないところで自分たちの文化や食生活を自分たちのコミュニティだけのやり方で継承していたことが今さらながら理解できた気がします。

夫は支払いの時に経営者らしい男性に「いいお店ですね、きれいで明るいし品ぞろえが素晴らしい」とお店に対する高評価を伝えました。

経営者は大感激でお礼を何回も言ったついでに(夫がニンニクヘアオイルを本当に買うつもりかと私に念押ししたタイミングで)私の髪がきれいだと言ってくれました!...また絶対行きます。ナゾのチャツネィをいくつか買って試すつもりです。

 

 

 

 

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夏にはまだ間がある英国の美しい春、サマータイムの始まりと今年は同日、母の日

2025年03月31日 05時01分22秒 | 英国の、生活のひとコマ

昨日、3月30日は英国の母の日 Mothering Sunday でした。

また、サマー・タイム British Summe rtime の始まりの日でもありました。

写真は先週半ばから週末にかけて撮った、おなじみの不気味な木彫りのフクロウ、ヴェーラがいる住宅街の中の小さな自然保護区域のラッパスイセンの群生と、住宅街の木々に咲く季節の花です。

 

英国の「母の日」は、合衆国にならった日本の「母の日」と日付けも起源も違います。

毎年、イースター前の6週間もの節制期間である「レント Lent 」の第3週目の日曜日が英国の母の日にあたります。

本来レント期間中はキリストの受難を思って、厳密には動物由来の食べ物は禁止、いわゆるビーガン食を1日に1回しか食べられません。粗食と禁欲に励む修業期間なのですが、ちょうど、レントの折り返し点、母の日には一息入れてごちそうを食べてもいいそうです。

レントをほぼ毎年実行している人をたった1人だけ知っていますが、彼女はもともとビーガンで単なる「オヤツ断ち」をしているようです。

英国国教会では16世紀ごろから、その日は子供の時に洗礼を受けた「 マザー・チャーチ Mother Churchi 」の礼拝に出るしきたりがあったと言います。

お屋敷で働く住み込みの使用人はそのために丸1日、実家に帰って マザー・チャーチ に赴く名目の休暇がもらえたそうです。このしきたりは戦後あたりまで続いたそうですが、その頃になればもうただの、「やぶ入り」みたいな習慣になっていたはず...

もっと起源をさかのぼれば、キリスト教の伝来以前に欧州ほぼ全域を支配した古代ローマの神々の母である女神シヴィルを讃える祝祭日だったそうです。

..とは言え、今ではお母さんに感謝の気持ちを表す(商業)家族イベントであるのは日本や合衆国と同じです。

水曜日に行った、庶民派スーパーマーケット、アスダの特設、母の日向きの花束売り場です。

まるで遭難現場のような様相です。

母の日には黄色いラッパスイセンを贈るのが伝統的なのですが、近年は数種の花をアレンジしたブーケが主流のようです。バレンタインデ―には、赤い花が圧倒的に大勢なのですが落ち着いた色合いが多いですね(仏花みたい...と思ったら...)。

うわっ、人工的に着色されたエレクトリック・ブルーにショッキングピンク!

私は、目の前で枯れていく高価な切り花にはあまり興味がありません。夫も子供たちもそれを理解しているので、花束をもらうことはほとんどありません。花はもらった時はもちろん嬉しいのですが。

マグカップ、宝石箱、花瓶、お財布、エプロン、パジャマ、ボディクリームにぬいぐるみなど、バレンタインデー用のプレゼントと似たような女性向の商品が特設売り場の棚を飾っていました。

3月半ばごろから、テレビでは数分おきに高級デザイナーブランドの香水の宣伝が流れます。ロマンチックな(性的な)意味合いを含むと言う香水や装身具は男女ともに恋人同士や夫婦で贈り合うもの...とかってに思っている私には香水を母親にプレゼントする感覚が今ひとつ理解できません...女性への香水のプレゼントは英国ではとてもー般的なので、こだわらない人が多いのでしょう。

うちでは毎年、小さかった子供たちがプレゼントやカードを私にくれるように夫が気を配ってくれていたのですが、さすがに子供が成人した近年、私が受け取るプレゼントはネコからだけ...になっています。

リヴィーが私にくれた、ウシの絵が描かれた缶に入ったショートブレッドです。(夫とマンチェスターに買い物に行ったので何をもらうか予想はついていました)

リヴィーは私の「娘」ということになっています。リヴィーの息子のティブは私の「孫」です。

それともうひとつ、甘いものをひかえている私に毎年恒例のスイス製のチョコレート1箱。

 

母ネコ、リヴィーへのティブからのプレゼントもありました。箱にフランス語が書かれた高級キャットフード缶です。(親子で分けて食べさせましたが)

私の「人間の娘」は、何か私にオンラインで「サプライズプレゼント」を購入してくれたそうですが、母の日までに届きませんでした!

最後に、サマータイム、家中の時計を1時間進めることのわずらわしさと言ったら...!

日曜日の深夜(なぜか)1時が2時に切り替わります。

土曜日の夜は12時半ごろ就寝しました。あと30分ほど起きていて、スマートフォンの時間表示がサマータイムに変わるのを見届けよう!と思ったのですが、不覚にも眠くて寝てしまいました!12:59から02:00に1時間リープするはずなのですが...

「標準時(冬時間)」から「サマー・タイム」にかわる時、いつも1時間どこかに消えてしまい損をした気になります。

11時に就寝して、7時に起きたら8時間寝られるはずでしょう?サマー・タイム開始の日は7時間しか寝られないんですよ!

早朝4時頃から深夜の11時まで明るい英国の夏には、早起きして仕事の始まりと終りを早め、いつまでも暮れない終業後を有意義にレジャーや社交に利用してもらい経済効果もバッチリ上げようというのがサマータイムの趣旨なのです。

花のつぼみをつけた木の枝です。

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スノードロップは冬の終わりの咲き残り、花咲く春の始まりのクロッカスが花盛り、年度末でもある3月

2025年03月02日 06時53分10秒 | 英国の、生活のひとコマ

2月17日に英国に帰国してから連日、晴天が続いています。

日本に滞在していた2か月間も、雨ふりはたったの1日、快適に過ごせました。

夫が毎日ストックポートの自宅から、「今日も雨、寒い」報告をしてきました。クリスマス前後の英国は雨続きで日照時間も極端に短く、多くの人が気を滅入らせます。

晴天が続く日本の冬は本当に美しいですね。北風が冷たく感じられることがありましたが空の青さと陽だまりの暖かさを堪能しました。私は病的なほどの暑がりですので、冬の寒さは苦になりません。

私が帰るころにあわせて、英国の暗黒の冬はほぼ終わってくれていました。やれやれ、日ごろの行いが良かったためでしょうか。ありがたいことです。

近所の商店街のチャリティ・ショップに不用品を寄付したついでにクルマをわき道に停め、散歩して、英国の初春に間に合うように帰ってこられた喜びをかみしめました。

半袖のTシャツに、裏地のない綿のコート(英国の盛夏の装い)で出かけましたが全く寒さを感じませんでした。

 

商店街のはずれにある、おなじみの不気味な木彫りのフクロウ、ヴェーラのいる小さな「自然保護区域」です。

1月の終わりから2月の半ばごろに花が咲くスノードロップの盛りは見逃したようです。柵のまわりにかろうじて盛りを過ぎたスノードロップがかたまって咲き残っていました。

見どころは、今が盛りのクロッカス。

 

ところで、この「自然保護区域」の周りと...

 

商店街のまわりの住宅街でやたらと道路工事をしています。

私の家のある通り付近でも、ストックポートのタウンセンターに出る大通りでもー部片側車線にして表面を掘り起こしていました。

 

ははぁ、年度末予算使い切り公共事業ですね。

日本でもやるでしょう?

帰国後、しばらくは体調が思わしくなくあまり外出はしていません(ご心配なく、復調しました)。それでも夫の運転でスーパーマーケットには行きました。もう2週間、外に出るたびに見かける「掘り返しラッシュ」です。

夫には「春のイングランドにおかえりなさ~い」と言われてしまいました。英国の初春の風物詩なのです。

それなりに有意義な道路工事です。多くはアスファルトの敷きなおしでしょう。

ポットホール pothole と言われるアスファルト表面の浅いくぼみ(陥没)を見かけるのはもう、英国では日常茶飯事です。月面のようにぼっこぼこしている場所もあります。私も運転中にはまってボインと衝撃を感じたことがあります。

日本ではあまり見ませんよね。

多くのクルマに損傷をもたらすのみならず、たまにクルマと平行に走っていた自転車の轍がはまり込みよろけてクルマにはねられる、なんていたましい事故も起こります。

私の帰国の翌日にイングランド南部のサリーの住宅街で、全長20mを超すものすごい規模の道路陥没がおこり通りの住民がすべて退避しました。道路の下の地層が動いて起こるこの規模の陥没は「シンクホール sinkhole 」というそうです。今回初めて知りました。

日本滞在中に、埼玉でシンクホールにトラックがはまるという恐ろしいニュースがありました。道路に開いた穴の下をゴーゴーと流れる下水の映像がとても怖かったです。まだ運転手さんはまだ行方不明なんですよね、本当にお気の毒です。

 

商店街の反対側のはずれにある空き地もクロッカスが花盛りでした。

誰かが植えて管理しているはずですが、勝手に増え続けています。

 

 

公園のクロッカスは盛りを過ぎたようです。

私、毎年同じ場所の写真を同じ構図で撮ってストックポート日報にのせているかもしれません!

 

 

 

 

 

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今やストックポートは国際都市!英国で自由を楽しむ難民移民が故国をしのぶ移民経営の食品店

2024年11月26日 05時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ

厳しい寒さの数日の後おだやかな週末を過ごせました。昨日、月曜日はまた少し気温が下がりました。

ストックポート、タウンセンターのにぎやかなショッピングエリアから少し離れた通りでみかけた南国の果実...

マンゴーと、濃いピンクの果肉が少しはぜてのぞく硬い殻の木の実 ... アーモンドかな、と店の人に聞いたらイラン産のピスタチオだそうです。地面から拾った時のギンナンのように果肉がついているのを見たのは初めてです!(ギンナンみたいに臭くありません)

中央アジアや中近東の果実ザクロに...

 

初めて目にした実物のクインス quince。

ポルトガル語由来の日本語で「マルメロ」だそうです。原産地はイラン。

スッカスカして生でたべてもまずいそうです。ジャムや果実酒用とのこと。白い果肉を煮つめると半透明の赤いゼリー状に固まり、煮崩すとジャムになるという記述を見つけました!試さなきゃ!

 

近年、英国でよく見かける、イラン系移民が経営するイランの主に食料品を販売するイレーニアン・ショップ Iranian shop の外に箱ごと並べてありました。

たびたびテナントが入れ替わるこの店舗に落ち着いてもう2~3年は経つでしょうか、入ってみたのは初めてです。

それにしても、屋号「Alan's Superstore」のアランって誰でしょうか。経営者が本当にアラン(英国人の年配男性名)なのかどうか気になるところです。

入ってすぐ右側に野菜と果物が陳列されていました。

イタリア産のブドウ、産地不明のミカン、南アフリカ産のネクタリン、キュウリ...漢字で「胡瓜」って書きますよね。「胡」はペルシャ(イランの古名)を意味するはずです...、スペイン産のプラム、ブラジル産のマンゴー、スペイン産のカキ、産地不明のレモン、イタリア産のダイコン(英語でムーリーといいます)ラディッシュ、ネギ、ハーブ各種...圧倒的にあったかい地域の産物が優勢です!

英語でパーシモン・フルート persimmon fruit というカキの箱のスペイン語のラベルに「製品名:KAKI」と書かれています。

英国でも「カキ」と言われることもあるそうですが、ほぼ例外なく通じません。

入口わきの床に箱ごとおかれていた、ターニップ turnip 。甘いカブなのですが...

見ての通りヨーロッパ、西アジアのー般的なカブは可愛らしい二色使いです。上部が深紅や抹茶色のターニップも見たことがあります。日に当たる部分に色がつくようです。

右と左の箱のなかみは違う種類です。産地も違います。左側はたしかイタリア産でした。英国のスーパーマーケットに冬になると並ぶターニップはもっと大きく、こぶし大ですがこの店にあったものの多くはゴルフボールよりちょっと大きいぐらいで小ぶりでした。

野菜果物には製品名と値段の札がー切出ていないのがドキドキひやひやものでした。

 

奥に入って「乾物」の棚も見てまわりました。

紅茶の棚がものすごーく充実していました。

中身の詳細は不明ですが、「2台の卓上扇風機ブランド」と「競売人ブランド」の紅茶、そのものズバリのイラストが秀逸です。

 

写真を撮らなかったので販売ウェッブサイトから勝手に写真を借りた...

日本でも人気があるという英国の紅茶、アーマド・ティー Ahmad Tea に力が入っています。ブラックの紅茶をよく飲むことで知られているイランで1番人気のブランドです。

アーマド・ティー愛飲者のイラン人、アゼルバイジャン人を個人的に何人も知っています。他のイラニアン・ショップでも売られています。英国人社会では浸透していないブランドなのですが、創業者がイラン系の兄弟だそうですね。

実は、英国紅茶のそれも茶葉にこだわる夫が大ファンで、何年もオンラインで購入しています。

今度、この店に連れていくしかありません。

 

ネスカフェ・ゴールド・ブレンドのパクりの...

「マムード・コーヒー Mahmood Coffee」。フォントも写真も...カクカクした瓶までそっくり!くびれたウエストだけが独創的です。

 

クルミ大に縮小された「乾燥ライム」。

左側は乾燥レモン。何に使うのでしょうか。お菓子作り?果実酒...ではなさそうですよね。イスラム教の戒律が厳しいイランでは飲酒はご法度ですから。

会計カウンター横の冷蔵ケースには甘そうなお菓子がずらりと並んでいました。

お酒を飲めない中近東の人は紅茶とお菓子が大好きな甘党が多いと聞いたことがあります。

 

2ポンドのザクロ1個とバーベリー barberry という、ききなれない名の美しいルビー色の細い小さな木の実(乾燥)の小さな袋入りを買いました。

 

会計カウンターにいた店員はハンサムなイラン系の若者でした。(まさか彼がアラン?)私の前に会計をしていた、ヨーロッパのマダム風の装いのイラン系の年配の女性とファシー(イランの言語)で会話をしていました。

地元のイラン系の常連客が主な客層のようです。商品の箱のほとんどに英語の記述なしです。

ブレクシット完了後、出稼ぎのポーランド人の数がぐっと減りました。そこら中にあったポーリッシュ・ショップ Polish shop も数が減っています。そのかわり不法移民として入国し、難民として認定されて居住権、就労兼を得たイラン人、中近東の人が増えているように思います。

「Alan's Superstore」のある、国際色豊かな短い通りです。黒い庇の出ているのが(左側)「アランの」イレーニアン・ショップです。

 

私がボランティアをしているチャリティショップ、オックスファムに英語がほとんど話せないイラン人難民の若い女性が英語の勉強をかねて手伝いに来ていました。夏中、週に2回、私と一緒に店番をしましたが現在は英語学校に通っているため会うことはありません。休みにまた手伝いに来るそうなのでイランの食材の使い方など聞いてみます。

その人は私が会った多くのイラン系女性と同じで開放的な服装をし、お酒を飲み、男性といっしょのジムにも行っていました。母国でのイスラム教の戒律がよっぽどイヤだったんでしょうね。英国での自由を満喫しているようです。

彼女のスマートフォンに搭載した翻訳アプリケーションを使って、「お父さんがアフリカ人男性たちとヨーロッパ数か国を徒歩で経由して、ボートで渡英、5年かかって難民認定され彼女とお母さん、姉、弟が呼び寄せられた」という話をしてくれました。

イランでの学校時代、お友達と公園で人目をしのんでベールを脱いで撮り合ったハラハラビデオも見せてもらいました。「そんなところを風紀警察かなんかに見つかったらひどい目に合うんじゃないの」と聞いてみました。だからこそ楽しいスリルなんですね。英国に来られてよかったね、としみじみと思いました。英語が話せるようになったら美容師養成校に行くそうです。

 

スーパーマーケットで売られているものよりー回り大きいザクロです。

硬い皮をよく切れる包丁でザクっと切って...

ほじくり出して食べたルビー色のツブツブの美味しかったこと!奥までぎっしり詰まっています!

酸っぱさは皆無で、強烈な甘さの奥にかすかな苦みがありました。手もまな板も真っ赤に染まりました。また行って買って食べるつもりです!

バーベリーも甘酸っぱくて美味しいです。ヨーグルトやシリアルに入れて食べています。

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景気の悪い通りの店じまいしたゲームショップの跡地に開いた新コンセプト、「ゲームカフェ」とは?

2024年11月16日 19時19分02秒 | 英国の、生活のひとコマ

2週間前の土曜日にストックポートのタウンセンター...

有数の不景気な「シャッター街」、 Princeses Street に用事があって行きました。

以前、コンピューター・ゲームショップだった店舗に、「ゲーム・カフェ」なる興味深いビジネスが店開きしていました。

週末だけあってそこそこ繁盛していました。許可を得て取った写真です。

昨年、そのゲーム店が閉店投げ売りセールをしていたのを通りがかりにみつけ娘と入ってみた時に、ゲームソフトの売り場が劇的に縮小、ゲームキャラクターのライセンス商品と、普通のおもちゃにおもな売り場スペースが割かれていたことに驚きました。子供たちが小さかったころはよく行った店の10年ぶりぐらいの来店でした。

スマートフォンにダウンロードしたゲームやインターネットゲームが主流の今、ゲームソフトはあまり売れなそうです。買う人もオンラインを利用するのでしょう。

その同じ場所でむしろ時代に逆行した「卓上ゲーム tabletop game」で遊べるカフェが店開きしたのはとても興味深いです。

私がボランティアをしているチャリティショップ、オックスファムでは毎年この時期になると中古の卓上ゲームが年配の人によく売れます。

クリスマスに孫が来るのでしょうか。ふだんはコンピューターゲームに夢中の孫たちもおじいちゃんおばあちゃん孝行で家族ゲームを楽しんでくれるのかもしれません。

私と同年代のお客さんが「今、卓上ゲームが若い人たちの間で再流行している」と教えてくれました。なるほど、ゲームカフェがオープンするぐらいですから、確実に需要が伸びているのでしょう。

その人の子供は、うちの子供たちと同様、子供時代に卓上ゲームを楽しんだ世代ではなさそうです。

28歳のうちの息子が卓上ゲームで喜んで遊んだのはせいぜい9歳ぐらいまで、以後、ゲームボーイに夢中に。当時は男の子だった6歳下の娘にゲームボーイを買い与えたのはもっと早かったはずです。息子はかなり長い間ゲームボーイを楽しみ、大人になってからXボックスを買いましたが、娘世代はクラブ・ペンギンやマインクラフトなどインターネット・ゲームにすぐ移行しました。

私の家では木の箱に入ったコレクター・エディションのモノポリーを買ってから、1~2年にいちど成人した子供たちと家族でプレイします。私はいつも最初に破産します。

平日にそのゲームバー、the Dice Box に戻ってみました。実は家族で卓上ゲームをやりたくて、SNSサイトに入ってくる広告動画をけっこう熱心に見ています。ゲームの種類のリサーチです。

ガラガラ。

「今度家族を連れてきたい」と言って見学、熱心な店員が説明してくれました。(私がいた20分足らずの間お客の数はゼロ)

カフェなので、お値段が高めのドリンクや軽食を注文しなくてはなりません。そしてプレイ料金が1時間大人1人、2ポンド(高い!子供は無料)

在庫のゲームの種類は現在700種!

お客は最新のゲームをいろいろ楽しみたいであろうことを予想して、スタッフはほとんどの人気ゲームの遊び方に精通しているそうです。遊び方を読んで理解するのに最初の1時間を費やしてしまうことがないようにセットアップなど手伝って説明してくれるとか!

「店長のおススメ」みたいな棚で見つけたカードゲームです。箱の憎々しいゴキブリのイラストがたまりません。

「ゴキブリポーカー、ゴキブリのたわごと」。相手のウソを見抜くゲームだそうです。一瞬、コーヒーを買って2ポンド払って1時間座って店員にゴキブリポーカーを教えてもらおうか...と思ったほど私の興味を引きました!(実行しませんでした)

「広場」とか「百の鳥居」とかカードを並べてつなげる日本情緒もののゲームも興味を引きました。遊んでみたいとは思えませんが、錦鯉、蛇の目がさとうちわを持った舞妓さんに黄門様、肥たご担ぎのお百姓のイラストに注目です。

モノポリーなど伝統的なゲーム盤を貼り付けた壁がおしゃれですが...昔ながらのCludo、 Battle Ship、WHO’S WHOなどはおいていないそうです。

モノポリーはありましたが、時間がかかりすぎるためおススメしないそうです。たしかにモノポリーやクルードー(犯人あて推理ゲーム)など古典ゲームが好きで定期的に遊ぶ人は自宅にゲーム盤があるでしょうし。

次々と発売されるという新しいコンセプトのいろいろなゲームで遊んでみたい人が行く場所みたいです。

私はカウンター(たま)を並べて点数を稼ぐようなルールが簡単で奥が深い「モダン・チェス」カテゴリーのゲームを買いたいのです。実物を買う前に見てみたかったのですが、そういうのはありませんでした、

平日でもクリスマスショッピングでそこそこにぎわい始めたストックポートのショッピングエリアに驚異的なガラガラぶりなくせに週末は予約必須とのこと。

話のネタに行ってみる人も多そう。うーん、ピザ13ポンド(2,534円)は軽食カフェに払うには高すぎます...!常連客がつくのかな...?

平行に走るとなりの通りには...

2018年に「連合王国でいちばんみっともない建築物」に与えられる栄えあるカーバンクル・カップ(おでき杯)を受賞した総合レジャー施設、the Red Rock があります。

記事のリンクです☟

輝く栄冠!建築大賞を獲得した連合王国で一番見苦しい建築物がストックポートにあり!!!

 

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まだ11月、クリスマスの準備が整うタウンセンターでクリスマスの喜びを享受できない子供に思いを寄せる

2024年11月16日 07時14分33秒 | 英国の、生活のひとコマ

ストックポート、タウンセンターです。

あらら、生木のクリスマスツリーは12月になるまでおあずけだ...みたいなことを先週書いたのですが、もう特大のが据え付けられています。こんなに大きく成長した生きた木をたった2ヶ月飾るために伐採して枯れさせるなんてもったいないです。1月6日まで2か月も保つのか疑問です...保つんでしょうね。

国道A6沿いのマージー・スクエア Mersey Square です。ショッピングセンター、マージーウェイ Merseyway の入り口から撮りました。

マージーウェイ、内部です。

マージーウェイの通路には毎年おなじみになったギビング・ツリー the Giving Tree がたてられました。

クリスマスの朝にプレゼントをもらえない事情のある子供たちがいます。子供たちにプレゼントをあげすぎていることを自覚しているひじょうに多くの親たちはドキッとする事実です。

子供たちは祖父母はじめ多くの親戚たちからもたくさんのプレゼントをもらいますし。

毎年出没するこの白いクリスマスツリーには恵まれない子供たちの欲しいものが書かれた「短冊」が下がっています。

10歳の男の子が「スポーツ関連のおもちゃ」を(手前)、8歳の女の子が「光るスクーターとヘルメット」を(左奥)希望しています...☟

この時期、すでにクリスマスプレゼントを買い始めるのに奔走する人々がちらほら見受けられます。

身のまわりのあらゆる人にあげまくる(しかも必ずしも喜ばれるとは限らない...むしろ、えーなにこれ、いらない...のほうが多そうな)クリスマスプレゼントの大量買いに疑問を持つ人は多いはずです。

特に子供へのプレゼントの習慣を見なおそうという提唱の一番よく知られたものは「クリスマスプレゼント5つのルール 5 Gift Rules for Christmas」です。

①欲しいもの ②必要なもの ③身に着けるもの ④本 ⑤楽しい思い出... をそれぞれひとつずつ。

...実質、「おもちゃ」は①の「欲しいもの」たったひとつだけになっちゃいますよね。実行している家庭は本当にあるのかな。

好きな短冊を木からとって、その子供の欲しがっているものをラッピングして、短冊といっしょにこの備え付けの業務用のゴミ箱に入れておけばその子供に届くそうです。今のところ、カラッポ。

(このゴミ箱は以前、小さくなった子供の学校用制服を寄付するためにおかれていました)

恵まれない子供たちがクリスマスの朝に開けるプレゼントが見知らぬ人の善意で贈られたこのひとつだけだったとしたら...一般の家庭の子供が受け取る50個のクリスマス・プレゼントのひとつひとつより、はるかに重みのある喜びをもたらすのでしょうね。

ほんとうに考えさせられるこの時期です。

 

となりの威圧的なクマのベンチにはゴテゴテと電飾が張り巡らせてあるのに、電気がついていないのが気になって...

もしやと思って、座ってみました。そしたら途端に...

キラキラと走るように動く、「チェイサー」タイプの眩い光が灯り、耳元で「うひゃひゃひゃひゃ、うひゃ、うひゃ、うじゅー(よだれを含んだ笑い声)」という複数の幼児の笑い声(たぶんAI)が聞こえてきました。...薄気味わるすぎです。

なるほど、省エネタイプだったか。私が立ち上がったら笑い声もチェイサーライトもピタッと止まりました。

2週間以上前に、これが設置されたばかりの時、いやがる夫と並んで座ってセルフィーを撮って、息子と娘に送ったのですがその時は無灯でいたって静かでした。

ショッピングセンターを見下ろす丘の上にあるセント・ピーターズ・スクエア Saint Peter's Square にもクリスマスツリーがたてられていました。

たくさんの吹きだまった落ち葉をまとめて袋に詰めたのはいいものの、おきっぱなし。

後ろに見えている、ストックポート選出の19世紀の代議士、リチャード・コブデン(穀物法の廃止に尽力した地元の名士です)の像の足元には腐りかかったハロウィーンのカボチャの残骸が積まれていました。イタズラ行為の犠牲者、コブデン像の受難もあいかわらずです。

 

 

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はじめて見たフランス版第一次大戦終結記念行事!英国では二日連続...重々しさがケタ違い

2024年11月12日 06時56分28秒 | 英国の、生活のひとコマ

昨日、11月11日は第一次世界大戦のアーミスティス・デイ Armistis Day停戦協定締結記念日)でした。参戦した欧米各国が厳粛な戦没兵士追悼行事をとりおこなったはずです。

写真は、昨日の午後3時48分、郊外のスーパーマーケットの駐車場で右(西の空)から左(東の空)へぐるっとまわって撮った夕暮れ風景です。紫がかったオレンジ色の雲がまたおなじみのサハラ砂漠の砂塵雲 Saharan dust clouds かな、と思って調べたのですがMET Office (気象庁)の発表は見つかりませんでした。

英国のリメンブランス・サンデー Remanbrance Sunday(あるいはレッド・ポピーデイ Red Poppy Day )は、毎年11月11日にいちばん近い日曜日があてられます。

今年はリメンブランス・サンデーの翌日(月曜日)がアーミスティス・デイで、第一次大戦終結に関する厳粛な行事が2日続きだったわけです。

今年は1,944年のチャーチル首相以来80年ぶりに、第一次大戦の同盟国、フランス共和国の追悼儀式に英国の首相が招待されました。

BBCニュースチャンネルでクルマからおりた英国の首相、サー・キア・スターマーがフランスの大統領、エマニュエル・マクロンに暖かく迎えられるシーンではじまる生中継を1時間ぐらい見てしまいました。

私は政治的なことはさておき、弱冠39歳でフランスの大統領に就任、それよりなにより24歳年上の高校時代の演劇部の顧問の先生と結婚した(!)マクロンに下世話な興味を持っていました。

今回の英国首相の式典招待はマクロン個人がサー・キア個人を招待した友情交換みたいなイベントだったようです。

2人は徒歩でおもむいたパリ市内の第二次大戦時の英国首相、チャーチル像と第一次大戦終結協定に調印した当時のフランス首相クレマンソー像に花輪をささげたあと、式典会場の凱旋門にパレード用車両で向かいました。

マクロンのスムースでスマートなエスコートぶりにたまげました。

「はい、次はこちら」「さあ、クルマに乗りましょう」といったかんじにサー・キアの肩や背中に手を添えて誘導するジェスチャーがとても細やかでステキでした!英国の男性政治家にそんなことをする人はいないはずです。もうちょっと堅苦しく振舞うのが普通です。

凱旋門 Arc de Triomphe (なぜか英国では凱旋門のことをアークデトリオーンフとフランス語で言います。英語の観光ガイドにもそう書かれています)の儀式は短くさっぱりしていました。

マクロンとサー・キアが仲良くソーセージ状にまとめた重そうな赤白青の花枕(?)を凱旋門下の無名戦士の墓標に捧げて、フランス時間の11時にぴったりに黙とう、「未来永劫消えない火」に2人で新たに火種を入れて(棒状のトーチを突っ込んでいました)軍服を着た年配の男性合唱団の英仏両国家の斉唱(三部合唱、輪唱つき)を聞きおしまい!シンプルでしたがじゅうぶんに厳粛でした。

凱旋門を囲む円形広場には丸く囲むように野外コンサートみたいな仮設の席が設けられ、関係者が思い思いの服装でリラックスして座っていました。

軍人はもちろん軍礼装でしたが、式典の出席者も男性は普通のダークスーツ、女性はきれいな色のスーツ、儀式が終わった後、凱旋門広場に居並ぶ出席者ひとりひとりにマクロンとサー・キアが朗らかに声をかけて談笑していたのにもびっくり!でした。英語がペラペラのマクロンは通訳までこなし、まるで自分のお友達どうしを紹介しあっているようなカジュアルさでした。

パリからの生中継の後、時差のため1時間遅れで始まったロンドン・ホワイトホールのセニタフ(戦没者慰霊塔)広場での重々しいアーミスティス・デイ儀式の生中継に切り替わりました。はずみで、毎年おなじみのこっちも見てしまいました。

前日のリメンブランス・デイに引き続いて軍礼装の軍人と黒衣で正装した民間人がおおぜい出席、関係者や行進してくる各連隊の代表がポピーの花輪をセニタフに捧げるのに延々1時間以上かかりました。軍隊の楽団による重々しいBGMの生演奏付きです。

儀式の途中、全員無言。高齢の退役軍人が車いすに座って出席していた以外、全員直立不動でした。パリから1時間遅れの11時の黙とう時には英国各地で黙とうする人々の画像に切り替わります。

王室メンバーや政府要人と関係者(退役軍人や戦没軍人の遺族など)が歓談する席が式後に設けてあるそうですが(テレビ放映はされません)人でいっぱいの広場では「笑ったら負け」みたいな雰囲気に支配され誰ひとり厳粛な表情を崩しません。

フランスの国事儀式と大違い...

私が半分退屈しながらそれを見ていると遅く起きてきた夫が「またそれ見てるのか、昨日おんなじの見ただろう?」とイヤそうな顔で言ってきました。愛国心とか軍事パレードみたいなことが大嫌いな夫は社会主義者です。

もう、夫は英国人なのに!混乱しています。「あのね、昨日のはリメンブランス・サンデーで、これは世界共通のアーミスティス・デイ、違うの!」と教えてあげました。どっちにしても興味はなさそうでした。

日本では第ー次大戦に関する関心は皆無ですよね、参戦したはずですのに。あまり犠牲を出していないんでしたっけ。

日本人にとって歴史的に重要な第二次世界大戦の終結記念日には英国人は毎年戦勝祝いで浮かれます。ストリート・パーティとか終戦時の服装の仮装でダンスパーティとか。

5月8日のドイツ軍が降伏したVE Day (Victry in Europe Day 欧州での勝利の日)が英国人にとっての終戦記念日です。

本当の終戦はまだ3ヶ月先の日本が無条件降伏した8月15日なんですけどね、V-J Day (Victry over Japan Day 日本に勝った日)というお祝い行事も毎年あるのですが浮かれ気分にはなりにくいです。日本が降伏して解放された日本軍の捕虜収容所の連合国軍捕虜たちはただただ虐待され酷い目にあっただけで、勇敢なエピソードなどもなさそうですから。

 

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クリスマス前の浮かれ切った雰囲気に水を差す、戦没兵士を悼む厳粛な日

2024年11月11日 06時51分28秒 | 英国の、生活のひとコマ

昨日、11月10日はリメンブランス・サンデー Remembrance Sundayでした。

毎年、第一次世界大戦が終結した11月11日(1918年)に一番近い日曜日、レッド・ポピー・デイ Red Poppy Day とも言われます。午前中に英国全土とコモンウェルス、旧植民地の第一次、第二次大戦その他の紛争の戦没者を追悼する厳粛な式典があります。

軍関係者、王室メンバー、政府の要人、退役軍人などなどのものすごい数の人々が軍礼装や黒服でロンドン・セニタフ(戦没者慰霊塔)に集まって、赤いポピーの花輪をささげ、11時の黙とう、礼拝、長い長いパレードがあります。一部始終がテレビ放送されます。

これが終わると、「さあっ、クリスマスだ」と国中が公然と浮かれ立ちます。いえまだ1カ月半以上先なのですが...

 

ほんの10年ほど前までは、この日が終わるまではクリスマス気分で浮かれ立つのは不謹慎...みたいな雰囲気が確実にあったのですが...

今はもう、10月31日のハロウィーンが終わり次第「クリスマス商戦(日本的表現!)」のスイッチが入ってしまいます。

先週のストックポート、タウンセンターのショッピング・センター、マージー・ウェイ Merseyway のクリスマス飾りです。

浮かれ切った、クリスマスツリーと記念写真用のサンタクロースの帽子をかぶったクマさんベンチ、天井から下がるプレゼント(いずれも日暮れをすぎれば電飾できらめくはずです)の脇では...

リメンブランス・サンデーにむけて、レッド・ポピー募金のキャンペーンが展開されています。勲章をいっぱいつけた退役軍人が素朴な紙製やピンバッジの赤いポピーを販売して戦没軍人の遺族や、傷痍軍人を支援する基金を募っています。

毎年この時期になるとストックポート日報で記事にしている戦没者追悼行事に関して、私はあまり興味はありません。ただ、季節感を重んじる日本人の私にとって英国の季節の節目として意味があります。

ショーウィンドウのハロウィーンの飾りつけを見て深まる秋を、ボンファイヤ・ナイト(11月5日)の花火の音で夜の長い冬がもうそこまで来ていることを、10月の半ばごろから始まるレッド・ポピーのキャンペーンはリメンブランス・デイが近いことを、リメンブランス・デイが終われば、もう冬だ、クリスマス!!(うんざり)...を実感できます。

マージーウェイの入り口です。

...生木のクリスマスツリーは12月の最初の週末前にそえ付けられることが多いですね。伐ってきた木は早すぎると1月6日のエピファニー(クリスマス飾りをかたづける日)まで保たないのでしょう。

 

いちばん最初の写真は、マージーウェイ名物の、やはり記念撮影用の季節に合わせて飾り付けられるスイング・ベンチ(ブランコ)です。すわってセルフィーを撮るのがはばかられる重々しさです。

シルエットのモチーフは、有名な絵画からとった戦友の墓に黙とうをささげる第一次大戦の従軍兵士です。戦没兵士への追悼のシンボルになっているイメージです。(重い...)

スイング・ベンチの後ろの書店のショーウィンドウに本棚のイラストがプリントされた白い覆いがかかっていますね。追悼の思いに敬意を表して右隣のウィンドウのような浮かれたクリスマス・ディスプレイを隠しているのでしょう。

 

先月、家族でマンチェスターに行った時に撮った写真です。

松葉づえの将校に導かれ列になって堤防の上を歩く、ドイツ軍のマスタード・ガス(世界初の化学兵器)で失明した英軍兵士のブロンズ群像です。これも有名な絵画からの題材です。

2,019年の第一次大戦終結100周年を記念してマンチェスター・ピカディリー駅正面に設置された永久展示です。春夏秋冬1年中、マンチェスターを訪れる人々の気分をドンと重くしてくれる重厚なメッセージ...。「反戦」ではありません。何だろう?「犠牲の尊さをかみしめる」ようなことでしょうか。ここになくてもいいような気がするのですが...

この時期、赤いポピーの花輪でも首からかけられているのではないでしょうか。

 

 

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秋深し、世界の動向を左右する合衆国の大統領選選挙戦と早すぎ!のん気な英国のクリスマス商戦

2024年11月07日 06時41分10秒 | 英国の、生活のひとコマ

10月31日のハロウィーン終了後、商業施設がクリスマスの飾りつけをはじめます。11月からもうクリスマス気分...!早すぎです。(うんざり)

以下写真は、私がボランティアでお手伝いをするチャリティショップ、オックスファムのはしゃぎすぎのクリスマス飾りとクリスマスプレゼント用の商品(寄付品)です。レトロなストリーマー(吹き流し飾り)は寄付品です。

 

11月5日(火曜日)夜が長い英国の晩秋の訪れを自覚させるボンファイヤ・ナイトでした。日本語で「かがり火の夜」と訳されているはずです。

写真は、真っ暗な夕方5時過ぎ...高級住宅街の歩道はジョギングの人でいっぱいです。

ボンファイヤ・ナイトは、日没後に地域の公有地に焚かれた巨大なたき火の周りに人々がわらわらと集まって飲み食いしたり盛大な打ち上げ花火が上がるのを見物する英国の...いわば奇習です。ほぼ毎年使いまわしている過去の記事のリンクです☟ボンファイヤ・ナイトの詳しい説明があります。

英国史に残る陰惨な大事件、火薬陰謀事件を記念して始まった秋の気分盛り上げイベント

11月5日はアメリカ合衆国の大統領選挙の投票日でしたね。

あろうことか共和党のトランプの勝利(絶望)...と言っても私はそれほど驚きませんでした。

以下はあくまで私の私見です。意見が違う方はごめんなさいね。私はトランプが大っ嫌いです。ボリス・ジョンソンよりもリシ・スナクよりもずっとずっと嫌いです。

昨日は、ニュースチャンネルで「ハリスの敗因分析」みたいな解説を終日放送していました。

私なりに主に政見とは少しはなれて感じたことを、書きだしてみます。

私の周りの人はすべて、少なくとも私の知る限り、民主党のハリス候補(現副大統領)を支持していました。

そして、大統領選ネタの会話ではかならず「ハリスの勝利」予想になるのでした!

え、ちょっと待って。もうずっと「今回の選挙は史上稀に見る接戦でどっちが当選してもおかしくない」と報道されていたじゃないの?

日本でも注目だったはずのこの選挙、同じだと思いますが英国でも公共性の高い「スカイ」やBBCのニュースチャンネルでは公平でムラのない報道を徹底していました。

それなのに、私の周りの知的な人々(例;夫、ボランティア先のオックスファムのマネージャー、夫の弟等)は報道番組を見るたびに「ハリスで決まりだね」みたいな印象を築いてきたようです。ハリスに有利な報道だけを熱心に認知してきたようです。

テレビのインタビューに何を言っているのかよくわからない南西部訛り(?)で答えるトランプ支持者たちは概して言えば「あまり知的ではない」人たちに見えます。そういう人たちが何を言っても気にしない...みたいな偏見に満ちた感情が、ハリス支持者の英国人にはおそらくあったのでしょう。

私の印象では、トランプ支持者のほうがハリス支持者よりよーっぽど熱心に見えました。トランプ支持者ではない人はトランプが大っ嫌い。「トランプでさえなければオッケー」と言う程度の熱意でハリスを支持する民主党支持者がけっこういたのではないかと思えます。

私はもちろん、同年代で非白人女性の、てきぱきと演説する姿がかっこいいハリス支持ですが...はっきり言ってトランプのねちっこいカリスマ性はハリスにはありません。

自分が女性で非白人なものですから、ハリスが女性と非白人の有権者に絶大な支持を得ていると勘違いしていたのもナサケナイ感じです。他に決め手になる魅力はなかったのかな?

アメリカの非白人(特にヒスパニック系)は一般に男女ともに女性の元首を好まないそうですね。アメリカってもっと進んだ国だったと思っていませんでしたか。違うみたいですね。

トランプの得票の決め手は移民対策と経済政策、貧乏人の優遇税制だったみたいですが、「よし、がんばれ!」と思えるようなハリスの公約は思い出せません。パレスチナ戦争の停止?

 

懸念の「妊娠中絶法」に関して、「私たち女性は自分の身体に関する決定権を持っています。私たちは自分の決定に責任を持ちます」みたいなスピーチをしてフェミニストの闘士みたいな女性たちの喝さいを浴びていました。

私も全面的に賛成ですが「あれでは胎児の人権を主張する人とか、アメリカにはたくさんいるというキリスト教原理主義者とかが怒ってしまうでしょうに、言い方が悪い」と思いました。

「妊娠中絶に反対する人たちの価値観を尊重します。だけど中絶を選んだ人たちを法律で制裁するのはおかしいです。アメリカは民主主義国家ですから」...みたいな言い方をすればよかったのにと今、思います。

選挙戦のはじめ頃に討論会でへまをして、高齢を理由に立候補を降りるように言われて「絶対に降りない」と言い張り、最終的に共和党の同僚に引きずり降ろされたバイデン大統領にドン引きしました。このドタバタ騒ぎで「補欠」みたいに登場したハリスの印象はかなり長いこと薄かったですよね。

オックスファムでは、オリジナルのクリスマスカードを8月の半ばに入荷、陳列をはじめました(雪景色のイラスト、早すぎ。本当にウンザリ!)

選挙運動の最終週に、英国の労働党議員、職員が100人ぐらい渡米して、激戦区でハリス支持の選挙運動ボランティアに参加すると表明、大騒ぎになりました。ー国の政権政党が国会開催中によその国の政治に干渉するために議員を送る(休暇を与える)なんて、国際ルール違反もいいところです。

もちろんトランプ候補は怒っていますし英国の労働党政府に対して悪い感情を持ったとしても非難はできません。うちの夫も党員として籍をおく、労働党もバカですね(残念)

10月の最初の週にクリスマス販売促進のバナー(御幣ツナギ)を飾り付けるよう本部からの指示がありました。お客さんのいるところで床で作業するなんて英国では日常茶飯事です。

 

ハロウィーンの翌日に1個10ペンス(9円)に暴落したランタン用のカボチャです。前日までは2ポンド(400円)でした。

ハロウィーン前に1個買い、中をくりぬき叫び顔のランタンを作って灯をともしました。「トリック or トリート」の門付けに来てくれた全部で20人ぐらいの仮装の子供たちにお菓子をふるまいました。

くりぬいた中身でお鍋いっぱいの甘いクリームスープを作りました。2日連続で夕食に出して夫に「もういらない」と言われました。

こんなに余ったカボチャ、どうするのでしょう?10ペンスでも売れないのでは...?

 

 

 

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確信がもてたキノコの正体、成長しきったその後の姿

2024年10月25日 05時25分49秒 | 英国の、生活のひとコマ

多種多様なキノコがニョキニョキ生える、道路の車道と歩道を分ける分離帯のようなグリーンエリア!

妖精が躍る、神秘的な森の中でひそやかに育つものだと勝手に思い込んでいたベニテングタケ fly agaric らしきキノコについてたったの2日前(火曜日)に投稿した記事のリンクです。☟(投稿した写真は月曜日に撮りました)

住宅街の歩道わきで発見、これがまさかの水玉模様の赤いカサ持つ幻想的な毒キノコ!

(あまり期待されているとも思えない...)続報です!翌日(火曜日)、再訪してみたら...

右側は無残に粉砕、左側は...ー晩でしっかりとエの部分がのび、ベニテングタケらしくなっていました!

(上にリンクを貼った、前回記事の写真と見比べてください)

赤ちゃんタケのまるで「鹿の子絞り」のようだった密で中央が盛り上がっていて白い斑点も、「キノコ識別カード」の美しいイラストのように、いいあんばいに散らばりました。

ああ、感激!本当にベニテングタケだったようです。

そして、昨日(木曜日)に通りかかったら...

赤ちゃんタケの斑点がまばらになっていました。

斑点は指ではじいたり強い雨にあたったりすると、傷跡も残さず簡単に落ちるそうです。熟すとオレンジ色から濃い赤に色が変わるトマトとは全く反対に、鮮やかな赤からまばらに朱色へと変化する過程のようです。

で、火曜日の生き残り成熟キノコはというと...

突風にあおられた雨傘のようにカサが裏返っています。成熟最終段階ですね。

上から見ると、薄気味悪く色あせたカサにまだ斑点がたくさん残っているのがわかります。

そのままになっている打ち砕かれたお隣さんのカサを...

 

落ち葉ではさんで(指でじかに触れるのはちょっとためらわれたので)表に返してみました。

意外にも、しなびたりせずにまだ生きてる左側のベニテングタケより鮮やかに色を残しています。

そっくり返った色褪せテングタケが胞子をまき散らして子孫が増えるといいのですが。

赤ちゃんタケの成長が楽しみです。

成長の早さと脆さには驚きました。

同じ場所に生えていた不気味なキノコ...

 最初はイヌのウンコかと思いましたが、間違いなくキノコです。もしかして、どエライ値段で取引されるというトリュフかなにかかもしれませんが、うっかり手出しをしない方が身のためですね。

 

 

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吹きだまった落ち葉と紙吹雪、結婚式のシーズンでもある秋

2024年10月23日 04時34分52秒 | 英国の、生活のひとコマ

町の中の紅葉がきれいです。

ストックポート・タウンセンターのセント・ピーターズ・スクエア St.Peter's Square の、色とりどりの吹きだまった落ち葉です。

落ち葉の吹き寄せ、風情があります。

 

しばらくたつと、町中で雨に濡れた落ち葉が地面に貼りついてヌルヌルになり、すべって転んで大けがをするお年寄りが出て問題になります。「歩きスマホ」の若者もすべって転ぶでしょう。

 

ところ変わって、ストックポート市庁舎 Stockport Town Hall の、国道A6に面する白亜の正面ファサードです。

徒歩で前を歩いて来て気がつきました。

ウェディング・コンフェッティ wedding confetti の吹き寄せ!

ウェディング・コンフェッティとは、伝統的にはベル、ハート、蹄鉄の形の金平糖の色の細かい薄紙で、結婚式を終えて教会を出てきた新郎新婦に向かって投げるおめでたい「紙吹雪」のことです。

そう言えばここ2年の間に私が出席した3回の挙式(夫の姪2人と妹)では紙吹雪の代わりに各自手渡された封筒いっぱいのバラとラベンダーのドライフラワーのウェディング・コンフェッティを、フォトグラファーの合図で新婚カップルに投げつけましたっけ。

1階に結婚登記所 Registry Office がある、市庁舎前のフォトスポットにもたくさんの花びらが吹きだまっています。近頃のはやりのようですね、ぜいたくです。手がいい匂いになるのはけっこうですが、パラっと落ちてしまいあまり「絵」にならないと思いました。

横にまわって、結婚登記所の入り口です。☟

薄紙の紙吹雪はひらひらと空中を舞って結婚写真の小道具として効果抜群なはずなのに...実は、それ以前にも私は4回、英国人の結婚式に参列していますが、紙も花びらもウェディング・コンフェッティを投げた記憶がありません。ドラマなんかでは紙のコンフェッティをよく見ますが。

ストックポートを通過する国道A6は古代の侵略者、ローマ帝国が建設した長い古い道路です。

...この道のずっと先のロンドンと、背後のマンチェスターを抜けてイングランド北限の町、カーライルまで続いています。

吹きだまりの上層には、白、黄色、オレンジ、えんじ色の丸い薄紙コンフェッティが目立ちます。色にも流行があるんですね。

ぜんっぜん知らないカップルの結婚写真をウェディング・フォトグラファーのスタジオのウエッブサイトから勝手に借りました☟絵にかいたような典型的な英国の結婚式イメージです。

底にたまった乾燥ラベンダーのツボミをつまみ上げて匂いを嗅いでみました。ラベンダーの香りはすっかり飛んで湿っぽい匂いがしました。

私と夫もここで20年近く前に登記所結婚式を挙げたのですが、式服ではなくよそいきの服装で列席者は2人の子供と証人2人の4人だけ。記念写真もコンフェッティもなしでした。

くぼみにたまったバラの花びらが寂しげでした。

 

 

 

 

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