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イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

近況!ティブのハゲ、一進一退ならぬ一退一退

2025年05月17日 07時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ

うちのネコ、ティブの「せなかハゲ」近況報告です。

ティブの背中の「ズル剥けライン」問題は子ネコの時に母ネコリヴィーといっしょにわが家にやってきた2年後に勃発しました。

2022年の年末にストックポート日報 に載せた、わかりやすい初期の状況写真です☟

そして、現在...

現在せなかを走るくっきり直線ハゲは消滅しました。

...が、残念ながら事態は一向に改善されていません。むしろ悪化の一途...

背中は「肩」からシッポの付け根まで、お腹は前脚の付け根あたりから後ろ脚の股の部分までうすらハゲがほぼ全身にわたって蔓延しています。

毛がうすい部分の皮膚は体温が直接感じられてじっとりと温かいです。

ティブのハゲの原因は、「過剰な毛づくろい over glooming 、以下略してOG 」です。

適切な毛づくろい(なめなめ)はもちろん、身だしなみのためです。

自分で舐めて整えるネコの毛並みはサラサラのつやつや。ネコの唾液にはシャンプーやコンデショーナーのような洗浄、保湿効果がある反面..殺菌作用もあるという弱アルカリ性で、舐めすぎると逆効果!禿げるのです。

獣医さんによれば決して珍しくないらしい 0G の主な原因は、ストレス!ネコにとっての主なストレスの原因は環境の変化!3年前の初診時に、「家に改修作業の人とか来ませんでしたか」と聞かれました。

たしかに便利屋さんが何回かに分けて来てくれましたが期間は短かったし、本格的なOGが始まったのはその人たちが来なくなってからだったような...

ストレスの原因を取り除いてもクセになってしまったOGは治らないこともあるようですね。

同じ場所ばかり執拗になめ続けて「ミステリー・サークル crop circle」のように密生した毛に縁どられた直線や円形のハゲがくっきりと浮かび上がることが多いようです。ティブも最初の3年ぐらいはそうでした。

ただ、私が日本から帰国した2、3ヶ月の間にOGパターンが変化しています。

半身を順繰りに舐め続け、しばらく舐めていない場所にうっすらとベルベットのような毛が生え始めたと思ったら、またそっちの方面も舐めはじめ...発毛が追い付きません!

一面純白の体の内側は皮膚も淡いピンクで、ズル剥け感が一層痛々しいです。

 

紙やすりのようなザラザラした舌でじょりじょり舐め続ければ当然、毛のない薄い皮膚が破れて血が滲みます。カサブタができ、かゆくなったらまた紙やすりの舌でじょりじょり...ああ、悪循環!

敵から身を隠す代わりに舐めて自分の気配を消そうとする強迫観念...説がありますが「敵」って誰よ...?

保護センターで生まれて、母ネコのリヴィーといっしょにうちで引き取ったティブは私たち飼い主に絶大な信頼を置いているように見えます。要するに育ちの良い甘えネコなのです。

座っていると膝の上にのって来てグイグイ頭を押し付けてきて頭の後ろのかゆいスポットを掻くように強要します。

要求通りに掻いてやっているとスマートフォンをもつ手に激しい頭突きをくらわせて「俺の頭に集中しろ」とすごまれます…はい、言われた通りスマートフォンをわきにおいて集中して掻いてやります。

飼い主の私たちとの間にストレスが介在する不穏な関係は存在しないと思うのですが...いったいどうすればよいのか?

オンラインで検索すると、コンセントに差し込む「プラグイン」タイプの電子ハーブ療法でリラックスさせる、パラボラアンテナのような医療用のカラーを装着する、服を着せる等、いろいろな対処法が散見されます。首輪を徹底拒絶するティブになにか身に着けさせるのは至難の業ですし、第ー、本人にかかるストレスが半端ではありませんので逆効果(却下)。

ハーブ療法も、3階だてのわが家で居場所が確定せず、今の季節は大半を屋外ですごすティブには現実的ではありません。

傷に効くネコ用の軟膏、それこそ手もとにあるニベアクリームなんかをべっとり塗ってやったらどうでしょうか。苦くて不味くて舐める気が失せるかもしれません。

母ネコ、リヴィーもー時は後ろ半身をカサブタに覆われ、毛の色も褪せたことがありましたが最近のノミ退治大作戦が功を奏しすっかり密生した毛に毛艶が復活、美しいおばさんネコに戻っています。

またまた連日の晴天続きです。

大木を伐ったあと、一面に陽が降り注ぐ庭でくつろぐ親子ネコです。

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ネコを手放す事情ふたたび、晴天の屋外でのん気にお腹を陽にさらす保護ネコたち

2025年05月04日 06時32分10秒 | うちのネコ、よそのネコ

ネコ保護施設で飼いネコ候補のネコたちに話しかける」ボランティアに毎週欠かさず顔を出しています。

数週間前にヒマそうなので連れて行った夫は、常連ボランティアとして参加しています。

活動を支援することを決め、また...ネコをかまうのが楽しくて仕方ないようです。うちにもネコが2匹いますのにね。

先週1週間はさわやかな快晴の日が続きました。イングランド南西部で日中最高気温が29℃まで上がり、5月の英国の史上最高を記録したそうです。

ここ北西部は、その日せいぜい26℃どまり、それでもまだ5月ですから...地球規模の温暖化が心配です。

 

写真は初夏の日差しを浴びてのびのびとくつろぐネコの「お腹見せポーズ」です。いずれも晴天だった先週とその前の週に撮りました。

今週に入ってからは気温は下がり気味、昨日は肌寒く日の翳ったネコ保護施設で数時間過ごしました。

お腹をさらすのはネコがとてもリラックスした状態だそうです。内蔵のつまったやわらかいおなかを敵に攻撃されたらひとたまりもありません。この状態で危険を察知してもー瞬の判断で跳んで逃げるのも難しそうです。

「服従、降参の証」のポーズだと聞いたこともあります。

 

英国の夏はほんとうに快適です。日差しがきつく、気温が高くても日本と違って蒸し暑くないためにとてもすごしやすいです。

暗くて雨続きで日照時間がめちゃくちゃ短い冬を屋外にこもって過ごした反動か、天気がいい夏の日に大挙して屋外に繰り出す英国人(おもに白人)のギョッとするような肌の露出ぶりは...見ものです。紫外線にさらす肌の面積を少しでも多くして日焼けした美しい容貌を手に入れたい(!)というのもあるでしょう。

ネコも同じで、ふだん地面を向いて日に当たらないお腹の部分や脚の付け根のくぼんだ部分やあごの下までじゅうぶん日光を浴びたいのでしょう。(日焼け願望はないと思いますが)

ゴロンゴロンと身体を左右に転がすのは、背中がかゆいから?

 

先週、新入り母娘ネコが入所しました。

どちらも、驚くほどの美猫です。

 

どのネコも、ただネコというだけですべて可愛いのですが、やはり、特別に美しいネコとそうでもないネコがいるのはたしかです。

すらりとした肢体に小さめの頭部、目が驚くほど大きく毛並みもサラサラ。美猫の要素をすべて備えた美しいクロネコの母と英国ではあまり見かけない三毛ネコの娘です。

この母娘がこの保護施設に引き取られた経緯が英国の社会問題のー面をよく表しています。

飼い主の女性は30代、「2人掛けのソファに座れないほどの超肥満」で仕事に就けず、「ベネフィット benefit (社会保障給付金)」を受給。子供は「児童相談所」に機能が近い福祉機関にひきとられ(事情は不明)児童保護施設を経て、現在はおばあちゃんと生活。

12歳以下の子供がいるひとり親が働かなくてもいいように受給できる「ローンペアレント・アロウワンス lone parent allowance (ひとり親手当)」が受給できなくなり、事情があり就業が難しい人たちが受給する様々なベネフィットのうちのひとつを受給するも、義務である自立支援や健康支援のプログラムの参加を拒否。

ペット禁止の賃貸フラットでネコを飼い、「ゴミ屋敷」状態にしたため追い立てをくらい現在、ホームレスのための宿泊施設に滞在。そのため飼いネコはソーシャル・サービスを通じてネコ保護施設に3週間あずけられることに。

3週間以内に住む場所を見つけ、生活を立て直さなければネコ2匹の所有権は保護施設にうつる取り決めに同意...

先週は、何度も「ネコを返してほしい」とうったえていた飼い主ですが、昨日、期限前にネコをあきらめる連絡があったそうです。

母子ネコは、2匹セットで引き渡す条件で飼い主募集対象になりました。

...美しい母子ネコはびっくりするほど人懐こく、娘ネコは大音量でのどをゴロゴロ鳴らして体をすり寄せてきます。ボランティアの女性の肩にのって降りようとしなかったそうです。

感心しないライフスタイルの元の飼い主ですが、間違いなく愛情を注いでかわいがって飼っていたことは事実のようです。それは全面的に認めている保護ネコ施設の運営女性ですが...引き取った事情を話してくれた時に、住宅の「ゴミ屋敷」ぶり、ネコトイレの汚さ、喫煙習慣、肥満ぶりなどに嫌悪感を隠せない様子でした。

子供もネコも取り上げられホームレスに転落したその女性の状況を思いやって何か言うべきだったかもしれません。そこまで生活が荒んだ背景には子供の頃にうけた虐待や、精神疾患が潜んでいたり...はよく聞く話ですし。

ただ、運営女性がとりわけ嫌悪しているらしい口ぶりの「お金がないのに両手の爪にゴテゴテのネイルアート」に納得して笑ってしまいました。1箱20本入りが日本円で3,000円近くもするタバコを吸い続けて「子供の学校の制服が買えない」とぼやく低所得家庭の母親と同様のネイル・アートにまつわる、「同情不要」論ステレオ・タイプの登場です。

英国には、「(おもに)東洋系の女性が経営するネイル・サロンで派手なネイル・アートの施術を受けるのはお金がないはずのベネフィット受給者や労働者階級の人が多い」という(完全に間違った)偏見があります。

フード・バンクで無料の食糧の受給の列に並び食費を浮かしてネイル・アートにお金を使うベネフィット受給者が知り合いにいるとか、いないとか話題になっている昨今です。

母子ネコを引き取った時にうけさせた、恒例の避妊手術費用1匹 300ポンド(57,300円)は保護施設が立て替えましたが、飼い主が連れ戻すならその費用を返済することになっています。ネコの所有権を手放した今、飼い主に返済義務はありません。

娘ネコの写真ばかりやたらに多いのは、ケージの扉を開けて、締め切った小屋の中を自由に行き来できるようにしてあるものの、母ネコはケージの中にとどまってほとんど出てこなかったためです。

写真から察することができますね、この保護施設の「ゴミ屋敷」ぶりもなかなか大したものです。不潔ではありませんが。

運営女性の許可を得て、夫は何とかするつもりだと言っているのですが...難しそうです。

先週、花盛りだった鮮やかな黄色いタンポポが昨日はフワフワ綿毛にかわっていました。

 

 

 

 

 

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ネコを手放す重い事情、人生の仕切り直しの重荷になれば切り捨てられるネコの存在、他

2025年03月21日 06時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ

3カ月ぶりのネコ保護施設です!

去年の11月に始め、12月初めから日本滞在のため中断していた、「ネコ保護施設で飼いネコ候補のネコたちに話しかける」有意義なボランティアの再開です。

ヒマな夫を誘うと、ついてきました。

夫婦でかまうと「温かい家庭感」が増し、ネコの情操によりよい効果があるのではと思ったのです。他にも2人、女性のボランティアがいました。その後、新たに夫婦が加わり最後には運営女性もやってきました。

英語でネコが大好きなおばさんのことを「クレイジー・キャット・レイディ cragy cat lady 」と呼びます。

この私営ネコ保護施設、 ストップフォード・キャット・レスキュー・センター Stepford Cat Rescue Centre を運営する女性をうちでは勝手に「キャット・レイディ」とよんでいます。以下、略してCL。

飼いネコ候補のネコたちは人恋しそうです。

人がやってくるたびに高い囲いの入り口になっている二重扉にワラワラと集まってきます。

あいかわらずのゴミ屋敷状態、施設全体が雑然としています。

それでもボランティアがていねいにネコ用トイレを片付け、毛布も定期的にほこりを払い持って帰って洗濯、ネコの住環境をできるかぎり清潔に快適に保つ努力は惜しまれていません。

年末に最後に来た時には、2カ月以上ネコの貰い手は皆無、引き取ってほしい依頼は引きも切らず...のうら悲しい状況だったのですが、顔なじみの人懐こいネコ数匹が引き取り先を見つけて姿を消していました。嬉しいニュースです。

膝のり常連のマーヤ、バーティ、他のネコにケンカを吹っかける嫌われ者のアイザックなど、懐くネコ、きれいなネコから貰い手がきまります。

冬を越した高齢で腎臓病のコーニッシュとの再会は嬉しいおどろきでした。フェルト化したむさくるしい毛並みと、目鼻が中央寄りのライオンのような顔立ちもあいかわらずですが、夫の膝でゴロゴロのどを鳴らし人懐っこさ全開です。

コーニッシュは、もちろん引き取り手募集中ではありません。この施設でボランティアにも守られながらそう遠くない最後を迎えることになっています。腎臓病が悪化してトイレに行けなくなったら獣医師の手で安楽死させます。

新入り4匹組。

3歳きょうだいと8歳きょうだいの2匹ずつ、きょうだい2組の混成クロネコ団。同じ純クロネコでも、ツヤツヤ毛並みとフワフワ毛並みで血縁の区別がつきます。

フワフワ組代表は斜視でした。

飼い主の奥さんが急死、悲観にくれたご主人はすべてを捨てて生活をー新するため、飼いネコ4匹の世話を施設に託したそうです。今のところ、4匹まとめて引き取ってもらえる家庭をさがしています。4匹は切っても切れない絆で結ばれています。

パラボラアンテナのような医療用カラーをつけたこのネコは...

夜逃げした飼い主に置き去りにされ、近所の人に世話されていたのですが、耳の中が化膿してバランスを失って立てなくなり連絡を受けたCLに保護され(幸い施設の近所でした)獣医の手術を受け保護されています。

3カ月前は顔面の手術を受けて療養中だったガーフィールド(通称ガッフ)がすっかり回復して、ムクムクふとり、施設内を自由に歩き回っていました。

塀を乗り越え、勝手に出入りしていた、くっきり美しいサバ柄のマカレル・タビー(キジネコ)のタイガ(通称ティッグ)が個別のペン(檻)に幽閉されていました。

ガッフと相性が激烈に悪く、顔を合わせるたびにケンカを吹っかける乱暴者のティッグはガッフが自由に闊歩している間は閉じ込められるようです。幽閉ティッグのふてくされた写真を撮るのを忘れました。

 

おなじみの「飼えなくなったネコを引き取ってほしい」依頼の電話がCLの携帯電話にかかってきました。深刻なやり取りのあと語ってくれたあらましは...

「自分はイヌを飼っているので、ケアホームに入る父親がかわいがっていたネコを引き取ることはできない」とのこと...その飼いネコは推定19歳か20歳(あるいはそれ以上)!

CLは引き取りを断りました。飼いネコだった超高齢ネコを檻に入れるのはしのびず、引き取り手が見つかる可能性も皆無です。獣医師による安楽死を勧めるしか選択肢はありません。もちろん「他をあたって下さい」とも言ったそうです。

その女性は、自分が父親のネコを安楽死させに連れて行くのは徹底拒否するものの、引き取ってもらえた保護センターで安楽死させてもかまわないようです...身勝手ではありませんか。それともその気持ちはわかる、という人が多いのでしょうか?

(安楽死の処置にも100ポンド=19,000円程度の料金が発生します)

「動物愛護国として知られる英国の、ネコの幸福のために尽力するネコ保護施設の運営者が年を取っているだけのネコを死なせようとするなんて!」といぶかしく思う日本人は多いのではないでしょうか。

依頼者の女性も激しい言葉で反論したそうですが、英国の動物愛護の認識では、飼い主が世話をしきれず、良い引き取り手が見つかる見込みもないのなら高齢の(あるいはなおる見込みのない病気の)ペットは安楽死させるのは致し方ないということになっています。

「飼えなくなれば、保護センターに引き取ってもらえばいいや」と気楽に考える人が多すぎるのです。

 

その人が父親の飼いネコをどうするのかは不明です。1年以内に死ぬ可能性の高い高齢ネコの引き取り手を何とかして見つけるのか、それとも安楽死...?気になるところです、

とにかく、年を取って寂しくなったからという理由で子ネコを飼い始めることはよく考えてほしい、飼い始める前に、自分が高齢になり世話できなくなる前にイヌやネコが死ぬことを想定しなければ飼うのをあきらめなければいけないことを本当に痛感しました。

 

保護施設の屋内の、自分専用の寝床はすべて床暖房完備です!

毛布やタオルの下に手を突っ込んで暖かさをひとつひとつ確認してみた夫は「いいなぁ、ぜいたくだなぁ」とうらやましそうでした。

いいえ、そんなことはないですよ。飼い主とさまざまな事情で引き離されて物置小屋仕様の宿舎に他の大勢のネコと共同生活を送らなければならなくなったネコたちの境遇は決して恵まれているとは思えません。

 

 

やわらかいソファーで飼い主とぬくぬくとくつろぐうちのネコたちは幸せなはずなのですが、本人たちは理解しているのでしょうか。子ネコの時にうちに来たティブはもちろん、母ネコのリヴィーもこの保護ネコ施設のことは記憶からすっかり消えていることでしょう。

ティブの執拗な毛づくろいの習慣はあいかわらずで、胴体の両脇の毛も薄くなってきました。

それでも、消炎作用のある苦い内服薬の効き目か、疑いがあった UTIs (urinary tract infections 尿路感染症 )らしい症状は寛解しているようです。尿に血が混じることも排尿困難な症状も見られません。

 

以下の記事で、以前いた人懐こいネコたちやインネンつけネコ、テイッグの写真が見られます。

今回書いた昨今の事情や、施設の状況がより詳しく紹介されています。リンクを貼りましたので読んでみてください。

うちのネコ2匹を見つけた懐かしの保護センターと手放さざるを得ない昨今の驚きのペット事情

ネコの幸福にわずかながらも貢献...ネコを愛する人たちが作り上げたネコの天国(見た目はちょっとゴミ屋敷)

ネコとの会話のボランティア、やりがいがあって楽しそうなネコ保護活動の悲しい一面

 

 

 

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見た目が貧相、毛並みが劣化これはやっぱりノミのせい?のみならず泌尿科系疾患の疑いもあり

2025年03月12日 07時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ

先週、ティブを獣医の診療所に連れて行きました。昨日のストックポート日報の続きとしてお読みください。

ティブはたまに、バスルームの浴槽の中でおしっこをします。玄関の扉に取り付けたキャット・フラップ cat flap(ネコ用出入り口)から出て屋外で用をたすのがめんどくさいからでしょう、お行儀の悪い悪習です。...と言っても、水で流せる浴槽の中でのおしっこはなかなかの心遣いですけど。(絨毯の上などでやられるよりはよっぽどマシ)

先週、浴槽の底のごくわずかな尿にポチっと赤い血液が混ざっているのを発見。診療所に連れていきました。

若い女性の獣医さんにていねいに診察してもらったティブのビクビクぶりと言ったら...!

逃げたり抵抗したりはしなかったものの、診察台の上では石でできた彫像のようにかたまっていました。

それにしても、前回、背中ハゲの件で診察を受けた際にも注射とかお尻に体温計を突っ込まれるなどのひどい目にはあってないはずなのですが、何がそんなにティブをびくつかせるのかナゾでしかありません。概して言えば、動物はみんな獣医さんが本能的に嫌いですよね。

(股の間に挟んだシッポに注目☟)

UTIs (urinary tract infections 尿路感染症 )の疑いで尿検査キットをもらいました。

無菌状態の透明なプラスチックのビーズをまいたプラスチックの浅いトレイにおしっこしたらすぐに尿サンプル採取用の瓶にとり、1時間以内に診療所に届けるって...すごい大仕事ではないですか!?

1時間以内に診療所に向かう機会に恵まれず、1週間たった今も、尿採取は実行していません。庭でおしっこするティブはすこぶる元気です。診察後、いちどまた浴槽でおしっこしましたが、血尿は見当たりませんでした。尿検査は50ポンド(9,570円) かかります。

処方してもらった、UTIs に効き目が期待できる炎症を抑える薬と日中ねむくなる作用のある薬をエサに混ぜて与えています。苦くてまずいらしいのですがペロッとのみ下す、食い意地のはったティブ。

ー昨日の写真です☟

 

帰りのクルマのなかでも全身硬直状態です☟

 

診察時にていねいに、ノミがいるかも検査してもらいました。毛並みの貧相さが依然として特筆ものですから。...ノミは見当たらないそうでした。やはり、2年前の診断と同じ神経性の過剰な毛づくろいが原因なようです。

それでも夫の希望で、ノミとりドロップ2匹分を処方してもらいました。

夫は、ネコにノミがいると頑固に信じています。

先住ネコの、故ホレイシオの体調が急激に悪化した際の原因がひどいノミ害だったことが、家族のいわゆるトラウマになっているのも事実です。

...あの時は、大切に世話をしていたはずのホレイシオがほんの1週間ほどですが、全身掻きむしりカサブタまみれになり、毛が大量に抜けました。ノミのせいとの診断で、獣医師の指示通り首筋にドロップ(通称スポット・オンというタイプの液薬)を垂らしてノミとり用の櫛で全身の毛を梳くと、面白いようにボロボロと死にかかった赤いノミが落ちてきたものでした!

これだけの数のノミがわいたのを見過ごした飼い主のショックはおわかりいただけると思います。

 

ティブの写真ばかり載せましたので、アイロン台の上で、「食パンのポーズ(英語でキャット・ローフ cat loaf と言います)」でキメるリヴィーの写真をお目にかけます。

害虫駆除剤を散布する前、ネコたちの自由な出入りを許していた先週のリビングルームです。

レイディエイター(セントラル・ヒーティングの暖房器具)にかぶさるように出しっぱなしのアイロン台はメッシュ構造でホッカホカの床暖房状態。晴天続きのぽかぽか陽気でも夜になれば冷え込みますのでネコたちは家の中の暖かい場所をさがして落ち着きます。

「おくつろぎのところ恐れ入りますが、アイロンをかけたいので降りていただけますか」とていねいにお願いしたのですが、無視されました。耳が動くのは聞こえている証拠ですが。

けっきょくは、「アイロン台にネコ、キタナイじゃないか!?」と夫に抱き下ろされました。...ネコの毛をていねいに払ってからアイロンをかけました。

大殺虫オペレーションの際、1年に1度ぐらいは洗う(私が作った)アイロン台カバーと、30年以上1度も洗ったことがなかったフェルト状のクッション材も洗濯しました。洗ったらボロボロになるかと思えば、あんがい丈夫でした。大殺虫オペレーションが終わったらまたアイロン台に取り付けて使います。

 

 

 

 

 

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陽だまりでくつろぐネコの天国、家の中では(いるかどうかも不明な)ノミの殺戮大作戦

2025年03月11日 07時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ

暖かく晴れた日が続きます。

生活感あふれる、昨日のわが家の裏庭です。ネコが2匹います。さてどこでしょう。

わかりにくいですね。

同じ位置から、ズーム機能を使って撮ってみました。

母ネコ、リヴィーの、内側に品よくカールした右前脚が優雅です。

息子ネコ、ティブは洗濯物カゴに利用している IKEA (英国ではアイキアと発音します)のキャリアバッグの底にちんまりとおさまってしまって...キタナイですね。

別の日に撮った、同じ 洗濯物カゴの中のティブ、あーあ、きれいに洗って乾いた洗濯物を日当たりの良い庭に置きっぱなしにして油断していたら...

キタナイなぁ。

ネコにのられてきれいではなくなった洗濯物を洗濯しなおしたかというと...しなおしていません。

ここ、2週間ほどネコたちはほぼ1日中、日当たりの良い庭ですごします。自主的に庭に出て、お気に入りの日向スポットでダラダラすごしてくれるのが実は、私たちとしてはありがたいのです。

先週以来、3階の私たちの寝室からはじめ、その他の3部屋、そして2階のリビングルームで大殺虫オペレーションを展開しています。

夫が、敷き詰めたじゅうたんやラグ(トルコじゅうたん)にていねいに掃除機をかけ、ベッドのマットレス、ソファーに噴霧材をかけ、私がすべての布製のもの(枕、布団、クッションのカバーのみならず、中身まで)を洗濯しています。

詳細は次回に書きますが...ネコ2匹にノミがいる疑惑がここ数年、勃発しては立ち消えています。

夫は私の日本滞在中にノミ除去計画を立ち上げ、挫折しています。娘の協力が思うように得られず、1人で決行するには大仕事すぎたのだとか...ただネコの首筋にノミ殺しの薬をたらして、身体に巣食うノミたちを皆殺しにするだけでは飽き足らず、私も帰国したこの際いっきに家ダニ他全害虫を対象にしたホロコーストの決行に踏み切ったというわけです。

ネコの毛をいくら探ってもノミは見当たらず、ネコの外出頻度のあがる春夏によそからまたノミを連れ帰る可能性も大ありで...はたしてこの大計画をやり遂げる価値があるのかどうかははなはだ疑問なのですが、夫の大計画に今回は協力することにしました。

そして、今はもう春。英国では、「新生の春」イースター前後に年に1度の大掃除 スプリング・クリーニング spring cleaning をするのが普通です。

英国の春の風物詩、スプリング・クリーニングをちょっと念入りにやっていると思えば納得できます。帰国後、2か月間誰もきれいにしなかったらしいバスルームのタイルや窓枠、冷蔵庫の中などなど念入りな掃除をしはじめたついでです。

 

全部の部屋をいっぺんにするのは無理なので、1部屋ごとに処置をして終わった部屋はネコの立ち入り禁止にしてドアをいつも閉めたてています。

現在、ネコが入れる部屋は床板張りのキッチンと玄関ホールと...

天気の良い日中、開け放しているキッチンのドアから出入り自由の、裏庭だけ。

私が日本に滞在していた寒くて暗い冬に、ネコたちが自由に家の中を行き来するのを妨げるこの大殺虫計画を決行するのは難しかったでしょう。寒いとネコはあまり外に出たがりませんから(特に出不精なリヴィーが)、キッチンに半軟禁状態はかわいそうだったはずです。冬にドアを日中開け放しておくのも無理があります。

残すは、ネコたちと(もしノミが本当にいるとすれば)ノミの卵の温床になっていると思われる、ネコの毛だらけのこの古ソファーだけ。

夜になると2匹はこのソファーでダラダラすごします。クッションやスロウ throw (ふわっとかけるカバー)は洗ってよそにおいてあります。

家中のノミ、ダニそしてそれらの卵が死滅したあと、獣医の診療所で出してもらった高価なノミとりドロップ(液薬)をネコの首の後ろにたらしてやるつもりです。

 

日がかげって空気が冷たくなっても、リヴィーが家に入ってこなかったので、お気に入りの場所のウオーター・バット water butt (雨水をためるタンク)の台で寝ているのを確認しに行きました。

あまりにもじっとしすぎているので、生きているのか心配になってちょっとつついてみました。

だいじょうぶ、生きてました。ギューッとアンモナイトのように巻きをかたくしました。

ひっかきすぎるので、背中の後方はカサブタだらけ。体を丸めた状態で毛が立つといっそう褪色して、黒い毛並みが赤茶けて見えます。

電子レンジの上でくつろぐティブ。

さすがに、ティブにのられたまな板はきれいに洗いなおしました。

 

 

 

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日本のネコ、英国のネコ社会に根差した保護活動

2025年01月09日 21時01分06秒 | うちのネコ、よそのネコ

「うちのネコ、よそのネコ」番外編。

「猫カフェ」に行きました。

飲食の提供はなく、雑種ネコたちとのふれあいの場所を提供する有料のくつろぎスペースのような「保護ネコ」施設です。

 

15年ほど前に世界的に有名になった、主に純血種のネコたちを侍らせて飲食できる日本のもともとの「猫カフェ」も、今でもあるようですね。かつてほど話題にはなっていないみたいですが。

マンチェスターでも10年ほど前に鳴り物入りで開店した「キャット・カフェ」、数年後にひっそりと廃業しています。

 

ところで、日本にはノラネコとノラネコたちにエサをやる優しい人たちが多いですね。

実家から徒歩15分ほどの広大な公園は、20年ほど前にはノラネコがいっぱい。ネコ好きがネコを見に来る地域の名所的存在でした。(ネコの捨て場としても知られた負の一面もありました)

しばらくして、耳に「去勢避妊手術済み」のあかしであるキップのような切り込みの入ったネコたちがちらほら目につき始めてからは、あっという間に数が激減。ここ数年、その公園で見かけるのは数匹の常連、キップ耳の高齢ネコばかりになりました。

ボランティアが捕獲して去勢避妊手術を施した後元の場所にもどす、ノラの子ネコを増やさないキャンぺーン、大成功です。

現在は近所の小さな橋の上で、地域非公認のエサやり活動が展開されています。よく太って毛並みのいい血縁関係にあるらしい5匹のノラネコをよく見かけます。

 

英国では、皆無ではないもののノラネコ feral cats の数は極端に少ないですよ。

日本に比べて、動物愛護活動の歴史の長さと圧倒的な組織力の違いがあることと、人々の意識の違いもあるでしょうか。

去勢避妊手術は日本より徹底しています。

飼いイヌ、飼いネコは全て獣医師による認証チップ ID microchip の埋め込みが義務付けられている現在、行方不明になったり盗まれたりしたペットも、獣医師や認定保護センターなどでスキャンすれば元の飼い主がたどれる仕組みです。盗んだペットの転売も不可能になるはずです。

ネコの場合、正式に法制化されたのは、あら、ごく最近ですね。2024年の6月だそうです。ただ10年近く前から、保護ネコセンターやブリーダーは引き渡しの際のチップの埋め込みが義務づけけられていたはずです。

(獣医の診察を受ければ違反がばれて500ポンド以下の罰金です!通常21日間の猶予が与えられます)

イヌやネコを保護した人には、身元確認のために獣医師や保護センターに連絡する義務があります。

迷い込んできた身元不明のイヌやネコを家に入れてエサをやったりすれば「盗難」の疑いがかかってちょっとした面倒ごとになるのは必須です。

言い換えれば、認証チップが埋め込まれていない身元不明のイヌやネコを黙って飼い始めても問題にはならない…はずです。

認証チップの義務を怠れば飼い主の権利を放棄したとも言えるのですから。

 

とにかく、ノラネコを見かけない英国では「地域ネコ」の概念がありません。

 

「猫カフェ」で主催者の女性と話す機会がありました。

エサはもらっているとはいえ、この寒空の下、夜を超すネコたちの存在は大いに気にかかります。「エサをやる以外にできることはあるのか、保護センターに保護を要請するとか?」と聞いてみました。

保護センターでも引き取れないことのほうが多いので健康なネコは捕獲して避妊去勢手術をした後、元の場所に戻し、「地域ネコ」として地域で見守っていくのがベスト…だというのが答えでした。

ノラネコが多い日本…納得の答えです。

「捕獲して獣医師、保護センターに連絡」すれば、(原則的に)飼い主のたどれるシステムを確立した英国とはまったく違うのでした。

 

ああ、ストックポートにいるときに書いた、ネコの保護センターでの「ネコに話しかける」ボランティア体験の記事(数本)を読んでください。

英国でも昨今の保護要請が許容量オーバーの悲しい現実があったのです。主に獣医の診療費の高騰のため、ネコ(そしてイヌも)を手放さざるを得なくなる人の激増のためです(悲しい…)

↓(こんなにたくさんあったかと、びっくりの記事数)

うちのネコ2匹を見つけた懐かしの保護センターと手放さざるを得ない昨今の驚きのペット事情

ネコの幸福にわずかながらも貢献...ネコを愛する人たちが作り上げたネコの天国(見た目はちょっとゴミ屋敷)

ネコとの会話のボランティア、やりがいがあって楽しそうなネコ保護活動の悲しい一面

寒すぎて、外でネコと座るのはあきらめた終日霜の残る美しい冬の日にネコと過ごした数時間

日本の事情に即した「地域ネコ」のシステムは決して悪くはありません。

橋の上でネコにおやつをやって写真を撮っている若い女性や、ネコが出てくるのを待つ小さい女の子とお母さんを見かけました。地域の人々に見守られているんですね。

エサやり常連の女性は「来週から帰省するのでよろしく」とエサやり隊仲間に声をかけていくそうでした。

ネコを介した地域の優しい人たちのコミュニティ、すばらしいです。

英国人にも暖かい旅行先として人気の、トルコやギリシャの多くの町にも「地域ネコ」のノラネコがいっぱい、観光資源にもなっているようです。

保護活動に使われるという入場料を払って「猫カフェ」に足を運んだ理由は…1か月以上触っていないネコを思う存分さわりたかったから。

ホカホカと暖房のきいたネコ部屋に入ったとたん押し寄せる、動物園のような尖った獣臭とは違い温かみのあるネコの体臭を胸いっぱいに吸い込み、ネコの滑らかな被毛を撫でれば幸せな気分になりました。

 

 

 

 

 

 

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人に愛された強い記憶のある愛情深いネコたち、手放されるようになった事情はいろいろ

2024年11月29日 20時38分34秒 | うちのネコ、よそのネコ

ストックポート【ネコ】週報です。

毎週恒例の、ネコ保護施設でまた「ネコに話しかける」ボランティアをしました。

住宅地の裏側に広大な牧草地が広がるド田舎のただなかにあるストップフォード・キャット・レスキュー Stopford Cat Rescue というチャリティ団体の、ネコ保護施設です。

ダイヤル式のカギを開けていつもの時間に入った私を、人懐こいネコたちがわらわらと迎えてくれました。

運営する女性には会いませんでした。自宅の飼いネコを獣医にみせるために夕方まで来られなかったためです。

今回長く膝にのってくれたのは薄いジンジャー色の華奢で小ぶりな体つきのメスのマーヤです。

やわらかい毛並みが心地よく、いつまでも撫でていたくなります。「いい気持ちスポット」にヒットしてからは「もっとそこを集中的に掻いてほしい」と身体を私の手に押し付けて要求します。

胸に白星があるため「黒白ネコ」に分類される貫禄のある黒ネコ、ハリーも膝にのってきました。ハリーがおりたらまたマーヤが乗ってきました。私はネコの人気者...というより人間にかまってもらえるのがみな、よほど嬉しいのでしょう。

どちらも、もと飼いネコです。

華奢で目がぱっちり、子ネコのように可愛らしく、人懐こいマーヤに貰い手が見つからないのが不思議です。

以前にも書きましたが獣医の診察/治療費の高騰が大きな原因で、イヌやネコを飼い始める人が圧倒的に減っています。飼えなくなったネコを引き取ってほしいという問い合わせは現在、断らざるを得ません。

もとの飼い主にもマーヤを手放さざるを得ない事情があったようです。

さすがに、30分も外の「ネコに話しかけ椅子」に座り続けると足先とお尻が冷えてきました。

熱効率がめちゃくちゃ悪い、木の板造りの屋内に移動。電気式のパネルヒーターが2台、全開で稼働していてけっこう暖かいのですが...座るところがなくしかも臭い...!

臭いのはネコでも「キャット・リッター(ネコ用トイレ砂)」でもなく、いつでも食べられるように多めに出しっぱなしになっているキャットフードです。

ちょっとのあいだ黙ってスマートフォンを見ていると、いっしょに入ってきたマーヤが私の顔の高さに上がって来て「スマホなんか見てないで私にかまって」と頭の後ろでスマートフォンを持った手をグイグイ押しはじめました。

「はいはい、ごめんね」と言ってスマートフォンをしまうと「もういい」と言って床暖房の効いた自分の寝床に戻ってしまいました。

膝の上には上がってこないものの、私が「ネコに話しかけ椅子」に座ると必ず出てきてとなりに座るのが、高齢と腎臓病でもうあまり長くないというコーニッシュです。コーニッシュ・ウェイという道路で行き倒れになっていたところを保護されました。

毛づくろいをしなくなった病気や高齢のネコにつきものの、ゴワゴワとフェルト状に固まった毛が痛々しいです。

 

 

もう1匹、局地的ゴワゴワ毛のマーサです。

マーヤと同様、小柄で目がクリっとしたバーディーも人懐っこい、もと飼いネコです。

飼いネコとして斡旋できる人懐っこいネコが人間に対する信頼を失わないよう、あるいは神経質なネコを膝のりネコにしたてあげ、もらわれた先で「ネコの仕事」を遂行できるようにボランティアがかわるがわるやって来て「話しかける」この施設の仕組みはとても有意義です。

それにしても、こんなにかわいいネコたちを手放さざるを得ない事情とは何でしょう。

かわいいネコ(あるいはイヌ)を飼ってみたものの、飼育にかかる経費を軽視していた、ペットが病気になったり事故になったりすれば思わぬ獣医費がかかります。失業したり病気になったりで経済的に困窮したり、家を失いペット禁止の賃貸住宅に移ることになったり、動物アレルギーの人と同居することになったりと本当にやむを得ない事情があるのでしょう。

仕事が忙しくなって、子供が世話をめんどくさがるようになって、単に飽きた...等、身勝手な理由もあるでしょう。

もちろん飼い主が高齢で亡くなったり介護施設に入って飼えなくなったりのケースも多いです。

この施設の「飼いネコ候補」はー度はカーペットが敷かれた暖かい部屋のソファーやベッドに寝そべって、飼い主とテレビを見た経験があるはずです。

それがこんな(とっ散らかった物置のような)場所に他の大勢のネコと置いておかれることになるなんて、ネコたちの気持ちを考えるとせつなくなります。元の飼い主の事情なんてネコには理解できません。

運営女性やボランティアが、ネコの幸福のためにいくら手を尽くしても暖かい家庭の雰囲気を味合わせてやるのは無理があります。

子供たちの遊び相手にいいだろう、老後の寂しさを紛らわせてくれるだろう、かわいくて癒しになるだろう...という理由でペットを飼おうと思っている人たちはちょっと落ち着いて考えてほしいものです。このイヌやネコを死ぬまで幸せに暮らさせてやれるか、を。

70歳以上の元気な高齢の方には10歳以上の、貰い手が限られている落ち着いた老ネコがおススメです。保護施設がていねいに相性の相談に乗ってくれます!!

この保護施設のある場所は、農地登録された土地なので物置小屋のような仮小屋しか建てられません。水道も引けません。そのため、お手洗いはとなりの農家の納屋まで、借りに行かなくてはなりません。

となりの農家の庭には2羽ニワトリがいます。時々塀を超えて脱走する保護ネコ(生涯保護ネコ)マーシャが私についてきました。

こちらから近寄ったり触ろうとしたりすると...噛むそうです。

 

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寒すぎて、外でネコと座るのはあきらめた終日霜の残る美しい冬の日にネコと過ごした数時間

2024年11月21日 05時41分22秒 | うちのネコ、よそのネコ

昨日はこの冬、ー番寒い1日でした。夜明け前は気温がマイナス4℃まで下がったようです。

 

早朝、外の景色はどこも霜をかぶって白銀の世界でした。日中最高気温は5℃前後、それでも日かげの水たまりの水は日暮れまでこおりっぱなしでした。

おなじみのネコ保護施設での短時間のボランティアに行ってきました。

最初の写真2枚は、ネコ保護施設の向かいの牧場です。

午後も2時をすぎているというのにネコ保護施設のボーボーと茂った草は凍り付いてカチカチです。

ネコと座って話をする恒例席は氷の椅子のように冷たかったのですが、暖かく着込んできたので5分ほどがんばって座ってみました。

3匹のネコが、通過儀礼のように私の膝の上を通り過ぎていきました。一瞬すわったネコもいました。

やっぱり寒いので、ガタガタの木の板壁のあばらや屋内に入りました。ネコの多くは暖かい室内で、居室を与えられているネコたちはホットカーペットの上でぬくぬく過ごしていました。

パネルヒーターのとなりの特等席で暖を取る、えーっと名前は忘れました。小柄なメスネコがどいたたあと...

この六角形の「ネコ箱」を譲っていただいて私が腰かけました。側面に丸い穴が開いていて、ネコが中に入れるようになっています。この、積んだり並べたりして好きなように組み合わせて配置できるネコ家具(1ブロックのみ)は善意の寄付品だそうです。

この、スクラッチ・ポスト(爪とぎ)付きの「キャット・ステーション」も...

先週末、内側の門の外に放置(寄付)されていたそうです。穴の開いた高さの違う箱ふたつ、丸い寝床がてっぺんについた柱が2本、2段ベッド式の3つのコンパートメントにはそれぞれ気持ちよさそうに丸くなったネコがぎっしりと詰まっていました。

運営女性は「やっぱり大きすぎてジャマだからいらない」と言っていましたが、ネコたちは絶対に気に入っています。でも私もほしくありません。

うちのネコたちは、ソファーやベッドなどお気に入りの場所を次々と変えて寝るのが好きなのです。ネコ用の寝床には見向きもしないでしょう。

パネルヒーターのそばに座って、運営女性が来るまで私の「ネコに話しかける」仕事をしました。天候や物価の話です。返事はしてくれませんが聞いてもらっている手ごたえがありました。

17歳で死んだうちのネコ、ホレイシオそっくりの毛色のトリックスは歯がほとんど抜け落ち、あごのかみ合わせが悪いので...

いつもピンクの舌先をちょろっとのぞかせていますが、舌が出ていない時は下あごが前に突き出し気味でぶすくれた表情に見えます。口が閉じられなくなったら...やはり安楽死...だそうです。

「自宅の飼いネコ(のうちの1匹)のためにトリマーが来ていたので」運営女性は遅れてきました。ネコのトリミングなんて聞いたことがなかったのですが、実は「医療トリマー」とでも言うのか...?毛づくろいをしなくなったネコの毛がフェルト状になるのを防ぐための処置だそうです。特殊なバリカンで硬くなりかけた毛をそぐように刈るのだそうです。

暖かい、あばら家の中で話をしていた私たちの肩の高さで体をすり寄せてきたおばあさんネコのモリーも背中の高い位置に固くなって盛り上がった毛の部分がありました。「ハサミでじょきじょき切っちゃダメ?」と聞いてみましたが、ダメだそうです。専門家のトリミングが必要だそうです。

そうそう、前回外で人知れず息を引き取ったアルディの遺体に寄り添っていた、「天使の羽」を持つ外ネコも...

 

...同じだそうです。抜け毛が背中の両脇にフェルト状にくっついています。...抜け毛だとは知りませんでした。黒ネコなのに抜けた毛は時間がたつと褪色して茶色になるそうです。このネコは人に絶対さわらせない(わりには出されたエサは食べ、用意された小屋で寝る)「完全ノラ」なので、処置なし、運営女性の心配のタネです。フェルト化した被毛を取り除かないと皮膚に悪いですし、たぶん虫がつくのでは。

ふてぶてしい面構えの外ネコです。

このハリーはじめ、人懐っこい「飼いネコ候補」は多数います。

先週(たったの)1件あった、「ネコが欲しい」という問い合わせは「黒白のネコはイヤ」という毛色の注文付きで残念ながら希望に合うネコはいなかったとか。

実は「黒白じゃないネコ」の希望は非常に多いそうです。タビー(トラ)かジンジャー(茶トラ)を欲しがる人が多いんですね。毛色なんてどうでもいいのに...!と思うのですが。

ただ、ジンジャーネコに死なれた後また、ジンジャーネコに来てほしいとと希望する気持ちはたしかによくわかります。

英国の雑種ネコの半分以上が「黒白」らしいです。

 

ネコ保護施設の前の道から見える遠くのピーク・ディストリクトの丘も白く霜で覆われていました。

 

3時40分、太陽が滲むように沈む美しい西の空です。

 

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ネコとの会話のボランティア、やりがいがあって楽しそうなネコ保護活動の悲しい一面

2024年11月14日 07時00分51秒 | うちのネコ、よそのネコ

ネコの保護施設でのボランティア、先週に引き続き2回目です。

運営女性はいなかったのでダイヤル式のカギをあけて、敷地内に入り定位置の椅子に座りました(寒い)。

わらわらと人懐こいネコたちがよってきました、が、今回、膝にのるネコはいません。前回の膝の友、アーネイはネコ宿舎の床暖房の上でぬくぬく丸まって寝ていました。

 

しばらくして運営女性のヴァンのエンジン音が聞こえてくるとネコたちはいっせいにゲートのほうに走っていきました。

世話をしてくれる人が来るのがよっぽど嬉しいのでしょう。

運営女性は、金網の外の「定住野良ネコグループ」の病気の老ネコにやるつもりで新鮮な鶏肉を買いに出ていました。

獣医さんに「もうあまり長くはない」といわれたそのネコを安楽死させるかわりに住み慣れた小屋で静かに息を引き取らせるつもりで連れ帰ったのだそうです。鶏肉は最後のごちそうです。

鶏肉を持っていくと、老ネコはすでに息を引き取っていました。丸くなってすでに硬直が始まっていましたがまだ体に温かみがありました。仲間の野良ネコチームが様子を見にやってきました。

天使の羽をつけたネコがやってきました。

天使の羽に見えるのは、抜け替わった茶トラ色の毛がフェルト状に黒い毛の背中に貼りついたむさくるしい脱皮状態だったようです。野良ネコチームのメンバーは基本的に人に体を触らせません。

アルディという名の、死んだ老ネコがうっかり写ってしまいました。

運営女性はひどく動揺していました。

バスタオルでくるんで、獣医さんのもとへ遺体を焼いてもらいにいく間、私はまたネコたちとお留守番です。

残念です。運営女性の気持ちを考えて胸がいっぱいになりました。鶏肉、食べさせたかったでしょうね。私も食べてもらいたかったです。

17歳で死んだ、うちのネコ、ホレイシオにそっくりの毛色のネコがいました。

敷地の奥のネコの共同墓地には1m以上の深い穴が掘れる男性がいる時にしか埋葬できないそうです。

浅いとキツネに掘り起こされてとてもイヤなことになりますから。

運営女性にとってネコの死はもう日常茶飯事なはずです。それでも親身に世話をしているネコが死ぬたびに悲しい思いを繰り返すのでしょう。ネコ好きにはたまらない楽しそうなチャリティ活動の暗い一面です。

70代前半であろう運営女性はキャット・プロテクション Cat Protection という国内最大のネコ保護団体の職員でグレーター・マンチェスター全域の保護ネコ斡旋活動の責任者だったそうですが本部と意見の食い違いがあり20年ほど前に離職、その頃に亡くなったお母さんからこの土地を相続して、ネコ保護チャリティ団体を立ち上げたそうです。

団体の名はStopford Cat Rescue。本部の住所は経理を請け負うボランティア女性のお住まい、電話番号はこの運営女性の携帯電話、活動本拠地は、この名のないネコ設備のみ...

相続したこの土地は農地として登録されていて景観条例のもとに保護されているので新しく建物を建てることは許されません。板を並べたペラペラの壁のシェッド shed(木製物置小屋)しか建てられないのはそのためです。

電気は通っていますが水道は引けません。ネコたちの飲み水や食器洗いは貯めた雨水を利用しています。トイレと流しはとなりの農地の納屋のを使わせてもらっています。

となりの農地の敷地内です。ネコ施設の野良ネコチームのメンバーが好き勝手に出入りしています。☟ 向かいの牧場には柵のそばにずんぐりむっくりしたウマが集結していました。

 

ネコたちが寒い思いをしないようにペラペラの壁のシェッド(2棟)の宿舎では冬中24時間、自立式のパネルヒーター複数がつけっぱなしです。

熱効率が悪すぎ!電気代が心配です。窓はガラスではなくアクリル板、あくまで仮の建物として条例の認可を受けているのですから。

扉は開けっ放し、屋外に小屋がある「一生保護ネコ」のなつかないネコたちも寒い夜にはペラペラ壁の屋内に入って暖をとれるようになっています。

 

特別寒い日に開放する「全館床暖房」のペラペラ壁の小型シェッドもあります。

(囲いの外の野良ネコチームは屋内へのアクセスがありません)

この運営女性は私の家の近くに住んでいます。2部屋のフラット(マンション)で、屋外に出せないネコを8匹も飼っているそうです!

「自分のネコともいっしょにすごしたい」とひっきりなしにネコ施設と自宅を行き来しています。クルマで15分ぐらいでしょうか。自分がネコ施設を離れている間、ボランティアの誰かがネコの相手をしてくれるとありがたいとのことです。

私がネコにかまうのを少しの時間やめて、スマートフォンを見ているとおなじみのネコたちが私の膝を通り道に次々と通り抜けていきました。

 

どのネコも1回は戻ってきます。

膝に座ってはくれませんが、少なくとも私に気を許してくれているようです。インターネットで読んだことをネコたちに言い聞かせてみました。わかったのかどうかわかりませんが聞いてくれたようでした。

このチャリティ団体の運営資金などについてはまだよくわかりません。

向かいの牧場のやたらに愛想のよいウマたちです。

鼻づらをなでてやると頭突きをしてきます。

顔に余分な毛が生えてたりしてもっさりした見かけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ネコの幸福にわずかながらも貢献...ネコを愛する人たちが作り上げたネコの天国(見た目はちょっとゴミ屋敷)

2024年11月09日 06時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ

「保護ネコ施設」のボランティア初日です。前回記事のリンクです☟

うちのネコ2匹を見つけた懐かしの保護センターと手放さざるを得ない昨今の驚きのペット事情

施設の周りの牧場のウマ、ヒツジの写真をところどころ挿入します

この施設を運営している女性が1時間半ぐらい買い物に行っている間、ネコとのお留守番をまかされました。役目は「ネコに話しかける」です。

暖房の効いた「ネコ宿舎」の中にいてもいいのですが穏やかな日でしたので、屋外のプラスチック製の肘掛椅子に座りました。なつかしいポップミュージックを流し続けるラジオをかけてくれました。

ネコが次々とやって来ました!感激です。

どのネコも私の膝に上がりたそうでした!早い者勝ちで、小柄なクロネコ、アーネイが膝席を獲得。

前回来た時に膝にちょっとのあいだだけ載ってくれたヨレヨレの毛並みの高齢ネコ、コーニッシュもそばに来て親しみを表してくれました。

つぶれた片耳がくっついてしまった別のクロネコ(名前は忘れました)も私の膝先に飛び乗って先住のアーネイの肩あたりにお尻をのせました。あまり居心地がよくなかったのかしばらくして下りてしまいましたが。

アーネイは飼いネコ候補です。人によくなれていて、もらわれた先でもかわいがってもらえるでしょう。半年ぐらい前にこの施設に引き取られた時は膝にはのらない人見知りネコだったそうです。運営女性とボランティアが少しずつ慣らして「膝のりネコ」に仕立て上げたのです。甘えるネコの需要は高いはず!

耳ツブレは耳の中の器官(三半規管?)が不全でバランスをとるのが難しく障害がすすんで立てなくなったら獣医の処置で安楽死させることになっているそうです。

20歳近いコーニッシュは腎臓病であまり長くないということです。おしっこがでなくなり体がむくんできたらやはり苦しむ前に安楽死...の予定だそうです。

三毛トラのスパローは手が届く位置に興味津々で近寄ってきたので撫でようとしたら大げさな動作で飛びずさりました。虐待経験があるようです。毎日世話をしている運営女性にも触らせない神経質なネコなので今のところ飼いネコ候補にはなれません。

グレーの毛並みは優雅だけど体つきがずんぐりむっくりしたアイザックは他のネコに言いがかりをつけてケンカを売ってばかりいます。もめごとになるとすぐネコ宿舎の自分の区画に閉じ込められます。懲罰というより他のネコの安全のためでしょう。飼いネコ候補ですが他のネコとの同居は難しいかもしれません。

たくさんいるネコたちの保護された状況など詳しく聴いてはいませんがどのネコも重い事情がありそうです。

「話しかける」任務を楽しみました。

飼いネコ候補であってもなくても人に慣れる、人との生活を楽しめるようになるのはネコにとって大切なことですよね。話しかけられることによって安心感を得るのでしょう。

ネコへの愛情が人ー倍の運営女性はずっとネコに話しかけていました。ネコたちも彼女の顔の高さに近づいて話しかけもらいたがっていました。この人のネコのための献身的な活動ぶりには頭が下がります。

ネコたちと1人で残された後、頭の中で考えていることを声に出して積極的に話してみました。ネコたちは返事をしてくれませんが、なんとなく聞いているようなそぶりをします。石のお地蔵さまに話すよりは張り合いがあるかもしれません。

私は家でもネコ2匹によく話しかけます。(もちろん日本語で)私が話したいからです。うちに来て4年以上たつうちのネコたちはこの家で安住の地を見つけ安心しきっているはずなので保護ネコたちのように積極的に話しかけて安心させてやる必要はありません。

夫はテレビのニュースを見ている時や、何か落としたりした時などよく悪態をついて、そばにネコがいると「お前のせいじゃない、気にするな」と言っています。動物に話しかけることによって人間が得るのは「返答」や「理解」ではなく、「連帯感」なんじゃないかと思います。

アーネイを膝にのせたまま、編み物をしました。編み棒の先についた丸い玉が膝のアーネイの頭の後ろにあたるたびにうっとりした顔で編み針を押してきました。「いい気持ちスポット」にヒットしたようです。その場所を掻いてやるとすっかりなつかれました。膝から下りたあとも私のあとをついてきます!

座っているのに飽きたので草取りもしました。(ゴム手袋持参です)黒いゴミ袋2杯分の、オシッコくさい草を抜いてまた座ったらアーネイがまた膝にのりました。他のネコもまた集まってきました。

無料の「ネコカフェ」満喫気分でした!

個人の善意で運営されているこの小規模なネコの保護施設について理解できたことがいくつかあります。それは次の機会に...

小規模なネコ保護施設が日本には多そうですね。英国には全国規模、もと王立も含め大きな機関がいくつかあって支援も多いようですが目立たない小規模施設は少ないですし、どこも...運営難だそうです。

とりあえず週に1度、顔を出し2時間程度いることにしました。次回またご報告します。

 

 

 

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うちのネコ2匹を見つけた懐かしの保護センターと手放さざるを得ない昨今の驚きのペット事情

2024年11月05日 06時47分25秒 | うちのネコ、よそのネコ

保護ネコセンターでボランティアをすることに決めました。

場所は、4年まえ、ロックダウンのさなかにわが家の2匹の母子ネコ、リヴィーとティブをもらい受けた地元の慈善団体です。

この施設を運営している女性に連絡すると、保護施設に来るように言われました。私たちのことや、斡旋したうちの2匹のネコのこともおぼえていてくれました!

住宅街をクルマで15分、家並みが途切れたあたりからジャーン!というかんじで田舎風景が突然始まります。

懐かしい「ネコ保護施設」は4年前と変わらず、牧場に囲まれた舗装されていない細いー本道にありました。となりは、かなり繁盛しているらしいケネル&キャトラリー(イヌ、ネコのホテル)です。イヌの吠え声が聞こえます。

前回、この場所に行った時の記事です☟リヴィーと子ネコ時代のティブを最初に見つけた時の写真が載っています!!

バタバタと決まった、うちに母と息子のネコが来る顛末....かわいい子ネコと人相の悪いネコの写真多数

今回も出入り自由のネコのお出迎えがありました。

マカレル・タビー(サバ柄)の馴れ馴れしいネコが迎えてくれました。

タイガ(愛称ティッグ)と言う保護ネコ居住区に居場所を提供され、柵で囲われた広い敷地内にとどまっているべきなのに、なんと高い柵を超えて自由に出入りしている野性的な「飼いネコ候補」なのです。

この前庭部分には、お気楽身分の「フェラル feral(野生)」分類のネコが数匹、仮住まいしています。

「フェラル」たちは、その多くが飼いネコとして斡旋する「保護ネコ」とは違い小屋とエサを与えられてはいるものの、出入り自由、野生度が高すぎ、懐かないのみならず狂暴すぎて人間との共生に適さないと判断されたネコたちです。

それでも、1匹ずつ名前を付けられていますし運営女性は頭数も把握しています。すべて、去勢、避妊手術済み。

 

二重扉の内側が「保護ネコ」エリアです。

「保護ネコ」には屋内に専用の居住エリアを持つ「飼いネコ候補」と、事情があって飼い主を見つけるのが難しいと判断され、主に広い敷地内に小屋を与えられた「ー生保護ネコ」の、2種類あるようです。

英国の雑種ネコはなぜか黒白が多いようです。

4年前に子ネコの時から17歳で死ぬまでうちにいたホレイシオをほうふつとさせる「タキシード・キャット」も何匹か目にしました。

うちのリヴィーも黒白です。

 

ところで私は現在、チャリティーショップ、オックスファム Oxfam で週2回、店番のボランティアをしています。

地元の常連が多いお客さんの相手は楽しいですし、寄付品を売った売り上げが途上国の恵まれない人たちの援助に役立っていることに張り合いがあります。...しかし...直接、手助けしている実感が欲しくなってきました!

私たちの団体の援助で学校に行けるようになったアフリカの子供たちやバングラデシュの緑地化した荒れ地を見るわけではありませんし。

ホームレスの炊き出しなんかどうかな、とも思ったのですが。実際、何か資格をとって自立支援をしている友人もいます。手助けの実感があってやりがいがあるそうですが、同じ国内で不遇な人の重い事情にかかわるのも気が重いです...と言うわけで思いついたのがネコ!

うちのネコより明らかに不遇なネコが幸せになる手助けを直接ネコを目にしながらできたらやりがいもひとしおでしょう。

エサやりやトイレの始末は管理の女性とベテランの数人のボランティアが請け負っているようですが、とりあえずネコを膝にのせて話しかける役割をおおせつかりました!楽しみ!

どこを見ても、敷地内全域がゴミ屋敷状態です。

かたづけと、庭仕事(敷石のパティオ部分の草取りと枯れた植木の始末)も申し出たら喜んでくれました。

そして悲しい話を聞きました。

ここ数ヶ月、ネコの貰い手が皆無だそうです。それどころか飼えなくなったネコを引き取ってほしいという問い合わせが多数あるのだとか。私がいた1時間ちょっとの間にも2本も引き取り願いの電話がありました。

引き取る余裕はー切ないそうです!しかも、2件とも30㎞前後離れた遠隔地...。、地元優先の方針だそうです。飼い主募集中の売り込みネコが現在13匹。

断って他を当たってくれるよう言うしかありません。

ロックダウン中にイヌやネコを飼い始めた人がとても多かったのはよく知られた話です。このセンターでも多くのネコたちが飼い主を見つけたそうです。

急に飼えなくなった人が急増したー番の理由は「昨今の獣医の診察代の高騰」だそうです。

え、獣医さんの診察代が高いのは昔からでは...?と思ったのですが、よく聞いてみると近頃、個人経営の診療所が軒並み廃業し、大手獣医チェーンの寡占状態がはじまっているのだとか?!初耳です!

たしかに以前からペットにかかる費用を軽視して簡単に飼い始めて後悔する人はたくさんいたはずですが、このところ、かつてないほどその傾向が強いそうなのです。

うちのネコ2匹は、今のところ健康ですし何も不調がないのに定期検診を受けさせるのは「もったいない」と思っているケチなものですから気にかけたことがありませんでした。…よく考えたら大ごとです。

それと、動物愛護に関して先進国を自認している英国でなんともナサケナイ話なのですが、飼いネコの避妊/去勢処置を感情的に否定する人がー定数いるらしいのです。飼えない子ネコを増やしてどうする!?引き取り手を責任もって探せるのなら問題ないのですが。ネコ保護関係の人たちの憤怒の的です。

リヴィーとティブがいた、「母子寮」だった小屋です。

現在、子ネコはいないのですが、顔半分がつぶれて大手術を受けた片目の茶トラネコが1区画を使って療養中でした。手術代が1,200ポンド(23 万円)..!よく生きていたものだと感心します。手術代は寄付を集めたそうです。チャリティ・ショップなどの経営をしているわけではないこの団体の運営状況をそういえば知りません。...敷地内をきれいにして「ネコカフェ」でもやればもうかりそうなのですが...

資金とボランティアが確保できれば、もう20匹ぐらいなんとかなりそうです。

敷地の奥にあるネコの共同墓地です☟

 

敷地の周りのヒツジたち

 

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ネコたちの規則正しい食事時間にも影響あり!年に2度、時間が変わる煩わしい季節の変わり目、年中行事

2024年10月29日 05時07分18秒 | うちのネコ、よそのネコ

日曜日と月曜日の午前10時半から11時ごろにかけて、うちのネコ2匹の「おひるごはん要求デモ行為」が激化しました。

仲良く母息子ペアでうちにやってきたリヴィーとティブですが、ティブの成長につれてお互いの存在が癇に障り始めたようです。日中ほとんど行動は別です。

顔を合わせて「フーッ」「シャーッ」といった親子口論もしょっちゅうします。

ただ、お気に入りの寝場所は偶然ー致しているようです。今日の写真はそんな2匹の同じ空間を分け合う寝姿です。

私より遅く起きる夫が雑にベッドメーキングをした後すぐにベッドを占領します。私はホテルのようにビシーッと寝具を整えてベッドカバーを枕の下に折り込むのが好きなのですがネコに居座られるとそれができません。冬の寝具の手入れも途中で中断です。

...おひるごはんの件です。

私のうちのネコのエサやりスケジュールです; 朝食は私が起きる7時半ごろにドライフード(ビスケット)を、昼食は12時にウェット・フード(市販の煮凝り状のキャットフード)を、夜食は夜の10時すぎてから多めのビスケットを...と、決めています。

昼食の12時に自宅にいない場合、朝食のビスケットを多めにやります。

2匹を斡旋してくれた保護ネコセンターでは、総合栄養食であるビスケットだけを1日に2回、多めにやるように言われたのですが夫が「やわらかい肉を食べられないのはかわいそうだ」なんて言うものですからウェットフードを加えて3回のエサやりになりました。

退屈なドライフードは何回にも分けて、お腹が空いた時にだけ食べますが、ウェットフードは1回でペロッと食べてしまうので、おいしいんでしょうね。

話かわって日曜日(10月7日)の夜半、英国の夏時間 British Summer Time (=BST)が終わりました。夏時間終了 Winter Time Change です。

日曜の午前1時が午前0時になるというややこしさです。朝起きて家中の時計を1時間遅らせます。私は実は時間が変わることを忘れていました。テレビ画面に出てくる時間が違うので気がつきました。私より遅く起きてきた夫は前日に知っていたようです。前日、土曜日の就寝時に先回りして時計の針を遅らせておく家庭が多いようです。

スマートフォンの時計とキッチンのラジオ電波時計は、自分たちで判断して1時間もどっていました。なんて賢いんでしょう。

ネコたちには時間の概念がないはずですが、正確な「腹時計」を持っているようなのです!

夏時間の正午ごろにおひるごはんの催促をしはじめるのですから。椅子や食器棚の上にあがり、私たちの顔に近い高さでしきりに話しかけます。「俺のメシは?」「もうごはんの時間じゃないの?」と。それなりに賢いと言えるでしょう。

声高に要求しながら足もとを縫うようにクネクネ歩かれるとネコがキッチンの床いっぱいに23匹ぐらいいるように感じます。

夫が「12時になるまでやってはいけない」と頑として主張するものですから、1日のお楽しみ、ウェットフードが(感覚的には)1時間おあずけになりました。2日続いて...です。今日あたりなれるでしょう。

春と秋に時間が変わるのは、非常にわずらわしく、夫を含めた多くの人が「ナンセンスだからやめるべし」と主張しています。

私は、季節の変わり目を感じる「暦」のような行事として親しんでいるのですが。「ああ、もう夏が終わって暗くて寒い冬が来る...」と感慨にふけります。

今年の英国夏時間 は3月31日から10月27日まで、いずれも日曜日の真夜中に時間がのびちじみします。

日照時間がめちゃくちゃ長い夏季の1時間早めた時間をサマー・タイムと言うのですが、冬季の時間はウィンター・タイムとは言いません(言いたくなるのですが)。「標準時間 standard time」が正しい言い方です。

夏の長い日照時間を無駄にしないため、朝は早くから仕事をはじめて、5時の退勤後も社交やレジャーに深夜まで時間を使い経済効果もバッチリ...なのだそうです。(日暮れは夜の11時ごろ)「ナンセンス」とは言い切れないはずです。

夏でも夜7時ぐらいには日が暮れる日本では意味のない習慣ですよね。

夏に日がくれない英国では、花火は晩秋のボンファイヤ・ナイト前後と大晦日にしかあげません。

 

 

 

 

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ネコのハゲあとと植物の生存欲にみる、季節の変わり目、自然の神秘

2024年09月30日 05時03分25秒 | うちのネコ、よそのネコ

息子ネコ、ティブの背中ハゲ問題は...

ほぼ、解決しました。晴天のー昨日撮った写真です。

はげていた部分に、まだ短いので段差がありますがみっしりと毛が生え戻っています。そして毛の短いはげていた部分には、濃いグレーの被毛に混ざって生え始めた白い短い毛がちらほら見えています。

寒い冬にそなえてなのか、フェルトのような短い毛が長めの毛の根元に生え始めているようです。

二重の防寒構造? ほかの部分の毛をかき分けても似たような現象が見られます。元ハゲ部分は毛が短いから目立つのです。

 

ここ数日、庭中に大量に飛来してくるシカモア sycamore (セイヨウカジカエデ)のタネをのせてみました。

しばらくこのまま、じっとしていました。

となりの家をはさんで左側には、1日に3回だけ貨物列車が行き来する線路があります。野生動物の生息地であり樹齢が100年を超える巨木もたくさん生い茂っている自然保護区域のようなエリアです。

この家に引っ越してきてから、20余年、ほぼ同じ大きさだったシカモアの木がこんなにたくさんタネを飛ばした秋は今年がはじめて...のような気がします。と言うか...前年まで庭で見たおぼえがありません。

ふしぎだなぁ。うちの庭の大木を今年伐採したことと何か関係があるのかもしれません。

夏のあいだ、ティブのお気に入りの昼寝スポットだった巨木の切り株がまだ生きていて、枝葉がにょきにょき成長し続けているその生命力には驚かされます。

曇り日の昨日撮った写真です☟空の青さが段違い...

うちの庭にシカモアの巨木が育ったりしたらこまるので、ていねいに拾って捨てています。バケツ1杯ぐらいは掃き集めたはずです。

1本の木から想像を絶する数のタネがまき散らされているわけなのですが、これがすべて発芽して成長したら国中すべてがシカモアだらけの太古の森みたいになって収拾がつかなくなるでしょう。もちろんタネを飛ばす樹木の数は数知らず...

発芽して気に育つ確率は、何十万分のーぐらいでしょうか?

「ヘタな鉄砲も数うちゃ当たる戦法」の数での勝負です。種の保存をかけて必死な植物の執念を見る気がします。

シカモアのタネが飛来するところはまだ目撃していませんが、つかんで投げるとタネを軸に羽の部分が旋回してキリキリと舞うように落ちてくる様子が圧巻です。

晴天の秋の日を楽しむ母子ネコです。

母ネコ、リヴィーの写真も載せておきます。

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わが家にケンカを売りに来る、バットマンの仮面をつけたビクビク・ネコ、よそでは泰然

2024年09月18日 05時31分19秒 | うちのネコ、よそのネコ

わが家のある短い通りに入る角の家の前庭に...

うちのリヴィのケンカ相手のバットマン・キャットがいました!念願の写真撮影です。

ケンカと言っても「フー」とか「ハー」とかの、口論です。

うちのドライブ(駐車スペース)に、あまり外出しないリヴィーが出ているのを見つけてどこかからケンカを売りに来るくせに、口論(フー、ハー)を聞きつけて私がドアを開けると、いちもくさんに走って逃げるよわむしバットマンです。

 

よその家の敷地だとそこの家の飼い主に対してやたらにビクビクしているくせに、他の場所だと悠然としています。もしかして、私が宿敵、リヴィーの飼い主だと気がついていない...?

この家の飼いネコでないのはたしかです。この家に20年近く住んでいたドイツ人ー家は1年ほど前に引っ越していなくなりましたがバットマンがうちの敷地に出没し始めて3年は経ちますから。

角の家なので広い通りに出るために庭を斜めに横切って近道に利用するネコは多そうです。広い通りに面した家のどれかで飼われているはずです。

逃げずに落ち着いているところをあらためてよく見ると、バットマンのマスクが鼻のあたりでみっともなく滲んでいますね。

本名、不明。性別、不明。

 

 

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外ネコ、家ネコ、お店の招きネコ、うちのネコのリヴィーの事情

2024年09月10日 06時35分05秒 | うちのネコ、よそのネコ

昨日に引き続き、ネコの話題です。

高級住宅地にある不動産屋の駐車スペースに人懐っこいネコがいました。クルマを停めると寄って来て撫でても嫌がらず、身体を脚にすり寄せてきました。

首相官邸のネコ Downing Street Cat に似ています。夫も同じことを思ったようです。

用があって入った不動産屋のオフィスで、ここで「飼われているネコだ」といわれました。名前を聞くのを忘れたので、店の名前(ジュリアン・ウォデン)から勝手にジュリアンと呼ぶことにします。

オフィスや店などで従業員が世話をしているネコは珍しくありません。

「首相官邸のネコ」の正式な名前は役職名付きで、内閣付き主席ネズミ捕獲官のラリー Larry the Cat, Chief Mouser to the Cabinet Office です。

政府発行の、ラリーの公認ポートレートを見つけました☟

首相官邸 10 Downing Street で、2011年、ネズミ捕りのためにデイビッド・キャメロン首相(当時)に任命された官邸付きのスタッフ扱いなので、解任されるまで首相官邸にとどまり職務(ネズミ捕り)を遂行し続けます。今年で17歳ですって。

私たちが面談の予約をしていたのは不動産のー般業務をとりおこなうそのオフィスではなく、となりにある同じ会社の不動産管理部門だったことがわかったので、場所を移しました。

となりのオフィスで雑談時にジュリアンの話になりました。

ちょっと驚いたことに、ジュリアンはとなりのオフィスで飼われているわけではなく、近所に住みついているノラネコだそうです。毎日、スタッフが交代でエサをやっているけど、屋内には入れないそうです。休みの日などどうするのでしょう。

どんな事情で現在「ノラネコ」になったのかはわかりませんが、人懐っこいジュリアンは間違いなく子ネコの時から人に飼われてきた時期があったはずです。

 

日本では地域のノラネコの世話をする人が多いですよね。やさしい人が多くて嬉しいです。

英国では...そもそも、ノラネコがいません。全くいないわけではないでしょうが(ジュリアンがー例)、一般的なノラネコは見たことがありません。飼い主のいない「捨てネコ」らしきネコは保護団体に保護されるはずです。

身元の分からないどこかの迷いネコに食べ物をやるのはネコ好きがしてはいけないことになっています。よその飼いネコを奪った疑いがかるとトラブルですし。

飼いイヌ、飼いネコは10年ほど前から原則としてすべてIDチップが埋め込まれているはずなので、迷子のネコがまよいこんできたら、地域の保護センターや獣医に連絡して飼い主の特定をするきまりです。

2020年、秋に息子ネコ、ティブといっしょにやってきた母ネコ、リヴィーもそう言えば、ー時的に「ノラネコ」だったことがあったのでした。

ー人暮らしのバーナードという男性が庭で毎日エサをやっていたところ、リヴィーが妊娠していることに気づき慌てて保護センターに連絡して保護してもらったそうです。自宅の庭で子ネコを生まれたら困りますものね。近所の家で飼われていたものの、引っ越しの際に置いていかれたことが判明しています。ID登録はされていませんでした。

保護ネコセンターではリヴィーは便宜上「バーナーズ・キャット」とか「バーニー」と呼ばれていたようです。息子のティブは「バーニーズ・キトン」。

ティブには保護センターで生まれた兄弟ネコが(いずれもオスのたったの)2匹いたそうですが私たちが見に行った時はすでにもらわれていて、ティブだけがリビーといっしょに残されていたのでした。

リヴィーと子ネコたちはすべて引き取り手がきまった時にID登録とチップの埋め込みをしています。行方不明になって発見されたら、必ず保護ネコセンターに照会され、私たち飼い主に連絡が来ます。死亡が確認されればIDセンターに記録が残ります。

名前からかなり年配であることが察せられるバーナードは、リヴィーが引っ越していった飼い主に捨てられたネコだと知って世話をしていたようですね。本格的に引き取る覚悟がなかったため家に入れないという分別があったようですし、保護センターに連絡したのも冬に向かって屋外で生き延びるのが困難であろう子ネコのことを思いやってのことでしょう。

リビーの脚は異常なほど短いのです。

うちの息子は「高級ネコ、マンチキンの血筋を引いている。高く売れる」と言っています。売るつもりはありませんが。

息子ネコのティブのあまり見かけない濃いグレーの毛色もなんだか高級っぽくて自慢です。

現在、ふてぶてしいおじさんネコになったティブと言い争いばかりしているリヴィーですが、うちに来たばかりの頃は息子思いのやさしい母親でした。息子にかまうのをやめてからー気に私たち飼い主に甘える行動が増えました。

4年前のほほ笑ましい写真をもういちど...

多くの新聞社が共有している内閣付き主席ネズミ捕獲官、ラリーの写真も載せておきます☟

首相官邸にはネコ用の出入り口 cat flap がないので、主席ネズミ捕獲官が中に入りたそうにしていたら警護の警官がドアをノックすることになっています。

ラリーも成長してから引き取られた保護ネコです。

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