イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

この日はラッキー、よく通る道で目撃した名物ウマのお散歩シーン、古い街並みの街なかに厩舎と古めかしい種類のウマがいる!!

2022年06月27日 08時21分53秒 | ストックポートとその周辺

平日の午後、ストックポートのオールドタウン Old Twon をクルマで通り抜ける時に見かけた...

(実を言うとあまり姿を見かけることはない)ストックポートの名物、ロビンソンズ・ブリュアリーRobinsons Brewery (エール醸造所)のマスコットウマのお散歩、あるいは運動の最後の数歩に行き会わせました。

クルマのウィンドウ・スクリーン越しに撮った写真です。

工場見学とエールの試飲ができるらしいビジターセンター(写真☝の左側の建物)がオープンして以来ストックポートの観光名所でもあるロビンソンズ・ブリュアリーの向かいの付属厩舎に帰還する直前です。

クルマを下りて、厩舎の駐車場についたところを追いかけて写真を撮らせてもらいました

 

ロビンソンズのウェッブサイトを検索してみました。

現在醸造所内の厩舎に常駐しているウマは3頭、ボーベック(9歳)、モージョー(5歳)、そして子ウマのボリス(7か月)これは、ボーベック...じゃないかな?

Facebook には Robinsons Shire Horses というアカウント名の、ロビンソンズの馬車馬たちのファンクラブのようなグループがありました!Facebook アカウントがある人ならだれでもアクセスできます。

英国の伝統的な使役馬の種類のシャイア・ホース Shire horse は、乗馬用、競争用のスラっとしたウマたちと違いがっしり、どっしりした体形です。重い荷車や、農地では鋤をひくのに適した力持ちウマです。

ストックポートに20年以上住んでいる私ですが、今まで街なかを歩いているところを見たことがありませんでした。ほんの最後の数秒ですが目撃できてラッキー!

屋外に面した厩舎から首をのばして外を見ていたり、4つ並んだ馬房の真ん中で調教師に毛並みの手入れをされているところを何度か見かけています。

(厩舎の写真と、外に出ているウマの写真をスマートフォン以前に撮ったはずなのですが、見つかりません。見つかったら、このページに貼り付けるつもりです)

ビジターセンターの反対側、景観保存地域のリトル・アンダーバンク Little Underbank から続く、ミドル・ヒルゲート Middle Hilgate という最近オシャレな店が軒並みオープンし始めた通りに、遠目にも見落とせないレンガ造りの高層醸造所がドカンとある驚きのエール醸造所の出入り口があります。

醸造所の建物は「ドカンと」リッパでも、けっこう敷地は狭いみたいですね。

シャイヤ・ホースは、鉄道やトラック輸送がすでに一般的になっていた1950年代まで工場の使役馬として、100年間も現役バリバリで活躍していました。もっぱら工場内をあっちからこっちへ材料を運ぶのに使われていたようです。ウマのひく小さな荷車はトラックよりも小回りが利いたのではないでしょうか。

第一次世界大戦では、ロビンソン・シャイヤホースも国内のすべてのウマと同じに軍馬として徴用されて戦死したそうです。

今はもっぱら、赤い荷車をひいてイベントに駆り出されるマスコット的な存在のようです。

工場の塀続きに建つロビンソンズの社屋(☟ユニコーン・ブリュアリーは、ロビンソンズの愛称です)...

...ととなりの数軒の古い建物の前を通って(このあたりから急こう配になります)左に曲がって、駐車場沿いに少し歩きまた左に曲がれば工場の裏側=ビジターセンターの入り口(一番最初の写真;道をはさんで厩舎があります)にでます。

厩舎の終わりまで歩いて左に曲がれば時計塔のある古い、教会セント・メアリーズ・チャーチ Saint Mary's Church と街並み保存地域のマーケット・スクエア Market Square があります。

ストックポート・オールドタウンのおススメ散歩コースです。ウマが見られたらラッキー!

ロビンソンズ・ブリュアリーについて書いたずいぶん前の記事です!!☟にリンクを貼りましたので、ぜひ見てください。

ストックポートのまちなかの大規模なビール醸造所、馬までいる

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スーパーマーケットの棚で見かける購買意欲をそそる強烈なパッケージ、次こそ買おうと思いつついつも素通り

2022年06月26日 07時25分10秒 | 気になる製品、気になるデザイン

ひさしぶりの、「スーパーマーケットで見かけた人目をひくパッケージデザイン」です。

Beast Binbags という名の、キングコングが咆哮する奇抜なデザインのゴミ袋。ひと巻き10枚入りです。

キングコングはゴミ袋と関係があるのでしょうか。信じられないほどじょうぶだそうですが。

ゴミ箱のことはイギリス英語で bin といいます。ゴミ箱に入れるゴミ袋はbin bag あるいは binliner といいます。

次はこれを買おうと思っているのですが、お値段高めで躊躇しています。

 

たまに棚にあるのを見つけるとやっぱり買おうかどうか迷う、箱入りワイン。

イースター島のモアイ像のパッケージに入ったチリ産のワイン、アナケナ!

日本にも実物やレプリカがいくつもあるというモアイですが、イースター島が南米チリの領土だって知らなかった人も多いのではないでしょうか。私もさっきまで知りませんでした。

チリ産のワインだからモアイ!キングコングのゴミ袋よりは説得力があります。

アルコール類をまったく摂取しない私とちがって、夫はワインをよく飲みます。そしてワインにはうるさいので、勝手に買ってくるわけにはいきません。夫と買い物に行った時はぜったいに見かけません。

...この写真はクリスマス前に撮りました。

好きかどうか聞いてみて、今度見つけたらぜひ!6ポンドはハズレでもそれほど手痛い金額ではないはずです。

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今度のネコもまた、無益な殺生!それがネコ。咲く花とネコが寝そべる夏の庭の光景

2022年06月24日 06時17分20秒 | うちのネコ、よそのネコ

昨日もまた晴天で暑い一日でした。

日中気温は28度前後。蒸し暑くはないためでしょうか、ネコがゴロンゴロンと日の当たる場所に積極的に体を投げ出したがります。

さすがにものすごく暑かった(これは月曜日の写真です)時は母子揃って日陰で丸くなっていましたが。

家の中の、特に一階はどんなに外の気温が高くてもひんやり気持ちの良い涼しさです。

家の中で寝ればいいのに、うちのネコ!といつも思うのですが。

 

息子ネコのティブのほうが外で寝たがる傾向が強いようです。

アウトドア派のティブは今年の夏から積極的にネコの本領を発揮しだしました。

(あぁ、たぶんティブだと思うのですが)狩りの獲物が放置されるようになりました。一昨日の早朝、庭の芝生に放置され大きなハトの亡骸を見つけました。

楽しみのために生き物を殺す無益の殺生、スポーツ・ハンティング、いやですねぇ、ネコの本能!

早朝見つけた時は首がイヤな角度に折れ曲がっていた以外、無傷のきれいな亡骸だったのですが昼過ぎに「やれやれ、ハトの始末をしなくては...」とゴムの手袋をして現場に戻ってみると、頭の部分が紛失していて、赤い切り口にハエがびっしりとまっているという凄惨なありさまでした。

ちょっと食べたのね...どうりでティブの食欲がなかったわけだ、と納得です。

無残な亡骸は新聞紙で包んで、うちの通りを出た場所にある通りの行き止まりの柵囲いされた広大な空き地にそっと置いてきました。

キツネやアナグマが棲息している自然が残る空き地です。食べてもらえばうちのネコが手にかけたハトの犠牲が無駄にならないでしょう。

昨日は玄関のドアの外で、おき捨てられたもっと小さな小鳥を見つけました。かなり見苦しい状態で、身体がやけに小さかったので種類は特定できません。巣立ったばかりのヒナのようでした。

空き地にはもっていかずにうちの裏庭の、ラズベリーのよく茂った茂みの裏にそっとおきました。ネコに代わって「ごめんね」と言っておきました。土に還ってラズベリーを育てる栄養になってくれるでしょう。

一週間前にも死んだハトを空き地にもっていきましたっけ...

寝て食べて、狩りをして...うちのネコがネコの人生を謳歌しているのを見て実は満足している私です。

禍々しいネコの殺傷話を取り繕うために、昨日開花した(植えたおぼえもタネをまいたおぼえもない)華やかなポピーの花の写真をお目にかけましょう。

ちり紙で作った花みたいですね。

ハーブ畑のナスターチウムの花と葉は食べられます。

 

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出張検査でめったに入れない秘密結社の中枢に潜入...というのはウソ。ストックポートの名物ゴシック建築とフリーメイソン

2022年06月23日 08時30分00秒 | ストックポートとその周辺

ロンドンとイングランド北限の町カーライルを結ぶ国道 A6 沿いに、ゴシック風のなかなか立派な建物があります。

ストックポート・メイソニック・ギルドホール  Stockport Masonic Guildhall

同じくA6 沿いのタウンホールから徒歩10分ぐらい、タウンセンターのちょっとはずれです。

和訳すれば「ストックポート石工組合」、(日本でいう)フリーメイソンのストックポート支部の集会所です。

英語でフリーメイソン(組織名)は「フリーメイソンリー freemasonry」といいます。

「フリーメイソン freemaison」は会員個人をさす言葉です。

 

右側の側面です。

明治維新の年1868年に建設されて以来60年ちょっとの間、学校だったそうです。

フリーメイソンリーに買い取られた1932年以後、フリーメイソンたちの集会所として使われています。

スペースを貸し出すイベント会場ビジネスも大成功しているようです。

実は、私は5,6年年前までフリーメイソンリーは陰謀をたくらむ闇の「秘密結社」だ!!と勝手に思っていました!

「メイソニック・ギルド」がフリーメイソンリーの別名だと理解したのもけっこう最近です。それまでは、文字通りこの建物は石工(メイソンリー)関係の由来があるのだろうとなんとなく思い込んでいました。

5,6年前に「陰謀とは全く無関係、秘密結社でもない」ということを日本の友達から聞きました。

フリーメイソンリーは、相互補助友愛クラブのような世界的組織みたいですね。日本にも支部があるとか。

会員になれば、政界、実業界など各界の強力なネットワークが後ろ盾になってくれて、すっごく得みたいですね。入会には支部会員全員の承認を要し、人格、仕事の実績、国家・地域への貢献度、などまで審査されるとかで、容易ではないようです。

今回、中に入る機会があって、秘密結社などではないフリーメイソンリーの持ちビルとしてちゃんと使われていることも知りました。

先週、このギルドホール内でうちの夫が胎児の成長確認でおなじみのエコー検査を受けました。NHS(国家保健サービス)が無料で対象者に連絡してやっている、その日限りの出張サービスです。

正面の花壇にたてられた公開イベントお知らせ看板には、検査対象の病名(夫が抱える持病)がドカドカと大書されていました。正面入り口は閉鎖で、裏へまわるようにとの案内とともに。

裏の駐車場サイドにはみっともないコンクリートの増築部分が突き出していました。

駐車場の管理人に予約手紙を見せて、裏口から入りました。

「病名」が大文字で書かれた矢印つきの案内表示をたどり、リネン倉庫を通って、駐車場に突き出していたみっともないコンクリートの増築部分らしい上階につきました。

矢印が示している青いドアの奥が検査会場です。

それより...

 

壁に展示されているフリーメイソンリー遺物に目が釘付けです。

上の2点は「寄贈;Mrs. 誰々」と書かれたシルクの...スカーフですよね...?

Mrs.誰々はフリーメイソンの奥さんでしょうか。女性はフリーメイソンになれないはずです。スカーフサイズの正方形にびっちりと描き込まれたフリーメイソンリーの象徴の数々...1980年代のイタリアのテキスタイルっぽいデザインでなかなかオシャレですが、大胆すぎて身につけるのは勇気がいるような...

刺繍の施された旗や、タペストリーも展示されていました。

私が「フリーメイソンリーは秘密結社」と思い込んでいた理由の一つは、謎めいた入会の儀式の手順を他言するのが許されないらしい!という神秘性です。

ズラッと額装されてかかっていた、一連のリージェンシー時代らしい版画のプリントがそのおかしな儀式の一部始終をイラストで解説してくれています。

上の版画の左側の床に寝かされて布をかぶせられたのが新規入会者のようです。

検査の順番を待つ間、大喜びで版画に見入る夫です。

新規入会者を床に転がして先輩会員が剣で突き刺す真似をして終了、ぜんぜん秘密ではなさそうです!

壁には立派なV字型のたすきのようなものを着けた歴代の会長、幹部らしい人の肖像額入り写真がズラッとかかっていました。メイソンの名前は公表されないとも聞いていたのですがそれもウソだったみたいです。

家に帰ってから検索してみたら、活動内容を知らせるウェッブサイトまでありました!(神秘性なし!)

 

だだっ広い検査会場には衝立で囲った小さな検査ブースが2個ありました。付き添いの私は夫が検査を受けるブースから出るのを許されませんでした。他の患者のプライバシーへの当然の配慮でしょう。

廊下に並んだドアの一つに取り付けられた BENEVOLENCE (慈愛)と記された真鍮のドアノッカー!

石工(メイソン)の仕事道具である金づち、鑿(のみ)、コンパスにフリーメイソナリーの象徴である定規(右)。で、左側は何でしょうか?

古代からの宗教や神話などに由来する、メイソナリ―の象徴 / シンボルは実にたくさんあるらしく奥が深いです。たしかに「神秘性」はこういうところに感じられます。

 

検査終了後、裏階段ではなく正面ホールにある表側階段を下りました。

正面入り口上部の美しいステンド・グラスを狭い階段踊り場から撮りました。

A6 に面した正面入り口の上のステンドグラス窓です。本当にしょっちゅう前を通るのですが、建物内部は暗いため、外からは何が描かれているのか全然わかりませんでした。

週央下に、直角定規とコンパスが組み合わされたフリーメーソンリーのトレードマーク、両側に球体(地球)をのせた柱、真ん中にはギラギラ太陽、そしててっぺんまんなかには何でも見抜く全能の(神の)目!

一階フォイエ(入り口付近ロビー)にもギラギラ太陽とコンパスと直定規の比較的新しそうなステンドグラスが一対。

セルフサービスのカフェにあるような旧式なコーヒーの自動販売機がありました。(柱時計のとなりの黒い機械)

エイリアンのような顔立ちのCCTV(防犯カメラ)があったのは写真を見るまで気が付きませんでした。

 

奥の閉まっていた扉の奥は大ホールです。

10年ほど前に開催された、入場料をとるアンティークマーケットに入ってみたことがありました!ガラスのビーズのネックレスを買いました。

オリジナルなゴシック風の装飾が豪華~な印象でした。結婚式のレセプション(披露宴)に人気な理由がよくわかります。

アート作品の売り立てや求職者向けの合同会社説明会をやっていたこともあります。外の立て看板で知りました。

正面と側面の角の部屋では講習会か講演にでも貸し出すためかイスと机が並んでいました。ドアがあけっぱなしだったので、夫が勝手に案内してくれました。

夫はこの部屋で開催されたチェスの選手権に何度か出場したことがあるのです。

表扉は閉鎖されていたので入った時と同じ、クルマがとめてある駐車場に出る裏口から外に出ました。

今回私がわざわざ夫の検診にくっついて行ったのは、メイソニック・ギルド・ホールの内部を見物するためでも、夫が心配だったからでもありません。

万が一、駐車場がいっぱいでクルマがとめられなかった場合、私がクルマで近くの大きな駐車場のあるマクドナルドに行って夫の検診がおわるまでコーヒーでも飲んで時間をつぶすつもりだったのです。読みかけの本まで持参しました。

幸い、驚くほど大きかった裏の駐車場はガラッガラ、楽に駐車できたので用のない私も付き添って中に入ったわけです。

 

 

 

 

 

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一年で一番日の長い、昨日(日没は午後11時過ぎ)食卓に上った静かで優し気な笑顔

2022年06月22日 07時08分15秒 | さがせば何処にでも顔はある

毎度おなじみの、hOLLAND'S 社の冷凍食品、チーズ&オニオン・パイのおだやかな悟りを開いたような笑顔です。

夏至 solstice of mid summer (一年で一番日の長い日)の昨日、英国各地ではドルイド教徒がストーンヘンジなど異教信仰ゆかりの地で例年通り太陽礼拝をしたようです。

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大胆なずり落ちパンツ柄と後ろ脚投げ出しポーズがキマッたおなじみのスタッフィー。

2022年06月21日 06時23分22秒 | 英国のイヌ

昨日はまた一転、晴天でした。

気温は日中23℃前後、暑くはなく、快適でした。

おなじみのストックポート・タウンセンターのオールド・タウンOld Town、景観保存地域のリトル・アンダー・バンク Little Underbank です。

カフェもチッピー(フィッシュ&チップス・レストラン)も閉まっている月曜日の午後、人通りもなく閑散としていました。

夫がグレーター・マンチェスター内をバスと電車を無料で乗り放題できる年齢になったので、パスカード申請の手続きにストックポートに来たのです。

最近新装開店した、ビストロ、カフェのウィンターズ Winter's に入ってみたくてリトル・アンダーバンクまでやってきたのでした。残念、ここも休業でした。

最初の写真の、古い時計がつきだしている建物が19世紀の時計工房だったウィンターズです。

今日の話題はストックポートの名物建築ではなく、イヌ!

大胆に後ろ脚を投げ出して腹ばいになるスタッフォードシャー・ブルテリア Stafford bull terrier のメスイヌ (名前を聞くのを忘れました!)。

スタッフォードシャーブルテリアはスタッフィーとよばれ、親しまれている実によく見かける庶民的な犬種です。

ガニガニした肢体と憂い顔が私の好みです。

地についていない頭のかわりにシッポを数に入れると五体投地ですね。

ずり下がった黒いパンツをはいているような大胆で斬新な柄!

側面に配置したブチも気が利いています。

とにかく黒白の配分が絶妙です!

 

本日休業のカフェとチッピーの外の、たった1卓のテーブルでお茶を飲んでいる飼い主の女性たちのことが帰宅してこの写真を見て気になりだしました。

そういえば、たしか道路の反対側にもカフェがあったと思います。営業していたようですね。

そしておそらく、外で飲食をするこのイヌ連れの女性客2人は日の当たる道路の向こう側に座りたいと主張したため(道路の向こう側のカフェやチッピー、ビストロは軒並み休みですし)、カフェもターブルと椅子を移動することを快諾した...というような事情だと思われます。

まぶしさに目をしばしばさせながらも太陽に向かって座ってお茶を飲みたい英国人のサガですね。

前述の、新装オープンしたビストロ・カフェ、ウィンターズのからくり時計です。(別の日に撮った写真です)

1時間に1回、騎兵と天使、水平の3人が鐘を鳴らす19世紀のからくり時計がロックダウンの期間に修復完了。

19世紀の時計工房が廃業して以来このたてものは1970年代からパブとして利用されてきました。そのパブも5~6年前に閉店しました。

名物のからくり時計は故障して30年来そのまま放置されてきたようです。

私もまだ鐘の音を聞いたことがありません。

 

 

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誰がデザインしたのだろう、ネコの柄?一見地味でも白日の下にさらされる斬新で手の込んだ意匠

2022年06月19日 08時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ

三日連続の晴天、高気温の夏日和の後の昨日、土曜日は一転、肌寒い天気でした。午後から雨まで降り出しました。袖なしのブラウスに綿のカーディガンで出かけたら...暑がりの私もけっこう寒い思いをしました。

さて、話題はまたまたうちのネコ。

天気のよかった木曜日に庭のパティオで撮ったゴロンと寝そべるうちの息子ネコ、ティブ。

あれ、そういえば今まで気が付かなかった!

神秘!胴体のほとんどの部分を覆う、グレーのブチには縦じまと斑点が混在していることに気が付きました。

くっきりきれいに前半分は縦じまで後ろ半分は斑点、と別れています。

反対側も同様です。

ちなみに上部に見られるひとつまみの白い毛の部分も、反対側の完全に対象の位置に同じ分量だけあります。

2年前に17歳で死んだタキシード・キャット(足先と胸元の三角部分が白いクロネコ)のホレイシオが若い時に、強い日差しの下で胴体を覆う黒い毛を見て「あっ」と驚いたことがあります。

強い光が当たると、かすかに赤茶けて見える黒い部分全体に、ヒョウのような真っ黒な斑点がはっきりと浮かび上がっていたのでした。

それが見えたのはたぶん屋外の強い光の中でのみ、それも2回か3回ぐらいのことでした。

ふだんはアクセントの白い部分のある、平たんな黒一色のネコでした。

以後また見たいと思って、晴れた日に外に連れ出したり電灯の光を当ててみたりしたのですがもう見られませんでした。歳を取ってくると全体に毛の色全体がかすかに赤黒く退色してしまい斑点は消滅してしまったようでした。

写真にとっておけばよかったのですが...夫も見たことがあると言ってくれました。

あれは何だったのでしょう。

奥が深い!ネコの毛色の神秘。

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異例の暑さが続くここ数日、その実快適、それでも紫外線をむさぼる英国人一般の無謀さ

2022年06月18日 06時22分12秒 | 英国の、生活のひとコマ

ここ英国では水曜日から3日連続、記録破りの暑い日が続いています。

昨日金曜日のロンドンの午後3時の気温が32.7℃。

ストックポートでも日中気温が30℃を超えました。

 

ヒートウェーブ heatwave (熱波)だそうです。

日中、庭に出て草取りをしていたら暑さでフラフラしたので慌てて日かげに退散です。

庭のパティオに出しっぱなしになっているパラソルを使うのは私だけ。

私の場合、多くの日本人女性と同様に紫外線による皮膚の老化や皮膚ガンももちろん怖いのですが、ここ20年来、しばらく日に当たるといつもプツプツ湿疹が出るのです。

気温のみならず湿度も高い日本の真夏日を思えば、気温が高くても湿度が低い英国の夏は天国です...!が、なぜか私のポツポツ湿疹は英国にいる時のみに起こります。晴天の冬の日にでも油断してしばらく屋外で日光に肌をさらすと(衣類から出ているのは顔と手首から先ぐらいですが)晩方になるとポツポツに見舞われます。

この乾いた空気と関係のある症状ではないかと思うのですが、診察を受けたこともないので説明不能です。

夫は私のためにパラソルを一番高い位置で開いてくれますが、自分はいつも日がカンカン照りの場所に位置を取ります。

英国人のみならずコーカサス人(=白人)一般の紫外線に肌をさらすことへの執着は並大抵ではありません。

私は日焼け止めを塗りさえすれば薄着での外出も平気ですが、さすがに暑い日に用もないのにフラフラと屋外を彷徨する意図は全くありません。

英国人一般はなぜか、「暑いから屋外に出なければ損だ」という強烈な強迫観念があるようです。

紫外線に長時間さらせば肌の老化はすすむしガンを誘発する恐れもあることはもちろん広く知られていますが、それよりも肌の色を濃くして魅力的な容貌を手に入れたい、という欲望には勝てない人が多いようなのです。

ガン予防の啓蒙活動をしている学者たちの調査によると(私も、夫を含めた5人以上の英国人から実際にそれに近い意見を個人的に聞いています)聞き込み調査を受けた人々の多くは「日光に当たるとポジティブな思考になる」、「日光に当たっている時の自分は内側から光り輝いて美しく見える」、「日光に当たっている時は超人的なパワーを感じられる」...などと思っているらしいことが分っています。強い太陽の光はコーカサス人一般を超自然的な精神に導く独自の力を持っているようです。

毎年暑い時期には、テレビのニュースなどで「強烈な暑さと紫外線が人体に与える悪影響」なんていう情報を発信していますが、多くの人は聞く耳を持たないようです。

多くの人が暑いから、紫外線たっぷりだからという理由でわざわざ公園や町の広場や外に席があるパブなどに出かけていきます。

「暑いと言ったって30℃前後なんて大したことなかろう、しかも湿度が低くすごしやすいんでしょう?」と思う日本人は多そうです。

30℃を超す日はめったにない英国では冷房があまり普及していないため、暑くても逃げ込める所が少ないのと、気温が高くても蒸し暑くはないので調子に乗って日に当たり続けていたら気が付かないうちに脱水症状がすすんでいた、なんてことが多いんだと思いますよ。

私は用事があって出かけた帰りにウシを見た一昨日以外、家にいました。

花盛りの庭が見えるパティオのパラソルの日かげで過ごすのは快適です。

学生寮を引き上げた娘の持ち込んだ寝具などもあり洗濯物に精を出しました。1日に2回の洗濯物も外に干せばすぐに乾きます。

間口が狭く奥行きが深く高さがある3階建ての我が家の一階部分(キッチン)は一日中とても涼しいのです。寝室のある3階はまるでトマト栽培の温室のように蒸し暑いのですが。

わざわざ暑い庭に出て日かげを探して横になっていたネコたちも、まだ明るくしかも暑い夕方からは一階のキッチンわきに置いたひんやり涼しいソファーに昼寝場所を移しました。

日が、家の反対側(前庭側)に移る午後遅く、家が落とす日かげが気持ちの良い芝生にピクニックブランケットをひいて寝転んで本を読んでいたら、ネコたちが外に出てきました。

ネコといっしょに座る(座ってくつろいでいるところにネコが来る)ことを私が勝手に「キャットカフェ」とよんでいます。

両隣の二軒は同時に(!)お夕食は庭でのバーベキューのようです。炭でおこすけむったい火の匂いはかまわないのですがタレに浸したお肉を焼くにおいの包囲がちょっと...洗濯物に移りそうなので慌てておろしました。

夫がベジタリアンなので、衣類や寝具にバーベキュー肉の匂いがつくのはなおさら許容できないわけなのです。

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天気のよい日に通りかかった放牧場で草を食む、母子家庭の母娘ウシ

2022年06月16日 06時52分40秒 | 英国の動物

昨日は天気が良いだけではなく、久しぶりに気温が28度まで上がった夏日和でした。

気温は高くても空気がカラッと乾いているので蒸し暑くはなく、快適に過ごせました。

自宅からクルマで10~15分ぐらいの場所にある、住宅街の真っただ中にある牧草地の前を通ったら...

ウシが3匹放牧されていました。

 

クルマで通り過ぎた時は、道路沿いの金網のすぐ近くでかたまってのんびりと草を食んでいました。

運転していた夫にたのんで、クルマをちょっと宅地の中の道に駐車してもらってクルマを降りてウシ見物!

少し離れたところにクルマをとめて、私が牧草地に歩いて行った頃には3頭はバラバラ別行動になっていました。

放牧場内の写真はすべてこの、トラクターを通す道路に面した鉄格子のゲート越しに撮りました。

トフィーのブチのお姉ちゃんウシと、グレーのブチの妹ウシ、それにお乳のりっぱなトフィー色のお母さんウシの母子トリオじゃないかと思います。

お母さんウシ(と勝手に決める)はゆっくりと道路から離れて牧草地の中ほどへ歩いて行ってしまいました。

 

姉妹2頭にも小さいけれどちゃんとしたおっぱいがありました。

 

ヒツジと違ってたいていの放牧ウシは好奇心旺盛で人見知りしません。このお姉ちゃんウシも鉄のゲート越しに差し出した私の手の匂いを嗅ぎに来ました。

額のあたりをなでてやろうとすると、静かに後ずさりしてやっぱり離れていきました。

私とかかわりを少しでも持ってくれたのはこのティーンエイジャーのお姉ちゃんウシだけ。

妹は怖がっているようには見えませんでしたがあまり外の世界に興味がないようで、こちらには寄ってきませんでした。

大規模な酪農場の母ウシは母乳がとまらないように妊娠、出産を繰り返させられ、生まれた子ウシからすぐに放されます。

とても母性愛の強いウシが仔ウシと一緒にすごすことを許さない酪農業のあり方は動物の権利擁護団体の非難の的になっています。

その点、この3頭は家族水入らずで(しばらくの間は)一緒にすごせて幸せそうです。お父さんが見当たりませんが。

この放牧場は、冬のあいだ、地面が巨大な水たまりにたびたび覆われる フラディング flooding (冠水)現象に見舞われる場所としてずいぶん前にストックポート日報で紹介したことがあります。

記事のリンクを貼りました☟

おなじみ冬の風物詩、空き地の池・・・晴天の日の日暮れクリスマスが終わり、日が長くなるのを少しずつ実感

 

この牧場は、ロックダウンのさなかに散歩に来てぐうぜん大量のウシの放牧に行き会わせた、小川沿いの渓谷の散歩道に通じる放牧場と地続きです。

奥の緑の木々の茂みの向こう側に、渓谷に降りる遊歩道があります。

パンデミックの真っ最中の緊張感とウシに囲まれた幸福感が懐かしく思い出されるその時の記事のリンクもはりました☟

ウシに囲まれ、この世の極楽ロックダウン時の、美しい牧草地散策(結局コロナ話に逆戻り)

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ひさしぶりのストックポート日報、話題が枯れたらやっぱりネコ!

2022年06月16日 06時52分40秒 | うちのネコ、よそのネコ

しばらく投稿が滞っていることにおののき、さすがに何か載せなければとスマートフォンのカメラを向けたのは...

やっぱりうちのネコ。

息子ネコのティブのぐにゃりと崩したなまめかしい座り姿。

ティブはなぜか背筋をしゃんと伸ばした「正座」をめったにしません。あ、ネコはもともと「猫背」なので背筋をしゃんと伸ばすのは無理なのでした。

ティブの座り姿はとにかく均整がとれた左右対称ではないのです。

母ネコリヴィーのネコらしい猫背の正座です。

身体が小さく頭の比率が大きく、脚が短いずんぐりむっくりの愛嬌あるプロポーションのリヴィーがきちんと座ってもなんだかちんまり、寸詰まりな感じがします。

ああ、「手」がひとつ横に開いていますし、シッポも体に沿わせていないので「正座」とは呼べませんね。

リヴィーの寝姿も愛嬌があります。

うちにすっかり慣れて、警戒心をほぼ解き放ったリヴィーですがなぜかお腹を見せて寝ることがめったにありません。

天気のよい日に庭のパティオでゴロンと横になってしばらく体の側面両側とお腹を日の光によくさらしたあと、寝る時ははやっぱりお腹を下にするか丸まった姿勢になることがほとんどです。

もともと飼いネコだったようなのですが、子ネコ3匹をおなかに宿してネコの救護センターに保護されるまでしばらくノラネコ生活を送った悲しい過去があります。

その点、ネコの救護センターで生まれて、母親と一緒に私のうちにもらわれてきたティブには警戒心が全くありません。

かわった構図の寝姿を撮ってみました。

家の中でも外でもゴロンゴロンと転がって、快適な姿勢を見つけたらそのまま無防備に寝入ってしまいます。

リヴィーの寝姿をいくつかお目にかけます。

前脚を胸の下に敷く、おなじみの「ネコの食パン cat loaf」ポーズをすることがめったにないリヴィーです。

いつも外に出ちゃっている前脚のアレンジメントのバリエーションが楽しめます。

 

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やっと完結、水辺の散歩道サルフォード・キィズの観光案内と個人的感想

2022年06月13日 05時35分26秒 | マンチェスター

埠頭の再開発地域、サルフォード・キィズ Salford Quays について前半記事を書いてからもう2週間もたってしまいました。

実家で長い週末を過ごしたあと、徒歩の距離にあるサルフォード大学の学生寮に帰る娘にくっついて私も出てきたのでした。(5月25日です)

続きです。前回のサルフォード・キィズの記事のリンクです☟

現代建築とユラユラつり橋、水辺の散歩コースを楽しめるサルフォード・キィズ

世界的に有名なサッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッド Man U の本拠地が徒歩の距離にあるためでしょう、日本人にもよく知られたエリアだそうです。

日本語で書かれた観光案内ウェッブサイトをいくつか目にしました。

今回、私も「観光案内記事」をちょっぴり意識してみました。

つり橋を渡り切ると運河や元船舶の停泊埠頭に囲い込まれて出島のようになったメインの娯楽エリアに出たところまで...が前回でした。

(写真が前回と重複しますが)

建物が奇抜なシアター、The Lowry

ティールームと、現代アートのギャラリースペース、それとシアターの名のもとになった地元サルフォードの画家、L.S.ラウリー L.S Lowry 作品をモチーフにした個性的なグッズのセレクションが充実しているギフトショップがあります。

お土産としての好感度は未知数ですがラウリー・グッズ、日本ではたぶん手に入らないマンチェスターみやげの決定版としておススメできます。

例;メガネ・ケースとソックス...

  

ネクタイやスカーフ、キーホルダーなどなど、盛りだくさんです。ちょっと個性が強すぎる...?しかも日本での知名度の低いアーティストみたいですし...現代を代表する国民アーティスト、マンチェスターの誇りなのですが。

他にもマンチェスターのマスコット、ハチ Manchester Bee のモチーフのギフトウェアも充実していました。

日本語の観光ウェッブサイトでサルフォード・キィズ観光には外せないスポット(!)として紹介されていたブランド物のアウトレット・モール、キイサイド モール Quayside Mall はラウリーの向かいにあります。

中にある映画館が目当ての娘と一緒に好奇心に駆られてはいってみました。平日(水曜日)、ガラガラでした。

空き店舗も多くさびれた印象でした。

店員がどこもヒマそうで、人見知りする娘は店員に熱心に接客されることをおそれて店に立ち入るのを激しく拒否しました。店員のあしらいはお手の物の私もちょっと尻込みするほどです。

知らないヨーロッパブランドなど私が「安かったら買いたいな」と思っているブランドではない、私の好みにぜんぜん合わないブランドいくつかの製品がたしかに3割から6割引きで売られていました。

映画館のある階はなぜかベッディング・ショップ(寝具屋)が5,6店舗密集していて、もしベッド&ブレックファーストの経営にでも乗り出すことでもあれば、ドゥベイ・ケース(かけ布団カバー)を大量に購入するためによってみてもいいかもと思いました(B&Bを経営する予定など絶対にありません)

サルフォード・キィズに立ち寄る予定があって、観光サイトおススメの「キイサイド・モールに寄ってみようかな?」と思われたら、まず英語で Quayside Mall のホームページを検索して目当てのブランドの店舗が入っているかどうか、クラフト・マーケットやストリート・ミュージックフェスティバルなど楽しそうなイベントを開催しているかなどを確認されることをおススメします。

私にとってブラっと寄ってみて楽しめる場所ではありませんでした。(欲しいものがなければ時間の無駄;個人の感想)

(お布団カバーを英国のお土産に買って帰りたい日本人はあまりいないように思います。規格も違うはずです)

学生寮に帰る前に1人で映画を一本見ていくという娘とキイサイド・モールでわかれました。

ラウリー(左)とキイサイド(右)の間を通って...

つり橋ではない普通のコンクリート橋を渡った向こう岸にはトラム(市電)の駅のあるミディア・シティ・UK Media City UKがもう見えています。ただ歩くだけなら約20分の行程です。

左端のガラス張りのビルはBBC(英国国営放送)の放送局です。

BBC朝の全国ニュースはここサルフォード・キィズから配信されます。

朝のニュース BBC Breakfast は、つり橋を通って...

...双子ビルの間をカメラがすべるように撮影したオープニング映像で始まります。

つり橋を渡って、双子ビルの間を通って真ん中の広場へ出て(そこで映像はスタジオ内に切り変わります)「Good morning!」とキャスター気取りで言いたくなる、「人気番組のロケ地訪問」のような気分が味わえます!

同行の娘も日本の皆様もBBC Breakfast を見ていないので共感してもらえなくて残念です...

娘が大好きな「アジアン・フージョン・レストラン」ワガママ☆ Wagamama☆での食事を勧めている日本語観光ウェッブがありました。

映画館に行くためにサルフォード・キィズに寄る娘と一緒にわざわざ私まで出てきたのはいっしょにワガママ☆で「ラーメン ramen」を食べるという目的があったのです。

おかしなこだわりのある娘は、外食はマンチェスター界隈で手広くチェーン展開しているワガママ☆で、と決めています。

私は娘の付き合いでなければぜんぜん入りたくありません!

私が注文したオリジナル・ワガママ☆ラーメンは12ポンド(1990円)ぐらい、ぼったくりです。具が豪華で出てきたのを見るとわっとうれしくなりますが、かんじんのラーメンが今回はゆですぎでぶにょぶにょです。

娘が注文した奥の「キムチ・ラーメン」のスープはズバリ、キムチを湯煎にしたような味でした!具の、韓国風のタレに漬け込んだ牛肉はなかなかおいしかったですよ。

入口の写真はありませんが、トラムの駅ホームから続くこの広場の右手の建物一階にあります。

禁煙者も飲食できるように外に座席がズラッと並べてあるのですぐわかります。

興味がおありなら英国でボッタクリラーメン、いかがでしょうか。

しかも「アジアン・フージョン」と銘打っているので「これは正統派ラーメンの味付けではない!」と日本人に文句をつけられる筋合いもない開き直り。

もし、平日のお昼時にこのエリアに立ち寄る機会があるならば、この広場の右側の庭園部分にいくつか店開きしているフード・ヴァン food van (トラックで引いてくる屋台のヴァン)でバーガーやケバブ、サンドウィッチとイタリアン・コーヒーを買って外のベンチで食べてみるのはどうでしょうか。

報道、放送関係のオフィス街です。

私たちが行った時は昼休みをとっくに過ぎた時間でしたが、天気のいい昼休みには庭園や広場で放送関係の人たちに混ざってランチ、も楽しいだろうなと思いました。

1人でマンチェスター方面に帰るトラムを待つ間見かけた、東欧から来たらしい外国人観光客を見かけました。

 

ホテルもたくさんあるようです。オフィス街だからですよね。

トラムのプラットフォームからラウリーやキーサイドのある向こう岸(埠頭の出島)を眺めます。

右側は帝国戦争博物館  北館 IWM North

シマシマガラスのアートワーク(?)をすかして撮ってみました。

プラットフォームと歩道の境のないトラムには改札はないのかって?

ありません。プラットフォームの券売機で一番安い「Zone 1」を買えばマンチェスターの中心 Central Manchester と Media City UK の間を行き来できます。

たまに検札員が2~30人ぐらいいっせいに乗って来て電車をとめ戸口を閉鎖して切符の徹底検札をするため、切符を買わずに無銭乗車するとおそろしい目にあう可能性があります。無銭乗車を企てたことのない私はおそろしい目にあったことはありませんが。

 

今日の午後、サルフォード大学の学生寮で1年過ごした娘が寮を引き上げます。クルマで迎えに行くつもりです。

アート・スクール(大学の芸術学科)のファウンデーション(予科)を終了して、そのまま3年間の本科への進学が決まっているのですが、寮生活が合わなかったようです。

9月から大学には自宅から通うことになります。

 

 

 

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国際情勢を反映して、長年親しまれた料理の名前がかわっても、今はもう違和感が薄れる...ロシアの蛮行許すまじ

2022年06月11日 05時52分47秒 | 英国の食べ物、飲み物

スーパーマーケット、セインズベリー Sainsburys が販売している自社製冷凍食品、チキン〈キエフ〉(4個入り)の箱2個を並べてみました。

一見同じに見える、パッケージのデザインの違いがお分かりになるでしょうか。

先週、セインズベリーの冷凍食品売り場で右側の箱を見かけて「あーっ」、思わず買ってしまいました。3週間ぐらい前に買った左の箱の中にはまだ2個中身が残っているにもかかわらず。

英国では本当におなじみの、チキン・キエフ Chiken Kiev 。昔からなじみのある、ウクライナの首都の名を冠した冷凍食品の定番料理のスペリングがかわりました!

セインズベリーでは「チキン・キーフ chiken Kyiv 」とよぶことにしたようです。

箱の裏側は、横長レイアウトです。

実は2月27日の、ロシア軍によるウクライナ侵攻開始の1週間後ぐらいにスーパーマーケット・チェーン、セインズベリーは独立国家であるウクライナに敬意を払ってまたロシアの横暴に抵抗の意味を込めてロシア語の「キエフ」からウクライナ語の「キーフ」に改名すると発表しました。

Facebook で誰かがシェアしたその英文記事を私も読んでいます。大笑い顔のマークがたくさんついていました。

ウクライナがロシアやソビエト連邦の支配下にあった頃に考案されたと言われるこの料理がロシア語の都市名で長いあいだ親しまれてきたのは、仕方ないことだと思っていました。料理名まで変えなくてもいいんじゃないか...と。

ウクライナが独立した後も首都の名前は「キエフ」だと世界中で思われてきましたしね。

週末にサルフォードの学生寮から帰宅した娘と食べたチキン〈キエフ〉です。(Kief キエフと書かれた左の箱に入っていました!)

冷凍したまま、オーブンでローストするだけ、簡単です!

今回は中に詰まった熱いガーリックバターがしっとりと溶けだしてチキンに滲みわたって美味しく仕上がりました。

ガーリックバターがとろ~んとお皿に溶けだして、あまり味の付いていないサクサクのコロモを浸すぐらいお皿に広がるものだとレシピのウェッブサイトには解説がありますが、冷凍食品でそこまで期待するのは無理がありますね。お肉にじゅうぶん味がついていました。

そうそう、改名することに決定はしたものの、箱の印刷をかえて流通ラインにのせるまで時間がかかったのか、改名そのものに待ったがかかったのかはわからないのですが実際に「キーフ」版が店頭に出るまでに決定から3カ月以上かかっています。

私と同じく「わざわざ長く親しまれた名前をかえなくてもいいのではないか」と思った人がけっこうたくさんいたらしいことと関係があるのかもしれません。

戦争は膠着状態、ウクライナからの戦況レポートをニュースで聞かない日はありません。

レポートで繰り返し発音されるウクライナの首都名はすっかりウクライナ語の「キーフ」として定着した今、不思議なことにロシア起源だ(?)と長いあいだ英国人には思われてきたおなじみのこのカツレツ料理の名前がさりげなく「チキン・キーフ」に変わっても違和感はほとんどありません。

ロシア侵攻の翌日のストックポート日報の記事のリンクです☟

世界の歴史の1ページを書き換える大事件、ロシアのウクライナ侵攻に際して思い浮かんだ思い出の食べ物といえば...

私が簡単に検索して見つけた「チキン・キエフ」の起源(その他)について書かれていますのでぜひ読んでください。

ロシア、ウクライナの事情をよくご存じの読者の方にコメントで「初出がサンクトペテルブルク(ロシアの首都)のウクライナ料理らしい」と教えていただきました。

「その他の大手スーパーマーケットも続々と改名決定」について報道する最近の新聞記事には、「19世紀にウクライナ地方(当時はロシアの一部)出身のシェフが考案したロシア料理、のちに彼に敬意を払って出身地の都市の名前を付けた」と書かれています!

諸説紛々、「チキン・キーフ」の起源!(あそこらへんが発祥地ということで...もうどうでもいい...)

メニューに「チキン・キエフ」をくわえるパブやビストロなどが増えているという報道もあります。70年代、80年代以後、人気が衰えていた「チキン・キエフ」、ロシアの侵攻以来、改名版「チキン・キーフ」の人気が復活だそうです。

先週土曜日に買い物をした別のスーパーマーケット、アスダ Asda のクッキング・オイル売り場の棚です。

植物油は売り切れ...かろうじて高価なオリーブオイルと、うちの夫が大っ嫌いなカラッとあがってカロリーが抑えめなのが売り物の合成油だけが棚に残っていました。

戦争でウクライナ産のヒマワリ油の供給がすっかり停止して、国産のナタネ油も合衆国産のピーナツ油も売り切れ。「おひとり様2本まで」の数量制限付きです。うちもそろそろ、油が切れるころなのです...

パスタや小麦粉、トイレットペーパーが姿を消したパンデミックの初期の頃を思い出しました。

ちなみに私のうちではアラビア語が書かれた大きな缶に入ったアレポ(シリア)産のエクストラ・バージン・オリーブ・オイルを長いあいだ買い続けていました。品質がよく、ヨーロッパの地中海沿岸国産のものよりもずっと値段が安かったことは言うまでもありません。

今はもう手に入りません。あの地域全体がタリバンに制圧され、土地を追われたオリーブ農家の人たちがどうしているのか心配です。

クッキング・オイルの不足から、ヨーロッパのウクライナのように連帯意識ももってもらえないし、難民の受け入れもすすんでいない国情の悪い中東の人たちの心配もふと心によぎりました。

 

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エリザベス女王の戴冠70周年記念を祝うプラチナ・ジュビリ―の飾りか、シュールなアートか、ただのイタズラか?木からのびる細くて長い美脚

2022年06月09日 07時39分13秒 | 英国ってハズカシイ!

先週の木曜日、そう、プラチナ・ジュビリー当日にうちのすぐ近所で見つけた、脚!

ジュビリーの雰囲気を盛り上げるための飾りか、いやたぶん違う...現代アートか、絶対に違う!

たぶん誰かのイタズラでしょう。

なぜこの静かな住宅地に脚が1本もげたマネキンの下半身があるのか気になります。

土曜日に通りかかったら消滅していました。

けっこう私の感性にピンとくるディスプレイでした。

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話題はボリス!言わずにはいられない嘘つきボリス、やめないしぶとい恥知らず。写真はかわいいイヌ尽くし

2022年06月08日 08時00分00秒 | 英国のイヌ

プラチナ・ジュビリー Platinum Jubilee のお祭り騒ぎは週末とともに終わりました。

国旗のバンティングなどのお祭り気分盛り上げ飾りは まだたいてい残っています。

10ダウニング・ストリート(首相官邸)では昨日火曜日に取り下ろしていたようです。

今日の写真はジュビリー・ウィークエンドの先週、金曜日に立ち寄った近所の屋外ジュビリー・パーティの(せっかく撮ったので、お目にかけずにはいられない)イヌ尽くし!!

イヌのいる風景をただ漠然と並べてみます。カテゴリーは、迷ったのですが「イギリスの犬」!

そして話題は、全く関係のないボリス・ウソつき・恥知らず・規則破り・ジョンソン首相の信任投票

浮かれ切った4日間がおわり世の中が現実に戻った週明けの月曜日のトップニュースは、首相不信任決議投票 Vote of  No-Confidence !

お祭り騒ぎのあいだは話題に上がらなかった嘘つきボリスのパーティ・ゲート事件です;

コロナウィルスの感染拡大を防ぐための厳格な行動規制が敷かれていた、2年にわたるロックダウン期間中に嘘つきボリスの自宅でもある公邸10ダウニング・ストリート(ととなり)で少なくとも15回大掛かりな飲み会、パーティが開かれていたことが明らかになっています。すべての飲み会、パーティに通り名がついています。「ワイン&チーズパーティ」や「クリスマス・クイズ大会」など。

ボリスがすべての会に出席していたわけではありませんが、自宅のある建物内で部下である議員、閣僚や職員による飲み食いのあつまりをすべて容認していたはずです。

警察が取り締まるべき規則違反です。刑罰(おもに罰金)も適応されます。

もちろん年末あたりからの大きな話題で、ボリスへの憤激が高まっています

議会で追及され否認、バレたら仕事の集まりだったと苦しい言い訳、違反だったとは気が付かなかったと自分たちで制定した法律を理解していないというバカさを露呈する墓穴掘り、警察の捜査が入り、罰金刑を喰らってやっと議会で謝罪、罰金を払った軽犯罪者が「もう忘れて次に進もう!」とどの口で言う....!?!?

さすがに身内の保守党議員のうちの恥を知る人たちまでも声を上げ始め、ボリスおろしが画策され始めました。

日本と違って、強力政党が保守党ふくめてたったの2党のイギリスです。国民の憤激に知らんぷりを決め込んで、不道徳な党首をそのまますげておけば次の選挙で第二政党の労働党に政権交代なんてことになりかねません。

っていうのか、ボリスとグルと認識されて自分が議席を失うのもイヤでしょうしね。

「信任投票(首相を辞めさせるかどうか決定する与党内での秘密投票)」の開催を請願する手紙を投票審査機関、1922comittee に送りつけた与党保守党下院議員が、全体の15%に達しました...週末明けに開催決定!

投票は午後の4時から。

重要なサッカーの試合やジュビリーなどお祭り行事の中継が始まる前、期待盛り上げ(時間つぶし)に、解説者のトークや準備風景などをダラダラ放送する「ビルド・アップ build-up」という時間がありますね。

月曜日のニュース・チャンネルは1日中そんな感じでした。

政治解説委員が一日中、投票結果予測をしゃべりっぱなし。保守党優勢の選挙区での道行く有権者へのインタビューも繰り返し放送されていました。

ボリス選出の選挙区(アックスブリッジ&サウス・リスリップ)でもボリス支持有権者とボリスに幻滅有権者を探し出してそれぞれ意見を聞いていました。

...と言っても、(話がそれますが)英国では日本みたいに「街頭インタビュー」で何でもかんでも誰彼かまわず一般人の意見を聞くということはほんとうにないように思います。

今回は意外にも多くの一般の人たちの意見が放送されていました。それでもたしかにインタビュー場所は「街頭」なのですが、前もって聞き合わせでもしていたのか、保守党に投票する、しない、ボリスに幻滅、いや、まだリーダーとして評価する、夫婦親子で意見が分かれる...などなどなどインタビューする価値のある、言うべきことのある人ばかり選ばれて質問されていたようでした。そのためか皆、はきはきと要領よく質問に答えていたように見えました。

ボリスや閣僚、一部の保守党議員の傲慢ぶりやなさけないパーティでの羽目の外しっぷりの報道が繰り返されていた時によく聞かされた「ロックダウンで家族の死に目に会えなかった、まともなお葬式も出せなかった」といった感情的な発言をする人たちが今回はほとんどいませんでした。

今回言及すべきは、「リーダシップ」や「実行力」など政治家にとって重要な資質だったはずです。

 

結果は、日本でもご存知のように信任(ボリスは首相を続けてよし)が58%(359人中211人)、不信任(ボリス辞めろ)が41%(148人)。

不信任が過半数に満たなかったボリスが生き残って首相を続けられることになりました。

「戦争やらインフレ、医療危機...やらなきゃいけないことがいっぱいです!過去のことはさあ、忘れよう」まだ言ってるギリギリ首がつながったボリス。

いやいやいや、身内の148人にも背かれたってすごいみじめなことですよ。

打撃!解説者もみんなそう言っています。

リーダーとしての資質なし、が証明されました。党内が分断してそのうち解散に追い込まれるでしょう、ボリスのせいで。

ただ、不思議なことにまだ人気があるんですよね、ボリス。

ドナルド・トランプ元合衆国大統領にも通じる、理性を超えたカリスマ的な魅力がたしかにあるようなのです。ポピュリズム(大衆に迎合する能力)っていうのはこういうことなのか...?と納得してしまうような。

「憎めないヤツ」の自己演出が上手な狡猾なボリス。

本人はどこの職場や学校などにもいそうな何をしても苦笑いで許されちゃう得している人のつもりなのかもしれません。

職場や学校にいるこういう人はみのがしてもいいのかもしれませんが、首相はダメです!議会で繰り返しウソをつく人に国政は絶対に任せられません。

 

信任投票した人は、ボリスが誠実であるかどうかより、「憎めないヤツ」の魅力が褪せずに一定数の国民の気持ちをいまだに握っていることを考慮しないわけにはいかなかったのではないかと思うのですが、どうなのでしょうか。

ウェストミンスター寺院でのジュビリー礼拝に入場するためにクルマから降り立ったジョンソン夫妻が見物客からいっせいにブーイングを受けたシーンを生中継で見ました。

今回のニュースのつなぎにその映像がたびたび繰り返して放映されました。いい気味です。

ボリス、本当にヤメろ!恥を知れ。

...ボリス辞めろ!/辞めないで!の2極論は、もしかしたら分断する英国の一面の表れなのかもしれません。

合衆国のトランプ好き!/キライ!のような...。

年末から折に触れてちょぼちょぼと書いてきたパーティ・ゲートの記事のリンクです☟もっとあるのですが(!)とりあえず時系列にかなっているもののリンクを貼りました☟☟私もしつこいですね...

年末の狂騒。いよいよ本格化するオミクロンの蔓延、壮大なブースター・ジャブ推進政策と変異株の競争(あぁ、うんざり...)

パンデミックの終焉か?まだまだ油断は禁物の感染者数が膨大な英国の、恥知らず嘘つき首相の追及は痛快

癪に障る嘘つき首相の進退やいかに。ウソをつき言い訳をして首相の座にしがみつく国辱ボリス・ジョンソン首相

どうやら終盤に入ったらしい、コロナウィルスによる感染症のパンデミック、それでも多い感染者…写真はネコ!

暴風が吹き荒れた後も可憐に咲くクロッカスとパンデミックが終わったことにしたいらしいボリスの画策...社会が正常に戻りつつある?

欧州で戦争が続行中、もう話題にも上がらない英国のコロナ!どこにも消えていない、それでも吹き飛ぶ緊張感

花尽くし、ふたたび。重たげに丸く花をつける華美なサクラと退屈に過ごしたイースターの4連休(まだ続く)

1本の木に別の花2種類が咲くナゾのフージョンツリー、若木を発見!家のそば(他、嘘つき首相の謝罪)

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これで終わった世紀の愛国行事、いろいろ思うことアリの女王戴冠70周年、私も地元でちらっと見物

2022年06月06日 01時51分56秒 | 英国の、生活のひとコマ

4日間の祝祭週末、プラチナ・ジュビリー・ウィークエンド Plutinum Jubilee Weekend が昨日で終わりました。

金曜日に近所のクリケット・クラブで開かれた屋外ジュビリー・パーティ(入場無料)に1人で寄ってみました。

木、金、土曜日は極上の晴天気。

 

郊外の新興住宅地の真っただ中にクリケット・グラウンドと、その隣に一面のキンポウゲが咲き乱れる野原があることを知りませんでした!

クリケット場の正面入り口を入ると、なぜか敷地内からとなりの野原にいったん出て、クリケット場の生垣に沿って野原を少し歩くように誘導されて、生垣の途切れ目から会場に入りました。

キンポウゲの原っぱを通って近所の住宅街の住人がぞくぞくと集まってきます。

ライブ音楽イベントだということでしたが私がいた1時間ちょっとの間はDJがミックスしたズンズン...ビートが大音響で流しっぱなしになっていてあまり居心地はよくありませんでした。

英国人は肌を太陽光(紫外線)にさらすことに命のかぎりの情熱を傾けます。日が照ればいっせいに脱げるだけの衣服を脱ぎすて、目を閉じていっせいに顔を太陽に向けるのです。まるでひまわりのように。(たいていの人は口もあけます)

まあ、こういう屋外の社交や家族の集まりではガツガツとした日焼けへの飽くなき情熱はなりをひそめ、顔を日に当てて黙っている人はさすがに見かけませんでした。

陽の当たるクリケット場の中央は人でいっぱい。

 

 

樹齢数百年と思われるカシの木の大きな日かげにバスタオルを広げて座ったのは無駄に日に当たりたくない日本人の私ぐらいです。

子供たちは、大人たちがピクニックをする密集日向スポットから離れて、人のいない日かげエリアでボール遊びをしていました。

スマートフォンに夢中な2人の少女もわざわざ大人たちから離れて日かげに座り込んでいました。

私が座って本を読んでいた30分余りの間一言も口を利かずにこの姿勢でスマートフォンを見続けていました。

 

レンガ色のボソボソした繊維質の盛り土の正体はなんでしょうか...園芸番組をよく見る私は知っています!

お砂場のように上に座り込んで掘ったりつかんで投げたりしていた子供たちと両親はどうやら知らないようです。

馬糞ですっ!

クリケットシーズンがおわる夏の終わりに持ち込まれ、10か月ほど大気にさらして分解された馬糞はアンモニア臭がすっかり消えて甘い土の匂いのする貴重なたい肥になって芝生に撒かれるのを待っているのだと思われます。

この屋外パーティはまだ薄ら明るい夜の10時終了です。帰宅後、家の外に出ると風に乗ってライブミュージックがかすかに聞こえていました。

土曜日には、ストックポートの景観保存地域、オールド・タウン Old Town のリトル・アンダー・バンク Little Underbank(通りの名前です)で「ストリート・パーティ Street Party 」なるものをやっていました。

交通閉鎖した道路にテーブルを並べるジュビリー(戴冠記念日)を祝う本来のストリート・パーティとは違い、店の両側の飲食店や、出店で買った食べ物やお茶、お菓子を屋外席で食べられるようにしただけの客寄せイベントですが、気分はじゅうぶんです。

(以下、写真はアンダーバンクのストリート・パーティです)

ジュビリー・ウィークエンドの最後を飾る日曜日は全国的にあいにくの小雨模様でしたが、ロンドンのバッキンガム宮殿周辺ではプラチナ・ジュビリー・ペジェント The Platinum Jubilee Pageant という大掛かりなパレードがありました。

日本でもまた中継放送されたことでしょう。

1952年の戴冠式の黄金の馬車行列の再現、軍隊のパレード、1950年代から10年刻みで音楽やファッションを再現するパフォーマンス(その時代ゆかりの有名人をのせたオープントップの二階建てバス7台がそれぞれ先導)、オリンピック選手やチャリティ団体や各州の代表などなどが派手な山車やダンスを披露して練り歩き、移民文化の披露やLGBT賛歌や、文化や価値観が融合したダイバーシティの進んだ国家を象徴する盛りだくさんなパレードでしたが...

私はすぐに飽きました。(それでも家事や繕い物をしながらだ~らだらと見続けました)

盛りだくさん度は東京オリンピックの開会式並み、素人くさい出し物がいくぶんかは東京オリンピックより親しみを感じさせましたが。

BBCに招待されたゲスト関係者のなかには感極まって涙ぐんだり英国民である誇りを語ったりするほどの思い入れをみせた人もいました。ちょっと落ち着いてほしい。

主賓の女王陛下のお姿は貴賓席にはなく、ご自宅でテレビ視聴されたようです。やはり体調が心配されたようですね

実現されるか定かではなかったバルコニーへのお目見えも何とか果たされたようです。(女王と王位継承者3人同席のバルコニー・アピアランスが木曜に続いて再びありました!...いよいよこれが最後かも

 

 

BBCのニュースチャンネルでは、生中継が始まるまでの数時間の「期待盛り上げタイム」のビルドアップ buildup であいかわらず関係者による女王の人柄と功績賛美、また女王にまつわるほほ笑ましいエピソードを語る一般人のコメント、インタビューがくりかえされました。

英国民のすべてが女王を敬愛しているという錯覚、ふたたび...!

有識者の座談会では、「次の代では王室存続の是非をめぐって国民投票が確実に行われるだろう」という意見が、あまりにもサラッと出ました。

どうやら王室と立憲君主制は女王の人気でたもっているらしいですね。次の君主、チャールズには女王のようなカリスマ性や人間的魅力はなさそうなのです。チャールズが何か人気を失うようなことをやらかすというわけではなくても、そろそろ王室の必要性について、国民がおちついて考え直す時期が女王の死後やってくるらしいのです。

なぜか生中継インタビューされた王室廃止論者(共和主義者 Republican) は、「あなた方、王室廃止論者にとっても女王はおばあちゃんのような存在でしょうか」というマヌケな質問をされ、「絶対に違います。僕にもあなたにもちゃんとおばあちゃんはいます。国民に選ばれたわけではない君主を尊敬する意義はありません」ときっぱりと答えていました。

その人が生放送のインタビューで教えてくれたので、検索して確認してみました;事前の調査(3万人対象)によればプラチナ・ジュビリーを祝って何かする予定の人は国民の34%だけ、56%の人は興味がなく何もしない予定だったそうです。残りは未定。

日曜日は小雨まじりの強風の中、3,000を超すストリート・パーティが地域やチャリティ団体、教会などの主催で全国で繰り広げられたそうです。

リトル・アンダーバンクから坂や階段を上がった、同じくオールド・タウンの丘の上のマーケット・スクエア Market Square でも屋外テーブルが人気でした。

別にジュビリーを祝う祝わないは関係なく、日が照る休日に外で食事をしたいだけの人が多いのだと思います。

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