イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

ストックポートから日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。ストックポートってどこ?まずは本文をお読みください。

マンチェスターで食べられる、本格おフランス製法のケーキ Let them eat cake!

2017年08月25日 09時00分00秒 | イギリスのおやつとデザート
(昨日、木曜日に書いた記事です)


今日の午後、パリに行きます。
フランスの首都のパリです。マンチェスター空港から、飛行機で1時間15分。
パリに住んでいる夫の妹のフラットに5泊、滞在予定。
ホリデーというより、家族行事ですね。

話題かわって、イギリスで食べられるフランスのケーキ・・・。

ストックポート日報ではおなじみのマンチェスターのノーザン・クウォーターにある、フレンチ・パテシェ、リベルテLiberte。


ストックポート日報では、どちらかというと、日本で あまりなじみのない、イギリス固有のケーキ類を積極的に紹介してきたつもりです。
(実は 一般的なものでも、とりあげて いないものがまだまだ あります)

日本では フランス風のケーキが 一般的ですよね。

・・・たしか、私が日本にいた時 は そうだったのですが、今はどうなのでしょうか。
日本に帰るとつい、和菓子ばかりあさってしまうので、最近のケーキ事情をよく知りません・・・

イギリスでは、フランス風の「ガトー(ケーキ)」が食べられないのか と、疑問に思った方も多いでしょう。

食べられないことも、ないです。
ただ、やっぱり、珍しい。
そういえば、専門的にやっているところを 他には 知りません。
ロンドンにでも行けば、もちろん たくさんあるでしょうね。

フランス人のパテシェが奥で焼いている、という評判の この本格フレンチ・カフェ、いつ開いたのか記憶にないのですが、甘いものに目がない、イタリア人の友達が ぜひ行ってみたいというので入ってみたのが最初です。

何人かいる店員は、全員(残念ながらフランス語訛りではない)、エキゾチックな訛りのある外国人で「本格 コンチネンタルムード」をぐっと盛り上げています。

最初に行った時にいた3人の若い女性の店員はすべてイタリア人で、私の連れと母国語での会話がはずんでいました。
「本格おフランス」のムードぶち壊し・・・


開いた当初は物珍しさで、けっこうな 人気だったそうですが、今は、ガラガラ。



手づくりケーキのお値段も、たいていのティー・ルームやカフェで出しているイギリス固有のケーキに比べて高いわけではなく、お手頃。

むしろ、イギリスのケーキポーションに比べて、量が少ないので イギリス人には不満かもしれない、ほどほどの量なのです。


おいしいです。

マンチェスターでの待ち合わせに とても重宝しています!

フランス語の品名を いちいち覚えてはいませんが、行くたびに写真に撮った、フランスのケーキの数々・・・













あ、これ、知ってる!というケーキがありましたか?

インテリアがちょっと・・・変わっています。


外国人がイメージする 典型的なフランスの(パリ観光写真にありそうな)カフェ風でも、イギリスによくある、田舎趣味のモダン・アレンジでも、くつろげる おしゃれな居間風 でもない、なんというか、変わった趣味です!

とにかく、「イギリスの、おしゃれなエリアにある、プロが経営する飲食店」の雰囲気は皆無です!

奥の、あまり上手とは言えない「パリ風景?」のミューラル(落書き風ストリート・アート)も、飾ってある 額絵の趣味も謎めいています。

気取らない雰囲気が気に入っています。

外の歩道の幅が狭くて残念です。


おフランスのカフェには欠かせない(と外国人が勝手に思っている)歩道に並んだテーブルとイスがしょぼいですね。

「パリっぽくしよう」という意図ではなく、イギリスの たいていの飲食店同様、喫煙者がたばこを吸えるテーブルを外に設けているだけです。
2007年に施行の屋内禁煙法は、あっという間に浸透、徹底されています。


「(パンがないなら、飢えた民衆に)ケーキを食べさせたらいいでしょう 」といった、王妃、マリー・アントワネット。


自宅のパソコンがないと、更新はちょっと厄介です。(なれないものですから)。

アイパッドでのパリ直送記事をなんとか実現してみるつもりです。



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イギリス北部の地名を冠した、ご当地以外ではあまり知られていないはずの、お菓子2種

2017年08月22日 09時00分00秒 | イギリスのおやつとデザート
マンチェスター・タート Manchester tart


もしかして、おぼえていてくださった方もあるかもしれません。
2015年のストックポート日報の、「まぼろしのマンチェスター・タート」の記事を・・・

その時に載せた、「まぼろしのマンチェスター・タート」の写真です。


そもそもマンチェスターが発祥の、イギリス北部で好まれて食べられていたらしい、マンチェスター・タート、戦後は、北部を中心に、1980年代初め頃まで学校給食で供されていたとか。

学校給食で出されなくなって以後、急速に人気がすたれ、今では作っているのは、マンチェスター・フード・マーケットに露店を張っている、上の写真のこの店だけ・・・・という話題でした。

50代以上の年配のイギリス人が目を細めて懐かしがる幻のケーキ・・・テレビでもこの店が紹介され、話題になりました。

とは言え、それから2年足らず、復刻マンチェスター・タートは今では、スーパーでも、一部の町のベーカリ―(パン、焼き菓子屋)でも作って売られています。

もう、まぼろしでも何でもない。

ラズベリー・ジャムと たっぷりのカスタードクリームがショートクラスト・ペイストリー(バターたっぷりの甘いビスケット状のパイ皮)に詰まっています。
マラスキーノ・チェリー(毒々しい赤の砂糖漬けチェリー)と、乾燥ココナッツの粉かフレークは欠かせません。

装飾性豊かなケーキで、アレンジにはバリエーションがあるようです。

甘くて、くどいです。
くせになるおいしさ、だという人ももちろんいます。
もしかしたら、マンチェスターを中心にした、イギリス北部でしかお目にかかれない地方色のあるお菓子かもしれません。



話変わって・・・ヨークシャー・パーキン Yorkshire parkin (perkin) 。


これは、歴史的には、「イギリス北部でしか食べられていない」それもごく最近まで、完全に地方限定の庶民の味・珍味だったはずなのです。

単にパーキンと呼ばれることもあるそうですが、ヨークシャーでよく作られたことから、この名が定着したそうです。

イギリス国外では、まったくといっていいほど知られていないはずのケーキです。

それどころか、北部以外で知られるようになったのは、ここ10年来だと、以前働いていたレストランに秋冬限定でパーキンを納めていた手作りのケーキ屋さんから聞きました。

ところが、日本では非常に名の通った、「イギリスのお菓子の代表のひとつ」にも数えられているというではありませんか!

ウィッキぺディアでは、ユダヤ語の他に、日本語の記述があるのみ。
日本語のウェッブサイトで、パーキンに関する説明や、レシピが数かぎりなく見つかります!


なぜですか。調べたけど判明しません。

ハリー・ポッターが好きだというので話題になった「糖蜜パイ」のように文学や漫画、あるいはテレビドラマ、芸能人由来のエピソードがあるのでしょうか。ご存知の方、ぜひ教えてください!

ロビンフッドの頃からパーキンという名で焼かれて食べられている古い古い、お菓子だそうです。

オートミールとブラック・トリークル(糖蜜)が主な材料で、必ず、ジンジャーパウダーがたっぷり練りこんであります。

歴史のあるお菓子ですが、甘みがつけられるようになったのは砂糖がイギリスで消費されるようになった17世紀以後。

砂糖を精製する過程で出た搾りかすを利用した安価な副産物、トリークルと、精白した小麦粉のパンを買うことのできない貧乏人がかつて常食にしていたオーツ麦(オートミールの原料)が主な材料。

もともとは、北部の工業労働者が家庭で焼いて食べていた、貧乏ケーキ・・・。

19世紀の中ごろまではオーブン(かまど)は一般家庭ではぜいたく品だったそうなので、もともとは鉄板に延ばした材料を直火で焙って焼いていたそうです。

そのままではぼそぼそしてまずそうです。
何日か置くと、トリークルが作用して、ねっとりじとじと湿り気が出て、食べごろになったようです。

ジンジャー風味のお菓子の常として、なぜか秋冬にだけ食べられるお菓子です。

7月に用事で出かけた、ヨークシャーの町、ハダスフィールド Huddersfield の住宅街で、突然夫がトイレに行きたくなり、行き当たりばったりで入った、ティールーム。


中は、びっくり、豪華です。


暖炉の中にディスプレイされてあった、陶器のナシ(売り物のアートでした)が気に入って写真を撮りました。

外から見てもわかりませんでしたが、天井の低い、17世紀のコテージだとか!

それはともかく、夏に見かけて意外に感じた、お店の手作りヨークシャー・パーキンを注文してみました。

本当は、お茶だけ飲んでトイレを借りる目的で入ったのですが、ヨークシャーの観光地ではない、普通の住宅街で、本場のパーキンを味わって帰ることにしたのです。

おいしかったです。

本来の貧乏食イメージは、払底。

ビロード張りのソファーに座って、しっとりフカフカのパーキンをカプチーノを飲みながら食べました。


ハダスフィールドは、リーズのそば、イギリス北部の典型的なヴィクトリア時代に栄えた工業町です。
当時のたてものがよく残る興味深い街です。
ヨークシャーは、今も昔も、物価(特に不動産や家賃が)北部の他の地域に比べて安いことで知られています。

それにしては、このカフェ、お値段が高く、雰囲気が優雅でした。


同じ通りにならんでいた、19世紀のフラット(アパート)。




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チャリティー美術展に参加、特急で描き上げた3点

2017年08月21日 23時49分41秒 | 私の描いた絵
中途失明した盲人の自立をサポートするチャリティー美術展に参加するための作品を提出しました。

締め切りは、先週の土曜日だったのですが、今週いっぱいうけつけている、ということでした。
じゃあ、締め切りは今週いっぱいにしろ!と思うでしょう?

主催者によれば、ぎりぎりまでもってこない人が大勢いると予想したので、早めに締め切りを設定しておいた・・・ということです。イギリスではよくあることです。

提出の前日まで取り掛からなかった悠長な私には好都合。



10㎝ x 15cm の小さくて、マッチ箱のように分厚いキャンバスです。

上から時計回りに、Rubber Duck, Garden Gnome, Fortune Cat。

ひねりのない題名です。

アマチュアからプロフェッショナルのアーティストまで誰でも参加できる展覧会です。
審査なしで全員ストックポート・アートギャラリーに展示してもらえます。


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鉱泉の湧く町バクストン、マーケット広場のある丘の上、パブのフィッシュ&チップス、人魚、他いろいろ

2017年08月11日 09時00分00秒 | ピークディストリクト
昨日の続きです。
バクストン Buxton は、ピーク・ディストリクトの中にある、そこら中 坂だらけの町です。

昨日の記事も読んで下さい。リンクを下に貼りました☟。
バクストン、古代ローマ人の愛した鉱泉の湧く町、ジョージアン様式のクレセントまである「北のバース」


急な坂を上がり切ったら、駐車場のある広場、 マーケット・プレイス Market Place があります。


正面の、時計塔と鐘楼のある立派なたてものは、タウン・ホール(町役場)...と(一階が)公衆便所。

地元の スケートボードとスクーターの愛好者たちのたまり場でした。


動きが早くて、心霊写真のように写ってしまったのは、スク―ターでジャンプの練習をする少年です。

毎週火曜日と土曜日には、この広場で昔ながらの露天マーケットが開かれているそうです。
広場から続く大通りの道幅はかなり広く、ここにも車がとめられています。

マーケット開催日には、タウン・ホール前のマーケット・プレイスだけではなく、道のまんなかも駐車禁止になって、露店がずらっと並ぶそうです。
丘の下にある、ハイストリート・ショップのならぶショッピングエリアとちがって 、道の両側には個性的な個人商店が多いようです。

観光地ではありません。

実は、わざわざ上がってきたのは、パブ・ディナー(昼食)を食べるパブを見つけるため。
パブを探すなら よりどりみどり、丘の上だ、と夫が勧めるだけあって、道の両側にあるパブの数が半端ではない多さです。

イギリスの典型的な宿場町であり、マーケット・タウンであった歴史がしのばれます。
遠くからやってきた商取引の人が寝泊まり、商談したり、遠い農地に空の荷車を引いて帰る前に一杯ひっかける農夫のたまり場だったり...日用品や食品を買い出しにきた一般市民の憩いの場でもあったはずです。

パブをめぐる想像がふくらみます。



夫がここに入ろうと独断で決めたパブ。


チェシャ―・チーズ Chesire Cheese という名前のパブは、よそでもけっこう見かけます。

Titanic Brewery というエール醸造所の直営店です。

もちろんタイタニックというのは1912年、アメリカへの処女航海で氷山に衝突して沈没した、あの有名な豪華客船です。

縁起でもない命名では...?
タイタニックにちなんだ命名のエール各種。


やっぱり家でコンピューター・ゲームばっかりやっている夏休み中の息子を、「パブでフィッシュ&チップスを食べさせてやる」という名目で外に連れ出した私たち、本当は家の近所のパブに行くつもりだったのですが、天気もいいし気分を変えて...というか、ついはずみでバクストンまで足をのばしてしまったのです。

目的のフィッシュ&チップス、堪能しました!

チェシャ―・チーズのフィッシュ&チップスのコロモは水ではなく、タイタニック・エールで溶いてあります。

夫が注文した、少ないポーションのフィッシュ&チップス。


おなかをすかせた息子が注文した普通ポーションのフィッシュ&チップス。


私が注文した、小さいポーションの スカンピ scampi(クルマエビ)&チップス。


スカンピは、イギリスのパブではおなじみの、丸まったエビのフライです。

このパブでは すべてのメニューに、普通サイズと小さめサイズの選択肢が用意されていました。
なんて気が利いているんでしょう!

もちろん、小さめサイズは値段も安めです。

イギリスで外食すると、たいてい日本人、特に女性には食べきれない量が出てきます。
イギリス人でも、近ごろは普通サイズが多すぎると感じる人が増えているそうです。
お年寄りや、食べすぎを気にする人など。

イギリスでも、どの業界も、お年寄りの需要が無視できなくなってきています。
お年寄りは「多ければ、残す」のを非常に嫌がるのはどこでも同じ。

これからも量の選択肢が、どんどん増えていくことを期待しましょう。


パブの向かいの、古本屋。 製本、修理もしているそうです。


「無料、ご自由におもちください」と書かれたプラスチックの箱が店の外に ありました。
戦前のピアノの楽譜と、第一次世界大戦に出征した兵士の詩集をもらって帰ることにしました。

ただもらって帰るのも悪いかと、中に入って、「ブック・バッグ book bag」と、カードを買いました。
ただの「トート・バッグ」なのですが、本屋で売られているのは、ブック・バッグと呼ばれます。どこの大手本屋でも売られています。

店のロゴや、古典文学の登場人物の名などの入ったクリーム色のキャリコ布のは格安です!お土産におすすめします。

私が買ったのは3ポンドの、夫が大好きな Tin Tin のイラストいり。
日本では、「タンタン」と呼ばれているこのベルギーの漫画キャラクター、イギリスでは「ティンティーン」といいます。
(原語、フランス語でもタンタンのはずです! ちなみにタンタンのコンパニオンの白い犬はミーユといったと思いますが英語では スノゥイー。勝手に変えるな!)

この古本屋、迫力でした!床から天井まで、上階も地下も階段下まで本がぎっしり!
「ハリーポッター」の映画にでも出てきそうな店内です!(と日本人受けするように書いてみました。事実です)

違う道を通って、下に降りる途中で通りかかった、バクストン博物館、美術館 Buxton Museum & Art Gallery


今回は時間がなくて、はいりませんでした。

入館無料。

12年前、入ったことがあります。
地元の産業や歴史を紹介する、郷土史を中心とした(あまりぱっとしない)展示内容でした。
自然科学の展示コーナーでは、なぜか威嚇するポーズがつけてあるクマのはく製があって、3歳だった息子が怖がって泣きました。

今、売店で、不気味なクマのはく製写真がプリントされたティーシャツやノートブックが売られているようです!

所蔵品のひとつ、「バクストンの人魚 Buxton Mermaid 」


人魚のミイラ!

博物館のウェッブサイトで見つけました。

前回(12年前)見た覚えがありません。

最近の DNA 鑑定で素性が判明、下半身は魚、胴体と頭は木、頭髪は人毛でできているそうです。

異質な素材を器用に継ぎ合わせた傑作グロ物体。

19世紀の日本で制作された可能性が高いとのこと。
ヨーロッパ中の見世物小屋で引っ張りだこだった、この種の奇怪な「学術資料」各種が今でも多くの場所に保管されてほこりをかぶっているということです。


最近改装され、展示内容を充実したようです。ウェッブサイトを帰宅後見て、知りました。

また行く機会があれば覗いてみるつもりです。

人魚、見なきゃ。

丘の上、興味深い建物が多かったんです。


どこの町にもたいていある、「嘘つき時計」とか。


バクストン、時間があれば訪ねてみる価値のある面白い街です!

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バクストン、古代ローマ人の愛した鉱泉の湧く町、ジョージアン様式のクレセントまである北のバース

2017年08月10日 09時00分00秒 | ピークディストリクト
バクストン Buxton、ピーク・ディストリクトの古い町です。うちから、車で約40分。



マンチェスターから、ストックポートを通って、30分おきに電車が出ています。

先月訪れた、イギリス南西部の有名な観光地、バース Bath について書いた長い連載はずいぶんたくさんの方に読んでいただきました。

イギリス北西部にも、古代ローマ帝国に支配された、鉱泉の湧く町、18世紀に、保養地として栄えた、おしゃれな町があるんです!

バクストン。ピークディストリクトを歩く拠点としても知られています。

2年前の、バクストンの町について書いた記事をぜひ読んで下さい。今回、行かなかった場所の写真がいっぱいのっています。↓

平日に電車でピークディストリクトに行って山歩き、出発点は18世紀の温泉保養地、バクストン・


2年前の写真です。↓クレセント The Crescent



ジョージアン建築の傑作。
バースのロイヤル・クレセントのまねをして、ファッショナブルな上流階級の社交場として1780年から1784年にかけて建てられました。

バースのロイヤル・クレセントは住宅ですが、こちらは宿泊施設のある文化ホールのような公的利用を目的に、地元の貴族がたてました。

20世紀の初めごろには分譲され、高級ホテル、市役所の出張所、診療所、図書館、ギャラリーなど、として分割利用されていたそうです。
1980年代に、修復維持費を払いきれずホテルが撤退してからは荒廃が進み、1991年には、使用に適さない危険な建物として、立ち入り禁止に。

第一級保存指定建築です。取り壊すわけにもいかず、長年、崩壊を食い止める程度の保存措置を施され、空き家として放置されてきました。

先週の写真です。







長年の懸案、大修復工事が本格的に開始されたようです!!

鉱泉を利用した、テルマエ・スパー、高級ホテルとしての利用が決定したそうです。
修復予算は、5千万ポンド(71億5100万円)以上。何かの間違いじゃないかと思うようなすごい額です。
宝くじの文化基金から2000万ポンド、観光基金からも多少の補助がありますが、ほかはホテル事業者の出費です。

完成は2019年の予定。

完璧によみがえったジョージア様式の壮麗な建築を町の中心に有する、2年後のバクストン、バースに並ぶ観光地として国際的な名声を手にすることも夢ではない・・・?

無理か・・・?まだ中国人観光客の姿を目にすることはありません。

正面の建物は、クレセントの別館、パンプ・ルーム The Pump Room です。


1981年まで、訪れる人に鉱泉を飲ませる場所だったそうです。

今は、空き家です。
10年ほど前は、一部が観光案内所でした。
地元のアーティストの作品を展示販売するギャラリーも併設されていました。絵葉書を買ったおぼえがあります。


クレセントの正面、いつ行っても観光客や地元の人が水を汲んでいる、セント・アンズ・ウェル St Anne's Well 。


パイプの修理中で、使用禁止でした。

常時28℃の天然の鉱泉が無尽蔵に湧き出る水くみ場。

バクストン・バース Buxton Baths 。


クレセントの端に付属する、古代ローマの浴場の跡地に建てられた、ジョージアン時代の、湯治施設。



個性的でおしゃれな店舗が間借りするショッピングセンターになっています。


病人を椅子に座らせて、鉱泉に漬ける療法に使われた浴槽。


奥が、手作りの入浴剤(石鹸、バス・オイルなど)を売る店でした!


店舗のひとつに、半分ガラス張りの床のある、おしゃれな雑貨屋がありました。
ガラスの床の下には、タイル張りの階段を下りて上がる様式の湯治用浴槽が保存されていました。


クレセントの別の端、バクストン・バースの反対側にある、名物パブ、オールド・ホール・ホテル The Old Hall Hotel 。


正面からの写真を撮るのを忘れました!
坂の上から見下ろした写真しかありません。

1670年に建てられた、タウンセンターでいちばん古い建物だそうです。

オールド・ホール・ホテル前の急な坂を上がって、今でも週に2回、市のたつマーケット広場のある、古いエリアに行ってみました。



坂の途中からの眺め。









マーケット広場のある、坂の上の古い町についてはまた明日・・・。


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ヴィクトリア時代の産業、交通史、体験アトラクション、エンジニア・オタクもアウトドア派も楽しめる、アンダートン・ボートリフト

2017年08月06日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
アンダートン・ボート・リフト Anderton Boat Lift 。久しぶりに、地元の観光案内です。


ストックポートの私の家から車で45分、チェシャ―の田舎、アンダートンの村はずれにあります。

下を流れるウィーヴァ河と、15.2メートル上を流れるトレント&マージィー運河を結ぶ、ボートのエレベーター。
1875完成。


上の写真の、横に長く伸びた部分が、ボートを運河へ通す、渡り廊下式の水路です。


ボートに乗って、エレベーターの上がり下がりを体験できる、歴史アトラクションです。



動力オタクのうちの夫は、このアンダーソン・ボートリフトにずうっと来たがっていたのですが、家族のメンバーがあまり乗り気じゃなかったこともあって、(別に嫌がっていたわけじゃないんですけど・・・)なかなか実現しませんでした。

夏休みに入って、息子がコンピューターゲームばかりしているので、「外に引っ張りだす!」のを口実にみんなで出かけることになりました。
息子にとっては、罰ですね・・・。


真ん中の鉄管に入った水が上下する水圧で、ボートを載せた巨大な箱二つが上下する仕掛けです。
ややこしい説明をボランティアのボート操縦士のおじいさんがしてくれましたが、よくわかりませんでした!

一艘が上の運河から下の河に降りてくるとると同時に、下の河にいるもう一層が上の運河に上がります。






19世紀末には鉄管が錆びたり水漏れしたりで水圧パワーが不備に。
上に滑車が加えられたあとは約80年間、電力で作動していたそうです。

(本当はもっと込み入った話だったのですが、私が理解した通り適当に省略します。ウェッブサイトには丁寧な科学的な説明がありましたが、それでも理解してまとめるのは私には困難です!)

夫は説明と実演に興奮していましたが、静止した箱に乗ったボートに30分も閉じ込められた息子は不機嫌に・・・

工業製品や材料を積んだボートが行き来する運河は1930年代ごろにトラックが普及して陸上運輸が主流になるまで、イギリス交通網のかなめでした。

アンダートン・ボートリフトの産業利用は1950年代まで。
1983年に故障して閉鎖されるまでは、レジャー用ボートの上げ下げに夏の間だけ、細々と利用されていたそうです。

閉鎖直後から、今は亡き、マーガレット・サッチャー首相(当時)を巻き込んだ、署名、寄付金集め運動が地元から広まり、全国的な反響を呼んで保存修復が実現。

操業開始当時と同じ、水力での運行を再現しました!

2002年に観光、教育施設として、運行が再開。
草の根運動が文化遺産を守った輝かしい例として記録に残っている、このアンダートン・ボートリフト、なぜかお年寄りに大人気。

イギリス中どこの観光地にも大量にいる中国人観光客が一人もいない、稀有な観光地!

河岸の公園はこの時整備中でした。


↑ 左下の黒っぽいブロックは、アレンジ中の巨大迷路。

自然豊かな川沿いを散歩しながら自然観測もできるようです。
この場所で観測できる魚や水中生物や、野生動物に関する情報がビジターセンターで得られます。



観光地なのにもかかわらず、ヴィクトリア時代と変わらない工場地帯なのもウソがなくていいですね。
まわりの工場設備はもちろん近代化されていますが。



公園になっている敷地内を散歩した後、15・2メートル上の、ビジターセンターわきの、見学者用ボート乗り場に上がって、ボートが上がってくるのを待ちます。




この橋の向こう側は運河です。


ボートの中。


復元された水圧パイプ。


もう一艘のボートの乗った箱を押し上げているところです。

15・2メートル下の河に降りて、水門が開きリフトから出て、河をほんの5分ちょっとぐらいですが、運行します。







この場所で見学者を下ろしたボートは、またリフトでトレント&マージィ運河まで上がり、次の見学者を乗せて解説付きでゆっくりこの河まで下りてくるのです。


8月中と週末は、一日、6回運行します。大人8ポンド、子供6ポンド。
収益はすべて設備の維持基金に回されます!

実演のために、見学者を乗せたボートが上がる、あるいは下がる際に、もう一つの箱には実際に運河と川を行き来する、本物のボートを無料で載せて運河から川へ、川から運河へ上下して通行させてるんです。

今でも立派に使われている、生きた装置!

といっても、ボートは今や産業用ではなく、レジャー目的。数日から何か月もかけて、ボートに寝泊まりして運河をめぐりイギリス中旅してまわる人がたくさんいるんです。



多くの小学校ではまだ夏休みが始まっていないせいもあって、子供はあまり見かけませんでした。

エンジニアリング史に興味のある人には見逃せないアトラクションです!
ヴィジタ―センタ―のカフェと売店はなかなか充実していました!

橋の左側が、リフトが上がり切って、「渡り廊下の水路」を出たところです。見学者がボートに乗り込むのはここ。


右側、橋が架かっているのが、運河。


運河沿いの散歩道・・・


育ちすぎのヒナたちを連れた白鳥夫婦が通行人に食べ物をねだりに来ます。



ボートが来ると、方向転換、一家そろってボートに突進。
いつもボートにたかって食べ物にありついているようです。


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ぺちゃんこもも、再登場、ぺちゃんこネクタリン、初登場、初公開、タネ!

2017年08月05日 09時00分00秒 | イギリスの野菜、果物
ぺちゃんこ桃の季節がまたやって来ました。

毎年載せています。



昨日に続いて、ドーナツのつづり確認・・・ドーナツ・ピーチ doghnut peach の呼び名が定着してきています。
以前は、フラット・ピーチ flat peach とも呼ばれていました。

日本の桃のように、品種ごとの奥ゆかしい名前がないみたいです。
もしかしたらあるのかもしれませんが、消費者を混乱させるだけなので、表記しないだけなのか?

スウィート・キャップ Sweet Cap というかわいらしい、おそらく「品種名」で呼ばれていたこともあるのですが、認識されないまま、消滅。
とおりのいい「ドーナツ・ピーチ」で落ち着いたようです。


リンゴとナシは、昔から品種名で選ぶ人が多いようです。
品種名が明記されています。

イギリスはリンゴ王国、種類が豊富で、用途や好みや予算によって大きな選択肢の中から選べます。



前から、存在は知っていましたが、大手スーパーで見つけたのは初めて。ぺちゃんこ、ネクタリン版。




どちらもスペイン産。

初公開・・・



ぺちゃんこ桃の種。


丸くて、赤いところが桃の種らしくないですね。
直径が桃の厚さぎりぎり。



桃、アンズ、ネクタリンの大きな種のことは英語でストーン stone といいます。
スイカやオレンジ、りんごの種は、ピップ pip。

ぺちゃんこ桃は持ち歩きに便利です。
お弁当箱に入ります。
もちろん食べやすさも抜群です。

イギリスでは桃もむかずに食べます。



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スペリングの謎!どうなってるの?イギリスのドーナツ、アメリカのドーナツ、日本のドーナツ

2017年08月04日 09時00分00秒 | イギリスのおやつとデザート

イギリスの、ドーナツ doughnut。

ずうっと以前に撮った、イギリスの マクドナルドのドーナツの写真です。


(おっと、紙コップがクリスマス意匠でした!)

スペリングを見て,donut のまちがいじゃないかと思った方もいるでしょう。

このdonut スペルをイギリスで目にすることは、めったにありません。

だけど、日本でおなじみのミスタードーナツも、ダンキンドーナツ(日本から撤退したそうですね)が使っているのも、この donut スペルです。

アメリカ英語だろうな、と予想を立てて、しらべました。

アメリカ英語でした!

小麦粉を練って(動物)脂であげたお菓子は世界中に昔からあったようですが、ドーナツとして世界中に広めたのは例によってアメリカです。
だったら、スペルも「発祥地」のアメリカに倣うべきなのでは?と思ったのですが、アメリカでも正式スペルは、doughnut らしいのです!
簡略化スペル、 donut は、20世紀のはじめに、非公式に使われ始めたらしいです。1950年代には定着。

イギリスにも細々と進出しているアメリカのドーナツ・バーのチェーン店、クリスピー・クリーム・ドーナツは、doughnuts スペルを使っています!


はい、本題に戻って、イギリスのドーナツ。

ヤムヤムス yum-yums 。スコットランド発祥だそうです。知らなかった!


ロープ状にねじったドウを二つに折って油で揚げて溶いた砂糖をべっとり塗り付けたドーナツ。



スーパーでも町のベーカリー(パン、サンドウィッチ、焼き菓子店)でもどこでも買えます。

ミスタードーナツに行けば、考えられる限りのありとあらゆるバラエティーのドーナツが食べられる日本に住んでいる読者の方に向かって「これ、珍しいでしょう?」とはいいがたい、どこでもありそうな素朴な形状ですが・・・

最近までドーナツのバラエティが極端に貧弱だったイギリスで、お饅頭型、穴あき、と並んで昔から作られ、食べられ続けている古いタイプのドーナツ。

ドーナツといえば誰でも頭に思い浮かべる、穴あき(リング形)タイプは、19世紀初めごろ、アメリカで作られ始めたのだそうです。
外はカリッと、中はふわっと揚がる画期的形状。

それまでは、ドーナツの形状はさまざま。ロープ形も各地に昔からあったはずです。

ねじってあるのでクルクルまわって均一に火が通るのだとか。揚げ油表面に浮かぶリング型と違って、ひっくり返さなくていいんだそうです。


お饅頭型。


これもぜんぜん珍しくないですね。ジャム・ドーナツ。

中には必ず、ラズベリー・ジャムが入っています。


日本で、ジャムといえば、ストロベリー。お菓子やケーキに使われているソースもストロベリーがほとんどですよね。
イギリスではラズベリー。

ほかには、カスタード、チョコレート、トフィ―味のクリームが詰まったバリエーションあり。

ジャムが一番人気です。

日本のドーナツは、モクモクした口当たりですが、イギリスで食べるドーナツはいくらかしっとり目の感じです。
特に、フィリング(詰め物)の詰まったこの、お饅頭形のは、日本の「あげパン」に近い食感です。

今、ウェッブサイトで調べました。マクドナルドのメニューも donut スペルでした!
時々、バスの時間を待つ間などに立ち寄ってこっそり食べるのですが、気をつけて見たことがありませんでした。

クリスピー・クリーム・ドーナツの進出まで、イギリスでは、マクドナルドが一番アメリカっぽいバラエティのドーナツを提供していたはずです。
といっても、チョコレートがけと、砂糖かけと、たまに出てくるアイシングかけのリング形の3種類のみ・・・

クリスピー・クリーム・ドーナツの、バリエーション豊かなドーナツはお世辞にも普及しているとは言えません。
大手スーパー、テスコの一部にカウンタ―があって、おいてありますが、高い!

カラフルなアイシングやトッピングがとってもきれいで、パーティーなどのお土産に箱入りが喜ばれそうですが。



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イギリスにもブーム到来!マンチェスターで唯一の、ネコ・カフェ大評判!ネコの数が足りない?

2017年08月02日 09時00分00秒 | マンチェスター
バースについて書いた記事が10回続いた後で、ちょっと気分を変えて、地元の話題を・・・

マンチェスターのキャット・カフェ Cat cafe。



いうまでもなく、日本のネコカフェからのアイデア借用。
マンチェスターの、おしゃれなエリア、ノーザン・クオーター、発展の原点、マンチェスター・クラフト&デザインセンターの裏口の向かい、メインのショッピングエリアからはちょっと外れた場所にあります。



窓際で「招き猫」をする、ライリー君。


入りました!
入り口で、登録をして、入店した時間を記録するための首から下げるカードをもらいます。
時間制で居たじかんに応じて出るときに清算される制度は、日本と同じ。

お代わり自由のドリンク付きで、30分間6ポンド。


寝ている、寝ようとしているネコはさわらない。ネコを抱き上げない。ネコの行く手をさえぎらない。ネコのあとをついて歩かない…等と、アイパッドに書かれた規則書に、承諾のサインをさせられました。

ネコとのスキンシップはあまり期待できなそうなのは入る前に覚悟しました。
ネコの自由を尊重して、気ままにふるまうネコ様を拝見しながらお茶を楽しむ場所のようです。

土足禁止でした!
といっても、土間と土足禁止エリアの境になる段差などなく、土足で入る入口ホールで靴を脱ぐように言われました。
ほかのイギリス人の客は、(土足エリアの)入口ホールに入るなり、靴を脱いでるし・・・おなじみイギリス式です!

土足エリアを歩いた土足と同じぐらい汚い足で歩き回られた「土足禁止エリア」をはだしで歩くのは抵抗があります。
靴を脱ぐのが嫌な人のために、ビニールの、使い捨て足カバーもあったので、それを利用しました。

喫茶エリアには、普通のテーブル、椅子席と窓際の一段高くなった、絨毯敷きの「座敷」エリアがありました。
「座敷」エリアに座る人のうち、入り口で靴を脱いだ人はもちろんはだしですが、靴カバー組の人たちは靴のまま「座卓」前に体育すわりか、(女性も)あぐらかきでくつろいでいました。

座敷の若いカップルが独占していた、スタンリー君。


白いキツネ顔のスタンリー君の奥に、消し炭色の名前が不明の長毛ネコがいます。

寝てるネコはさわっちゃいけない約束ですが、我慢できない!
カップルも、カップルに断りを入れて割り込ませてもらった私も、こっそりそっと撫でさせてもらいました。



サラサラ、つやつや。


店内は、おしゃれです。内装は、日本を意識したのか、どことなく無印良品テイストです。

ネコが快適に過ごせるように工夫されたほほえましい設備は、ネコのため、というよりお客様の目を楽しませるためのようです







Home Sweet Home と書かれた、キャット・フラップ (ネコ用の出入り口)。


ネコたちのプライベートな空間、ご自宅に通じるドアのようです。
ネコたちは、カフェのエリアとプライベートのエリアを自由に好きな時に行き来できるようです。


ネコ用トイレ表示。


実は、私は7~8年前、本場日本で、「ネコカフェ」に行ったことがあるのです。
話題になり始めたころだったと思います。

千葉県内のJR駅前、雑居ビルの最上階の、マンション一軒分のスペースが改装されてネコカフェになっていました。

絨毯敷きの、20畳ぐらいのリビングルームに、低いソファーと、座卓と座布団が並ぶ、あまりカフェに見えない、おしゃれでもないカフェでした。自宅のような空間でたくさんのネコとくつろげる趣向だったのだと思います。

そこにはネコがいっぱい!!
20匹ぐらいはいたのでは?
お客も20人ぐらいはいて、けっこう繁盛していましたが、手の届く位置に、普段目にすることも、手に触れる機会もない、高級感たっぷりの純血種ネコがぞろぞろ!ゴロゴロ!

乱暴なことやネコのしたくないことを無理強いしようとすれば係の人に注意されましたが、おさわりし放題でした。

ネコ好きの天国でした。
コーヒーはあまり、おいしくありませんでした。お代わり自由だったかどうかは覚えていません。
夫と二人で1時間ほどいて、1800円ほど払った覚えがあります。
高い…と思ったのですが、今から思えば十分その価値がありました!

その後の全国的なネコカフェブームのあと、日本では今ではやや下火だとか?

世界中で、日本の最先端ビジネスとして紹介され、韓国、香港やアメリカでも似たような設備が次々と、オープン。
イギリスでも待望の第一号店がロンドンで開店、と耳にしてから、マンチェスターにこの店があくまでずいぶん経ったような気がします。
日本で行ったことがあるといえば、数人のイギリス人とベネズエラ人ひとりにうらやましがられたものです。

「マンチェスターにもできればいいのにね」と実に多くのネコ好きが言っているのを聞きました。

1年ほど前に開店したらしいマンチェスターで唯一の、キャット・カフェ!
以下は私の個人的な、感想です!

マンチェスターのキャット・カフェ、ネコの数が少なすぎます!!!!!

お店に出ていたのは4匹か5匹?

日本の、私が行ったネコカフェでは、人にかまわれるのに飽きたネコが勝手にプライベートなエリアに引っ込むことは許されていなかったと思います。
壁に、ネコの写真入り出席簿のようなものが貼ってありました。「本日会える子たち」に記しがつけてありました。
半分以上が欠席。どうやらシフト制になっていて交代で出勤するようになっていたみたいです。

出勤したからには営業時間中はお店にいなきゃいけないみたいでした。

接客ネコの数が確保されていたんですね。日本のネコカフェはどこもそうなのでしょうか。
狭いスペースで、お客さんもいっぱい、ネコにとってはストレスだったかもしれません。

その点マンチェスターのキャット・カフェではネコのウェルフェア最重視。

お金を払って入った私にしたら、複雑な気持ちです。
ネコカフェなんだから、もっとネコを用意しろ!といいたいところですが、気まぐれなネコにしてみたら気の向かない時にお客に愛想を振りまく義務はないはずです。

コーヒーは、エスプレッソマシンで淹れた本格派でした。
暑い日、イギリスでは驚異的に珍しい、冷房の効いた快適な空間。ボサノバのような音楽が低く流れていて、日本の喫茶店みたいな雰囲気です。

お代わり自由の美味しいコーヒーを飲みながら、リラックスできる空間だったはずですが、ときどき床を歩くネコたちを追って携帯電話で写真を撮りまくるお客ばかり。

ゆったり席でくつろぐ人はほとんどいません。「ネコを見に来たんだから、ネコを見なきゃ!」と立ち歩く人ばかりでせわしない雰囲気でした。


招きネコのライリーは、私がお店に入ってからもずっと窓際で任務を果たしていました。


中年の女性二人連れが立ち止まって、「わああ、ネコネコネコ」と大喜びで外から写真を撮りまくっていました。


キャット・カフェだと知らずにぐうぜん通りかかっただけみたいでした。
「何ここ?え、キャット・カフェ!? 入ろう。」と入ってきました!
お見事、ライリー。お二人様、呼び込み成功。




いっしょに入った日本人の友人は、今イギリスで大人気の抹茶をのみました。あまりおいしくなかったそうです。

帰る前の二杯目は、ホット・チョコレート。


私の2杯目、「クランベリー・ジュース」は、膀胱炎を患った時に医者に処方されて毎朝飲んだ、「オーシャン・スプレイ」社製の濃縮還元タイプでした。

30分を超過して、一人8ポンド(1166円)ずつ払いました。

それだけの価値のある体験だったとは・・・う~ん、思えません。

「本場」日本でのネコだらけのネコカフェを基準に辛口の体験談になってしまいましたが、「トリップ・アドヴァイザー」を見てみたら、行った人の評判は上々です。

多くの人が「また行きたい」といっています。「友達や家族を連れて行きたい」という人も多数。

私が行った時は偶然、接客ネコの数が少なかっただけかもしれません。あるいは、動物愛護先進国イギリスでは、狭い空間にいつでもたくさんのネコを常備する日本のネコカフェのほうが不自然に映るのかもしれません。



「癒し」効果を強調した抗うつ剤の瓶に入ったネコのポスター。



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