イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

パンデミックが終わりつつある気分のストックポートで買い物客を呼び戻せるか、ショッピングエリアのまねきカエル!

2021年07月31日 06時41分02秒 | ストックポートとその周辺
ストックポート・タウンセンターのはずれにある、スーパーマーケット、テスコ Tesco の外にもあった...


アート・トレイルの二階建てカエル!


「拝観」ルートの一番最後にあたる作品番号21、Super Kevin Frog


平日よく空いた、私たちはめったに利用しない大型店舗のテスコに買い物に行きました。

パンデミックで出かける場所が限られている今、いつもと違う大型スーパーマーケットで買い物するのもけっこう気晴らしになります(寂しいですね)

夫はこのアート・トレイルイベント、 STOCKPORT'S GIGANTIC LEAP のような商業的な催しが気に入らないそうです。
小さな子供がいるのならともかく、タウンセンターにいる間カエルのことで大さわぎをするな、とくぎを刺されました。

くつ紐を結びなおすのに都合がいいカエルのベンチに腰かけたところをすばやく記念撮影。
このあと私も隣に座っていっしょにセルフィーを撮りました。
夫は渋々とカメラに向かって笑ってくれましたが、写っているのは私たちの顔半分ずつと子カエルのあごだけです。


帰宅してからガイドマップを読んで、このカエルは地元のプロサッカーチーム、ストックポート・カウンティ FC Stockport County Football Club がスポンサーの、同チームのスター選手、スーパー・ケヴィンの「カエル化」した姿だということが分りました。

夫が私と一緒に住むためにマンチェスターからストックポートにうつり住む前の30年前からずっとサポートしている伝統ある弱小チームです。
彼はこのカエルがひいきのチームのホームのユニフォームを着ているのに気がつかなかったのか?

クルマをテスコの駐車場において道を渡った場所にあるThe Peel Centre でも買い物をしました。

お年寄りの一休みに便利なカエルベンチ。


(ひたすら無視して歩きすぎる夫も写っています)

Rock Stock Stylus という70,80、90年代のロックレコードからインスピレーションを得た作品だそうです。




アイスクリームをかたどったこのカエルは Sir Sprinkles と言います。


わかりやすくていいですね。






国道A6に面したタウンセンターのメインのショッピングエリア、マージーウェイ Merseyway で晴天の先週の土曜日に撮りました。

マージーベイ Merseybey というキッチュな夏の海岸がテーマの夏のイベント会場で、カエルも幸せそうでした。


パンデミックのあいだオンライン・ショッピングになれた買い物客が店に戻って買い物する習慣に戻れるのでしょうか。
ロックダウン明けに多くの店がつぶれていました。
それでもカエルを追って子供たちと出てくる人たちがけっこういるところを見ると...まだまだ大丈夫そうな気がします。

カエルにひかれてお買い物...のカエル・ハンターもいることでしょう。
パンデミックでひどいことになっているストックポートの商業、観光の再興はカエルたちの集客力にかかっています!

イングランドではマスクの着用は法定ではなくなりましたし、来店人数制限もすっかり撤廃されています。


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カエルのアート、再び;ストックポートの名所を巡る写真多数の観光案内特集!

2021年07月30日 07時01分54秒 | ストックポートとその周辺


昨日の続きです。
アート装飾を施した21体のカエルを探してストックポートのタウンセンターをめぐる、観光促進アートイベント、Stockport Giasnt Leap と、ストックポートの観光案内特集です。

上の写真のカエル、Hippie Frog のアートの背景にちょこっと写っているストックポート・ヴァイアダクト Stockport Viaduct はストックポートの有名なランドマークの鉄道橋です。


(アートっぽく気取った加工がしてありますが、白黒写真ではなくどんより曇った冬の日の写真です)

3年前の冬に、バスターミナルから撮った写真です。




とにかく絵になる壮大なこのヴァイアダクトは公称「世界で2番目に大きいレンガ建築」と言われています。
ストックポート・ヴァイアダクトの大きさの決め手は長さでも高さでも幅でもなく、レンガの数(少なくとも1,100万個がぎっしり)だそうです。



1840年完成の、世界の鉄道史、建築技術史に名を残す重要な建築物です。
完成当時、世界最大のレンガ建築だったことは言うまでもありませんが、完成の数年後に建築エンジニアが当時英国の植民地だったインドにもっと大きなヴァイアダクトを建設したため、世界第2位に順位が転落しました。

それ以後より高く、より長いレンガ建築物は世界中で数多く建てられているのですがレンガの数の多さではストックポート・ヴァイアダクトの2位の座を揺るがす物件は現れていません。

上のカエルの背後の左はしに一部分が写っているレンガの建物は、世界的にも珍しい、帽子の歴史に特化した産業博物館、ハット・ワークス Hat Works です。


☝この写真もまたストックポート・ヴァイアダクトの橋脚もとにあるバスターミナルから撮りました。



ストックポートは帽子の町として観光町おこしを狙っているのですが、知名度は今ひとつ...
入場無料のハット・ワークスがオープンしてから20年近くもたつのですが帽子について興味がある人ならともかく、よその地域から観光客を呼べるほどのインパクトは無い、と言わざるを得ないというのが私の正直な感想です。

ただ、やはりどこから写真を撮っても構図がきまる建物の外観はとてもインパクトがあります。



高い煙突の整備をしていた作業員が出入りするところを偶然見つけて撮った写真です。


数年前から展示のパワーアップを図って改装中、パンデミックで再開の見通しはまだ立っていないようです。

もともと綿織物の工場だった建物です。
解体された帽子工場から持ち込まれた、1930年代のフェルト帽を製造する機械が設置され、ガイドによる実演に使われています。

ストックポートはステッキを持ったロンドン紳士のシンボルでもあるボーラーハットの有名な生産地だったのです。
ボーラーハットは野ウサギなどの毛をかちんかちんの硬いフェルト状に固めて磨いた丸っこい帽子です。

シャーロック・ホームズの相棒、ドクター・ワトソンもかぶっていたはずです。



上にのった子カエルが帽子をかぶっているのはそのためです。
...カエルがかぶっているのはストックポート名産のボーラーハットではなくて、シルクハット(山高帽)ですが。

カエルをもうひとつ...
パンデミック以前から景気が悪そうだったプリンスィス・ストリート Princeses Street にある広場の Shine


ガール・スカウト girlguiding の活動内容と活動理念からインスピレーションを得たそうですが...

ストックポート・ヴァイアダクトなどストックポートの「名所旧跡」を配したアートワークはさすが!イベントの意図への理解もバッチリ。


(突出したリアルな眼球の表現が怖い)

夏休みに入った子供たちに大人気のイベントです。


このスクエアをぬけて通りの裏側の総合レジャーセンター、レッドロック Redrock に出られるようになっています。


パンデミックがほぼ開けた(とされた)あと、この通りの「シャーッター街」度がいや増していた感じが何とも寂しいです。

個人的には上にのっているのは子カエル(フログレット froglet)ではなく、オタマジャクシにしてほしかった!
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カエルを追って、今回は久々のストックポートの観光案内

2021年07月29日 06時07分58秒 | ストックポートとその周辺
ストックポーツ・ジャイアント・リープ STOCKPORT'S GIANT LEAP 続きです。

前回の記事のリンクです☟

パンデミックはほぼ終息(ということにして)ストックポートに活気が戻るか、人気の町おこしイベント復活二階建てカエル




四つにたたむとコンパクトなA5サイズにおさまる、ガイドマップをもらいました。



いっしょにもらったプロモーション用の缶バッジに(と地図の左上にも)書かれているイベントのキャッチフレーズ、「A totally ribbiting adventure 」は、英語のキャッチフレーズやコピーではけっこうおなじみのダジャレです。

ribiting はカエルの鳴き声「ribbit ribbit (リビッ、リビッ」とrivering (あまりにも魅力的過ぎて目が離せない)にかけてあります。
日本人の言葉感覚で言えばオヤジギャグ(って今、言うんでしたよね)にあたると思われるのですが、英語圏の人には「かわいい!」と思われる言葉遊び(pan)です。

表面に地元のプロフェッショナル/アマチュア・アーティストがそれぞれ装飾を施した巨大な二階建てのカエル21体を探してストックポートのタウンセンターを歩き回るアート・トレイル、今年で2回目です。

アート/観光/商業振興イベントですね。
前回同様、地元の住人にはおおウケです。
さて、念願の観光客は呼べるでしょうか...?

色合いがかわいらしいこのカエルは Hippie Frog


60年代、70年代のヒッピー・カルチャーにインスピレーションを得ているそうです。

さてここで、久しぶりにストックポートの観光案内です。

背後の人目をひく Plaza ビルは、外観と内装を完璧に復元修復した1930年代の映画館です。

数年前に撮った写真を掘り出しました。




アールデコ調の内装が見事です。
現在一時的に営業を停止している、本格的なアフタヌーン・ティーを供するカフェ、Plaza Café があります。

再開は10月7日、水曜日と土曜日のみ営業です。
予約が必要です。電話番号 0161 480 3818 を見つけました。
もっぱら年配の英国人に大人気なのですが、日本人(特に女性)に喜ばれること絶対請け合いです!
もちろん、ロンドンなどの高級ホテルなどでも観光客向けにアフターヌーン・ティーを出してているはずです。
でもここの、日本人や中国人観光客がいない北部の地方都市での英国人に囲まれてのアフタヌーンティー、かなり穴場です。

7年前(!)プラザ・カフェで友人と友人のお母さんと一緒にお茶を飲んだ時の記事をみつけました!!☟

アフタヌーン・ティーが名物の、プラザのティー・ラウンジ 

ストックポート日報のアーカイブ記事です。
(当時は日曜日以外 毎日営業していたプラザ・カフェには予約なしで入れました)



ヒッピー・フロッグを横から撮りました。


目の前を走る道路はイングランドの首都、ロンドンとイングランド北限の都市、カーライルを結ぶ古代ローマ人が建設した国道A6です。
ロンドンは左、マンチェスターとカーライルは右の方角です。

連続するアーチが美しい、A6と平行に横にのびるレンガ建築はストックポートが世界に誇るランドマーク、ストックポート・ヴァィアダクト(鉄道橋)Stockport Viaduct です。

左側にちょこっと写っているレンガ造りの建築物は、ストックポートが観光の目玉にしようと意気込んで20年近く前に開館したわりにはあまり注目を浴びることなく現在改装中...パンデミックで再開の見通しが立っていない、ハット・ワークス Hat Work です。
帽子に特化した世界でも珍しい産業史博物館です。

マージー・スクエア Mersey Square から撮った、プラザとハット・ワークスがいっしょに写っているずいぶん前に撮った写真を見つけました。


うーん、惜しい!ストックポート・ヴァイアダクトがほとんど見えません。
国道A6を上に載せてストックポート・ヴァィアダクトと並んだ白っぽい橋も実は建築史の上でちょっと有名なウェリントン・ブリッジ Welington Bridge です。

これでどうだ!


服装が暑苦しい、いずれもパンデミック前の冬に撮った写真です。

今日ご紹介したカエルはたったの1匹!!

ストックポートのもっとも有名なランドマークのストックポート・ヴァィアダクトと、それほど有名ではないハット・ワークスに関しては、次回!






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ネコを飼ったら避けられない無用の殺生の目撃再び、おかげで私の小さな願いが成就

2021年07月27日 07時50分19秒 | 英国の動物
とつぜん、不意に一つの夢がかなったのですが、後味の悪い思いです。



長い長いあいだ、モグラかシュルー shrew を触ってみたい、手のひらに載せてみたいずうっと思っていたのです。



写真の私の手のひらにのってじっとしているのは念願かなって、シュルーです。
日本名は「ヨーロッパトガリネズミ」。
この極小サイズはヨーロッパ中に無数の種類があるシュルーの一種、英国の住宅地にも数多く生息するピグミー・シュルーだと思います。

見てのとおりモグラに近い野生動物です。
ミミズやダンゴムシを食べる肉食獣で、自分の体重の120%以上重さの食物を毎日食べ続けなければ生きていけないという苦難の生涯を送っているそうです。
寿命の1年を生き切る個体はほとんどいないそうです。

昨日の夕方、庭の奥のデッキング(板張り)の部分でネコのティブが何かにとびかかって前脚で抑えるしぐさをくりかえしているのを見つけました。
ティブが飛んでいるハエやハチを追い回して空中で前脚2本を打ち合わせるところはよく見かけますが、地面で動き回るこのしぐさは去年死んだホレイシオの得意技、ネズミ狩りでおなじみです。

押さえた前足をちょっとあげて、獲物を逃がしてまた捕まえるのを繰り返しじゅうぶんいたぶって楽しんでから殺すといういう残酷なネコの習性、本当にイヤになります。
弱っているのかヨタヨタ逃げ回る(おそらく)ティブにとっては初獲物はこれがまさかの私の夢の対象、シュルーではありませんか!

ティブが離した時に手もとにあったゾウの形のじょうろをかぶせて隠し、数歩移動してスマートフォンを取りに行きました。
(写真を撮るためです!)
数秒後、戻ってきてティブを押しのけ、つまんで手に載せました。



やわらかい毛並みをそおっとなでることができました。

ささやかな願いがかないました。
ゆっくり体を動かしているので、生きているのが分かります。

外傷は見当たらず、消耗しているのか、ショック症状なのか、なぜかじっとして私の手のひらから逃げようとしません。
助けてやった私を信頼してたよりきっている...?

まだ、じょうろのあたりを嗅ぎまわっているティブ...


....につかまらないような場所に逃がしてやりたいのですがとっさに思いつきません。

とりあえず、ラズベリーの茂みの奥にそおっと置きました。



ラズベリーの茂みはとなりとの境の板塀に面しています。
物置と板塀のあいだの狭いすき間に隠れれば無事なはずですし、ネズミが行き来する穴もあるので、となりの庭に逃げてくれることを願って...

取り逃した獲物を探してウロウロするティブを家に連れ帰ってドアを閉めようかとも思ったのですが、そこまでしなくてもいいか、と思って庭仕事に戻りました。
しなかったことを後悔しています。

20分ほどして今度はパティオでとびかかって捕まえるしぐさをするティブを発見...

いつ、どうやって再び捕まえたのか、他のことに気をとられて見ていなかったのでナゾですが、口にくわえているのはたしかに長いシッポの私の助けたシュルーです。

今度はわたしてなるものか、と獲物を口にくわえて一目散に私の前から姿を消すティブの姿を手に持っていたスマートフォンのカメラでとらえました。


あ~あ。

そう言えば、狩りの名人だったホレイシオは壮年期には1週間に2~3匹は野ネズミを捕まえて見せびらかすために持ち帰っていましたっけ。
私への「お土産、プレゼント」なはずなのですが、見せてくれた後たいていはボリ、ジャリ音をたてて自分で食べてしまっていました。

シュルーの犠牲はちょっとショックです。

いちどは助けたつもりで自己満足感を与えてくれたシュルーがどうなったかは考えたくありません。
私が見た時はもうたぶん、死んでいました...

しばらくして家の中に入ってきたティブは、キッチンでテレビを見る私の横で、半殺しにされて飛べなくなった大きなハエを追い回して大さわぎをしました。
冷蔵庫の下に這い込んだハエを捕まえようと前脚を突っ込んだティブです。


辛抱強く出てくるのを待っていたようですが、そのうちあきらめました。
ハエも死んじゃったんでしょうね。

お腹がすいていないのに殺生をするネコの「スポーツ・ハンティング」、イヤですね。

動物の本能だから仕方がないのかもしれません。
ホレイシオは殺したらたいてい食べていただけマシですね。

ティブも私が見てないところで食べたのかな、シュル―?










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パンデミックはほぼ終息(ということにして)ストックポートに活気が戻るか、人気の町おこしイベント復活二階建てカエル

2021年07月26日 06時49分54秒 | ストックポートとその周辺
ストックポートの町おこしアート・イベント、トータリー・ストックポーツ・ジャイアント・リープ STOCKPORT'S GIANT LEAP が帰ってきました。



ストックポートのタウンセンター各地に設置した、21体の巨大なカエルを見つけてまわるいわゆる「アート・トレイル art trail 」の企画です。
パンデミック前の2019年に続いて今年で2年目。

土曜日が初日でした。

前回の大成功をうけての、またパンデミックで大打撃を受けた商業、観光産業の復興をかけた希望と躍進のイベントらしいのです。




前回はカエルの表面に施されたアートにスポットを当てた記事を連載したストックポート日報ですが、私の私評が...ちょっとくどかった...ですね。

今回は、アート解説は割愛、カエルにむらがる地元の善男善女、周りの観光物件などの写真を中心に紹介します。

上の写真2枚はニンテンドーの人気ゲームキャラクター、マリオとルイジ をデザインした Frogtendo

アート・トレイルは夏休み中の子供たちにうってつけのアクティビティです。

このスーパー・マリオ・ブラザーズのキャラクターは子供たちに喜ばれていましたが、そもそも、ほとんどのカエルめぐりの人々はあまりカエルのデザインは気に留めないようです。

カエルの台座ひとつひとつに取り付けられたアルファベットの1文字をガイド・マップに書きつけて(カエルを見つけた証拠です)、記念写真を撮るとすぐ次のカエル目指して移動します。

大型の店舗が集結したもうひとつのショッピング・センター、The Peel Centre の Gulp Oil Racin Frog


レーシング・カーのデザインです。

すべてのカエルと飼い犬の記念写真を撮ってまわっている男性がいました。


飼い主の指示に従い、カエルと同じポーズでピシッと正座する賢いイヌでした。

前回のカエルよりもディスプレイがパワーアップ!
木製デッキを前面に設けて、座って記念写真が撮れるようになっています。
デッキの奥の小さな花壇スペースには観葉植物が植えられています。

カエルの上に子ガエルが載った「ダブルデッカー(2階だて)」になりました。

ランカシャー・ブリッジ Lancashire Bridge の Isafrog Kingdom Brunel


このイサフロッグは19世紀に橋やトンネルを数多く設計した英国が世界に誇る建築エンジニア、Isambard Kingdom Brunel のいとこだそうです。



赤いティーシャツの2人の女性はトータリー・ストックポーツ・ジャイアント・リープのプロモーションをしていました。
ガイド・マップと缶バッジ、子供には旗を配っていました。

撮った写真をソーシャルメディアに投稿する際、忘れずに #stockportfrogs のキーワードを添えるように写真を撮った1人1人に念押ししていました。

暗渠になってショッピング・センターの下を流れるマージー河が、ここだけちょっぴり見えるようになっています。


1930年代に建設された、有名なランカシャー・ブリッジの橋脚のごく一部を数年前に発掘したのです。
向こう側にカエルのイサフロッグがちょっとだけ見えています。

ショッピングセンター、マージーウェイを1970年代に建設した際、橋の高さに道路で覆われてしまったマージー河は、大河となってリバプール湾からアイルランド海に流れ込む長大な河川です。


ショッピング・アーケード、マージィウェイ Merseyway の入り口があるマージィ・スクエア Mersey Square にある、Joy


オーストラリアのロックバンドからインスピレーションを得た作品のようです。
(背景は、ストックポートに残っていたデパートの最後の一軒、デべナムスです。パンデミックを生き抜くことがかなわず倒産、買収されました )

奥さんがカエルにチュッするところをご主人が撮影する仲の良い年配のご夫婦をこっそり写真に撮りました。


今回は、これまで。



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連日の暑さがおさまって過ごしやすい天気の週末、夏気分を盛り上げるキッチュな海岸テーマのショッピングセンターのイベント再び

2021年07月25日 06時19分49秒 | 英国ってハズカシイ!
暑さが和らいだ土曜日のストックポート・タウンセンターです。



日中の気温は21度。
適度に晴れていて、時々陽がかげって快適でした。

ショッピングセンター、マージーウェイ Merseyway でキッチュな夏のイベントが今年も開かれていました。

パンデミック1年目の去年はキャンセルだったこのイベント、パンデミックはいまだに終わっていないのに、今年は再開です。

感染者数は依然として少なくないのですが、感染防止のための行動規制はすでに撤廃、ワクチン接種の効果が上がりコロナで重症化する人たちが激減した今、通常の生活がほぼ戻っています。

...と言っても、感染者との接触が確認されて自己隔離中の人たちがあまりに多く、不都合が各地に起きています。
英国人が生きる目的としていると言っても過言ではない「暑い国の海岸で何もしないで寝そべって紫外線を思う存分浴びる海外ホリデー」もほとんどの人は今年あきらめています。

英国各地の海岸地を訪れる人は今年はとても多そうです。

パンデミック前、一昨年のストックポート日報の関連記事のリンクです☟

ストックポートのショッピングアーケードに出現した、夏の終わりのレトロな海辺のファンフェア、追記。。。



お祭りイベントなどの開催場所に運んできて組み立てる、キッチュなキッチュな簡易ライドが数種類設置されています。


このイベントの名はマージーベイ Merseybay というそうです。

メインは、夏のレジャーの華、サンド・ビーチ(砂浜)!


砂浜を模したちょっと大き目の砂場ですね。



「顔ハメボード」というのでしょうか、フォト・スタンド・インが用意されているのも庶民的な海岸地のムードを盛り上げています。


イギリスの夏の海辺になくてはならない巨大滑り台、ヘルター・スケルター helter skelter 。


実際の海岸のピア(観光用の桟橋)に永久設置されている木製のしっかりしたもの違って空気を抜いて小さくたためる臨時設置用です。

....夏のムードたっぷり(のつもり)の演出をぶち壊すのが...


ガラス屋根に覆われた部分に(まだ!)おいてあるサクラのブランコと..

いいかげん撤去してほしい、Wihing TREE (願い事がかなう木)という満開のサクラの木です。


以前に記事にしたサクラの頃からずうっと置いてあります。
しおりのような厚紙の札に願い事を書いて木の枝に下げておけば主催者が願い事の成就に(我々にできることであれば、という但し書き付きですが)力を貸してくれるというありがたい仕組みです。

人気抜群、サクラの花を覆い隠すかのようにびっしりとたくさんの願い事札が下がっています。

季節感というものをどう思っているのやら...


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トラブル続きのオリンピック開会式、時差で昼から見た約4時間、長かった!それなりに楽しめたこれまた冗長な感想

2021年07月24日 05時42分30秒 | 英国の、生活のひとコマ
英国時間で午前12時にスタートした東京2020オリンピックの開会式をBBC放送のライブで見てしまいました。



写真はもう開き直って、ストックポート日報ではおなじみの「うちのネコ」です。

4時間、キッチンにあるテレビで昼食を作って食べて片付けながら、庭に出て洗濯物を干したりゴミを片付けたりしながらダラダラと最後まで見ました。

長かったです。
...ですよね?

今日の話題は、開会式。私個人の感想と日本のみなさんが知りたがっていると思われる、英国のメディアの報道についていろいろと取り留めもなく書きます。

見終わった後、午後いっぱい次々と発信される日英のオンライン記事をチェックしました。
たぶん一夜明けた今、日本でも「海外ニュースによる報道」として次々と紹介されているでしょうから詳細は避けますが...

おおむね、英国のメディアは好感を持って伝えていました。
(1本、ボロXソ けなし報道あり)



開会式の中継の冒頭ではオンライン・ニュースですでに日本国外でも報道されていた「演出責任者がホロコースト・ジョークのために前日に解任」された件は、「多くの困難を乗り越えて開会にこぎつけた...」というまあ好意的な常套句の一部としてちょこっと触れられました。

ホロコーストを「ネタ」にしたジョークの内容や背景について私は日本のニュースで知っていますが、英国ではぜんぜん報道されていません。
私が見落としただけかもしれませんが。
「過去のホロコースト・ジョークのために開会式の前日に解任」とだけ聞いたら、その演出責任者はかつてホロコーストジョークが定番の持ちネタだったまるで札付きの反ユダヤ主義者のように聞こえますが、実際そんなことはありませんよね。

実際、よく知らないくせに歴史の授業やテレビや映画でききおぼえた「知的な」歴史がらみのジョークを調子に乗って口にした、浅はかで思慮のない行為というだけだと思うのですが。
開会式の作曲担当者のように激しい嫌悪感をおぼえるような悪行に手を染めたとも思えません。
知的障害のあるクラスメートに実際に自身がぞっとするようなイジメに手を下して、それを大人になってから自慢するような行為はさかのぼって追責されても当然だと思います。
でも過去1回の「ホロコースト・ネタ」で、前日に開会式を解任されるのは妥当な処置でしょうか。
国際世論を気にしすぎなのじゃないかと思いました...なんて書くと国際ユダヤ協会から抗議が来るでしょうか。

もしかしてもしかしたら...「解任されるほど悪質なことなのか?」と疑問を持ちながら報道した英国のメディアもあったかもしれません。
でも余計なことを言って「アンティ・セミスト(反ユダヤ主義)」などというレッテルを貼られると大ごとなのでサラッと事実のみ言及するにとどめているだけなのかもしれません。(私見)

国際ユダヤ協会だって、報告を受ければ黙っているわけにはいかないでしょう。
ナチスによるユダヤ人の大虐殺はそれはそれは怖ろしく、非道なことなのですから。
もちろん、笑いのネタにしていいようなことでは絶対ありません。

でも、30年前、20代のころ人気が出る前についうっかり...でしょう?



その人を解任したということですが、昨日世界中でテレビ放送された開会式のパフォーマンスはその人が総合アレンジしたのでしょう?
解任した意味があるのでしょうか。

選手が入場する時の日本製ゲームの音楽のオーケストラアレンジは BBC の解説チームに大好評でした。
知っている曲がメドレーで出てくるので、スポーツ担当らしい男性解説員は「これ知っている、これも!」と大喜びでした。

イジメ作曲家辞任で成功。



開会式の感想です;
パフォーマンスのひとつひとつはとても質が高かったようですが、「簡素に短く」を心がけたはずなのに盛りだくさんすぎではありませんでしたか。
本当に全部必要だったでしょうか。



最後のほうに出てきた「ピクトグラム」を模したパントマイムはとても楽しかったです。
オリジナルだし、日本的でした。

おおぜいで大きな箱を動かして作ったオリンピック・エンブレム、空中に飛ばしたドローンで作ったオリンピック・エンブレムも好きでした。
(市松模様に関する英語の解説がありました)

最後の花火も定番ですが見ごたえがありました。



世界平和を訴える「イマジン」も、大工さんたちが金色の五輪シンボルをたてる部分も外せなかったでしょうね。
でも大工さんの仕事歌に若者たちの群舞やタップダンスにつなげる必然性はあったのでしょうか。
いえ、パフォーマンスは本当に素晴らしかったのですが...長かったです。

ストーリー性のあるだしものの多くは長すぎたように思います。

最初のほうでトレッド・ミルの上を黙々と走る女性が出てきて、「パンデミックのあいだ黙々とトレーニングを続けるアスリート」という解説を聞いた時、「ちょっといいな」と思ったのですが、つづくダンスでつづる感動ストーリーが長かったのです。

コービッド死者への黙とうにつなげる前衛舞踊も歌舞伎とピアノ演奏も芸術性の高さには文句のつけようがなかったはずですが、できるだけ簡素に短くあげるべき開会式のパフォーマンスに必要だったか、疑問に思いました。
夜も遅く、暑く、翌日から競技のある選手たちは疲れているし、ただでさえパンデミックのさなかにめちゃくちゃ密になっている状況はできるだけ早く切り上げるべきだったのに...

なんだか長く長く引きのばすべく努力をしているように思えました。



なんと言っても長かったのが橋本聖子JOC 会長とトーマス・バッハ IOC会長のスピーチです。
驚いたことに、「長い」と評した英国メディアは(7月23日の時点でオンラインニュースで見る限り)皆無です。

日本のメディアは一様に「長い長い」とモンクたらたらで、共感できました。
バッハ会長の長話のおかげでテレビ放送枠を延長せざるを得なかったという記事を読んで納得です。
時差で昼間に放送した英国では、余分な時間枠を最初からとっていたのでしょうか、ライブ中継後の短時間を英国のメダル予想などの解説に費やしていて、時間オーバーだったなんて気がつきませんでした。

(長いスピーチ話の続きです)
開会式の出場者、関係者には英語が分らない人もいっぱいいたでしょうに。
橋本会長の日本語スピーチのあいだは競技場内のスクリーンに英語の翻訳と手話(何語の?)の通訳が映し出されていたようですがやっぱり長くて英語も日本語もわからに人には耐えられなく長い時間だったことでしょう。
特にバッハ会長の冗長なスピーチの時に何度も手持ちぶさたにキョロキョロしている日本人選手が映し出されて気の毒になりました。あ、日本語訳が出ていたのでしょうか?



「がんばって日本語を混ぜてスピーチする外国人に好感をもつ」という日本人の特徴をちゃんとリサーチしてしっかり日本語入りのスピーチ原稿を用意してきたバッハ会長、惜しい!

その努力を簡潔で要領を得たスピーチ原稿作成に使うべきでした。


BBC の解説員が読み上げる解説原稿では、日本人パフォーマーや大会関係者の名前がすべて「姓→名」で呼ばれていたのに(例;ハシモト・セイコ)、選手の名前は「名→姓」の西洋式 (例;ナオミ・オサカ)でした。
聞いている人は混乱しないかと心配になりました。

「マスクを外している外国人選手が少なからずいた」という日本のメディアの速報がいくつかありましたが、それどころではありません。
せっかくソーシャル・ディスタンシングを重視して国と国を離して入場行進をしたらしいのに終わったらバラバラに散らばって記念写真を撮りまくっているではありませんか。
マスクにこだわる日本人、なぜ?
(決まりぐらい最低守ろうよ、守ってよ、という気持ちはわかりますが)



天皇陛下が起立して「開会宣言」を述べている時に遅れてダラダラと立ち上がった礼儀知らずの菅首相の映像ももちろんバッチリBBCで放送されましたよ!
世界中に配信されていることでしょう。
眠そうでしたね。
やっぱりスピーチが長すぎたのです。



オリンピック競技には全く興味がない私も選手の入場行進は楽しめました。
ユニフォームや、規律の有無をチェックしたり(歩きながらスマホをいじっている選手が多数、インスタグラムにライブ投稿していたみたいですね)。
聞きなれない小国に関する地理学のウンチク(人口はたったの200万人で公用語はポルトガル語...等)を聞くのも楽しかったです。
ええ、さすがに長くて、このあたりは家事をしながら、時々席を外して見ましたが。













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スペインからやってきた女王様、地味な身なりのスイカを食べた、驚きの甘さと見なれないタネなし果肉断面

2021年07月21日 19時34分39秒 | 英国の野菜、果物
月曜日に買ったスイカです。


スペイン産の「 La Reina de Casi カシの女王」という品種です。


5か国語でぐるっと「タネなし タネなし」って書かれていました!

でも「カシの女王」...って何だろう?(ご存知の方、教えてください)。
casi は「ほとんど almost」という意味のスペイン語ですが。

EU加盟国に広くいきわたっている人気の品種のようです。
(イギリスはもうEU加盟国ではないのでした)

ラベルの写真にあるように、明るい緑に濃い緑のシマシマがある「ハデ版」と、濃い緑にそれよりも少し濃い緑の目立たないシマがある「ジミ版」の2種類あるようです。
マンチェスター郊外のパキスタン人街の住宅地にある食料品店の店の前の歩道に積み上げてあった時の写真です。


昨日の記事のリンクです☟☟。
暑い日に買ったスイカ、日本の夏を思い出すイギリスでの異国体験、移民が多く住むマンチェスターの郊外

手前の「ハデ版」、と隣に積まれた「ジミ版」(私が買たほう)はどちらも La Reina de Casi です。

モップ用バケツで冷やしました。


1時間して見に来たら、背後にかってに生えているポピーの花びらが水に落ち女王様に風格を与えていました。


しまった、日中30度を超える真夏日でした!
水に浸かっていた下の部分は冷えていたものの、水面から突き出た上のほうは直射日光にあたってじんわりと温まっていました。

涼しい家の中にバケツごと入れてもう一度冷やしなおしです。

厚い皮を突き通し、よく切れる包丁をブスッと突き入れて軽く下に引くとズカっという音とともに縦に亀裂が入って半分に割れました。
完熟です!


本当に種なしでした。

ちょっと待って、タネがあった!


見つけたタネはこれだけでした。

タネのないスイカの見た目の絵にならないことと言ったら!!


「薄い緑の皮の内側に縁どられた鮮やかな赤い果肉とプツプツ並んだこげ茶色のタネ」のスイカらしいビジュアルもスイカを食べる夏の楽しみのはずなのに!

とにかく甘い濃厚なスイカの味の、大当たりの完熟スイカでした。
タネを取り除いたり吐き出したりする手間が一切ないのも食べた時にありがたみが分かりました。

で、タネは見当たらないのですが、タネがあるべきところにタネ型のくぼみがぽつぽつ並んでいました。
ところどころ薄くて薄茶色の半透明の「タネの皮」がほんの少しですがタネのくぼみにへばりついていました。

「タネの皮」も食べちゃいました。
なんだかたよりない、ふにゃふにゃしたタネのようなものが入っている皮もありましたよ。
完全な種なしというわけではないみたいです。

もちろん塩をふりかけて食べました。
私や上の息子ほどスイカに夢中ではない下の息子もおいしいと大喜びです。
うちではみんな塩をかけて食べますが、息子たちがその話をお友達にするとみな一様に「キモチワルイ」というそうです。
下の息子が参加しているインターネット・ゲームのコミュニティでは「日本人がスイカに塩をかけて食べるというのは本当だったのか」という人がいたそうです。
「スイカに塩」シーンを日本のアニメか何かで見たそうです。
(「となりのトトロ」じゃないでしょうか)

現在、イギリスのスーパーマーケットで売られているスイカはほとんどスペイン産のようです。

タネなし種を買って食べたのはこれが初めてです。
こんなにおいしいのなら、またパキスタン人街まで行って買ってきてもいいかもしれません。

ついでの写真です。


買った当日、場所をとるスイカを食卓の上において夕食を食べたため、家族には不評でした。

前の晩に息子が焼いた devil's food (悪魔の食物)という刺激的な名前のアメリカ製レシピの、要するに湿ったチョコレート・ケーキですね、の写真を撮った時にいっしょに写ってしまいました。
バタークリームを用意するのを忘れたので庭から撮ってきたラズベリーがのせてあります。
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暑い日に買ったスイカ、日本の夏を思い出すイギリスでの異国体験、移民が多く住むマンチェスターの郊外

2021年07月21日 06時32分48秒 | マンチェスター
昨日も「真夏日」でした。
昨日は、実際に日中30度Cを超えたようです。



その前日(月曜日)、マンチェスター郊外の中国食料品卸売り店に(カリフォルニア産の)日本米20㎏を買いに出かけました。

冒頭に載せた写真のスイカは帰り道に通りかかったパキスタン人コミュニティのコーナー・ショップで買いました。



コーナー・ショップ corner shop というのは、住宅街にあり、食料品や日用品を扱う地域の生活に密着した「何でも屋」さんのことです。

特に大都市郊外などでは移民が経営していることが多く、長時間営業しているところが地域の人に重宝されています。
フランチャイズのコンビニセンスストアが普及している現在、個人経営のコーナー・ショップは苦戦しているようですが、コミュニティの支持が厚い、移民が経営する店の多くは健闘しているようです。

この店は規模の小さなスーパー・マーケットのようです。

スマートフォンの着信メッセージをチェックするふりをしてこっそり撮った店内のようすです。



店内はとても興味深かったのですが、なにせ冷房が効いていないのでムワッと熱気がこもり長居する気にはちょっとなりませんでした。

外に積み上げてあった明朗会計(1個 £4-99)の小さめの丸いスイカをよいしょっと抱き上げて店に入り、すぐにレジに向かいました。



地元のパキスタン系住民行きつけの店であることは一目瞭然、イングリッシュ や外国人の私が買い物しても何の問題もないのですが居心地抜群!とはいいがたい雰囲気でした。
レジの若い女性はもちろんイギリス生まれ、イギリス育ちのイスラム教徒のパキスタン系ブリティッシュでしょう。
私にはにこやかに英語で対応してくれました。

マンチェスターでおなじみの、アジア系 Asian (イギリスではインド、パキスタン系の人たちのことをエイジアンとよびます)の民族ショップに入っていつも戸惑うのは、イギリスや日本ではおなじみの「レジ前の列」が見当たらないことです。

レジ前でわらわらと群れて自分の会計の番を待っている人は順番を承知しているようですし、レジ係の合図に従うことになっているので混乱はありませんが、慣れないとおどおどします。



民族衣装を着たおばあさんの前にうっかり立ってしまったので、「失礼しました。私、割り込みましたか」と言ったら「ソリーソリー」と謝られてしまいました。
英語が話せない人のようでした。

50年以上イギリスに住んでパキスタン・コミュニティから出ることもなく生活してきた英語が全く話せない高齢移民一世の女性の1人でしょう。
実際に接したのは初めてだと思います。



天気のよい真夏日にはほとんどの人が半裸で歩いているイギリスですが、イスラム教徒の多い地域では男女ともに長そで、長ズボンを着用、肌の露出を慎んでいる人ばかりを見かけます。
特に女性は頭と首まで覆うヒジャブ姿で、見ているだけでも暑苦しいのです。

いえ、考えてみれば、薄い布地で覆うことにより直射日光を防ぐ効果が肌によさそうです。
あんがい慣れてしまえば快適なのかもしれないと思いあたりました。




マンチェスター・タウンセンターの少し手前の、大学街の裏にあるその中国食料品卸売り店にクルマで行くにはいくつかのルートがあります。

私たちがよく通るルートには Longsight というとても大きなパキスタン人街があります。
学生時代、私はこの町に1年間住んでいました。

30年前は商店街も裏に入った住宅街もゴミだらけで荒んだ印象のエリアだったのですが、見違えるようにきれいになっています。

パキスタン移民が家族で経営するグロッサリー・ショップ(食料品店)やコーナー・ショップは当時よく利用しました。

おもにイングリッシュの社会人たちとシェアしていた大きな家はマンチェスターのシティセンターへ向かう大通りから徒歩5分も離れていない場所に今もあります。


大通りには両側に民族衣装店やイスラム教徒御用達の礼拝用品やハラル肉(イスラム教徒が食べてもよい血抜きした肉)店があり、規模の大きなパキスタン商店街になっています。

とてもたくさんある食料品店の店の奥にはスパイスや缶詰などのエキゾチックな乾物がいっぱい、外の歩道の上には南国の薫り高い果物や野菜が色鮮やかに高く積まれています。


スイカを買った顛末の続きです;

月曜日に規模の大きなパキスタン商店街をクルマで通り抜けた時 運転する夫に、店の前に積まれたあの大きな細長いスイカを買って食べてみたいと言ったのですが、クルマをとめる場所が見当たらず、却下。

丸いスイカはスーパーマーケットでも買えますが、あの高く積まれた細長いスイカはインド、パキスタン人街のグロッサリー・ショップ(食料品店)の店の前でしかお目にかかれないのです。

暑い夏にスイカ!
ギラギラ太陽のもとでツヤツヤ輝くスイカの山は「ここはほんとにイギリスか!?」と思わせるような南国の香りたっぷりの雰囲気を醸し出していると同時に、私には日本の真夏の夕暮れを思い起こさせてくれるセンチメンタルな光景でもあるのです。


中国食料品店の帰りに、商店街のうらあたりにある(比較的車が停めやすそうな)パキスタン系移民が数多く住んでいる住宅街の中を通って、スイカを売っている店を探すこころみに付き合ってもらいました。
(夫はスイカがきらいです!)




大通りの商店街のグロッサリーにはイングリッシュも立ち寄る大型店が多いのですが、この店はどうやら穴場の、「パキスタン系御用達専門」のようでした。
ワクワク。

前述のように店内は蒸し暑く、外から抱えて入ったスイカは重く、向かいの住宅の前にとめたこれまた暑苦しいクルマの中に夫を残してきたので長居はかないませんでしたが、スイカを入手できて満足です!

食べてみたかった細長いスイカは重さの量り売りでした。



1kgが4ポンド99ペンス、ひとつ3キロはありそうです。
値段はともかく、食べきれない量です。

スペインに住んでいる上の息子がいれば私と一緒に喜んで食べてくれるはずなのですが。
日本で食べて以来スイカが大好物の上の息子がいた頃は毎年スーパーマーケットで買って食べていました。

けっきょく、耳をつけて指先でたたいてコポコポと空虚な音で完熟を確認して丸い濃い緑のスイカを選びました。

この店で売られていた3種類のスイカはすべてスペイン産です。




帰りに通りがかったターキッシュ・レストラン(トルコ料理屋)の店先になぜか巨大な細長いスイカが積まれていました。





信号待ちで止まった間に撮りました。


スイカを食べた話はこの次に...





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感染者数はあいかわらずスゴイ!それでも撤廃の行動規制、それにしても暑い暑い今週の真夏日

2021年07月19日 06時47分02秒 | 気になる出来事、社会情勢
土曜日、日曜日の週末と昨日は三日続きの「真夏日」でした。



と言っても、30度 C はこえなかったはずの「イギリスの真夏日」です。

暑がりの私にはこたえました。
「暑い暑い」と一日中愚痴り続けました。
「暑い暑いと思うから暑いのだ」と自己を戒めてもみましたが、精神論ではどうにもならないほどの暑さです。

「日本のことを考えよ。この程度の暑さで愚痴るなんて情けないことだ」という自己暗示はちょっと効きました。
この暑さでオリンピックまでやる、屋外で競技をする、無給のボランティアをする人たちまでいる日本のことを思えばぜったいに愚痴れません。

他にももっと暑い国はいっぱいあります。

そして、手足の先から頭のてっぺんまでどんなに暑くても脱ぐことができない毛皮を身に着け、一言も不平を漏らさないネコ!のことを思えば薄着で愚痴るおのれがつくづく情けなくなるというものです。



...うちのネコたちは庭の日かげの風通しのいい場所でゴロンゴロンと安楽に過ごしているように見えますが。

またまた、ネコの写真を載せてしまいました。
以下、写真は庭の花、です。

さて、昨日、7月19日からここイングランドでは予定通り、感染防止のための行動規制をほぼ撤廃しました。
野党、労働党や医療関係者その他の抵抗はありましたが、昨日の朝のニュースを見る限り一般の、特に若い人たちにとっては大好評のようです。



行動規制の撤廃はホスピタリティ(ホテル、飲食店)業界やエンターテイメント(映画、演劇、音楽等)業界の悲願でしたし。



屋内外で会う人数や結婚式やお葬式に招待できる人数の制限が撤廃になりました。
飲食店や店の入店人数制限も撤廃です。
テーブルサービスのみだったパブやレストランでは席を離れて飲食(パブの立ち飲みなど)が許されます。



映画館や劇場、スポーツジムなどが人数制限なしでフルにオープン。
ずっと閉鎖だったナイトクラブが再開です。
ソーシャルディスタンシングに関するルールも撤廃、もちろん握手やハグやキスも解禁です。
自宅勤務の人たちは、職場の指示に従って少しずつ出勤を始めるように勧告されます。

マスクの着用が法定ではなくなります。
ただし、閉鎖した屋内空間では着用が奨励されますし、独自の決まりをもうけて着用を促すスーパーマーケットや職場なども多いそうです。
バスや電車内の着用の是非は会社の方針によるそうです。(乗務員は決まりに従わない人に降車するように言う権限があるようです)

連合王国内の他の3国(スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)にはこの全規制撤廃は適応されません。




ニュースでは、ナイトクラブに集まった数百人が19日の午前0時に向けてカウントダウンするシーンが何回もうつされていました。
撤廃になる前の18日の深夜に集まってるけどいいのかなあ。



ええ まぁ、どうせ6万人の観客がサッカーのヨーロッパ杯を観戦していましたが。
各地の大スクリーン前で観戦した人たちの数もスゴかったですし。



日曜日に、週ごとの食料品の買い出しにスーパーマーケットのセインズベリーに行きました。
パンデミック以来、人出の多い週末にスーパーマーケットに行くことはめったにないのですが、二回のワクチン接種を完了した身には怖いものなしです!



期待通り、冷房完備!
極楽でした。
まあ、涼みに行ったようなものです。



私が来たばかりの30年前のイギリスは冷房が効いた設備なんて皆無でした。
10年ぐらい前から、大規模店や高級なレストランなどが冷房を設置し始めたようですね。
夏のほんの1週間かせいぜい10日ぐらいの真夏日のための贅沢な冷房を売り物にしていたはずです。

今でも冷房のある家庭は珍しいですし、どこの店にでも冷房がかかっているというわけではありません。
それでもここ10年ぐらいの間に確実に普及してきているので以前のようなありがたみは薄れてきているようにおもいます。

私が子供のころ、日本でも冷房のある小さな商店や一般家庭は珍しかった記憶があります。
真夏に入ったデパートやショッピングセンターで体の汗や熱がサッと引く爽快感が思い出されます。

贅沢な気分になりました。
大学時代も冷房車が来るのを待って一電車見送ったこともありました。

その頃より気温が上がっている今の日本では冷房のない生活は考えられないないようですが、イギリスでも確実に温暖化は進んでいるようです。



日曜日のセインズベリーは思ったより客が少なく、ゆったり安全に買い物ができました。
日曜日のスーパーは週末にむけてに大量入荷したした商品を売りきるための気前のいいセールをやっていることが多く、お買い得品漁りが楽しめます。
ただ、当日の商品入荷がないために必要な品がなかったりで、ちょっとの品薄状態は覚悟です。

この日はまるで去年の春のパンデミック初期の頃のように棚がすっからかんで....なんだか非常事態みたいでした。

ニュースによると、国中すごい数の人たちが感染者との接触が確認されて自主隔離中なのだそうです。
もしかして商品の入荷が滞っているとか...?

巨大な冷凍庫の壁沿いの一列がずらっとカラで、スタッフが棚を外して掃除していました。
「そんなことは営業時間にやるものではない」と日本人なら思うものですが、イギリスではよく見かける光景です。



その前に立って全身で冷気を浴びて涼ませてもらいました。

内閣に感染者を出したため、ボリス・ジョンソン首相その他の議員、閣僚も感染者を金曜日から自主隔離に入ったようです。

昨日の新規感染者は39、950人です。
感染拡大防止のための規制を撤廃した昨日、マンチェスター郊外の中国人が経営する巨大な食料品卸売り店に日本米(カリフォルニア産)を買いに行きました。

その話はまた。

今日も暑そうです。
たいていのイギリス人は暑いのが本当に本当にうれしそうです。
用もないのにわざわざ半裸で暑さの中、屋外を徘徊するイギリス人の紫外線への飽くなき要求はイギリスに30年住む私の想像を完全に絶しています。



ああ、またネコ!






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ワクチン接種がすすんでも感染者は増え続ける心配な昨今、天気がいいのが何よりの夏らしい週末、ネコの極楽

2021年07月18日 06時11分16秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日は晴天、気温も日中30度近くまで上がりました。


写真はうちの庭で、快適な場所を求めて移動しながらゴロゴロくつろぐうちのネコ(はい、またネコです、ネコ自慢)。



話題はコロナ・ウィルスの感染状況です。
昨日のイギリス全土の新規感染者数は54,674人!



あいかわらず激増中です。



イギリスでは全成人(18歳以上)人口の87.8%が少なくとも最初の1回はワクチン接種を受けています。
ちなみに昨日の死者は41人。



☝お隣の増築部分の屋根に上がった息子ネコのティブです。窓から中をのぞきこんでいました。ちなみに壁や屋根伝いに窓から押し入るコソドロのことを英語で cat burglar といいます)




先週の火曜日に、電気技師が来て照明のための配線を完成してくれることになっていました。

その1週間前に見積もりと準備作業をしに来てくれたのですが、完成は翌週の火曜日ということになっていたのです。
直後に奥さんのお兄さんか弟がコロナ・ウィルスに感染、電気技師が一家そろって法定の10日の自主隔離 self- isolate することになったのでその作業は当然キャンセルになりました。
完成のためにまた来てくれる予定はまだ立っていません。

10日目の最後にPCRテストを受けて陰性なら外出や出勤が可能です。

息子の「ジョブ・コーチ(就職活動の指導員)」も感染しました。
若い人たちの就職活動を支援する公的なサポートシステムに登録している息子は無料かつ強制の講習やらカウンセリングやらに出席しなければなりません。

息子は、金曜日にジョブ・コーチの感染で講習がキャンセルになったことを知らずにわざわざストックポートまで行って帰ってきました。
(キャンセルの通知があったのにイーメイルを見なかったそうです)
感染者が出たため、関係機関では多くの人が自主隔離中で「職場閉鎖」になっていたそうです。

電気技師は50代半ばぐらいの男性、ジョブ・コーチは私よりは幾分若いらしい女性だそうです。
どちらもたぶん(接種拒否者でないかぎり)2度の接種を完了していると思われます。
少なくとも最初の1回は受けているはずです。



ワクチンを接種して、国全体の抗体が上がっているはずなのに!感染は止まりません。
私のうちだけで先週は2件も不都合が出てしまいました。
自主隔離のために仕事がキャンセルになったり職場が閉鎖になったり、他でももっと深刻な不都合がたくさんありそうです!

バスや電車の運行がとまったところもあるようです。
去年の夏前にロンドンの地下鉄の運行が7割ぐらい停止になったので(リモートワークがすすんでいたはずなのに)自宅勤務が不可能な人たちで車内が過密状態になっていたニュースを思い出しました。

その時と違って 今はもうたくさんの人がワクチンを打っているのに!?

ワクチンのおかげで重症化や死亡は防げているらしいのですが、感染したらやはり隔離は必須です。
もちろん、感染者の大部分はまだ接種していない若い人や子供なのですが、接種が完了した人も感染しています。



若い人や子供は感染しても重症化することはとても少ないということはよく知られていますが、長いあいだ完治しない「ロング・コーヴィッド」とやらになることがけっこうあるらしいのがわかり、現在イギリスでは心配の元になっています。

コーヴィッドの典型的な症状である呼吸困難などの重篤な症状がない人でも、慢性疲労や息切れ、頭痛、めまい、内臓疾患や脱毛などの症状がはじまり、長いこと続くらしいのです。
ああ、もちろん日本でもよく知られているはずですね、オンライン・ニュースで何度か読みました。
ただ、日本では感染数そのものが圧倒的に少ないようなので、深刻さの実感が今ひとつわいてこないのではと推察します。

今のところ、ワクチンを接種した人がロング・コーヴィッドにかかる確率はとても低いと言われているそうです。



ところでいつ終わるんでしょう、これ?

子供を含めて全国民がワクチン接種を終えればウィルス撲滅...というわけではありません。

世界中の開発途上国のすみずみまでワクチンがいきわたるまでに数年かかるとも言いますし...





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 大惨事を経験してワクチンで何とか切り抜けたイギリスでオリンピックがもうすぐそこまできている日本とワクチン接種に関して思うこと

2021年07月16日 08時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日の続きです。



写真はうちのネコ、母リヴィー(黒白)と息子ティブ(グレーのブチ)。
要するにネコ自慢と思っていただいて差しつかえありません。




日本ではワクチン接種計画が最近急速に進んでいると聞いてとても心強く思っています。
それと同時に、ワクチンが危険だと信じている「ワクチン懐疑派」ともいうべき人の存在が話題になっているとも聞きました。

心配です。

順番が回って来たらワクチンを受けるべきだ、と私はおもいます。



イギリスでは昨日までに128,593人のコロナ死者をだしています。
(日本の死者総計は...14,990人ですね)
人口が6800万人で13万人近い死者を出しているイギリスではコロナ・ウィルスのパンデミック対する感じ方が日本とは違うのがお分かりいただけると思います。

「パンデミックは存在しない(人々をコントロールするためのでっち上げである)」、「ワクチンは生体認証システムに利用される」、
等々の荒唐無稽な「陰謀論」に近いデマはともかくとして、「日本ではワクチンが必要ない」と主張している人たちの言い分は、理解できます。

コロナ死者の総数が毎年インフルエンザで死ぬ人の総数をずっと下回っているんですって?
前回私が「日本人はあまりせっぱつまっていないように見える」と書きましたが、せっぱつまっていなくても全然おかしくないはずです。
...これまでは。



イギリスではワクチン開発から承認まで9カ月、異例のスピード達成でした。

通常、開発に2~3年、承認までに倍の臨床試験期間が必要とされているのに とにかくあっという間に実用化されてしまったのですから、副反応や後遺症が不安な人がいて当然です。
イギリスでも当初かたくなに拒否していた人種的、文化的少数者のみならず、コミュニティなどの縛りのない多数派(白人)にも「どうしようか?」と言っている人はいたようですよ。
実際血栓やらショック症状やらで亡くなる人も出ているわけですから。

だから、なぜか感染者数と死亡者数がイギリスに比べて極端に少ない日本で、100%安全性が保障されているわけではないワクチン接種を拒否する人たちが一定数いるのは不思議ではないと思います。

自宅で仕事をしている、あるいは人の行き来がない田舎に住んでいる自分が感染するとは思えない。自分は若くて健康なのでたとえ感染しても重症化する可能性は極端に低い、などコロナの危険と、皆無ではないワクチンの危険をはかりにかけて決断した人たちですね。



12月に、ちょうどケアホームの入居者と職員から接種が始まったのとほぼ同時に今ではすっかりどこかに消え失せた「アルファ・ヴァリアント(=当時ケント・ヴァリアントと言われていた英国変異株)」の蔓延がものすごい勢いで始まりました。

年明けには1日の新規感染者数は8万人越え。

従来の株より70%も感染率が高いと言われる「ケント」にバーっと囲まれちゃった恐怖はイギリス(の特にここ北西部、ロンドン周辺)にいなかった人たちにはわからないと思います。
感染者と濃厚触すればほぼ確実に感染、感染すればうちの夫を含めた既往症のある人たちや高齢者はかなりの確率で重症化すると言いますし、もう「ワクチンは危険かもしれない」なんて言ってられなくなったのです。

イギリスでは血栓などで死ぬ確率はコロナに感染する確率にくらべるととてつもなく低く、選択の余地はほとんどなかったのが事実です。
迷っていた人たちも含めほとんどの人たちがすすんで接種を受け始めた結果、イギリスではギリギリで医療崩壊は起こりませんでした。

ワクチン接種のおかげで実際に、数万人の命が助かったのです。



はい、話を戻せば...ワクチンの安全性に疑問を持っている人は「そもそも日本ではイギリスやアメリカ合衆国、南米,ロシアやインドと違って感染者数が圧倒的に少ないのだから よその国の悲観的な話をされても説得力に乏しい」と思うことでしょう。
...わかります。

ただ、今は状況が変わってきているはずです。
もうすぐオリンピックが始まります。



日本ではワクチン接種の目的が「感染予防」とうたわれていたこともきき、たいへんな衝撃を受けました。
ワクチン接種の目的はあくまで感染しても発症しないように抗体を作ることであって、感染予防ではありません。
私は最初の接種を受ける時に詳しい説明を受けましたし、それが明記してあるリーフレットも手渡されました。

感染予防の効果ももちろん期待されていますが、現在(昨日)全人口の67%が2度の接種を完了したイギリスでも毎日4万人以上の新規感染者を出しています。

(昨日は48,553人でした)



...接種を受けて入国してくるはずのオリンピック選手が来日後に陽性判定されたからって驚くことではないはずです。


接種を受けている選手や関係者は自分たちが発症しないだけで、感染すれば接触した人たちにうつします。
接種者がまだまだ少なく「ワクチン懐疑派」が一定数存在するという日本に海外から何万人もの選手や関係者が来日することが問題です。

無観客で開催するので「密」は避けられて安全なはずだなんて、絶対に信じられません。

イギリスの北西部でデルタ・ヴァリアント(インド変異株)をインドから持ち込んで最初にばらまいてしまった人たちは空港ですぐに結果のでるコロナ判定テストを受けて陰性だったので隔離なしに入国できちゃったのですから。
今ではアルファ・ヴァリアント(ケント)よりもさらに感染力が強いデルタ・ヴァリアント(インド)が主流株になっちゃっているイギリスです。

感染者数が激増中なのに死者が激減しているのはとにかくワクチンが効いているからです。



私の周りのほとんどすべての人は少なくともワクチンを1回は接種しているはずですが(あくまで私の知る限りですが!)重篤な副反応を起こした人を個人的には1人も知りません。
コロナで亡くなった親しい人はいませんが、個人的に知っている人は数人います。

「コロナは怖れるに足らず。ワクチンの危険性のほうが重大だ」という意見はここイギリス(アメリカ合衆国、南米、インド等々)では通用しません。



科学先進国のイギリスや(特に安全性に関してはビクビク慎重な)日本で承認されたワクチンがそれほど危険だと私にはどうしても思えません。、

日本での接種の是非に関しては、各人が自分で感染、重症化とワクチンの副反応や後遺症の危険度を判断して決めるべきことであって、ストックポート日報がとやかく言うことではないのでした!
















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ワクチン接種計画の完了間近なイギリスで激増する感染者数...それでも来週撤廃予定の行動規制!!写真はしつこくハエトリソウ

2021年07月15日 03時11分01秒 | 気になる出来事、社会情勢
一昨日、19歳の息子がすぐ近所の小劇場に開設された接種会場で1回目のワクチンを接種してもらいました。



写真は、まとめて開き始めたハエトリソウの花です。
トゲトゲのある怖ろしい罠でハエをとらえて体液をすするまがまがしいハエトリソウの可憐な白い花に夢中です。
上の3枚は一昨日、下の3枚は昨日ひとつだけで咲いてしおれた最初の花の周りを5つの花がかこんだ華やかな様子を撮りました。



息子は接種を避けていたのですが、年末にドイツに旅行することにしたため、いやいや予約を入れました。

息子は「ワクチン懐疑派」ではありません。
病的なほど注射針を怖がっているのです。

...注射がきらいな人は意外と若い人に多いようです。
好きな人なんていないでしょうけど。



学校ではしかの予防接種を受けたぐらいで、それ以外注射をされたことはありません。

イギリスでは数週間前から18歳以上のすべての成人が接種対象になっています。
この新設会場で接種を受けに来る人たちのほとんどは30歳以下の人たちのようです。


ショック症状まで心配していた息子ですが、2日たつ今でも腕が少し重い他、副反応は全くありません。

会場から出てきた息子に会場での様子を根掘り葉掘り聞いてみました。(付き添いの人は入れません)
息子は会場に入って、恐怖で動転したそうです。
正直に接種係の女性にそう伝えると、壁に貼られた(歯科診療所の天井に貼られているような子供向きの)「間違いさがし」のポスターを見ているように言われたそうです。
真剣にそのポスターを見て間違い探しをしている間に準備も注射も完了、注射器を見ることもなく痛みも恐怖も全く感じなかったそうです。

なんて気が利いてるんでしょう!
私や夫が接種を受けた時はそんな心遣いはありませんでしたよ!



イギリスでは昨日で、3480万人強(全人口の52.5%)が2回の接種を完了しました。

そして昨日1日の新規感染者数は驚きの43,302人!

毎日激増しています。

19日から感染拡大防止対策の規制を一切取り払い、パンデミック以前の通常の生活に戻す決定をしたというから驚きです!

マスク着用の法規制に関してはいまだに是非が問われていますが。
ワクチン接種計画が功を奏して感染者は激増しても重症者、死亡者が激減しているので怖い物なしの雰囲気なのです。

さて、日本ではワクチンを拒否する人の割合がかなり高いと耳にしました。



私の推測ですが....
日本では「緊急事態宣言」などという核戦争かクーデターでも勃発したかのような物凄い響きの(何度目かの)事態になっているようですが、新規感染者はせいぜい1日に2,000人前後ですよね。



あまりせっぱつまっていないように見受けます。
「ワクチン接種は必要ない」と主張する多くの人たちは「亡くなった人や重症化した人は実際にはそれほどいない」ということを根拠にしていると聞きました。

....日本ではそうなのかもしれませんね。
実際、(感染者数に関しては検査件数がけた外れに少ないからともいえますが)死亡者数が本当に少ないのは事実なのですから。

長くなるので、また明日に続きます。







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国家の恥、人種差別主義者!それにしてもイギリスは許容や多様性の尊重をリードする国ではなかったのか??

2021年07月13日 07時54分19秒 | 英国の、生活のひとコマ
ついにうちのネコ、ティブのデン(隠れ家)が解体されました。



2階の踊り場兼 短い廊下にあります。
3階から下りてきたちょうど角のあたりでジャマでした。
先週 屋根が取り払われ、一昨日デンの壁を構成していた不要になったスピーカーがなぜか ひとつだけ一階に移動しました。

夜になっても まだもうひとつ残っています。
隠れ場所を失ったティブは未練がましく残ったスピーカーに身を寄せています。

今日の話題は、「イングランドが負けた日曜日のサッカーのヨーロッパ杯の一夜明けたその後の醜態」です。

写真は、1週間前に撮った、お気に入りのデンでくつろぐティブです。





引き分けで時間切れになったイタリアとイングランドの決勝戦は ペナルティ・キックで決着がつきました。
その直後に、ペナルティ・キックに失敗したイングランドのプレイヤー3人に、ソーシャルネットワークで怖ろしい数の誹謗中傷、非難攻撃が浴びせられ始めたのです。

ただの誹謗中傷、非難攻撃メッセージではありません。
卑劣極まりない人種差別メッセージです。

ペナルティ・キックでゴールを決めそこなった3人の若いプレイヤーは全員黒人だったのです。
サッカーには全然興味のない私もその場面を見ていたのですが、そんなことには全然気がつきませんでした。

失敗した時に「あらまぁ、こんなに若い男の子たちに国家の一大事がかかった重大な責任を負わせるなんてかわいそうに」とぼんやりと思ったものでした。


翌日のニュースはこの「サッカー人種差別」事件で1日中もちきりでした。
どういう文面の人種差別メッセージだかは当然ながら一切明かされていませんが、生放送でインタビューされた人が「オランウータンのエモージ(絵文字)」が多用されていたと口を滑らせました。

サルやゴリラの真似は欧米では黒人を侮蔑する決まりきったジェスチャーです。
特にサッカーの国際試合の応援に来た東欧チームのファンたちがたびたび対戦チームの黒人選手に対して「ホッホッホッ」とサルのなきまねをして会場からつまみ出されています。
東欧諸国では概して言えば人種差別に関する意識が西ヨーロッパに比べて極端に低いようです。
植民地支配を推し進める経済基盤を持たなかったため、国内に移民がいない、他民族と共存した経験がないためだと思われます。

...EU国内でそれをやってサッカー協会に認識されてブラックリストに名前が載ると生涯サッカー場での公式試合が観戦できなくなるはずです。
イギリス国内でそれをやると刑事罰に問われます(いい気味!)



朝のニュースの時間にはすでに Twitter や facebook から数千もの差別メッセージが削除されていたそうですし、差別発言者は生涯ソーシャルメディアから締め出されるという措置が取られたそうです。

ウィリアム王子やボリス・ジョンソン首相、キア・スターマー労働党党首をはじめ多くの政治家、スポーツ関係のリーダーたちが人種差別者を攻撃する声明を発しています。

午後、臨時の記者会見で怒りの生放送会見をしたボリス・ジョンソンの卑怯な人種差別主義者に対する発言が愉快でした。

「恥を知れ、お前らがモゾモゾ這い出してきた岩の下に這い戻ってそこにずっといてもらいたい! I say shame on you, I hope you will craw back under the rock from which you emerged !」



いっしょにきいていた夫に「人種差別主義者って岩の下に住んでるの、冷蔵庫の下に住んでるゴキブリみたいに?」と聞いちゃいました。
夫はゴキブリがどこに住んでいるか知らないはずですが、にやにやしながら「そうだ」と教えてくれました。
(ちなみに、イギリスにゴキブリはいません。少なくとも一般家庭で見ることはありません)

私はボリス・ジョンソンが嫌いですが、「岩の下」は卑劣漢の人種差別主義者を表す気の利いた表現だと思いました。
脚のいっぱい生えたいやらしいゲジゲジとかダンゴムシたちは岩の下のじめじめした場所にグジュグジュ群れていそうです。

英文を書き写そうとニュース・ウェッブを検索したら....

な~んだ、「crawl back/out under the rock 岩の下から這い出てきたり這い戻ったりする」は大嫌いなやつを表現する時の決まりきった英文表現だということが分りました。
「下劣な連中の意」とオンライン辞書に書かれていました。
やはりムシが岩の下に隠れているところからきているようです。
crawl back under the rock と言えば消え失せろ、出てくるなの意味があるみたいです。

ボリスのオリジナルではなかったのね!

初めて聞きました。
それほどよく使われる表現ではなさそうです。

ジョンソン首相は、試合開始時にイングランド選手が黒人の権利を主張する「Black Lives Matter」運動に連帯の意を表するためにひざまずいた時にブーイングしたイングランドのファンを非難しなかったそうです。
「ひざまずくジェスチャーは対立を引き起こす」という意味の発言もしているそうです。

ジョンソン首相が人種差別主義者だとまでは思えませんが、人種差別を積極的に撤廃すべき大問題としてとらえる意志があまりないんじゃないかと思えます。

それにしても、(もちろんごくごく一部の、ですが)イングランドのサッカーファンの品性の低さにはあいかわらずウンザリさせられます。
デンマークチームが国家を斉唱している時にヤジを飛ばしたそうですし、決勝戦が行われたウェンブリー・サッカー場に入場券を持たないファンが警備員ともみ合って乱入した様子もしっかりビデオに撮られて繰り返しニュースでながれていますし。

日曜日の決勝戦がらみの騒乱ですでに何百人もの人たちが逮捕、起訴されていますし、ビデオに映った人たちがこれからも警察沙汰になることが確定です。
黒人選手に対する人種差別発言や落書きなど絡みで多くの人が失職することにもなりそうです。(いい気味!)







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イングランドの決勝戦観戦と、町の賑わい...コロナ騒ぎが過去のものになったような,それでも感染者数激増のイギリスの週末

2021年07月12日 07時06分53秒 | 英国の、生活のひとコマ


ウエーファ欧州選手権 UEFA European Football Championship 2020(サッカーのヨーロッパ杯)の決勝でイングランドが負けました。

興味のない私はまたまた最後の30分だけ、あ、延長になってからですね、キッチンでドキドキ観戦中の夫と観戦しました。

少し時間をさかのぼって...キックオフ前の夕食は出来合いのチーズ&オニオン・パイでした(上の写真)。

夫がすべて準備をしてくれました。



私のうちでサッカー観戦に非常に熱心なのは夫だけです。
私と二人のむすこは「それほど興味がありません」どころではなく、本当に興味がないのです。


夫は子供のころからサッカー観戦を非常に重視して生活してきた人々に囲まれて生きてきたようなので興味がない人の存在が信じられなかったようなのです。
まあ、家族全員が「嫌い」というほどの意見もなく、ただどっちが勝っても気にしない人たちがそろってしまったのが残念なようです。

唯一、去年死んだネコのホレイシオだけですね、テレビの観戦に付き合ってくれたのは。
傍から見ればひざの上で丸くなって寝ていただけのようなのですが。



さて、昨日のチーズ&オニオンパイは...



前日土曜日に、(また時間がさかのぼりますが)スーパーマーケットに行く道すがら通りかかった、ストックポートタウンセンターの マーケット・スクエアでやっていた臨時のクラフト・マーケットで買いました。

手作りの「ランカシャー・パイ」だそうです。
ランカシャー・パイという名前のパイはないはずですが、地元ランカシャーの製法で作った手作りパイだそうです。
チーズの味が濃いコッテリしたパイでした。

1枚、約4人分が5ポンド99ペンスでした。
いわれたとおりオーブンで10分間温めました。

スーパーマーケットに車をとめて、歩いて戻ってぐるっと見てまわりました。




パンデミックのさなかだとはとても思えない盛況ぶりです。
新規感染者は毎日2万人越えのイギリスです。
ワクチン接種を完了した成人の割合が66パーセントを超えた先週末、重症者が激減しているためかコロナなんて怖るるに足らず!といった雰囲気でした。

(日本では1日の新規感染者は2,000人ちょっとですよね)



人々が行きあって対面しないように一方通行制になっていました。


緑の矢印が「順路」を示しているのですが、誰も守っている人はいません。

屋外なので、マスクの着用は任意です。
暑い日だったのでしている人はあまりいませんでした。
道端で飲食している人も多かったですし。

人出は多かったのですが、マーケットで物がよく売れているようには思えませんでした。
地元のチーズや、ビール、クラフトベーカ―のパンやケーキなどお値段高めの手作り(感たっぷりの)食品は見ごたえがありましたが、アクセサリーや石鹸、ロウソク、アフリカ、アジアの工芸品などなどの商品は「とても器用な人たちが趣味で作った品を売る手作りバザー」といった感じの品ぞろえが多かったです。
それはそれでほほ笑ましく、見て歩くのは楽しかったのですが。

賑わいぶりを撮った写真のいくつかです。




ヨーロッパ杯の開始と同時にかざって応援気分を盛り上げるための白地に赤い十字の入ったセント・ジョージス旗(イングランド国旗)をいろいろなところで見かけます。


パブや自宅の窓からたらす巨大な旗、三角の旗を万国旗のように御幣ツナギにして建物から建物に渡したバンティングなどをよく見かけます。

週末のタウンセンターには、いつにもましてセント・ジョージス旗を両側に2本立てたクルマをたくさん見かけました。
庶民派スーパーマーケット、アスダの駐車場では特にたくさん。(駐車していたクルマ20台に1台ぐらいはそうだったような....)

私は決勝戦と同じ時間に上の階で別のテレビ番組を見ていました。

となりの家では小学生の息子のお友達や大人のカップルを何人も招待して観戦パーティで盛り上がっていたようです。

壁越しの歓声で、見ていなくても試合状況がよくわかりました。
まだこのエリアは屋内で6人以上会ってはいけなかったはずです....もうこれもかなり形骸化した決まりになりつつありますね。


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