知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

地元小学校との交流です。

2010年06月27日 | Weblog
この施設のすぐ近くに小学校があります。歩いて5分程度の距離なので、本当にすぐそこですね。


毎年、定期的に各学年や作業班で、交流を行っています。もう交流が始まって20年以上になると思います。そのため、お互いに自然に接することが出来ているようです。


交流の内容は、各学年によって違いますが、年度初めに施設の交流の係りの職員と、小学校側の先生が相談します。施設側で取り組んでいる畑(農作物)や椎茸栽培、また屋内作業や小学生の音楽発表を見学したり・・・と、様々なないようです。


今回は、畑を中心に取り組んでいる農耕の作業班との交流です。玉ねぎの収穫を一緒に取り組んでいました。


畑の交流は、サツマイモの植え付けや収穫、また今回のような玉ねぎの植え付けや収穫等、系統だって取り組んでおり、小学生も見通しを持ってきてくれます。

特に畑を取り組んでいる作業班は、中軽度の利用者の方が多いため、会話もはずみ、またお互いに教えあったりしているようです。



職員も地元の人がいると、その子供さんが中にいたりして、和やかな雰囲気にもなります。



年齢の高い利用者の方とは、屋内作業を一緒に取り組んだりします。また、重度の利用者の方とは、小学生の発表を見学したりします。


そのすぐ近くの小学校だけでなく、車で10分程度の距離にある、地元のもうひとつの小学校も同様に交流を重ねています。(こちらの方は、車・・・マイクロバスで移動ということもあり、年に2回ほどの交流になっています。)



小さい頃から、知的障害者を知り、また接することで、大人になっても、大きな偏見が感じられなくなり、自然に挨拶も交わせる状況ですね。

施設の職員も、先にあったとおり、地元の方もおられ、その中には小さい頃交流の経験がある・・・といった若い職員も数名います。(これが交流のよい結果かも??)



せっかく、すぐそばによい経験が出来る場面があるのですから、利用しない手はないですね。残念ながら、地元の幼稚園は、数年前に統合されてなくなりました。(統合後の幼稚園は、少々規模が大きいためや距離もあるため、交流するには少々課題もあります・・・一応行っていますが・・・)


むしろ、地域の大人の方よりは、子供たちのほうが接する機会が多いのでは、と思うときもあります。それだけ知的障害者に対する感じ方も変わってきているのかもしれませんね。期待したいです。
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ボランティアの方が来られました。

2010年06月21日 | Weblog
今年度初のボランティアグループの方が来られました。


年に3回から4回ほど、主に地元のボランティアグループの方が来られ、利用者の方の前で、歌を一緒に歌ったり、寸劇をしたり、手品をしたり・・・いろんな取り組みをしていただいています。

今年度は、体制も落ち着き漸く6月に入り、1回目のボランティアに来ていただきました。


一応、今年は私がボランティアの窓口になり、地元の社協等に連絡し、紹介していただきます。



今回、来ていただいた方は、女性のグループで12名の方が、みんなのよく知ってる懐かしい童謡や歌を歌ったり、ハーモニカ演奏等を聞かせていただきました。


利用者の方も、知ってる歌が多かったのでしょうか、一緒に歌っていることも見られました。結構、みんなよく知ってるんだなあ・・・と驚き。雰囲気もよく、楽しい時間を過ごすことが出来ました。



このグループの方は、視覚障害の方が中心になっておられて、施設の中が少々段差もあり、気をつけていただく場所もありましたが、(ここが知的障害者施設の環境の違いがあったかも)、皆さん慣れたもので、こちらが思うほど問題はなかったようです。



面白かったのは、このボランティアグループの方は、地元の方も多く、うちの施設の職員に知り合いがいたことです。それも、若い職員で、「○○ちゃんは、元気に仕事してる」とか、「○○くんは近所だね」等、本人たちも恥ずかしかったのか、顔は見せませんでしたが、違った意味でいい交流でした。



ボランティアグループの方たちが、交流が終った後、一度施設内を見学させて欲しいと希望されましたので、私が直接案内しました。


いろいろ見られて非常に感心されてました。女性グループということで、主に女性利用者の活動する場所が中心でしたが、部屋も綺麗にしているし、お風呂なんかは「うちのお風呂より綺麗だね」と変な?感心も・・・。



利用者の方も、やはり外部から来られるグループは、大歓迎のようで、普段職員しか見ていないため?か、活き活きしていますね。また、いろいろな方に来ていただきましょう。



今度は7月の中頃にボランティア交流があります。楽しみですね。
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今度は水が出ません。

2010年06月17日 | Weblog
昨日の記事の続き・・・


さて、なんとかお湯は出るようになったものの、今度は給水タンクの故障で水が出なくなりました。給水タンクは、上水からの水を溜めて、水道水やお風呂の水、また洗濯機用の水等、生活用水として様々な用途の使われています。

(トイレの流す水は、谷水と言って、この付近の山から来る水を使っています)



さあー大変!

水道でこだわって水を飲んだり、遊んだりする利用者は、行き場の無い行動に右往左往?

洗濯機に水が来ないので、洗濯ができませんが、とりあえず洗濯物が出てくるのはお風呂のある午後3時以降・・・。


一番の問題は、やはり前回と同様にお風呂・・・??

熱いお湯は出ても、それを使える温度にするには水がいります。



結局、この日もお風呂は使えずに、高齢者棟へ・・・


夕方にはタンクも水がいっぱいになって使えるようになりました。


なにか、ここ数日はタタラれていたのか?変なことが続きました。




今日、気がついたんですが、水が出なかったときに、水道の栓を開けっ放しにしていた職員?がいて、この2日間ほどずーーっと出っ放しになっていた場所がありました。

普段使わなかった場所なので、音にも気付かなかったようで・・・



ちょっともったいないですね(相当量の水が出ていたと思われます)。



まあ、ちょっと機械が故障したりすると、施設は集団生活をしているため、大きな被害?や混乱がありますね。常に整備点検が必要でもあるわけです。
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お湯が出ません・・・

2010年06月16日 | Weblog
今年度の始めに、従来のボイラーからエコキュートの給湯システムに切り替えました。


確かに随分、お湯の出方もよくなり、利用者の方たちもお風呂が入りやすくなってきたようです。(従来のボイラーでは、施設全体をまかなうだけの容量が足りずに、男女同時に入浴すると・・・2箇所の浴室では、ときどきお湯の温度が急にぬるくなったりしたものです。)


また、ボイラーも炊きっぱなしのため、随分重油代も高かったようです。

エコキュートのおかげで、給湯に関してはよくなりました。



ところが、先日 あまりにパイプに圧力がかかりすぎたため、取替え工事を業者の方が行った結果、急にお湯が出なくなりました。大変です。


まず、一番に食事を作っていただいている給食業者さんから、「お湯が出ません」と連絡があり(ちょうどお昼ごはん前でした)、次にお風呂のお湯も出ないことが分かり、湯が出ないと浴槽に溜めることが出来ません。ということは、この日はお風呂が出来ないことになります。(シャワーの湯も出ない・・)



一応、お風呂は利用者の方の人数が多いこともあり、半分に分けて1日おきに入ってもらっています。(7月から9月にかけての夏季には、毎日全員入りますが)


休日体制のときをはずして、基本的に2日以上入浴日を空けないようにしているため、今日入らないと、3日入れないことになります。

これは大変!と、急遽 工事をした業者さんに連絡。


ところが、この日は休日で明後日にしか行けない・・・とのこと(なぜ!?)。



つまり、このままでは使えないことになります。


業者さんの話では、徐々に温度が上がってくるから、大丈夫だろう・・・とのこと。

でも、適正な温度(入浴出来る)になるまでには、数時間必要です。・・・一旦全部止めていたので、最初から沸かす必要があるからです。



今日のお風呂はどうしよう・・・・??


そう、幸いなことに、うちの施設には、もうひとつの棟(高齢者棟)があり、ここは新たに別棟で建てられたため、給湯システムは別なんです。もちろん、そこにも浴室があり、その日は急遽その棟の浴室を使用させてもらいました。


通常はめったに入らない(向こう側でも、同時に入浴することが多いので)浴室でしたが、利用者の方も大きな混乱もなく、新たな浴室の感覚で楽しんで入られたようです。


とりあえず、この日は乗り切れました(よかった)。



厨房の方は、なかなか温度も上がらず、また水圧も下がって、お皿の洗浄がうまくいかなかったようです。この日は、しかたなく低い温度での使用で、乗り切られたようでしたが・・



ところが・・・2日後に新たな問題が・・・


それは次回に。
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暑いですね。

2010年06月14日 | Weblog
梅雨入りですね。蒸し暑くなります。


その数日前、非常に暑い日があり(7月なみ?)外の温度も30度前後あったようです。


まあ、こんな日は無理に外に出ず、屋内で過ごせばいいんですが、なかなか作業の内容によっては、そうもいかないこともあり、(ただよほど日差しが強いときは出ませんが・・・)畑の作業等は、時間をうまく使いながら、暑い中取り組んでいます。


また、少しの風が吹いていれば、結構過ごしやすいこともあり、近場に散歩に出かけることもあります。


屋内で過ごすにしても、場所によってはむしろ屋外より暑いところもあり、そういう場合はエアコンを入れます。


基本的に利用者の方の各居室には、エアコンがついています。(冬場には、以前は循環用のボイラーがありましたが、重油価の高騰等も含めて、施設の光熱費が上がり、エコの大型給湯システムをつけました) まあ、エアコンも全室同時に使えば、相当の電気代もかかりますが、それでも以前のボイラー時代に比べれば安くなっています。



エアコンも、使う時間帯が難しいですね。


利用者の中には、自分から「暑いので入れて」とか言ってくれる方もいますが、ほとんどは我慢しているか、気温に対して無関心?な方もいます。そのため、職員のほうで、暑さや蒸し暑さを感じとり、エアコンを入れるようにしています。温度設定も、もちろんその職員の感じ方によりますが、適度な温度って難しいですね。また、その付けている時間も判断が難しいです。


特に、職員の常勤している昼間はいいんですが、夜間は常に見回りは出来ないため、約1時間単位でタイマー設定をします(それでも、居室が未だ過ごしにくいときは、延長しますが・・)。

人によって、利用者の方によっても、また職員によっても、温度に対する(湿度でも)感じ方が様々です。また、同じ居室には2~3人の方がいるため、それぞれも違います。



温度設定や、エアコンのオンオフの判断が難しいときが多いですね。(まあ、確実に暑い日はわかりやすいですが・・・)


午前の外作業が終った後や、お風呂の後も、身体は暑く感じますね。

また、この時期は早朝ならば、むしろ涼しい時間帯もあります。(ほとんど早朝は入れませんが・・) 窓を開ければ、それだけで過ごしやすいときもあり、これも判断が難しいときです。



施設が出来た頃は(もう25年以上前)、各居室も扇風機しかない時期もありました。その頃は、よく過ごせていたなあ・・・と思い返しています。


エアコンは決して贅沢とは思いませんが、施設が山ぞいの比較的涼しい場所にもあるため、自然の風も利用したいですね。
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部屋活動

2010年06月10日 | Weblog
各居室の班がありますが、月に2回(隔週の水曜日に)その班ごとに部屋活動に取り組んでいます。


毎朝、各担当者は居室へ入り、各利用者さんの身支度(作業へ出る人は、作業着の着方が出来ているか、とか・・・)や男子ならば髭剃り、女子ならば整髪等を、まず行います。その後、歯磨きをしたり(起床時にも行いますが、十分出来ていない方も多いです)、健康チェックをしたり、また挨拶後にこの日の予定を伝えたりします。

おおよそ、20分から25分間の取り組みですが、その日の利用者の方の基本的な部分、体調や精神状態等も把握出来ます。調子が悪い方等は、医務(看護師)に相談したり、各朝に参加する作業班の職員に連絡したりします。



今回のこの部屋活動は、その延長的な部分で、担当者が朝の短い時間で取り組めなかった部分を、丁寧に行ったり、掃除や各自のロッカー整理を行っています。季節ごとには衣替えも職員側で行うようにしています。もちろん、利用者の方の好みの衣類もあり、相談しながらの取り組みでもあります。


普段から丁寧に取り組めている班については、時間が余る場合があり、ときどき「おやつ作り」もします。


また、おおよその部屋活動の取り組み内容が終わった後は、みんなで近く(歩いて行ける距離で)の自販機やお店に行って、缶ジュースを買ったりおやつを買ったりして食べることもあります。(利用者の皆さんは、これが楽しみな方も多いです)



部屋の担当者は、普段なかなか一緒に活動する機会も少なく、作業班も違えば、一日でほとんど顔を合わさないこともあります。


利用者の方の毎日の様子や状態の記録を残していますが、記録する内容も詳しくなっていきますが、実際に担当者が見ている部分と、他の職員から聞いた部分や宿直者の日誌に記録された部分等、様々なところから引き出してきます。


担当者としては、一緒に活動できる良い機会です。内容も充実しています。



利用者の方も、熱心に取り組んでおられますね。



ちょうど、利用者の方が描かれた面白い絵がありました。

それが最初の記事の前にある絵です。
(本人の記名もありましたが、一応消してあります)




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レクリエーションで、料理屋さんに行きました。

2010年06月08日 | Weblog
今日は、私の所属している作業班(重度さんが中心です)で、大きな町の料理屋さんへおいしいてんぷら料理を食べに行きました。


作業班は全部で9つありますが、それぞれ各季節ごとに1回(夏はないので年に3回です)ずつ、レクリエーションとして皆さんと一緒に食べに行ったりします。



そこで、今回はおいしいてんぷら料理を食べようと、予約を入れて行きました。


この地方での5つの指に入るほど有名な店なんだそうですが、行ってみると確かに格式高そうな雰囲気でした。仲居さんも着物姿で対応され、結構値段高そう・・・って感じですが、とりあえず、今回は予約するときに予算を伝えておき、その値段で・・・とお願いしたので、大丈夫でした。


7名の利用者の方と3名の職員(私もその一人)が引率でしたが、広い個室でのんびり出来たので、食事の介助もやりやすかったです。


次々に運ばれてくる料理に、待ったなしで皆さんすぐにお箸をつけていきましたが、おいしい料理ばかりで、言葉数も少なくなっています。


普段、落ち着かない利用者の方も、さすがにおいしかったのか、今日は非常に落ち着いて食べていました。時間はたっぷりありましたが、どんどん箸が進んで、1時間余りで全部食べてしまいました。

ご馳走様でした。



年に3回ほど、いろいろな店を経験し、新しい店に行っても、皆さんそれほど慌てることなく、落ち着いて行動されるようになりました。当初は、新しい店にいくたびに、落ち着かず店内をうろうろしたり、なかなか食べることが出来ませんでしたが、やはり経験を重ねることで、徐々に対応が出来るようになり、静かに食べられるようにもなってきました。

大きな進歩ですね。



職員の方も、毎回いろんな店を探して、出来るだけ新しい経験が出来るようにしています。口コミやネットや、実際に行った方の意見等も参考にして探しています。


重度の利用者の方になると、やはり食事がメインになりますが、中軽度の方ならば、それぞれの楽しめる場所の希望・意見も参考にします。


遊園地に行きたいとか、面白いものが観たいとか、船に乗りたい等、いろんな希望が出ますね。


泊りがけの旅行とは違って、(近い距離で)また異なるものを探しています。



さすがに、未だに新しい環境や場面に慣れない方もおられますが、そういう方には近い場所で徐々に慣れるように、それぞれに合った場所を選びます。(片道15分程度の場所も行きました・・近いです)


知的障害者施設ということを、予約の段階で説明もします。なかには、それを理由に断られるときもありますが(極わずかですが)、多くは快く受けていただけます。また、逆に丁寧な対応をしていただき、再度行こうと思う店も多いです。


知的障害者という方が、どんな行動をとるのか?やはり不安に思われる店の方もありますが、しっかり食べているのを見て、感心されることも多いです。世間の方に理解してもらうのにも、いろいろな場所に顔を出すことも大切かな・・・とも思います。



職員も、めったに食べられない料理をいただき、利用者の皆さんに感謝ですね。

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ボウリング大会

2010年06月04日 | Weblog
水曜日の午後から一部の利用者の方がボウリングに出かけました。


以前より、隣町のボウリング場を使って、年2回ボウリング大会が行われます。全員参加ではありませんが、希望者される方を募って行っています(一応人数制限もあり、2回に分けています)。


今回は約15名の方が参加しました。

ボウリングは、レーンがガーターレスの状態で行いますが、そのせいか意外な方が優勝したりもして、かえって予想が出来ず面白い結果になります。(レーンの両側にゲートが出て、ガーターにならないようになるんですが、最初からそこを狙って投げると、逆にそのまま跳ね返って、ちょうどいいところにいく・・という感じですね。)


おやつも現地で食べるので、皆さん結構楽しんで参加されるようですね。



施設に戻って来られた参加者にお話を聞くと、「面白かった」「優勝した」「楽しかった」等の声が聞かれました。


2回目は、今月の終わり頃に行われますが、また楽しみですね、皆さん。
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