知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

再就職して3か月がたちました。

2017年01月31日 | Weblog
11月から、現在の共同作業所に再就職し、早3か月が経過しました。


再就職に際して、受け入れていただいた現在の作業所の所長さんには、感謝の一言です。




待遇的には、パートなので、時間給なのですが、自身の時間も十分に持てるので、今の状態がベストですね(無理に1日仕事すると、余計なストレスが溜まり、また一番の問題の体力が持たない・・・という弊害が出るため、難しいです)。

正直なところ、生活費的には(確かに)苦しいのはありますが、それは自分自身の生活習慣の問題・・・。出来るだけ、簡素な生活に戻す必要を感じています。

結局は、趣味的な部分の出費が大きいので、そこを削っていくのが一番なんですが・・・




現在、勤務している共同作業所は、三障害対象なので、様々なメンバーさんが通所されています。

特に、今まで深く関わっていなかった精神障害の方や、身体障害の方等、対応の仕方は、未だに試行錯誤しています。それでも、元入所支援施設のような、書籍から得た知識を元に、職員の管理をしてきたような(現場職員を無視した)状態に比べれば、全くストレスはありません。


悩み事や、毎日の精神的な辛さ等、逆に一緒に考えていく時間も空間もあり、人が・・・特に障害者が世間で生きていくために必要なことが、いろいろ見えてくるのが、いい意味でやりがいを感じます。



また、この施設(作業所)での長年の経験者の先輩がおられるので、ある意味、指示に従っていることが(以前の管理職時代に比べ)、気が楽なのも、正直あります。



徐々に、現在行っている作業項目に対する責任も感じるところです。




最近は、保護者の方とも接する機会もあり、入所施設では見られなかった雰囲気も感じます。(通所されている方の保護者が同世代の方も多く、話が合うのかもしれません。)



明日から4か月目に突入です。

まだまだ研修しなければならないことも多く、メンバーの方との人間関係や信頼関係等、しっかり確立していきたいと思います。





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世間へのアピールの方法は・・・?

2017年01月06日 | Weblog
明けましておめでとうございます。今年も変わらず、このブログに目を通していただき感謝します。



さて、私の勤務している作業所は、基本1月4日から今年の業務をスタートしました。

しかし、請け負っている各業者のほうが、この日はまだ正月休みのところがほとんどで、実質仕事はありませんでした。(急ぎでない、昨年の残りの仕事を少しこなした程度です。)




午前中から、これはある程度予想されていたのか、仕事も早々に切り上げ、メンバーみんなで今年の抱負等、ミーティングを行いました。


各自、今年やってみたいこと、目標等を掲げました。(職員も同様です)



メンバーの方は、特にいつもと変わりない様子で、それほど”今年こそは”のような大きな具体的な目標はなく、まあこんなことがしたいかな・・・?程度の感じでした。




作業所の所長さんからお話しがあり、地元の作業所系が主催するイベントに参加するかどうか?の意見を求められました。

メンバーの方は、「ステージで歌うくらいなら・・」とか、「出店くらいなら・・」とか、「絶対に参加しないければならないのか?」という意見もあり、まあ所長が言うなら参加してもいけど・・・、あまり進んで・・・という気はない・・・というのが本音でした。



所長さんも、メンバーの気持ちを重要視される方なので、基本参加が必須らしいんですが(昨年、参加を見合わせたい・・・と言ったら、他の事業所から袋叩きにあった・・・と冗談も出ていました)、その意義を、今一度メンバーの方と確認しておこう・・・というのが、今日の議題だったようです。




そこで、気になる「世間へのアピールはどうしたらいいのか?」という部分なんですが・・・

確かに過去、無認可作業所が世間に乱立していた時代は、いかに障害者の施設や働く場の重要性を、世間に認めてもらい、その資金や援助を得られることを目的に、様々なアピール方法を取っていました。


しかし、今、各事業所が確立され、少しでも世間から認識されだしている状況で(まだ十分とか言えませんが)、今後、さらなるアピールをするには、どんな方法・・・今まで通りでいいのか、新たな方法を取るべきなのか?等・・・を考える時期になってきました。



年に一度、地元の市内にある作業所を主体とする各法人が集まり、イベントを行っています。



ただ、気になるのは、大きなイベントなんですが、世間への浸透度が薄く、関心もほとんど持たれていません。(参加者は基本、関係者や行政関係、福祉関連、保護者が中心です。)


そういう場面で、いくら声を大きくしても、世間にはなかなか浸透せず、むしろ内輪で納得しているようなイベントになってきている感じです。


言葉は悪いですが、「自己満足」的な要素も大きい気もします。




確かに、世間へのアピールは、世間からこの業界が取り残されないようにするには重要です。行政側からも、一番予算を削りやすい分野と思われている節も感じます。



この方法がいいのか、悪いのか・・・? 


ただ今の「自己満足」的な内部完結的なイベントでは、絶対に浸透することは期待出来ず、むしろどんどん内にこもっている気もします。




それは、特に一昨年の外部的な業務を行ってきたり、今回の作業所のような外部からの仕事を請け負っている状況で、他の一般業者からの目線は、それほど変わっていないと感じます。まだ、私の勤務する作業所のメンバーの方は、一般の方の中で生活をされている方が多く、いろいろな偏見や苦労の中で、様々なことを感じながら生きておられるので、余計に実感としては、メンバーの生の声が一番気になります。


アピールの方法が、そういったイベント的なものでいいのか?もっと違う、具体的な方法があるのではないのか・・・ということです。



一番は、(私が経験から感じるのは)直接的に交流して、「存在を知ってもらう」ことだと思います。


以前勤務していた入所支援施設では、特に地元の小学生等との交流に力を入れていました。結果的にはよかったと思います(後半数年は、”今までの経過を知らない”若い施設長がでしゃばって、交流の目的がうやむやになってきましたが・・・)。


現在の作業所ならば、各請負の業者の方との交流(内部の状況を見学してもらったり、こちらから伺ったり・・・等)や、実際の場面での地元のイベントへの参加、地元行事への協力等、実際的な部分で顔を出していくことが重要と思います。



今の内輪での「自己満足」的なイベントでは、この後も同じ反応しか得られないと思います。

※福祉を強く訴える方々は、こういうイベントこそが重要なんだ・・・と強調されますが・・・結果は?




今回のミーティングでは、いろいろ考えさせられることがありました。


特別視されずに、世間で普通に生活出来ること・・・これが一番大切なことなんだ・・・と思います。
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