知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

いよいよ事件が大きくなりました。

2015年09月30日 | Weblog
先日の知的障害者施設での、虐待と言われる事件について・・・


何度も言いますが、無実の罪です。それは本人も言っている通り、やっていないということです。
でも、当事者の障害児の方が、言ったことが真実として扱われ、それを親が信じて、大きな事件となりました。


私も、すでに本人等関係者は、皆処分されており、これ以上誰が得をするんだろう・・・と非常に意味のない事件に疑問がありました。

保護者は(当初、父親だけと思われたのですが、両親・・という記述がニュース記事にはありましたね。これも不思議ですが・・)起訴したようですが、どうなればいいと思っているのでしょうか?

賠償金を請求しているのどうかは、詳細は分かりませんが、これ以上起訴して、何を求めておられるのでしょうか?

自分たちの子供が、ひどい目に遭わされた・・・だから、処罰してほしい?関係者一同から、謝罪の言葉が欲しい?のでしょうか。


この被害者にあたる子供は、なぜこの施設に入ったのか?

その点が一番にあります。この起訴した保護者の方が、自分たちで家庭で見られなかった・・・から・・・施設に入所させた。それも、実家からは、はるかに遠い施設に・・・。このあたりが、今回の問題点と言えます。


ニュースになってしまえば、もうすでに友人である元支援員である彼は、犯罪者扱いです。無罪なのに・・・


被害者になっている障害児の方は、どう感じているのでしょうか?


オオカミ少年が、本当に大きな事件になって、驚いているかも・・・(あくまでも、主観です)。


どこの施設にも相手にされなかったのに、この施設は受け入れてくれて、本来なら保護者は感謝こそすれ、起訴なんか考えられないですね。


ニュースだけを見て、こんな事件があったんだ・・・と思われている世間の方々に・・・

事実は全然違うんだ・・・と言いたいです。



警察は施設のことなんて、理解していません。だから、調べる際は、最初から疑ってかかるそうです。

以前、元在職していた施設でも、夜中に入所者の死亡事故があり、まず同室者が疑われました。絶対にそんなことをする人ではありませんが・・・。
このときは、その死去された本人の身体的医療的な問題で・・・ということで終わりましたが。(担当医が、断言してくれたので、警察もそれ以上は追究しなかったようです。)

今回の施設でも、警察はどのような方法をとったのかは分かりません。

しかし、当事者の入所者の子供の証言を全面的に認めたならば、誰もが悪者になるということです。


それ以上に、施設内に(言い方は悪いが)裏切り者がいるということです。

犯罪者に仕立て上げられた彼を、排除したいと思う一部の人間がいたということです。


保護者がなぜ起訴にまで踏み込んだのか?そのあたりが、裏に隠れていると思います。


ただ、今回の事件は(前回も書きましたが)真実は闇に葬られた・・・ということです。


やはり、誰が得をしたのでしょうね?
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元職場職員と出会い、いろいろ情報を・・・

2015年09月18日 | Weblog

先日、私が定期通院している病院で、偶然 元職場(例の事件で退職したところ)の職員と出会いました。

職員の現在の状況、利用者さんの状況等、聞きましたが、高齢者の方はその後に亡くなっておられる方もおり、施設開所2年目から勤務していた頃から、在籍されている利用者の方ならば、より思い出がよみがえってきます。

利用者の方はもちろん、保護者の方にも、何も説明がないまま退職してしまったこと・・・、非常にその点は悔やまれますね。
(次の施設では、1年だけだったのですが、挨拶も出来、保護者会から記念品も頂きました。)

街で、保護者の方に出会ったときも、(まだ職員のような感覚で)話しかけられてきたり、辞めたことを知らない方もいて、複雑な心境だったのを覚えています。

仕事の引き継ぎは十分にしたつもりですが(施設長はそれほど重要視していなかったみたいですが)、後の管理職になられた方は、随分苦労されていると聞きます(この出会った職員も言っていました)。
簡単に首を切るのは、施設のため・・・と思われたかもしれませんが(嘘でも訴えると脅された?)、残された業務や利用者の方の処遇等、まだまだやり残した部分は多大です。

実際、すでに後悔はありませんが、先日の他施設での事件にもあった通り、何が一番大事なのか?施設長や管理職なら、その点を最重要視して考える必要があると思います。



ここ最近は、知的障害者施設よりも、老人介護施設の処遇問題が話題になっています。

隠しカメラ等の映像で、実際に行われた職員の行為が問題になっています。おそらく、過去こういった問題は潜在的に起こっていたと考えるでしょう。
職員と入所されている利用者の方との関係は、一言では言い表せません。
人間どうしですから、関係も良い方もいれば、悪い方もいます。それは処遇以前の問題かもしれません。

職員もにわか知識で対応している人もいれば、十分に学習や研修を重ねている人もいます。
施設では、いろいろな複雑な問題が絡み合って、事件化している部分もあります。早くに対応しておけば・・・とか、見過ごしていたから・・・と言うのは、後からなら、いくらでも言えます。
他の施設(知的であろうと、老人であろうと・・・)で起こったことは、自分の施設でも可能性があると考えるべきですね。

最近の世間の事件では、結構街中のカメラが役に立っているようです。
施設でも、監視目的ではないですが、利用者を守るために、必要ではないかと思います。(過去に私も、何度も設置を提案しましたが、速攻却下されました・・・カメラがあれば、自分の身の潔白も証明できたかも・・・)

個人情報が・・・とか、利用者のプライベートが・・・とか言われますが、身を守るためには、必要な部分だと思います。ただ、その管理は確実にしなければ意味がありませんが・・・。(過去に、夜間就寝後に部屋内や廊下で、事故により亡くなられた方が数名いました。その後、警察等の事情聴取もあり、映像の重要性も思い浮かびました。利用者さん対職員以外でも、利用者さん対利用者さんの被害も多いです。見ていなかった・・・で、済まされないと思います。)

むしろ、施設は自分たちを守るために、カメラ設置を拒んでるような感じも・・・?これは言いすぎでしょうか?(私の元の職場は、そう感じました。)


施設の設備品管理や、機材管理、PC管理等も管理職の仕事以外で、当時一緒に行っていましたが、たまに事件が起きたときは、一時的にカメラを設置したこともあります。(意外に、その問題以外のことが明るみになって、問題になりましたが・・・職員の勤務怠慢や意外な利用者の方の行動等・・・)


施設内というのは、世間から見れば、全くの知らない世界かもしれませんね。

私もそういった意味で、少しでも世間に知ってもらうべき、このブログを立ち上げたのですが・・・、残念ながら、施設側ではいらない人材だったようです。
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真実が隠されてしまった。

2015年09月05日 | Weblog
知的障害者施設の虐待と言われる事件について、前回の続きになります。


事件の当事者である支援員は、私の知り合いなんですが、前回も書きましたが、本人は全面否定しています。私も、長い付き合いで(20年以上)、どういった人間であるか、ある意味分かっていたので、この話が出た際に、非常に不自然さを感じました。

何か悪意のある意図が感じられました。



今回、事件に対して聞き取り調査等、警察が介入することになったのですが、その前に上の方で処分が決まったようです。そのことで、事件がうやむやになる可能性もあります。真実が隠されてしまう・・・かもしれないということです。


すでにニュースで取り上げられていましたので、その処分結果はご存知の方もおられると思います。

今朝、本人から連絡があり、処分が決まった・・・とのことでした。


本人は停職6か月、また直接の上司等、11人ほど減俸等の処分があったようです。

誰が得をしたのでしょう?


そうです、誰も得をしていない・・・と思われます。


一番気になるのは、被害者になっている施設入所の方ですね。本人はどう思っているのでしょう?
この結果に満足?しているのでしょうか?


自分の虚言により、こういった事象が起こせるとでも思ったのでしょうか?そうであれば、益々助長しますね。
そうでないことを祈りますが・・・


事件は、実際どうだったのか? 本当に虐待していたのか、そういう感じに見えたのか? そういった事実は全くなかったのか?
処分を行うことで、これ以上情報の拡散を恐れた(上の方の)判断もあったのでは・・・と勘ぐってしまいます。


マスコミは虐待事件に、飛びついて報道します。しかし、その事実を的確に伝えているかというと、そうは感じません。
あくまでも、上の方から提示された情報だけを伝えます。
世間の方々は、一方的な感情で、「ひどいことを・・」「やはり施設職員は・・」等々、いろいろなことを言います。
現場の本当の事実も知る余地はありません。


今回の件も、結局は事実は隠されたまま、結論だけが先行してしまうと思われます。



施設現場は、どう感じているのでしょうか? 各施設長あたりは、自分のところは大丈夫だ・・とか、徹底している・・・とか、中には飛び火しないでほしい・・・なんて思っている方もいるのでは?
私の元勤務していた施設なども、同じでしょう。

もちろん、様々な知識を元に、入所・通所されておられる利用者の方々の処遇や対応を的確に検討し、考えて行動しなければなりません。
私も長年の経験を元に、多くの処遇方法を考え、実践してきました。少しでも、利用者の方が前進出来れば幸い、逆に失敗もありました。

当然ながら、人間対人間の付き合いでもあります。
子育てとは、また違った感覚ですね。(小学校講師の経験もありますが、学校現場とも、また違いますね。)


現場がいかに苦労し、考えているのか? そのため、その行動に対して誤解も多いですね。

じゃれ合っていることでも、他人が見ればいじめている・・・(これは学校現場でも言えるかもしれません)と見られる。パニック状態を抑えると、虐待だと言われる(前後を見ていないため)。他の利用者が被害に合っていても、守れない・・・という現場でしか分からない状況も多いです。
もちろん、何度も書きますが、暴力は否定です。暴力や暴言によるものは支援とは言いません。


事実は見えません。

今後も、こういった事象は起きると思います。





今日、当事者の彼と話し、「6か月の停職や・・」「しばらく、田舎に戻って農業するか?」  の会話がありました。
施設職員は、誰に対して仕事をしているのでしょうかね?

利用者の方のため・・・、施設長のため・・・、理事長の立場を守るため・・・?

やっぱり、嫌な世の中ですね。

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