業界は去ったものの、長年の経験から知的障害者に対する興味・関心(純粋な意味で)は大きいです。
先日、書店にて面白い書籍を見つけました。
「脳からみた自閉症」 ~「障害」と「個性」のあいだ~ (大隅典子著 講談社ブルーバックス)
(※著作権の関係上、本の写真は載せられませんが・・・)
自閉症に関する研究は、年々深まっており、常に新たな理論等が出てきています。
特に、脳機能系から見た医学的な見地の考え方や理論は、今まで体験的な部分や、また観察上でしか分からなかったものが、徐々に明らかになっています。
保護者や、今後親になるであろう若い世代にとって、遺伝的な部分や両親の年齢や環境に関わる部分では、非常に感心の高い分野であろうと思われます。
自閉症については、就業中も様々な書籍に目を通しました。
もちろん、医学的な見地、この業界特有の経験上からくる観察上の対処方法等、多くの書籍が世に出回っています。
今回の書籍が一番・・・という訳ではありませんが、直近の勤務していた施設での「個性」を重視した対応方法には、若干の疑問を持っていたため、特にこの部分でサブタイトルに目がいった感じです。(もちろん内容も立ち読みしましたが・・・本屋さん、ごめんなさい)
※著者については、有名な方なので、ネットで調べてもらえれば、すぐに出てきます。
実際、現場では、自閉症についてどこまで理解し、研究し、観察しているか・・・といえば、全くの不十分な状況です。
特に管理職が研究熱心な方ならまだしも、経営管理や人材管理に熱心な方は、その部分で横道にそれている可能性は多いですね。
また、福祉の専門学校(大学等)を卒業されている方なら、現場の職員に比べて、新しい理論には触れておられる可能性はあります。
以前に勤務していた施設では、直接の上司が研究熱心であったこともあり、常に新たな理論を展開していました。それに付け加えて、現場での実践・観察が、よりその理解を深める・・・といった状況がありました。
もちろん、こうした医学的な見地から見た書籍は、現場では役に立たない・・・とおっしゃる方もいると思います。
確かに現場には、実際に利用者本人がおり、現実的に日々接しているため、その対応・支援方法が重要ということになります。(その点については、私も同感ですが、ただ体験的な部分だけでは対処できないところが多く、基礎的な知識を身に着ける意味では、書籍等の補助は十分に必要と考えます。)
自閉症の方の行動は、一般の方に比べ、多くの部分で「異常行動」と見られがちです。確かに、その部分は普段日常生活を送っている方にとっては、違和感を持ってとらえられると思いますが、本人には全く「異常」な行いとして、行動していない・・・ということです。
先日、紹介したmoroさんのブログや、体験記を書籍化したものも含め、一般の方と同様に施設職員でも分かりやすく、受け入れやすい方法で、自閉症が世間でも理解され、徐々に受け入れられれば、業界内での負担も少しは軽減されるものと思います。
先日、書店にて面白い書籍を見つけました。
「脳からみた自閉症」 ~「障害」と「個性」のあいだ~ (大隅典子著 講談社ブルーバックス)
(※著作権の関係上、本の写真は載せられませんが・・・)
自閉症に関する研究は、年々深まっており、常に新たな理論等が出てきています。
特に、脳機能系から見た医学的な見地の考え方や理論は、今まで体験的な部分や、また観察上でしか分からなかったものが、徐々に明らかになっています。
保護者や、今後親になるであろう若い世代にとって、遺伝的な部分や両親の年齢や環境に関わる部分では、非常に感心の高い分野であろうと思われます。
自閉症については、就業中も様々な書籍に目を通しました。
もちろん、医学的な見地、この業界特有の経験上からくる観察上の対処方法等、多くの書籍が世に出回っています。
今回の書籍が一番・・・という訳ではありませんが、直近の勤務していた施設での「個性」を重視した対応方法には、若干の疑問を持っていたため、特にこの部分でサブタイトルに目がいった感じです。(もちろん内容も立ち読みしましたが・・・本屋さん、ごめんなさい)
※著者については、有名な方なので、ネットで調べてもらえれば、すぐに出てきます。
実際、現場では、自閉症についてどこまで理解し、研究し、観察しているか・・・といえば、全くの不十分な状況です。
特に管理職が研究熱心な方ならまだしも、経営管理や人材管理に熱心な方は、その部分で横道にそれている可能性は多いですね。
また、福祉の専門学校(大学等)を卒業されている方なら、現場の職員に比べて、新しい理論には触れておられる可能性はあります。
以前に勤務していた施設では、直接の上司が研究熱心であったこともあり、常に新たな理論を展開していました。それに付け加えて、現場での実践・観察が、よりその理解を深める・・・といった状況がありました。
もちろん、こうした医学的な見地から見た書籍は、現場では役に立たない・・・とおっしゃる方もいると思います。
確かに現場には、実際に利用者本人がおり、現実的に日々接しているため、その対応・支援方法が重要ということになります。(その点については、私も同感ですが、ただ体験的な部分だけでは対処できないところが多く、基礎的な知識を身に着ける意味では、書籍等の補助は十分に必要と考えます。)
自閉症の方の行動は、一般の方に比べ、多くの部分で「異常行動」と見られがちです。確かに、その部分は普段日常生活を送っている方にとっては、違和感を持ってとらえられると思いますが、本人には全く「異常」な行いとして、行動していない・・・ということです。
先日、紹介したmoroさんのブログや、体験記を書籍化したものも含め、一般の方と同様に施設職員でも分かりやすく、受け入れやすい方法で、自閉症が世間でも理解され、徐々に受け入れられれば、業界内での負担も少しは軽減されるものと思います。