知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

いろいろ考えると・・・

2014年12月23日 | Weblog
前回の記事でクレイマーのことを書きましたが、その事件は元々本人にもいろいろ問題があってのことでもあります。


電話をして苦情を言ってこられた方も、実際はその件が起こったときは注意しても聞かなかった・・・
後で怒りが込み上げてきた・・・そしてどこの施設(作業所)が調べて電話した・・・というイキサツです。



実は、この件で問題になっているメンバーですが、たまたまこの日は忙しくて助太刀を頼んだ訳です。
後で聞いたところ、その際は快く引き受けてくれたのですが、実際は非常に嫌だった・・・と正直に言ってたようです。


つまり嫌々の仕事中に起こるべくして起こった・・・と言ってもしかたないかも。


ただ、こういう態度では就労支援という目標で、一般社会で仕事をしているなら、ダメなことです。


自分自身では、いけないことをした自覚はあったようで、この件を聞いたときにすぐに泣き出しました。
自覚と反省と、今後に向けた心構えを身につければ、この経験は役にたつのですが・・・


それは本人次第ですね。期待しましょう。


実際、世間には様々な方がいます。必ずしも障害者に対して優しい態度で接してくれるとは限りません。

非常に否定的な方も多く存在します。


だからこそ、メンバーの方が「私たちでもやれるんだ」ということを実地で示さねばなりません。




冬の期間は、外での仕事は減り、どちらかというと屋内の仕事が増えます。

つまり、一般の方と接する機会が増えるということでもあります。


最近は、マンション清掃の仕事も増えてきました。


住人の方と出会ったときは、必ず挨拶をするように言っています。


こうした地道な積み重ねが、「頑張ってるね」「綺麗になってるよ」という言葉を頂き、
メンバーの自信にもつながってくると思います。


逆に言えば、クレームをつけられたからこそ、自覚が持てたのだとも思います。(こういう行為はダメなんだ・・という)


多くのことを経験しながら、成長していくメンバーに期待します。


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クレイマーって何が楽しいの?

2014年12月20日 | Weblog
一般社会での就労支援をしていると、様々な方に出会います。


同じ大型スーパーでの就労をしているメンバーの方だと、店の方やいつも出会う方、近所の方や保護者の方等、出会えば皆さん声をかけてくれていただけます。メンバーの方にとって、強い味方であり、また頑張ろうという気持ちになる機会でもあります。


一般のお客さんでも、奇異の目で見たり、近寄るのを嫌がったり・・・(当初は見られましたが)、最近ではそういう場面もあまり見なくなりました。



ところが、世間にはいろんな方がおられるようです。


特に企業やこういった様々なお客さんの来られる大型スーパーなどでは、クレーマーと呼ばれる、何かにつけて文句を言う・・といった類いの方がおられるようです。自分の気に入らないことがあると、すぐに電話で文句を言ったり、直接言う方も・・・



自分自身はどうなんでしょうかね?



こういった方が、我々作業所のメンバーに目をつけると、どうなるか・・・。


そういう事件が数回見られました。




もちろん、知的障害者だから、失敗しても許されるとは言いません。皆さん、それなりに覚悟して、また常に支援する側も注意して取り組んでいます。
様々な状況でも、そういった場面ではどうしたらいいのか?という支援も十分に行っています。

服装、態度、身だしなみ、言葉遣い、お客さんへの接し方・・・等々



今日も、大勢のお客さんが来られていまして、大型スーパーでのカート整理をしているときに、メンバーの方がカートを移動させるときに、たまたま横を通られた方に接触しようになりました(幸いあたったりしてはいません)。その際、とっさに「危ない」と軽く言ってしまったことが、ことの始まりです。


そのお客さんは、そのときの言葉が「危ないやろー」と聞こえたらしいのです(クレーム時の話)。そこで、そのお客さんが自分に対してなんという言い方をするんだ!と腹をたてられ、その後どこの施設(作業所)か調べるのに、後からついてこられたようで、結局その後施設に電話でクレームが来た・・・というのが今回の事件です。


そのメンバー本人も、”自分のやったことだ”ということを自覚して、「それ、私だ」と泣き出しました。



今回の事件に関しても、後から本人にはその場面での対応についての反省と対処方法を話しました。



ただ、このメンバーの方(女性)は、仕事中に店の試食のパンを食べた・・・(それは実際は無理な話だが)とか、名札を付けているので、地元の中高校生に名前をからかって呼ばれたり・・・と、目立つ存在でもあったのか・・よく事件が起きます。



決して、ふざける方でもなく、真面目に働いておられます。



今回の件が、クレーマーの方が問題なのか、はたまたそういった状況で対応できなかったメンバーなり職員が悪いのか?は、なんとも言えませんが、他のお客さんの対応を見ていると、そういう感じ方でおられる方もいるんだなーと、考えさせられます。


あえてクレーマーと言ってしまったのは、今回が初めてではないということです。



どんなお客さんであろうと、同じ対応をするのが本当なのか?こういったお客さんは十分に注意すべきなのか?難しい部分ですね。


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