知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

GWの帰宅期間がやってきました。

2009年04月29日 | Weblog
GWは、世間でもお休みのところが多く、施設でも職員・利用者共々休みましょうということで、利用者の方は、今日29日から来月6日までの帰宅期間を設けて、保護者の方の許す範囲で帰宅されます。


もちろん、保護者のおられない方や、保護者が高齢で迎えに来れない方、保護者の都合で帰れない方等、さまざまですが、それでもたった1泊でも施設から出て、外泊出来れば、気分転換にもなるのか、皆さん喜んでおられますね。

また保護者のなかには、この時期を楽しみにされている方もいて、「待っててくれたの?」と言って、一緒に楽しく帰られることもあります。


帰れない方は、確かに寂しさを感じると思いますが、逆に普段たくさん人がいて、ゆっくりTVが観られなかったとか、ゆっくり音楽が聴けなかった・・とか、ちょっと人が少なくなった雰囲気の中で、それを楽しんでおられる方もいます。


保護者の方が、徐々に高齢化がすすみ、迎えに来られる方も減ってきています。

つまり、利用者の方が若い頃に比べて、随分(帰宅期間に)施設内に残留される方も増えてきました。特に、高齢者中心の棟は、それが顕著に出ています。

本人さんが、60歳70歳を超えているんですから、保護者の方はさらに上になることも多いですね。また、御兄弟や甥子さんが保護者になられている方も増えてきました。


なかなか、そうなると帰宅がより難しくなってきます。


それでも、帰れるように頑張っていただいていることには、感謝しています。



職員も、以前のように帰宅される方が多い頃は、少ない人数で宿直等の対応が出来ましたが、最近は残留される方が増え、宿直の人数も増やさざるをえなくなりました。残留される利用者の方にも、このGW期間中は、それなりに楽しめる状況は作っておきたいと考えます。また、入浴等もしっかり取り組みたいと思います。


うちの施設では、今年度から夜勤体制も出来、また新人職員もたくさん来られたことで、結構体制は組めるようになりました。


今日も、残留された方とボール遊び等に取り組みましたが、普段の余暇活動よりもたくさんの方が参加されてて、驚きました。

むしろ、利用者の方の人数が普段より少なくなった分、職員側にも余裕が出てきたのかもしれません。



まだ、始まったばかりのGW・・・  いろいろ楽しいことを取り組んで過ごしたいと思います。

職員は、家族サービスもあるのかな?


また、この期間が終わったら、報告したいと思います。
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そろそろ・・・?

2009年04月27日 | Weblog
「ねえ、部屋替えって、まだ・・・?」


春のこの時期になると、必ず利用者の方から、こういう話を持ちかけられます。

「まだと違うかな?」「今、考えてるとこ・・」


実は、利用者の予想通り?もうすでにこの時期には、今期の部屋の組み替えは相談されてて、ほとんど決まっています。でも、発表はゴールデンウィーク(この期間に帰宅期間があります)明けの頃・・・。それまでは、変な心配や不安定さを持たさないために、伏せてあります。


次は、誰と一緒になるのか?担当者(職員)は誰になるのか?楽しみのようです。

自分で意見の言える方は、直接管理職の偉いさんに言いにくる人もいます。(このあたりは、どこで決まるかよく分かっていらっしゃるようで・・)

でも、こういう人は、誰と一緒になりたいというよりは、誰と一緒になりたくない・・とか、逆のことが多いですね。

まあ、この1年がこの部屋替えで、決まってしまうと言えば、それに近いですね。毎日、同じ部屋で一緒に過ごす人、一緒の部屋で寝る人・・といえば、大きな問題です。それが、ときどきパニックになったり、暴れたり、寝なかったり・・となると、特に大きな問題です。

もちろん、職員側もそういう問題は十分に分かっています。


組み合わせは難しいですね。


まだ、うちの施設は2人部屋や3人部屋なので、生活を落ち着いて過ごす環境まではいっていないと思います。基本は一人部屋なんでしょうが、最低でも2人部屋にはもっていきたいですね。(現実は難しいですが・・)


どうしても、利用者の方の顔ぶれ(メンバー)が大きく変わらないということは、必然的に組み合わせも限られてきます。

もう10年以上も一緒の方もいます。出来るだけ入れ替えるようにはしていますが、それでも、本人の問題(他の方への関わり方等様々な問題)でどうしても入れ替えが出来ない方は、しかたないですね。


もちろん、年度途中で様々な問題が起きれば、その段階で検討して、再編成することもあります。

やはり、快適な環境で生活することが一番です。実際の物理環境が変えられないならば、精神的な部分でも安定が必要です。落ち着いて過ごせる同室者って大事ですね。

知的障害者の支援施設は、皆が落ち着いて過ごせる人ばかりではないのが、施設の矛盾でもある訳です。落ち着いて過ごせるなら、家庭や一般社会でなんとか生活出来ますよね。出来ないから施設に来ている・・・なんて、施設職員なのに・・・と言う事じゃあないですよね。(反省)


今日も、利用者の方に出会ったら、「部屋替え・・ある?」

「いろいろ考えてるよ、お楽しみに・・・?」


それでいいのかな?
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新人男子職員は、やっぱ人気者?

2009年04月21日 | Weblog
今年から来られている新人の男子職員さん・・・、若い女子利用者の方からの求愛?が大変なようです。朝から出勤すると、「おはよーー」って新人さんの周りに女子利用者の方が集まります。


そういえば、実習生(女子)が来られたときの、男子利用者と同じ行動だなあ・・・と感じました。やっぱり、新しい顔ぶれは、新鮮でいいのでしょうね。

利用者の中には、精神的に調子を崩す方もいて、支援員側からは、ちょっと困る状況でもあります。


でも、利用者の皆さんもわかっているようで、もし その新人さんに彼女がいたり奥さんがいたりすると、とたんに興味を失うようです。(「振られてしまった」とか、「だって奥さんいるもん・・」なんて言い方も聞きますね。)



また、新人さんの方も心得たもので、うまく利用者の方を「ごめんね」と諦めてもらうように話しかけていました。そういう方向は、支援員側からは助かりますね。


利用者の方には、ちょっとの間楽しみが増えた期間でした。
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文章を書くということ・・・

2009年04月15日 | Weblog
ちょっと間が空いてしまいました(笑)。


今回は、利用者さんの話からはちょっと離れて、職員のものを書く力についての話。

施設職員の一番の仕事は利用者さんの援助であり、またそれに伴う様々な動きや、知識、検討等も含まれます。現場で働くほとんどの職員(支援員)は、普段のその行動がそのまま職員の能力として現れるといっていいと思います。


しかし、現場で行動するためには、それに伴う考え方や方法があり、おそらくほとんどの施設では、年度当初に、各利用者さんの援助に対する目標を考えておられると思います。この利用者さんには、基本的に身につけて欲しい力や、こういう課題を克服して欲しい・・・とか、良い部分については、もっと伸ばす努力をしていく・・等、それを補う(援助する)職員のアプローチは、どうするのか・・等、を考えます。



年度の終わりには、今年は1年間こういう目標やアプローチでやってきたが、これでよかったのか?はたまた、うまくいった部分、逆に反省しなければならない部分等、職員側として考えることが、たくさんあります。

で、それを文章化する訳ですが、文章を書く力というのは、人さまざま・・・


エッセイストや評論家のように、すらすらと書ける人はいいですが、多くの職員さんが文章を書くことで悩まれていると思います。

言葉の使い方、表現方法、専門用語や漢字の意味等・・・



まあ、最近はパソコンで文章変換(漢字変換)など出来るので、昔のように片手に辞書を抱えて・・・なんてことは少ないですが、それでも手書きと変わらず、文章を書くということは、難しいですね。


パソコンといっても、所詮機械・・・、打ち込む人間の能力が試されるときでもあります(これは、ちょっと辛い・・)。施設によっては、専門ソフトを入れられているところもあるでしょう。(日々の日誌や記録等がすべて管理できるソフトもあるようです。) また、普通にワードやエクセル、一太郎等、日本語入力ソフトを使われているところもあると思います。さらには、うちはまだ手書きだよ・・・というところもあると思います。



今、うちの施設でも「年度まとめ」の真っ最中・・・

連日、職員が遅くまで職場に残って、ノートパソコンに向かっている姿が見られます。また宿直や夜勤の最中に、こつこつとされている方もいます。


利用者が多く、施設内での取り組みが多ければ多いほど、様々なまとめがあると思います。各利用者個人の年間まとめ、作業関係のまとめ、余暇活動や外出関係のまとめ、等々・・・  また管理職なら、それに関わる年度取り組みのまとめ、事務所でも会計関係や事業計画に関する総括等・・・、 医務関係や栄養士さんでも同様です。


ここで、問題になる文章力の問題。

最近よく、若い人は本を読まないから・・・とか、漫画ばっかり見て・・・とか言われますが、文章力というのは、それに関係しているのでしょうか?

まったくないと言えば、ないこともないですが、「言葉」というのは、いわゆる言い回しといって、同じことでも言い方書き方が違えば、全然変わってきます。日常の記録や利用者さんの行動記録などは、言い回しをせず、素直に見たまま書いたほうがいいのですが(特に発作の報告等)、年間のまとめとなると、だらだらと書けば、読む人が困ります。また書く文章というのは、口語ではなく(あくまでも)文語になるわけで、そういう意味からも、皆さんは悩まれていることでしょう。



私自身も立場上、多くの職員さんのまとめの文章を読ませていただきますが、面白いのが、文章力というのは、年齢や経験に関係しないということです。若く1年目の職員さんでも、しっかり書いている方もいれば、20年以上勤められていても、未だにこの程度・・・?と思われるような文章を書かれる方もいます。(失礼しました・・ごめんなさい!)


現場での援助の能力ももちろん大切ですが、こうした力もつけていかなければならないですね。


よく言われるのが、文に親しんでしるのか?ということ・・。何も、いつも新聞の社説や小難しい本を読めという訳ではありません。文庫本でも週刊誌でも、また漫画でも(最近、漫画でもふきだしの台詞?が多いと聞きます)どれだけ接しているか?ということでしょう。

特にそういった、人の目に触れるものは、うまく書かれていると思います。つまり相手に分かるような文章であるわけですね。こういう意味では、十分に参考になると思います。



さあ・・4月頃は、こういう文章で悩まされていると思いますが、どうですか?皆さん・・・。
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春だ、4月だ、新年度だ・・・ でも忙しい・・・

2009年04月04日 | Weblog
ようやく、桜も咲き始めました。


来週くらいは、利用者の方と一緒に、花見に行く計画もあるようですね。

施設の周辺は、あまり桜の木がないので、残念ながら、少し離れたところまでドライブになります。ちょっとおやつとジュースを持って・・・


新年度ですね。

今年からも、新人職員が2人来ました。年齢的には、若手とやや中堅クラスの年齢ですが、これからが楽しみです。まあ、今は利用者の名前を覚えて、いろいろな仕事の手順も覚えて・・・


若い男の子の方は、さっそく女子利用者の方からのアプローチが・・・、みんなやっぱりジャニーズ系が好きと見えて、ちょっとかっこいいと、すぐにその周りに集まります。



職員の方は、今は昨年度のまとめに忙しく、なかなかゆっくりと出来ません。


毎日、結構遅くまで職場に残って、ノートパソコンとにらめっこですね。まあ、4月中頃までは、そういう風景が見られますね。


私の方は、新人さんの研修や対応、または新年度の様々な準備で大忙しです。(ブログの更新が出来てなかったら、ははーん苦労してるなあ・・と思って下さい。言い訳かも・・・?)



利用者の方は、新年度・・??って、全然関係ないんですよね。コメントでも、よく出てくる部屋替えのことや、それに伴う自分の担当職員は誰か・・?とか、

それに、やっぱり一番気になるのは、毎日の食事のメニューです。(一部の職員も同じらしいです)


そうそう、利用者の方には職員の「夜勤」が出来たことで、就寝時間の9時を過ぎても、後1時間はゆっくりTVを観ることが出来るようになりました。以前も、一部の方が10時までTVを観ていましたが、明かりを付けていることで、寝られない(刺激されて)重度の利用者の方が起きてきたりして、中止になりました。

今回、4月からは別室にて大きなTV(50インチ大画面です)で、10時まで観ることが出来るようになりました。


さっそく1日には、数名がやってきて観ていました。

本当は、いつまでも満足する時間まで、観ていたらいいんでしょうが、翌日のことや、周りの利用者の方のことも考えて、やはり10時で打ち切りになりました(残念ですが・・)。


職員の勤務体制が、少し変わったことで、利用者の方にとって、プラスになる部分がたくさん出てくれば、いいんですが・・・ それは今後の課題です。

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