知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

就労支援施設 仕事を探そう・・・

2016年11月23日 | Weblog
再就職して、20日を経過しました。なんとか頑張っています(笑)。



先日、私の就業している事業所(通所施設・共同作業所)で、新たな利用者(メンバー)さんの仕事が見つかりそうだ・・・という情報がありました。


地元の市町村が、就労施策の試みの一環で、障害者の雇用促進も兼ねて、地元の公共事業所関係の募集を行っており、現在その条件に見合う事業所(施設)が私の勤務している作業所も含まれているようです。

条件というのは、その場所までの通勤(送迎)や、勤務時間・その対応職員、またそれに見合う賃金の問題等です。



今のところ、十分に対応可能なようで、もちろんそれをこなせる利用者(メンバー)さんも複数います。


後は、いつくかの候補になっている事業所(施設)の兼ね合いだけなんですが・・・



まあ、なんとか受けられれば幸いなんですが・・・


これが受け入れられれば、以前記事にしたメンバーの方の工賃の大幅なアップが今まで期待出来ます。それはやる気も出てくると思いますし、特に精神障害者の方には、毎日通勤する励みにもなってきます。大きな期待感がありますね。




現在も、地元の図書館掃除や、駅の掃除等、様々な仕事を行っています。(時間的には短いですが、世間の公共施設等をきれいにするという意識は大きいと思います)




私たち職員は、あくまでもその援助的な役割でしかありませんが、新たな仕事が見つかると、非常に嬉しい気がします。



現在取り組んでいる授産作業についても、製品前の前段階的な部分が多いですが、仕上がりが良ければ、またそこから新たな作業が産まれ、口コミ等で広がっていくことも多いですね。
「じゃあ、うちも頼もうかな・・・」と言ってもらえれば幸いです。




様々な製品が世の中に出回っていますが、製品化するはるか前段階で、いろいろな工程があるんだなあ・・・と感じます。そういった部分を担っているのは、ある意味社会の重要な部分でもあると思います。(逆に言えば、そういった部分がなければ、製品が出来ない訳ですね。)


ただ、以前も書きましたが、工賃は相当に安いです。だからこそ、こうした工程の作業が、回ってくるという・・・矛盾でもあるんですが・・・。



まずは、仕事があることに感謝です。ホントに・・・
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長年、この業界で過ごしていて思ったこと・・・

2016年11月19日 | Weblog
今月から、新たな事業所(作業所)で勤務を再開し、半月が過ぎました。


さすがに、長い期間、のんびりしていたので、身体のリズムが普通の生活に戻るのに、時間がかかっています(週末は疲れがひどい・・・)。
まあ、それも、徐々に改善されていくと思います。



同じ、行政管轄内の、この業界で過ごしていると、(いろいろ施設は変わっていても)出会う方が多く、特に相談業務や福祉関連(福祉協議会等)に携わっている方とは、よく顔を合わします。

※逆に、他の施設を辞めても、どこかで出会うので、少し気になる部分でもありますが・・・



同じ施設内で、同じ職員メンバーで顔を突き合わして仕事をしていると、あまり気がつきませんが、こうした外の関連業務の方を見ていると、いろいろ感じることがあります。




それは、長年、こうした業界で業務されている方の中で、ホントにこの人は「優しいなあ・・」と感じる瞬間です。


おそらく、障害者への普段の対応や、話し方、物腰等、様々な要因はあると思いますが、何もしなくても ある”雰囲気”を感じます。長年勤務されてきた経験もあれば、それを補うだけの人間性も大きいと思います。

長年、勤務されてきている方でも、全くそれを感じない方も多いですが・・・

(特に、”福祉”を前面に出して、理屈が先んじる方に、そういった傾向があるのでは・・・?と思いますが・・・)



障害者の方を特別視せず、同じ人間として接している方・・・そういうのが自然に出来る感覚の方なのかな・・・と思います。



残念ながら、私は、なかなかそういう境地には達することは出来ません。(あくまでも、仕事の一部として考えてしまうので・・・)

まだまだ、その境地に達する気持ちが足らないのだと思います。




優しさの押し付けでもダメだし、自分は福祉業界で頑張っている・・・という自負でもなく、また自分は障害者を大切に思っている・・・なんて言う人ほど、信用出来ません。
(むしろ、そういう人は・・・管理職に多いですが・・・職員を大切に扱いません。)



理屈ではなく、自身から出てくる雰囲気なんだと感じます。





元施設では、内部完結型だったので、外の世界とのつながりは少なかったですが(私自身の担当が、他の福祉関連との連絡役も兼ねていたので、未だ見える部分はありましたし、その関連での付き合いも多かったですが)、職員は考え方が、狭い世界での中で、より小さく(こじんまりと)まとまってしまっている弊害も多かったですね。


就労支援型の施設に勤務するようになり、外の業務をこなすようになると、外部の方の(障害者に対する)考え方や感じ方、対応の仕方等が徐々に見えてきました。

現在の事業所でも同様です。



そういう意味では、自分自身も、以前よりは人間的には少し物事が、(以前に比べて)見えるようになってきたかな・・・と思います。



ポジティブに考えれば、元施設の退職(させられたこと)は、自身の成長には良かったのかも・・・と思っています。



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共同作業所の工賃の安さって・・・

2016年11月08日 | Weblog
今月から、現場に復帰しましたが、約1週間が経過して、今のところ順調に仕事を継続しています。


今回の復帰場所は、共同作業所で、身体・知的・精神障害の方が通っておられます。いわゆる内職的な仕事をこなしているわけですが、以前から思っていたことは、なぜこんなにも工賃が低いのだろう・・・ということです。



以前勤務していた入所支援施設でも、日中の作業内で取り組んでいた内職的な仕事もありましたが、これはあくまでも入所支援の訓練的(今はこういう言い方はしませんが)な意味合いがありました。

また併設されていた通所施設内でも、内職的仕事も行っていましたが、いずれも中小企業の下請け的な仕事です。


また、次に勤務していた作業所も、自家製品以外は、やはり内職的な仕事で、同じく工賃はしれたものだったようです。



結局、下請け的な仕事には、安く障害者を使う感覚が残っているので・・・と勘ぐってしまいます。(ただ、そういう仕事が存在しているから、まだ取り組める内容があるんだ・・・とも言えるのですが・・・)

この辺りが矛盾してますね。



各作業所等通所施設が、自家製品を取り組む理由は、この辺りにあると思います。(自家製品ならば、直接材料費等を差し引けば、そのまま儲けになる訳ですから・・・)




今回も、ちょうど1週間経過しましたが、職員さんに聞いたところ、予想通り、工賃が安いため、毎月の給料も、相当安い感覚ですね。
(特に、精神障害の方が多いため、その日の体調や精神状態により、通所されない場合も多く、実質の勤務日数も減り、より給料が減っていく・・・といった悪循環も見られます。)


参考までに、こういう説明もありました。

http://障害者就職.jp/koutin.html




基本、就労継続支援A型の方ならば、ある程度の給料はあるとは思いますが、B型になると、その差はかなりありますね。

2年前に勤務していた通所施設では、施設外で働いている方の援助が主でしたが、その際は、さすがに契約上、一般企業や団体等のため、それなりの賃金がいただけました。確かに、一般就労に比べれば少ないですが、現在の通所施設(共同作業所)等に比べれば、まだまだ恵まれていた環境なのかな・・・と感じます。


能力的な違いは、それほど大きくないと思います。


ただ、決められた場所・環境、時間、仕事内容等を考えれば、それに対応出来る仕事を取り組むというのは、確かに大変なことでもあります。

それに対する賃金という意味では、その評価がどの程度なのか・・・と考えれば、難しい部分ですね。





しかし、毎日同じように頑張って納期に間に合うように、取り組んでいる様子を見ていると、これだけ働いても、この工賃??と思うところはあります。
障害者からの、労働を通した「搾取」?・・・とまでは、言いすぎかもしれませんが、そんな感じもします。



こういった様々な障害を持った方が、生活が出来る程度までの賃金がもらえる日が、来るのでしょうかね。
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現役復帰 無事1日目が終わりました。

2016年11月01日 | Weblog
今日から、福祉施設の現場に復帰しました。


今回復帰した現場は、通所の共同作業所なんですが、30名定員の知的障害・精神障害・身体障害の方が通っておられます。

元々、2年前に勤務していた事業所も、同じような通所施設だったのですが、今回の施設は規模が小さいので、のんびりした雰囲気があります。



まずは、利用者の方と同じように、作業を覚えていきます。初めての作業も多く、慣れるのに時間がかかりそうです。それでも、利用者の方が声をかけてくれたり、先輩職員が丁寧に教えて下さるので、落ち着いて取り組めます。

なんか、久しぶりに味わった雰囲気で、本来は通所施設というのは、こういう感じがいいんでしょうね。




この春に、1か月間在籍していた事業所は、歴史は古いのですが、職員(特に管理職)が固定観念が強く、昼休みもなく(つまり、自分の昼食を食べるタイミングを作る必要があります)、ひたすら利用者を大切に・・・という(確かにすばらしい理念ですが)、半分ボランティア精神を強く意識していないと、務まらないような施設でした。
(自分には、合わなかったようです。でも、2年間ほどで複数の職員が退職したのは、それも原因なのかな・・・とも思いますが。)



今回の施設は、基本 社会に出て労働をしているからには、社会的なルールは(障害者であろうと)守るべき・・・という考えがあるようで、各利用者の方のケアも十分にされていますが、間違ったことは注意していく・・・という部分で、共感を感じました。


以前の施設のように、障害者だから・・・という甘えを、最低限に抑えていく考え方は、大切だと思います。


小規模のせいもあり、職員数は少な目ですが、逆に連絡は十分に行き届くようで、その点は大規模施設の管理職だけが分かっていて・・・みたいな部分は少ないようです。





1年間(さらに半年間)のブランクを経て、新たな施設へ復帰ということで、体力的な部分以上に精神的な部分が心配されましたが、この調子だとなんとか頑張れそうです。

この施設を紹介してくれた友人には感謝です。




初仕事が終わり、帰りにブログの下書きをしようと入ったマクドナルドですが、入店前に少し小雨が降っていて、東の空を見ると、なんと珍しく二重の虹が出ていました。初仕事の初日に、幸先良い感じですね。

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