知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

今年も終わりを迎えましたが・・・

2012年12月31日 | Weblog
今年はなんといっても、施設の改修工事によって、日常使用する場所が、新しくなったことですね。


特にお風呂が男女共、広くきれいになったことは、使用する利用者の方にとっても、支援する職員側にとっても嬉しいことでした。



また、各居室の灯りが全面交換され、今までの蛍光灯だったのが、LEDになったので、交換する手間も相当はぶけたこともあります。



やはり、施設が新しくなり、明るくなると、利用者の方々も気分がよくなるようですね。


大きなトラブルも減り、比較的安定されている時期が長く続いています。



また、大きな事件としては、秋口に亡くなられた方がいたことが残念でした。まだ年齢もそれほど高くなく(40歳台半ば)、
起床時にはすでに亡くなられており、検診の結果「くも膜下出血」だったようです。


医者の言うには、眠っている間だったので、それほど本人も苦しまずに・・・ということでしたが、確かにそういった状況は見られませんでしたね。


それ以外では、ちょこちょこと小さな事件もありましたが、特記するほどのものではなかったようです。





来年は、その方の空いた席に入所契約される方を選考します。数名、ショートステイを行った後、施設でも適性があるか・・とか、
本人さんが、この施設を気に入るかとか、様々な面を見て判断しますが、入所待機されている方の多さに驚きますね。


障害も複雑化し、家庭では十分な対応が出来ない・・とかの理由も大きいですが、施設側も、そういった障害に対する十分な対処法を心得ているか、
また統一した対応が出来るか、さらには環境等の要素がしっかりできているか等、受け入れる側もしっかりとした部分が必要になると思います。



また、来年・来月はそういった報告も出来ると思います。



政治も変化があり、それがこうした障害者関係の部分に影響があるのか、良い方向へ進むのか、逆にサービス低下につながるのか?は今後の政策次第ですね。

ある意味、楽しみでもあり、不安でもあります。



まあ、今年は世間も含め、少し落ち着かない年でもありました。


来年は、どんな年になるのでしょうかね。



では、皆さん よいお年をお迎え下さい。
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福祉施設職員の日常

2012年12月25日 | Weblog
福祉施設職員は、普段はどんな生活をされているのでしょうか?


様々な家庭環境があり、家族形態があり、また一人住まいの方は、下宿やマンション、寮等 それぞれにプライベートな部分を持っておられると思います。


なぜ、今そんなことを・・・?と不思議に思われるかもしれませんが、職員の生活や生き方が、そのまま利用者への対応や考え方に、その多くは反映されていると思います。


例えば、子供が小さい頃は、どうしても自分の子供と少なくとも比較する部分もあるでしょうし、自分の子育てが多少とも反映されることは多いと思います。また、自宅での生活形態が(24時間体制の入所施設ならば余計に)出てしまうこともあるでしょう。


家でやっている服の畳み方、洗濯のやり方、食事に関する考え方、味覚感覚、さらには日常の生活習慣がそのまま出てくることもあるでしょう。


つまり、福祉施設職員ならば、少なくとも利用者の生活援助をしている限り、自分の生活環境等の影響は出るものと思います。


これが全く・・、という方はすごいと思います。(施設での生活援助が独立した考え方で出来ている)



まあ、あまり極端でない限り、それは大きな部分で個性とも取れます。


基本的には、利用者への援助は職員間での統一事項が設けられていて、それに沿って行いますが、どうしても細かい部分になると、そこまでは徹底して詳細を明記はしていないので、職員に任せる・・・状況だと思います。



面白いのが、入浴援助の場面で、どういった洗い方がいいのか?どこから洗っていくのか?等、個性が見られます。基本は(看護師からの指示では)上から順に洗う・・ということで、陰部等は最後に・・・なんですが、洗髪ひとつとってもいろいろな方法が見られますね。


また、洗濯畳みでも、靴下のまとめ方ひとつで、全然違うので面白いなあ・・・と感じました。


特に女性になると、家庭がある方(子供が小さい方、もう成人してる方によっても違い)、独身の方(親と同居か一人住まいかでも違う)、また年齢によっても全然違いますね。



これだけ、いろいろな方法(利用者からの立場では援助される側では)があれば、文句の一つも言いたくなるものですが、利用者の方にもそれぞれのやり方があって、職員からの援助をうまく受け流している人や、こだわって全く無視する方、・・・等、皆さん適当にやっているのが、また面白いところですね。



福祉職員ならば、常に福祉を意識して・・・と言われそうですが、私は新人の方がくるたびに、「仕事以外では、出来るだけ気分転換が必要だから、許せる範囲で遊んだ方がいいよ(若い方向け)」と言っています。その意味でも「その分 仕事中は真剣に・・」と。


結構、福祉職員は雰囲気や服装?等、日常でも見分けがつくように言われることもあります。


うちの施設はそれが感じられないらしく、日常出会っても、違った雰囲気がありますね。


それがいいのか悪いのか?はまた別の機会に考えたいですが・・・



ただ、最近 いろいろ事件や問題が起きると、どうしても「夢に見る」とか「気になって寝られない」という職員もいるようです。



そういうときほど、気分転換が必要なんでしょうね。



私は、個人的に映画を観に行くことが多いですね。まあ、人それぞれです。
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帰宅期間の始まりです。

2012年12月24日 | Weblog
昨日23日から、年末年始の帰宅期間が始まりました。


毎回、帰宅期間のたびに記事に書いていること・・・。そう今回も同様、いやもっとかも・・・。



本当に帰宅される利用者の方が減りました。かつては、全体の3/4から2/3の方は帰っておられたんですが、最近は半分になり、ここ3,4年は1/3から1/4に・・・。さらに今回は、1/7から1/8に・・・。そう、10名強の方が帰られただけです。


やはり、かわいそうだな・・・と思ったのは利用者の方・・・。


特に重度の方などは、常時帰れていたのに、今回は・・・とは、なかなか理解できなかったのでしょう。他の利用者の保護者が来られるたびに、そわそわしたり、その(他の)保護者の手を引いたり・・・。落ち着きはありません。


逆にいつも帰ることのない利用者の方は、非常に落ち着いていましたが・・・




帰宅利用者が減ったのは、保護者の事情・・・と言えばそれまでですが、一番は保護者の高齢化と、保護者が親の世代から兄弟、そして親族(3親等以上離れた)、さらに両親が亡くなり成年後見人に・・という方まで、様々ですが、確実に帰宅出来ない状況が出ています。


帰宅期間が10日間とすれば、期間いっぱい帰宅出来る方も相当少なくなりました。


それでも、まだ帰宅出来る方はいいほうですね。


保護者の方の話を聞くと、「せめて、お正月だけでも、一緒に過ごせたら・・」と言ってくださる方もいれば、「ちょっと、今回は・・・」と言って拒否される(毎回かも)方も・・・。「もう、自分自身が歳いって、世話が出来ませんね」と正直な意見も・・・。



保護者が親の場合は、最後の意見が正直なところでしょう。よく理解も出来ます。(年間行事で、保護者と一緒に日帰り旅行に行ったりすぐ機会を見ても、確かに保護者の方のほうが、介護が必要な方が増えてきましたね。これ本当。)



職員の勤務体制も(宿直や夜勤、日勤等)、徐々にそれに対応しなくてはならなくなり、本当に普段と変わりない状況です。


帰宅出来ない方に何か楽しいことを・・・と考えても、体制が少ない状況ではそれも難しいですね。



そんな帰宅期間・・・。



エアコンの入った暖かい部屋で、のんびりTVでも観て過ごすこと?同じ利用者と歓談すること?ずっと昼寝を繰り返すこと?


まあ、それぞれに自分の時間をすごされているようです。



来月の4日まで・・・。


帰宅期間とは?のんびり過ごすこと・・・?ですかね。
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天井に棲みついた?小動物

2012年12月19日 | Weblog
1,2か月前から、女子の宿直室の天井で、夜中にバタバタ・・・と小動物の走り回る音が聞こえていました。


ここは、すぐ裏に山があるような田舎の中の施設・・・


以前にも、サルやシカ、イノシシ等いろいろな動物がやってくることを書きましたが、ついに棲みついた小動物がいるようです。



女子の宿直室は、後から付け足して建てられたので、女子棟にひっついている感じなのですが、その際、隙間が出来ていたようで(建てた業者も、まさか小動物が入ると思わなかったようで・・・)、そこから入ってきて、居心地が良かったのか、そのまま棲みついてしまったようです。


天井を開けてみると、小動物のフンや毛がいっぱい・・・。


ときどき、走り回ってはおしっこをしている音もしていた・・・と、女子の宿直職員から報告がありました。



日増しに音も大きくなり、またその頻度も増えてきました。



このままでは、女子の宿直者が寝られません。


そこで、業者さんを呼んで、空いている隙間をすべて塞いでもらいました。実際には、どんな小動物がいたのかは分かりません。音や残ったフンの様子から、おそらく「イタチ」か「アライグマ」だろう・・とのこと。


それ以降は、さすがに大きな音は止んだものの、まだその上の屋根を走り回っているようで、音は続いているそうです。



入れなくなった自分の棲家を探しているのでしょうか?



まあ、これも田舎の施設特有の話?ですかね。



余談ですが、裏山には(免許を持っている方によって)動物用のワナがしかけてあります。


年に数回、シカやイノシシが入ります。まあ、そんな状況は、町の施設では思い浮かばないでしょうね。(シカやイノシシは、施設で作っている作物を荒らすので、そのためなんですが・・・。さすがにサルはかしこいので、ワナにはかかりませんが・・・)



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クリスマス会が終わりました。

2012年12月17日 | Weblog
一か月ぶりの記事です。


昨年まで、クリスマス会は夜の雰囲気を持って・・・という考えから?メインの夕食を晩に食べるというコンセプトに、まず3時頃にみんなでケーキを食べ、催しをして、その後6時頃から夕食・・・というパターンでした。


ただ、この時期は冬の入り口で、徐々に寒さも増し、道路が凍ったり、また雪が降り出すこともありました。


一緒に取り組んでいる通所部の方にとっては、送迎の問題があり、これが一部の課題になっていました。


そこで、今年は数年前(10年前くらい?)まで行っていたように、昼間におこなってみようという案がでました。



計画はお昼ご飯がメインになり、その後催し、そして最後にケーキ&プレゼントタイム・・・と、逆のパターンになります。

そのパターンならば、明るいうちに通所の方の送迎が出来ます。


ただ、問題はメインの食事です。



去年までのパターンならば、夕食がメインなので、昼からしっかり時間をかけて、いろんなメニューを作っていただけます。ところが、昼食がメインになると、朝食を食べた後に3時間あたりで同じようなメニューを用意しなければならなくなります。


ここが一番のネックで、夕食メインにした意味もありました・・。(だって、利用者の皆さんの一番の楽しみは「食事」です)


給食業者の方にお願いして、なんとか昼間でもできるだろう・・・ということになり(少しメニューは減りますが)、今年はそのパターンでやってみました。



結果は?


まあ、特に問題なく終わったようですが・・・


利用者の方の直接の意見は、まだ聞けていませんが、それほど大きな問題はなかったように感じました。



職員の勤務時間も、夜がメインならば、昼1時頃出勤、夜8時退勤・・・みたいな感じでしたが、今回は通常出勤、通常退勤・・・という感じで出来ました。これがいいのかどうかは意見が分かれますが、冬の寒い時期をどうみるのか?によって変わりますね。


今回は、たまたまクリスマス会の時期に、運の悪いことに、通所部で体調不良が多数出たため、一部閉鎖状態になったことです。(インフルエンザやノロではありませんが・・) そのため、残念ながら通所部は不参加になりました。ということで、最初の課題にのぼっていた通所部の送迎問題はなかったわけですが・・・



入所、通所、また給食業者等、様々な人がかかわっているため、計画も難しいものになりますね。


まあ、利用者が一番楽しめるパターンを作るのが大切なんですが・・・。




余談ですが、職員の中には、クリスマス会って・・・なんで日本人なのに・・とかいう意見や、忘年会にしたら・・・という意見もあります。


ただ、思うに利用者の方にとっては、意識的に「クリスマス会」といえば、おいしい料理があり、プレゼントがあり・・という感じでイメージがしやすいと思います。「忘年会」といえば、今年はご苦労さまでした・・・とみんなで酒を飲む感覚がありませんか?(私個人のイメージですが・・)

利用者の方にイメージしやすいものが一番と考えます。


じゃあ、忘年会という名で、催しやプレゼントを渡せば・・・?という人もいますが、ちょっと違うような・・・



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