知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

ショートステイ

2009年10月29日 | Weblog
2ヶ月ほど前に、病気で高齢の利用者の方が亡くなられました。

そのため、1名の欠員が出ていたので、今回新たな入所の方を探す目的で、まずその方にショートステイで施設の雰囲気や生活パターンを経験してもらい、本人に合うようならば、入所に向けた手続きに・・・という流れを考えており、さっそく今月から来月にかけて1名の方がショートステイを試みました。


事前に様々な資料をいただき、実際に本人さんにも面接を行って、まずは1週間試みましたが、やはり短期間では実際の状況が分かりにくいこともあります。


そのため、ショートステイの最大許せる期間を、再度試みようということになり、来月また来られます。



実際、どういう結果になるかは分かりません。また施設側が受け入れる体制が出来ても、逆に本人が拒否されるかもしれません。

お互いに、十分理解出来ることを願って・・・


また、その結果は報告したいと思います。




話は変わりますが・・・

前にハチ(スズメバチ)の話をしたと思いますが、裏山の作業場面のトイレに大きな巣があり、それを一旦は取り除いたんですが、またやってくるために、使用禁止状態で様子を観ていましたが、季節的なものか?少々寒くなってきたためか?最近はようやくハチの姿も見えなくなりました。

そのため、職員で様子を見に行くと、今回は幸い巣は作られておらず、安心・・・実は本当にハチの被害が大きかったため、施設で「ハチの防護服」なるものを購入していただきました。今回はそれを使っての様子観察でした。(結構、役に立つようです)



スズメバチは少なくなりましたが、相変わらず足長バチ等は飛び交っています。居室に近い屋根等に巣を作っており、これも退治しなくてはなりません。

ただ、まだスズメバチに比べて、巣の場所がはっきり分かるため、退治はしやすいですね(防護服もありますし・・・)。


利用者の安全を守る意味でも、こういうこともあり・・ってことでしょうか。
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次のグループが一泊旅行に行かれました。

2009年10月23日 | Weblog
先日、私も含め、まずは元気で行動的なグループがUSJをメインにした旅行に出かけましたが、今回は高齢者の方を中心にしたグループが、一泊旅行に出かけられました。
(今回は私は参加していません)


前回とは違い、高齢者が中心ということで、のんびり温泉につかり、おいしいものを食べ、見学をして帰る・・という行程です。


平均年齢は50歳を超え(60歳も超えて?)ていますが、比較的皆さん元気で、楽しまれたようです。

帰って来られたときの感想を聞くと、「面白かった」「楽しかった」という声がほとんどでした。特に、今回は天候もよく(前回が2日間共雨だったことを考えると、羨ましい限りです)、移動等も含め、過ごしやすかったようですね。



今回の旅行には、前回のグループでは少々移動や行程で無理があるという若い方も含まれています。(30歳代から40歳代の重度の方が数名)


ところが、実際に行ってみると、この方々は年齢的や移動の部分だけではなく、見学施設への入場や、宿泊の困難さも多少見られました。

今回、2日目に水族館の見学がコースに含まれていましたが、その中でも数名が見学施設内に入場しなかったようです。


このタイプの利用者の方は、以前も遊園地が駄目で入場せず、また動物等が苦手で入れず、さらに車・電車以外は乗り物(例えば船等)には乗れず・・・といった傾向があり、もしかして今回も・・・?と心配されましたが、結局(残念ながら)予想通りに無理だったようです。


それでも、基本は温泉と豪華な食事なので、あくまでも見学はオプション・・・無理な場合はのんびり時間を過ごす・・・というパターンでもありました。


また、このメンバーの中には、宿泊も少々難が見られる方も出てきました。


今まで何度も旅行を経験してきましたが、体調管理面や環境が変わると寝られない方等があり、今回もマンツーマン体制でしたが、それでも困難な場面が多々見られ、今後はその点も考慮していく必要があるようです。




難しいのが、旅行のメンバーの振り分けです。


基本的に、3つの班に分かれて行きますが(通所の方は別)、元気なグループ(移動も問題なし)、今回のような高齢者中心と前者の班には少し無理がある方の混成グループ、そして宿泊が困難な方のグループ(日帰り旅行)です。


秋に旅行が行われるため、夏季にはグループ分けがなされます。前年度の状況や、その年の体調や精神状態、旅行先や本人の意思も含めて決定します。(そのため、中にはレベルの高い方も、自分の希望で3班目の日帰り旅行に参加されることもあります。)


日程的な部分や、金額的な部分等、以前は飛行機や新幹線を使用し、遠くまで行っていた時期もありましたが、利用者の方も増え、様々な条件を考えていくと(職員体制や日程)、バス移動での旅行になりますね。


利用者の方の条件を考えれば、もっとグループを増やせば・・・?という意見もありますが、上記のようなことがあり、難しいですね。



結局、今回の方のように見学施設に入場不可とか、宿泊困難な場面が出てくると、本人の体力や安心感を考慮して、日帰りがベストかな?という結論になってきます。

※日帰りメンバーは、出来るだけお昼の食事を豪華に・・・ということで計画を立てています。また、見学も選択出来る状態になっています。



利用者の方にとって、旅行は非常に良い経験でもあります。


ただ、本人の安定感を求めるならば、選択肢は多いほうがいいでしょうが、無理のないコースが無難になってきます。
毎年、検討の議題になってきて、一番良い方法は?・・・と試行錯誤しながら計画も立てますが、なかなか難しいですね。


また今年も課題が増えました。
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施設と医療との密接な関係 その2

2009年10月20日 | Weblog
精神科の医師とは、常に密接な連絡を取り合っています。


施設の開設以来、様々な利用者を見てこられ、お互いに信頼関係が出来ていると思います。精神薬の処方も、過去の取り組みや経験を活かして、より対象の利用者がよい状態に至るようにと考慮し、投薬を行っています。


よく、担当の医師が言われることに、「一番辛いのは誰だと思う?」「それは本人自身・・」という意味のことを話されます。


夜間寝られない人、様々な状況で対応出来ずに特異行動を起こす人、パニックに陥る人、暴力行為をする人、自傷がひどい人・・・本当に辛いのは、その当事者の本人であること・・・その意味はよく分かります。


対応方法で、様々な理論も出されており、それを元に検討し考慮し、試みることもあります。実際は、現場の人間が一番よく分かっていて、その人自身を理解することから始まると思います。


精神薬の処方は難しいとは思いますが、常時様子を定期報告し、その薬で合っているのか?量的にはどうなのか?等の検討もなされます。



これは、精神薬だけでなく、一般の病気に対する薬も同様だと思います。


飲み薬だけではなく、塗り薬や点眼薬や点耳薬等も同様です。


こうした薬も、医師の処方に従い、一日数回(朝・夕や一日3,4回等)宿直職員を中心にして処置しています。
利用者の方に対して、生活に対する援助だけに限らず、こうした医療面の援助も大きな意味を持っていますね。一日の生活の大事な部分ともいえます。



施設利用者の方の、約半分近くの方が、精神薬の処方を、同様に3分の1程度の方が、一般の薬や塗り薬、点眼薬・点耳薬のお世話になっています。



施設職員は、その意味でもある程度の医療的な知識も持っている必要があり、それは常時、施設の専属の看護師が(職員に対して)援助してくれます・・・必要な知識や方法を教えてくれます。


つまり施設の看護師は、非常に重要な役柄があるといえますね。また同時にそれ相当の力量も必要といえます。(今更ながら、うちの看護師さんはすごい!と思います。)



また、看護師は医療関係との橋渡し的存在でもあり、大変重要な役割を担っているんですね。(ありがとう!)


職員も看護師に任せっきりではなく、自分たちで努力して知識を身につけることは大切です。せめて、自分の受け持ちの利用者の方の精神薬の効能や副作用等は、知っておくべきと考えます。みんな、やってるかな?
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施設と医療との密接な関係

2009年10月15日 | Weblog
施設によっては、同じ法人内で医療関係の施設が併設されているところもあると思います。


私のところの施設は、郊外の山のふもとにあり、医療関係の施設を利用する際(通院等)には、公用車を使い最低でも15分以上行かなくてはなりません。

ただ、一般の医院や大きな病院も含め、おおよそが30分程度の距離にあるため、それほど苦労は感じないと思います。


施設利用者は、年齢を重ねるにしたがい、様々な病気にかかります(これは一般の方と同じです)。ただ、症状によっては、簡単に1回の通院ですむ場合や、何度も通う必要のあるときもあり、それが人数が増えるにしたがい、職員の負担も徐々に大きくなります。


現在、専属の看護師はいますが、なかなか手が回らずに、一般の支援員も通院の手伝いをします。(といっても、送り迎えや症状等の報告等が主ですが・・)


医療関係側も、いつもお世話になっているためか、結構施設のことを理解してくださり、施設側ならこういうことは出来るか?とか、出来る範囲のことを説明してくれます。
意外に、施設を理解されてない場合(特に、どういう体制で動いているのか?また職員はどの程度のことが出来るのか?等)もあり、説明が必要なときもあります。


医療関係とは、常に密接な連絡を取り合い、適切な処置を行うことが必要ですね。施設は、集団生活であり、ひとつ対応を間違うと大変なことになります。

そういう意味でも、医療関係施設や関係の方々との、信頼関係も必要です。


同時に、施設を理解していただくことも必要になり、通院時の職員の心構えや対応も大事にしています。



その中でも、一番関係の深いのが、精神科の医療ですね。


多くの利用者の方が、精神科の薬の処方を受けています。(以前にも書きましたが・・)

職員が、それぞれの受け持ちの利用者の方の様子を、的確に把握し、状況を報告する(定期的に、専用の用紙にて)ことで、看護師が直接担当医から説明を受け、また投薬に限らず、どういった対応方法がいいのか?という部分まで、相談します。



この方法になってから、随分と時間がたち、今では比較的スムーズに取り組めています。

この方法だと、年度が変わり担当者が変わっても、同じ方法で取り組める利点もあります。


具体的には、また次回に・・・
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一泊旅行に行ってきました。

2009年10月08日 | Weblog
例年好例の旅行のシーズンがやってきました。


毎年、この時季10月上旬から11月にかけて、3つのグループに分かれて旅行に出かけます。

年齢や行動面、本人の選択も含めて、場所を決定します。


まず、今回第1班目のグループは、比較的行動面では元気な利用者の方々、いわゆる自分である程度考え行動できる、もしくは職員と一緒に大きなトラブルなく行動できるメンバーです。

6日から7日にかけての一泊旅行でした。今回のメインは大阪のUSJ。実は一昨年もほとんど同じグループで出かけたのですが、あいにく夜のパレードが見られずじまいで、ぜひ観たいという利用者の希望や(職員の希望もあったかも?)前回に十分見られなかったアトラクションが観たいという希望もあり、計画しました。


ディズニーランドや同じくディズニーシーという話もあったんですが、旅行日程からUSJに決まりました。


残念なことに、今週は天候がすっきりせず、6日はほとんど一日小雨の天気・・・広いUSJも傘を差しながらの観賞でした。幸い?そのせいもあってか、お客さんも比較的少なめで、アトラクションの待ち時間も少なかったので、結構好きなものを観たり乗ったり出来たようですね。


利用者の方の中には、アトラクション(特に激しいもの)が好きな方と、逆に全然駄目な方がいて、本当に両極端です。館内を回る際も、そのあたりのグループ編成を作り、(職員も激しいのが得意な方もいて)それぞれに楽しみました。


見ていると、同じように施設からこられているグループもあり、こうした海外系のテーマパークは、障害者の受け入れも万全になっているので安心です。


この日は夜まで天候が不安定で、パレードの開催も危ぶまれましたが(いくつかの外でのアトラクションやイベントは中止でした)、最終的にパレードが行われ、最後に感動を残して、USJを後にしました。



ホテルに戻ってからは、のんびりと・・・。

旅行も回数を重ね、またいろいろな宿泊方法(旅館やホテル)を経験してきたため、今回のようなホテル形式も慣れたもの・・・。いつもの大きなお風呂(大浴場)ではなく、部屋についているバスルームもうまく使っていました。


2日目は、同じ方面である神戸の港へ・・・。船に乗り、その中で豪華な食事を食べました。


様々な経験をすると、それに対応できる力も付いてくるようです。


こんなこと無理かも?と思わずにチャレンジするのもいいですね。



さあ、来年はどこに行けるかな?
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