知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

TVはまだアナログで・・・

2010年02月26日 | Weblog
来年の春から、TVがデジタルに切り替わるというので、利用者の方の中にも、来年はどうなるの?という質問が出ています。


現在、基本的には各居室に1台のTVを置くようにしていますが、一旦故障したりすると、今はなかなか修理も出来ず、かといってデジタルTVを買うには、少々高いし・・・。電気店を探しても、もうアナログTV(ブラウン管のです)は売ってないし・・・、だましだまし古いのを使っている状態です。

デジタルチューナーが安い価格で手に入るとか、国から配られる?とかいろんな情報も聞きますが、結局はTV自身が壊れたら、結局新しいデジタルTV(液晶TV?)を買った方が、いいのかもしれません。


もうすでに、前のTVが壊れて、新たに液晶のデジタルTVを買った人も数名います。


この施設のある場所は、田舎にあるので、受信出来るのは、地元のケーブルTVです。もうすでに昨年からデジタルになっていて、TVによってアナログかデジタルかを選択しています。


皆さんが見る大きいTV(娯楽室等に置いてある)は、保護者会にて購入いただいたので、すでにデジタル化していますが、各居室はなかなかですね。


来年の今頃には、どうするかを悩んでる時期ではないでしょうか・・・。




TVにこだわりのある利用者さんがいます。特に重度の方になると、TVの内容ではなく、画面が点いていることや(砂嵐状態でも)、特定のチャンネルが好みの方、若い女性の利用者の方などは、ジャニーズ系のグループが出ていれば、満足な方もいます。

また、チャンネルを回すのが好きな方(こういう方は、液晶TVの反応の遅さが我慢できないようです)や、野球や相撲ばかり見る方、夜中の番組が好きで、こっそりTVを点ける方、中には、地元ケーブルTV特有の、地元行事の映像(卒業式や運動会等)ばかり見る方もいます。そんな感じで、その他さまざまですね。


TVは生活の一部になっているようです。



世間でも、高齢の方はどうするのか?TVを購入する資金がない方はどうするのか・・・等、いろいろな課題もあるようです。


一番いいのは、デジタルチューナーを配布してもらって、それを今使っている(使い慣れている)TVに接続して、そのまま継続して見ること。壊れた場合は、デジタルTVを購入するが、多少の補助を出してもらう・・なんて方法がいいですね。


やはり、施設になるとTVの台数が、一般家庭とは比べ物になりません。うちの施設でも、実際に稼動しているのは、現在30台前後ですね。



ぜひ、政府の方で、一番ベストな方法を検討願いたいと思います。
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残念ながら・・・

2010年02月19日 | Weblog
今日は、新聞社等が毎年主催し、招待されていた「クラシックコンサート」がありました。


ところが、残念ながら・・・ 参加中止に・・・。


その原因は、利用者の方ではなく職員側に・・・。先日から数名の下痢症状が出ている職員や、一部の利用者さんがいました。職員も利用者さんも、特にノロウィルスの診断は出ていなかったのですが、発熱と下痢症状ということで、大事をとって休みました。

ところが、今日になって、また数名の職員がその症状を訴え、休みました。



一応、マイクロバスや公用車等で行く計画が立てられていましたが、残念ながら、その運転手もダウンし、また数名の職員が欠けたことで、引率の体制が取れなくなりました。

そのため、(誠に楽しみにしていた利用者の方には申し訳ないのですが・・)参加中止ということになりました。



例年、大きな町の有名なコンサートホールで行われる「クラシックコンサート」。多くの施設が来られます。クラシックというと、堅いイメージがありますが、そこは知的障害者主体ということで、分かりやすい音楽や楽器の説明・・・、また時間もそこそこ楽しめるようにと、うまく計画されています。


施設からも、毎年40人以上が参加しています。



おそらく、また来年も開催されて、招待されることを期待しますが、そんな感じで今年は、本当に残念ながら・・・。


今日は、普通通りの生活だったようです。
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保護者の方が亡くなられ・・・

2010年02月15日 | Weblog
昨日、病院の方から連絡があり、ちょうど1年前から癌で入院されていた保護者の方が亡くなられました。


この利用者の方は、15年程前にも父親を亡くされており、今回は母親でした。


非常に(息子である)利用者本人さんを気にしておられ、入院中も2度面会に行きました。(病院までは1時間半ほどかかる距離にあります) 面会すると、とても喜ばれていたことを覚えています。

癌が見つかり数ヶ月の命と言われていましたが、気持ちの持ちようなのか?1年は頑張っておられたようです。しかし、今回残念ながら、その頑張りも駄目だったようで、息を引き取られました。



翌日、利用者本人さんにも、そのことを話しました。


一応、面会に行った際に、事情は説明していましたが、実際となるとなかなか実感がわかないようで、キョトンとした感じでした。


この利用者の方は、重度の方ですが、言葉もあり、ある程度は職員の話も分かってくれます。ただ、難しいことは理解出来ないようで、母親の死がどういうものであるのか?(気持ち)は、実際には本人でないと分かりません。


明日、葬儀が行われ、本人も出席しますが、その時点でおそらく実感として「母親の死」を感じるのではないかと思います。



こうしたことは、今までにも数件ありました。


職員として、本人さんにどういった理解を求めるのか?または、何も言わずにおいておくのか?・・・これは、いつも悩みます。

やはり、理解度は考えずに、実際に本人の目で、また身体で感じてもらうしかないと思います。そのことで、本人が不安定になった場合は、職員のほうで対応するのが、この仕事でもあると考えます。




今後、この利用者の方は、両親がいなくなり、親族も(調べてもらいましたが)見つからず、保護者不在の状態になります。

こうした利用者の方は、ほかにも数名おられます。(いずれも、死去されたか、行方不明ということです)

福祉関係機関が対応してくれるのですが、この方の人生は、一生この施設で過ごしていくことになり、職員側もそれを十分考慮して、楽しい人生になるよう、考えていきたいですね。



今日は、本人さんと一緒に、(急遽)明日葬儀で着るスーツを買いに行きました。(いつも外出はとても喜んでくれますが)いつもに比べ、ちょっと静かな感じでした。何か感じるものがあったのでしょう。


明日は、しっかりお母さんにお別れをしてきて下さいね。
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短大の実習生が来ました。

2010年02月13日 | Weblog
利用者の方にとっては非常に嬉しい実習生が来ました。一応、今週で実習を終えて、帰られましたが・・・



今回は3名の実習生で、10日間の間(前半は例のインフルエンザ騒動で、自宅から通いで、後半は宿泊で)滞在されました。

年に数回(宿泊する実習生と、教職免許を取られる1週間の実習もあります)来られます。


私も今まで、何回となく実習生を担当し、実習簿のコメントを書いたりしましたが、毎回、それぞれにいろいろな方が来られます。非常に積極的で、どんどん利用者に話しかける方、逆におとなしくて、なかなか馴染めない方、まだ19歳(ほとんどがこの世代の方ですね)なのに、もう大人の対応をされる方・・・さまざまです。


まあ、せっかくこうした知的障害者施設で実習出来る機会が出来たと思って、出来るだけいろいろな知識や経験を得て欲しいと思うのですが、それはこちら側の気持ちだけで、ただその期間をだらだら過ごされる方もいれば、遅くまで利用者と関わって過ごされる方も(一応、実習時間は夕方5時までなんですが、晩の8時頃まで一緒におられる方も・・・)、当然こちら側も実習簿の評価が違ってきますね。


さあ、今回は・・・?


どちからといえば、大人しい方の感じだったかな?


利用者の方は、ちょっとテンションが上がり、嬉しそうに話かける方や自分のほうに目を向けて欲しくていたずらをする方、中にはコミュニケーションの取り方が悪くて、実習生の髪を引っ張ったりする方もいて、実習生も対応に困っていました。


まあ、それも実習の一部といえば、そうでしょうが、知的障害者のイメージも悪くなる可能性ありありです。それでも、ほとんどの利用者の方は、歓迎モードで、普段なかなか見せてくれない笑顔やいい表情もあったりで、また違った面が見えることもあります。



最近は、福祉関係への就職者も(この不況でも)少ないと聞きます。

こうした、実習を活かして施設を理解し、幅広く福祉関係へのかかわりを増やして欲しいものです。


ある意味、実習生への期待感もそこにあると思います。



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1週間遅れの節分

2010年02月12日 | Weblog
インフルエンザ騒動で、施設内も少々バタバタしていたので、3日の節分行事は行わず、今回は1週間遅れの9日に行いました。


全体では出来なかったので、重度の利用者を中心とした作業班合同で行いました。



例年、ぜんざいを作り豆まきをしてから、皆で食べるのがいつもの行事でしたが、今回も同様に事前に各班でぜんざいの準備(小豆やお餅や豆等)をしておき、当日は朝から小豆を煮て昼からの取り組みへの準備をしておきました。


さて、午後からは調理室のついた部屋へ全員集まり、取り組める人はお餅の小さな団子を作ります。(歯の少ない方もいて、のど詰めにも注意が必要です)

準備が出来上がったら、今度は事前に各作業班で作っておいた「鬼のお面」を数人が被り、豆まきをしました。軽く投げる人もいれば、本気で鬼退治したかったのか?思い切り投げる人もいました。


それが終わり、いよいよぜんざいを食べます。


甘さも適当にあり、口当たりもよく、さっそく「おかわり」を要求する方も・・・


これだけでは寂しいので、食べられる「豆」も買ってきて食べました。



やっぱり、こういう行事はたくさんで行うほうが面白いですね。重度の方も、分かりやすい行事なので、(食べるほうが中心でも)楽しく過ごせたら一番です。



もう少し遅れて、今日は高齢者の作業班の方が、取り組まれるみたいですね。


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地元の選挙がありました。

2010年02月07日 | Weblog
この日曜日は、地元の市会議員の選挙投票日でした。


いつも通り、選挙の説明を利用者の方に事前に行いました。これは全員に説明しても、実際に投票に行かない方も多く、また選挙自身を理解出来ない方は、説明を聞きに来られないので、過去に一度でも行った方や、選挙を意識されている方を中心にしています。中には何か面白いことをしてる・・・感覚で聞きに来られる方もいます。(事前に、選挙広報紙・・・立候補者を写真入りで説明してあるもの・・・が欲しくて来られる方も・・)


そうですね・・・  だいたい、いつも10名から15名程度の方が聞きに来られます。多くは、私が説明することが多く、前日やその直前に休みが入っていたりするときは、適任の職員を指名してお願いします。(あまり政党や内容を偏って説明されるのも問題なので・・・その点を考慮します)



今回は、投票日前日がたまたま日勤だったため、私が行いました。


今回の問題は、地元の選挙・・・ということです。国会議員や都道府県規模の選挙ならば、ほとんど利用者の方には、接する機会もありません。むしろ、政党が関係することがあり、それが逆に保護者やその関係者にも影響があり、説明も無難なものになります。


利用者の方が、屋外で作業されていると、そのすぐそばを選挙カーが通ります。名前も連呼されるので、結構耳に残るようですね。


これは、本当に地元の(施設の近くに住まわれている)方が立候補されていて、地元職員にも関係しています。(そういう職員には説明は頼みませんが・・・)
また、僅差で(ひどいときには、10票差ほどで)当選・落選が決まることもあります。


そうなると、施設から投票に行かれる方の票は、非常に大切になります。


・・・といっても、理解出来ない方まで、投票に行くのも、ちょっと筋が違うと考えます。



結局、投票に行かれる利用者の方は、前日に説明を聞かれた10名強の方だけなんですが・・・

基本的に、自分で記名出来る方を優先しています(それについては、以前にも説明したとおりです)。

だから、当日の夜に開票結果がニュースで発表されると、自分の書いた名前は分かっておられるので、少なからず意識を持って見られます。



知的障害者の1票は・・・という議論は、必ずあると思います。また、それぞれに意見を持たれていると思います。それについては、また別の機会(別の場所で)やっていただいたら・・と思いますが、ある程度理解出来、自分で記名出来る方ならば、投票に行くことは大切だと思います。ある意味、ちいさな社会参加でもあると思います。



また、夏には参議院選挙もあるようです。今回とは意味合いが違ってきますが、選挙に限らず、現在の社会の仕組みが複雑化していて、実際に私たち職員でさえ、理解出来ずに、利用者の方にどう説明していいのか、迷うことも多いですね。

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ようやく収束へ・・・

2010年02月06日 | Weblog
世間から遅れて流行しだしたインフルエンザも、今週末でようやく収束しそうです。


今朝、一番最後に罹患した方が、無事自室へ戻られました。これで、静養中の方はなくなりました。(ただ、ケアホームの方が少し残っています)



こういった施設のような閉鎖された空間では、どうしても流行りだすと一気に広がります。それまでに十分な対策をとっていても、一旦広がれば、収束するまで様子を見るしかない状態になります。(ここが一番怖い)


今回は、重症化する方は、幸い一人も出ず、それについてはよかったのですが、職員も含め20人以上が罹患しました。(私もその一人でしたが・・・)


各利用者の方に、うがいや手洗いを徹底するのは、なかなか困難です(特に重度の方には)。こちら側で、一番ベストな方法を考え、やはり常の消毒や事前の予防接種はもちろん、毎朝の部屋朝礼での健康チェック、検温等、出来うる限りの方法を実施しました。

それでも、流行はしましたが、最悪の状態にはならず、ホッとしているところです。



世間では、ノロウィルスが流行りだしているとのこと。こちらも十分に気をつけていきたいですね。



今朝から大雪・・・

といっても、今年はまだ少ないほう・・・。積もりだしたのは久々です。今日は、休日体制だったので、職員の出勤者も少なく、また何も行事もなく、しんしんと積もる雪を窓から眺めている皆さんがいます。


今週は実習生さんも来ています。



また、そのへんの話は次回に・・・
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今週は復活。

2010年02月01日 | Weblog
結局、インフルエンザで1週間休みました。


今週、本日から復活です。
先週は、職員に限らず、利用者の方もたくさん罹患者が出ました。静養室や特別室等、罹患者を担当医の指示にて、一応隔離して様子を見ていました。食事も別にして、職員体制もそれに合わせて、早出や遅出を作り対応しました。

徐々に罹患者の数も減り、最大10人以上いたのですが、今のところ3名ですね。年齢的にも、若年層から高齢者の方まで、当初年齢の高い方は出にくい・・・などと言われていましたが、特にそういう傾向もなく、平均して現われました。




世間では、インフルエンザではなく、ノロウィルスの流行が危ぶまれています。(医者からも注意するようにと言われています)


今回のインフルエンザは、幸い?罹患された利用者の方は、ほとんどが食事をしっかり取られ、しっかり睡眠も取られたせいか、長引くことはなかったですね。

私などは、罹患中はあまり食欲がなく、寝てばかりいましたが、逆に復活した今の状況も、マスクはかかせないほど咳が出ますし、まだ頭痛もします(年齢のせいか、関節痛や筋肉痛も・・・(笑))。




さあ・・・、いよいよ2月です。大きな行事はないですが、大きな街でコンサートが行われること(毎年、地元新聞社主催のクラシックのコンサートに、知的障害者を招待してくれます)、作業班で「節分」をすること・・・くらいですね。

「節分」は、食事で手巻き寿司が出ることと、豆を食べること、また重度さんの作業班を中心に、「お面」を作り、ぜんざいを食べたりします。

これも、各地方によって取り組み内容は違うのでしょうが、利用者の方は、楽しみにしておられますね。



早く、利用者の皆さんも復活して、全員揃って行事をしたいですね。
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