知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

4月から福祉業界へ復帰? 福祉職の立場向上が大事 

2016年03月17日 | Weblog
どうやら、思っていたより現実は人とのつながりが大切であることを認識しました。


4月から、元の職場(法人)に復帰することになりそうです。まだ今月、オリエンテーション(2回目?)や職場研修があるので、それを終えてからになりますが・・・


他の職場も考えたのですが、さすがに今回、心配してくれた元同僚や、復帰を勧めていただいた幹部の方に対して、反する行為は出来ないと思いました。人間の道に反する行為になります。


また、4月から新たな職場(以前とは違う状況になります)に就業するため、その様子も報告していきたいと思います。




さて、最近国会でもよく取り上げられている保育所の件・・・。これは、今に始まったことではありません。

30年近く前、私の子供を保育所に入れる際でも、(こんな田舎でも)限られた数しかない保育所を申し込むのは、少しでも遅いと入れませんでした。
※実は1年間だけ、申し込みが遅れ、子供に無理を言って、違う保育所へ行ってもらった経験があります。


その頃から、保育所の問題や、保育士の確保の問題はありました。保護者の就業場所の問題、時間的な問題、金額の問題、無認可保育所の問題、等々・・・当時からたくさんの問題が山積みでした。

つまり、ほとんど解決されていない・・・ということです。


その割には、子供の数が減少したとか、女性もどんどん社会進出を・・・なんて、現実の問題をほとんど解決せず、一部のマスコミの調査内容を信用して、方向性を間違えているとしか思えない、政策の間違い。これは、どの政党が主導しても同じです。



こういった問題は、やはり厚生労働省管轄の問題が、いかに大きな社会問題であるか・・・(当事者にならない限り)意識されてこなかったツケでもあると思います。

保育所の問題でも、福祉施設の問題でも、肝心の職員の立場や給与等の向上は、全く見られず、相変わらず低いままです。

そのくせ、何か問題が起きると(いかにも)悪いのは職員だけであるかのように、マスコミは騒ぎ立てます。

保護者も、文句を言えば自分の子供のためになる・・・という大きな誤解が、モンスター化して、悪いイメージしか与えていません。(これもほとんどが、マスコミのせいだと思います。モンスターペアレンツを作ったのはマスコミだと考えます。)



今後、介護福祉を中心に保育所の問題も、さらに大きくなると思います。(逆に時間がたって、また元に戻る可能性も・・・)



私も、春から復帰の予定ですが、給与も当然相当安いです(それは覚悟の上)。まだ、私など還暦を迎える年齢でもあるので、しかたないですが、若い方などは、自分の生活も大変ですし、ましてや結婚して子育てなんて考えると、実際不安しかないと思います。


なぜ、こうした福祉業界の職員の立場は低いのでしょうか?

根本的な部分です。



元々、こうした介護福祉、障害者福祉、保育所等は、国が中心になり、各地方自治体が主導して、十分な財源を持って行うのが本来だと思います。
そうすれば、人材確保も出来、また職員の立場も守ることが出来、給与も地方公務員に準じて保障されれば、安心して仕事に励むことが出来ると思います。(教員と同じですね。)
まあ、採用されるには、それなりの道筋も必要でしょうが・・・(採用試験も難しくなって当然)。

現在は、ほとんどが法人主体になっており、その少ない財源の中、予算のほとんどが人件費でもっていかれます。(まあ、元の法人が余裕のある場合はいいですが・・・)


そういう現状を、見過ごしている政治家も問題ですが、そういう課題を問題化しないマスコミもおかしいですね。(マスコミも儲けが主ですから、無理でしょうが・・・)


世間の話題でも、やれ「安保法案」やら「原発」やらについては、大騒ぎしていますが、こうした本当に生活に関わる問題については、集会も開くことなく、大問題化しないのもおかしな感じです。



結局は、何年たっても、こういう問題は解決しない・・・ということですね。何か、大きな変革が必要ですね。


また、悩みながらも現場への復帰になりそうです。
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厚労省、自治体に介護施設への「抜き打ちの実地指導」指示だって・・・・

2016年03月08日 | Weblog
昨日、厚生労働省が、介護施設での虐待事件等を受け、自治体に対して、介護施設への「抜き打ちの実地指導」を指示したそうです。

ネットでも、いろいろ上がっていますが、動画付きなので、ここが分かりやすいかな・・・と思います。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00318206.html


また、それに対する意見としては、ここが面白いかも・・・
http://kaigo-channel.net/resthome/876


元々が、自治体が実地指導をする場合は、事前に通告があり(1か月くらいかな)、書類等も揃える余裕はありました。

それに、実際に突然来て、何を見ようとするんだろう?・・・という疑問があります。


抜き打ちで虐待を見つけることが目的??

何か本末転倒のような気が・・・・



そもそも、なぜこういったことが起きているのか?を考えなければいけないと思います。

起こっている事象だけを見て、ダメだというのは簡単です。もちろん、虐待は悪いこと、絶対にしてはならないことです。それは誰もが分かっていると思います。しかし、なぜ起こってしまったのか?それを追及しなければ、根本解決につながらないのではないでしょうか。



まず、福祉関係に携わっている職員は、皆 最初は意欲を持って取り組んでいます。ところが、頑張っても頑張っても、先が見えない、悪い方向へ行ってしまう・・・そんな苦悩を誰もがかかえています。頑張れば、よくなっていく・・・そんな状況は少ないと思います。

ましてや、頑張っている評価をしてもらえない、少ない給与で一日の長い時間を拘束され、徐々に精神的にまいってきます。


精神的に問題が起きれば、長い休みをもらえるか・・・というとそうではありません。居場所がなくなる可能性が高いです。
(※このあたり、教員が精神的に問題があれば、長期休養が取れる・・・そんな簡単な職場ではありません。教員は復帰も出来ますし、給与も安定しています。)


施設にサラリーマン的職員が増えているのも、そういう原因があると思います。時間が来たら、さっさと退勤してしまう、要領よく記録をし、大きな問題がありそうなときは、他の職員にその場を任せる・・・いかにも見た目は頑張っているように見えても、そこに感情はなく、もちろん愛情なんてありません。(以前の施設でも、そういう方が数名いました。その方が偉いみたいな評価を施設長がするので、余計に・・・)


例えば、知的障害者なら、なぜこういう行動をするのか?皆で相談し検討し、様々な方法で(皆で協力して)対応していく・・・そういう方向性が大切だと思います。

介護施設でも同様です。あまりにも、知識が足りないため、また専門技術が伴っていないため、中途半端な対応になり、それが常時化していく。


そんな施設ばかりではありませんが、前を向いて取り組まなければ、必ずそういう方向に向かうと思います。



世間的に、福祉業界で働く人たちの評価を、もっと高くするべきだと思います。給与面、専門性、地域の理解と協力、自治体の協力・支援・・・等。


厚労省は、施設の悪い面を見出すのではなく、よい方向性を見つける方法を考えるべきです。


そして、実地指導なんて、うわべの事ではなく、もっと内容の指導や、施設としての有りかたを指導していってほしいです。

※思うに、施設のことを分かっていない方が、実地指導に来るのは、訳が分かりませんね。どうしたいんでしょうか?



こんなことをしていくことで、この業界が後退している事実が、一番問題だと思うのですが・・・


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面接・・・再就職するの?元職場に・・・

2016年03月01日 | Weblog
先月の中頃に、偶然 元職場の幹部の方に出会いました。在職中から私に好意的なこともあり、現在の状況を聞かれ、無職状態であることを告げると、よかったら戻ってこないか?というありがたいお言葉を頂きました。

そして、今日その面接が行われました。

ただ、2回目にあたるこの面接(笑)、以前に私の契約終了前に異動を告げ、最終的に退職原因となった話し合いの場にいた方がいて、雰囲気は異常でしたね。それが甦ってきて、自分でも、なぜここにいるんだろう?という疑問が生じたくらいです。

簡単な挨拶を終え、一応形だけの履歴書を提出し(前回とほとんど変わっていません。追加されたのは、この施設を退職したという項目だけです)、理事長の話が始まりました。
その前に、一応昨年度退職後の状況を説明しました。前回の異動の話が受け入れられなかった原因、その後に再就職しなかった訳等です。

その辺りは、スルーされた感じでしたが、今後再雇用になるのかは不明です。
元職場の同僚の話では、実際相当の人材難状態であること、理事長が今年度で引退すること等があり、再雇用が断られることはないだろう・・・と言っていました。ただ、その勤務先の問題だけです。


元同僚の方とも、事前に話していました(もしかしたら、職場復帰するかも・・・)が、今年度も(昨年度と同様に)、この法人では不思議な人事が行われているようです。

この法人も、多くの事業所を立ち上げ(そのせいで人材難になっていますが)、中途退職の方もなぜか多く、各事業所に人を割り振りしなければなりません。どこを重要視するのかは、幹部の意思次第です。

私も、過去20年以上管理職をやっていたので、各事業所の職員の割り振りは、頭の痛い問題というのはよく分かります。当然、向き不向きもあります。ただ、その辺りをどこまで把握出来ているか・・・と言えば、それは大いに疑問符が付きますね。

私も1年間勤めてきて、その事業所にいれば、ある程度の人間関係やどういった考えの人なのか?は分かります。事業所が前向きに進展するためには、その職員の協力体制も大きな力になります。明らかに、管理職に向いてない方もいましたが・・・。

それは、事業所全体を考えていない、人間関係を見抜けていない、個人的な好みに差がありすぎる(これは一番いけないこと)、上に立つ器ではない(これは致命的)・・・等々を感じました。

まあ、個人で設立した法人ならば、百歩譲ってそれもありでしょうが、ここは違います。立ち上げた当初は個人と保護者でしたが、ここまで大きくなった現在は、一法人の職員として、意識して勤務しなければならないと思います。



私が、この法人に再雇用されるかどうかは、そのあり方ひとつですね。(もし、再雇用されるならば、一番中途退職者の多かった事業所になると思います・・・おそらく。なぜか、その事業所の所長だけが、一人面接官として来ていましたので・・・?)


正直、まだ悩んでいる状況です。

それは、裁判中の友人の件もあり(この業界に残るのか?)、自分自身の年齢的な部分、給与の面(非常に安い)、本当言うと、あまり事業所の考え方に同調出来ない自分がいる・・・、等の理由です。

また結果は、近々連絡があると思いますが、一応報告はします。なんか、別のところも探していそうな自分がいるのも、事実なんですが・・・(んんん)


今回は、私ごとでした。
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