知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

いろんな事件が起こった今年・・・

2015年12月26日 | Weblog
今年は、老人介護施設や知的障害者施設等、様々な事件がありました。こういう業界の事件で、マスコミが報道するのは、あくまでもその一端であり、実際どれだけ問題視されているかは分かりません。むしろ興味本位的な報道の仕方・・・という感じもします。


最近のマスコミは、事実をそのまま伝えるのではなく、(新聞や週刊誌なら)読者が、(TVなら)視聴者が興味を持つような偏った報道の仕方が目立ちます。つまりは売るため・・・というのが、本当かも・・・。まあ、昔から変わらないと言えば、変わらないんですがね・・・。

私たちは、その情報を読んだり聞いたりして、すべてを全部受け入れるのではなく、何が正しいのか?を判断する必要があります。



先日書いた、施設での(仕立て挙げられた)暴力事件のせいで、古くからの友人が逮捕され拘置所に入れられました。まだ裁判中・・ということでもあり、ある程度の情報は知ることが出来るようです。


今日、その彼から手紙が届きました。

差出住所をみると、おそらくその拘置所からと思われます。


ようやく現在の状況を知ることが出来、ちょっと安心しました。


手紙の内容は、特にここでは説明しませんが、とりあえず元気にはしているようです。まだ、裁判中ということなので、おそらく”未決拘禁者”という状態なんだと思います。近いうちに、面会・差し入れに行きたいと思っています。


彼は、特に取り調べもなく、裁判が始まりそうな気配があると言っていました。つまり、事件の当事者よりも、その周辺の人物(主に施設内の職員や利用者の方)から、話を聞き、状況を把握していく・・という流れなんでしょうか?


彼によると、最近になって、ようやく事件での周りの話(職員の状況説明等)を知ることが出来た・・・と言っていました。それによれば、95%以上が虚偽の報告になっているようです。いわば作り話・・・。


私が当初から言っているように、真実は闇の中です。マスコミが聞いた話や、当事者の利用者等が話すことが、虚偽であろうと記事(文字)になってしまえば、それが真実に近づいてしまうことです。それは、単にマスコミの責任だけではありません。むしろ、自分に関係のない事件だと、いい加減な証言もしますし、彼のことをよく思っていない人にとっては、戻ってきてほしくないなら、話を盛ることは十分に可能ですね。


今回の事件では、「はさみで、被害者になっている利用者の身体を傷つけた・・」ことになっています。彼が、偶然仕事上で、はさみを持っていたのが失敗だった・・・と言っていました。つまり、調理中に包丁を持っていて、口論になったら、何もしていないのに、「相手に包丁で傷つけられた・・・」という感じです。
そんな傷つけるようなことを軽々しく行う状況ではありません。(例え、もしもそういう状況や雰囲気になっていれば、誰かが止めるはずですし、誰も見過ごすことはないと思います。(見過ごしていれば、その人間も共犯状態になりますね。)


作られた事件・・・、虚偽が本当になってしまった事件・・・。


裁判で、手助けできるならば、協力していきたいと思います。現在、元その施設職員だった方とも連絡を取り、皆で彼の無実を証明していくつもりです。
共感される方は、ぜひコメントをお寄せ下さい。




私自身のことなんですが、ひとつ前の職場(通所施設)を退職し、現在再就職に向けて準備中ですが、こういったことがあると、組織というものは、なかなか信用出来なくなりますね。利潤を追求する会社ならともかく、福祉業界でこういう事件があると、人間を信用出来なくなります。


最近、いろいろ考えることがあり、もうこの業界から去ろうかな?とも考えています。


今まで、27年半の間、知的障害者施設で勤務し、身をささげてきましたが、簡単に2,3年勤務しただけの職員の(それも)虚偽の話を管理職が信じて、追い出される・・・という事件を経験し、この長年勤めてきた職場では、いらない人材だったのか、そんな簡単なものだったのか・・・という感覚で、バカバカしくなっています。
また、次の施設では、足りない人材確保のために、簡単に別の部署に移すという感覚も、何か自分には合わないなあ・・・と感じてわずか1年で退職しました。



何度も言いますが、福祉業界は利潤追求が最終目的ではありません。(経営者の中には、そういう人もいるかもしれませんが・・・)
何年もかけて、利用者との関係を築き、生きていく意味を共に感じ合っていくことが大切です。


経営側(施設長等)になったり、管理職(利用者とあまり関わらない場面が多くなった方)になったりすると、現場のことは見えなくなるようです。私も管理職でしたが、あくまでも現場を取り仕切る仕事でした。


何かいろんなことを思い出してしまいました。鬱になりそう・・・


今は、とりあえず彼の無実を証明していくことが重要です。
コメント (3)
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介護施設での事件がありましたが・・・

2015年12月02日 | Weblog
約2か月ぶりの投稿です。


知的障害者施設での虐待事件という名の、職員逮捕、これが友人だったことで、しばらく気分的に投稿する気分にはなれませんでした。

その後は、連絡を取っていないので、詳細は分かりません。


私の知り合いや他の友人等からも、皆 この件で連絡があり、それぞれが関わりのある施設内での状況を見守っているようです。



しかし、最近 また事件が起こりました。

老人介護施設での、職員による虐待があったそうです。


私は、老人施設での職員経験はありません。そのため、その状況がどんな感じだったのか?はつかめませんが、これもおそらく保護者からの告発か、職員からの内部告発だったのではないでしょうか。

個人的な見解では(あくまでも個人です)、知的障害者や老人介護等 どの施設でも、こういった虐待は程度こそ様々ですが、絶対にない施設はないと思います。それは、人間対人間の対応だからです。

それでも、こういった施設で勤務するということは、それなりに職員も責任と覚悟が必要だと思います。

当然、虐待に関わった職員は、それ相当の罰が与えられて当然なのですが、そういった事件が起きる背景は、施設内にもあり、職員間の問題でもあり、大きく考えれば、こういう職業の問題でもあると思います。


知的障害者の方でも、高齢の痴呆の方でも、その行動については、まだまだ研究が必要です。当然、それに対処する方法も研究がされています。

今後、高齢者や多様な障害が増加する中、その人数も減ることはなく、増加の傾向が考えられます。



より、その対応方法を早急に確率していかないと、対応される側、介護される側の立場でも、辛いものがあります。もちろん、対応している職員は、こうすれば確実にうまく対応できる・介護出来るという方法が見いだせれば、仕事の上でも気分的にやる気も起きるでしょう。

しかし、現実には相当後退している部分が見られます。


それは、こうした事件が大きく報道されることにより、実際の現場では、どうしても対応に一歩躊躇してしまう面がでてしまうからです。

つまり、対応方法の確立以前に、現場の対応を鈍化させている・・・無理に対応すれば、「虐待だ」「暴力だ」「差別だ」・・・と言われ、何もせずに観察している職員が、いかにも自分が”正義の味方”のように訴えることがあるのです。

これは一部の事と思いますが、最近の職員が、先輩の対応に対して「この方法がベストなのか?」とは思わず、逆に「なぜこんな対応をするのだ」と否定的に見ている・・・自分が、初めて場面で対応して、実際の方法が分かる・・・そういった経験が不足していることも考えられます。



どんな施設でも、人間対人間の関係は、時間が経過すれば、それなりに出来てくると思います。

仲のいい利用者と職員で、職員が「アホかいな・・・(関西ですね)」と軽く利用者の頭をはたく行為、しかし、違う職員から見たら、頭を「叩いた」と見える。冗談で一緒にプロレスをする(まあ、若い利用者が多いですが)・・・他の職員から見たら、「虐待だ、いじめている」と見られます。

もちろん度を超すと、当然虐待です。


こういった場面は、一般社会でもあると思います。


物の見方・・・  職員が常にベストな対応をしなければならないのは当然です。しかし、人間的な関係を作る、人間的な対応をすることは、一番大切な部分だと思います。


以前の施設長は、職員は「神様にならなくては・・」と言っていました。その意味は、よく分かります。


上から見るのではなく、常に奉仕の精神ですね。



事件が起こるたびに、現場ではより慎重な態度で臨まなければならなくなり、職員の対応も徐々に”慎重”が逆に、対応方法の”後退”に向かっているのでは・・・と心配になります。
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