知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

共同作業所の維持・継続が大変

2017年03月22日 | Weblog
地元の共同作業所に再就職して、早5か月目・・・。ホントにアッという間ですね。




1か月に1,2回の職員会議を持ちますが、先日 所長からお話があり、この共同作業所が維持・継続していくためには、毎日 作業所定員の3分の2のメンバーが出勤する必要があるそうです。

もちろん、今すぐにダメになるとか、継続出来ない・・・ということはありませんが、翌年度の経営を考えると、なかなか安穏と出来ない状況だそうです。



実際に、外部からの下請け的な仕事を請負、毎日それをこなしていますが、工賃などは(以前に記事にしたように)わずかであり、メンバーさんの給与のわずかながらの足しになる感じですね。


皆さん、いろいろな能力も持っておられますが、実際に社会で役立てるには、困難な壁があります。


それは、社会体制・しくみの問題でもあり、人々の意識の問題でもあり、当然ながら本人の問題でもあります。



特に最近は、メンバーさんの構成人数で、精神障害の方が増えてきました。(同時に知的障害や身体障害等を伴っている方も多いですが)


精神障害の方は、本人的には毎日通所することを意識し、目標にされてはいますが、当然ながら、毎日様々な精神的な問題が生じています。
朝起きられない、前日の晩が寝られなかった、通所する際に気分的な問題が起きた、不安感がひどくなった、頭痛がする、体調が悪い・・・等々。

定期的な精神科への通院もあったりします。(これは大事なことですが)

また、身体障害の方は、体調等の問題もあり、連日の通所が困難な方もいます。



さらに家庭での協力が十分でない場合もあり、年齢の高い方(一人住まいや高齢の保護者の方と同居・・・等)などは、生活環境の問題もあります。




その中で、私たち職員が出来ることは、作業所へ通所している間のケアですね。

いかに、この時間(作業所に滞在している)が楽しく過ごせるか?有意義に過ごせているか?仕事が適切に配分されているか?作業に見合った工賃が支払われているか・・・等を、常に考慮し、盛り上げ、少しでも毎日通所しようという気持ちになる雰囲気を作ることですね。



精神障害の方に限らず、メンバー間や職員との会話で、NGワードになるような一言も、十分に気を付けなければなりません。



幸い、この年度末は、実際の仕事自体はやや少な目になっていますが(どこも決算の時期でもあり、在庫処理の問題等もあり)、なんとか毎日期待出来る人数の方が通所してくれています(ありがとう!)。

もうすぐ新年度ですが、春になって徐々に仕事が増えて、人数も増えて、作業的にもメンバー的にも(また職員的にも?)充実した毎日が送れるかどうか?やはり、職員側の毎日の意識も必要ですね。



ありがたいことに、先月から今月にかけて、見学に来られる方が、そのまま通所(在籍)してくれるパターンが増えました(3人の方が新たに来られました)。



この雰囲気を大切にし、いかに維持し継続していくことの重要性を考えていきたいと思います。
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