知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

お誕生会

2010年03月31日 | Weblog
どの施設でも、様々なお誕生会の形式をとって、行われていると思います。



うちの施設では、ひと月分(例えば3月)のお誕生日の方は、一緒にお誕生会という日を決めて、ケーキを食べながら、皆でお祝いします。


以前は、利用者の方の数も少ない頃は、その日その日に行っていましたが、人数が増え(多いときは、15人以上もいました)、一度に一緒に行ったほうがいいということになりました。そこで、その日にはいろいろなケーキ屋さんで注文することにし、皆さんが好きなケーキを選んで(だいたい3種類からですね)もらいます。また飲み物も3種類くらいから選びます。

各担当の職員が、事前に本人の希望も聞いて、欲しいものをプレゼントを買っておきます(一緒に買いに行くこともあります)。
で、このお誕生会の日に渡すわけです。

その後は、みんなでケーキを食べ、飲み物を飲みます。


最近は、町にもケーキ屋さんがたくさん出来、選択肢も増えてきました。ただ、あまりいろいろな種類は頼めない(配達してくれない)ので、残念ですが3種類くらいに限定させてもらっています。


一応、1回分の予算は決まっているので、ひとつのケーキだけのときもあれば、プリンとシュークリームの組み合わせ、また夏場にはアイスクリームの組み合わせなんかもあります。係りの職員も、自分が食べるわけではないのに、出来るだけおいしそうなものを選んできますね。

(ついつい、それを見ていると、職員も仕事の帰りに買って帰りたくなります・・・)



ちょうど、今日がその誕生日会の日でした。


今年度、最後の日ですね。今日は3月のお誕生日の方で、全部で7名いました。



皆さん、おめでとうございます。


プレゼントを渡した後は、各担当の職員さんよりのメッセージが読まれます。例えば、「これからも、作業を頑張って下さい」とか、「いつもみんなと仲良くして下さい」とか・・、「得意な○○をこれからも励んで下さい」などなど・・・


いくつになっても、誕生日(誕生日プレゼント?)は嬉しいものですね。特に、みんなで祝ってもらえれば・・・




さあー、明日からは新年度・・・。また気持ちを新たに頑張りましょう!
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もう3月も終わりなのに・・・

2010年03月29日 | Weblog
今日は3月29日・・・、もう3月もあとわずか・・・なのに、この天候は?


朝から天気予報に関係なく、晴れた青空が見えていましたが、仕事が始まる頃には雨が・・・。そして、しかたなく屋内で作業に取り組んでいると、雨もやんでまた青空が見えてきました。ところが、昼頃には少しみぞれ混じりの雨が・・・・。なんちゅうー天気だ!と、予定が立てにくい天候です。


おまけに少し3月にしては肌寒いですね。(天気予報では、2月下旬から3月上旬の気温だとか・・・)



利用者の方は、週の初めということもあり、あまり外へ出たがりません(まあ、気持ちは分かりますが・・・)。


うちの施設では、屋内作業(特に雨や寒い日の定番作業)として、ステップル作業というのがあります。柱や壁にコードを取り付ける「コ」の字型の部品を作る作業です。(見たことがあると思います)


ゴムの部分に釘を入れ込むだけの作業なんですが、(単調にもかかわらず)皆さん一生懸命取り組まれます。かえって単調なのが取り組みやすいのかもしれませんね。一応、業者さんの下請け作業でもあるんですが、屋内作業としては、非常に助かっています。

重度の利用者の方も、これは取り組みやすいのか?ほとんど全員が参加出来ます。その点もいいんでしょうね。


たまに業者さんから、急ぎの仕事として発注されることもありますが、そういうときは休日体制に利用者の方に、参加を促せば、多くの方が来てくれますね。(取り組んでいるのが楽しいようです)



重度の利用者の方には、取り組みしやすいような道具を作ったりもしています。たくさん出来たことを意識出来るようなボード(完成した数が分かります)も作ったりします。


今日も、こんな不安定な?天候なので、(また月曜日なので?)利用者の方はこの作業に励んでいますね。




それよりも早く春が来て欲しいですね。
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猿害・・・?

2010年03月24日 | Weblog
今回は、利用者さんの話とはちょっと離れますが・・・・


施設の作業場面として、施設の裏側に栗園(山)があります。また、その奥(上のほう)には椎茸のほだ場があり、利用者の活動の場面ではいろいろ活用できています。ただ、最近は、栗のほうは長年経過しており、随分枯れたりして、実際に残っているものは少なくなりました。(栗も、最盛期は200kgほど収穫出来た頃もありましたが、最近はそれも昔の話・・・収穫もままならぬ・・・って感じです。)


そこで、せっかく大きな作業場面であるのに、ほおっておくのはもったいないというこで、丸裸状態の山の斜面へ、施設長の提案で、最近植林を始めました。将来的に活用できる木を植えていこうということです。

連日、施設長が率先して、職員が順に植林をしていきました。200本以上はあると思われます・・・。



ところが・・・



以前にも書きましたが、この山にはいろいろな動物が住んでいます。

猿を筆頭に?鹿やイノシシ、またウサギやイタチなんかも・・・ 狸もいるようですね。


以前は、それほど問題もなく共存?してきましたが、自然の中で変化があったのか?はたまた個体数の増加が原因なのか?山を降りて、餌を探しにくる動物が日増しに多くなってきました。


一番被害がひどかったのは、山の上のほうにある(ほだ場の)椎茸です。

収穫に行くと、ひどいときには何も残っていません。これはいろいろな動物が食べるようで、まるで、動物のために置いてある状態になっています。(もちろん本来は、収穫し、利用者が食べたり、出荷したり、地元の販売所に置いたり・・・のためです)


また、元々あった栗も、大きいのや綺麗なものは、全部動物が食べてしまいました。

これも枯れていった原因のひとつでもありますが・・・



そこで、まず最初の植林の際は、周辺にネットを張り、守りました。ある程度の効果はあったようです。ところが・・・



鹿やイノシシ等は、これで防ぐことが出来ますが、猿は行動範囲が広く、またはっきり言って利口です。いつの頃からか、集団で住むようになったようで、小猿も見られます。20匹以上の集団ですね。


今回の問題は、この猿です。



先日も、職員が植林(穴を掘って、そこに苗木を入れていきます)していると、周りで猿が見ていて、職員が次の場所へ移動するなり、植えたばかりの苗木を引っこ抜いて、根っこをかじったりして、結局ほとんど引き抜かれました。(職員の話では、振り返ると、もう猿が来ていて、今植えた木を・・・って感じだったそうです)


世間でも結構猿の影響はあるようですね。


今のところ、森林組合等さまざまなところで対策を聞いていますが、いい方法はないようです。ネットでも、そういうサイトもあり、世間でもいろんな方法で対応されているようです。ただ、決定的なものはないようで・・・


今しばらくは、植林を中断し、様子を見ています。



猿は、全然人間を怖がることはなく、以前も収穫した多量の枝豆等を支援員室隣に干しておいたら、そこに多数の猿が来て食べていました(支援員室から、そこへは目の前です・・普段は喫煙場所になっています)。


また、椎茸のほだ場では、山だけでなく道路沿いの平坦地にもあるんですが、そこへも猿はやって来て、椎茸の生えるほだ木を積んだところを(椎茸をとって食べるだけでなく)崩していきます・・・多分、これは遊びの一部? せっかく利用者と一緒に井桁積み(漢字の「井」の字のように何段にも積んでいきます)したほだ木を崩されると、結構ショックです。



ほんと猿害です。



動物園で見る「猿」はかわいいですが、自然にいる猿は問題ですね。


一番いいのは、以前のように共存出来ることでしょうが、餌の問題等、なかなかクリアしなければ課題が多いですね。


利用者の作業場面を守るためにも、いろいろ考えていきたいと思います。
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音楽療法の体験

2010年03月21日 | Weblog
前回の続き・・・


今回、余暇活動の取り組みとして、音楽療法の試みをしていただきました。

有名な音楽関係の店から、老人ホーム等を中心に行われているという音楽療法を、一度体験しては・・?という話があり、当日2名の講師の方に来ていただき、実際に利用者さんと一緒に体験しました。


まずは、楽器を使っての導入・・・

利用者の方が、何が始まるのか??と不安がっている状況で、うまく雰囲気を和らげていただき、ちょっと面白そう・・という感覚を与えて、そこから実際に様々な取り組みが始まりました。


各個々に楽器を渡して、実際に鳴らしてみたり、身体を動かして一緒に歌を歌ったり、内容は結構面白かったですね。


利用者の方々も、外部から来られたこともあり、いつもの職員の余暇活動の取り組みと違い、新鮮な感覚で接することが出来たようです。感想を尋ねてみると「面白かった」「ありがとうございます」「また来てください」等々・・・


今回の取り組みは、あくまでも体験的な内容だったため、実際に計画的に取り組まれると、もっと内容が深くなっていくと思います。


実際に来られた講師の方も、「皆さん、落ち着いて早く慣れて、受け入れていただいたので、よかったですね」とのことで、今後は利用者の方の希望や、職員側の受け入れ体制等を相談して、継続していくかどうかを検討してことになります。



私も、今回参加させてもらい感じたことは、音楽療法の実践は、長いスタンスで計画していくことが必要ですが、試みていただいた方法は、今後の余暇活動や作業時の音楽的な取り組みで、活用出来るものだなあということです。


土曜日ということで、参加出来た職員も少なかったのですが、職員全体で前向きな余暇活動の取り組み方法も、こうした体験的なものも含め、模索していく必要があるでしょうね。
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余暇活動って・・・

2010年03月19日 | Weblog
利用者の方が、休日や平日でも入浴や作業のないときにどうして過ごされているのか?どううまく時間を使っているのか?これは、長年の課題です。


一部の利用者の方は、自分なりにTVを観たり、本を見たり、他の利用者さんと歓談したり、また持っているおもちゃや道具で遊んだり・・・。

結構、いろいろなことをして過ごされているようです。


もちろん、これは自発的な部分もありますが、担当の職員等がアドバイスしたり、本人の興味あるものを購入したりしてして、促していった経過もあります。


元々、TV好きな方は、自分用のTVを購入して一人で観られるようにしたので、ゆっくり自分の時間を過ごされています。(ほんとに、TV好きな方は、作業が終わり、普段着に着替える前に、まず自分のTVのスイッチを入れる・・なんて方も多いですね。一般の方が、帰ったら、まずTVのスイッチを・・・と同じですね)



こうした方は、それなりに場面や状況、その他それに見合う(本人の興味ある)物を準備すれば、自分なりに使える訳ですが、ところがなかなかこの時間の過ごし方が分からない・出来ない方がおられます。


これは重度の利用者の方に限らず、軽度の方にも多くみられ、逆に何をしていいか分からずに、イライラしている方もいます。



こういう方は、逆に職員のほうでアドバイスをしても、自分の納得がいかないものだと、受け入れてくれません。(中には、職員と話したり、接することが一番好きな方もいますが、これは職員も様々な仕事をしているため、時間が十分にとれないことが多いですね。)



全体として考えれば、こうした余暇的な時間の過ごし方を考えるときに、皆さんの興味事を見つけ出し、まず最初の試みをしていく必要があります。



一応、職員業務の中に、余暇対応(余暇の計画や立案、準備等)の係りを作っています。その係りになっている職員は、主に週休2日でない土曜日の午後や、平日の夕方の時間を使って、いろいろな取り組みを提示し、興味・関心ある利用者の方の参加を募り、自分の余暇的な時間のすごし方のきっかけを作っています。


これはあくまでも、きっかけ作りになるので、強制はしません。参加自由であり、なかには娯楽室や自室で何もせず、ぼーっとしたい方もいますから・・・?


ただ、最近は職員側の怠慢なのか、どうしても提示する内容が、マンネリ化し、利用者の方も飽きてきたようです。(参加者の減少が、それをあらわしています)



そこで、施設外部の方の登場・・ということで、以前にも書きましたが、ボランティア等も含めて、外部から余暇的な取り組みや利用者の方の興味を持てるようなことをやっていただける方を呼んで、皆さんの刺激になることを・・と考えて取り組んでいますが・・。


これは次回に報告を・・・
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大好きな職員さん・・・?

2010年03月16日 | Weblog
利用者さんの中には、非常に特定の職員を好きになる方がいます。


女子の利用者さんだったら、ちょっと若いジャニーズ系?(とは思わないですが・・)の職員が・・・。また男子の方だったら、かわいい感じの職員が・・・、それぞれはっきりと、好きな気持ちを訴えていますね。


女子の方では、好きな男子職員さんと、交換日記をしていた人もいました(最近は、趣きが変わって、違う職員になったようですが・・)。先日のバレンタインデーにも、買い物外出のときに買ってきたチョコレートを渡している方もいました。

なかなか正直な気持ちで接しているので、見ていて気持ちはいいですね。まあ、対象になっている職員は、少々困っている人もいましたが・・・。



ところが、最近 重度の男子利用者の方が、特定の女子職員を好んでいるのか?よく後をついて回っています。この方は、言葉を持たないため、気持ちを確かめる方法が見つからないのですが、この職員が支援員室へ戻って、仕事をされるときも、よくついて来ては、支援員室の玄関の戸のところで、ずーーっとその職員のことを、目で追っています。


戸のところで佇んでいるので、ちょっと入り口の出入りに支障があるため、支援員室から出てもらおうと思っても、身体が大きいこともあり動きません(力のある男子職員が試みても駄目でした)。

ところが、この女子職員が支援員室を出て行くと、すぐに後を追いかけて、全然動かなかったのがうそのように、すっと姿がいなくなってしまいました。


別に、この女子職員の身体を触るとか、セクハラ的な極端な行動は見られないのです。ただ、後を追いかけ、姿を見ているのがいいみたいなのです。



周りの職員の中では、彼(男子利用者さん)は彼女(職員)のファンなのかも?って冗談も出ています。そんな行動が見られますね。



この女子職員の方は、また他の利用者さんからの、攻撃対象にもなっています。別にこの方は、何をしたわけでもないのに、ある男子利用者の方から、つねられたり、蹴られたり・・・。これもひとつの愛情表現だったのでしょうか? これは、実際に攻撃行動になっていたので、離れるような対応方法をとりましたが・・・。


きっと、男子利用者の方からは、引き付けられる何か強く感じるものが、彼女にはあるのかもしれません。(まあ、彼女のほうは非常に迷惑だと言っていますが・・・)



職員のほうでも、利用者さんに嫌われるよりは、むしろ好かれるほうがいいと思います。まあ確かに、その気持ちを表す行動も問題あるかもしれませんが、ある意味魅力があるということでしょうね?
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施設交流のボウリング大会に参加しました。

2010年03月05日 | Weblog
都道府県の知的障害者施設協議会が主催する施設交流を目的としたボウリング大会が行われました。


以前は運動会等も催されていましたが、場所的な問題や参加施設の減少等、様々な要因で、今回のボウリング大会へ移行していった経過もありますが、今回の大会も、主に地元ボウリング場に近い施設が集っています。(7施設が参加しました)


施設内でも、ボウリングを希望する方を中心に、数回に分けて取り組みはしています。ただ、今回のは、他の施設も参加しているということで、少し趣きは変わってきます。

また、施設交流が目的であり、施設対抗ではないので、競争意識はありません。
(それは別の種目の大会があります)



少し早めのお昼御飯を食べ、参加者が出発しました。


普段、外食や買い物に行っている場所なので(またボウリングにも)、初めての場所ではなく、皆さん違和感なく行動出来ていました。


ちょっと残念ながら、いつもはボウリングのレーンにガーター避けのガードがあるところもあるんですが、今回は参加施設(人数)も多く、うちの施設の利用者の方には回ってこなかったようです。


そのため、点数がいつもほど出ずに、ちょっと寂しい気もしましたが、利用者の方は、そんなことより、交流出来たことやボウリング大会に参加したことのほうが嬉しかったようです。主催された方も、その点では納得されているのではないでしょうか?


まあ、レーンのガードがあるほうがいいのかどうかは、人によって意見は違うと思いますが、基本は”楽しめたらいい”ということでしょう。




帰寮されたときの利用者の方の表情が、非常に満足そうだったので、職員側も行ってよかったなあ・・・と思います。



各都道府県でも、施設の数も増え、なかなか施設間の交流などは、持ちにくい状況だと思います。まず、行事時の職員数の確保や利用者を含めた人数の移動手段等、様々な課題も多いです。

(実際、同じ法人の施設でも、交流するには多くの課題をかかえています)



今回はボウリングでしたが、より交流という意味合いでの行事(内容)がもたれたら、いいと感じます。


他府県の取り組み等ありましたら、また教えていただければ嬉しいですね。

コメント (2)
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