知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

支援員室の模様替え

2009年02月24日 | Weblog
来期に向けての職員数の増加の伴い、職員室(支援員室)が狭くなってきました。


建物の構造上、職員室の増設は出来ないため、どうするか?いろいろ考えましたが、最終的に業者に依頼して、現在の職員室の広さのまま、机の配置等を考えてもらいました。

すると、今の机のままでは入りきらない・・とのことで、いっそ全部机を入れ替えてしまう案が出て、それを採用しました(もちろん、新規の机の購入等に際し、大幅な予算が必要になりましたが・・)。



予算や現在のものを利用も考えて、一番最適な方法を取り入れました。

今までは、ひとり一台の机でしたが、広めの机を2人で使う方法で、以前に比べそれぞれが10cmほど狭くなりますが、なんとか出来ました。


今日はその導入の日です。



朝から、職員それぞれが自分の荷物を、一旦他の場所へ移動し、古い机は必要な場所へ移動しました(古くなった場所と交換です)。椅子は、そのまま使用します。


ちょうど、今日は利用者の方は、寮外へ出る行事があったため、職員と共にほとんど昼間はいませんでした。その間に、業者の方が来られて、全部入れ替えが始まりました。


年に一度、職員室の席替えはしますが、これほど大規模の移動は初めてです。


気分転換にもなると思います。明日からは、気分一新・・・したいですね。
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またまた新しい職員さんです。

2009年02月15日 | Weblog
先月に新しい職員さんの話をしましたが、今月もまた2名の職員さんが来ました。

今回も、来年度からの新規採用の正職員さんですが、2月から研修も兼ねての嘱託での勤務です。男女それぞれ1名ずつで、20歳台の若い方ですね。



ほとんどが、今まで全然違った環境で生活して来られたので、こうした知的障害者の施設というものを体験するのは初めてのようです。

最初は、様々な利用者の行動や言葉に驚かれていましたが、徐々に慣れてくると、個々に対応することが面白くなってきたようで、毎日が発見の連続のようです。


私たちも、新しく来られた職員さんが、こうした施設の様子を見て、拒否反応を示される方がいたら・・・なんて、非常に心配でしたが、案外皆さん(驚きはあっても)嫌な感情や拒否的な態度は見られないようですね。ほんとに安心します。


まずは、利用者の方の名前と特徴を覚えて下さい・・と、利用者の名簿を渡します。おそらく、これには最低でも1ヶ月はかかると思います。

それぞれ、特徴のある方や、よく問題行動を起こされる方等は、さすがにすぐに覚えていただいています。


また、一緒に作業に取り組んだり、話をすることで、覚える人数も一気に増えてきたようですね。

様々な行動を見ていると、人間観察という意味で面白い・・という感想を聞きました。なるほど・・・と、こちら側も、利用者を個々に捉えることで、それぞれの個性や性格、行動パターンや好き嫌い等まで、見出せることになりますね。

さあ、次はその対応になります。

それは、実際にその場にいる先輩職員の対応を観察し、また実際に自分で対応してみて、うまくいくのか?または全然駄目なのか?体験することで、ようやく分かってくるものですね。


確かに利用者の方との人間関係は、なかなか作りだすのは困難です。時間も根気も必要です。それは、これからの課題となっていくのでしょう。


これから、永きに渡って職員として取り組んでいって欲しいものです。期待大ですね。
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楽しいはずの食事が・・・

2009年02月10日 | Weblog
毎日の生活の中で、やはり一番楽しみなのが「食事」の時間でしょうね。


朝・昼・おやつ・晩と4回の食事場面があり(おやつは別かな?)、それぞれ利用者の皆さんは、食堂へ集まって一緒に食べています。

施設によっては、少人数でテーブルを囲み、ゆっくり食べられているところもあるようです。


うちの施設は、食事全般を給食業者に依頼しているため、出来るだけ効率よく食べられるように(暖かさや量等も含め)、皆さん同じ場所で、同じ時間帯で食べるようにしています。

食堂も、そのように作られており、若い人から高齢者まで一緒に食べています。



当然、様々な健康管理がなされているため、食事量等に制限のある人、その病気に合った食事メニューや、また細切れの方や、魚の骨取りの方、さらには食器やスプーンや椅子まで・・・それぞれに合った方法で準備されています。

全員一緒ということで、皆さんの席が事前に決めてあり、それぞれが「準備が出来ました・・」という放送により、入室して席につきます。


なかには、皆が集まるのが待てなくて、先にお箸をつけてしまう人、お茶ばかり先に飲んでしまう人・・・等、さまざまです。


お昼ごはん時には、職員もたくさんいるため、自分の隣に好きな職員を呼んで食べる人もいます。

もちろん、利用者の方どうしで、楽しく会話をもたれる方もたくさんいます。



おおよそ、約1時間の食べる時間を設定していますが、早い人になると3分くらいで全部平らげて、さっさと自分の居場所に戻る人もいます。逆に、全然お箸をつけずに、他の方が終わる頃に、ようやく食べ始める方もいます。(当然、食べる時間が少なくなりますが・・・) また、始まって30分くらいたってから、食堂へ来られる方もいます。
それぞれに、個性?があり、食事の設定された時間内ならば、自分の思う方法で食べていただければ・・と考えています。


ただ、時間設定をしているのは、給食業者の方に迷惑のかからないようにするためでもあり、また終了後の食堂の掃除を、利用者の代表の方(月交代)で行ってもらっているためでもあります。自由すぎれば、そういう方々に迷惑がかかるためですね。



栄養士さんが、毎週掲示されているこんだて表・・・。皆さん、これが楽しみなようで、字の読めない方は、読める方に聞いて、楽しみにしたりしています。





でも、ときどき・・ その楽しい食事時間を台無しにする方もいます。


原因ははっきり分かりませんが、自分が気にいらないときや、情緒不安定なときに、いきなり食事の載せてあるトレイごと、床へ放り投げる方がいます。もちろん自分のものなんですが、そういうときは、自分ですぐに片付けてもらい、食堂を退席します。(当然、その食事は食べられませんね)


また、前回に書かせてもらったような「お茶にこだわる」人は、各テーブルに置いたお茶を自分のコップにナミナミと入れて飲んだり、またあふれさせて、周りの方に迷惑をかける方もいます。(すぐにヤカンが空っぽになることも・・)


さらに、(食べずに)大きな声をあげたり、他の方の食事を横取りしたり・・・、施設の食事場面では、必ず見られる光景かもしれません・・。



それでも、やはり一番楽しい食事時間を大切にして、みんなが機嫌よく明るく楽しく食べられるように、職員も考えていきたいですね。


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洗濯物のこだわり

2009年02月07日 | Weblog
施設では、洗濯については重要な仕事ですね。


専門の方がいたり、利用者の中で当番制になっていたり、職員が仕事の一部で取り組んだり・・・、それぞれの施設で様々でしょう。


うちの施設では、2つの棟で人数の多い方の棟では、専門の方が昼間に仕事として取り組んでもらっています(福祉就労として)。もうひとつの棟では、比較的人数が少ない(半分程度)ため、職員の仕事として取り組んでいます。

また、自分で洗濯機・乾燥機が使える方は、それぞれで取り組まれています(少数ですが・・)。



着替えて洗濯に出した衣類が、ちゃんと返ってくるか?
これは、利用者の方にとっては、とても重要なことのようですね。あまり気にしない方もいますが、衣類を洗濯に出した、その後から、ずっと気にして洗濯室の前に陣取って待っている人もいます。(専門でされる方には、相当迷惑のようですが・・)


洗濯という技術は、思ったより難しいようで、以前は自分で取り組まれていた方もいましたが、「すすぎ」が不十分だとか、「洗う」時間が短すぎるとか、待てずに全部途中でスイッチを切ってしまう人とか・・・何度か支援を受けて技術向上を目指しましたが、結局それ以上上達しなかったようで、衛生上の問題等から、最終的には洗濯にだして洗ってもらうようになりました。

そういう方は、意識も強いため、自分の出した洗濯物の種類や枚数も心得ていて、「○○が戻って来ない・・」等の苦情も出ます。一度に多量のものを洗うため、ときには大きな衣類の中に混ざってしまうことも、しばし・・。探しておきます・・と答え、見つかったときは知らせるようにしています。



施設では、各利用者の方の洗濯物の返却棚が用意されていて、意識出来る方は、自分で持ち帰られます。それが出来ない方や、うまく整理出来ない方・・等は、職員のほうでそれぞれのロッカーに片付けます。


中には、洗濯物に異常にこだわりがあり、常に自分の洗濯物入れ(衣装ケースやロッカー)が、満杯でないと落ち着かない方もいて、他人の衣類も勝手に持ってきて、満杯になることで満足される・・・という、他人には迷惑なこともあります。

またタオルに異常に執着心があり、常にタオルを持っていないと落ち着かない方・・・もいます。つまり、棚から他人のタオルを持ってくることも常です。(これも他人には迷惑ですね)


幸い、なくなってパニックになる方は、ほとんど自分で洗濯をされます。また職員で管理することもあります。



最初の洗濯物のこだわりの方については、洗濯物を片付ける場所を狭くしたり(満杯量の調整)、本人の衣類の量を増やし、集める洗濯物と普段身に着ける洗濯物を分ける・・等の方法をとっています。
それでも、まだまだこだわりはなくなりません。相変わらず他の利用者に迷惑をかけています。


次のタオルのこだわりの方は、自分専用のタオルを用意すること(数十枚ですが・・)で、随分減りました。ただ完全になくなったわけではなく、ときどき他人のタオルや寮のタオルを持ち歩いているときも見られます。


集団生活での洗濯物の管理は難しいですが、それぞれの特性を考えながら対応している状態ですね。



皆さんの施設でも、面白い方法や話があればお教え下さい。
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無事退院しました。

2009年02月03日 | Weblog
「お正月早々・・・」の記事で入院していた利用者の方が、今日無事退院されました。


朝から、隣町の大きな病院へ、私と担当者の職員で迎えに行きました。

骨折の方は、それほどひどい状態ではなかったのですが、ギブスが取れて、その後のリハビリに移るまで、少し時間を要しました。
本人は、痛みはそれほど強くなかったようですが、元々我がままな性格もあり、一度楽な状態(今回は病院で寝て、ご飯も介助で食べさせてもらえる・・)があったため、その後はどんどん面倒がって、動くことも嫌がり、付き添っていただいていた家政婦さんを、ちょっと困らせていたようです。


それでも、リハビリで少しずつ歩く練習をし、徐々に長い距離が(介助を伴って)歩けるようになったため、今回退院の運びになりました。



施設に戻ってからも、今しばらくは自力歩行は無理なため、普段は車椅子での移動になります。ときどき、職員の介助で歩行のリハビリを行う・・ということですね。

今日も、お昼ご飯は、自分でスプーンを持たず(元々スプーンで食べていました)、職員の介助を待っています。まあ今日は・・・ということで、職員も介助を交え、出来るだけ自分で持つように仕向けますが、駄目です。
まあ、気長に自分で食べるようになるまで待ちましょう。



今日から、宿直職員を中心に様々な援助が必要になります。大変ですが、これも仕事と割り切って・・・(ただ、設備環境が整っていないため、この点が苦労します)。
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