知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

新型インフルエンザがやってきた!

2009年11月30日 | Weblog
新型インフルエンザがニュースに出てから、随分となりますが、施設では全然そういう気配もありませんでした。


周りでは、(特に近辺の学校関係では)学級閉鎖もあり、子供が感染したみたいだ・・とかの話はありましたが、それも遠い話に感じていました。


ところが・・・・


ついにやってきました。

先週、急に体調を崩された利用者の方(高齢です)がおられて、通院すると「新型インフルエンザだ」とのことで、さっそく担当医の支持により、施設内での隔離状態になりました。


隔離といっても、施設には特に専用の個室はありません。そのため、その方はたまたま2人部屋におられたため、もう一人の方を違う部屋へ移ってもらい、発症したその方のみにしました。


出来るだけ居室からは出ないように心がけてもらったんですが、それもちょっと困難・・・。まあ、自分が「病気だ」と意識してもらえれば、布団の中に滞在してもらえました。

食事も、その部屋で一人食べてもらいました(職員は・・・喉詰めもありうるので・・・一人付き添っていました)。



周りの高齢者の棟の方も、しばらくは全員検温で様子観察・・・。


もちろん、職員も十分気をつけて・・・


この時期に、家族に発症した人がいれば、休んでもらいました。


で、なんとかこの事態は乗り切れました。


利用者の方も、職員も全員発症せずに乗り切れたようです。


でも、まだまだシーズンは始まったばかり・・・。体調管理と健康観察はかかさずに行っています。


高齢者の中には、いろいろな疾患を持っている方がいます。やはり、その点も十分に気をつけていかなければ・・・と思います。



施設は、ある意味閉鎖された空間なのに、どこから入ってきたのだろう・・?というのが、不思議です。外部との接触といえば・・・・??持ち込んだのは、やはり職員なんでしょうか?

利用者が外へ出る機会といえば、通院や外出がある程度ですね。潜伏期間がどのくらいか分かりませんが、最近では、外へ行く機会がなかったので、やはり・・・?



一度、発症すると広がりやすいため、施設は一人でも発症者が出ると、ちょっと大変ですね。気を引き締めていきたいですね。
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敵はおサルさん!

2009年11月23日 | Weblog
秋も深まり、いよいよ冬支度の時期がきました。


施設の裏山の動物たちも、冬支度のためか、餌探しに山を降りて、施設の近辺や近くの民家にやってきます。(どんな田舎だ・・・と思われるかも?)

毎年、必ずやってくるのがおサルさん。


裏山の椎茸の栽培用のホダ場には、たくさんの椎茸が出来ていますが、実際に収穫に行くと、ほとんどが採られています(盗られて・・と言った方がいいかも)。


裏山は栗もなっているのですが、これも大きないい栗は、早々と食べられています。

また、古い木が枯れてきたため、新に苗木を植えましたが、これも鹿が新芽を全部食べてしまい、なかなかうまく育ちません。

ほんと山って、ある意味、動物との生存競争になります。



最近、授産部のほうで、黒豆を収穫しました。そのため、それを干すのに、施設の支援員室のそばに喫煙用のコーナーがあり、そこが一番風通しもよく、雨もかからずに、いい場所だったので、干しました。

ところが、翌日にはどこからか、その場所を探し当てたようで、おサルが寄ってきました。
そこは、支援員室から数メートルの場所で(戸を開ければすぐ)、人間に一番近い場所でもあります。もちろん屋根の下・・・。


それでも、お猿さんたちはかまわず、その黒豆を食べ始めました。人間が来ても簡単に逃げずに様子を伺っています。まったくかしこい・・・というか?


このままでは、せっかくの大事な黒豆(授産部の部長さんは、黒いダイヤだ・・と言って期待しています)を全部食べられかねません。


この日のうちに、干す場所を変えました。


・・・と言っても、ここよりいい場所はないのですが、食べられてしまうよりは、ちょっと環境の落ちる場所で干すほうがいい・・ということです。



お猿さんの中には、結構子ザルが混ざっていました。・・・ということは、親子の集団なので、結構数がいると予想されます。
このときも、6,7匹が来ていました。



毎年、お猿さんだけは、イタチごっこになり、いろんな方法で防いでも、必ずやってきます。


利用者さんのせっかく作った椎茸や野菜等を、山の動物たちに食べられてしまっては困ります。(販売所や、出張販売等で結構売れています)


強行手段には出ないと思いますが、またいい方法を考えていきたいと思います。
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施設職員って嫌なのかな・・・?

2009年11月20日 | Weblog
宿直体制的に、女子職員の数が足らなくなった等の理由があり、この時期に募集をしました。


毎年、秋から冬にかけて、職員募集をしますが、必ず数名は連絡が入ります。


ところが、今年はまったく・・・。

一応、地元のハローワークや新聞広告等にも出していますが、まったく・・・



こういう仕事がないという時勢でも、やはり施設に勤めるということは、勇気がいるのでしょうか?(じゃあ、今働いている日本中の方はなんなの・・?と言いたくなります)

2人ほど連絡がありましたが、面接後に相手側から断りの電話が・・・。


(結局、施設に勤める自信が持てない・・とか、なんとか・・・の理由で・・・。)


近隣の福祉系大学、専門学校等にも、卒業予定者や卒業後の就職未定者等に当たってもらいましたが、全然・・・・。

聞くところによれば、最近の福祉系の学校の卒業生は、こういった福祉系に就職しないそうです。

その理由は・・・?

まずは募集時期が遅い・・・(一般的には夏ごろに就職活動しますね。福祉施設は人員募集が新設以外は、非常に遅いです)
どんな仕事をするのか、不安が大きい・・・
3K、5Kと言われているほど、仕事がきついかも?
汚い仕事と感じる・・・等々・・・


確かにこういう理由は理解できる部分もありますが、じゃあどんな仕事だったらいいのか?と思いますね。尋ねてみたいです。


先日、東京都知事が「仕事を選んでいる」という意味のことを話していました。別にこの言葉に同調はしませんが、その傾向は確かにあると感じますね。



ハローワークに尋ねると、専門職のイメージもあり、何かの資格がいるのか?みたいにも聞かれるそうです。何もいりませんね。やる気だけです。


うちの施設でも、福祉系の専門大学出身の方もいれば、一般の大学卒、高校卒、中学卒、またいろんな仕事を経験してきた人、まるっきり違う職種から来た人・・・と様々です。

もちろん興味ややる気が出て、仕事をし始めてから、新たに資格を取る人もいます。



皆さんの施設では、どうですか?


一番の問題は、福祉系の学校で学ばれた方が、その専門知識を活かさずに、別のところへ行くということです。

最近、実習生でさえ少なくなってきました。学校から依頼はありますが、本人が途中で実習をやめることです(つまり、資格を取らないということですね)。



また、もうひとつの問題は、若い方の福祉離れですね。これは将来的に怖い問題ですね。

やたらと、施設や老人ホームは仕事がきついとか、汚い・・なんてあおっているTV番組やマスコミも問題です。見ていていく気になりませんよね。




10年前は、面接で落とさなければならないほどの募集がありましたが、たった10年ほどで、日本はこれだけ変わってきたんですね。悲しいことです。


ほんと、募集して人が来なかったら、どうしましょうか・・?真剣に悩んでいるところです。

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施設整備の充実 衛生面?

2009年11月14日 | Weblog
最近、新型インフルエンザの流行もあり、施設側もその対策が必要になってきました。今のところ、罹患者は出ていませんが、隣の小学校や近辺の学校、施設なんかも入ってきているようで、十分注意が必要です。


先日、その対策のひとつとして、空気清浄機なるものを導入しました。(よくTVのCMなんかで、ウィルス除去なんて言ってるやつです)


まだ機器の方は数台入っただけで、今は試運転状態・・・。本当にこれが効くのか??ちょっと心配はありますが、結構臭い除去も出来るし、加湿器にもなるというので、使い勝手はいいかも・・・と思います。(利用者が勝手に触っても、大丈夫なように「チャイルドロック」もかけられます。)



はたして結果は・・・?

これはまた後日・・ということでしょうね。



これからは、新型だけじゃあなくて、今までの季節性インフルエンザや、普通の風邪も流行ってきます。特にそうした病気が出たときに、実力を発揮してもらうのが、一番の目的ですね。(出ないようにするもの目的ですが・・)



利用者の反応は・・・?


また、職員が訳の分からないもんを置いてる・・・くらいにしか思ってないかも?


今のところは、利用者が多く集まる娯楽室や、出入りの激しい玄関等に置いていますが、本当は臭いや雑菌の多い、トイレ用が欲しいですね。こういう場所を、どちらかというと一番きれいにしておくのがいいんですが・・・。


よく、施設は独特の臭いがする・・・と言われます。病院とは違った臭いらしいです。

私たち(職員)は、毎日仕事をしてると感覚が慣れてしまっているのか?マヒしてしまっているのか?分かり難いです。(ただ、数日休みがあって、出勤するとちょっと感じるときもあります)


外部から来られた方に聞くと、あるようですね、臭い・・。



それも悪い印象になりかねないので、こういう部分も気をつけていきたいですね。

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第3班の旅行・・・日帰り旅行に行かれました。

2009年11月10日 | Weblog
先月に第1班がUSJに、また第2班は温泉に一泊旅行に行かれました。
そして、今日、第3班として主に宿泊が困難な重度の利用者の方を中心としたグループが、ホテルの豪華な昼食を食べに行かれました。


朝はなんとか天候も曇り気味で、問題なかったのですが、昼からは少し雲行きが怪しくなり、少し雨も振ってきました。

そのため、予定を繰り上げて、近辺散策を取りやめ、早めに帰寮されました。


このグループは、一番の楽しみである食事をメインに置き、フルコースのフレンチを食べたようです。
ただ、フルコースというと、料理が順番に出てくるため、一気に食べてしまう人には、ちょっと待てない・・ということもあります。逆にゆっくり食べる人には、どんどんテーブルの上に料理が来て、置き場所がなくなる・・なんてことも・・・。


今日は、それを事前に知らせてあったのか?うまいタイミングで持ってこられたようです。


「おいしかった?」と参加した利用者の方に尋ねると、「おいしかった!」という声が聞こえてきました。

逆に引率した職員に尋ねると、中には「普段、ああいった(おしゃれな)料理を食べてないから、よく分からなかった・・・」なんていう答えも。これはいいのか悪いのか?まあ、施設職員の安い給料では、なかなか”ホテルで食事”は難しいかも?なさけない・・・話ですね。



しかし、いつもの決まった食事に比べたら、きっとおいしかったんでしょうね。


第3班の旅行は、日帰りなので、引率職員の体制も厚くできます。そのため、ほとんどがマンツーマン状態なので、いつも以上に援助も得られ、さらに楽しむことも出来るようです。


今日は残念ながら雨天のため、途中で切り上げることになりましたが、利用者の中には軽度の方でも、一泊はしんどいから・・・という理由で「わたしは日帰りで料理だけ食べに行く」と、自分から選択される方もいます。それは自由なので、本人の希望を優先しますが、はたして、どちらが楽しいのか?判断が難しいですね。
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夜勤勤務・・・、夜中は寒いです。

2009年11月08日 | Weblog
昨晩は夜勤勤務でした。


うちの施設では、男子の夜勤者は夜中の2時の見回りがあります。

施設が増設されて、全体を回るのは結構広くて時間がかかります。特に、夏場は問題なかったのですが、ここ数日寒さが感じられ、夜中の見回りの時間は特に寒いですね。


夜間は、利用者の方は意外に静かに寝ておられるので、こちらも静かに見回りしています。若い方はあまり見られませんが、高齢者の方は、夜間にトイレに行かれる方も多く、見回りの際に出会います。


時間的にも、人間以外の裏山の動物たちに出会うことも・・・。


本当にすぐそばまで鹿が出てきたりします。(懐中電灯を向けると、すぐに逃げていきますが・・)



数年前までは、夜間も寝られずに起きたり、うろうろする方もいましたが、生活リズムが出来、夜間は同室者の迷惑にもなり、出来るだけ寝られる状況を作ることにも努力し、最近では静かな夜間になっています。


夜勤が始まった頃は、さあーー夜中の(今まで見たことのない)状況が見られるかな?と思いましたが、そういうこともなく寝られている方が多いですね。


ただ、夜間に水道から水を飲んでおられる方(多飲です)、こだわって?自室以外へ行って寝られる方、早くから(夜中の1時2時)布団を片付け、もうすでに着替えを済ませている方、TVを点けてただ砂嵐を観られている方等・・・、最近は随分減りましたが、ときどき見られる状況ですね。



見回り時に、排便や排尿の失敗に出会ったときは、ちょっと大変ですが(仕事が増えます)、そういう危険がある(心配される)方は、事前にトイレ誘導するとか、紙パンツを利用するとかしています。


夜中は、そういう事件は本人自身にとっても嫌なことです。出来るだけ、夜はゆっくり休みたいですね。



夜勤、ある意味面白いです。(私は生活が夜型なので、あまり苦痛じゃあないからかも?)




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施設整備の充実

2009年11月03日 | Weblog
施設整備は、やりだすときりがありませんね。もちろん、それにはお金というものが常にかかわっているのですが・・・


最低限の施設整備とは・・・?

まずは住環境。


利用者の方が快適に過ごせる居室の提供は、非常に重要です。なんといっても、毎日寝る場所なんですから・・・。

冷暖房のためのエアコンの設置、これはOKです。

居室の照明も問題はありません。

もちろん、布団や畳(フロアも)、これも問題ありません。

後は、居室の定員でしょうか?

広い部屋に一人か二人か・・・それは理想でしょうが、実際の状況はどうなんでしょうか?一人に対する畳何畳分が適切な広さなのか?今、うちの施設では、一人分は畳三畳程度でしょうか。一般の家庭の状況を考えれば、十分なのでしょうかね?


また個室や二人部屋を提供されている方は、一人分がもう少し広いですね。



つぎに浴室やトイレですね。

今年度は、施設のボイラーが耐久年数が超えたため、新たにエコ給湯設備を設置しました。ボイラーで重油を焚いてお湯を沸かすより、効率はいいそうです。


年中、適切な温度のお湯が出るようになりました。


トイレですが、障害者施設では常に清潔さを保つことは、非常に困難です。なぜか?というと、排泄が自分で必ず出来る人ばかりではないからです。逆に、排泄物を触る方もおられるし、流さずにそのままの方、便器にしっかり排泄されない方・・・様々ですね。

もちろん、職員も含めて(利用者の方も一緒に)掃除は常にしています。それでも、一日の中で汚れる頻度は、一般の会社や学校等に比べれば大きいでしょう。

(公園のトイレや、駅や一般の公衆トイレは、もっと汚れているところもありますが・・・それは、使う側の意識の問題??)


一番、感じるのは汚れよりも臭いですね。

換気扇を回したり、中にはエアカーテンなるものもあるそうですが、結構金額がはります。
どうすれば、うまく臭いをあまり出さないように出来るのでしょうね。

特に男子は、排尿の後に流さない方が結構います。(また便器以外の場所に排尿される方も・・・) そのため、臭いが残って(こもって)悪臭が漂う・・という結果になります。


よく女子職員に、男子トイレは臭うよ・・・と言われます(悲しい)。


いろいろ知恵を出し合って、考えていきたいと思います。



そうそう、先月の終わりに、各洗面手洗い場所に、ハンドドライヤーが付きました。よく一般のトイレ等にある、手をかざすとブオーンと温かいエアが出てきて、乾燥してくれるやつです。

今までは、各洗面場所には、タオルが置いてありましたが、清潔さが・・・ということで、漸くこれに変わりました。


面白いので、遊ぶ人がいるかも・・・?と思いましたが、意外に??皆さんうまく使われているようです。(残念ながら、予算の関係で、職員トイレには付けてもらえませんでした・・・)


こうして、ひとつひとつ整備できる部分を増やしている状況です。


次は何が付くのかな?
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