知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

だんだんバカになっていく施設経営者と管理職

2018年05月16日 | Weblog
私も、管理職として、以前の入所施設で25年ほどの経験をしてきましたが、それも含めての話です。



施設経営者、いわゆる施設長といわれる方々には、様々な人間がいます。


まだ、この業界が世間に理解もされず、法整備もしっかりしていない頃に、障害者施設を立ち上げられた方は、私も個人的に尊敬します。


ある程度軌道に乗った最近の情勢ではなく、当時の世間の状況を考えると、想像を絶する苦労があったと思います。




そういう方は、自身の考え方に信念を持って取り組まれているため、職員に話される際も、重みが違いますね。


ただ、その後、施設長を任された方や、親族経営で苦労なく施設長になった方等は、自身の考え方と、その施設が持っている根本的な方針が、やや食い違う場合が出てきます。


バカな施設長は、その自身の少しゆがんだ(もしかしたら間違った)信念で進もうとします。



それで大きな迷惑を被るのは、職員であり、特に利用者の方々です。




私も、いくつかの施設を見てきましたが、施設長が職員を信頼して任せているところは、それなりにいい雰囲気で成り立っていると感じます。おそらく利用者の表情が違っていると思います。
しかし、自身の考えが正しいと思い込んでいる施設長の元では、職員は「おかしい?」と感じても、直接的に言えず、結局陰口になったり、職員同士のSNS上での愚痴になってしまうことも多いと思います。



また、施設長や管理職と、一般職員とのコミュニケーションが、うまく取れていない職場(施設現場)では、施設長や管理職は、どうやって情報を仕入れているのか?が疑問になると思います。

私の以前勤務していた入所施設などは、一般職員の宿直時の会話(世間的な会話もあれば、管理職や体制等の愚痴もあります)から、一部の職員が情報を管理職等にもらしたり、またこっそりと報告したり・・・(これをチクリとも言いますが)・・・そんな情報源を元に判断したりしていました。



管理職でも、一般職員とのコミュニケーションが出来ていた方は、それなりの不満も聞き、改革や(職員自身の)希望や新たに試みてみたいこと等を知り、それを元に判断しています。私も、実際にはどれだけコミュニケーションが取れていたか分かりませんが、他の管理職よりは、はるかに情報は仕入れていたと思っています。


(ただ、一部若い・・・3年未満の・・・職員には、十分なコミュニケーションが取れていなかったため、こういう退職に至る経過になったと反省しています。)





現場の職員は、常に利用者の状況や雰囲気、その日の状態を考慮しながら、日々臨(のぞ)んでいます。

そこへ、たまたま現場にやってきて、その状況も何も知らずに、見たままの様子から、「こーしろ」「あーしろ」と支持を出し、それが現状に合わなくなると、気分を損ね、職員や利用者にあたる・・・そんな事象も何度も見てきました。



施設長や管理職は、いったい誰が、何が大切なのでしょう?


その施設を向上させるのが一番の課題なのに、実際は後退させていることに気が付かない・・・そんなバカな人間が、増えているようです。私の周りにも、恥ずかしながら見られます。





こうの業界は、世間から理解される前に、”自壊する”可能性もありますね。自然淘汰されないのも、またしょうがないのかも・・・



こんなこと書いている私も、この業界・・・長くいられないかもしれません。ブログが終了したときは、そのときとお考え下さい。はあ・・・・・
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福祉施設でのジェンダー問題について

2018年05月11日 | Weblog
いきなり大きく課題を出しましたが、最近 いろいろな方面で話題になっているジェンダー(LGBT)の方々・・・。

一応、事前に書きますが、私自身は特に偏見はありません。(若い頃にあったのは確かですが)




この福祉界隈(業界)で、ジェンダー問題と言えば、まずあがってくるのが、介護の男女の問題。保育関係の問題等ですね。


私は、介護や保育現場は経験していないので、その点については、コメント出来ません。すみません。



この業界も広いので、いわゆる3障害対象の福祉施設では、本人の障害面が前面に考慮されるため、その内面的な部分は、同じ生活内や、入所施設等での対応で、初めて明らかになることがほとんどですね。(実際に、私の経験した入所施設でも、利用者の中には、同性に対し、興味を持たれている方はいましたが、支援・対応する際の問題にはなりませんでした。むしろ、本人の障害面の理解や、対応、またその生活支援についての壁にはなっていません。)




今回の私が在籍する作業所では、職員として勤務されている方が、このジェンダーとしての生き方をされています。(以前から本人を知っていたので、改めてどうとかは感じなかったですね。)




問題は、この方自身ではなく、その存在を施設側(作業所側)がどう扱っているか?ということです。


プライベートな件なので、詳しくは書けませんが、一応女性性なんですが、ほとんど男性として生活されています(見た目もほとんど男性です)。人間的にも、非常にあっさりとした性格で、むしろ、グダグダと文句が多いのは私の方かも・・・(反省)




施設側としては、明らかに男性扱いではないのが、非常に不自然な気がします。(といって、女性扱いもなし)

男性として、利用者からの(特に若い女性メンバー)人気もあります。  


これは、人間的な部分がいいためなのでしょうね。




利用者の方は、施設(作業所)が3障害対象のため、ある程度思考レベルの高い方が多く、当然 精神障害や身体障害の方は、ほとんど一般の方であり、知的障害の方も一般的な会話(話題)が出来るレベルの方です。


・・・となると、利用者の方は、どう思っているのか?という疑問があると思います。



先ほども書きましたが、一部の知的障害の若い女性からは、非常に人気があります。(屋内外の仕事を一緒にしたいと希望することが多いです)



逆に精神障害の方は、考え方が様々ですね。


この件を知った上で、普通に対応する人や、中には、私に「あの人、男性なんですか?女性なんですか?」と尋ねてきた方もいました。



保護者の方も、あえて触れないようにされているのか?改めて意見を聞くこともないですね。




ただ、私の勤務する作業所のように、通所施設ならば、日常の生活援助等は、ほとんど必要ないので、こういうジェンダーの職員さんも”あり”だと思います。仕事の相談や、普段の悩みなどは、両側からの見方が出来るためか、私なんかより的確な意見を述べてくれます。




一番の問題は、一泊旅行等の宿泊部屋や入浴・トイレ問題ですね。


施設長が、最初からそれを理解して採用されているので、それなりの(特別な)対応で乗り切れています。





しかし、入所施設等になれば、常時 入浴・トイレ介助の問題が出てきます。(入所施設でも、基本”同性介助”なんですが、老人施設と同様、着替え等は(男性利用者に対し)女性職員が行うことがあります。入浴・トイレ介助は別ですが・・・)



つまりは、ジェンダーの方がいくら世間的に認められようと、この部分については、難しいことになります。(これは、老人介護や保育関係でも同じですね)




ここが、今回の問題の部分で、おそらく入所施設には勤務出来ない可能性のほうが高いですね。





また、基本”女性”性扱いなのか?荷物運びや畑仕事等の、いわゆる肉体仕事は、ほとんど行いません。(そのため、還暦を超えた”私”が対応することになっています。)




ジェンダーとしての生き方については、否定も肯定もしませんが、一旦その生き方を目指すのなら、その同性と同じ仕事内容をこなす必要があると思います。その部分だけ、特別扱いするのは、返って”差別”?”区別”?しているような気がします。


それでも、あえて肉体仕事を拒否(本人はしていませんが、結局周りが気を遣って、遠ざけているみたいな感じです)せず、同じように働くことに、意味があると思うのですが・・・。





様々な意見があると思いますので、聞かせていただきたいですね。


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