知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

カレンダー

2009年06月29日 | Weblog
利用者の方は、自分で居室にカレンダーを個々に貼っています。


施設にある(施設に出入りする業者さんからもらった)カレンダーや、自分で好きなアイドルやスポーツ選手のを購入してきた人もいます。それぞれに、自分の居室の好きな場所に貼っておられますが、面白いのは、日めくりカレンダーを貼る方・・・。毎日めくっていくのが面白いようで、意外に面倒がらずにやっています。
また、自分の外出する日(月に1度、大きな街へ買い物・飲食外出します)を書いたり、自分の担当者の泊まる日を書いたり、また自分の好きな職員さんが泊まる日を書いたり・・・・様々ですね。

もちろん大きな行事は大きく書いてあります。


結構、数字が読めなくても、曜日や今日はどの日(カレンダーの場所)が分かる人も多いです。
ところが、カレンダーの役割を勘違いする人もいて、ただめくるもの?と思っている人(日めくりとは違って)は、他人のカレンダーであろうと関係なく、次々に新しいページが出るまで破っていきます。

また、常に一歩先を感じてる人は、月末近くになったら、必ず破いてしまいます(そう、まだ数日あるのに・・・です)。


今日も、まだ29日というのに、さっそく6月分を破いて7月を出していました。
「明日は未だ6月ですよ。明日はないのかな?」と言うと、周りにいた皆に笑われて、初めて自分のしたことが早すぎたことを自覚しました。

もう本人の中では7月になっていたのでしょう。



施設によっては、掲示板に行事やその他のお知らせを書いてあると思いますが、月ごとがいいのか?はたまた1週間ごとがいいのか?その都度連絡するのがいいのか?
まあ、それはこだわりの度合いの大きい利用者の違いにもよりますね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レクリエーションに行きました。

2009年06月24日 | Weblog
施設では、利用者の方が楽しめる一環として、それぞれに取り組まれている作業班ごとで、レクリエーションに行っています。


これは旅行やその他の行事とは違って、少人数で、また毎日一緒に作業している職員やメンバー(利用者)と行くために、結構落ち着いて参加出来るようです。お互いに、こだわりの部分やいつもの状況が分かっているために、対応しやすいこともありますね。

楽しむためには、一番に精神的に安定していることが大切です。その意味では、この作業班グループが適していると思います。



さて、昨日は前日の大雨の予想もはずれ、快晴で少々暑いくらいの天候の中、私の担当している作業班で、レクリエーションに出かけました。

今回は、おいしいものを食べようということで、大きな隣町の焼肉屋さんに行きました。
元々、韓国料理店なので本格的です。

肉を焼いている間も、利用者の方は待ち遠しくて、空っぽのお皿とお箸が動いています。さあー焼けました。食べましょう・・・ということで、みんな一斉にもぐもぐ・・・。
会話の出来る方は、「おいしー!」「もっと焼いて・・」
言葉のない方は、お箸を指し示して、早く早くとせかします。

職員も、皆さんの分を配ったあと、少しだけいただきます。「うわっ!ほんとにおいしい!!」と勝手に感動。


なかなか、施設の食事では食べることが出来ない料理なので、こういう機会は大切にしていきたいですね。
(まあ、職員でも個人で食べにいくことは、なかなか出来ませんが・・)



基本的にレクリエーションの計画は、職員の方で立てますが、他の作業班が行かれて、非常においしかったときは、「じゃ、次は私たちも行こう!」ということで、口コミで広がります。

また、作業班は年齢差も大きく、それぞれに合った(店の対応やメニュー、細かく言えば、知的障害者に対する対応になりますが・・)状況を見ながら計画を立てています。


おいしいところの情報があれば、(知的障害者に対して優しい対応してくれるお店?)知らせて下さい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

就寝時間です。

2009年06月21日 | Weblog
梅雨に入って、全国的に変な天気が続いていますね。

やたらと大雨やら、雷が鳴ったり・・・、また逆に全然雨が降らずに空梅雨状態のところも・・・。どちらにせよ、蒸し暑いです。


ここの施設は、山のふもとにあるため、夕方は、ときどき涼しい風も吹いたりして、ちょっと「いい感じ」なときもありますが、昼間は暑いです。

また今日などは、夜間も蒸し暑くて、利用者さんの居室にはエアコン(冷房)を入れました。もちろん、点けっぱなしは夏風邪の元・・・、タイマーもしっかり設定しておきました。



就寝時間になっても、なかなか寝ない人がいますね。

生活リズムが悪くて、毎日定時(PM9:00)に就寝の予定なんですが、周りの方が寝てしまっても、目がらんらんと輝いて、さあーこれからなにしよう・・なんて感じの方がいます。

もちろん困るんですが・・・・



一応、前にも書きましたが、10時まではTV観賞が可能です(別室で)。ところが、これが終わっても元気な方がいます。


どうしても寝られない、まだTVを観たい、本が見たい・・・本当は駄目なんですが、無理に寝かせても無駄なこと。かえって本人の興奮をあおるだけ・・・。

じゃあ、ということで、一応別室が用意されていて、眠たくなるまで、そこで過ごしてもらいます。やはり周りへの配慮が必要ですね。


また、9時には寝てしまっても、わずか2、3時間寝れば大丈夫な方もいます。
そう、夜中に覚醒して、廊下をうろつかれます。これも困ります。


ひどい人になると、他の利用者の居室のベランダの戸を、開けっぱなしにして、出て行く人もいます。本人は、何か目的があるのでしょうが、さすがに夜中にそういうことは厳禁ですね。



どうしても睡眠リズムが悪くて、昼間にも影響が出る方(例えば、昼間の作業中に居眠りをして危険がある、何もせず眠くて動けない・・等々)は、申し訳ないのですが、睡眠導入の薬を使用せざるをえませんね。これも、あまり強すぎると、翌日に影響が出ますので、ほどほどな程度に抑えて・・・。

やはり、睡眠リズムを作ることは、一日の生活では大切なことです。


そういえば、私の若い頃も、夜型生活をしてましたね。

施設の集団生活になると、そういう部分が難しくなりますね。



出来るだけ、薬を使わずにリズムが出来れば・・・と思うのですが・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

物を放り投げること・・・

2009年06月16日 | Weblog
利用者の方の中には、面白半分や自分の苛立ちから、物を放り投げる人がいます。

今回は、その事件の話・・・・



まずは、足元を見ると、上履きを履いていない・・・なぜ?? この方は、よく自分の上履きを濡らしたり(本当に水道で水をかけます)、破ったり、ゴミ箱に捨てたり、最後には施設の横にある田に放り投げます。ほとんど、本人の遊びの範疇なのでしょうが、あるいは職員や周りの利用者の注目を浴びたい・・とか、上履きにこだわりすぎて、新しい物(上履き)が欲しいとか・・・いろいろな理由でされます。


施設内でそういうことをされているときは、なんとか対応出来ますが、これが横の田に放り投げられたら・・・問題です。


もちろん、田は地元の一般の方のものですが、季節によっては(特に今のような水田状態・・・いわゆる苗を植えた後)大変なことになります。もちろん、まだあぜ道に近いところならば、取れますが、真ん中近くに飛んでいれば、目をつぶるしかありません。きっと、秋の稲刈りの時期になれば、出てくるのでしょうが・・・・怒られるのは職員です。


施設内でも、わざと屋根に放り投げるときもあります。

一応、どこからでも屋根ならば取りに行くことが出来るのですが、情けない状態ですね。高所恐怖症の職員ならば、絶対に無理でしょうね。



この方は、また様々な物のこだわりがあり、前述の上履きに始まり、雑誌(車系の本が多いです)やハンカチ等々・・・。

雑誌は、徐々に1ページずつ破り捨てるのが面白いようで、そのため長持ちするように、中古販売の本を渡しています(編集の方、ごめんなさい!)。

また、ハンカチのこだわりについては、本人用に白のタオル地のハンカチを数十枚購入して、本人のロッカーに山ほど入れて、いつでも取り出せるようにしています。


いずれも、職員を意識しての行動が主ですが・・・。かかわりを求めているのは、分かるのですが、少々しつこいこともたびたび・・・。



やっぱり、田に放り投げることだけは・・・やめてね。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歯磨き

2009年06月12日 | Weblog
利用者の方の中には、毎食後自主的に歯磨きされる方もいますが、ほとんどの方が、職員の言葉がけで行っていますね。


まずは、起床時 そして朝の部屋朝礼時、また昼からの作業時間、就寝前等・・・

一番丁寧に援助できるのは、昼からの作業時間帯でしょうか?


それぞれ利用者さんの歯の状態に応じて、チェック表を設けたり、目標を設定したりしています。年齢によって、歯の本数も違います。高齢の方になると、もうほとんど自分の歯がない人もいますね。むしろ、入れ歯を一生懸命洗っています。


ときどき、職員向けや利用者対象の歯科研修もあります。


先日も、職員向けに他県から専門の方が来られて、2時間ほどの研修がありました。歯の磨き方(援助の仕方)も、年々変化があり、一番最新の方法を取り入れるようにはしていますが、だんだん何が一番なのか?分からなくなるときもあります。

うちの職員は、結構一旦やる気になると、相当細かい部分まで取り組もうとするため、チェック表等など、歯科関係の方が見られると、驚かれます。
熱心なのか?はたまたこだわりなのか・・?努力なのか?研究熱心なのか?いずれにしても、利用者の方にとって、良い方向に向かえば、それはどんな形であれ、評価出来るものと思います。


重度の方も、最初は職員が介助で磨くことに、抵抗がある人もいました。

しかし、回数を重ねて、ゆっくり寝て行うことで、自然と受け入れてもらえるようになりました。もちろん、それまでは結構の時間を要しましたが、今ではほとんどの方が、スムーズに職員介助(点検磨き)の歯磨きが出来ています。



よく、研修の際にも言われますが、ただ歯ブラシを噛んでいるだけでも、随分違う・・とのこと?特に毎食後に磨く習慣が出来れば、一番効果があがるんですが・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

喫煙

2009年06月08日 | Weblog
利用者の方の喫煙はどうされていますか?


うちの施設は、現在 喫煙者(利用者)は、3名おられて毎食後に喫煙コーナーで一服されています。

過去に本人持ちでタバコやライターを持っておられましたが、管理の問題で不十分なため、現在は職員管理になっています。(食後に、喫煙される方が、コーナーに来られて、職員が渡すという感じですね。)


その管理の問題ですが、やはりライターというと(タバコもですが・・)、火事の心配が一番大きいです。本人が非常にしっかりされた方でも、それを持っていることが知られており、他の利用者の方が勝手に持って行くこともありました。

タバコが減ってる・・とか、ライターがなくなった・・とか。非常に怖いことですね。
中には、(こんな心配は嫌なんですが・・)ここに入られる以前に「放火」で警察にお世話になった方もいて、余計な心配もあり、正直不安になりますね。


また、喫煙はいわば余暇の過ごし方の一部・・・出来るだけ自由に・・とは思えど、コーナー以外で勝手に喫煙されても困ります。また、喫煙後の後始末も心配です。


・・・ということで、現在は職員管理の元、決まった時間に決まった場所で喫煙してもらってます。

ただ、外出時や本人が「どうしても・・」(正当な理由)という希望があったり、行事のとき等、喫煙されるときもあります。


不思議と、喫煙される方は、これ以上増えも減りもしないですね。そんなもんかな?




さて、世間では「禁煙」の流れがあります。(世界的に?)

そうなると、職員の喫煙は・・・・?


うちの施設では、職員の喫煙者はまだまだ多く、職員数全体の3分の1はいます。やはり管理の問題、後 吸殻の後始末も問題、他の職員への影響・・・等々。

人数がまだたくさんいるので、喫煙コーナーが設けられています。ただ、喫煙時間も制限があって、勤務時間内は吸わない(休憩時間はOKです)、場所も限定、各自で吸殻の管理・・・等で、こちらも利用者と同様に制限がありますね。


私自身も、数年前まで喫煙者の一人でしたが、喉を病んでやめました。まあ、健康状態はそれほど前後で変わりませんが・・・。


喫煙がいいとか、悪いとかの議論はしません。結局は本人の問題(特に他人に迷惑がかからなければ・・)。


各施設や各家庭では、喫煙に対してどういった工夫をされているのでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もう6月・・・

2009年06月01日 | Weblog
昨晩は、大きな雷や夕立もきて、早夏の到来・・・?と思えるような雰囲気でした。


もう6月ですね。

早いもので、先日の部屋活動時には「夏布団」の交換を行いました。「夏布団」というと、少し薄めの掛け布団のことです。
それでも、この時季は蒸し暑さも手伝って、夜間居室に3人も寝ていると暑いのか、布団がはだけて(パジャマ姿の)身体だけで寝ている方も多いですね。


当然パジャマも夏仕様になっているはずですが、なかには部屋の担当さんが気付かずに、春のままの少々厚手のパジャマで寝ている人もいました。(出来るだけ、就寝前に交換しておきますが)余計に暑くて、はだけますね。

まあ、体調だけは崩さないように願います。




世界的に広がった新型インフルエンザも、やや落ち着きを取り戻してきました。

こういう季節の変わり目は、気温も変化して風邪も引きやすいです(体調も崩しややすいです)。そこに、新型でなくとも、インフルエンザが入ってきたら・・と思うと、ちょっと怖いですね。


さすがに、施設関係では、そういった広がりの情報が聞かれませんでした。かえって、職員さんたちが気を引き締めて、流入を防ぐよう心がけておられたと思います。


6月というと、「梅雨」の時季・・・


今度は病気よりも、食事に気をつけなければいけませんね。

以前、私のほうの施設でも、O-157やノロウィルスで、大騒ぎになったことがあります。数週間の間、施設全体を消毒したり、連日の大掃除等、対応が大変でした。


それぞれの施設では、こうした事件が起きることによって、対応マニュアルが整備され、より事象に対して的確に適応出来るようになっています。今回も、そういった経験が活かされているのかもしれませんね。


またお互いの施設間の情報交換も必要でしょう。


何かありましたら、そういった情報も知らせて下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする