なるほど自然講座の最後の講座は「金華山誕生の秘話」です。岐阜大学の小嶋先生の引率でスタートします。
金華山と言えば岐阜市のシンボル的な存在です。遠くから眺めると山頂部が尖って見えますが、火山が噴火してできた山でしょうか?
その秘密を探るために昔伊奈波神社があった丸山まで歩いてみることにしました。瞑想の小道の登山道から山肌を見ると、岩々していて木の根っこも露出しており土壌が浅そうです。
よくみると岩が何層にも重なり、縞のような筋がたくさん入っています。火山が爆発してマグマか らできた岩だったらこのような縞模様の筋は入りません。ということは金華山は火山じゃないということがわかりますね。丸山まで歩いてみると、コース上にこの縞模様の岩がずっと続いているのがわかります。横縞のもの、縦縞や斜めのものなど様々です。いったいどんな大きな力が加わってこのような変化ができたのでしょうか?
烏帽子岩のある丸山に到着です。昔伊奈波神社があった場所です。この丸山一体はごつごつしていて土壌もほとんどありません。岩石の欠片を拾ってみると、コップを割った時のようなガラス質であることがわかります。
このガラス質の岩石の ことをチャートといって、生物の死骸が堆積してできたものです。岩石の欠片を薬品で溶かして顕微鏡で調べてみると何万個もの放散虫から組成しており、またこの岩石の持つ磁場の方向を調べていくと堆積時の場所まで分かるそうです。その結果、金華山は約2億年前の三畳紀に南半球の赤道付近で放散虫が堆積してできたものであり、それがプレートの移動で北上し海溝に沈み込む際に当時の大陸にくっついたものと考えられます。堆積した岩石の縞模様が縦のものや変形しているものがあるのは想像もできないような大きな力が働いた証拠ですね。金華山の誕生を知ると、180度金華山の見方が変わりますー☆「富士山」よりも金華山は悠 久の歴史があるのですから、これは自慢できますね♪
なるほど自然講座は4月から「美濃まるかじり講座」として生まれ変わります。5年間、ありがとうございましたm(__)m
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