思惟石

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島田荘司『アトポス』

2017-12-03 11:47:13 | 日記
図書館で取り寄せてみたら、970ページ。
京極堂並みの分厚さです……。
通勤読書人としては、ちょっと、重い……。

がんばって短期集中読破しました。

前半のホラーや幻想怪奇っぽいパートは
面白くてすいすい読め、
後半の死海で事件発生のパートは
冗長なので飛ばしながら読めました。

というわけで、思ったよりすんなり読み切った。

感想も同様で、
導入は良かったけど、後半の撮影隊の数日間が
なんともビミョーでした。
最後のオチのためかもしれませんが、
ハリウッドから来た撮影隊のメンバーが
どれも人物的に薄いまま物語が進むので
いましゃべってるの誰?
この会話や行動、意味ある?
みたいなとこが多くて、
まあ、そういう意味ですいすいっと読み飛ばして
差し支えなかったですけど。

探偵の御手洗潔が登場するのが後半のさらに後半、
750ページというのは良かったと思います。
もったいぶって出て来て、手際良く帰る。
いい感じの出演具合だ!
『星籠の海』で出過ぎ!と思った私です

まあ、そこそこ面白く読めたけど、
レオナをどん底まで落としてから上げるぞ!という意図が
結構な圧で垣間見えるので、ちょっとくどいなあという気が。

あと、毎度同じみですが、
もう少し重量を軽くしても良かったのでは、と。

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