思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

『残酷な王と悲しみの王妃 2』

2024-02-05 16:25:21 | 日記
『残酷な王と悲しみの王妃 2』
中野京子

第1作は夫婦セットで描かれていたのですが、
今作のトップはルートヴィヒ2世(生涯独身)で単身登場。
「お、変則してきたか?」と思いながらも、
今回も楽しく読みました。

ルートヴィヒが、ハプスブルク家の流浪の王妃エリザベートと
親戚(仲良し)だったのは知らなかったです。
確かに気が合いそうである。

第1章 プロイセン王ルートヴィヒ二世
第2章 ロシア皇帝アレクサンドル三世妃マリア
第3章 スペイン王カルロス四世と王妃マリア・ルイサ
第4章 デンマーク王クリスチャン七世妃カロリーネ・マティルデ

第4章のカロリーネは英国王ジョージ3世
(通称ファーマー・キング)の妹キャロライン。
ジョージ3世は息子の不品行にぶんぶんぶん回されて
気苦労の絶えなかった人。
妹もスキャンダルで炎上して早逝してしまったので
いろいろと可哀想な気持ちになる。

という前知識は『英国王室史』で得ていたのですが、
こちらを読むと、また違った角度でカロリーネの人生が見えてくる。
デンマーク王クリスチャン7世にも王妃にも、
ストルーエンセは大事な存在だったんだなあ。
単純な王妃の火遊びで片付けられないよなあ。と。
歴史って不思議なものですね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ケマル・アタテュルク』 | トップ | 『数学小説 確固たる曖昧さ』... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事