思惟石

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『2666』ながい!!重い(物理的に)!!!!

2021-05-26 12:24:31 | 日記
ロベルト・ボラーニョ 著
野谷文昭/内田兆史/久野量一 訳
『2666』

チリ出身のラテンアメリカ文学作家
ロベルト・ボラーニョの遺作にして問題作。

何が問題って、長いのよ。重いのよ!
単行本で868ページもある!
1ページ2段組で、字詰めもところどころで
ひらがなと漢字が肩寄せ合っちゃうくらい密ですよ。
ページ数でピンと来ないなら、
ぜひとも定価で驚いてほしい。
税込み7700円!!!
辞書かっ!!!

5部構成で、ボラーニョはそれぞれを分冊して
出版しようと考えていたそうです。
(死期が迫っていたこともあり、
遺族に残す印税的なことも考えていたようです)
彼の思惑に反して、没後、
文学的な遺言執行人(という立場があるのか〜)と
遺族による判断で一冊の物語として刊行したとのこと。

まだ全部は読めてないけれど、
これはまとめて一気に読むのに向いている作品だから
良い判断をしてくれたと思います。
分厚いけど!

でも分冊されたら、まとめ買いしないかぎり
(そして私は貧乏くさいのでまとめ買いしないタイプ)
第2部あたりまで読んで、放置したことでしょう。

阿部和重の『シンセミア』(文庫4冊)も
北杜夫の『楡家の人びと』(文庫3冊)も
おもしろいと思いつつ、最終巻まで読んでいないのは
ひとえに物臭い性格と貧乏くさい買い物癖のせいだと思う。

というわけで、超絶分厚いけど、
『2666』を単行本で出してくれてありがとうございます!
ちゃんと最後まで読むよ!
(2週間かけてようやく第4部まできたよ!)

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