青木 純子 (翻訳)、創元推理文庫で上下巻。
第3回翻訳ミステリー大賞の受賞作。
作者にとっては第二作目の小説だそうです。売れるの早いですね。
1913年、オーストラリアに入港したイギリス船で
ひとり取り残された記憶の無い4歳の少女。
という、謎めいた導入から、2005年の現在、1975年前後、
1903年前後と、年代・場面が切り替わりながら
3人の女性の生き様を軸に、物語が進みます。
とはいえ、本格ミステリって感じではないですね。
場面の切り替わりで、ちょっとした謎の解明がブリッジになったりして、
いい具合に時空が接続して、お話しは進んでいきます。
そこそこページ数がありますが、通勤読書で細切れに読むのに
ちょうどいいテンポ感と密度の物語。
まあまあ面白く読みましたが、気になる部分も多くて、
足し引きすると、平均点に落ち着く感じかな。
以下、ネタバレの感想を書きますよ~
ミステリしすぎないのは良かったけど、
ネルの母親はメアリでは?のミスリード?寄り道?は
要らなかったですよね。
誰もそこに期待していないというか。
イライザがどうなったか、という点にも終始一貫して
想像力を働かせなさすぎではないでしょうか。
「なぜおばさまは4歳のネルを見捨てたのか」という思考から
動けないのは、ちょっとどうかと。
船に戻れない事情・事故が発生した。という仮説を
まるごと放置したままエンディングまで行くのは
不自然だと思うのだけど。
というマイナスがありつつ、3つの時代の3人の女性の物語の
並走感は良かったです。
飛び過ぎて混乱することもなく、スッと読み進められた。
まあ、星みっつ、かな。
第3回翻訳ミステリー大賞の受賞作。
作者にとっては第二作目の小説だそうです。売れるの早いですね。
1913年、オーストラリアに入港したイギリス船で
ひとり取り残された記憶の無い4歳の少女。
という、謎めいた導入から、2005年の現在、1975年前後、
1903年前後と、年代・場面が切り替わりながら
3人の女性の生き様を軸に、物語が進みます。
とはいえ、本格ミステリって感じではないですね。
場面の切り替わりで、ちょっとした謎の解明がブリッジになったりして、
いい具合に時空が接続して、お話しは進んでいきます。
そこそこページ数がありますが、通勤読書で細切れに読むのに
ちょうどいいテンポ感と密度の物語。
まあまあ面白く読みましたが、気になる部分も多くて、
足し引きすると、平均点に落ち着く感じかな。
以下、ネタバレの感想を書きますよ~
ミステリしすぎないのは良かったけど、
ネルの母親はメアリでは?のミスリード?寄り道?は
要らなかったですよね。
誰もそこに期待していないというか。
イライザがどうなったか、という点にも終始一貫して
想像力を働かせなさすぎではないでしょうか。
「なぜおばさまは4歳のネルを見捨てたのか」という思考から
動けないのは、ちょっとどうかと。
船に戻れない事情・事故が発生した。という仮説を
まるごと放置したままエンディングまで行くのは
不自然だと思うのだけど。
というマイナスがありつつ、3つの時代の3人の女性の物語の
並走感は良かったです。
飛び過ぎて混乱することもなく、スッと読み進められた。
まあ、星みっつ、かな。
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