思惟石

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『大名倒産』声に出して読みたい浅田節!

2022-10-20 17:53:58 | 日記
今回の浅田次郎もおもしろかった!
そして感動した!
あと文章うまくて音読したい!
知らない単語の勉強にもなった(邯鄲の集き(かんたんのすだき)って何?
と思って調べたらカンタンという名前の鈴虫に似た虫がいるとか。
邯鄲の夢は関係ないんかーい)!
ありがとうございました!!

『大名倒産』は「文藝春秋」にて2016年から連載、
2019年単行本化。
同じく大名家のお話しである『一路』は2010年から
「中央公論」で連載されていたそうです。
今回は、25万両もの借金を抱えて倒産手前の
丹生山(にぶやま)藩の物語。

『一路』の殿様も良かったけど、
四男&妾腹なのに跡を継ぐ羽目になった
今回のお殿様もとても良い。
人間臭い。

そんな人間より人間臭い神様も良い。
貧乏神は『憑神』(2005)でも人間臭かった。
浅田さんはお好きなのかな。

丹生山のモデルは新潟県村上市らしいですね。
江戸の海では朝日が見えて、日本海では夕陽が沈む、
という話が良かった。
あと鮭が旨そう(夕飯に食べました)。

「天衣無縫の馬鹿」とか「真面目の上に糞がつく」とか、
表現の細部もおもしろいし気が利いているし学びになる。
今回の浅田次郎もおもしろかった!!
コメント
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