思惟石

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【読書メモ】2016年8月 ② マーロウかっこいい

2022-10-05 15:13:50 | 【読書メモ】2016年
<読書メモ 2016年8月 ②>
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。


『リトルシスター』レイモンド・チャンドラー
村上春樹 訳。
マーロウかっこいいよマーロウ。
『ロング・グッドバイ』『さよなら、愛しい人』に続く、
フィリップ・マーロウもの村上春樹訳の第3弾
(原作としては5作目)です。

オーファメイという田舎娘(春樹は褒めてるけど、いけすかない)に
兄オリンを探してほしいと頼まれるも(頼み方も貧乏ったらしい)、
アイスピックによる連続殺人に巻き込まれるわ
ハリウッドのセックス大安売り美女に囲まれるわ
(アミーゴを連発するドロレスやら、ツンと済ましたメイヴィスやら)で、
いろいろと振り回されたり勝手に首つっこんだりして
一人ボケ一人ツッコミまで披露するマーロウ。
今回もかっこいい。

マーロウものは読んでいてウットリするかっこよさで
読書の楽しさ満点なんだけど、
依頼内容と人名をすぐ忘れてしまいがちなので覚書。
ステインは殺されたマフィア、
ウィーピーがスティーブグレイブ、
名前が覚えにくいんだよなあ…。


(清水俊二の訳『かわいい女』の、村上版ですね。
 原作の出版順では、『大いなる眠り』『さらば愛しき女よ』
 『高い窓』『湖中の女』『かわいい女』『長いお別れ』『プレイバック』
 (すべて清水版タイトル)の順番ですが
 村上春樹の翻訳では『ロング・グッドバイ』(2007)
 『さよなら、愛しい人』(2009)で、『リトルシスター』(2010)が
 3作目。
 ついでに言うと『大いなる眠り』(2012)『高い窓』(2014)
 『水底の女』(2017)『プレイバック』(2018)と続く。
 俺が好きな作品順で翻訳する!という強い意思が感じられます笑)
コメント
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