<読書メモ 2013年3月①>
カッコ内は、2020年現在の補足コメントです。
『珍妃の井戸』浅田次郎
様々な視点から事件を証言する構成。
黒澤明の羅生門のカタチ。
(なんだかんだでジロリアンな私です。
1月に『蒼穹の昴』を読み、その勢いでシリーズ続編(?)の
『珍妃の井戸』を読んだ次第です。
『珍妃の井戸』の舞台は、「蒼穹」の後になるのかな。
そもそも珍妃というのは、清朝末期の光緒帝の寵姫です。
西太后がぶいぶい言わしてる時代ですね。
光緒帝が戊戌の変法(ぼじゅつのへんぽう)で政治改革をしようとし、
西太后一派に敗北したことから、一緒に幽閉されてしまいました。
で、義和団の乱による大混乱の中で、
井戸に投げ込まれて殺されてしまったという悲劇の人です。
この小説は、ミステリ仕立てというか、
珍妃を殺した犯人は誰か、を調査する流れで
様々な証人へのインタビューという形式になっています。
それぞれが、まったく違う視点や持論を抱いていて、
『藪の中』形式のお話しとして、大変おもしろく読めます。
『蒼穹の昴』に出てくる人物(作者による架空の人物)が出たり、
大枠の史実というか、当時の中国の事情がわかりやすかったり。
『蒼穹の昴』を読んだなら、その勢いでこちらも読んでおくと
良いと思います!
珍妃が井戸に投げ込まれたという史実は事実なので、
悲しいけどね)
カッコ内は、2020年現在の補足コメントです。
『珍妃の井戸』浅田次郎
様々な視点から事件を証言する構成。
黒澤明の羅生門のカタチ。
(なんだかんだでジロリアンな私です。
1月に『蒼穹の昴』を読み、その勢いでシリーズ続編(?)の
『珍妃の井戸』を読んだ次第です。
『珍妃の井戸』の舞台は、「蒼穹」の後になるのかな。
そもそも珍妃というのは、清朝末期の光緒帝の寵姫です。
西太后がぶいぶい言わしてる時代ですね。
光緒帝が戊戌の変法(ぼじゅつのへんぽう)で政治改革をしようとし、
西太后一派に敗北したことから、一緒に幽閉されてしまいました。
で、義和団の乱による大混乱の中で、
井戸に投げ込まれて殺されてしまったという悲劇の人です。
この小説は、ミステリ仕立てというか、
珍妃を殺した犯人は誰か、を調査する流れで
様々な証人へのインタビューという形式になっています。
それぞれが、まったく違う視点や持論を抱いていて、
『藪の中』形式のお話しとして、大変おもしろく読めます。
『蒼穹の昴』に出てくる人物(作者による架空の人物)が出たり、
大枠の史実というか、当時の中国の事情がわかりやすかったり。
『蒼穹の昴』を読んだなら、その勢いでこちらも読んでおくと
良いと思います!
珍妃が井戸に投げ込まれたという史実は事実なので、
悲しいけどね)