思惟石

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【読書メモ】2013年4月① 『ああ言えばこう食う』

2020-06-12 10:12:10 | 【読書メモ】2013年
<読書メモ 2013年4月①>
カッコ内は、2020年現在の補足コメントです。


『ああ言えばこう食う』阿川佐和子, 檀ふみ

あとがき対談の話しもおもしろかった。
近代文学が確立するまで、
本は「対話」で構成されていたという。
聖書も、ソクラテスも、孔子も、トルストイ書簡集も。


(阿川佐和子と檀ふみの才女コンビによる名作エッセイ、
 記念すべき第1作です。
 このお二人のやりとり、ほんと好き!

 第15回講談社エッセイ賞(1999)受賞。
 この続編が『ああ言えばこう行く』(集英社)で、
 新潮社からは同コンビで『太ったんでないのッ!?』というのも出ています。

 往復書簡風のリレーエッセイ。
 最初は「食」がテーマだったはずなのに、
 フリーダムな感じでどんどん話題が広がっていき
 最高に楽しいです。

 余談ですが、檀一雄の『火宅の人』を読んだ際(2017)にも言及した
 名コンビの名作エッセイです。

 ちなみに私が記憶内で「檀流クッキング一等兵」と思っていた
 檀ふみさんですが、「檀流クッキング二等兵」だそうです。
 まあ、隊長(父親)が
 「奥様方もたまには丸一日かけて豚の角煮
 でもつくるがよろしい。むずかしくはない」
 (レアな部位の買い出しから、焼く、蒸す、煮るまでする鬼畜レシピ…)
 と言うような人なので、私なら脱走兵になってます。

 ほんと、生まれ変われるなら檀一雄がいいな笑)
コメント
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