思惟石

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【読書メモ】2013年4月② 『十三番目の陪審員』

2020-06-17 10:22:52 | 【読書メモ】2013年
<読書メモ 2013年4月②>
カッコ内は、2020年現在の補足コメントです。


『十三番目の陪審員』芦辺拓
面白いし読みやすくて一気に読めた。
が、陪審員が現場を見に行っちゃったとか、
やっぱりどうなんだろうと思う。
そこはマスコミにつつかれなかったということで良いのかしら。

(1998年刊行の作品で、
 「日本で陪審制が採用された」という設定のお話し。

 そう、出版当時は、“設定”だったんですよ…。
 現実に裁判員制度が可決されたのは2004年。
 2013年当時に私がこの小説を読んだ際は、
 架空設定のつもりが現実に、という状態。
 まあ、読書する分には関係ないですけど。

 あらすじとしては、
 「架空の事件」を捏造し、その「架空の犯人」を演じることで
 警察を冤罪に引っ掛けてルポ書いちゃうぞ〜。
 と思ったら案の定ですが、リアル殺人が!!!

 という、なかなか楽しそうじゃないか!という導入。
 法廷でのやりとりもスリリングで、最後まで楽しいですよ!

 タイトルでわかりますが、
 名作映画『十二人の怒れる男』リスペクト作品でもあります。

 個人的にはオマージュバトルなら
 三谷幸喜の『十二人の優しい日本人』が優勝ですが…、
 この『十三番目の陪審員』も面白かった!)
コメント
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