塩野七生『十字軍物語 第二巻』がんばれ癩王

『十字軍物語　第二巻　イスラムの反撃』です。

第一世代が退場し、十字軍国家をギリギリで保ち続ける数十年。
特に「癩王」と呼ばれた若きボードワン四世の苦労は
涙なしには読めません。

第二次十字軍のポンコツっぷりも、涙なしには読めない！
お前ら何しに来たんだよ！！

一方のイスラム側にはゼンギ、ヌラディンに続いてサラディン登場。
大ボスきた！感があります。

前半に挿入されている「正十字騎士団」「病院騎士団」の成り立ちや、
「城塞」の解説（アラビアのロレンス！）、
イタリア海港都市の歴史などもわかりやすくて、ありがたい。
読み応えたっぷりです！

そして1187年のイェルサレム陥落？再解放？へ。

ヨーロッパからはイギリス王・リチャード獅子心王、
フランス王”オーギュスト”フィリップ、
赤ひげ神聖ローマ帝国皇帝が
第三次十字軍で登場だ！
刮目せよ！

超たのしいな。