~子どもたちの心と、地域を元気に!~ 阪南市議会議員・浅井妙子の活動日記

NPO法人理事長から、市議会議員に!フツーの市民が感じる「?」や「❕」や「・・・」を、いっしょに考えていきます!

22/7/8(金)衝撃的な事件と報道について

2022年07月08日 | 子どもの権利
が、Facebookで、
すみやかにコメントされていたので、
シェアさせていただきます。
【安倍首相の銃撃事件について、報道や子どもへの伝え方で配慮したいこと】
 
安倍首相が演説中に襲撃され、容態が良くないという報道がありました。
とても悲しい事件で、心を痛めています。
同時に、この事件の報道や子どもへの伝え方によって、今後の社会の傷つきやあり方もまた、良い方向にも悪い方向にも変わりうるのだろうと感じています。
 
取り急ぎ、いまわたしが感じている、配慮したいことをまとめました。
 

まず大切なこととして、
「今回の事件とその報道により、誰でも心に傷を受ける可能性がある」ことを社会全体が前提として持っておくのがもっとも重要だと思います。
 
今回のような事件は、
・自分の日常が安全ではないかもしれないと思う
・過去の暴力などのトラウマを思い出させる
・加害者に対してレッテルを貼って(例えば特定の団体やグループの出身だった、精神疾患があったなど)、スティグマにつながる
・被害者への過度の同調や、加害者への過度の同調によって、今後の対立や暴力を生む
など、自分の今・過去・未来の心身の健康に影響を与える可能性があります。
 
これらの影響を避けるために、報道では
・暴力的な部分の詳細の報道には慎重・繊細であること
・繰り返し何度も同じ場面を報道するなどを避けること
・加害者や被害者にレッテルを貼るような表現を避けること
・関係者や目撃者の取材の際には慎重を期して、トラウマや相談先について必ず知らせること
・報道を知った人に起こりうる心理的な反応(トラウマ症状)、それは自然であって、次第に良くなることが多いが、長く続く場合もあること、相談先などを伝えること
・報道する側の傷つきに配慮すること
などが求められると思います。
とくに今回は選挙も絡むので、過度に、民主主義への闘いなどという対立構造をセンセーショナルに煽って、社会の分断や次なる暴力を生まないようにすることが大切だと感じます。
 
自殺の報道ガイドや、海外でのテロや乱射事件の際の報道の留意点などが参考になると思います。
https://www.mhlw.go.jp/content/000526937.pdf
https://www.reportingonmassshootings.org/
 
また、子どもたちは、繰り返しの暴力的な画像や音に傷ついたり、大人が驚いて不安定になることに影響を受けるなど、特別な配慮が必要です。
起きたことについて、子どもにわかる言葉で説明し、子どもの気持ちや理解を受け止め、いつでも相談できることをわかりやすく伝えること、そしてこんなときこそ日々のルーチンを大切し、大人もセルフケアをすることが求められます。

トラウマ症状についての簡単な資料はこちら(子どもも大人も参照できると思います)
https://www.j-hits.org/_files/00106856/1_1kokorotokarada.pdf

社会的危機のときの子どもへの接し方はこちらのコロナ関連の資料も参考になるかもしれません。
https://iacapap.org/news/remember-surviving-the-pandemic-with-your-children-japanese.html
 
社会がこの危機に対して、レジリエンスを発揮し、やわらかく回復していけますように。