~子どもたちの心と、地域を元気に!~ 阪南市議会議員・浅井妙子の活動日記

NPO法人理事長から、市議会議員に!フツーの市民が感じる「?」や「❕」や「・・・」を、いっしょに考えていきます!

19/5/23(木)大阪家庭裁判所で~

2019年05月23日 | 子ども・子育て
広報はんなん5月号に掲載されていた記事を見て申し込み、
今日は、
大阪家庭裁判所で、
「少年審判」に関する話を聞いてきました。




なかなか少年犯罪について知る機会がなかったので、
実状や審判の進め方など、
知っておきたいと思っていて、
いい機会でした。

大阪の少年犯罪の件数(家庭裁判所で審査の対象となる件数)は、
平成30年度は7,100件だったとのこと。

裁判官によれば、
少年事件の件数自体は減少傾向にあるとのこと、
平成20年からの10年間で言えば、
半減しているとのことでした。

少子化も一因ですが、
インターネット、SNSの普及によって、
外での非行が減っている、ということがあるそうです。

逆に増えているのは、
「詐欺事件」への関与。
いわゆる「受け子」と言われる犯罪で、
「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」での現金受け取りに行かされて逮捕、というケース、
高校生では、
「大麻」所持・吸引が多いそうです。

実際に家庭裁判所に送致されると、
調査官がついて、
さまざまな場所に出向いて、
丁寧に事件の詳細や原因を調査し、
被害者や家族の言葉を伝えたりしながら、
事件を起こした子どもに向き合うようすも説明していただきました。

「処罰」が目的ではなく、
「再非行を防止する」ために、
という「少年法」に掲げられた「その子の将来を否定しない」思いに沿って行われる審判に、
どうか、どの子も新しい1歩を踏み出してほしいという気持ちになりました。

ただ、「被害者」の立場にたつと、
複雑な思いにもなります。
傷ついた心、失われた命の代償は、
どんな形でもないわけで、
少年に限らず、
少しでも犯罪が減っていくような社会にしなければならないと思います。

孤独や「気づいてもらえない」寂しさ、「自分を否定された」悔しさや怒りの気持ちを、
受け止め、和らげ、寄り添うおとなの力が必要です。

資料もいただき、
家庭裁判所内の施設も見せていただいたのですが、
掲載はNGとのことでした。

子どもたちの気持ちが落ち着くように工夫された施設に、
再スタートを願わずにいられませんでした。