goo blog サービス終了のお知らせ 

しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

ウェンデルベリー輪読会1(1/19*木)

2006-01-19 | 読書大好き!
ウェンデルベリーは、現代アメリカの作家・詩人・評論家・哲学者。
アメリカはもとより、オーストラリアやニュージーランドなどにおいて、環境問題や環境保全、環境教育などに関心を持つ研究者、NGO・NPO関係者、一般市民に広く支持され影響を与えている人物。日本では、ほとんどまだ知られていないが、このたび身近かな存在の北陸大学の哲学の先生三国千秋氏がウェンデルベリーの本を訳して出版された。これを機会に三国先生を囲んでこの本をみんなで深めてみようと、Tくんの呼びかけで輪読会が始まった。昨夜がその1回目。
本のタイトルは『ライフ・イズ・ミラクル』。このタイトルは、シェークスピアの「リア王」に出てくるグロスター伯の有名なセリフからの引用。自己の生命を所有物だと思い自殺しようとしていたのだが、生命が奇跡であり神秘であるという新たな視点に立ったときの彼の言葉がこの本のタイトルとなっている。
本は第1章~第8章で成り立っているが、今回は第1章【無知】を読んできての勉強会。呼びかけに応じた7人が集まった。それぞれ自然や環境に関心を持っている人たちの集まりだったので、初対面の方ともいろんな話ができた。具体的な地域の環境の話や子どもたちの話、それぞれの宗教観を交えてウェンデルベリーの世界を理解しようと話が盛り上がった。こういう時間を共有することこそが自分を育ててくれるのかもしれない。

本の中味は細かく説明しないが、ここではウェンデルベリーが言わんとしていることや私の中に残った言葉を記しておこうと思う。もし、興味があれば一緒に輪読してみませんか。

第1章【無知】
生命(命)とは、生きている間に起こるすべての出来事をいう。
経験は知識を超えるものであり、苦しみ喜ぶもの。
人の知識とは不完全なもの=無知。
人は生きるためには行動しなければならない。
無知でありつついかに行動すべきかという問題点。
◎不完全な知識が傲慢で危険な振る舞いに陥らないように、
 科学や専門知識の基準と目標を変えることへの提案。

技術革新よりも熟知することへ。
 力から優雅さへ。
   多くのお金を費やすことから節約へ。