山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

アケビの花

2016-04-18 16:58:42 | 被子植物離弁花

秋になると熟した果実が縦に裂けて大きく開くアケビの仲間が花期を迎えています。

和名の漢字表記は「木通」ですが、実が開くという意味の「開け実」が転訛したという説も

あるようです。

 

種類としては、今回アップしたアケビとミツバアケビの2種が比較的よく見られますが、混生する場所

ではこの2種の特徴を備えた交雑種のゴヨウアケビも存在します。

アケビ <アケビ科 アケビ属> 落葉蔓性

葉は掌状複葉。小葉は5個あり長さ6cmほどの狭長楕円形で全縁です。

花には雄花と雌花があり、いずれも花弁のように見える3個の白い大きな愕片をもっています。

雄花は総状花序の先端に数個あり、雄蕊は6個、雌花は雄花より大きく、花序の基部から長い柄を

伸ばして1~3個が付き、雌蕊は6~9個

ミツバアケビ <アケビ科 アケビ属> 落葉蔓性

山地でよく見られるアケビです。 葉は3出複葉で長い柄があり、小葉は4~6cmの卵形で縁に

荒い鋸歯があります。

花の形状はアケビとほぼ同じですが、愕片、蕊の何れも黒紫色をしていてアケビに比べ全体にやや

小型です。交雑種のゴヨウアケビの花も本種のような黒紫色の花を付けますが、葉はアケビのような

掌状複葉で小葉は5個あります。

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