山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ノアザミ(野薊)

2009-04-20 19:44:15 | 双子葉離弁花

川の土手では咲きかけのノアザミの花があちこちに見られます。

まだ満開になっていませんが、来週位にはおそらく咲いた花が見られることでしょう。

このノアザミ、深みのある美しい色の花とは裏腹に、葉にはまるで手折る者を拒否する様な鋭い棘を持っています。

以前、アザミという名は「欺く」という言葉が語源になっていると聞いたことがあります。

つまり美しい色の花に欺かれて手を伸ばすと、鋭い棘でチクリとやられる・・・欺く→アザミとなるわけです。

しかし、こんな荒々しさ、棘々しさこそがこの花の魅力・・・野性のプライドなのでしょう。

人間は順化を追及するあまり、こんな棘(プライド)を犠牲にしているように思えてなりません。

このアザミの仲間は世界に250種類以上、日本だけでも100種類以上にも及びます。

しかし、その中で春に花の咲くのは、このノアザミだけです。今、咲いているアザミを見たらノアザミと思って間違いありません。


ノアザミ<キク科 アザミ属>


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