山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

コシロノセンダングサ(小白の栴檀草)

2009-10-15 20:04:16 | 双子葉離弁花

コシロノセンダングサは、コセンダングサの変種で、中部以西に広く分布する北アメリカ原産の帰化植物です。

明確な違いは、コセンダングサが筒状花のみの貧相な花なのに対して、コシロノセンダングサの花が

筒状花の周りに4~6枚の白い舌状花をやや不規則に付けている点です。

この様な変異が突然変異なのか、交雑によるものなのかは不明確ですが、生息環境には明らかな違いがあり、

コセンダングサが比較的、痩せた土地に育つのに対して、コシロノセンダングサはやや肥沃な土地を

選ぶようです。

沖縄や四国の南岸にはシロノセンダングサというこれより少し大きな花を咲かせるものがありますが、

これは園芸種が逸出して野生化したものです。


コシロノセンダングサ<キク科 センダングサ属>  別名シロバナセンダングサ



やや不規則に並んだ舌状花には独特の趣があります


人知れず咲く小さな可愛い花・・・


私はこの花の持つ雰囲気と「コシロノセンダングサ」という名前の響きが好きです。

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2 コメント

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これは見たこと無いです (「大」@安達太良山麓)
2009-10-16 17:28:46
最近は帰化植物も在来種のように馴染んでいますネ。
セイダカアワダチソウなんかは、駆除対象だったことがありますが、今は普通に日本の植物になりきった感じがします。
タンポポもしかり・・・
これだけ海外との交流が一般的になると止むを得ないのでしょうが、少々困りものでもあります。
うちの周囲は、ハクビシンが増えて畑を荒らすので困ってます ^^;
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ハクビシン (やまぼうし)
2009-10-16 20:58:32
「大」さん 今晩わ~
コシロノセンダングサは、コセンダングサの変種ですが、どういうわけか
関西を中心として、西に帰化が進んでいるようです。
東北地方では、たぶん今のところ見ることができないと思います。
帰化植物ですが、繁殖もかなり限定的で生態系に影響のでるほどではないようです。
ハクビシンは警戒心が低くて、人家の屋根裏に住みついたり、農作物に対する被害が
かなりあるようですね。
可愛い顔をしていますけど当事者にとってはそれどころじゃありませんね。
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