奇妙な姿をしたこの虫はバッタ目コオロギ科に属する昆虫で、ケラ(螻蛄)と呼ばれています。
一般的には”おけら”の名で親しまれていますが、姿に馴染みがないのは、土中でミミズや草の根など
を食べて生活しているからでしょう。
しかし、この時期には水の張られた水田から退避して、地上に姿を現すことがよくあります。
6本の肢の内、前肢はモグラの前足のように平たい形で、土中を掘り進むのに特化しています。
全体の姿を見る限り、とても空中を飛べるようには見えませんが、広げると意外と長い後翅で、空中を
飛んでの移動も可能だそうです。(私は見たことありませんが)
ケラ <バッタ目 コオロギ科>
さて、ところで競馬などの賭け事に負けて、お財布が空っぽになることを俗に「オケラになる」などと
申しますが、語源はやはり、この虫に由来しているようです。
この虫を前から眺めると両手を挙げてギブアップしている、つまりお手上げ状態に見えるとか?
で・・・実際に前から撮ってみました
ギブアップに見えるかどうかは御判断にお任せするとして、けっこう可愛い顔してますね
競馬に負けてこんな可愛い顔はできんじゃろ???