山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ユリノキ(百合の木)

2009-12-01 21:37:16 | 植物(木本)
街路樹や公園樹として、よく植えられているユリノキです。

アメリカ東部原産の木で、日本へは明治の初期に渡来しましたが、原産地では樹高60㍍にも及ぶ

巨木があるそうです。

渡来した当時は和名がまだ付けられていなかったこともあり、色んな呼び名が生まれました。

主なものを挙げますと、葉の形を半纏に見立てたハンテンボク、奴凧に見立てたヤッコダコノキ、

また見様によっては軍配にも似ているのでグンバイノキなどです。

6月頃に咲く花は、チューリップの形に近いもので、チューリップツリーの名もありますが、

ユリノキの名前が公式な和名とされたのは、皇太子時代の大正天皇がこの木をご覧になって、

ユリノキと名付けられたといういきさつがあります。

学名は Liriodendron tulipifera で、Lriodendronは「百合の木」の意味ですが、

大正天皇がそのことをご存じであったかどうかは定かではありません。


ユリノキ<モクレン科 ユリノキ属>





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