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山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ミツマタ(三椏)

2009-01-20 22:38:08 | 植物(木本)
ミツマタはジンチョウゲ科の落葉低木です。原産地は中国で、17世紀に和紙の原料として渡来しました。

それまでの和紙の原料は、主として楮(こうぞ)や麻が使われていた様です。

しかしミツマタそのものは、それ以前にも日本の山野に存在していて、万葉歌に「さきさく」、「さきくさ」、「さいぐさ」

などと詠まれているのは、三椏を指すのではないかとする説もある様です。

和紙の需要が減った現在では、あまり栽培されていませんが、現在でも高級和紙や障子紙の原料には

楮と共に、この三椏が使われています。

特に三椏を使った円紙幣の質の良さは世界一とも言われています。

春、葉が出るのに先立って、この様に球形の頭状花序をつけますが、花弁に見えているところは

先端で4裂した筒状の蕚で、花弁ではありません

ミツマタの名前の由来は、枝が必ず3本に分岐する特徴に依ります


ミツマタ<ジンチョウゲ科 ミツマタ属>
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